JP3229026B2 - バイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタの製造方法

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JP3229026B2 JP20399092A JP20399092A JP3229026B2 JP 3229026 B2 JP3229026 B2 JP 3229026B2 JP 20399092 A JP20399092 A JP 20399092A JP 20399092 A JP20399092 A JP 20399092A JP 3229026 B2 JP3229026 B2 JP 3229026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バイポーラトランジ
スタの製造方法に関するもので特に浅い不純物拡散層を
必要とするバイポーラトランジスタの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高速動作する半導体装置が必要とされる
分野では、ECL(emitter coupledlogic )と称され
るもの及び又はCML(current mode logic)と称され
るもの即ち非飽和形論理回路構成の半導体装置が用いら
れる。この種の半導体装置において論理振幅を一定とし
た場合、これの動作速度は、装置を構成する個別素子
(トランジスタなど)や配線の寄生容量及びトランジス
タのベース抵抗、電流利得帯域幅によって決定される。
これら要因のうちの寄生容量を低減するには、動作速度
への影響が大きいトランジスタのベースコレクタ間接合
容量を低減するのが特に有効である。このため、この種
の装置では、ベース電極をドープドポリシリコンで構成
しこれをベースの真性ベース近傍上まで設けて真性ベー
ス面積を縮小する構造が一般に採用されている(例え
ば、後述の図13(C)の、真性ベース33近傍までド
ープドポリシリコンで構成したベース電極21x,21
yを設けた構造。詳細は後述する。)。
【0003】このような構造の半導体集積回路装置の従
来の製造方法として、例えば、この出願の出願人に係る
特開昭63−261746号公報に開示の方法があっ
た。以下、図10〜図13を参照してこの方法について
説明する。ここで、図10(A)〜(C)及び図11
(A)〜(C)はこの従来方法の主な工程での試料の様
子を概略的な断面図によって示した工程図、図12
(A)〜(C)及び図13(A)〜(C)はこの製造方
法中のいくつかの工程での試料の1つのトランジスタ部
分を拡大して示した断面図である。
【0004】この従来方法では、先ず図10(A)に示
したように、P- 型シリコン基板11にN+ 型埋込拡散
層13が形成され、さらにこれらP- 型シリコン基板1
1上及びN+ 型埋込拡散層13上にN- 型エピタキシャ
ル層(ただし図示では素子間分離用絶縁膜15が形成さ
れた状態で示してある。)が形成され、さらにこのN-
型エピタキシャル層の所定部分に素子間分離用絶縁膜1
5が形成されて半導体基体17が構成される。なお、こ
の図において、19a,19bは、N- 型エピタキシャ
ル層の素子間分離用絶縁膜形成後に残存した島状の単結
晶領域である。このうちの単結晶領域19aはベース・
エミッタ形成領域になり、単結晶領域19bはコレクタ
形成領域の一部になる。次に、同図に示したように、半
導体基体17上にポリシリコン層21が形成され、さら
に、このポリシリコン層21上に、図示しないパッド酸
化膜を介し、この層21の、前記単結晶領域19aの所
定部分に対応する部分を少なくとも露出する開口部23
aを有する耐酸化性かつ絶縁性の膜としてのシリコン窒
化膜23が、形成される。
【0005】次に、このシリコン窒化膜23をマスクと
しポリシリコン層21が選択的に酸化される。これによ
り、ポリシリコン層21の、シリコン窒化膜23下の部
分はそれぞれポリシリコン層21a,21b,21cと
して残存し、残りの部分がポリシリコン酸化膜25a〜
25dになる(図10(B))。
【0006】次に、図10(C)に示すように、コレク
タ電極とされるポリシリコン層21c上のシリコン窒化
膜23が選択的に除去されさらにこのポリシリコン層2
1cにリン(P)がイオン注入された後この試料が熱処
理される。この熱処理において、ポリシリコン層21c
中のリンが単結晶領域19bに拡散するので、単結晶領
域19bはコレクタ抵抗低減用N+ 型領域13aにな
る。次に、ポリシリコン層21a,21bにシリコン窒
化膜23を介してホウ素(B)が1〜5×1015原子/
cm2 程度注入される。これによりポリシリコン層21
a,21bがベース電極(ドープドポリシリコン)21
x,21yになる。さらにこの試料が900℃程度の温
度でアニールされベース電極21x,21y中のホウ素
濃度が均一化される。次に、単結晶領域19a上のポリ
シリコン酸化膜25b(図10(B)参照)が選択的に
除去され、その除去跡の内壁が酸化されて膜厚20nm
程度の内壁酸化膜27が形成される。この酸化処理にお
いて、ベース電極21x,21yから単結晶領域19a
にホウ素が拡散するのでこの領域19bの一部にP+
の不活性ベース29が形成される。図12(A)は、図
10(C)のQ部分を拡大して示した断面図である。た
だし、図12(A)において31は図10において図示
を省略したパッド酸化膜である。なお、以下の説明で用
いる図12(B)〜図13(C)も、工程進度に応じ、
図10(C)のQ部分相当部分の拡大図で示してある。
【0007】次に、この試料にBF2 が1〜5×1013
原子/cm2 程度注入されて単結晶領域19aに真性ベ
ース33が形成される。次に、この試料上に膜厚が10
0nm程度のシリコン酸化膜35、膜厚が200nm程
度のポリシリコン層37が順にCVD法により形成され
る(図11(A)、図12(B))。ただし、図11
(A)ではシリコン酸化膜35の図示を省略してある
(以下の図11(B)及び(C)において同じ。)。
【0008】次に、反応性イオンエッチングにより、ポ
リシリコン層37、シリコン酸化膜35及び内壁酸化膜
27の所定部分が除去されてエミッタ形成用開口部39
(図12(C)参照。)が形成される。この際シリコン
酸化膜35及びポリシリコン層37それぞれの一部は開
口部39の側壁にサイドウオール35a,37aとして
残存するので、このエミッタ形成用開口部39は、シリ
コン窒化膜23によって規定される開口部よりも狭いも
のとなり然もセルフアライン的に形成される。また、こ
の際、コレクタ電極用ポリシリコン21c表面が露出さ
れる(図11(B))。
【0009】次に、図13(A)に示したように、この
試料上に膜厚300nm程度のポリシリコン層39aが
形成され、さらにこのポリシリコン層39a表面に膜厚
20nm程度のシリコン酸化膜41が形成された後、こ
のポリシリコン層39aに砒素が1×1016原子/cm
2 程度注入される。
【0010】次に、図13(B)に示したように、シリ
コン酸化膜41、ポリシリコン層39a及びシリコン窒
化膜23がエミッタ電極形状になるように好適なエッチ
ング手段によってパターニングされる。その後、この試
料が熱処理される。この熱処理においてポリシリコン層
39a中の砒素が真性ベース33に拡散するので真性ベ
ース33の所定部分にエミッタ43が形成される。
【0011】次に、図13(C)に示したように、ベー
ス電極21x,21y上に残存している薄い酸化膜(パ
ッド酸化膜)31が除去された後、この試料上に白金の
薄膜(図示せず)が蒸着法により形成され、その後この
試料が熱処理される。この熱処理において白金薄膜のポ
リシリコン層上に形成された部分はポリシリコンと反応
し白金シリサイド45になる。なお、ポリシリコンを用
いた部分で白金シリサイド化されたくない部分(例えば
ポリシリコン抵抗など)には薄い酸化膜を残存させてお
く。このシリサイド化処理後の不要な白金薄膜が王水に
よって除去される。次に、試料上全面にCVD酸化膜4
7が形成される。
【0012】次に、図11(C)に示したように、この
CVD酸化膜47の所定部分(エミッタ、ベース、コレ
クタへの配線接続部)にコンタクトホールが開口され、
このコンタクトホールを利用し金属配線49が形成され
る。
【0013】この方法によれば、極度の微細化ができベ
ース抵抗及び寄生容量の低減が測れるので、高速動作す
るバイポーラトランジスタが得られた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の半導体装置の製造方法では、トランジスタの高
周波特性をさらに向上させる場合以下の点で困難が伴
う。
【0015】第一の点は、活性ベースの形成をイオン注
入法によって行なっていたためチャネリングが生じるの
で、ベース・コレクタ接合深さを効果的に浅くするにも
限界があるということである。したがって、高速動作の
バイポーラトランジスタの最大遮断周波数を向上させる
に最も有効なベース幅の短縮が困難になるので、装置の
動作の高速化を図るにもおのずと限界が生じてしまう。
【0016】第二の点は、エミッタの形成をドープドポ
リシリコンエミッタ電極からベースへ不純物を拡散させ
ることで行なっていたため、エミッタ・ベース接合のエ
ミッタ側の不純物プロファイルを急峻にするに限界があ
るということである。高速化をねらうトランジスタでは
ベース幅が薄くされるが、反面パンチスルーを低減する
ためにベース不純物濃度は高くされる。しかし、ベース
不純物濃度が高くされると必要な電流増幅率を得ること
が困難になる傾向がある。これを補うには、エミッタ・
ベース接合のエミッタ側の不純物濃度プロファイルをで
きるかぎり急峻にして、エミッタからベースへのキャリ
アの注入効率を増大させて、トランジスタの電流増幅率
を増加させることが重要になるから、上記第二の点を改
善することは重要になる。
【0017】第三の点は、エミッタ電極形成時にホトリ
ソグラフィ技術及びエッチング技術による加工(図13
(B)を用い説明した工程)を実施する必要があるた
め、マスク合わせ余裕が必要となりその分素子サイズ縮
小が図れないということである。これは、寄生容量及び
寄生抵抗を低減する上で不利であり装置の動作の高速化
の支障になる。
【0018】上述の第一及び第二の点を解決できる可能
性を有する方法の一つとして、例えば、文献I(アプラ
イドフィジックス レターズ(Appl.Phys.Lett.Vol.58,
No.16(1991.4.22),pp.1746−1750)、または、文献II
(1992春応用物理学会予稿集,p.712,講演番号30a-
SZK-10)に開示の、ドーピングガスを含んだガス雰囲気
中(各文献ではドーピングガスを含んだ水素ガス雰囲気
中)でこの雰囲気ガス中の不純物を試料に拡散させる方
法(以下、「気相ドーピング法」と略称する。)が考え
られる。この気相ドーピング法によれば、数10nm程
度の浅い接合が得られるからである。しかし、図10〜
図13を参照して説明した従来方法にこの気相ドーピン
グ法を適用し例えばベースを形成する場合を考えると、
図12(A)に示した状態から酸化膜27を除去して単
結晶領域19a表面を露出させこの露出面から気相ドー
ピングを起こさせる必要があるが、単結晶領域19a表
面を露出させようとするとベース電極21x,21y
(ドープドポリシリコン層)の側壁上の酸化膜も共に除
去されドープドポリシリコンが露出されてしまう。この
ようにベース電極21x,21y(ドープドポリシリコ
ン)側壁が露出された状態で気相ドーピング工程を実施
すると、この工程中においてベース電極21x,21y
から不純物が蒸発しこれが単結晶領域19aに再導入さ
れるのでベース領域への不純物のドーピング制御性が悪
化してしまう。このように、単に気相ドーピング法を適
用したのでは、制御性良く浅い接合を形成し超高速な半
導体装置を形成するという本来の目的が達成できないと
いう問題が生じる。
【0019】この発明は、このような点に鑑みなされた
ものであり、従ってこの発明の目的は、不純物拡散層形
成予定領域近傍にn又はp型不純物を含有する層が存在
するバイポーラトランジスタの当該不純物拡散層を形成
する際に、不純物を含有する層から不純物拡散層形成予
定領域への不純物再導入を効果的に防止できよって高速
動作するバイポーラトランジスタを提供できるバイポー
ラトランジスタの製造方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明によれば、半導体基体における不純物拡散
層であるベース、エミッタ、及び、コレクタの真性ベー
ス直下の部分のうちの少なくとも1つを形成する不純物
拡散層形成予定領域近傍上に、n型又はp型の不純物を
含有するドープドポリシリコンにより構成されたベース
電極を具えるバイポーラトランジスタの製造方法であっ
て、一主面に島状に分割された第1導電型の単結晶領域
を有する半導体基体上にポリシリコン層を形成する工程
と、ポリシリコン層上に、このポリシリコン層の前記単
結晶領域の所定部分に対応する部分を露出する開口部を
有する耐酸化性かつ絶縁性の膜を形成する工程と、ポリ
シリコン層の所定部分に不純物を選択的に導入してベー
ス電極形成用の層を得る工程と、開口部により露出され
る前記ポリシリコン層部分を除去して前記単結晶領域の
所定部分を自己整合的に露出させる工程と、単結晶領域
の所定部分を自己整合的に露出させたことにより生じる
ポリシリコン層の側壁を、自己整合的に絶縁膜により覆
うことにより側壁絶縁膜を形成する工程と、側壁絶縁膜
形成済みの半導体基体を第1導電型のドーピングガスを
含むガス雰囲気中にて処理を行い、所定部分に表面の不
純物濃度が増大されたコレクタ部分を形成する工程と、
コレクタ部分形成済みの半導体基体を、第2導電型のド
ーピングガスを含むガス雰囲気中にて処理を行い、該コ
レクタ部分と接するベースを形成する工程とを含むこと
を特徴とする。ここで、半導体基体とは、半導体装置の
設計に応じた種々のものを意味し、例えば、半導体基板
そのもの、半導体基板上にエピタキシャル層を具えたも
の、これらのものに他の素子などが作り込まれた中間体
などであることができる。
【0021】また、この発明のバイポーラトランジスタ
の製造方法において、好ましくは、ベース形成済みの試
料における側壁絶縁膜を除去する工程と、前記側壁絶縁
膜除去済みの試料上に、絶縁膜若しくは当該試料を熱酸
化することにより形成される酸化膜と、第2のポリシリ
コン層とを順次形成する工程と、この試料上に形成され
た前記第2のポリシリコン層と、前記絶縁膜若しくは前
記酸化膜とを異方性エッチングにより順次除去し、ベー
スの形成領域を側壁絶縁膜の除去前における露出面積よ
りも縮小された面積で自己整合的に露出させる工程と、
露出するベース部分形成済みの試料を、エミッタの形成
用ドーピングガスを含むガス雰囲気中で処理を行い前記
エミッタを形成する工程とを更に含むのが好適である。
【0022】
【作用】この発明の構成によれば、気相ドーピングの際
に、n又はp型不純物を含有する層の、少なくとも不純
物拡散層形成予定領域近傍部分から、該層中の不純物が
気相ドーピングガス雰囲気に蒸発することが防止される
ので、n又はp型不純物を含有する層中の不純物が不純
物拡散層形成予定領域に再導入されることがない。した
がって、浅い接合が形成できかつ急峻な不純物プロファ
イルが得られるという気相ドーピング法本来の特性を利
用できる。すなわち、この発明におけるドープドポリシ
リコンでベース電極を構成しているバイポーラトランジ
スタの製造において、ベース電極から不純物がベース等
の形成予定領域に再導入される心配をすることなく、ベ
ース、エミッタ、及び、コレクタの真性ベース直下の部
分を気相ドーピングにより形成できることを意味する。
【0023】また、n又はp型不純物を含有するドープ
ドポリシリコンから成るベース電極の所定部分を絶縁膜
で覆うことを自己整合的に行なうので、素子サイズが増
大したり工程が煩雑になることもない。
【0024】また、単結晶領域の所定部分即ちベースや
エミッタ等の形成予定領域を自己整合的に露出させた後
にベース電極の側壁を絶縁膜により覆うことを、試料上
に絶縁膜を形成してそれを異方性エッチングによって選
択的に除去する(選択的に側壁に残存させる)方法で行
なう場合は、単結晶領域の気相ドーピングのために露出
させる面積を絶縁膜の膜厚によって容易に調整できる。
また、同ベース電極側壁を熱酸化膜により覆う方法では
工程の簡略化が図れる。
【0025】コレクタの真性ベース直下の部分(以下、
この部分を「真性コレクタ部分」と称することもあ
る。)の表面不純物濃度を増大させることを、気相ドー
ピング法で行なうに当たり、真性コレクタ部分へのベー
ス電極中の不純物の再導入の心配はないので、所望の不
純物濃度領域が形成できる。したがって、表面不純物濃
度を増大させたコレクタ部分を有する利点、即ち、後述
の実施例で詳細に説明するが、最終的なベース幅を薄く
できるという利点、残りのコレクタ部分の不純物濃度は
増加しないのでこの部分の空乏層厚は厚くなるからベー
スコレクタ間耐圧が確保されかつベース・コレクタ間容
量の増加を抑制できるという利点、カーク効果(コレク
タ電流の増加に従いベースコレクタ間に存在する高電界
領域がコレクタ側にずれること。)を抑止できるとうい
う利点などが確実に得られる。
【0026】また、エミッタを形成する際に、エミッタ
形成予定領域の露出面積を、絶縁膜や第2のポリシリコ
ン層の膜厚を調整することにより、自己整合的にかつ所
望の大きさに縮小できるので(図5(C)参照)、エミ
ッタ・ベース接合容量の低減が図れる。
【0027】また、エミッタを形成するにあたり、エミ
ッタ電極を形成する際の下地がエミッタ領域(単結晶領
域)と第2のポリシリコン層で主に構成されているの
で、ポリシリコンでエミッタ電極を構成する場合のこの
ポリシリコンの結晶成長速度を速めることができる。し
かも、エミッタ電極用ポリシリコンを選択的に成長でき
るから、エミッタ電極を自己整合的に形成でき、かつ、
表面平坦性に優れるエミッタ電極が得られる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明のバイポーラ
トランジスタの製造方法の実施例及び参考例について説
明する。しかしながら、説明に用いる各図はこの発明の
実施例及び参考例を理解できる程度に各構成成分の寸
法、形状及び配置関係を概略的に示してあるに過ぎな
い。
【0029】参考例 図1〜図3は参考例であるバイポーラトランジスタの製
造方法の主な工程での試料の様子を概略的な断面図によ
って示した工程図である。また、図4〜図6は、図1〜
図3中のいくつかの工程での1つのトランジスタ部分
(図2(A)中にQで示した部分に相当する部分)を拡
大して示した断面図である。なお、図1〜図3では図面
が複雑になることを回避するため、一部の構成成分(例
えば、パッド酸化膜など)の図示を省略している。
【0030】先ず、図1(A)に示したように、P-
シリコン基板51にN+ 型埋込拡散層53を形成し、さ
らにこれらP- 型シリコン基板51上及びN+ 型埋込み
拡散層53上にN- 型エピタキシャル層(ただし図示で
は素子間分離領域55が形成された状態で示してあ
る。)を形成し、さらにこのN- 型エピタキシャル層の
所定部分に素子間分離領域55を形成して半導体基体5
7を得る。この図1(A)において、59a,59bで
示したものが、N- 型エピタキシャル層の素子間分離領
域形成後に残存した島状の単結晶領域である。このうち
の単結晶領域59aがベース・エミッタ形成領域にな
り、単結晶領域59bがコレクタ形成領域の一部にな
る。次に、同図に示したように、半導体基体57上に膜
厚が約300nmのポリシリコン層61を形成し、さら
に、このポリシリコン層61表面に膜厚が20nm程度
のパッド酸化膜(図示せず)を形成した後、この層61
上に(詳細にはパッド酸化膜を介して)、この層61
の、前記単結晶領域59aの所定部分に対応する部分を
少なくとも露出する開口部63aを有するシリコン窒化
膜63を、形成する。
【0031】次に、このシリコン窒化膜63をマスクと
しポリシリコン層61を選択的に酸化する。これによ
り、ポリシリコン層61の、シリコン窒化膜63下の部
分はそれぞれポリシリコン層61a,61b,61cと
して残存し、残りの部分はポリシリコン酸化膜65a〜
65dになる(図1(B))。
【0032】次に、図2(A)に示すように、コレクタ
電極とされるポリシリコン層61c上のシリコン窒化膜
を選択的に除去しさらにこのポリシリコン層61cにリ
ン(P)をイオン注入した後この試料を熱処理する。こ
の熱処理において、ポリシリコン層61c中のリンが単
結晶領域59bに拡散するので、単結晶領域59bはコ
レクタ抵抗低減用N+ 型領域53aになる。次に、ポリ
シリコン層61a,61bにシリコン窒化膜63を介し
てホウ素(B)を例えば1〜5×1015原子/cm2
度イオン注入法により注入する。これによりポリシリコ
ン層61a,61bがベース電極(ドープドポリシリコ
ン)61x,61yになる。さらにこの試料を900℃
程度の温度でアニールしてベース電極61x,61y中
のホウ素濃度を均一化させる。次に、この試料に対し好
適な熱処理を行ないベース電極61x,61yから単結
晶領域59aにホウ素を拡散させてこの領域59bの一
部にP+ 型の不活性ベース67を形成する。次に、単結
晶領域59a上のポリシリコン酸化膜65b(図1
(B)参照)を選択的に除去する。これにより、単結晶
領域59aの所定部分69が自己整合的に露出される。
図4(A)は、ここまでの工程で得られた試料の要部
(図2(A)のQ部分)を拡大して示した断面図であ
る。ただし、図4(A)において71は図1において図
示を省略したパッド酸化膜である。なお、以下の説明で
用いる図4(B)〜図5(C)も図2(A)におけるQ
部分相当部分の拡大図で示してある。
【0033】次に、図2(B)及び図4(B)に示した
ように、この試料上全面にCVD法によりシリコン酸化
膜73を200nm程度の膜厚に形成する。次に、図2
(C)及び図4(C)に示したように、このシリコン酸
化膜73を異方性のエッチング技術例えば反応性のドラ
イエッチング法によりエッチングする。この際、エッチ
ングはシリコン酸化膜73の厚み方向に選択的に進むの
で、シリコン窒化膜63の一部から成るひさし部分下に
シリコン酸化膜73が残存する。したがってベース電極
61x,61yの側壁を縁膜膜(以下、「側壁絶縁膜」
ともいう。)73aによって覆うことができる。なお、
このエッチングにより単結晶領域59aの一部が露出さ
れるがその開口幅(図4(C)にWで示す幅。)は、シ
リコン酸化膜73の膜厚を調整することにより制御でき
るから、この側壁絶縁膜形成法は不純物拡散層形成領域
の面積制御が容易に行なえるという利点を有する。次
に、該側壁絶縁膜73a形成済みの試料を気相ドーピン
グ法により処理し単結晶領域59aの露出部分に所望の
不純物拡散層を形成するため、この参考例では試料をp
型のドーピングガスを含むガス雰囲気中にて処理して前
記露出部分に真性ベース75を形成する(図2(C)、
図5(A))。具体的には、この試料を、酸素フリーの
26 を数〜数10ppm程度含んだ水素雰囲気中に
入れ、かつ、約800〜900℃の温度で数分〜数10
分処理する。この処理において、ホウ素が単結晶領域5
9aの露出部分に拡散するので、この部分に真性ベース
75が形成できる。なお、ドープドポリシリコンから成
るベース電極61x,61yはその表面がシリコン窒化
膜63により覆われまたその側壁が側壁絶縁膜73aに
より覆われているので、このベース電極61x,61y
中の不純物(この場合p型不純物)はこの気相ドーピン
グ法のガス雰囲気中に蒸発できないから、ベース電極6
1x,61y中の不純物が単結晶領域59aに導入され
ることはない。したがって、気相ドーピング法の利点が
得られるので、この真性ベース75は、表面ピーク濃度
が1×1018/cm3 〜1×1019/cm3 で接合深さ
が100nm程度の極めて急峻な濃度プロファイルを有
するものとなる。
【0034】次に、側壁絶縁膜73aをHF(フッ酸)
水溶液により除去し、その後、この試料に酸化処理をし
シリコン露出部分(単結晶領域59a部分など)表面に
膜厚10nm程度の酸化膜(図示せず)を形成する。
【0035】次に、図3(A)及び図5(B)に示した
ように、この試料上に膜厚が100nm程度のシリコン
酸化膜77と膜厚が200nm程度の第2のポリシリコ
ン層79とをこの順にCVD法によりそれぞれ形成す
る。
【0036】次に、図3(B)及び図5(C)に示した
ように、反応性イオンエッチングにより、ポリシリコン
層79、シリコン酸化膜77及び図示しないシリコン酸
化膜(上述の膜厚10nm程度のもの)の所定部分を選
択的に除去する。これにより、エミッタ形成用開口部8
1が自己整合的に形成され、また、ベース電極61x,
61yの各側壁は今度はシリコン酸化膜77a及びポリ
シリコン層79aの側壁によって覆われる。なお、エミ
ッタ形成用開口部81の幅(図5(C)中W1)は、シ
リコン酸化膜77及びポリシリコン層79の双方又は一
方の膜厚を制御することにより制御できる。このため、
真性ベース領域の露出面積をこの真性ベース75の面積
より狭い面積にすることを容易に行なえるので、ベース
エミッタ接合容量の低減を容易に行なえる。次に、この
試料の自然酸化膜除去のためこの試料を水素雰囲気中で
事前にベーキングを行なう。これは、例えば、反応炉の
真空度を20Torr以下の減圧状態とし950℃の温
度で3分間処理することにより行なえる。次に、反応炉
の雰囲気を、PH3 若しくはAsH3 を数10ppm程
度含んだ酸素フリーの水素雰囲気とし、そして、反応炉
中の試料を900℃以下の所定の温度で所定時間熱処理
する。この処理において、リン又は砒素が単結晶領域5
9aの露出部分に拡散するので、この部分にエミッタ
(真性エミッタ)83が形成できる。この処理により1
×1020〜1×1021/cm2 程度のピーク濃度をもっ
た極めて急峻なエミッタベース接合が形成できる。
【0037】次に、図3(C)及び図6(A)に示した
ように、800℃以下の所定の成長温度でエミッタ電極
用のポリシリコン膜85をエミッタ83上に選択成長さ
せる。この選択成長は、例えば、ソースガスとしてSi
2 Cl2 を用い、キャリアガスとして水素ガスを用
い、当該ポリシリコンの抵抗を下げるためにPH3 若し
くはAsH3 ガスを反応炉内に導入し、かつ、選択性を
得るためにHClガスをSiH2 Cl2 の1.5倍程度
反応炉内に導入することで行なえる。なお、このポリシ
リコン成長時の成長温度を800℃以下としたのは、こ
のような成長温度にすることにより、真性ベースやエミ
ッタの不純物プロファイルが維持できるからである。ま
た、この実施例では、ポリシリコン膜85の選択成長の
際にベース電極の側壁表面がポリシリコン層79aとな
っているので、側壁が絶縁膜のみの場合より、このポリ
シリコン膜の成長が速く行える。
【0038】次に、図6(B)に示したように、ポリシ
リコン膜85の表面に10nm程度の膜厚のシリコン酸
化膜87(図3(C)では図示を省略)が形成されるよ
うに、この試料を酸化処理する。次に、シリコン窒化膜
63を除去する。その後、この試料上にCVD法により
膜厚が200nm程度のシリコン酸化膜89を形成す
る。
【0039】その後、図3(C)に示したように、エミ
ッタ電極85の一部を露出するためシリコン酸化膜89
の一部を除去し、また、ベース電極61x,61y,コ
レクタ用ポリシリコン61c上の薄い酸化膜をそれぞれ
除去する。次に、この試料上に白金の薄膜(図示せず)
を蒸着法により形成し、その後この試料を熱処理し所定
部分に白金シリサイド91を形成する。さらに、公知の
方法によりこの白金シリサイド91に接続される金属配
線93を形成する。これにより、所望のバイポーラトラ
ンジスタが得られる。
【0040】この参考例によれば、ベース、エミッタそ
れぞれを、気相ドーピング法により形成できるので真性
ベース幅が従来より狭いバイポーラトランジスタが得ら
れる。また、ベース、エミッタ、エミッタ電極それぞれ
を自己整合的に作製するので素子サイズの低減がし易い
から寄生容量の低減が図れる。このため、従来より高速
動作が可能なバイポーラトランジスタが得られる。
【0041】実施例 上述の参考例ではベースとエミッタとを本発明の方法に
より形成する例であった。しかし、この発明におけるバ
イポーラトランジスタの製造方法では、真性コレクタ部
分を形成するものである。 そこで、図7〜9はその説
明に供する要部工程図である。
【0042】先ず、参考例での図1(A)及び(B)と
図2(A)を参照して説明した手順により、半導体基体
の形成、ベース電極61x,61yの形成、ポリシリコ
ン酸化膜を除去して単結晶領域59aの露出、P+ 型不
活性ベース67の形成までを行う(図7(A))。
【0043】次に、図7(B)に示したように、この試
料上にCVD法によりシリコン酸化膜121を形成す
る。このシリコン酸化膜121の膜厚は、参考例で形成
したシリコン酸化膜73(図2(B)参照)よりも厚い
膜厚この場合400nmとしている。
【0044】次に、このシリコン酸化膜121を異方性
のドライエッチング技術により選択的に除去し開口部1
23を形成する(図7(C)参照)。この開口部123
の幅W2 は、シリコン酸化膜121の膜厚を400nm
と厚くした分、参考例の場合より狭くなる。
【0045】次に、この試料をn型ドーピングガスを含
む水素雰囲気中での気相ドーピング法により処理して、
真性コレクタ部分59xの表面不純物濃度を増大させ
る。具体的には、PH3 又はAsH3 ガスを数ppm含
む水素ガス中に試料をおき、参考例での気相ドーピング
時と同様な温度で所定時間処理する。この場合も、ベー
ス電極61x,61yはその表面がシリコン窒化膜63
によりまた、その側壁がシリコン酸化膜121によりそ
れぞれ覆われているので、ベース電極61x,61y中
の不純物が真性コレクタ部分59xに悪影響することは
ない。これにより、真性コレクタ部分59xとして、ピ
ーク濃度が1017/cm3 程度のN型領域が得られる。
【0046】次に、シリコン酸化膜121をHF水溶液
により除去した後、この試料上全面にシリコン酸化膜1
21より薄い膜厚、この場合、参考例と同様に膜厚が2
00nm程度のシリコン酸化膜73を形成する(図8
(A))。
【0047】次に、このシリコン酸化膜73を参考例と
同様に異方性エッチングにより選択的に除去しベース形
成予定領域を露出させると共にベース電極61x,61
yの側壁に側壁絶縁膜73aを得る(図8(B))。な
お、ベース形成予定領域の露出幅(図8(B)中Wで示
す寸法。)は、参考例同様にシリコン酸化膜73の膜厚
により制御できる。したがって、この幅を変えることで
真性ベースのサイド部分の長さが変わるので真性ベース
のサイド部分の抵抗値をコントロールすることもでき
る。
【0048】次に、参考例において説明した手順により
気相ドーピング法によりベース75を形成する。この
際、真性コレクタ部分59xが存在している部分はベー
ス75の縁部分よりも浅い接合が形成される(図8
(C))。
【0049】次に、側壁絶縁膜73aをHF水溶液によ
り除去し、その後、この試料上に参考例において図5
(B)及び(C)を用いて説明した手順に従いシリコン
酸化膜77及び第2のポリシリコン層79をそれぞれ形
成する(図9(A))。
【0050】次に、参考例において図6(A)及び
(B)を用いて説明した手順に従い、エミッタ電極85
の形成、その表面への酸化膜87の形成、シリコン窒化
膜63の一部除去、シリコン酸化膜89の形成をそれぞ
れ行う(図9(B))。
【0051】その後、図3(C)を用いて説明した手順
に従い金属配線93などを形成すれば良い。
【0052】上述においては、この発明を、ドープドポ
リシリコンで構成されたベース電極がベース形成予定領
域(エミッタ形成予定領域としても同じ。)の近傍にま
で及んでいる構造のバイポーラトランジスタの製造に適
用した例を説明したが、この発明は半導体基体の不純物
拡散層形成予定領域近傍上にn型又はp型不純物を含有
する層を具える半導体装置の製造に広く適用できる。
【0053】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明のバイポーラトランジスタの製造方法によれば、
不純物拡散層形成予定領域近傍にn又はp型不純物を含
有する層を具える半導体装置の当該不純物拡散層を気相
ドーピング法で形成する際、n又はp型不純物を含有す
る層中の不純物の、不純物拡散層形成予定領域への影響
を、抑えることができる。したがって、浅い接合が形成
できかつ急峻な不純物プロファイルが得られるという気
相ドーピング法本来の特性を利用できる。また、n又は
p型不純物を含有する層(例えば、ドープドポリシリコ
ンから成るベース電極)の所定部分を絶縁膜で覆うこと
を、自己整合的に行なうので、素子サイズが増大したり
工程が煩雑になることもない。これらのことから、高速
動作する例えばバイポーラトランジスタの製造が簡易か
つ容易に行える。
【0054】また、コレクタの真性ベース直下の部分
(以下、この部分を「真性コレクタ部分」と称すること
もある。)の表面不純物濃度を増大させることも制御性
良く行なえるので、表面不純物濃度を増大させたコレク
タ部分を有する利点が確実に得られる。
【0055】更に、エミッタを形成する際に、エミッタ
形成予定領域の露出面積を、絶縁膜や第2のポリシリコ
ン層の膜厚を調整することにより、自己整合的にかつ所
望の大きさに縮小できるので、エミッタ・ベース接合容
量の低減が図れる。
【0056】また、エミッタを形成するにあたり、エミ
ッタ電極を形成する際の下地が、エミッタ領域(単結晶
領域)と第2のポリシリコン層とで主に構成されている
ので、ポリシリコンでエミッタ電極を構成する場合のこ
のポリシリコンの結晶成長速度を促進できる。しかも、
エミッタ電極用ポリシリコンを選択的に成長できるか
ら、エミッタ電極を自己整合的に形成でき、かつ、表面
平坦性に優れるエミッタ電極が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の説明に供する工程図である。
【図2】参考例の説明に供する図1に続く工程図であ
る。
【図3】参考例の説明に供する図2に続く工程図であ
る。
【図4】参考例の説明に供する工程図であり要部拡大図
により示した工程図である。
【図5】参考例の説明に供する工程図であり要部拡大図
により示した図4に続く工程図である。
【図6】参考例の説明に供する工程図であり要部拡大図
により示した図5に続く工程図である。
【図7】実施例の説明に供する要部工程図である。
【図8】実施例の説明に供する図7に続く要部工程図で
ある。
【図9】実施例の説明に供する図8に続く要部工程図で
ある。
【図10】従来技術の説明に供する工程図である。
【図11】従来技術の説明に供する図10に続く工程図
である。
【図12】従来技術の説明に供する工程図であり要部拡
大図により示した工程図である。
【図13】従来技術の説明に供する工程図であり要部拡
大図により示した図12に続く工程図である。
【符号の説明】
51:P- 型シリコン基板 53:N+ 型埋込拡散層 53a:コレクタ抵抗低減用N+ 型領域 55:素子間分離領域 57:半導体基体 59a:島状の単結晶領域(ベースエミッタ形成予定領
域) 59b:島状の単結晶領域(コレクタ形成予定領域の一
部) 59x:真性コレクタ部分 61:ポリシリコン層 61a〜61c:ポリシリコン層 61x,61y:ベース電極(ドープドポリシリコン) 63:耐酸化性かつ絶縁性の膜(シリコン窒化膜) 63a:開口部 65a〜65d:ポリシリコン酸化膜 67:P+ 型不活性ベース 69:単結晶領域の所定部分 71:パッド酸化膜 73:CVD法によるシリコン酸化膜 73a:側壁絶縁膜 75:真性ベース 77:シリコン酸化膜 79:第2のポリシリコン層 81:エミッタ形成用開口部 83:エミッタ 85:エミッタ電極 91:白金シリサイド 93:金属配線 121:シリコン酸化膜 123:開口部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/73 - 29/732 H01L 21/22 - 21/223 H01L 21/331

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体における不純物拡散層である
    ベース、エミッタ、及び、コレクタの真性ベース直下の
    部分のうちの少なくとも1つを形成する不純物拡散層形
    成予定領域近傍上に、n型又はp型の不純物を含有する
    ドープドポリシリコンにより構成されたベース電極を具
    えるバイポーラトランジスタの製造方法であって、 一主面に島状に分割された第1導電型の単結晶領域を有
    する前記半導体基体上にポリシリコン層を形成する工程
    と、 該ポリシリコン層上に、該ポリシリコン層の前記単結晶
    領域の所定部分に対応する部分を露出する開口部を有す
    る耐酸化性かつ絶縁性の膜を形成する工程と、前記ポリ
    シリコン層の所定部分に不純物を選択的に導入して前記
    ベース電極形成用の層を得る工程と、 前記開口部により露出される前記ポリシリコン層部分を
    除去して前記単結晶領域の所定部分を自己整合的に露出
    させる工程と、 前記単結晶領域の所定部分を自己整合的に露出させたこ
    とにより生じる前記ポリシリコン層の側壁を、自己整合
    的に絶縁膜により覆うことにより側壁絶縁膜を形成する
    工程と、 該側壁絶縁膜形成済みの半導体基体を第1導電型のドー
    ピングガスを含むガス雰囲気中にて処理を行い、前記所
    定部分に表面の不純物濃度が増大されたコレクタ部分を
    形成する工程と、 該コレクタ部分形成済みの半導体基体を、第2導電型の
    ドーピングガスを含むガス雰囲気中にて処理を行い、該
    コレクタ部分と接するベースを形成する工程とを含むこ
    とを特徴とするバイポーラトランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバイポーラトランジス
    タの製造方法において、 前記ベース形成済みの試料における前記側壁絶縁膜を除
    去する工程と、 前記側壁絶縁膜除去済みの試料上に、絶縁膜若しくは当
    該試料を熱酸化することにより形成される酸化膜と、第
    2のポリシリコン層とを順次形成する工程と、 当該試料上に形成された前記第2のポリシリコン層と、
    前記絶縁膜若しくは前記酸化膜とを異方性エッチングに
    より順次除去し、前記ベースの形成領域を前記側壁絶縁
    膜の除去前における露出面積よりも縮小された面積で自
    己整合的に露出させる工程と、 露出する前記ベース部分形成済みの試料を、エミッタの
    形成用ドーピングガスを含むガス雰囲気中で処理を行い
    前記エミッタを形成する工程とを更に含むことを特徴と
    するバイポーラトランジスタの製造方法。
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