JP3242760B2 - 塗工装置用ロッド - Google Patents
塗工装置用ロッドInfo
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Description
るものである。
う)またはシート上に塗布液を塗布する方法として、ロ
ッド塗布法がある。ロッド塗布法は過剰の塗布液をウエ
ブに転移させたのち、静止もしくは回転するロッドによ
り過剰の塗布液を掻き落とし、所望の塗布量とするもの
であり、簡単な装置、操作により高速で薄層な塗布が実
現し得るという特徴を有するため、広く用いられてい
る。特公昭52−36529号公報では、ワイヤ巻ロッ
ド塗布部において、ワイヤ塗布体・耐熱性充填物・案内
薄板によって機械的に物理空間を造りそこに楔状の液だ
まりを形成する塗布方法が開示されており、又一方、特
開昭53−22543号公報では、ロッドとウエブとの
接触部の直前において液だまりが形成されるように塗布
液を供給し、ロッドにより塗布液を調節して塗布する塗
布方法が提案されており、操作が容易であり、かつ多大
なスペースを要しない上、表面性のすぐれた塗膜を形成
しうる改良された塗布法として利用さている。
三種類あり、 平滑な表面をもったロッド素材のまま
のもの、 ロッド素材にワイヤーを巻いたもの、
ロッド素材に溝を掘ったもの、のいずれかが用いられる
が、殆どの場合はロッド素材にワイヤーを巻いた塗工装
置用ロッドを使用している。ワイヤーを巻いた塗工装置
用ロッドは、ホットメルト塗布や、比較的塗布量の多い
ものの塗布に用いられてきた。ワイヤーの直径は0.0
8〜1.52mmのものが用いられ、一般には、0.0
8〜0.64mmのものが多い。このワイヤーの太さに
より塗布量を変えることができる。ロッド素材に溝を掘
る方法としては切削,転造,レーザー加工等いくつかの
方法がある。転造法においては、溝ダイスの溝形状を変
えて、作ったロッドにより塗布量を調節することができ
る。(実開平1−65671号公報参照)
ワイヤーを巻いた塗工装置用ロッドの場合には、図4に
示すように、ワイヤー2の断面は円であり、凸部(図中
B部)の間の凹部(図中A部)が鋭角状で非常に狭い断
面形状を有しているため固形物が詰まりやすかった。ロ
ッド塗布法における塗布量は、ワイヤーを巻いたロッド
を使用する場合には、ワイヤー径すなわち図4(B)中
の斜線部(S)により決定される。そのため、上記の様
にワイヤーを巻いた塗工装置用ロッドにおいては、しば
しば、固形物が鋭角状の底部に詰まり、面積Sが減少す
ることにより、正常部と比較して局所的に塗布量の低い
ことによるスジ故障が発生し幅方向及び長時間塗布にお
ける長さ方向の塗布量の不均一を起こすという欠点があ
った。また、このようなスジ故障の発生したロッドを超
音波洗浄しても、詰まりを容易に取り除くことが出来な
かった。更に、実開平2−142670には溝形状凹部
の曲率を10μm以上とすることにより、固形物の詰ま
りを防ぎ、詰まりによる塗布スジを防止する方法が開示
されている。しかし、この方法により上記問題は解決さ
れたが、高粘液の塗布液においては、ウエブ振動等の外
乱により、塗布スジが発生する問題が新たに生じた。
まり及び塗布スジ故障の発生しにくい塗工装置用ロッド
を提供することにある。
塗布液を連続走行する支持体またはシートに塗布する塗
工装置用ロッドにおいて、溝部の凹凸部が少なくとも2
ケ以上の40μm以上の曲率半径をもつ弧より形成さ
れ、頂部を形成する半径が他部分の曲率半径より最も大
きいことを特徴とする塗工装置用ロッドによって達成す
ることができる。
において該ロッド表面の溝形の凹凸部が台形状であり、
台形頂部の長さLと溝ピッチの長さpの比率L/pが0.
05〜0.5 であるということは、比率が0.05以下の場
合には高粘度の液においてウエブ振動等の外乱により塗
布スジが任意の位置で発生する可能性があり、また比率
が0.5以上の場合には逆に台形頂部4の長さLが長す
ぎて巾方向全体にわたってミクロな凹凸が高粘度で発生
しやすくなる。また、台形の傾斜部の水平面に対する傾
斜角度θが30°〜70°の範囲にあるということは、
傾斜角度が30°より小さいと同じくウエブ振動等の外
乱で塗布スジが発生し易くなり、逆に傾斜角度70°よ
り大きいとバーから支持体への転写不足や泡スジ故障等
が発生しやすくなる。本発明において曲率半径で指定す
る部分はバリ取りのために角部を面取りした微少部は含
まないものとする。ロッドを本発明の形状に加工するの
は、切削加工による方式,転造加工による方式,レーザ
ーによる方式等を用いることができる。
ような台形状の溝で溝ピッチp=0.3mmで台形頂部
長さL=0.1mm,傾斜部角度θ=45°,深さh=
50μmの溝をもつ塗工装置用ロッドを製作し、その後
表面を5μm厚さで硬質クロムメッキを施した。また、
比較例−1として、図2(B)に示すように同じく台形
状の溝で溝ピッチp=0.3mm,台形の頂部の長さL
=0.141mm,傾斜角度θ=80°,深さh=50
μmで溝を作ったこの溝は前記参考例−1の溝と同一の
溝面積をもつ。その後表面を5μmの厚さで硬質クロム
メッキを施した。上記2種類の塗工装置用ロッドを製作
し、両方のバーを用い粘度23cpの同一の塗工液によ
り塗布テストを実施した。その結果図2(A)に示すバ
ーでは塗布スジは発生しなかったが、一方図2(B)に
示すバーでは頻繁に塗布スジが発生した。
ように頂部4が平滑面で、それに連がる傾斜部5が凸状
の80μmの曲率半径をもち、底部6が平滑な面をもつ
溝からなる塗工装置用ロッドを製作した。本発明の実施
例としては図3(A)に示すものでなくても例えば図3
(B)に示すように項部の曲率半径が300μmで、そ
れに連がる隣接層傾斜部相当の曲率半径が200μmの
例,更には図3(C)に示すように頂部の曲率半径が3
00μmでそれに連がる隣接層の曲率半径が200μm
でそれと更に連がる底部の層が曲率半径200μmの凹
部となっている例等をあげることが出来る。それと比較
するために、図3(D)に示すような頂部4が平滑面
で、それに連がる傾斜部及び底部が凹な80μの曲率半
径を有する溝からなる塗工装置用ロッドを製作した。上
記の二種のロッドを用い参考例−1と同様粘度23cp
の塗布液を用いて、同一の塗布条件でウエブに対して塗
布をした。図3(A)に示すロッドでは10回テストを
行い全くウエブの振動等の外乱によりスジは発生しなか
ったが、図3(D)に示すロッドでは10回のテストで
8回スジの発生がみられた。
り、詰まり及び塗布スジ故障の発生のない良好な塗布面
質を得ることができた。
面図
説明図(A),比較例−1の部分正面説明図(B)
断面図(A),その他の実施例(B,C),比較例−2
の正面断面図(D)
ーを巻いた1例の正面断面図(A),部分拡大正面断面
図(B)
Claims (1)
- 【請求項1】 塗布液を連続走行する支持体またはシー
トに塗布する塗工装置用ロッドにおいて、溝部の凹凸部
が少なくとも2ケ以上の40μm以上の曲率半径をもつ
弧より形成され、頂部を形成する半径が他部分の曲率半
径より最も大きいことを特徴とする塗工装置用ロッド。
Priority Applications (1)
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JP20131493A JP3242760B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 塗工装置用ロッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20131493A JP3242760B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 塗工装置用ロッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0731920A JPH0731920A (ja) | 1995-02-03 |
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Family
ID=16438962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20131493A Expired - Fee Related JP3242760B2 (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 塗工装置用ロッド |
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-
1993
- 1993-07-22 JP JP20131493A patent/JP3242760B2/ja not_active Expired - Fee Related
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