JP3227799U - マスクケース - Google Patents
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Abstract
【課題】一時的に取り外したマスクを収容することで埃の付着や型崩れを防止できると共に、付着した細菌類の増殖を防止することができるマスクケースを提供すること。
【解決手段】マスクMを中央で半分に折り畳んだ状態で収容するマスクケース10において、中央で開閉可能な板状の外装カバー20を備えている。外装カバー20の谷折部に差し込まれ一体化されると共に、外装カバーにマスクMと共に挟持される板状の内側支持板23と、外装カバー20の内側面及び内側支持板23の両面に形成された抗菌層31,32,33,34とを備えている。
【選択図】 図4
【解決手段】マスクMを中央で半分に折り畳んだ状態で収容するマスクケース10において、中央で開閉可能な板状の外装カバー20を備えている。外装カバー20の谷折部に差し込まれ一体化されると共に、外装カバーにマスクMと共に挟持される板状の内側支持板23と、外装カバー20の内側面及び内側支持板23の両面に形成された抗菌層31,32,33,34とを備えている。
【選択図】 図4
Description
本考案は、マスクを菌繁殖等の機能を有するマスクケースに関する。
花粉やウィルス、粉塵等の様々な粒子の吸引を防ぐために、あるいは、咳やくしゃみなどにより発生する飛沫等の拡散を防止するために、また、口内環境を湿潤に保つためにマスクが使用されている。マスクは、使用目的に応じて布製・不織布製・紙製等の様々な材質から形成されている。また、形状も平型・ブリーツ型・立体型等が存在する。なお、いずれの材質で、いずれの形状であっても、一般的なマスクは、鼻の形状に合わせて、マスクの中央で左右に折曲できるような構造となっている。
このような一般的なマスクは、食事や洗顔等の際は外し、鞄やポケット等に一時保管する必要がある。このような時、マスクを一時的かつ衛生的に保管するマスクケースが種々検討されている(例えば、特許文献1,2参照。)。これらのマスクケースでは、埃が付着することを防止できると共に、マスクの型崩れを防止することができる。
上記のように一時的にマスクを収容するマスクケースにあっては、次のような問題があった。すなわち、マスクの使用により外側あるいは内側には細菌類(ウィルスや菌等)が付着することがあり、そのままマスクケース内に収容すると、ケース内で細菌類が繁殖し、そのまま装着すると衛生的に好ましくない場合があった。
目的は、一時的に取り外したマスクを収容することで埃の付着や型崩れを防止することができると共に、付着した細菌類の増殖を防止することができるマスクケースを提供することにある。
本考案の実施形態に係るマスクケースは、マスクを中央で半分に折り畳んだ状態で収容する。マスクケースは中央で開閉可能な板状の外装カバーを備えている。板状の内側支持板が外装カバーの谷折部に差し込まれ一体化されると共に、外装カバーにマスクと共に挟持される。外装カバーの内側面及び内側支持板の両面には、抗菌層が形成されている。
以下、図に基づいて、本考案の実施形態について説明する。
図1に示すように、マスクケース10は、図2に示すようなマスクMを折り畳んだ状態で収容する機能を有している。マスクMは中央で折り畳むことが可能である。ここで、右側部をMa、左側部をMbとし、略中央をMcとする。なお、図2中Sは耳に引っ掛ける紐を示している。
図1に示すように、マスクケース10は、図2に示すようなマスクMを折り畳んだ状態で収容する機能を有している。マスクMは中央で折り畳むことが可能である。ここで、右側部をMa、左側部をMbとし、略中央をMcとする。なお、図2中Sは耳に引っ掛ける紐を示している。
マスクケース10は、樹脂等の比較的硬質な素材で形成され、図3、図4、図5に示すように、中央で谷折り可能、換言すると見開き可能に形成された長方形で板状の外装カバー20を備えている。外装カバー20は、第1外装板21と第2外装板22とが開閉自在に結合されている。外装カバー20の谷折箇所には、内側支持板23が差し込まれ締結部24によって一体化されている。
二つ折りされたマスクMを内側支持板23に被せて、その両側から第1外装板21と第2外装板22とを閉じることにより、マスクMへの埃の付着や型崩れが防止され得る。
内側支持板23の幅W23は、第1外装板21の幅W21及び第2外装板22の幅W22よりも短い。それにより外装カバー20を閉じたときに、内側支持板23の外縁は、マスクMの表面とともに、外装カバー20から出っ張ることなく、外装カバー20の内側に引込み、収容された状態になり、マスクMの表面に付着した細菌が保持者の手のひらなどの他の箇所に付着する事態やマスクMの表面がドアノブなどの他のものに触れて細菌が新たに付着する事態を抑えることができる。
外装カバー20の第1外装板21の内側面には抗菌層31が形成されている。第2外装板22の内側面にも抗菌層32が形成されている。内側支持板23の一方の表面には抗菌層33が形成される。内側支持板23の反対側の表面にも抗菌層34が形成される。なお、実際には抗菌層31−34は抗菌板としてそれぞれの面に張り合わされている。
好ましくは、外装カバー20の第1外装板21の内側面の抗菌層31と、それと対峙する内側支持板23の一方の面の抗菌層33とは連続するように1枚板で構成される。同様に、外装カバー20の第2外装板22の内側面の抗菌層32と、それと対峙する内側支持板23の他方の面の抗菌層34とは連続するように1枚板で構成される。外装カバー20の第1外装板21と内側支持板23との奥の隙間が解消され、その箇所に細菌類が残留して増殖する事態を抑えることができる。同様に外装カバー20の第2外装板22と内側支持板23との奥の隙間が解消され、その箇所に細菌類が残留して増殖する事態を抑えることができる。
抗菌層31〜34は、抗菌性とともに弾性を備えている。抗菌層31〜34は、抗菌剤が塗布又は練りこまれた弾性部材(ポリウレタン、ゴム、綿等)で構成される。もちろん抗菌層31〜34は、抗菌剤が塗布、又は、練りこまれた天然繊維、化学繊維、樹脂繊維又は金属繊維の層と、弾性部材(ポリウレタン、ゴム、綿等)の層と積層された2層構造であってもよい。
このように構成されたマスクケース10を使用してマスクMを保管するに際しては、マスクMを図2に示すように略中央Mcで半分に折り畳む。マスクケース10を、図1に示すように少し開いた状態で持ち、図4に示すように、内側支持板23の外縁にマスクMの内側面を略中央Mcで押しつけ、そして、図3に示すように外装カバー20を閉じる。これにより、マスクMの右側部Ma及び左側部Mbが、内側支持板23と共に外装カバー20に挟持される。
さらに図5に示すように外装カバー20をしっかりと閉める。マスクMの右側部Maの内側の面と外側の面とが、抗菌層31,33にそれぞれ密着する。同様に、左側部Mbの内側の面と外側の面とが、抗菌層32,34にそれぞれ密着する。それによりマスクMの右側部Ma及び左側部Mbの内側の面と外側の面に細菌類が付着していたとしても、抗菌層31〜34の抗菌作用によって細菌類の増殖を効果的に抑えることができる。外装カバー20を強く閉じることにより、マスクMの右側部Ma及び左側部Mbが内側支持板23の抗菌層33,34から離れてしまうことによる抗菌作用の低下を抑えることができる。
図示しないが、外装カバー20を閉じた状態を維持するためのホックや磁石等の手段による留め具が装備されていていることが好ましい。
図6に示すように、マスクケース10は、マスクMを2つ収容することもできる。すなわち、1つ目のマスクMを抗菌層31と抗菌層33の間に挿入し、その略中央Mcを締結部24に向ける。2つ目のマスクMを抗菌層32と抗菌層34の間に挿入し、その略中央Mcを締結部24に向ける。これにより。2つのマスクMを収容することができる。この場合、マスクMの一方の面しか抗菌層に密着しないため、使用者が抗菌を作用させたい面が外側になるように折り畳む必要がある。
なお、上述したマスクケース10では、抗菌層31〜34として繊維材を用いたが、抗菌機能が発揮きるのであれば、樹脂シート、金属シート、又は、これらの組合せによる素材と弾性部材の組合せで形成してもよい。また、抗菌層31〜34は、弾性部材に抗菌加工を施したものであってもよい。また、マスクMは一時的に取り外したということを前提としているが、未使用のマスクMを収容するようにしてもよい。
このように本実施形態に係るマスクケースによれば、一時的に取り外したマスクを収容することで埃の付着や型崩れを防止できると共に、付着した細菌類の増殖を防止することが可能となる。
なお、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない区域で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の考案が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の考案が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が考案として抽出され得る。
10…マスクケース、20…外装カバー、21…第1外装板、22…第2外装板、23…内側支持板、24…締結部、31〜34…抗菌層、M…マスク。
Claims (6)
- 中央で開閉可能である板状の外装カバーと、
前記外装カバーの谷折部に差し込まれ一体化されると共に、前記外装カバーに挟持される板状の内側支持板と、
前記外装カバーの内側面及び前記内側支持板の両面に形成された抗菌層とを備えているマスクケース。 - 前記内側支持板の幅は前記外装カバーの幅よりも短い請求項1に記載のマスクケース。
- 前記抗菌層は抗菌性と弾性とを有する請求項1に記載のマスクケース。
- 前記抗菌層は、抗菌剤が塗布又は練りこまれた天然繊維、化学繊維、樹脂繊維又は金属繊維の層と弾性層との2層構造を有する請求項1に記載のマスクケース。
- 前記抗菌層は、抗菌剤が塗布又は練りこまれた弾性材の1層構造を有する請求項1に記載のマスクケース。
- 前記外装カバーの内側面の抗菌層と前記内側支持板の両面の抗菌層とは連続する請求項1に記載のマスクケース。
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JP2020002707U JP3227799U (ja) | 2020-07-03 | 2020-07-03 | マスクケース |
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JP2022054922A (ja) * | 2020-09-28 | 2022-04-07 | 株式会社楠紙工社 | マスクケース |
DE102020212865A1 (de) | 2020-10-12 | 2022-04-14 | Livinguard Ag | Antimikrobieller Beutel |
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