JP3185574B2 - 車両用防盗装置 - Google Patents

車両用防盗装置

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JP3185574B2 JP30351894A JP30351894A JP3185574B2 JP 3185574 B2 JP3185574 B2 JP 3185574B2 JP 30351894 A JP30351894 A JP 30351894A JP 30351894 A JP30351894 A JP 30351894A JP 3185574 B2 JP3185574 B2 JP 3185574B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イグニッションキーの
ID番号の照合により車両の盗難を防止する車両用防盗
装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】車両のイグニッションキー
のヘッド部に埋め込まれたトランスポンダーに固有のI
D番号を記憶し、エンジンの始動のたびにキーのID番
号を車両用防盗装置に読み込んで車両に予め登録されて
いるID番号と照合し、登録済みのキーであればエンジ
ン制御装置へエンジンの作動を許可する信号を送り、未
登録キーであればエンジンの停止指令を送って車両の走
行を阻止する車両用防盗装置が知られている(例えば、
特開昭64−56253号公報参照)。
【0003】この種の車両用防盗装置では、エンジン制
御装置へ送信される作動許可信号を固有のコードとして
おり、エンジン制御装置は防盗装置から送られてきた作
動許可コード信号をいったんメモリに記憶し、予めメモ
リに記憶されている登録コードと照合し、両者が一致し
ていればエンジンの作動を許可するようにしている。
【0004】ところで、バッテリーからスターターモー
ターへ通電してエンジンを始動するクランキング期間に
は、バッテリーからスターターモーターへ大きな始動電
流が流れる上に、その電流値が変動するので、バッテリ
ーの端子電圧が大きく変動し、電源電圧が不安定にな
る。このようなクランキング期間に、エンジン制御装置
と通信を行なって作動許可コード信号を送信すると、ク
ランキングによる一時的な電源電圧低下によって防盗装
置から送られてメモリに記憶したはずの作動許可コード
信号が消えてしまったり、コードの内容が変化するおそ
れがある。そのようなコードを登録コードと照合すると
不一致の判定がなされ、エンジンの停止処置が取られて
しまうのでエンジンの始動操作をやり直さなければなら
ないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、クランキング時の電源電
圧変動に起因する誤動作を防止した車両用防盗装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、車両のエンジンを制御するエン
ジン制御手段と、エンジンの始動開始時に車両のキーに
設定されたID番号を読み出すID番号読み出し手段
と、前記ID番号読み出し手段により読み出されたID
番号と予め登録されたID番号とを照合し、両者が一致
した場合にエンジンの継続作動を許可する作動許可信号
を前記エンジン制御手段へ送るID照合手段とを備え、
前記エンジン制御手段は、前記ID照合手段から送られ
た前記作動許可信号を記憶する不揮発性の記憶手段を備
える。請求項2の車両用防盗装置は、エンジンの停止操
作を検出する停止操作検出手段を備え、前記エンジン制
御手段によって、前記停止操作検出手段によりエンジン
の停止操作が検出されると、前記記憶手段に記憶されて
いる前記作動許可信号を消去するようにしたものであ
る。請求項3の車両用防盗装置は、前記エンジン制御手
段にバッテリーから電力を供給するたコネクターと、こ
のコネクターの前記エンジン制御手段への脱着状態を検
出するコネクター脱着検出手段とを備え、前記エンジン
制御手段によって、前記コネクター脱着検出手段により
前記コネクターが前記エンジン制御手段から外れたこと
が検出されると、前記記憶手段にコネクター外れを記憶
し、前記コネクター脱着手段により前記コネクターが前
記エンジン制御手段へ接続されたことが検出されると、
前記記憶手段に前記コネクター外れが記憶されている時
は前記作動許可信号を消去するようにしたものである。
【0007】
【作用】請求項1の車両用防盗装置では、エンジンの始
動開始時に車両のキーに設定されたID番号を読み出
し、読み出したID番号を登録ID番号と照合し、両者
が一致した場合にエンジンの継続作動を許可する作動許
可信号を不揮発性の記憶手段に記憶する。請求項2の車
両用防盗装置では、エンジンの停止操作がなされると不
揮発性の記憶手段に記憶されている作動許可信号を消去
する。請求項3の車両用防盗装置では、エンジン制御手
段に電力を供給するコネクターが外れたことが検出され
ると不揮発性の記憶手段にコネクター外れを記憶する。
その後、コネクターがエンジン制御手段へ接続されたこ
とが検出されると、記憶手段にコネクター外れが記憶さ
れている時は記憶手段に記憶されている作動許可信号を
消去する。
【0008】
【実施例】図1は一実施例の構成を示す機能ブロック
図、図2はキーの外観を示す図である。一実施例の車両
用防盗装置は、トランスポンダー1、アンテナユニット
2、イモビライザーユニット3、エンジンコントロール
ユニット5およびコネクター6を備えている。
【0009】トランスポンダー1は、キー4のヘッド部
4aに埋め込まれており、キーごとに固有のID番号が
予め記憶されるEEPROMなどの不揮発性メモリ11
と、アンテナユニット2との通信を制御する制御回路1
2と、アンテナ13を介してアンテナユニット2と通信
を行うインタフェース14とを備えている。インタフェ
ース14はコンデンサーを有しており、アンテナユニッ
ト2から送信される所定の周波数のパルス信号電波を受
信して整流し、コンデンサーへ蓄電してID番号送信時
の送信電力として利用する。制御回路12は、アンテナ
ユニット2から所定の周波数のパルス信号電波を受信し
た時に、その送信電力を用いてメモリ11からID番号
を読み出し、インタフェース14を介して車両のアンテ
ナユニット2へ送信する。
【0010】アンテナユニット2は車両の不図示のイグ
ニッションキーシリンダー内に設置され、アンテナ21
と、トランスポンダー1へ送信するための所定の周波数
のパルス信号を発生する発振器22と、トランスポンダ
ー1から受信した信号を増幅する増幅器23と、受信信
号をID番号に復調する復調器24と、送信時に発振器
22をアンテナ21へ接続し、受信時に増幅器23をア
ンテナ21へ接続するスイッチ25と、イモビライザー
ユニット3からの指令にしたがってトランスポンダー1
との通信を制御する制御回路26と、イモビライザーユ
ニット3と通信を行うインタフェース27とを備えてい
る。制御回路26は、イモビライザーユニット3からイ
ンタフェース27を介して電力送信指令を受信すると、
スイッチ25をT側に切り換え、発振器22から発っせ
られた所定の周波数のパルス信号を所定時間、アンテナ
21を介してトランスポンダー1へ送信する。この送信
時間は、トランスポンダー1のインタフェース14に送
信電力が蓄電される十分な時間とする。送信終了後、直
ちにスイッチ25をR側に切り換えてトランスポンダー
1から送信される信号電波を受信し、増幅器23により
増幅して復調器24によりID番号に復調する。
【0011】イモビライザーユニット3は、マイクロコ
ンピューター34とメモリ31やインタフェース32、
33などの周辺部品から構成される。イモビライザーユ
ニット3は、エンジンコントロールユニット5からのI
D照合要求に応答して、インタフェース33を介してア
ンテナユニット2と通信を行ない、アンテナユニット2
を介してキーのID番号を読み込み、不揮発性メモリ3
1に予め登録されているID番号と照合する。イモビラ
イザーユニット3はまた、インタフェース32を介して
エンジンコントロールユニット5と通信を行ない、エン
ジンコントロールユニット5へID番号の照合結果を送
信する。
【0012】エンジンコントロールユニット5は、マイ
クロコンピューター52と、インタフェース51やメモ
リ53などの周辺部品と、補助電源用コンデンサー54
などを備えており、不図示のエンジンの始動、停止、速
度調節などを行うとともに、イモビライザーユニット3
とインタフェース51を介して通信を行い、ID番号の
照合を要求し、その照合結果を受信する。イモビライザ
ーユニット3からID不一致信号を受信した時は、エン
ジンへ燃料を供給する不図示の燃料供給装置の作動を停
止するとともに、エンジンの点火制御を行なう不図示の
点火制御装置の作動を停止してエンジンを停止する。エ
ンジンコントロールユニット5にはまた、バッテリーB
ATから電源を供給するコネクター6と、キー4がエン
ジンの始動位置STに設定されると閉路するスイッチ7
1と、キー4がエンジンの作動位置ONまたは始動位置
STに設定されると閉路するスイッチ72とが接続され
る。補助電源用コンデンサー54は、コネクター6が外
された時に、所定時間だけエンジンコントロールユニッ
ト5に電源を供給してその作動を継続させる。また、コ
ネクター6内にはエンジンコントロールユニット側の端
子AとBを短絡するためのジャンパー61が設けられ
る。コネクター6がエンジンコントロールユニット5へ
接続されている時はジャンパー61により端子AとBが
短絡されており、コネクター6が外されると端子AとB
が開放される。これらの端子A,Bはマイクロコンピュ
ーター52へ接続されており、端子A,B間が開放され
るとマイクロコンピューター52に割り込みが発生し、
後述する割り込みルーチンが実行される。
【0013】イモビライザーユニット3とエンジンコン
トロールユニット5との間のID照合に関する通信は、
次の手順で行なわれる。 ID照合要求 エンジンコントロールユニット5は、スイッチ71によ
ってキー4によるエンジンの始動操作がなされたことを
検出すると、不図示のスターター、燃料供給装置および
点火制御装置を起動してエンジンを始動するとともに、
イモビライザーユニット3へID照合要求信号を送信す
る。 ID一致/ID不一致信号 イモビライザーユニット3は、エンジンコントロールユ
ニット5からID照合要求信号を受信したら、アンテナ
ユニット2によってキー4のトランスポンダー1からI
D番号を読み出し、登録ID番号と照合する。そして、
照合結果のID一致信号またはID不一致信号をエンジ
ンコントロールユニット5へ送信する。イモビライザー
ユニット3からID不一致信号を受信したエンジンコン
トロールユニット5は、上述したように直ちにエンジン
燃料供給装置および点火制御装置を停止してエンジンを
停止させる。一方、ID一致信号を受信した時は、直ち
にエンジンの作動許可処理を行なわず、次の手順でイモ
ビライザーユニット3自体が正規のものであるかどうか
を確認する。 ローリングコード送信要求 イモビライザーユニット3からID一致信号を受信した
エンジンコントロールユニット5は、イモビライザーユ
ニット3へローリングコードの送信を要求する。このロ
ーリングコードは、前回のエンジン停止時にエンジンコ
ントロールユニット5で設定され、イモビライザーユニ
ット3へ送られてメモリ31に記憶されたものである。 ローリングコード送信 エンジンコントロールユニット5からローリングコード
の送信要求を受信したイモビライザーユニット3は、前
回のエンジン停止時にエンジンコントロールユニット5
から受信してメモリ31に記憶しているローリングコー
ドをエンジンコントロールユニット5へ送信する。イモ
ビライザーユニット3からローリングコードを受信した
エンジンコントロールユニット5は、このローリングコ
ードを前回のエンジン停止時にイモビライザーユニット
3へ送ったローリングコードと照合し、両者が一致して
いればイモビライザーユニット3自体が正規のものであ
ると判断し、ここで初めてエンジンの作動許可処理を行
なう。しかし、ローリングコードが一致しない時は、イ
モビライザーユニット3あるいはエンジンコントロール
ユニット5が盗難手口により交換されたものと判断し
て、直ちに上述したようなエンジン停止処理を行なうと
ともに、エンジン始動禁止処理を行なう。したがって、
イモビライザーユニット3からエンジンコントロールユ
ニット5へ送られるローリングコードの信号は、実質的
にエンジンの作動許可信号となるものであり、以後この
明細書では作動許可信号と呼ぶ。エンジンコントロール
ユニット5に内蔵されるメモリ53はEEPROMなど
の不揮発性のメモリであり、イモビライザーユニット3
から送られたローリングコードすなわちエンジンの作動
許可信号を記憶する。
【0014】なお、エンジンの作動許可信号は、作動中
のエンジンに対してそのまま継続して作動することを許
可する信号であり、停止中のエンジンに対してはその始
動を許可する信号ではない。また、ID不一致信号は、
作動中のエンジンを停止させるための信号であるが、エ
ンジンが停止中の場合はその始動を禁止するものではな
い。エンジンの作動停止方法としては、上述したエンジ
ン燃料供給装置の作動を停止する方法や、エンジン点火
制御装置の作動を停止する方法に限定されない。さら
に、エンジンの始動許可とは停止中のエンジンの始動を
許可することであり、エンジンの始動禁止とは停止中の
エンジンの始動を禁止することである。これらの始動許
可および始動禁止は、すでに作動中のエンジンに対して
は無効である。
【0015】図3はエンジンコントロールユニット5の
作動許可処理プログラムを示すフローチャートである。
このフローチャートにより、エンジンコントロールユニ
ット5の作動許可処理を説明する。エンジンコントロー
ルユニット5のマイクロコンピューターは、スイッチ7
1によってキー4によるエンジンの始動操作がなされた
とこを検出するとこの制御プログラムの実行を開始す
る。ステップ10において、イモビライザーユニット3
へ始動操作がなされたキー4のID番号の照合を要求す
る。続くステップ12で、イモビライザーユニット3か
らID一致信号を受信したか否かを判別し、ID一致信
号を受信した時はステップ14以降の作動許可処理を行
なう。一方、ID不一致信号を受信した時、あるいはイ
モビライザーユニット3から何も応答がなかった時はス
テップ24へ進み、燃料供給装置および点火制御装置の
作動を停止してエンジンを停止させる。
【0016】ID照合要求に対してイモビライザーユニ
ット3からID一致信号を受信した時は、ステップ14
でイモビライザーユニット3およびエンジンコントロー
ルユニット5が正規のものか否かを確認するために、イ
モビライザーユニット3に対してローリングコードの送
信を要求する。このローリングコードは、前回のエンジ
ン停止時にイモビライザーユニット3へ送り、メモリ3
1に記憶されているものである。ステップ16で、イモ
ビライザーユニット3からローリングコードを受信した
か否かを判別し、ローリングコードを受信したらステッ
プ18へ進み、受信できなかった時はステップ24へ進
んでエンジンを停止する。ローリングコードを受信した
時は、ステップ18で受信したローリングコードを、メ
モリ53に記憶されている前回のエンジン停止時にイモ
ビライザーユニット3へ送ったコードと照合し、両者が
一致したらステップ20へ進み、そうでなければステッ
プ24へ進んでエンジンを停止する。ステップ20で、
前回のエンジン停止時にイモビライザーユニット3へ送
ったコードと、今回イモビライザーユニット3から送ら
れてきたコードとが一致したので、イモビライザーユニ
ット3およびエンジンコントロールユニット5は正規の
ものであると判断し、このローリングコードを作動許可
信号として不揮発性メモリ53に記憶する。そして、ス
テップ22でエンジンの継続作動を許可する。
【0017】図4は、エンジンコントロールユニット5
のエンジン停止処理プログラムを示すフローチャートで
ある。このフローチャートにより、エンジンコントロー
ルユニット5のエンジン停止処理を説明する。エンジン
コントロールユニット5のマイクロコンピューターは、
スイッチ72によってキー4によるエンジン停止操作が
なされたことを検出するとこの制御プログラムの実行を
開始する。ステップ60において、イモビライザーユニ
ット3に対してローリングコードの更新を要求し、新し
いコードを送信するとともに、メモリ53に送信した新
しいコードを記憶しておく。ローリングコードは、メモ
リ53に記憶されている複数のコードの中から不規則的
に読み出したものを用いる。
【0018】ローリングコードの更新要求を受信したイ
モビライザーユニット3は、続いて送られてくる新しい
ローリングコードをメモリ31に記憶して更新するとと
もに、更新処理の完了を通告するために新しいローリン
グコードをエンジンコントロールユニット5へ返送す
る。ステップ62で、イモビライザーユニット3から返
送された新しいローリングコードを受信し、受信したコ
ードを先に更新用として送信したコードと照合する。ス
テップ64で両者が一致するか否かを判別し、一致して
いればステップ66へ進み、一致していなければステッ
プ68へ進む。更新用として送信したローリングコード
とイモビライザーユニット3から返送されたコードとが
一致した時は、イモビライザーユニット3とエンジンコ
ントロールユニット5においてローリングコードの更新
が完了したと判断し、ステップ66で、新しいローリン
グコードを作動許可信号としてメモリ53に記憶する。
一方、送信したローリングコードと返送されたローリン
グコードとが一致しない時は、ローリングコードの更新
処理が完了していないと判断し、ステップ68で不一致
回数Nをインクリメントする。続くステップ70で、不
一致回数Nが所定回数Lに達したか否かを判別し、N≧
Lであればステップ72へ進んで警告を行ない、処理を
終了する。不一致回数Nが所定回数Lに達していない時
は、ステップ60へ戻って上述したエンジン停止処理を
やり直す。
【0019】図5は、イモビライザーユニット3のID
照合処理プログラムを示すフローチャートである。この
フローチャートにより、イモビライザーユニット3のI
D照合処理を説明する。イモビライザーユニット3のマ
イクロコンピューターは、スイッチ72によりキー4が
エンジンの始動位置STまたは作動位置ONに設定され
たことが検出されるとこの処理プログラムの実行を開始
する。ステップ30において、エンジンコントロールユ
ニット5からID照合要求があったか否かを判別し、I
D照合要求があればステップ32へ進み、なければステ
ップ44へ進む。ID照合要求があった時は、ステップ
32で、上述したようにアンテナユニット2によりキー
4のトランスポンダー1に設定されているID番号を読
み出し、メモリ31に記憶されている登録番号と照合す
る。ステップ34で、使用されているキー4のID番号
が登録番号と一致するか否かを判別し、一致すればステ
ップ36へ進み、一致しなければステップ38へ進む。
【0020】使用しているキー4が登録キーの時は、ス
テップ36でエンジンコントロールユニット5へID一
致信号を送信する。続くステップ40で、エンジンコン
トロールユニット5からローリングコードの送信要求が
あったか否かを判別し、ローリングコードの送信要求が
あればステップ42へ進み、なければステップ44へ進
む。ローリングコードの送信要求があった時は、ステッ
プ42で前回のエンジン停止時に受信して記憶している
ローリングコードをメモリ31から読み出し、エンジン
コントロールユニット5へ送信する。一方、未登録キー
が使用されている時は、ステップ38でエンジンコント
ロールユニット5へID不一致信号を送信してステップ
44へ進む。
【0021】ステップ44において、エンジンコントロ
ールユニット5からローリングコードの更新要求がある
か否かを判別し、更新要求があればステップ46へ進
み、なければステップ30へ戻る。ローリングコードの
更新要求がある時は、ステップ46で、エンジンコント
ロールユニット5から送られてくる新しいローリングコ
ードを受信し、メモリ31に記憶するとともに、続くス
テップ48で、ローリングコードの更新処理が完了した
ことを通告するためにエンジンコントロールユニット5
へ新しいローリングコードを返送する。
【0022】図6は、エンジンコントロールユニット5
のコネクタ外れ割り込みルーチンを示すフローチャート
である。エンジンコントロールユニット5のコネクター
6が外されると、上述したように端子A,B間が開放さ
れる。これにより、エンジンコントロールユニット5の
マイクロコンピューター52に割り込みが発生し、マイ
クロコンピューター52はこの割り込みルーチンを実行
する。すなわち、ステップ80でコネクタが外れたこと
を記憶するためのフラグFをセットする。
【0023】図7は、エンジンコントロールユニット5
のコネクタ接続割り込みルーチンを示すフローチャート
である。エンジンコントロールユニット5のコネクター
6が接続され、同ユニット5にバッテリーBATから電
源が供給されるとともに、端子A,B間がジャンパー6
1により短絡されると、エンジンコントロールユニット
5のマイクロコンピューター52はこの割り込みルーチ
ンを実行する。ステップ90において、コネクタ外れフ
ラグFがセットされているか否かを判別し、セットされ
ていればステップ92へ進み、セットされていなければ
処理を終了する。コネクタ外れフラグFがセットされて
いる時は、以前に何らかの理由でコネクター6が外され
たことがあるので、ステップ92で、メモリ53に作動
許可信号としてローリングコードが記憶されていればそ
れを消去する。そして、ステップ94でコネクタ外れフ
ラグFをリセットして処理を終了する。
【0024】なお、上述した各実施例ではキーに設定さ
れたID番号を無線通信により読み出す例を示したが、
キーがキーシリンダーに差し込まれた時に、キー側の回
路とキーシリンダー側の読み出し回路とを接点を介して
接続し、有線通信によりID番号を読み出すようにして
もよい。あるいは、光学式や磁気式の通信システムによ
りキーのID番号を読み出すようにしてもよい。また、
上述した各実施例ではエンジンを動力源とする車両を例
に上げて説明したが、例えば電気自動車のようなエンジ
ン以外の動力源により走行する車両に対しても本発明を
適用できる。
【0025】以上の実施例の構成において、アンテナユ
ニット2がID番号読み出し手段を、エンジンコントロ
ールユニット5がエンジン制御手段を、イモビライザー
ユニット3がID照合手段を、スイッチ72が停止操作
検出手段を、端子A,Bおよびマイクロコンピューター
52がコネクター脱着検出手段をそれぞれ構成する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、エンジンの始動開始時に車両のキーに設定された
ID番号を読み出し、読み出したID番号を登録ID番
号と照合し、両者が一致した場合にエンジンの継続作動
を許可する作動許可信号を不揮発性の記憶手段に記憶す
るようにしたので、クランキング時の電源電圧変動によ
り作動許可信号が消えてしまったり、信号の内容が変化
してエンジンが停止するようなことがなく、作動許可信
号を受理した後はエンジンの安定な作動が保証される。
請求項2の車両用防盗装置では、エンジンの停止操作が
なされると不揮発性の記憶手段に記憶されている作動許
可信号を消去するようにしたので、エンジンの始動操作
をするたびに使用キーのID照合が行なわれ、確実な防
盗機能が達成される。請求項3の車両用防盗装置では、
エンジン制御手段に電力を供給するコネクターが外れた
ことが検出されると不揮発性の記憶手段にコネクター外
れを記憶し、その後、コネクターがエンジン制御手段へ
接続されたことが検出されると、記憶手段にコネクター
外れが記憶されている時は記憶手段に記憶されている作
動許可信号を消去するようにしたので、エンジン制御手
段を、その不揮発性の記憶手段に作動許可信号が記憶さ
れたものと交換して車両を移動することができず、作動
許可信号を受理した後のエンジンの安定な作動を可能に
しつつ、高い防盗性が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図2】キーの外観図。
【図3】作動許可処理プログラムを示すフローチャー
ト。
【図4】エンジン停止処理プログラムを示すフローチャ
ート。
【図5】ID照合処理プログラムを示すフローチャー
ト。
【図6】コネクタ外れ割り込みルーチンを示すフローチ
ャート。
【図7】コネクタ接続割り込みルーチンを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 トランスポンダー 2 アンテナユニット 3 イモビライザーユニット 4 キー 4a ヘッド部 5 エンジンコントロールユニット 6 コネクター 11,31,53 メモリ 12,26 制御回路 13,21 アンテナ 14,27,32,33,51 インタフェース 22 発振器 23 増幅器 24 復調器 34,52 マイクロコンピューター 54 コンデンサー 61 ジャンパー 71,72 スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両のエンジンを制御するエンジン制御
    手段と、エンジンの始動開始時に車両のキーに設定されたID番
    号を読み出すID番号読み出し手段と、 前記ID番号読み出し手段により読み出されたID番号
    と予め登録されたID番号とを照合し、両者が一致した
    場合にエンジンの継続作動を許可する作動許可信号を前
    記エンジン制御手段へ送るID照合手段とを備え、 前記エンジン制御手段は、 前記ID照合手段から送られ
    た前記作動許可信号を記憶する不揮発性の記憶手段を備
    えることを特徴とする車両用防盗装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用防盗装置におい
    て、 エンジンの停止操作を検出する停止操作検出手段を備
    え、 前記エンジン制御手段は、前記停止操作検出手段により
    エンジンの停止操作が検出されると、前記記憶手段に記
    憶されている前記作動許可信号を消去することを特徴と
    する車両用防盗装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
    防盗装置において、 前記エンジン制御手段にバッテリーから電力を供給する
    たコネクターと、 このコネクターの前記エンジン制御手段への脱着状態を
    検出するコネクター脱着検出手段とを備え、 前記エンジン制御手段は、前記コネクター脱着検出手段
    により前記コネクターが前記エンジン制御手段から外れ
    たことが検出されると、前記記憶手段にコネクター外れ
    を記憶し、前記コネクター脱着手段により前記コネクタ
    ーが前記エンジン制御手段へ接続されたことが検出され
    ると、前記記憶手段に前記コネクター外れが記憶されて
    いる時は前記作動許可信号を消去することを特徴とする
    車両用防盗装置。
JP30351894A 1994-11-02 1994-12-07 車両用防盗装置 Expired - Fee Related JP3185574B2 (ja)

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