JP3246236B2 - 車両用防盗装置 - Google Patents

車両用防盗装置

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JP3246236B2
JP3246236B2 JP30351994A JP30351994A JP3246236B2 JP 3246236 B2 JP3246236 B2 JP 3246236B2 JP 30351994 A JP30351994 A JP 30351994A JP 30351994 A JP30351994 A JP 30351994A JP 3246236 B2 JP3246236 B2 JP 3246236B2
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洋一 飯島
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イグニッションキーの
ID番号の照合により車両の盗難を防止する車両用防盗
装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】車両のイグニッションキー
のヘッド部に埋め込まれたトランスポンダーに固有のI
D番号を記憶し、エンジンの始動の度にキーのID番号
を読み込んで車両に予め登録されているID番号と照合
し、登録済みのキーであればエンジンコントロールユニ
ットへエンジンの作動を許可する信号を送り、未登録キ
ーであればエンジンの停止指令を送って車両の走行を阻
止する車両用防盗装置が知られている(例えば、特開昭
64−56253号公報参照)。この種の車両用防盗装
置では、車両の正規の乗員が登録キーによりエンジンを
始動するたびに、ID番号の照合が終わるまでエンジン
の始動を待たされるのを防止するために、ID番号の照
合が終わるまではエンジンの始動を優先させ、ID番号
の照合が終わった時点で照合結果によりエンジンの継続
作動の許可または停止の処置を行なっている。
【0003】ところで、通常、個々の車両にはトランス
ポンダーを埋め込んだメインキーとトランクを開閉する
ために用いるサブキーが付属している。このサブキー
は、ID番号を記憶するトランスポンダーが埋め込まれ
ていないこと以外はメインキーと機械的に同一の構造で
あるため、サブキーをメインキーと取り違えてイグニッ
ションキーシリンダーへ差し込んで回すとエンジンが始
動する。ところが、サブキーではID番号の照合が行な
えないので、ID照合動作後にエンジンの継続作動が不
許可になってエンジンが停止する。しかしこの時、乗員
はエンジンが不調であると勘違いしてサブキーを使用し
ているのに気が付かないと、何回もエンジンの始動を繰
り返すことになり、バッテリーの電力を無駄に消費して
しまうという問題がある。
【0004】本発明の目的は、正規のキー以外のキーに
よるエンジンの繰り返し始動を防止する車両用防盗装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、車両のキーに設定されたID番
号を読み出すID番号読み出し手段と、このID番号読
み出し手段により読み出されたID番号と予め登録され
たID番号とを照合し、両者が一致した場合にエンジン
の作動を許可する制御手段とを備えた車両用防盗装置に
適用される。そして、車両の速度を検出する速度検出手
段と、キーによるエンジンの始動操作が行なわれたこと
を検出する始動操作検出手段とを備え、前記制御手段に
よって、前記速度検出手段により所定速度以上の車速が
検出され、且つ、前記始動操作検出手段により検出され
たエンジンの始動操作回数が所定回数に達した時は、所
定時間だけID番号の照合を停止するとともにエンジン
の始動を禁止する。請求項2の車両用防盗装置は、前記
制御手段によって、前記速度検出手段により前記所定速
度未満の車速が検出され、且つ、ID番号の不一致の回
数が所定回数に達した時は、所定時間だけID番号の照
合を停止するとともにエンジンの始動を禁止するように
したものである。請求項3の発明は、車両のキーに設定
されたID番号を読み出すID番号読み出し手段と、こ
のID番号読み出し手段により読み出されたID番号と
予め登録されたID番号とを照合し、両者が一致した場
合にエンジンの作動を許可する制御手段とを備えた車両
用防盗装置に適用され、前記制御手段によって、ID番
号の不一致の回数が所定回数に達した時は、所定時間だ
けID番号の照合を停止するとともに少なくともエンジ
ン始動用スターターモーターの起動を禁止する。請求項
4の車両用防盗装置は、前記制御手段によって、ID番
号の照合停止およびエンジンの始動禁止の状態が前記所
定時間を経過した後に、カウントしているエンジンの始
動操作回数およびID番号の不一致の回数を0にリセッ
トするとともに、ID番号の照合を再開するようにした
ものである。
【0006】
【作用】請求項1の車両用防盗装置では、所定速度以上
の車速が検出され且つエンジンの始動操作回数が所定回
数に達した時は、所定時間だけID番号の照合を停止す
るとともにエンジンの始動を禁止する。請求項2の車両
用防盗装置では、所定速度未満の車速が検出され、且
つ、ID番号の不一致の回数が所定回数に達した時は、
所定時間だけID番号の照合を停止するとともにエンジ
ンの始動を禁止する。請求項3の車両用防盗装置では、
ID番号の不一致の回数が所定回数に達した時は、所定
時間だけID番号の照合を停止するとともに少なくとも
エンジン始動用スターターモーターの起動を禁止する。
請求項4の車両用防盗装置では、ID番号の照合停止お
よびエンジンの始動禁止の状態が前記所定時間を経過し
た後に、カウントしているエンジンの始動操作回数およ
びID番号の不一致の回数を0にリセットするととも
に、ID番号の照合を再開する。
【0007】
【実施例】
−第1の実施例− 図1は第1の実施例の構成を示す機能ブロック図、図2
はキーの外観を示す図である。第1の実施例の車両用防
盗装置は、トランスポンダー1、アンテナユニット2、
イモビライザーユニット3およびエンジンコントロール
ユニット5から構成される。
【0008】トランスポンダー1は、キー4のヘッド部
4aに埋め込まれており、キーごとに固有のID番号が
予め記憶されるEEPROMなどの不揮発性メモリ11
と、アンテナユニット2との通信を制御する制御回路1
2と、アンテナ13を介してアンテナユニット2と通信
を行うインタフェース14とを備えている。インタフェ
ース14はコンデンサーを有しており、アンテナユニッ
ト2から送信される所定の周波数のパルス信号電波を受
信して整流し、コンデンサーへ蓄電してID番号送信時
の送信電力として利用する。制御回路12は、アンテナ
ユニット2から所定の周波数のパルス信号電波を受信し
た時に、その送信電力を用いてメモリ11からID番号
を読み出し、インタフェース14を介して車両のアンテ
ナユニット2へ送信する。
【0009】アンテナユニット2は車両の不図示のイグ
ニッションキーシリンダー内に設置され、アンテナ21
と、トランスポンダー1へ送信するための所定の周波数
のパルス信号を発生する発振器22と、トランスポンダ
ー1から受信した信号を増幅する増幅器23と、受信信
号をID番号に復調する復調器24と、送信時に発振器
22をアンテナ21へ接続し、受信時に増幅器23をア
ンテナ21へ接続するスイッチ25と、イモビライザー
ユニット3からの指令にしたがってトランスポンダー1
との通信を制御する制御回路26と、イモビライザーユ
ニット3と通信を行うインタフェース27とを備えてい
る。制御回路26は、イモビライザーユニット3からイ
ンタフェース27を介して電力送信指令を受信すると、
スイッチ25をT側に切り換え、発振器22から発っせ
られた所定の周波数のパルス信号を所定時間、アンテナ
21を介してトランスポンダー1へ送信する。この送信
時間は、トランスポンダー1のインタフェース14に送
信電力が蓄電される十分な時間とする。送信終了後、直
ちにスイッチ25をR側に切り換えてトランスポンダー
1から送信される信号電波を受信し、増幅器23により
増幅して復調器24によりID番号に復調する。
【0010】イモビライザーユニット3は、マイクロコ
ンピューターと、メモリ31やインタフェース32、3
3などの周辺部品から構成され、エンジンコントロール
ユニット5からのID照合要求に応答してインタフェー
ス33を介してアンテナユニット2と通信を行ない、ア
ンテナユニット2を介してキーのID番号を読み込み、
不揮発性メモリ31に予め登録されているID番号と照
合する。イモビライザーユニット3はまた、インタフェ
ース32を介してエンジンコントロールユニット5と通
信を行ない、エンジンコントロールユニット5のID照
合要求に対してID番号の照合結果を送信する。
【0011】エンジンコントロールユニット5は、マイ
クロコンピューターとインタフェース51やスイッチ5
2などの周辺部品とから構成され、不図示のエンジンの
始動、停止、速度調節などを行うとともに、イモビライ
ザーユニット3とインタフェース51を介して通信を行
い、ID番号の照合を要求し、その照合結果を受信す
る。イモビライザーユニット3からID不一致信号を受
信した時は、エンジンへ燃料を供給する不図示の燃料供
給装置の作動を停止するとともに、エンジンの点火制御
を行なう点火制御装置の作動を停止してエンジンを停止
する。また、エンジンコントロールユニット5は通常、
スイッチ52を閉路してエンジンを始動するためのスタ
ーター駆動回路6の起動を可能にしているが、後述する
ように正常なエンジンの始動操作が行なわれていないと
判断された時は、スイッチ52を開路してスターター駆
動回路6の起動を阻止し、エンジンの始動を禁止する。
エンジンコントロールユニット5にはまた、キー4がエ
ンジンの始動位置STに設定されると閉路するスイッチ
53と、車両の走行速度Vを検出する速度検出装置54
が接続される。
【0012】イモビライザーユニット3とエンジンコン
トロールユニット5との間のID照合に関する通信は、
次の手順で行なわれる。 ID照合要求 エンジンコントロールユニット5は、スイッチ53によ
ってキー4によるエンジンの始動操作がなされたことを
検出すると、スターター、燃料供給装置および点火制御
装置を起動してエンジンを始動するとともに、イモビラ
イザーユニット3へID照合要求信号を送信する。 ID一致/ID不一致信号 イモビライザーユニット3は、エンジンコントロールユ
ニット5からID照合要求信号を受信したら、アンテナ
ユニット2によってキー4のトランスポンダー1からI
D番号を読み出し、登録ID番号と照合する。そして、
照合結果のID一致信号またはID不一致信号をエンジ
ンコントロールユニット5へ送信する。イモビライザー
ユニット3からID不一致信号を受信したエンジンコン
トロールユニット5は、上述したように直ちにエンジン
燃料供給装置および点火制御装置を停止してエンジンを
停止させる。一方、ID一致信号を受信した時は、直ち
にエンジンの作動許可処理を行なわず、次の手順でイモ
ビライザーユニット3自体が正規のものであるかどうか
を確認する。 ローリングコード送信要求 イモビライザーユニット3からID一致信号を受信した
エンジンコントロールユニット5は、イモビライザーユ
ニット3へローリングコードの送信を要求する。このロ
ーリングコードは、前回のエンジン停止時にエンジンコ
ントロールユニット5で設定され、イモビライザーユニ
ット3へ送られてメモリ31に記憶されたものである。 ローリングコード送信 エンジンコントロールユニット5からローリングコード
の送信要求を受信したイモビライザーユニット3は、前
回のエンジン停止時にエンジンコントロールユニット5
から受信してメモリ31に記憶しているローリングコー
ドをエンジンコントロールユニット5へ送信する。イモ
ビライザーユニット3からローリングコードを受信した
エンジンコントロールユニット5は、このローリングコ
ードを前回のエンジン停止時にイモビライザーユニット
3へ送ったローリングコードと照合し、両者が一致して
いればイモビライザーユニット3自体が正規のものであ
ると判断し、ここで初めてエンジンの作動許可処理を行
なう。しかし、ローリングコードが一致しない時は、イ
モビライザーユニット3あるいはエンジンコントロール
ユニット5が盗難手口により交換されたものと判断し
て、直ちに上述したようなエンジン停止処理を行なうと
ともに、エンジン始動禁止処理を行なう。したがって、
イモビライザーユニット3からエンジンコントロールユ
ニット5へ送られるローリングコードの信号は、実質的
にエンジンの作動許可信号となるものであり、以後この
明細書では作動許可信号と呼ぶ。
【0013】なお、エンジンの作動許可信号は、作動中
のエンジンに対してそのまま継続して作動することを許
可する信号であり、停止中のエンジンに対してはその始
動を許可する信号ではない。また、ID不一致信号は、
作動中のエンジンを停止させるための信号であるが、エ
ンジンが停止中の場合はその始動を禁止するものではな
い。エンジンの作動停止方法としては、上述したエンジ
ン燃料供給装置の作動を停止する方法や、エンジン点火
制御装置の作動を停止する方法に限定されない。さら
に、エンジンの始動許可とは停止中のエンジンの始動を
許可することであり、エンジンの始動禁止とは停止中の
エンジンの始動を禁止することである。これらの始動許
可および始動禁止は、すでに作動中のエンジンに対して
は無効である。
【0014】スターター駆動回路6は、キー4がエンジ
ンの始動位置STに設定されるとスターターモーター6
4を作動させてエンジンを始動するための回路である。
通常、スイッチ52は閉路しており、エンジンの始動が
許可状態にあるので、イグニッションスタートスイッチ
62が閉路すると、バッテリーBATからヒューズ61
を介してリレーコイル63cに電流が流れ、リレー63
がオンする。これにより、リレー接点63aが閉路し、
バッテリーBATからヒューズ61、イグニッションス
タートスイッチ62およびリレー接点63aを介してス
ターターモーター64へ電力が供給され、スターターモ
ーター64が起動する。上述したように、正常なエンジ
ンの始動操作が行なわれていないと判断した時は、エン
ジンコントロールユニット5がスイッチ52を開路する
ので、リレー63がオフしてリレー接点63aが開路
し、スターターモーター64の起動が阻止される。しが
たって、エンジンは始動不能になる。
【0015】図3、図4はエンジンコントロールユニッ
ト5の動作を示すフローチャートである。このフローチ
ャートにより、第1の実施例の動作を説明する。エンジ
ンコントロールユニット5のマイクロコンピューター
は、キー4によるエンジンの始動操作がなされてスイッ
チ53が閉路すると、このフローチャートの一連の動作
を開始する。ステップ1において、キースイッチ53が
閉路した回数、すなわちキー4によるエンジンの始動操
作回数Lをカウントするカウンターをインクリメントし
てステップ2へ進み、速度検出装置54により検出され
た車両の速度Vが所定速度M(km/h)以上か否かを
判別する。車速が所定速度以上であればステップ3へ進
み、そうでなければステップ4へ進む。車両の速度が所
定速度以上の時は、ステップ3でカウンターのカウント
回数Lが所定回数Lo以上か否か、すなわちキー4によ
るエンジンの始動操作回数Lが所定回数Loに達したか
否かを判別し、L≧Loであればステップ11へ進み、
そうでなければ動作を終了する。
【0016】ステップ2で車速が所定速度よりも低いと
判別された時は、ステップ4でイモビライザーユニット
3へ上述したID照合要求信号を送信する。続くステッ
プ5で、イモビライザーユニット3から上述したローリ
ングコードすなわち作動許可信号を受信したか否かを判
別し、作動許可信号を受信したらステップ9へ進み、そ
うでなければステップ6へ進む。ID照合要求に対して
イモビライザーユニット3から上述したID不一致信号
が送られた時は、登録されていないID番号のキー4に
よりエンジンの始動操作が行なわれたと判断し、ステッ
プ6でID番号の不一致回数Nをカウントするカウンタ
ーをインクリメントし、ステップ7へ進む。ステップ7
では、カウンターのカウント回数Nが所定回数No以上
か否か、すなわちID番号の不一致の回数がNo回に達
したか否かを判別し、ID不一致回数がNo回に達した
らステップ11へ進み、そうでなければステップ8へ進
む。ステップ8では、ID不一致信号を受信したので上
述した燃料供給装置および点火制御装置を停止して作動
中のエンジンを停止する。一方、イモビライザーユニッ
ト3から作動許可信号を受信した時は、エンジンの始動
操作が行なわれたキー4は登録キーであり、且つイモビ
ライザーユニット3は正規のものであると判断し、ステ
ップ9でカウント回数NおよびLを0にリセットしてス
テップ10へ進み、エンジンの作動を許可する。
【0017】車速Vが所定速度M(km/h)以上で且
つエンジンの始動操作回数Lが所定回数Loに達した
時、あるいは、ID番号の不一致回数NがNo回に達し
た時は、正常なエンジンの始動操作が行なわれていない
と判断し、ステップ11でエンジンの始動を禁止する。
すなわち、上述したようにスイッチ52を開路してスタ
ーターモーター64の起動を禁止する。なおこの時、同
時に燃料供給装置と点火制御装置の作動を停止するよう
にしてもよい。続くステップ12で、イモビライザーユ
ニット3へのID照合要求を停止し、イモビライザーユ
ニット3によるID番号の照合を停止させる。ステップ
13において、エンジンの始動禁止およびID照合停止
の状態がT時間経過したか否かを判別し、T時間経過し
たらステップ14へ進み、そうでなければステップ11
へ戻る。エンジンの始動禁止およびID照合停止の状態
がT時間経過した時は、ステップ14でカウンターのカ
ウント回数NおよびLを0にリセットするとともに、ス
イッチ52を閉路して動作を終了する。これにより、エ
ンジンの始動禁止とID照合停止がT時間後に解除され
て、ふたたびキー4によりエンジンの始動操作が可能に
なる。
【0018】このように、ID番号の照合が終わるまで
はエンジンの始動を優先するようにした防盗装置におい
て、所定速度以上の車速が検出され且つエンジンの始動
操作回数が所定回数に達した時は、所定時間だけID番
号の照合を停止するとともにエンジンの始動を禁止する
ようにしたので、サブキーなどの正規のキー以外のキー
により誤ってエンジンの繰り返し始動が行なわれ、バッ
テリーの電力が無駄に消費されるのを防止できる上に、
ID番号の照合を所定時間停止するので防盗性能を向上
させることができる。また、ID番号の照合が終わるま
ではエンジンの始動を優先するようにした防盗装置にお
いて、ID番号の不一致の回数が所定回数に達した時
は、所定時間だけID番号の照合を停止するとともにエ
ンジンの始動を禁止するようにしたので、上記と同様な
効果が得られる。
【0019】−第2の実施例− 上述した第1の実施例では、ID番号の照合が終わるま
でエンジンの始動が待たされるのを避けるために、ID
番号の照合が終わるまではエンジンの始動を優先させ、
照合が終わった時点で照合結果によりエンジンの作動許
可または作動停止処置を行なう場合を例に上げて説明し
たが、エンジンの始動性を犠牲にしてID番号の照合が
終わるまではエンジンの始動を許可せず、照合が終わっ
た時点で照合結果によりエンジンの始動許可または始動
禁止処置を行なう第2の実施例を説明する。第2の実施
例の構成は図1および図2に示す第1の実施例の構成と
同様であり、図示およびその説明を省略する。この第2
の実施例では、エンジンコントロールユニット5は、通
常はスイッチ52を開路しており、イモビライザーユニ
ット3から作動許可信号を受信したらスイッチ52を閉
路する。すなわち、イモビライザーユニット3からエン
ジンの作動許可信号が送信されるまでスターターモータ
ー64の起動を禁止する。
【0020】図5は、エンジンコントロールユニット5
の動作を示すフローチャートである。このフローチャー
トにより、第2の実施例の動作を説明する。エンジンコ
ントロールユニット5のマイクロコンピューターは、キ
ー4により始動操作がなされてスイッチ53が閉路する
と、このフローチャートの一連の動作を開始する。ステ
ップ21において、キー4がST位置まで回されてスイ
ッチ53が閉路しても、スイッチ52を開路したままエ
ンジンの始動を禁止する。上述したように、この第2の
実施例では、エンジンコントロールユニット5はエンジ
ンの作動許可信号を受信するまでスイッチ52を閉路せ
ず、スターターモーター64の始動を禁止するので、エ
ンジンは始動されない。なおこの時、同時に燃料供給装
置と点火制御装置を停止するようにしてもよい。
【0021】ステップ22でイモビライザーユニット3
へID照合要求信号を送信し、続くステップ23でイモ
ビライザーユニット3からローリングコードすなわち作
動許可信号を受信したか否かを判別する。イモビライザ
ーユニット3から作動許可信号を受信した時はステップ
24へ進み、そうでなければステップ27へ進む。イモ
ビライザーユニット3から作動許可信号を受信した時
は、エンジンの始動操作がなされたキー4は登録キーで
あり、且つイモビライザーユニット3は正規のものであ
ると判断し、ID番号の不一致回数をカウントするカウ
ンターのカウント回数Nを0にリセットする。そして、
ステップ25でスイッチ52を閉路してスターターモー
ター64の起動を可能とし、エンジンの始動を許可して
動作を終了する。
【0022】一方、ID不一致信号を受信した時は、ス
テップ27でカウンターのカウント回数Nをインクリメ
ントし、続くステップ28でカウント回数Nが所定回数
Noに達したか否か、すなわちID不一致がNo回発生
したか否かを判別する。ID不一致回数が所定回数No
に達したらステップ29へ進み、そうでなければ動作を
終了する。ID不一致回数が所定回数Noに達した時
は、ステップ29で、イモビライザーユニット3へのI
D照合要求を停止し、イモビライザーユニット3による
ID照合を停止させる。ステップ30において、ID照
合停止の状態がT時間経過したか否かを判別し、T時間
経過したらステップ31へ進み、そうでなければステッ
プ29へ戻る。ID照合停止の状態がT時間経過した時
は、ステップ31でカウント回数Nを0にリセットして
動作を終了する。
【0023】このように、ID照合が終わるまではエン
ジンの始動を禁止するようにした防盗装置において、I
D番号の不一致の回数が所定回数に達した時は、所定時
間だけID番号の照合を停止するようにしたので、サブ
キーなどの正規のキー以外のキーにより誤ってエンジン
の繰り返し始動が行なわれ、バッテリーの電力が無駄に
消費されるのを防止できる上に、ID番号の照合を所定
時間停止するので防盗性能を向上させることができる。
【0024】なお、上述した各実施例ではキーに設定さ
れたID番号を無線通信により読み出す例を示したが、
キーがキーシリンダーに差し込まれた時に、キー側の回
路とキーシリンダー側の読み出し回路とを接点を介して
接続し、有線通信によりID番号を読み出すようにして
もよい。あるいは、光学式や磁気式の通信システムによ
りキーのID番号を読み出すようにしてもよい。また、
上述した各実施例ではエンジンを動力源とする車両を例
に上げて説明したが、例えば電気自動車のようなエンジ
ン以外の動力源により走行する車両に対しても本発明を
適用できる。この場合は、イグニッションキーシリンダ
ーに登録キーが挿入されなかった時や、正規のキー以外
のキーにより何回も走行操作が行なわれた時は、走行用
モーターの制御ユニットに走行禁止指令を出すようにす
ればよい。
【0025】以上の実施例の構成において、アンテナユ
ニット2がID番号読み出し手段を、イモビライザーユ
ニット3およびエンジンコントロールユニット5が制御
手段を、速度検出装置54が速度検出手段を、スイッチ
53が始動操作検出手段をそれぞれ構成する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定速度以上の車速が検出され且つエンジンの始動操作回
数が所定回数に達した時は、所定時間だけID番号の照
合を停止するとともにエンジンの始動を禁止するように
したので、サブキーなどの正規のキー以外のキーにより
誤ってエンジンの繰り返し始動が行なわれ、バッテリー
の電力が無駄に消費されるのを防止できる上に、ID番
号の照合を所定時間停止するので防盗性能を向上させる
ことができる。また、ID番号の不一致の回数が所定回
数に達した時は、所定時間だけID番号の照合を停止す
るとともに少なくともエンジン始動用スターターモータ
ーの起動を禁止するようにしたので、サブキーなどの正
規のキー以外のキーにより誤ってスターターモーターの
起動が繰り返し行なわれ、バッテリーの電力が無駄に消
費されるのを防止できる上に、ID番号の照合を所定時
間停止するので防盗性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図2】キーの外観図。
【図3】第1の実施例のエンジンコントロールユニット
の動作を示すフローチャート。
【図4】図3につづく、第1の実施例のエンジンコント
ロールユニットの動作を示すフローチャート。
【図5】第2の実施例のエンジンコントロールユニット
の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 トランスポンダー 2 アンテナユニット 3 イモビライザーユニット 4 キー 4a ヘッド部 5 エンジンコントロールユニット 6 スターター駆動回路 11,31 メモリ 12,26 制御回路 13,21 アンテナ 14,27,32,33,51 インタフェース 22 発振器 23 増幅器 24 復調器 52,62,53 スイッチ 54 速度検出装置 61 ヒューズ 63 リレー 63c コイル 63a 接点 64 スターターモーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/00 - 25/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のキーに設定されたID番号を読み
    出すID番号読み出し手段と、 このID番号読み出し手段により読み出されたID番号
    と予め登録されたID番号とを照合し、両者が一致した
    場合にエンジンの作動を許可する制御手段とを備えた車
    両用防盗装置において、 車両の速度を検出する速度検出手段と、 キーによるエンジンの始動操作が行なわれたことを検出
    する始動操作検出手段とを備え、 前記制御手段は、前記速度検出手段により所定速度以上
    の車速が検出され、且つ、前記始動操作検出手段により
    検出されたエンジンの始動操作回数が所定回数に達した
    時は、所定時間だけID番号の照合を停止するとともに
    エンジンの始動を禁止することを特徴とする車両用防盗
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用防盗装置におい
    て、 前記制御手段は、前記速度検出手段により前記所定速度
    未満の車速が検出され、且つ、ID番号の不一致の回数
    が所定回数に達した時は、所定時間だけID番号の照合
    を停止するとともにエンジンの始動を禁止することを特
    徴とする車両用防盗装置。
  3. 【請求項3】 車両のキーに設定されたID番号を読み
    出すID番号読み出し手段と、 このID番号読み出し手段により読み出されたID番号
    と予め登録されたID番号とを照合し、両者が一致した
    場合にエンジンの作動を許可する制御手段とを備えた車
    両用防盗装置において、 前記制御手段は、ID番号の不一致の回数が所定回数に
    達した時は、所定時間だけID番号の照合を停止すると
    ともに少なくともエンジン始動用スターターモーターの
    起動を禁止することを特徴とする車両用防盗装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の車
    両用防盗装置において、 前記制御手段は、ID番号の照合停止およびエンジンの
    始動禁止の状態が前記所定時間を経過した後に、カウン
    トしているエンジンの始動操作回数およびID番号の不
    一致の回数を0にリセットするとともに、ID番号の照
    合を再開することを特徴とする車両用防盗装置。
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