JP3232496B2 - 鉄骨柱の接合部の構造 - Google Patents

鉄骨柱の接合部の構造

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JP3232496B2 JP04620794A JP4620794A JP3232496B2 JP 3232496 B2 JP3232496 B2 JP 3232496B2 JP 04620794 A JP04620794 A JP 04620794A JP 4620794 A JP4620794 A JP 4620794A JP 3232496 B2 JP3232496 B2 JP 3232496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨柱の接合部の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は実開平5−35902号公報に記
載された従来の鉄骨柱の接合部の構造の縦断面図であ
る。この構造では、下側柱1の上端面を頂板2により閉
鎖し、該頂板2の上面に、ガイド板3a、3bを四方に
交差立設してなるガイド3を突設している。一方、上側
柱5の下部周壁には、上側柱5の水平方向位置を調整す
るための上下2段の調整ネジ6、7を貫通配備してい
る。そして、上側柱5の下端開口をガイド3の外周に嵌
合し、上側柱5と下側柱1の周壁相互を突き合わせ溶接
することにより、下側柱1と上側柱5を一直線状に接合
している。
【0003】この構造によれば、下側柱1を設置した
後、上側柱5を吊り上げて下側柱1の上に下ろすだけ
で、上側柱5と下側柱1の位置合わせを行うことがで
き、吊り込みおよび建て込み作業に要する時間や労力を
減らすことができる。また、調整ボルト6、7により上
側柱5の転倒を防止することができるので、エレクショ
ンピンを用いた仮固定作業の必要性を無くして、接合作
業の容易化を図ることができる、等のメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
接合部の構造は下側柱1の上端を頂板2で閉鎖し、その
上面にガイド3を突設しているので、下側柱1の内部に
トレミー管を用いてコンクリートを充填打設し、コンク
リート充填鋼管柱を構成することはできなかった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、コンクリー
ト充填鋼管柱を形成するのに適した鉄骨柱の接合部の構
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空の下側柱
の上端に、該下側柱の内部に通じるとともにトレミー管
を挿入可能な挿入口を有しかつ該下側柱の周壁内面に基
端部外周が溶接されることにより上向きに突出させられ
たガイドを設け、一方、中空の上側柱の下端部周壁に、
先端を前記下側柱のガイドの外側縁に突き当てることで
下側柱と上側柱の水平方向の相対位置を調整する調整ネ
ジを周方向に等配して上下2段に貫通配備し、前記下側
柱のガイドの外周に前記上側柱の下端開口を嵌合し、前
記下側柱と上側柱の周壁相互を突き合わせ溶接すること
で、上側柱と下側柱を一直線状に接合する鉄骨柱の接合
部の構造において、前記ガイドは、下側柱に平行な鋼板
の組み合わせにより形成されかつ下側柱の周壁と同心に
配設された角筒と、該角筒の各角部を前記下側柱の周壁
内面に連結する連結板とから構成され、前記角筒の内部
が挿入口とされていることを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】本発明の接合構造の施工に際して、先に設置固
定した下側柱の上に次の上側柱を吊り下ろして行くと、
上側柱の下端部の開口がガイドの外周に嵌まり込んで、
該下端部が下側柱の上端縁に接するまで案内される。ガ
イドの外周縁と上側柱との間のクリアランスによる上側
柱の傾斜や位置ずれは、調整ネジをガイドの外周部に突
当てて、その際の反力を利用して上側柱を移動すること
により調整できる。また、下側柱の上端部にはガイドが
あるものの、そのガイドには挿入口があるので、その挿
入口からトレミー管を挿入して柱の内部にコンクリート
を充填し、コンクリート充填鋼管柱とすることができ
る。また、ガイドは下側柱の周壁内面に基端部外周縁を
溶接することにより支持されているので、支持が確実強
固であり、前記挿入口を無理なく確保することができ
る。
【0010】
【0011】また、本発明では、ガイドが下側柱に平行
な鋼板の組み合わせにより形成されて下側柱の周壁と同
心に配設された角筒と、その角筒の各角部を下側柱の周
壁内面に連結する連結板とから構成されていて、その角
筒の内部をトレミー管の挿入口としているので、ガイド
の強度を高く維持しながら十分な大きさの挿入口を無理
なく確保することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は接合部の構造の分解側面図、図2、図3
はそれぞれ図1のII−II、III−III矢視断面
図、図4は接合部の構造の組立状態の縦断面図である。
図に示す円形鋼管からなる下側柱11および上側柱21
は同一構造のものであるが、説明の便宜上、別符号を付
して区別してある。下側柱11の上端には、上向きに突
出したガイド12が設けられている。
【0013】ガイド12は、下側柱11の長手方向と平
行な複数枚の所定肉厚の鋼板を組み合わせて相互に溶接
することにより構成されたものであり、図3に示すよう
に下側柱11の周壁と同心に配設された角筒13と、角
筒13の各角部を下側柱11の周壁内面に連結する連結
板14とからなる。そして、図3に示すように、角筒1
3の内部が、下側柱11内にコンクリートを充填するた
めのトレミー管の挿入口15となっている。
【0014】角筒13は、4枚の長方形鋼板13aの側
縁相互を、帯板状の連結板14の内側縁を挟んだ状態で
溶接固定することにより組立てられたものであり、連結
板14の基端部外側縁を下側柱11の周壁内面に溶接す
ることにより、下側柱11の上端に確実に固定されてい
る。連結板14の基端部外側縁は、図1に示すように下
側柱11の周壁内面に接する程度の寸法に形成されてい
るが、先端部外側縁は下側柱11の周壁内面より内側に
引っ込んだ位置まで切り欠かれている。これにより、ガ
イド12の外周部には、上側柱21の建て込み用スペー
ス16が確保されている。また、ガイド12の各連結板
14には、両面に補強板17を溶接して厚さを増やすこ
とにより端面幅を拡大したネジ当て部18が上下に間隔
をおいて2段設けられている。さらに、連結板14の上
端外側には角を落とした面取部14aが設けられてい
る。
【0015】また、上側柱21の下端部周壁には、先端
を下側柱11のガイド12の連結板14の端面に突き当
てることで、下側柱11と上側柱21の水平方向の相対
位置を調整する調整ネジ22が、上側柱21の周壁に溶
接したナット23に螺合されて貫通配備されている。こ
の調整ネジ22は、周方向に等配した4箇所に上下に間
隔をおいて2段ずつ設けられている。これら調整ネジ2
2は、ガイド12の連結板14に設けたネジ当て部18
にそれぞれ対応している。
【0016】これら調整ネジ22は、下側のものが水平
方向の位置を調整し、上側のものが傾きを調整する役目
を果たす。なお、調整ネジ22の近傍には、トルクレン
チ反力受としての役目を担う突起24が設けられてい
る。
【0017】また、下側柱11の開口縁の内周および上
側柱21の開口縁の内周にはそれぞれ接続リング19、
26が設けられている。これら接続リング19、26
は、下側柱11と上側柱21の周壁を突き合わせたとき
に、所定の溶接開先を確保するためのものである。ま
た、上側柱21の内面には、接続リング19,26と同
等の厚みのスペーサ25が溶接されて取り付けられてお
り、これらスペーサ25が連結板14に当接することで
上側柱21の傾きが大きくならないようにされている。
【0018】下側柱11と上側柱21を接合してコンク
リート充填鋼管柱を構築する場合には、先に設置固定し
た下側柱11の内部に、ガイド12の挿入口15からト
レミー管(図示略)を挿入して、コンクリートを充填す
る。ついで、先に設置した下側柱11の上部に、これま
でと同様に、揚重した上側柱21を吊り下ろす。この吊
り下ろしの際に、下側柱11のガイド12の外周に上側
柱21の下端開口を嵌合する。これにより、上側柱21
の下端部がガイド12に案内されて、そのままの姿勢を
保ちながら下がり、接続リング26の下端面が下側柱1
1の接続リング19の上に接して止まる。この状態で下
側柱11と上側柱21の周壁相互を突き合わせ溶接し
て、上側柱21と下側柱11を一直線状に接合し、それ
により図4に示す接合部の構造を得る。
【0019】上記のようにガイド12により位置決めさ
れて下側柱11上に設置された上側柱21は、ガイド1
2の外周の建て込みスペース16の影響で、左右いずれ
かにずれたり傾斜したりして建て込まれることがある。
そのときには、調整ネジ22により、建て込みの調整を
行う。その調整は、調整ネジ22を捩じ込んで、先端を
ガイド12の外周部に突き当てた際の反力を利用して容
易に行える。
【0020】なお、上記実施例においては、下側柱11
も上側柱21も円形鋼管の場合を示したが、角形鋼管で
もよい。また、ガイド12の形状も、トレミー管の挿入
口15を確保できさえすれば、上記実施例のものに限定
されずに、任意に変更可能である。また、連結板14が
ボルトの当たり面としての充分な厚さがあれば、補強板
17は不要であるので省略してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
柱の上端のガイドに挿入口を確保したので、従来の接合
部の構造の作業上のメリットの他に、柱の内部にトレミ
ー管を挿入してコンクリートを充填し、コンクリート充
填鋼管柱を構成することができるという効果が得られ
る。
【0022】
【0023】また、本発明によれば、ガイドの中央に鋼
板の組み合わせによる角筒を連結板によって配し、その
角筒の内部を挿入口としたので、ガイドの強度を高く維
持しながら、十分大きな挿入口の確保が容易にできる。
よって、トレミー管の挿入作業も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の分解側面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】図1のIII−III矢視断面図である。
【図4】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図5】従来の鉄骨柱の接合構造の縦断面図である。
【符号の説明】
11 下側柱 12 ガイド 13 角筒 14 連結板 15 挿入口 21 上側柱 22 調整ネジ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の下側柱の上端に、該下側柱の内部
    に通じるとともにトレミー管を挿入可能な挿入口を有し
    かつ該下側柱の周壁内面に基端部外周が溶接されること
    により上向きに突出させられたガイドを設け、一方、中
    空の上側柱の下端部周壁に、先端を前記下側柱のガイド
    の外側縁に突き当てることで下側柱と上側柱の水平方向
    の相対位置を調整する調整ネジを周方向に等配して上下
    2段に貫通配備し、前記下側柱のガイドの外周に前記上
    側柱の下端開口を嵌合し、前記下側柱と上側柱の周壁相
    互を突き合わせ溶接することで、上側柱と下側柱を一直
    線状に接合する鉄骨柱の接合部の構造において、前記ガ
    イドは、下側柱に平行な鋼板の組み合わせにより形成さ
    れかつ下側柱の周壁と同心に配設された角筒と、該角筒
    の各角部を前記下側柱の周壁内面に連結する連結板とか
    ら構成され、前記角筒の内部が挿入口とされていること
    を特徴とする鉄骨柱の接合部の構造。
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