JP3227430B2 - エリンギ菌糸体エキスの製造方法 - Google Patents

エリンギ菌糸体エキスの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、エリンギ菌糸体エキスの
製造方法に関し、さらに詳しくはバカスを基材とする固
体培地上でエリンギ菌を増殖させて得られる菌糸体を含
む固体培地からの各種有効成分を含有するエリンギ菌糸
体エキスの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ヒラタケ属のキノコの一種であるプレロー
タスエリンギ(Pleurotuseryngii)
は、中−南部ヨーロッパ、中央アジア等の地域に分布す
る食菌であるが、国内での自生例はない。食文化の広が
り、多様化に伴い、我国でもこのエリンギが食卓に上る
ようになっているが、一般に栽培が難しく、このため、
種々の栽培法が研究・開発されており、現在では、香川
県、長野県等で栽培されたものがぼつぼつ市場に出回る
ようになってきている。
【0003】エリンギの栽培法としては、下記のような
ものが挙げられる。例えば、特開平9-140285号
公報には、乾燥状態で20重量%未満のトレハロースを
含有する第一のプレロータスエリンギと乾燥状態で20
重量%以上のトレハロースを含有する第二のプレロータ
スエリンギを交配させて、プレロータスエリンギの新株
を作出する方法が開示されており、該方法によれば、高
品質のエリンギを高収率で、短期間に製造できる旨記載
されている。
【0004】また特開平7-184473号公報には、
おがくずと栄養源を混合して水分調整した培地材を栽培
瓶等の容器内に充填し、培地材を加熱殺菌した後、培養
基上にヒラタケ属キノコのエリンギの種金を接種し、室
温20〜23℃、湿度65〜70%の条件下で培養した
後、室温15〜19℃、湿度80〜90%の条件下で生
育させるエリンギの人工栽培方法が開示され、該方法に
よれば、エリンギを容易かつ確実に生産可能である旨記
載されている。
【0005】ところで、本発明者らがこのエリンギの有
効成分について分析・研究したところ、このエリンギ
(子実体)には、椎茸に比して、アルギニン、リジン等
の種々のアミノ酸が多量に含まれるなど薬効成分が含ま
れ、またタンパク質、ミネラル等の栄養的に価値ある有
効成分が高濃度に含まれているが、このエリンギから薬
効成分あるいは栄養的に価値ある有効成分を効率良く抽
出し、エリンギエキスとして利用することができれば、
その意義は大きく、その利用分野はさらに拡大すること
が期待される。
【0006】このため、本発明者らは、エリンギから薬
効成分あるいは栄養的に価値ある有効成分を効率良く抽
出し、エリンギエキスとして利用すべく、そのエキス抽
出方法について鋭意研究したところ、驚くべきことにエ
リンギ菌糸体を含む固体培地には、エリンギ(子実体)
よりも薬効成分、栄養成分が多量に含まれていることを
見出すとともに、このエリンギ菌糸体を特定の方法で培
養してなるエリンギ菌糸体を含む固体培地からは、著し
く多量の薬効成分、栄養成分を含むエリンギ菌糸体エキ
スが得られること、また該エリンギ菌糸体を含む固体培
地を特定の方法で処理すれば、優れた薬効成分、栄養成
分を多量に含むエリンギ菌糸体エキスが効率良く得られ
ることなどを見出し、本願発明を完成するに至った。
【0007】なお、上記各公報は、何れもエリンギの栽
培法に関するものであって、どのようにすれば、著しく
多量の薬効成分、栄養成分を含むエリンギ菌糸体エキス
が得られるかと言う点については、何等記載も示唆もな
い。
【0008】なお、このエリンギとは別異の茸である椎
茸などの担子類菌糸体に関する薬効については広く研究
されており、また、椎茸菌糸体から薬効成分あるいは栄
養的に価値ある有効成分を抽出する方法については、種
々の方法が提案されている。
【0009】例えば、特公昭51-19013号公報に
は、鋸屑に米糠などを加えてなる固体培地に椎茸種菌を
接種し、常法により菌糸体を増殖せしめた後、子実体発
生直前又は直後の培地を粉砕して水を加え、pHを5.0
に調整して容器中に密封し30〜55℃に加温して菌糸
体酵素及び代謝産物の代謝を促進させ、さらに酵素反応
を充分行なわしめた後、この懸濁液を濾過せしめたこと
を特徴とする椎茸の固体培養菌糸体から薬効成分を抽出
する方法が開示されている。
【0010】また、特公昭53-23392号公報に
は、落花生表皮またばバカス培地を基材とし、これに必
要に応じて米糠を添加してなる固体培地に、椎茸菌を接
種し、菌糸体を増殖せしめた後に、菌糸体を含む培地を
粉砕してpHを調節した水を加え、容器中に密封し、30
〜55℃程度に加温して菌糸体の代謝を促進するととも
に酵素反応を充分に行なわしめた後に、得られる懸濁液
を濾過せしめたことを特徴とする保健飲料の製造方法が
開示されている。
【0011】また、特公昭60-23826号公報に
は、「バカスを基材とする固体培地上に椎茸菌を接種
し、次いで菌糸体を増殖して得られる菌糸体を含む固体
培地を、12メッシュ通過分が30重量%以下となるよ
うに解束し、この解束された固体培地に、水およびセル
ラーゼまたはプロテアーゼから選ばれる酵素の1種また
はそれ以上を、前記固体培地を30〜50℃以上に保ち
ながら添加し、そして前記固体培地を酵素の存在下に粉
砕および擂潰してバカス繊維の少なくとも70重量%以
上が12メッシュ通過分であるようにし、次いで95℃
までの温度に加熱することにより酵素を失活させかつ滅
菌するとともに、得られた懸濁状液を濾過することを特
徴とする保健飲料の製造方法」が記載されている。
【0012】さらにまた特願昭59-5355号(特公
平4-35149号公報)、特願昭59-5356号(特
公平4-6171号公報)には、霊芝菌を用いた保健飲
料の製造方法が記載されている。
【0013】しかしながら、これら公報には、エリンギ
菌糸体エキスの製造方法等については何等記載も示唆も
されていない。
【0014】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、エリンギ菌糸
体を含有するバカスを基材とする固体培地から、薬効成
分あるいは栄養的に価値ある成分を含有するエリンギ菌
糸体エキスを、pHを調整することなく、しかも短時間で
得ることができ、かつ副生物であるバカス繊維を主成分
とする固形残査の肥料、飼料あるいは食料への有効利用
を図ることのできるエリンギ菌糸体エキスの製造方法を
提供することを目的としている。
【0015】また本発明は、高濃度で、薬効成分あるい
は栄養的に価値ある成分を含有する、エリンギ菌糸体を
含有するバカスを基材とする固体培地の製造方法を提供
することを目的としている。
【0016】
【発明の概要】すなわち本発明によるエリンギ菌糸体エ
キスの製造方法は、バカスを基材とする固体培地上に、
エリンギ菌を接種し、温度14℃以上〜25℃以下およ
び湿度が70%を超える条件下で培養し、菌糸体を増殖
して得られる菌糸体を含む固体培地を解束し、この解束
された固体培地に、水およびセルラーゼ、プロテアー
ゼ、グルコシダーゼ、ヘミセルラーゼ、キチナーゼ、ア
ミラーゼ、ペクチナーゼから選ばれる酵素の1種または
それ以上を、前記固体培地を30〜50℃の温度に保ち
ながら添加し、そして前記固体培地を酵素の存在下に粉
砕および擂潰してエキス分を抽出し、次いで95℃まで
の温度に加熱することにより酵素を失活させかつ滅菌す
ることを特徴としている。
【0017】本発明の好ましい態様においては、上記の
ように固体培地を酵素の存在下に粉砕および擂潰してバ
カス繊維の少なくとも70重量%以上が12メッシュ通
過分であるようにすることが望ましい。
【0018】このような方法にて得られるエリンギ菌糸
体エキスは、摂取すれば離尿作用、疲労回復効果を有
し、皮膚に適用すれば保湿効果等を有しており、しかも
何れの態様で用いても副作用の虞が少なく安全性に優れ
ている。
【0019】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るエリンギ菌糸
体エキスの製造方法について具体的に説明する。
【0020】本発明においては、まずバカスからなる固
体培地に水、好ましくは純水を適度に混ぜた後、エリン
ギ菌を接種する。なお、このバカス培地に、米糠の他、
必要によりリン、鉄等のミネラル類、落花生表皮、玄米
などを添加してもよい。なお、砂糖キビのしぼりかすで
あるバカスには、菌糸体の栄養源となる糖類およびタン
パク質が含まれており、このままでも固体培地となりう
るが、バカスに上記米糠を添加して用いる場合には、バ
カス100重量部に対して米糠は通常10〜30重量部
程度の量で用いられる。
【0021】エリンギ菌としては、従来より公知のもの
を用いることができ、また特開平7-184473号公
報に記載の新菌、特開平9-140285号公報に記載
の新菌株等を用いることもできる。
【0022】次いで、このようにエリンギ菌が接種され
た培地を、温度および湿度が調節されさらには照度も調
節された培養室内に入れて、菌糸体を増殖させる。この
ようにエリンギ菌糸体を増殖させる際には、上記のよう
にエリンギ種菌を接種した後、温度14〜25℃および
湿度70%を超える条件下で、好ましくは、上記温度お
よび湿度75〜99%の条件下で、特に好ましくは、上
記温度および湿度80〜95%の条件に調節した培養室
内で、通常2〜6ヶ月間、好ましくは3〜4ヶ月間保持
(培養)し、菌糸体を増殖させることが望ましい。
【0023】なお、エリンギ菌の作用により、培養中に
培地成分が分解され最終的に水と炭酸ガスとなり、培地
内部の水分が約80%となる。このため、上記湿度を7
0%以下に設定すると、培地外への水分の蒸発が多くな
り、その結果、培地が縮小し、本来の目的物を得ること
ができなくなる。
【0024】本発明においては、菌糸体が固体培地に蔓
延し、子実体の発生直前・直後の時期に、バカス基材の
繊維素を解束し、12メッシュ通過分が30重量%以下
となるようにすることが望ましい。なお、バカス基材培
地の解束は、上記のように子実体の発生直前・直後の時
期に行うことが好ましいが、子実体がかなり成長した後
の時期に行ってもよい。
【0025】このように解束された固体培地に、水およ
びセルラーゼ、プロテアーゼ、グルコシダーゼ、ヘミセ
ルラーゼ、キチナーゼ、アミラーゼおよびペクチナーゼ
から選ばれる酵素の1種またはそれ以上を、固体培地を
30〜50℃に保ちながら添加する。添加される酵素と
しては、セルラーゼが好ましい。
【0026】酵素の添加量は、固体培地1kgに対して
0.5〜5g好ましくは1〜3gであることが好まし
い。また水は、金属イオン等のイオン類を含まない純水
が好ましく、この解束された培地1kgに対して、純水
1〜10kg好ましくは3〜5kgを加えてバカス含有
混合物とする。
【0027】次いでこのバカス含有混合物からエリンギ
菌糸体エキス分を抽出するが、このようにエリンギ菌糸
体エキス分を抽出するには、培地含有混合物を、例えば
変速機付ギヤーポンプ等を用いて循環させながら、固体
培地に粉砕および擂潰作用を加えてバカス繊維の約70
重量%以上が12メッシュ通過分となるようにすること
が望ましい。12メッシュ通過分が70重量%未満であ
る場合には、固体培地中の有効成分の抽出が不充分とな
り、繊維素が充分に軟化しない部分が多くなり、得られ
る固形残査を飼料、食料あるいは肥料として有効利用で
きなくなることがある。
【0028】バカス含有混合物の粉砕および擂潰は、該
混合物の温度を30〜50℃に保ちながら行ってもよ
く、温度を上記温度より徐々に上昇させながら行っても
よいが、温度を上昇させながら行うことが好ましい。水
温が30℃以上好ましくは35℃以上となったときに、
バカス含有混合物中に室温の空気を噴入をさせると、空
気泡は急激に加熱されて破壊し、バカス繊維に衝撃を与
え有効成分の抽出をより効率的に行うことができる。
【0029】次いで、このようにして処理されたバカス
含有混合物をさらに加熱して95℃までの温度、好まし
くは75〜90℃程度の温度に加熱し、この温度で数十
分間保持して該混合物中の酵素を失活させるとともに、
該混合物を滅菌すると、エリンギ菌糸体エキスが得られ
る。このように該混合物中の酵素を加熱失活させ、かつ
滅菌すると、エリンギ菌糸体エキスの変質を防止でき
る。
【0030】なお、得られたエリンギ菌糸体エキスを必
要に応じて、50〜120メッシュ好ましくは60〜1
00メッシュ程度の濾布を用いて濾過してもよい。この
ようにして得られるエリンギ菌糸体エキスは、他のキノ
コ類の菌糸体エキスに比してオリゴ糖の含有量が多い。
このようなエキスは、濃縮して用いることもでき、また
凍結乾燥して粉末状として用いることもでき、さらには
例えば精製水、アルコール等で希釈して用いることもで
き、医薬品(例:アトピー性皮膚炎治療剤、水虫治療
剤、面皰治療薬、免疫活性化剤、エイズ治療剤、制ガン
剤など)、化粧料(皮膚保湿用化粧料など)、保健飲
料、清涼飲料水、菓子、麺類等の各種飲食物に添加して
用いることもでき、また味噌、醤油、化学調味料などの
各種調味料などに添加して用いることもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、エリンギ菌糸体を含有
するバカスを基材とする固体培地から、薬効成分あるい
は栄養的に価値ある成分を高濃度で含有するエリンギ菌
糸体エキスを、短時間で得ることができる。また副生物
であるバカス繊維を主成分とする固形残査は肥料、飼料
あるいは食料として有効利用することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基いてより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により何等制限さ
れるものではない。
【0033】
【実施例1】バカス70重量部、米糠30重量部からな
る固体培地に純水を適度に含ませた後に、エリンギ種菌
を接種し、温度14〜25℃および湿度85%に調節し
た培養室内に置き、4ヶ月間菌糸体を増殖させた。(温
度条件については、より具体的には、培養初期から1ヶ
月間は22〜23℃で初期培養し、培地に菌を活性化さ
せ、その後、1ヶ月かけて14℃まで徐々に温度を下げ
てゆき、最終的に14℃に保持して培地の有用成分の分
解促進を抑制しつつ菌糸体を2ヶ月間培養。)このよう
にして菌糸体が固体培地に蔓延した後、バカス基材の繊
維素を解束し、12メッシュ通過分が24重量%以下に
なるようにした。この解束された培地1.0kgに、純
水3.5リットルおよび精製セルラーゼ2.0gを固体
培地を40℃に保ちながら加えてバカス含有混合物とし
た。
【0034】次いで培地含有混合物を変速機付ギヤーポ
ンプにより循環させながら、固体培地に該ポンプのギヤ
ー部分において粉砕および擂潰作用を200分間程度加
え、バカス繊維の約80重量%が12メッシュ通過分と
なるようにした。バカス含有混合物の粉砕および擂潰
は、該混合物の温度を徐々に上昇させながら行った。
【0035】その後、バカス含有混合物をさらに加熱し
て、90℃として30分間放置した。90℃への加熱に
より酵素を失活させ、かつ滅菌を施した。
【0036】得られた培地含有混合物を60メッシュ濾
布を用いて濾過し、微小浮遊物を含有するエリンギ菌糸
体エキスを得た。このエリンギ菌糸体エキスには、多量
の薬効成分及び栄養分が含まれていた。
【0037】該エリンギ菌糸体エキスの凍結乾燥粉末を
分析した。該エキスを凍結乾燥してなる粉末100g中
には、全糖が28.6g含有され、そのうちにはオリゴ
糖(トレハロース等)が9.3gの量で含まれていた。
【0038】成分組成の分析結果を併せて表1に示す。
このエキスを一日数回、数日間に亘って経口摂取したと
ころ前述したような効果、すなわち利尿作用、疲労回復
効果がみられた。また皮膚用化粧料として一日数回数日
間に亘って皮膚に適用したところしっとり感が得られ
た。
【0039】なお、固体残査としては、充分に細かく粉
砕されたものが得られ、これを乾燥した後、牛、馬、豚
などの家畜の飼料として提供した。
【0040】
【比較例1】実施例1において、エリンギ種菌に代え
て、椎茸種菌を用いた以外は、実施例1と同様にして椎
茸菌糸体の凍結乾燥粉末を得て、該粉末を分析した。
【0041】結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】なお、各例の糖質組成は以下の通り。 実施例1の糖質100gの成分組成:全糖48.0g中
にオリゴ糖15.6g。
【0044】比較例1の糖質100gの成分組成:全糖
27.5g中にオリゴ糖1.3g。
【0045】また、各実施例、比較例中のタンパク質の
アミノ酸組成を、アミノ酸自動分析法にて分析した。結
果を表2に示す。但し、各アミノ酸量は、エリンギ菌糸
体エキスの凍結乾燥粉末100g中の(g)数で示す。
なお、トリプトファンは、高速液体クロマトグラフ法に
て測定した。
【0046】
【表2】
【0047】
【実施例2】添加すべき酵素として、精製セルラーゼ
2.0gに代えて、精製セルラーゼ1.5gおよび精製
プロテアーゼ0.5gを添加した以外は実施例1と同様
にして、実施例1と同様のエリンギ菌糸体エキスを得
た。
【0048】該エキス中を実施例1と同様にして凍結乾
燥し、その粉末を得て、上記と同様の試験を行った。そ
の結果、実施例1と同様の結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/28 - 1/30 JICSTファイル(JOIS) JAFICファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バカスを基材とする固体培地上に、エリン
    ギ菌を接種し、温度14〜25℃および湿度が70%を
    超える条件下で培養し、菌糸体を増殖して得られる菌糸
    体を含む固体培地を解束し、この解束された固体培地
    に、水およびセルラーゼ、プロテアーゼ、グルコシダー
    ゼ、ヘミセルラーゼ、キチナーゼ、アミラーゼ、ペクチ
    ナーゼから選ばれる酵素の1種またはそれ以上を、前記
    固体培地を30〜50℃の温度に保ちながら添加し、そ
    して前記固体培地を酵素の存在下に粉砕および擂潰して
    エキス分を抽出し、次いで95℃までの温度に加熱する
    ことにより酵素を失活させかつ滅菌することを特徴とす
    るエリンギ菌糸体エキスの製造方法。
  2. 【請求項2】上記エリンギ菌の培養を、温度14〜25
    ℃および湿度75〜99%で行う請求項1に記載の方
    法。
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