JP2953733B2 - バスケット使用による単身者の温泉たまご器並びにこれに使用する金属ネットバスケット並びに特殊複合バスケット - Google Patents

バスケット使用による単身者の温泉たまご器並びにこれに使用する金属ネットバスケット並びに特殊複合バスケット

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JP2953733B2 JP2047896A JP4789690A JP2953733B2 JP 2953733 B2 JP2953733 B2 JP 2953733B2 JP 2047896 A JP2047896 A JP 2047896A JP 4789690 A JP4789690 A JP 4789690A JP 2953733 B2 JP2953733 B2 JP 2953733B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、主として電子レンジ等の加熱調理器具を用
いて半熟卵内至は温泉たまごを、簡単かつ安定して容易
に成製せしめるためのものである。
「従来の技術及びその課題」 従来半熟卵を、安定して作るには比較的大量の熱湯
と、正確な時間計測並びに勘とを必要とした。温泉たま
ごには、特殊の恒温槽や恒温装置を必要としそれらは比
較的高価であり又一個作りには向いていなかった。
半熟卵用として、各種のエッグタイマーや色温度表示
等の考案もあるが、何れもでき具合を絶えず注視する必
要がある。電子レンジを利用したものも発売や出願がな
されているが一長一短がある。例えば、耐熱ガラスに割
入れるもの又は黄身に孔をあける方向等の何れも極めて
早くできるが半熟卵としての風味はあまり良くない。又
耐熱ガラスのコップに、アルミ箔で包んだ卵を入れて注
水し、電子レンジ通電する方法が行われているが、電子
線をシールドして加熱という原理的に合格しているが如
く思えて一見美しい半熟なのに食味上の風味は旨味やま
ろやかさに欠けている。小さいプラスチックやガラスの
容器内に、金網状容器に収容された卵を入れ、僅かの水
を入れて電子レンジ通電する方法が半熟卵用として出願
されているが、これもアルミ箔類似の原理であって食味
に欠けると思われる。実験してみればよくわかる。且つ
これらは卵の大きさや調理時の卵の温度等により通電時
間に微妙な配慮を要して、一寸のミスでもでき過ぎた
り、不足したりする。また合成樹脂の密封ケースに卵と
熱湯を封入する方式の温泉たまご器が出願され、かつ販
売されているが、これも卵の大きさや温度による不安定
がある上、食味が著しく劣って風味まろやかさに乏し
い。
これらの欠陥の原因は、考慮してみると、第一に電子
レンジの電子線に直接さらされるものは、半熟の如く、
微妙な食味を尊ぶ食品には向かない。それは湯豆腐の上
等な絹ごしの味が、電子レンジ照射で風味が出せるか否
かを考えてみてもわかる。又第二に湯を用いる方法、金
属シールドでレンジ沸騰させる方法、何れも少量の熱湯
の作用のみに頼っている点にある。どうしても大量の湯
を用いて、細心の注意の下に作られたものとは風味がち
がう。
それは何故であるうか。古来の鍋作りの半熟でも、小
鍋による少量の湯の場合は作るのが難しく風味も出ない
し、アルミ製の小鍋で生成される湯豆腐より、土鍋の湯
豆腐の方が、ただ冷めにくいばかりでなく、その風味が
よい。これは人間の入浴にも言える。家庭用の小浴槽で
は、いくら追い焚きしても、大浴場の入浴とは、全く異
なるものである。似たことが食品の風味の成製について
も言えるのであろうと推察される。
本発明は、それらに対処する方法を案出すべく従前本
出願人が、出願してきた陶磁器等セラミックの有する比
熱の大きさと、遠赤外線効果による単身者の温泉たまご
器を、能う限りその風味を損なうことなくして成製時間
の短縮化を実現しようとしたものである。
此処で、今迄に本出願人が出願してきた一連の単身者
の温泉たまご器の考案についてふりかえってみる。
最初は、実願昭62−155279号であって、極めて少量の
水とセラミック系超厚肉単カップとによるもので、電子
レンジ等による加熱を主体とする温泉卵状半熟卵製に成
功。第13図はそれを示し第14図はそれに電熱線を埋め込
んだもの。ここでこの方式のカップ容量は200cc〜250cc
程度、カップ重量は800g前後位が使いよいことが判っ
た。
この例において、図中21は外カップ本体、22は収容
部、25は糸尻、26は切欠部、27は外カップ本体21と内カ
ップ本体21aとの接合部、28は発熱体、29は糸尻25に設
けた小孔を示す。
次いで超厚肉が、陶磁器として製造上問題が多いこと
から、壁体の軽減化、保温効果のためのケース、防爆ネ
ットの考案が、実願昭63−1414号に於て為された。第15
図〜第18図のそれを示す。第17図は保温ケースの保温効
率向上の為の断面図であって、狭い空隙は熱対流を生ぜ
ず保温効果を増加させる。
この例において、図中31はカップ本体、32はカップ本
体に吊架した、例えば薄いポリプロピレン等のネットで
ある。また33は切込み部34を有するカップ本体31の外被
カバーで、この外被カバー33は外壁33aと反射面33bを備
えている。
尚31Bはカップ本体31の内壁31aと、外被カバー33との
間で形成される間隔である。
また35は外被カバー33に被嵌される蓋体である。
そして、実願昭63−49229号は、更に複数個以上の卵
の同時成製カップや又カップの肉厚を減らして補助部材
の挿入によって畜熱量の保持と可変とを図った。第19図
以降第26図迄がそれを示す。
この例において、図中41は複数の室Xを有する外カッ
プ本体、41aはその隔壁部分、41bは円筒壁、41cは底部
を示す。
尚42は、1個又は多数個の小孔43を有する内カップ本
体で、この内カップ本体42と外カップ本体41との間に、
隙間41Bが形成される。また45は、前記外カップ本体41
と、合成樹脂製等の肉薄の内筒42との隙間41Cに挿設さ
れる補助部材である。
また46は補助部材45を保持するクリップ、47は補助部
材45を立設する1個又は多数個のほぞ穴48を有する取付
台、45aは補助部材45の下端に設けたほぞ、47aは取付台
47の底部であり、この例では取付台47は皿状をなすが、
この例に限定されない。尚補助部材45の形態又は形状は
図示の例に限定されない。
また実願昭63−60418号は、更に温泉卵状半熟成製に
ついて、多層状集合カップにおいてその合計重量と集合
された状態での内容量とが、超肉厚カップの場合と近似
であるならば、個々のカップが軽量となり、かつ多用途
に用いられる点を示した。図面の第27図〜第29図はこれ
を示す。
この例において、図中51は大型カップ本体で、この大
型カップ本体51にはセラミック系等の肉厚の内筒52と、
この内筒42と大型カップ本体51との間にセラミック系等
の肉薄の中間筒53が挿入される。また、前記内筒52、中
間筒53の外壁には壁面凹凸52a、53aが設けられる。これ
は筒壁間の水の対流が、壁面凹凸52a、53aによって妨げ
られ断熱効率の向上する為である。
図中52B、53Bは隙間である。
また実願昭63−99322号では、発熱及び電動効率向上
の為のビース入り円筒が考えられ、またカップの多用途
化のための美術化や兼用器具が考えられ、また電子レン
ジ等の外部熱源によらない自己熱源を有する発熱受皿、
面状発熱体等埋め込みのセラミック保温器が考案され
た。第30図、第31図はビーズ入り円筒を示しており、図
中61はビーズ状の小球体62を充填したリング状のケース
で、61aはリング状ケースのネット、61bはリング上蓋、
61cはリング下蓋、61dがケース支持柱を示す。
またこの例では、63が大型カップ、64が小型カップを
示す。
また第32図〜第34図は、多用途を示し、前記大型カッ
プ63、前述の大型カップ本体51、外カップ本体41等に被
嵌又は載置される蓋体65に、各種のデザイン像65a又は
他の用途、例えば果汁受け65b、レモン絞り器65c等を設
ける例を示している。
更に第35図は、発熱受皿を示しており、この例は、単
身者の温泉卵器に使用される付属品の補助ヒーター66
で、合成ゴム脚67aを有する受皿67に、抵抗体68を埋設
したセラミック発熱体69を載置する構成である。図中70
は突起、71は遮蔽底、72にコード、73はSW又はプラグを
示す。
また第36図〜第39図は面状発熱体等埋め込みのセラミ
ック保温器をそれぞれ示しており、この例におけるセラ
ミック保温器80には、発熱体81が埋設される。83は把手
挿入切込、86はリング状の合成ゴム脚である。
図中84は、封入又は埋設式の発熱体絶縁呑口部分、85
は呑口接合線、86はリング状の合成ゴム脚、87は電源承
口を示す。
また88は大型カップ本体、89は小型カップ、90は熱感
知表示テープを示す。
これらは全て温泉卵状半熟卵を目標としてきたが、次
に実願昭63−156728号に於いては、バスケット状の特殊
ケースを付加することによって、温泉卵とミディアム半
熟卵とを作り分けることに成功した。
これは卵黄の固化開始温度と卵白のゲル化の温度及び
それに関連するそれぞれの経過時間の複雑な様相を、巧
みに特殊ケースによって使い分けることにより、成功し
たものである。本例の場合やや肉厚構造の大型カップ本
体と、底部に有孔の円筒内至はカップ状でなる円筒によ
って成り、その内筒の内部に懸架又は架承される薄肉の
吊下又は架承バスケット体(壁体に熱等流通用のいくつ
かの小孔を有するバスケット体)によって構成されるも
のである。
大型カップと肉筒との隙間に約70cc、内筒内には150c
c程度注水し、電子レンジによって一定時間通電後に、
ミディアム半熟卵を望む場合には、バスケット体を用い
ずに内筒内に生卵Eを投入して、約10分以上放置すれば
ミディアム半熟卵となっており、できすぎとはならな
い。また温泉卵を望む場合には、レンジ通電後に、吊下
(又は架承)バスケットに生卵Eを入れて、内筒内に架
承し約20分放置すれば温泉卵となっている。これはバス
ケット体内部の湯が生卵Eの投入により95℃〜100℃か
ら一旦急激に70℃程度に下降、その後バスケット体の小
孔によりバスケット体の外側からの温度流入が制御され
つつ伝わり、温泉卵形成にふさわしい70℃前後の温度を
維持できるからである。因みにミディアム半熟卵を望む
場合には、バスケット体を用いないが、それは生卵Eを
投入した場合の生卵Eへの熱伝達が大量の湯中に投入し
た場合の状況が要求されるからであり、しかもセラミッ
クの遠赤外線効果と相俟って、極めてマイルドな風味の
ミディアム半熟となる。しかも大型カップ本体と内筒と
の重量を適宜に選定することにより、丁度ミディアムに
なった時以後は卵の固化温度を下廻るようになっている
ので、放置のままでも出来すぎとはならない。
この一例としては、第40図、第41図に示すもので、第
40図のバスケット体は、ポリプロピレン等の、又は薄い
陶磁器等の薄肉構造であるが、形状は例示にすぎず、こ
れを基本に各種考えられる。
また各種の条件を考慮して、例示的に第41図に示すも
のの一例として、大型カップ本体は内容積が約450cc、
重量約600g、内筒は内容積が約200cc重量約350gとし
て、実験上室温20℃で出力500W電子レンジで、通電5分
30秒(他社製レンジとの誤差は10%以内、雰囲気対応通
電時間差は±5℃に対し通電±10%である。)。
この全てに際して、注入が水でなく当初からポット等
の熱湯等を注入した場合の通電時間は1/2である。通電
終了時、湯の上層中心部は沸騰状態(95℃〜100℃)に
あるが大型カップ本体の外周(中位置)温度はサーモテ
ープによって見るとき85℃である。尚この場合容器の重
量が比較的大きいので、畜熱比で言えば2リットルの湯
にも相当するほどの大容量に値するため、生卵Eの大き
さは余り関係がない。ただミデアム半熟の場合には生卵
の位置が内筒の下方か上方かで、湯の対流によって差を
生じ下方ほどレアに近く上方ほどウエルダンに近くなる
ので第15図に示すナイロン等のネットによる操作が可能
である。尚寒冷期にはカバーを用いる。
この例において、図中100は大型カップ本体101に架承
等される前述のバスケット体102はバスケット体100の適
宜箇所に設けた小孔、100aは底面、103は吊り手を示
す。
そして、前記バスケット体100は、第41図の如く、大
型カップ本体101に隙間101Bを形成して内装された内筒1
04内に架承される。
図中Fは湯面を示す。
また第42図は笛吹き孔105aを有するピーピー蓋105を
示している。但し、この第42図で示す笛吹き孔105aと笛
吹き装置105bの笛引き構造は、必らずしも笛吹き音を出
すのに最良の図示ではなく一例を示しものである。
次に実願平1−46759号を第43〜第47図に示す。第4
3、第44図は大型カップ本体の如く、外カップ110を急須
状とし又花びら状の急須状として内カップ111と組み合
わせたもので、112は外カップ110の注ぎ口、113は間隔
を示す。図中100bは外カップ100に設けた造形美観部で
ある。
また第45、第46図は前記実願昭63−156728号の吊下バ
スケット体の変形例である。茶こしとして兼用できるよ
うになっている。
具体的には、吊下バスケット体114は、内カップ111に
架承される鍔体115と、側面を形成する小孔116を有する
本体部117と、底面を形成する網体118とで構成されてい
る。
尚図中119は卵投出入口、119aは、卵投出入口119に設
けた切込みフィンである。
第47図は架承バスケットの変形例であって、ワイング
ラス状の形状を為し、小孔による対流制御効果ととも
に、でき上がった温泉卵を食卓にそのまま提供できるエ
ッグ立てを兼ねている。
このワイングラス状のバスケット120は、具体的に
は、小孔121を有する台座122と、脚部123及び小孔121を
有する卵受け124とで構成されている。図中115は非電導
体チェーンである。
次に、実願平1−60070号では第48図〜第50図に於
て、茶こしと温泉卵用バスケットとのセパレートを示
し、茶こしは又ミディアム半熟用のネットともなる。こ
の茶こしネットは、ナイロン等でなっている。
この例では、バスケット具130は、ネットバスケット1
31と、このネットバスケット131に挿設される内筒バス
ケット132とで構成されている。図中133はネットハスケ
ット131の鍔部、134は側部を形成する本体部、135は同
ネット支持枠体、136は同底部を形成するネットであ
る。また図中137は内筒バスケット132の側部を形成する
小孔138を有する本体部、139は同底部に設けた切込み
穴、140は同切込みフィンである。第51図、第52図は前
記第43図の急須状カップに冠せる花カバー150で、この
花カバー150は、外カップ110を上下より挿入可能とする
ために切り込み部151が形成されている。また外カップ1
10の注ぎ口112のための切開線152が形成され、この切開
線152は両面テープ(面ファスナー)153等の封緘具で閉
塞される。第53図、第54図は同じくカバーであるが、カ
ップの大小に応じてスライド可能の保温用カバー154で
ある。具体的には、第53図が、重合スライド方式で、保
温用カバー154接合面154aで重畳し、両面テープ(面フ
ァスナー)153、ベルト等の緊締具を介して、その外周
長さを決定する。
また第54図の例では、保温用カバー154の切欠部154b
に蛇腹伸縮壁155を設け、かつこの蛇腹伸縮壁155をスラ
イド防壁156で隠蔽し、このスライド防壁156内で長さを
かえる。
図中157は切込み部、158は両面テープ(面ファスナ
ー)又はベルトである。第55図〜第57図は第58図の可変
サーモスイッチを備えた小型恒温槽であり、セラミック
系等の有底外筒168(第57図)と面状ヒーターを有する
セラミック系等の有底中筒163(第55図)及び金属性有
底内筒160(第56図)によって構成される。
この例では、161が金属性有底内筒160の鍔体、162は
断面図示線を示している。また有底中筒163には、面状
ヒーター164と、鍔体165を備える。また166は有底中筒1
63のサーモスイッチ、167は同コードをそれぞれ示して
いる。更に169は有底外筒168の切込み部である。尚第58
図はサーモスイッチ166の一例を示し、170はダイヤルつ
まみ、171は接触用金属繊維を示している。
実願平1−107794号は第59図〜第61図に示すように、
ポットなどの変り型器と補助部材とを組み合わせたもの
である。
この例では、ポット180は、前述の外カップ110又は大
型カップ本体101等とほぼ同一機能を備えており、従来
の大型、中型等のポットで流用できる。このポット180
は、注ぎ口112を備えており、181はその注ぎ口ふた、18
2はポット180のふた、183はふたの支点を示している。
そしてこのポット180に挿設されたネット184には生卵
Eが収容されるとともに、該ポット180とネット184との
間には、適宜数(枚)の補助部材45が挿設されている。
図中185は吊手、186はポット180と同じように使用さ
れる急須を示す(同じ番号は、同じ名称、機能をな
す。)。
以上の経験からセラミック系容器が、ことに陶磁器が
風味の熟成に又蓄熱の安定効果に大いなる効果のあるこ
とが理解できるが、問題は自己のうちに発熱体を有する
もの以外の外部からの加熱である。少数個作りに便利で
省エネルギーであり、かつ時間定数化が出来、手間のか
からないものとして普及の著しい電子レンジがある。本
考案はそれを単身者の温泉たまご器の主テーマとして追
求してきたが、生卵を容器にセットしてから通電すると
爆発の可能性があり、かつレンジ線によって味覚が落ち
るので、加熱後に生卵を投入するという欠陥がこれまで
は避けられなかった。これは手間と時間との無駄が大き
いのである。
そして、本出願人が、会得した技術は、風味保持増進
と、成製時間短縮とは、比熱効果及び遠赤外線効果の上
で、二律背反的関係に有るとのことである。
「発明が解決しようとする課題点」 本発明は、従前の欠陥を除き、かつ又今まで本出願人
の提出してきた比熱効果及び遠赤外線効果による極めて
まろやかな風味を有する半熟卵や温泉たまご成製の方法
を、効果背反関係にあるより一層の時間短縮に向けて挑
んでみようとしたものである。それも誰にも安心して、
かつ楽に扱えて、特殊な高価なセンサー等を用いず安価
に身近な容器に転用して用いうることを主眼とした。此
処で付言するが一部の研究誌において遠赤外線の効果に
ついて、その滲透効果を実験室内での結果に基づいて、
極めて深度の浅いものと見做し、深部への効果に対して
は、むしろ対流効果によるものであるとの主張がある。
然かし現実の成果は、往々にして実験室の結果のみで
は、未だ立証されていない複合的な効果を示す場合も多
いことも注目すべき事実である。
その要点としては、先ずアルミ箔や金網を用いる方法
の欠陥である食味の不足と、卵の大小や温度等に基づく
通電の不安定とを改良することである。アルミ箔は、電
子線と共に遠赤外線も遮蔽する。一方金網は、電子線は
遮蔽するが、それよりも短波長の遠赤外線は透過する性
質がある。この点が、今まで着眼されていない。この特
長を、特に蛋白質に効率の高い4ミクロン〜7ミクロン
の遠赤外線放射に自然的特性を有している事実の確認さ
れている陶磁器等に利用すべきである。
そこで、本出願人が今まで提案してきた実願昭62−15
5279号より実願平1−107794号に到る単身者の温泉たま
ご器が、陶磁器等のセラミックの特性を利用しているこ
とに効果、効用の結び付きを考えるべきである。風味増
進と成製時間低減という二律背反にどこまで、金網と陶
磁器との電子レンジ効果と、遠赤外線及び比熱効果とい
う各種条件を結合させられるかという点がこの課題点で
ある。この点について付言すれば、電子レンジ「のぞき
窓」用金属ドット穴の直径は、通産省電気用品技術基準
で0.8mm以内と定められているが、これは家庭用の2450M
HZ±50MHZのマイクロ波における1/2波長に就いて、その
近方界での高調波(ハーモニックス)及びランダム波に
対する人体への安全性を考慮したものと思われる。本実
験においても1.6mm(メッシュ幅)以下の細メッシュの
金属ネットにおいて非常に良い結果を得たが、3mm幅の
メッシュの金属ネットについてはレンジ線の影響が通電
時間の延長に対応して出現した、その為通電6分のもの
については、レンジ線特有の食味阻害が出現した。これ
は1.6mm以下のメッシュの場合は通電する高調波及びラ
ンダム波が微弱であって中の卵等への影響が微少であ
り、その反面温湯の対流及び遠赤透過が良好に行われる
ことによるものと思われるが、3mmメッシュのものはレ
ンジ線の通過がある程度強められていることを示す。
参考までに、金属ネットのメッシュ間隔を変化すると
き、メッシュ幅0.8mm程度のものについてはレンジ波
(マイクロ波)の影響は全くないものと考えてよいが、
然かし逆にメッシュを通過する温湯の対流及び遠赤外線
透過効果という点でもそれが妨げられるので、成製上多
少所要時間が延長される。但しこの現象は、メッシュ幅
による効率差を利用することによって後述の如く、2個
作り用の金属ネット付ポットなどに応用しうるものであ
る。
尚メッシュ1.5mm幅の金属ネットのものは、レンジ線
(マイクロ波)の影響は極めて微弱であって、しかもメ
ッシュを通過する対流や遠赤外線の流通も順調であるこ
とを示す。
製品化する際には、メッシュ幅を今少し研究する必要
があるかもしれないが、実験上では、これで差し支えな
かった。工場においてメッシュ幅乃至はドットの穴の直
径を種々変更し、また単位面積に対するドット穴数等を
変化させ、各種の状態におけるマイクロ波(レンジ機器
における)のランダム波透過状況をスペクトラムアナラ
イザーによって調べた上、その各種の状態における実際
の金属ネットによる被試体成製状況を観察するのも面白
いと思われる。対流やレンジ効果の比較もできるであろ
う。ついでながら、放射線に対し、半透明体と言える水
については、厚み20ミリメートル(卵の全方位に各々20
mm)では、先ず卵に対し、かなりの影響をマイクロ波が
与える結果が出た。
なお念のために石英ガラス等や普通ガラスは、4ミク
ロン〜7ミクロンの遠赤外線の透過はするが、自ら発生
する能力は有さないので、この目的には、あまり適さな
いとみるべきである。
「課題を解決する為の手段と作用」 いまその解決手段及び作用を図面を追いながら説明す
る。
図面第1図に示すものは、請求項第1項又は第2項の
一例で、1個作りについて言えば、1Mは200cc〜300cc程
度の容量を有する陶磁器等のセラミック系の湯呑状容器
であり、2a、2bはそれぞれ第2図の金属ネットバスケッ
ト上部、第3図の金属ネットバスケット下部で、この金
属ネットバスケット上部2aと金属ネットバスケット下部
2bとを以て構成される金属ネットバスケット7であり、
いわゆる有蓋バスケットである。第1図に於ける破線は
生卵Eを示す(後述する第7図の2a′と2b′は、同一効
果の有蓋バスケットの変形。)。
此処に、特記すべきことは、一般に電子レンジ中に金
属ネットバスケット7を位置させてレンジ通電すると
き、そのマイクロ波放電により金属ネットに陽電子帯電
を生じ、それが放電する為火花を発生するのであるが、
しかし本発明の場合は、金属ネットの大部分が水没する
ため、水がアースの効果を成し、そのため全く火花放電
は発生しない。第2項の如く、金属ネットの一部分が水
上に出る場合でも水がアースの役目をするので火花放電
はない。但し金属ネットの蓋の部分が水上に出る場合
は、蓋とカゴとの接合面が静電容量抵抗を保有しないよ
うに蓋とカゴとの電気的導通が良いように金属の接触が
十分であるように設計せねばならない。
1Mの肉厚は薄い場合とやや厚手の場合とでは効果の差
を生ずる。基本的には生卵Eを金属ネットバスケット7
に入れたままセラミック容器に入れて注水(約130mm〜2
00mm、即ち容器によって異なるが生卵Eが冠水する程
度)し、容器ぐるみ電子レンジに入れる。容器1Mによっ
てそれぞれ前以て決定されている通電時間の通電のの
ち、チーン(オフ)ですぐ卵を取り出す方法と、その時
間よりやや(一定時間)少ない時間の通電の後、放置し
て於て、卵を取り出す方法とがある。
前者(チーン後すぐ取り出す方法)の方法では、短時
間ででき上る上、セラミック系の比熱効果と遠赤効果が
加わるので、今までの方法よりも短時間で美味な半熟卵
が得られるが、取り出し忘れればでき過ぎとなるし、遠
赤の時間が短いので多層式の単身者の温泉たまご器のよ
うなまろやかさは出ない。後者の方法では、チーン後暫
時(5分以上)放置するが、それ以上放置してもでき過
ぎとはならず、しかも遠赤効果と、セラミックの比熱効
果がやや長時間となる為、前者よりもその風味ははるか
に優れてくる。
この場合、薄肉容器よりもやや厚肉容器の方が、通電
時間がやや増加するが、比熱効果と遠赤効果とがより顕
著であるので、風味上やや厚肉であることが望ましい。
然し、単層であまり厚手となると加熱条件が異なってく
る為、金属ネットバスケット7と組み合わせたことの特
長が失われ、むしろ扱い難くなる。この点比熱や遠赤効
果又は通電加熱の諸経験が、今までに出願してきた実願
昭62−155279号より特願平1−107794号に到る単身者の
温泉たまご器の一連の体験が役立つ。
請求項第3項のものは、第1項又は第2項の容器1Mに
保温材質を外周に直接付加するか(第5図)又は別添付
したものである(保温材別添加は実願昭63−1414号参
照)。このようにして構成されたものが保温材質外周層
11である。
この場合は保温効果が延長され比熱及び遠赤効果が延
長されるため通電時間を短縮してその後放置することに
より、半熟卵の風味まろやかさを大幅に増進せしめられ
る。また条件が整備されれば、温泉たまご成製の素地も
ありうる。半熟卵に関する限では金属ネットバスケット
7と陶磁器との相乗効果で、従来の単身者の温泉たまご
に近い風味で成製時間の短縮に成功したと言えよう。
請求項第4項のものは、第1図又は第8図及び第5図
の容器1Mに相当する容器1Mを、第6図に示す中空壁を有
する容器(内壁を1a、外壁1bで示す)として保温壁効果
を有せしめたものである。この構造は、外壁1bを別材料
で付加するか、より優れた方法としては同一の製陶材料
で内壁1aと同時に製陶成形する方法が、現在の製陶技術
では一般化している。ただ外壁1bは保温効果について有
効であって、通電上の蓄積比熱効果は内壁1aのみについ
て考えるべきである。
次に請求項第5項のものは、今まで出願してきた陶磁
器等の複層以上の単身者の温泉たまご器に今回の出願の
金属ネットバスケット7を複合させたものである。第6
項は第5項の外カップに保温材を付加したもの、第7項
は第5項の外カップを複層構造とし保温効果を図ったも
の(第6図)であり、第6図の12は把手である。
また請求項第8項は、セパレート方式の第2図と第3
図の金属ネット有蓋バスケットを第4図の支持ツバ体に
より茶こし兼用としたものであるが、それの変わり型と
しての金属ネット有蓋バスケットを第8図に示す。8aは
ツバ体、2b′は金属ネットバスケット吊下部、2a′は金
属ネットバスケット蓋部であって平円板状であり、7は
金属ネットバスケットを示す。
請求項第9項は、金属ネットに遠赤発生効果を付加し
て遠赤外線効率をより高度にさせるものである。これら
の作用について第5項のものは第6及び第7項の如く外
部に保温層を有しないので実願昭63−156728号の如き吊
下対流用バスケットを用いない温泉たまごを作るには難
しい。ただレンジ通電で内カップ中心温度をある程度
(例えば80℃)でオフ(チーン)した後の低下温度差
(62℃位迄)の時間差及び温度低下カーブを利用して擬
似温泉たまごは成製しうる。第6項、第7項の場合は、
内カップ中心温度70℃〜72℃でオフ(チーン)して放置
するが保温層を外側に有する為62℃迄低下するのに10分
程要し、その間に前者より良好な温泉たまご状となって
いて味もまろやかである。この通電時間は容器の総合重
量及び必要水量でほぼ決定され、卵の大小や保存温度は
あまり影響がない。従って予め工場で決定しておけば使
用者は電子レンジの特性による僅かの補正があるのみ
で、保温層のあるものは使用室環境温度もさして修正は
いらない。上記第5項〜第7項については、半熟卵の場
合ならば内カップと金属ネットバスケット7のみの単層
法と、多層状態の侭沸騰させて短時間で取り出す方法と
が用いられる。
但し温泉たまごの場合についていえば、上記いずれの
方法よりも、安定して温泉たまごを成製しうるのは、実
願昭63−156728号に於ける吊下対流用バスケットである
が、これは通電放置併せて20分を要し、又加熱後に生卵
を投入する為、その手間と時間の短縮を意図したのが今
次の発明である。
請求項第10項に記したものは、この対流バスケットと
金属ネットバスケット7との複合であって、各々の特長
の結合を意図した。一例として第7図及び第8図を示
す。
この第7図は第2図、第3図のセパレート各部分のネ
ットの内側にそれぞれ嵌入する状態で、金属ネットバス
ケット7内に装着しうる大きさのポリスチロール又はポ
リエチレン等の耐熱材料を以て成型した対流用薄肉容器
を考えればよい。即ち、楕円形ピンポン状殻を横に二等
分した形13a、13bであって、上下とも2箇所〜3箇所の
小孔14を有するものとする。これを金属ネットバスケッ
ト7内に装着する。第8図の場合は、金属ネットバスケ
ット7のセパレートの各部分を金属ネットバスケット吊
下部2b′及び平円板の金属ネットバスケット蓋部2a′に
構造せしめたものであり、2b′はツバ体8aによって容器
1M内に懸架される。対流バスケット吊下部13dは、実願
昭63−156728号の対流用バスケットに類似のものであ
り、小さい対流バスケットツバ体13cにより対流ネット
バスケット吊下部13d内に接して架承されることとな
る。この場合は前にも述べたが、対流バスケットツバ体
13cは金属性であって、同じく金属性ツバ体8aを介して
それぞれ金属ネットを以てなる金属ネットバスケット蓋
部2a′と金属ネットバスケット吊下部2b′との間の電気
的結合をせねばないない(帯電火花防止のためであ
る。)。作用としては通電時マイクロ波は容器1M内に入
らず容器1M内温度は上昇しない。金属ネットバスケット
7のみならば対流によって内部温度も直ちに上昇するが
内側の容器に遮られて、僅かに上下数箇所の対流用小孔
14のみから循環流入するほかない。従って容器1M内の温
度が比較的長時間に亙つて安定した70℃の中温を保ちう
るのである。
尚請求項第11項は、後述する。
「実施例及び発明の効果」 製品としての実施に当たっては、各種の容積と重量
と、又容器に用いる製陶材質とに応じて、その通電によ
る温度形成を定量化できるよう通電時間を決定しておく
必要がある。ただ陶磁器に付いては製品によって、製品
が完全には同一では有り得ない面もあるが、総合重量の
大きいものほど製品によるバラツキの影響は気にしなく
てよい。
そこで、実験の一例を記すならば、使用機種家庭用電
子レンジ500Wで、請求項第1項又は第2項記載の容器等
を使用する。
実験例 1 薄肉で250cc入り、重量150g陶製カップ(保温設備な
し)に、金属ネットバスケット7の併用で所要水量170m
m、室温16℃〜18℃、水温6℃〜8℃の条件下で、 A・5分30秒通電(2分30秒で沸騰、その後3分沸騰継
続)、オフ後すぐに取り出して半熟。
B・4分通電(2分30秒で沸騰、その後1分半沸騰継
続)、オフ後放置5分以上、上質半熟。
実験例 2 やや厚肉で300cc入り、重量300g陶製カップ(保温設
備なし)に、金属ネットバスケット7の併用で所要水量
180m、室温16℃〜18℃、水温6℃〜8℃の条件下で、
A′・6分通電(3分で沸騰、その後3分間沸騰継
続)、オフ後すぐに取り出して半熟。B′・3分30秒通
電(3分で沸騰)、オフ後放置7分以上、最良半熟。
結果として、でき栄え、風味ともに順位を付すなら
ば、第1がB′、第2がB、第3がA′、第4がAであ
ったことに一つの傾向を見ることができよう。
尚請求項第3項、第4項の如く保温構造を付したもの
は、前述A、A′とも余り変わりはないが、B、B′で
は通電時間を減少することは勿論(蓄熱量を減少させな
ければできすぎとなる。)であるが、放置後の風味は更
にそれぞれ向上することがわかる。これは熟成の効果で
あるか。この場合でもB′(やや厚肉容器)の方がB
(薄肉容器)に勝る。比熱効果並びに遠赤効果を示すも
のと思われる。
尚上記した300cc入り、重量300g程度のものが、それ
以上の容積重量のものよりも、金属ネットバスケット7
使用の単カップとしては、効果的に最も扱いが良好であ
ると思われる。重量をより以上増加させれば環境諸条件
に対する安定性については向上する面があるが反面半熟
卵の短期間での成製とか又は食器としての使用重量とか
の面での障害も増えてくる。例えば実験例2のA′にお
ける300mmカップを、容量が同じでカップ重量が450g程
度であった場合は、半熟卵の短期間成製のため6分通電
でチーン(オフ)後直ちに取り出し場合に半熟にはなっ
ているが、黄身に比べて白身の方が固化しすぎるなどの
欠陥が生じてくる。理由については、推理しうるが此処
には省略する。又300cc容量カップとしては厚肉となり
すぎ扱い難い。これらの面に就いては、今後更に工場で
の反復実験による数値とユーザーの使用感とにより最終
条件が決定されると思われる。
そして、前記した300cc入り300g程度が、使いよい理
由としては、それが、手軽く使いうるための有効蓄熱量
保有の下限と見做しうるほか、通電加熱時に金属ネット
バスケットの周辺部が沸騰し始める(ほぼ95℃)ことを
目視した時点で、チーンオフすることによってタイマー
の最適時間を(あらゆる環境諸条件また異なる機種のレ
ンジ等において)自ら判定しうるからである。
因みに、その時点でのカップ外壁温度は、貼付液晶表
示板(註・実願昭63−99322号、第9図の熱感知テー
プ)で85℃〜90℃を示す。この85℃表示のときカップ内
の湯表面はブツブツと沸騰を為し始め、外壁貼付液晶表
示板が90℃表示の時点では湯表面はかなりの沸騰状況を
示している。
このことは、水温や環境温度に相違の多い場合や連続
使用の場合、又は冒頭から湯や微温湯を注入して操作す
る場合等の判定基準を自ら明確に知ることができる。第
42図のピーピー笛付きの蓋(但しこの図の笛の構造図は
必らずしも適切ではなく例示にすぎない。)をカップに
併用すれば、注入水の温度に関係なく必要温度が計測で
きでピーピー笛吹き時点でオフ(チーン)し、かつこの
ピーピー蓋105を取除けば、後は前述と同様効果であ
る。ピーピー蓋105を取除かない場合は湯の放熱蓄熱効
果に多少変動を生ずる為にカップの重量や容積とピーピ
ー蓋105との関係に就いて今少しく講究修正が必要とな
る。また一連の実験は後続のものも含めて全てカップ内
の湯の沸騰開始点(外壁貼付液晶表示板に於いて85℃〜
90℃表示)を標準にしてきたので、ピーピー蓋105の笛
吹き装置105bは少量の沸騰蒸気に敏感に反応するもので
あることが望ましく、材質としては非金属性が望まし
い。金属性の材質の場合はカップの湯にアースされる構
造が必要となる。かつまた笛吹き開始とともにレンジス
イッチをオフにすることが必要である。但し反覆使用し
ているうちに経験による勘で必要な時間を予じめセット
できる。笛の能力(蒸気量による感度)やピーピー蓋5
の装置の有無とカップの重量・容積との関係は、実際に
商品化製造するに当っては、本稿の実験結果(沸騰の目
視又は貼付液晶の目視)のデータとは変化するであろう
が、笛、ピーピー蓋105、カップの材質等によって必ず
一定の適正点が見出されることは間違いなく、使用電子
レンジの能力や環境温度がかわりなく安定使用に供しう
る。尚、後述の第11図、第12図に関する説明即ち深いポ
ット等を利用した2個作りに見られるように金属ネット
の網目の大きさ(又は金属筒のドット穴の大きさ)を上
部ほど穴のφを小さくすることによって上下の湯温を均
一化する方法の応用として、第1図の金属ネットバスケ
ット7の上半分半球の網目を下半分よりもかなり細かい
ものとするか、この上半分を極く微細なドット穴を有す
る金属板によって作成されたものとすることにより、湯
上部にピーピー蓋の笛吹きに必要な蒸気量がまず発生し
ても、尚且つバスケット内の湯温はかなり抑制されるこ
とが実験上証明されているので、ピーピー蓋使用の半熟
器カップの設計作成上有益である。
請求項第5項〜第7項に就いては、詳述を略するが、
要点を述べる。
温泉たまご成製に就いては、実願昭63−156728号の如
く、特殊な対流いた用バスケットを用いることが最も安
定温度の維持に向いているが、少しでも時間と手間の短
縮をという要望に応じて発明されたのがこれらのもので
あり、更にそれの安定性を高めようとしたのが請求項第
10項のものである。温泉たまごの場合は、卵の生化学的
ゲル化の特性上、白身と黄身とのゲル化温度の差を利用
して70℃前後の温度を相当時間維持しなければ成製でき
ない。風味を落とさず時間の短縮して、しかも通常の半
熟卵ではない反対卵と称される温泉たまごの状況を現出
させるためどうすべきか。
温泉たまごを特に作製する目的は、その独特の円熟味
やねっとりした風味とともに、これが栄養学的に、最高
に消化吸収の良い食品であり、僅か30分で完全に消化吸
収されると言われた点にある。時間の短縮は、卵のゲル
化特性への挑戦でもあり、且つ手軽に家庭化するための
チャレンジである。
この一連の発明の場合、先ず薄肉内カップに金属ネッ
トバスケットをセットし、大カップと組合わせた場合、
温泉たまご成製は、保温構造を用いても条件的に仲々難
しい。通電時間の設定が極めて微妙で、誤差がで易い。
この場合は、三層式をとるのが望ましい。
本発明者は、当初実願昭62−155279号の単層超肉厚の
当初から、実願昭63−60418号の多層式又は実願昭63−1
56728号の対流バスケット方式等を通じて一個作りに最
も使い易い容器の総合重量は約850g前後であると述べて
きた(但し、超肉厚の単層は製作が難しく、かつ使用上
でも取扱に苦慮する。)。この体験は、この今次の場合
も変わらなかった。
したがって、今次の金属ネットバスケット7使用で、
当初から生卵Eを収容して、通電という新しい方式で
も、前述したように半熟卵としては成功していても、ゲ
ル化が逆転した形の温泉たまごでは、内カップにやや厚
肉のものを用いても先ず第一条件としては、安定熱量保
持のため、基本的には総合重量は、前記850g前後が目安
となった。それでも尚、金属ネットバスケット7に生卵
Eを入れ、冒頭から通電して時間短縮とする為には、条
件設定が極めて微妙であるため、大変難しいのである。
しかし手間と時間の短縮という要求を容れた温泉たまご
としては、多少疑似的ではあるがほぼそれに近い美味な
ものを得ることができる(ただ保温構造を用いない場合
には、内カップがやや厚肉の場合でも三層が望まし
い。)。また保温構造を用いない時、中心部の湯が約80
℃でオフ(チーン)となるよう時間設定をして通電(使
用レンジの差、室温の差等はほぼ±10%以内であること
は、既出願で詳述したある。)。但しこの通電時間の設
定は、生産工場での設計時に設定できる。そして、通電
後は、放置すればよく、オフ後約10分で、擬似温泉たま
ごが成製されている。これは保温構造のない場合中心部
の湯が65℃位に降下する迄の時間である。より優位であ
るのは保温構造(保温層や中空壁)を具備したものであ
って、この場合オフ(チーン)時に72℃程で有るよう時
間設定する。オフ後約10分で成製されている。この時の
中心部温度が65℃〜66℃である。前者よりも単位時間で
の温度帯域が70℃を中心に幅が狭いため優良なものがで
きるし、安定性の効果がある。
但し実願昭63−156728号に記した対流用バスケットは
湯の流通孔による保温安定継続効果が大きいため極めて
安定性に富む。これに比すると上掲のものは通電時間が
多少の増減が全体の温度の高低にすぐ影響するため、時
間の短縮はできるが熟練を要求される。
この点を更に改善したものが請求項第10項のものであ
って、第7図と第8図のものである。第7図はセパレー
トとなる金属ネットバスケット上部2aと金属ネットバス
ケット下部2bの金属ネットバスケット7のそれぞれの内
側に、それより幾分小型の非金属性薄手の楕円形ピンポ
ン状殻の対流バスケット上部13aと対流バスケット下部1
3bとを挿入したものを一例とした図示した。それぞれ2
個〜3個の流通用の小孔14を有している。
第8図はセパレートの上部は平板状の金属ネットバス
ケット蓋部2a′となり、下部が筒状の金属ネットバスケ
ット吊下部2b′となっている。それに対してその内側に
接する形で対流孔を上下に2〜3個宛有する非金属性薄
手でなる対流バスケット吊下部13dが架承される。この
場合は対流バスケット13の上方は湯面Fにでるので、そ
の分は開口の侭でよく、その上に金属ネットバスケット
蓋部2a′が載せられる。これらは設計製造工程で、予め
計測設定された時間の通電で、金属ネットバスケット7
外の湯は、昇温されてゆくが、金属ネットバスケット7
内にピンポン状や俑状のバスケットにより対流熱が流入
しない。僅かに流通用の小孔14からの対流のみである。
したがって、その外側が設定された最高温となっても内
側はそれより遥かに低い。またオフ後、外側カップより
順次温度低下を始めるが、バスケット内はまだ上昇を緩
やかに続けた後、非常にゆるいカーブを描いて下降線を
辿る。そのためバスケット内は、10分以上に亙って70℃
前後の安定線緩いカーブを描く。かつ通電等の微妙な違
いによる温度差の影響を受け難い。この安定性は金属ネ
ットバスケット7を用いない実願昭63−156728号の対流
バスケット方式の場合とよく似ている。したがって、こ
の複合の金属ネット付対流バスケット方式は、時間の短
縮と同時に安定性と風味とを保ち、かつ通電加熱後の熱
湯中に、生卵Eを挿入するという手間を省いて最初から
生卵Eをセットできる便利さを有する最も良好な単身者
の温泉たまご器と言えよう。実験例としては、さきに半
熟卵で示した実験例2のB′の場合において金属ネット
に対流バスケットを組み込み、且つカップに保温容器に
付加したものに生卵を挿入して同一条件の通電を施した
場合は、チーン(オフ)後に約10分以上放置してかなり
良好な温泉たまごを得られる。勿論この保温容器のかわ
りに多層カップ方式を使用した方が環境諸条件への安定
性や又温泉たまごの良好性としては大きいが、一方やや
厚肉の単層カップのみにて半熟や温泉たまごの作りわけ
が自由に短時間に又手軽にできかつ風味も良好であると
いうことへの経済価値は大きいと思われる。
ここに一言、付言すれば、第7図又は第8図に於いて
は、対流バスケット13は金属ネットバスケット7の内部
に装着せしめたが、これを逆に外部に対流バスケット1
3、その内部に金属ネットバスケット7を装着せしめて
も、実験結果として効果は同様であった。又温泉たまご
のみを目的とする場合には、両者を当初から一体付着せ
しめたものでも同様の効果を挙げた。
念の為金属ネットバスケット7は、ドット穴金属板を
も含む。
又極めて薄い合成樹脂等による内嵌式対流バスケット
にあっては、循環用小孔を設けなくとも、薄い壁体の熱
伝導を通じて類以の制御効果を示すことが認められる。
尚製作コスト低減の為金属ネットバスケット7を、容
器上部に懸架せずして、単に投入する方式を取る時は、
カップ等の底面に数個の小突起を設けて焼成すれば(カ
ップコストは不変)、その突起部がバスケット体を架承
するため、下部対流の条件を改善する。
更に美的要求等のため容器の形態等の変型を求められ
るときは、補助部材等により総合的蓄積熱量の適正点
(重量や容量に基く)の補正をすることができる(実願
昭63−49229号、実願平1−107794号。)。
請求項第8項及び第9項はそれぞれ金属ネットバスケ
ット7の応用的なものである。第8項ではセパレートで
ある金属ネットバスケット上部2aは第4図のツバ体8の
プレートのツバ体開口部9を利用して第3図の如く茶こ
しに用いうる。第2図、第3図のフック5aはフック穴5b
を介して接合ツバ3a、3bの縁を結合し、留め金6のスプ
リング作用で接合ツバ3bを接合ツバ3aに押さえ込む。第
2図、第3図は結合法の一例であって結合法はこれに留
まらない。第8図はその変形例である。請求項9項は遠
赤作用の増進に役立てるためのものである。請求項第10
項は前述した。また請求項第11項は実願昭63−156728号
に記載した対流バスケットの延長であって、電子レンジ
以外の熱源(電磁調理器を含む)に対して用いる温泉卵
成製用の対流バスケットである。この場合容器の重量や
容器と卵との関係は、卵をセットしてから加熱するもの
についてはほぼ変わらないと思われる。加熱後に卵をセ
ットするものについては、従来の技術として実願昭62−
155279号より実願平1−107794号に述べたものに準ず
る。
尚請求項の全てにおいて、実願昭63−156728号の、第
41図に示すような複層容器を用いて、且金属ネットバス
ケットを用いる時、外カップを耐熱ガラス製とし、内カ
ップに陶磁器を用いるならば、熟感知テープを用いなく
とも沸騰開始を目視することができる。沸騰開始までの
レンジ通電の時間を、環境諸条件の変化に伴い知りたい
ときに有益であり、かつ内カップに陶磁器を用いること
で遠赤外線の効果目的は達成しうる(第42図のピーピー
笛付きの蓋を用いる場合については前述した。)。
尚特に付言するならば、別に請求項は設けないが、添
付図面第9図又は第11図に示す如く、また第59図の場合
の如くに、以前の実願平1−107794号で触れたようにポ
ット等深い容器を利用した二個作りの場合、上下の温度
差が生ずることに触れたが、金属ネットバスケットを使
用した場合も対流上どうしても上部の方の温度が高くな
ることへの対策としては、金属ネットのアミ目を上方の
アミ目を下方のアミ目に比べてメッシュの細かいものと
しておくことにより、メッシュの細かい方は湯の対流を
始めレンジ線(マイクロ波)効果及び遠赤外線効果等が
すべて抑制されるために上方の細かいメッシュは下方の
普通のメッシュよりも抑制効果がはたらき、結果として
上下の生卵Eに対する湯温の影響を均一化することとな
る。その為上下2個の卵を等質に半熟化しうる。参考に
実験の一例を記する。上部に0.8mmメッシュ金属ネット
バスケット、下部に1.5mmメッシュ金属ネットバスケッ
トを縦に挿入した720cc入りティーポット(重量蓋別410
g)に10℃の水600cc(卵2個入り)500w電子レンジ使用
通電8分で周辺部沸騰と同時にチーン(オフ)その後3
分以上放置で、上方下方共同じでき具合の半熟であっ
た。尚以前の出願にも記したが水の替わりに湯を注入す
れば通電時間は大幅に短縮できるし、大体の湯温に対す
る通電時間は容器の性質によって定数化できる。
冬期などは保温カバー等で補正しうる(実願昭63−14
14号)。勿論、各種の経験から、例えば、ポットの形状
等、容器の形態を変化させることによって通電時間の短
縮が可能であることは、既に説明した。
そこで、更にここで付言し、その一例を第11図に示
す。
即ち、水温12℃〜18℃で、生卵E1個の場合、水はボト
ルに半分で通電時間は3分、卵2個の場合、水はボトル
ほぼ1杯で、通電時間は6分、爾後の経過時間は半熟5
分以上、温泉卵10分以上の放置で、できすぎとはならな
い。
念のためこのボトル容量は約600cc、重量は500g〜550
gである。因みに熱感知液晶テープ25を、ボトルの下か
ら約1/3の位置に外貼する時、液面の沸騰開始に応じた
外貼液晶テープの温度表示は、1個作りで85℃2個作り
で80℃である。又若しボトルの上部から1/3の点に液晶
テープを貼るならば、2個作りの時の液面沸騰開始で液
晶テープは85℃を示し、この点でもさきに記した300c
c、300g前後のカップによる経験が、有益であったこと
を示す。
また第9図は更に他の一例としてポット上の容器の中
に挿入された上下二段の金属ネットバスケット7の横断
面図、この場合、上部金属ネットバスケット上部2aは、
茶こしを兼用できる。第10図は第9図に装着する対流バ
スケット13の図で、イは金属ネットバスケット7内に1
個宛装着する為のもの、ロは上下二段重合の金属ネット
バスケット7を内側に嵌入せしめる外嵌型対流バスケッ
ト17の例を示し、小孔に代えて湯循環用スリット18が設
けた図である。
尚第11図は、第9図のポットの熱効率向上の為の変型
例の側断面図であるが、第9図のポットに対し25%近い
時間短縮に成功している。そして、この第11図に描かれ
ている金属ネットバスケット7は、茶こし兼用を目的と
せず、上下が一体に簡素化される。その構造連鎖の斜視
図を、第12図に示した。この図で、穴はドット穴24でも
金属ネットバスケット7でもよく0.8mm〜1.5mmの穴径
で、上から下へ大きくなる。連続漸次変化でなくても2
段階でよい。内嵌する対流制御ばね板20の上下によっ
て、上下の卵の出来具合いを調整しうる。
図中19は有孔ソフト板、24aはカップ底の小突起、23
は把手、24bは脚、20aは温度を検出する外貼液晶表示板
等の液晶板である。
E1又はE2は生卵を示す。
「発明の効果」 本発明は、以上のような構成とすることにより、家庭
でシンプルな手段方法で、電子レンジ等を利用して、短
時間に誰でもが安定してまろやかな風味等を有し、かつ
美味で滋養に富む半熟卵、殊に今まで手軽には作りえな
かった温泉たまごを、各自が好みの時に、温かく楽しむ
ことができる等の数々の効果並びに便利性を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は断
面図、第2図は金属ネットバスケット上部の側面図、第
3図は金属ネットバスケット下部を容器に架承し、茶こ
しとして利用する一例の測面図、第4図は金属ネットバ
スケット下部を、茶こしとして利用する場合の一例を示
す斜視図、第5図、第6図は容器のその他の一例をそれ
ぞれ示す断面図、第7図は金属ネットバスケットの他の
一例を示す側面図、第8図は本発明の他の一例を示す断
面図である。また第9図は更に他の一例としてポット上
の容器の中に挿入された上下二段の金属ネットバスケッ
トの横断面図、第10図は第9図に装着する対流バスケッ
トの図で、イは金属ネットバスケット内に1個宛装着す
る為のもの、ロは上下二段重合の金属ネットバスケット
を内側に嵌入せしめる外嵌型対流バスケットの例を示
し、小孔に代えて湯循環用スリットが設けてある図であ
る。尚第11図は第9図のポットの熱効率向上の為の変型
例の側断面図であって、第9図のポットに対し25%近い
時間短縮に成功したポットで、金属ネットバスケット
も、コストと手間の短縮のために茶こし兼用を目的とせ
ず、上下が一体に簡素化されたものの側断面図、第12図
は第11図の構造連鎖の斜視図である。また第13図以降
は、明細書中の従来の技術の項目で、今までに発明者
が、出願してきたものの図であるが、第13図は、最も最
初の考案の例を示す側面図、第14図は電熱線を埋込んだ
断面図、第15図はネットを装着した斜視図、第16図は外
被カバーの斜視図、第17図は外被カバーにカップ本体を
挿設した拡大断面図、第18図は蓋体とネットの関係を示
す斜視図、第19図は多数の部屋を有する他の例の斜視
図、第20図は内カップを挿設した断面図、第21図は内外
カップ本体との間に補助部材を挿入した断面図、第22図
〜第29図は補助部材のその他の例をそれぞれ示す説明
図、第30図、第31図は補助部材を更に発展して示した模
式図、第32図〜第34図は蓋体の参考例をそれぞれ示す側
面図、第35図は受け皿を示す断面図、第36図〜第39図は
発熱体を組み込む参考例を示す斜視図、第40図はバスケ
ット体の他の例を示す斜視図、第41図は使用例を示す断
面図。第42図はピーピー蓋を示す説明図、第43図、第44
図は外カップの更に他の例を示す斜視図、第45図、第46
図は吊下げバスケット体の参考例を示す模式図、第47図
はバスケットの他の例を示す斜視図、第48図〜第50図は
ネットバスケットの参考例を示す説明図、第51図、第52
図は花カバーの一例を示す説明図、第53図、第54図は他
の保温用カバーの例を示す斜視図、第55図は有底中筒を
示す斜視図、第56図は金属性有底内筒を示す斜視図、第
57図は有底外筒を示す斜視図、第58図はダイヤルつまみ
を示す側面図、第59図〜第61図はポットを使用した例を
それぞれ示す断面図である。 1M、1M′:容器、1a:内壁 1b:外壁、2a:金属ネットバスケット上部 2b:金属ネットバスケット下部、2a′:金属ネットバス
ケット蓋部 2b′:金属ネットバスケット吊下部、3a、3b:接合ツバ 4:摘み環、5a:フック 5b:フック穴、6:留め金 7:金属ネットバスケット、8、8a:ツバ体 9:開口部、10:把手 11:保温材質外周層、12:把手 13:対流バスケット、13a:対流バスケット上部 13b:対流バスケット下部、13c:対流バスケットツバ体 13d:対流バスケット吊下部、14:小孔 15:上部金属ネットバスケット、16:下部金属ネット 16′:下部金属ネットバスケット吊下棒、16″:接合リ
ング板 17:外嵌型対流バスケット、18:湯循環用スリット 19:有孔ソフト板、20:対流制御ばね板 20a:液晶板、21:外カップ本体 21a:内カップ本体、22:収容部 23:把手、24:ドット穴 24a:小突起、24b:脚 25:糸尻、26:切欠部27 :接合部、28:発熱体 29:小孔、31:カップ本体 31a:内壁、31B:間隔 32:ネット、33:外被カバー 33a:外壁、33b:反射面34 :切込み部、35:蓋体 41:外カップ本体、41a:隔壁部分 41B:隙間、41b:円筒壁 41C:隙間、41c:底部 42:内カップ本体、43:小孔 45:補助部材、45a:ほぞ 46:クリップ、47:取付台 47a:底部、48:ほぞ穴 51:大型カップ本体、52:内筒 52a:壁面凹凸、52B:隙間 53:中間筒、53a:壁面凹凸 53B:隙間、61:リング状のケース 61a:リング状のケースのネット、61b:リング上蓋 61c:リング下蓋、61d:ケース支持柱62 :ビーズ状の小球体、63:大型カップ64 :小型カップ、65:蓋体 65a:デザイン像、65b:果汁受け 65c:レモン絞り器、66:補助ヒーター 67:受皿、67a:合成ゴム脚 68:抵抗体、69:セラミック発熱体 70:突起、71:遮蔽底 72:コード、73:SW又はプラグ 80:セラミック保温器、81:発熱体 83:把手挿入切込、84:発熱体絶縁呑口部分 85:呑口接合線、86:リンク状の合成ゴム脚 87:電源承口、88:大型カップ本体 89:小型カップ、90:熱感知表示テープ 100:バスケット体、100a:底面100b :造形美観部、101:大型カップ本体 101B:隙間、102:小孔 103:吊り手、104:内筒 105:ピーピー蓋、105a:笛吹き孔 105b:笛吹き装置、110:外カップ 111:内カップ、112:注ぎ口 113:間隔、114:吊下バスケット体 115:鍔体、116:小孔 117:本体部、118:網体 119:卵投出入口、119a:切込みフィン120 :ワイングラス状のバスケット、121:小孔122 :台座、123:脚部 124:卵受け、125:チェーン 130:バスケット具、131:ネットバスケット 132:内筒バスケット、133:鍔部 134:本体部、135:ネット支持枠体 136:ネット、137:本体部 138:小孔、139:切込み穴 140:切込みフィン、150:花カバー 151:切込み部、152:切開線 153:両面テープ、154:保温用カバー 154a:接合面、154b:切欠部 155:蛇腹伸縮壁、156:スライド防壁 157:切込み部、158:両面テープ・ベルト 160:金属性有底内筒、161:鍔体 162:断面図示線、163:有底中筒 164:面状ヒーター、165:鍔体 166:サーモスイッチ、167:コード168 :有底外筒、169:切込み部 170:ダイヤルつまみ、171:接触用金属繊維 180:ポット、181:注ぎ口ふた 182:ふた、183:支点 184:ネット、185:吊手 186:急須、E〜E2:生卵 F:湯面、W:水面 :室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 実願平1−107794 (32)優先日 平1(1989)9月14日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適度の容量を有する陶磁器等のセラミック
    系食器等の容器と、この容器に収容される生卵が挿入さ
    れるバスケットとで半熟卵又は温泉たまごを成製する単
    身者の温泉たまご器であって、このバスケットが、金属
    ネット等を以て形成されるとともに、このバスケットが
    有蓋バスケットであり、かつこの有蓋バスケットが前記
    容器中の熱湯に概ね又は大半が冠水することを特徴とす
    るバスケット使用による単身者の温泉たまご器。
  2. 【請求項2】200cc〜300cc程度の容量又はそのほぼ実数
    倍(簡単な小数点を含む2桁の実数倍)の容量を有する
    陶磁器等のセラミック系食器等の容器と、この容器に収
    容される生卵が挿入されるバスケットとで半熟卵又は温
    泉たまごを成製する単身者の温泉たまご器であって、こ
    のバスケットが、金属ネット等を以て形成されるととも
    に、このバスケットが有蓋バスケットであることを特徴
    とするバスケット使用による単身者の温泉たまご器。
  3. 【請求項3】前記食器等の容器に、耐熱性を有する熱絶
    縁性物質でなる外周部で囲繞するか、又は耐熱性のある
    カバーで囲繞する等して保温材質外周層を形成した特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載のバスケット使用によ
    る単身者の温泉たまご器。
  4. 【請求項4】前記食器等の容器が、陶磁器等のセラミッ
    ク系の同質材料か、又は異質材料を以て中空二層の複層
    構造と成っている特許請求の範囲第1項、第2項又は第
    3項記載のバスケット使用による単身者の温泉たまご
    器。
  5. 【請求項5】前記食器等の容器が、内カップを構成し、
    この内カップには、適宜間隔を有して陶磁器等のセラミ
    ック系の同質材料か、又は異質材料を以て構成される少
    なくとも一つの外カップが設けられた構造の二層方式又
    は多層方式で成る特許請求の範囲第1項、第2項、第3
    項又は第4項記載のバスケット使用による単身者の温泉
    たまご器。
  6. 【請求項6】前記二層方式又は多層方式に使用される外
    カップに、耐熱性を有する熱絶縁性物質でなる外周部で
    囲繞するか、又は耐熱性のあるカバーで囲繞する等して
    保温材質外周層を形成した特許請求の範囲第5項記載の
    バスケット使用による単身者の温泉たまご器。
  7. 【請求項7】前記二層方式又は多層方式に使用される外
    カップの最外層カップが、陶磁器等のセラミック系の同
    質材料か、又は異質材料を以て中空二層の複層構造と成
    っている特許請求の範囲第5項記載のバスケット使用に
    よる単身者の温泉たまご器。
  8. 【請求項8】前記有蓋バスケットが、細いメッシュの金
    属ネットによって作られていて、この有蓋バスケットが
    茶こしに兼用できるように、分割方式に構成されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第7項の何れ
    か一項に記載された構成の単身者の温泉たまが器に使用
    される金属ネットバスケット。
  9. 【請求項9】前記有蓋バスケットが電子線を遮蔽するに
    十分な程度で、かつ遠赤外線の通過を許す形態のメッシ
    ュであって、このメッシュには、更に遠赤外線を十分に
    吸収できる構造とする為に、このメッシュにセラミック
    や黒体等の被膜、塗布膜、結晶膜等の遠赤外線放射膜が
    形成されている特許請求の範囲第1項〜第8項の何れか
    1項に記載された構成の単身者の温泉たまご器に使用さ
    れる金属ネットバスケット。
  10. 【請求項10】電子線遮蔽と遠赤外線の透過との双方の
    効用に併せて熱湯の流通対流の制御作用温度安定調整作
    用を併用できるようにする為に、前記金属ネットバスケ
    ットには、熱湯循環用の小孔を設けた薄手の非金属性の
    耐熱材料によって成る構造の対流バスケットが着装され
    る構成の単身者の温泉たまご器に使用される特殊複合バ
    スケット。
  11. 【請求項11】前項の熱湯循環用の小孔を設けた薄手の
    非金属性の耐熱材料によって成る構造の対流バスケット
    を、必ずしも金属ネットバスケットと組み合わせるとは
    限らずに、単独にセラミック容器又はセラミック補助部
    材を用いた金属鍋或はホウロウ鍋等を組み合わせた単身
    者の温泉卵器。
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