JP3240097B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JP3240097B2 JP2842095A JP2842095A JP3240097B2 JP 3240097 B2 JP3240097 B2 JP 3240097B2 JP 2842095 A JP2842095 A JP 2842095A JP 2842095 A JP2842095 A JP 2842095A JP 3240097 B2 JP3240097 B2 JP 3240097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体発光素子に関
し、特にその高輝度化を図るための素子構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、LED(発光ダイオード)が屋内
外の表示デバイスとして脚光を浴びている。特にその高
輝度化に伴い、今後数年の間に屋外ディスプレイ市場が
急伸すると思われ、LEDは将来的にネオンサインに変
わる表示媒体に成長するものと期待されている。高輝度
LEDは、AlGaAs系のDH(ダブルヘテロ)構造
をもつ赤色LEDにおいて実現されてきており、最近で
はAlGaInP系DH構造LEDにより橙〜緑色にお
いても高輝度LEDが実現されている。
【0003】AlGaInP系材料は、窒化物を除くII
I−V族化合物半導体材料の中で最大の直接遷移型バン
ドギャップを有し、0.5〜0.6μm帯の発光素子材
料として注目されている。
【0004】特に、GaAsを基板材料として用い、こ
れに格子整合するAlGaInPからなる発光部を持つ
pn接合型発光ダイオード(LED)は、発光部の構成
材料としてGaPやGaAsP等の間接遷移型の材料を
用いたLEDに比べ、赤色から緑色の高輝度の発光が可
能である。高輝度のLEDを実現するためには、つまり
LEDから出射する光量を高めるには、素子の発光部で
の発光効率を高めることはもとより、発光部で発生した
光を素子外部にいかに効率良く取り出せるようにするか
が重要である。
【0005】図3は、AlGaInP発光部を有する従
来のLED(特開平4−229665号公報参照)の断
面構造を示す図であり、図3(a)には該断面構造にお
ける電流分布が点線で示されており、図3(b)には、
素子内部での発光の仕方が、発光部から出射される光の
経路(実線)により示されている。
【0006】図において、10はpn接合型発光ダイオ
ード(LED)で、そのp−GaAs基板11上には、
AlGaInP活性層13をp−AlGaInP下クラ
ッド層12及びn−AlGaInP上クラッド層14に
より挟持してなる積層構造10aが設けられており、こ
の積層構造10aは、ダブルヘテロ接合部を有し、該活
性層13で発生した光が出射する発光部となっている。
また、該上クラッド層14上の中央部にはn−GaAs
コンタクト層15が形成され、該コンタクト層15上に
は、AuGeからなるn型電極15aが設けられてお
り、またp−GaAs基板11の裏面全面には、AuZ
nからなるp型電極11aが形成されている。
【0007】このような構造のLED10では、上記p
型電極11a及びn型電極15aに駆動電圧を印加する
と、電流が上記活性層13の、n型電極15a直下部分
及びその近傍部分に注入され、この部分にてLED光が
発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造のLED10では、以下のような2つの問題があ
る。
【0009】まず、図3(b)に表されるように、活性
層13のn型電極直下部分から、素子表面のn型電極配
置部の外側に向かうLED光Lは臨界角以上で素子上面
へ入射して、該素子上面にて素子の内側に反射されるこ
ととなり、このため素子上面からの光取り出し効率は非
常に低いものとなっているという問題がある。
【0010】また、LED光が橙色から緑色の範囲であ
る高輝度LEDでは、その構成材料としてAlGaIn
P混晶半導体系材料を用いており、面方位が(100)
面である基板表面上でその成長を行うと、成長層中に自
然超格子が形成されるという問題がある。
【0011】つまり、この自然超格子は、III族原子で
あるIn、Ga、Alが〈111〉方向に長距離秩序構
造を形成するものであるが、GaInPを例にとると、
このような自然超格子が形成されたGa0.5In0.5Pの
バンドギャップは、理想的な混晶状態で自然超格子が形
成されていないGa0.5In0.5Pのバンドギャップより
も約90meV小さくなる。従って、自然超格子が形成
された場合、所望の発光波長よりも長波長化するため、
波長が本来の設定値になるようAl組成を増加する必要
があり、このAl組成の増加により発光効率の減少およ
び信頼性の低下などが生じるという問題点が発生してい
た。
【0012】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、素子内部で発生したLED光が素
子表面で反射されるのを抑制して、光取出し効率を向上
することができる半導体発光素子を得ることを目的とす
る。
【0013】また、本発明は、上記光取出し効率の向上
に加えて、素子の構成材料としてAlGaInP混晶半
導体系材料を用いた場合でも、自然超格子の発生を回避
して、発光効率の減少および信頼性の低下を招くことな
く所望の発光波長の発光光を得ることができる半導体発
光素子を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体発
光素子は、その表面が、相反する方向に傾斜した傾斜面
を連続して形成した凸凹形状となっている第1導電型の
化合物半導体基板と、該化合物半導体基板の表面上に、
少なくとも第1導電型の下クラッド層、活性層及び第2
導電型の上クラッド層を順次結晶成長してなり、該活性
層において光が発生するようになった発光部と、該化合
物半導体基板の裏面側に形成された第1導電型電極と、
該発光部の上側に形成された第2導電型電極とを備え、
該第2導電型電極が設けられた発光部の表面から光が出
射される半導体発光素子であって、該発光部を構成する
各半導体層は、該化合物半導体基板表面の凸凹形状に対
応した凸凹の表面形状を有し、該発光部における光が出
射される表面も、同様の凸凹形状になっている。そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0015】この発明は、上記半導体発光素子におい
て、前記化合物半導体基板は、その表面形状が凸凹とな
るよう、その表面に溝を複数ストライプ状に形成した構
造とし、該基板表面に形成した溝の斜面の面方位を、半
導体結晶の(100)面を基準とする(n11)A面と
したものである。
【0016】
【作用】この発明においては、化合物半導体基板の表面
を凸凹形状とするとともに、該基板上に配置される発光
部を、該基板表面上に少なくとも第1導電型の下クラッ
ド層、活性層及び第2導電型の上クラッド層を順次結晶
成長してなる構造とし、該発光部を構成する各半導体層
の表面形状が、該基板表面の凸凹形状に対応した凸凹形
状となるようにしたから、上記LED光が出射する素子
表面も凸凹形状となり、素子表面に臨界角以上で入射す
るLED光の割合が減少するとともに、臨界角以上で入
射し反射しても、再度表面へ臨界角以下で入射し外部へ
取り出されることとなる。これにより素子表面からのL
ED光の取出し効率を向上させることができる。
【0017】また、LED光の発光領域である活性層も
基板表面の凸凹形状に対応した凸凹の構造となり、平板
状の活性層に比べて、発光面積が増加することとなっ
て、LED光の発光効率が増大する。
【0018】このような発光効率の増大及び上記光導出
効率の向上により、半導体発光素子の高輝度化を図るこ
とができる。
【0019】この発明においては、前記化合物半導体基
板を、その表面形状が凸凹となるよう、その表面に溝を
複数ストライプ状に形成した構造とし、該基板表面に形
成した溝の斜面の面方位を、半導体結晶の(100)面
を基準とするA面としているため、基板表面上では、M
OCVD法でAlGaInP混晶半導体系材料を成長し
ても自然超格子が形成されず、この自然超格子に起因す
るLED光の長波長化を回避することができる。このた
め、Al組成の増加によりLED光の波長を調整する必
要がなくなり、高輝度で、信頼性の高い半導体発光素子
を実現できる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の第1の実施例による半導体
発光素子の一例として発光ダイオードを説明するための
図であり、図1(a)は該発光ダイオードの構造を示す
断面図、図1(b)は、該発光ダイオードを構成する基
板の構造を示す断面図である。
【0021】図において、100は本実施例の発光ダイ
オードで、該発光ダイオード100を構成するn型Ga
As基板1上には、その表面上にn型下クラッド層2,
活性層3及びp型上クラッド層4を順次結晶成長してな
る発光部100aが配設されており、該発光部100a
はダブルヘテロ接合部を有し、該活性層3で発生した光
が出射するようになっている。
【0022】また、この発光部100aのp型上クラッ
ド層4上には、p型GaAsコンタクト層8を介して、
AuZnからなるp型電極111が配置されている。ま
た上記n型GaAs基板1の裏面側には全面に、AuG
eからなるn型電極110が形成されている。
【0023】そして本実施例では、上記n型GaAs基
板1の表面には、深さ5μm、幅20μmのV型溝1a
がストライプ状に複数形成されており、該基板1の表面
は、凸凹形状となっている。またここでは、該溝1aの
斜面の傾斜角は30度となっている。
【0024】また、上記下クラッド層2,活性層3及び
上クラッド層4はそれぞれ、(AlxGa1-x1-yIny
P(0≦x≦1,0≦y≦1)からなる。この下クラッ
ド層2及び上クラッド層4では、例えばその組成比x,
yがx=0.70,y=0.50、その層厚が1.0μ
mとなっており、下クラッド層2のSiキャリア濃度及
び上クラッド層4のZnキャリア濃度はともに1×10
18cm-3となっている。また、該活性層3では、例えば
組成比x,yはx=0.30、y=0.50、その層厚
は0.50μmとなっている。
【0025】さらに上記p型GaAsコンタクト層8
は、上記発光部100aの中央の、直径200μmの円
形領域上に配置されており、そのZnキャリア濃度は3
×1018cm-3、層厚は1μmとなっている。
【0026】次に製造方法について説明する。
【0027】まず、n型GaAs基板1の表面に、エッ
チング処理により、斜面の角度が例えば30度である深
さ5μm、幅20μmの溝を複数ストライプ状に形成す
る(図1(b)参照)。
【0028】次に、該エッチング処理を施した基板1上
にMOCVD法を用いて上記各半導体層2〜4,8を形
成する。
【0029】すなわち、上記エッチング処理の後、基板
1上にn型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pをn型下ク
ラッド層2として、Siキャリア濃度が1×1018cm
-3となるよう厚さ1.0μm程度に成長する。続いて、
(Al0.3Ga0.50.5In0.5Pを活性層3として0.
50μm程度の厚さに形成し、さらにその上にp型(A
0.7Ga0.30.5In0.5Pをp型上クラッド層4とし
て、Znキャリア濃度が1×1018cm-3となるよう層
厚1μm程度に成長する。
【0030】この時、上記基板1の表面形状は概ねその
上に成長される半導体層に受け継がれることとなる。こ
のため活性層3は波板状の構造となり、また、該p型上
クラッド層4の表面には、斜面の面方位がほぼ30度の
溝が複数形成され、その表面は凸凹形状となる。
【0031】引き続き、該上クラッド層4上にp型Ga
As層を、厚さ1μm程度にSiキャリア濃度が3×1
18cm-3となるよう成長する。その後該p型GaAs
層上にAuZn層を形成するとともに、n型基板1の裏
面側にn型電極としてのAuGe層110を形成する。
その後、上記n型GaAs層及びAuZn層を、その発
光部100a中央上に位置する直径200μmの円形領
域が残るよう選択的にエッチングして、n型GaAsコ
ンタクト層8及びp型電極111を形成する。これによ
り発光ダイオード100が完成する(図1(a)参
照)。
【0032】本実施例による半導体発光素子に順方向に
電圧(2V)を印加し電流(20mA)を流したとこ
ろ、ピーク波長595nmの光度が3cdを越えるLE
D光が得られた。
【0033】また、(AlxGa1-x1-yInyP活性層
の組成x,yをx=0.50、y=0.50としたとこ
ろ、ピーク波長565nmの光度が1cdを越える緑色
発光が得られた。
【0034】このように本実施例では、n型GaAs基
板1の表面を凸凹形状とするとともに、該基板1上に配
置される発光部100aを、該基板表面上にn型下クラ
ッド層2、活性層3及びp型上クラッド層4を順次結晶
成長してなる構造とし、該発光部100aを構成する各
半導体層2〜4の表面形状が、該基板表面の凸凹形状に
対応した凸凹形状となるようにしたので、上記LED光
が出射する素子表面も凸凹形状となり、素子表面に臨界
角以上で入射するLED光の割合が減少するとともに、
臨界角以上で入射し反射しても、再度表面へ臨界角以下
で入射し外部へ取り出されることとなる。これにより素
子表面からのLED光の取出し効率を向上させることが
できる。
【0035】また、LED光の発光領域である活性層3
も基板表1面の凸凹形状に対応した波板状の構造とな
り、平板状の活性層に比べて、発光面積が増加すること
となって、LED光の発光効率が増大する。
【0036】このような発光効率の増大及び光導出効率
の向上により、発光ダイオード100の高輝度化を図る
ことができる。
【0037】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
による発光ダイオード(半導体発光素子)を説明するた
めの断面図であり、図において、200は本実施例の発
光ダイオードで、この発光ダイオード200を構成する
n型GaAs基板21は、その表面に、斜面の面方位が
例えば(111)A面である深さ4.3μm、幅6μm
のV型溝21aを複数ストライプ状に形成した構造とな
っている。
【0038】この発光ダイオード200のその他の構造
は上記第1の実施例の発光ダイオード100と同一であ
る。つまり、上記のような構造の基板21上には、その
表面上にn型下クラッド層22,活性層23及びp型上
クラッド層24を順次成長してなる、ダブルヘテロ接合
部を有する発光部200aが配設されており、該発光部
200aは、該活性層23で発生した光が出射するよう
になっている。また、この発光部200aのp型上クラ
ッド層24上には、Znキャリア濃度3×1018cm-3
のp型GaAsコンタクト層28を介して、AuZnか
らなるp型電極211が配置されている。また上記n型
GaAs基板21の裏面側には全面に、AuGeからな
るn型電極210が形成されている。
【0039】ここで、上記p型GaAsコンタクト層2
8及びp型電極211の平面パターンは、上記実施例と
同様直径200μmの円形形状となっている。また上記
n型下クラッド層22,活性層23,p型クラッド24
は、それぞれ上記第1の実施例と同様、(Alx
1-x1-yInyPから構成されており、該n型下クラ
ッド層22及びp型上クラッド層24の組成,キャリア
濃度,及び層厚、並びに該活性層23の組成も上記第1
の実施例におけるものと同一である。
【0040】本実施例による半導体発光素子に順方向に
電圧(2V)を印加し電流(20mA)を流したとこ
ろ、ピーク波長585nmの光度が3cdを越えるLE
D光が得られた。
【0041】また、(AlxGa1-x1-yInyP活性層
の組成x,yをx=0.50、y=0.50としたとこ
ろ、ピーク波長555nmの光度が1cdを越える緑色
発光が得られた。
【0042】このような構成の本実施例では、n型Ga
As基板21を、その表面形状が凸凹となるよう、その
表面に溝21aを複数ストライプ状に形成した構造と
し、該基板表面に形成した溝21aの斜面の面方位を、
GaAs結晶の(100)面を基準とする(111)A
面としているため、上記第1の実施例の効果に加えて、
この基板表面上では、MOCVD法でAlGaInP混
晶半導体系材料を成長しても自然超格子が形成されな
い。つまりGaAs基板21上にMOCVD法で成長さ
れた活性層としての(Al0.3Ga 0.70.5In0.5
結晶は、その中に自然超格子を含まないものとなる。こ
のため、自然超格子に起因するLED光の長波長化を回
避することができる。この結果Al組成の増加によりL
ED光の波長を調整する必要がなくなり、高輝度で、信
頼性の高い半導体発光素子を実現できる。
【0043】なお、本発明は上述した第1及び第2の実
施例に限定されるものではない。特に第1の実施例で
は、活性層をAlGaInP系半導体材料により構成し
ているが、活性層の構成材料は、AlGaAsやAlG
aInN系あるいはMgZnSSe系半導体材料でもよ
く、活性層の構成材料を変更することにより、赤色から
青色域にわたる可視光領域のLED光を得ることができ
る。また、このことはクラッド層についても同様であ
る。
【0044】また、上記各実施例では、(Alx
1-x1-yInyPのAl組成xを調整することによ
り、赤色から青色域にわたる可視光領域のLED光を得
ることができる。
【0045】このように活性層の構成材料及び構成材料
の組成比を変化させても本発明の効果があることは言う
までもない。
【0046】このような構成材料や組成比の変更は、活
性層以外のクラッド層やコンタクト層についても可能で
ある。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明に係る半導体発光素
子によれば、化合物半導体基板の表面を凸凹形状とする
とともに、該基板上に配置される発光部を、該基板表面
上に少なくとも第1導電型の下クラッド層、活性層及び
第2導電型の上クラッド層を順次結晶成長してなる構造
とし、該発光部を構成する各半導体層の表面形状が、該
基板表面の凸凹形状に対応した凸凹形状となるようにし
たので、LED光が出射する素子表面が凸凹形状とな
り、素子表面に臨界角以上で入射するLED光の割合が
減少するとともに、臨界角以上で入射し反射しても、再
度表面へ臨界角以下で入射し外部へ取り出されることと
なり、これにより素子表面からのLED光の取出し効率
を向上することができる。
【0048】また、LED光の発光領域である活性層も
基板表面の凸凹形状に対応した凸凹の構造となり、平板
状の活性層に比べて、発光面積が増加することとなっ
て、LED光の発光効率が増大する。
【0049】このような発光効率の増大及び上記光導出
効率の向上により、半導体発光素子の高輝度化を図るこ
とができる効果がある。
【0050】またこの発明によれば、上記半導体発光素
子において、前記化合物半導体基板を、その表面形状が
凸凹となるよう、その表面に溝を複数ストライプ状に形
成した構造とし、該基板表面に形成した溝の斜面の面方
位を、半導体結晶の(100)面を基準とするA面とし
ているため、基板表面上では、MOCVD法でAlGa
InP混晶半導体系材料を成長しても自然超格子が形成
されず、この自然超格子に起因するLED光の長波長化
を回避することができる。この結果、Al組成の増加に
よりLED光の波長を調整する必要がなくなり、高輝度
で、信頼性の高い半導体発光素子を実現できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による発光ダイオードを
説明するための図であり、図1(a)は該発光ダイオー
ドの構造を示す断面図、図1(b)は該発光ダイオード
を構成する基板の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例による発光ダイオードの
構造を示す断面図である。
【図3】従来の発光ダイオード(LED)を説明するた
めの断面図であり、図3(a)では該LEDにおける電
流の流れを、図3(b)は該LEDにおける発光の仕方
を示している。
【符号の説明】
1,21 n型GaAs基板 1a,21a 溝 2,22 n型AlGaInP下クラッド層 3,23 AlGaInP活性層 4,24 p型AlGaInP上クラッド層 8,28 p型GaAsコンタクト層 100,200 発光ダイオード(半導体発光素子) 100a,200a 発光部 110,210 n型電極 111,211 p型電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面が、相反する方向に傾斜した傾
    斜面を連続して形成した凸凹形状となっている第1導電
    型の化合物半導体基板と、 該化合物半導体基板の表面上に、少なくとも第1導電型
    の下クラッド層、活性層及び第2導電型の上クラッド層
    を順次結晶成長してなり、該活性層において光が発生す
    るようになった発光部と、 該化合物半導体基板の裏面側に形成された第1導電型電
    極と、 該発光部の上側に形成された第2導電型電極とを備え、
    該第2導電型電極が設けられた発光部の表面から光が出
    射される半導体発光素子であって、 該発光部を構成する各半導体層は、該化合物半導体基板
    表面の凸凹形状に対応した凸凹の表面形状を有し、該発
    光部における光が出射される表面も、同様の凸凹形状に
    なっている半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体発光素子におい
    て、 前記化合物半導体基板は、その表面形状が凸凹となるよ
    う、その表面に溝を複数ストライプ状に形成したもので
    あり、 該溝の斜面の面方位は、半導体結晶の(100)面を基
    準とする(n11)A面である半導体発光素子。
JP2842095A 1995-02-16 1995-02-16 半導体発光素子 Expired - Lifetime JP3240097B2 (ja)

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NL1002372A NL1002372C2 (nl) 1995-02-16 1996-02-16 Halfgeleider licht-emitterende inrichting en werkwijze voor het produceren van deze.
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