JP3227015B2 - カラー写真記録材料 - Google Patents

カラー写真記録材料

Info

Publication number
JP3227015B2
JP3227015B2 JP08699493A JP8699493A JP3227015B2 JP 3227015 B2 JP3227015 B2 JP 3227015B2 JP 08699493 A JP08699493 A JP 08699493A JP 8699493 A JP8699493 A JP 8699493A JP 3227015 B2 JP3227015 B2 JP 3227015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
dye
layer
photographic
sensitized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08699493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0643605A (ja
Inventor
アン ブイタノ ロイス
フランシス ソウィンスキ アラン
パーカー メリル ジェームズ
ピーター スザジェウスキ リチャード
Original Assignee
イーストマン コダック カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イーストマン コダック カンパニー filed Critical イーストマン コダック カンパニー
Publication of JPH0643605A publication Critical patent/JPH0643605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3227015B2 publication Critical patent/JP3227015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3022Materials with specific emulsion characteristics, e.g. thickness of the layers, silver content, shape of AgX grains
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/0051Tabular grain emulsions
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/825Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by antireflection means or visible-light filtering means, e.g. antihalation
    • G03C1/83Organic dyestuffs therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/0051Tabular grain emulsions
    • G03C2001/0055Aspect ratio of tabular grains in general; High aspect ratio; Intermediate aspect ratio; Low aspect ratio
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/035Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein characterised by the crystal form or composition, e.g. mixed grain
    • G03C2001/03594Size of the grains

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真材料及び要素に、
とりわけスピードと鮮鋭性を改善することができる、規
定寸法の平板状ハロゲン化銀乳剤粒子を有する材料及び
要素に関する。
【0002】
【従来の技術】写真用ハロゲン化銀記録材料の望ましい
特性の中に、高い鮮鋭性がある。すなわち、記録材料
は、粗い及び細かいどちらのオリジナルシーンも忠実に
再現し表示できることが必要である。この特性の組合せ
は、実際には実現することが困難であることがわかって
いる。
【0003】この問題の性質についての一般的な記述
は、T.H. James編の「The Theory ofthe Photographic
Process」(Macmillan, New York, 1977) の特にJ. Gasp
er 及びJ.J. DePalmaによる第20章、第 578〜591 頁、
題名「Optical Properties ofthe Photographic Emulsi
on」に見ることができる。
【0004】米国特許第 4,312,941号及び同第 4,391,8
84号明細書に開示されている、鮮鋭性を改善する方法の
一つは、従来の粒子の感光性ハロゲン化銀乳剤を含んで
成る層と露光源との間のフィルム層内に、空間固定され
た(spatially fixed) 吸収体色素を導入することを含ん
でいる。これらの開示において、その吸収体色素は、フ
ィルム構造内の規定の位置に導入された媒染材料による
か、あるいはバラスト基によって、空間固定保持されて
いる。この吸収体色素と乳剤の空間配置を採用すること
によって、前面ハレーション効果が低減する。
【0005】米国特許第 4,439,520号明細書は、中で
も、感光材料及び処理において、増感した高アスペクト
比ハロゲン化銀乳剤の利用について開示している。これ
らの高アスペクト比ハロゲン化銀乳剤は、ここでは平板
状粒子乳剤として知られており、その多くの特性が従来
の粒子乳剤とは異なる。異なる特性の一つは、乳剤粒子
厚と乳剤粒子の等価円直径との関係である。従来の粒子
乳剤は、形状が等方性になりやすく、またフィルム構造
内に導入されると、特定層内でランダムに配向する傾向
がある。しかしながら、平板状粒子乳剤は、形状が異方
性になりやすく、またフィルム構造内に導入されると、
その主軸がフィルムベースの面に平行になるように整列
する傾向がある。この異方性の度合は、乳剤アスペクト
比(AR)として知られており、典型的には、乳剤粒子の等
価円直径を乳剤粒子の厚さで割った比率として定義され
ている。乳剤粒子厚とフィルム構造内での整列が制御で
きると、他では達成できない程度の記録材料性能の実現
が可能である。
【0006】平板状粒子乳剤を含有する写真記録材料の
光学特性については、「ResearchDisclosure」(No. 253
30, May, 1985)に非常に詳しく記載されている。その方
法論は、フィルム構造内の平板状粒子乳剤の特定配置を
規定することや、平板状粒子乳剤の特定の厚さを規定す
ることによって、下部のまたは上部の乳剤層におけるス
ピードや鮮鋭性といった特に望ましい特性の達成を可能
にするというものである。このような粒子を含んで成る
乳剤層のスピードや鮮鋭性と、平板状粒子乳剤の厚さと
の関係については何も記述されていない。
【0007】これらの方法は、100%満足のいくものでは
ないことがわかる。例えば、米国特許第 4,740,454号明
細書は、高周波数鮮鋭性は、平板状粒子乳剤の厚さと配
置を適当に選定することによって達成できるが、これは
低周波数鮮鋭性を犠牲にして可能になるものであると開
示している。用語「高周波数鮮鋭性(high frequencysha
rpness)」は、一般にシーンの再現における微細部の外
観に関係し、また用語「低周波数鮮鋭性 (low frequenc
y sharpness)」は、一般にシーン再現における鮮明性(c
larity) または「スナップ(snap)」に関係する。用語
「高周波数鮮鋭性」及び「低周波数鮮鋭性」は定性的で
あり、しかも、このような用語を規定する場合には、フ
ィルム面内でサイクル/mmとして表現される画像周波数
と、再現する際に用いられる画像倍率との両方を考慮し
なければならないことが理解される。この刊行物は、特
別のメルカプトチアジアゾール化合物を平板状粒子ハロ
ゲン化銀乳剤と組み合せて導入することによって、高周
波数及び低周波数両方の鮮鋭性を同時に改善できると開
示している。この実施は、このような銀イオン配位子の
導入がフィルムスピードやフィルム保存の特性に悪影響
を及ぼしかねないので、完全に満足できるものとはいえ
ない。
【0008】関連領域では、米国特許第 4,746,600号及
び同第 4,855,220号明細書が、写真ハロゲン化銀記録材
料において、空間固定吸収体色素と現像抑制剤放出型化
合物(DIR化合物)とを組み合わせることによって、
予期できないほど大きな鮮鋭度を達成できると開示して
いる。この空間固定色素は、乳剤含有層と露光源との間
に配置されている。これらの開示文献に記載されている
材料は、従来の粒子のハロゲン化銀乳剤または低アスペ
クト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤のいずれかを含有し
ている。これらの刊行物には、フィルムの画像形成能
が、感光性ハロゲン化銀乳剤粒子の厚さまたは空間配置
にいくらかは依存しているという示唆はまったくない。
【0009】また、関連領域において、米国特許第 4,8
33,069号明細書が、画像形成層厚を5〜18ミクロンに
制御すると同時に、当該技術分野でシアン色素生成カラ
ーマスキングカプラーとしても知られているカラードシ
アン色素生成カプラーを大量に(15〜80モル%)導
入することによって、大きな鮮鋭度を達成できると開示
している。この方法は、過剰量のカラーマスキングを使
用すると、マスキング作用の過剰使用による色再現のオ
ーバーコレクションによって不十分な演色性をもたらし
うるので、完全に満足できるものとはいえない。ここで
もまた、この刊行物には、フィルムの画像形成能が、感
光性ハロゲン化銀乳剤粒子の厚さまたは空間配置にいく
らかは依存しているという示唆はまったくない。
【0010】さらに別の関連領域において、米国特許第
4,956,269号明細書が、平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を
含有するカラーリバーサルハロゲン化銀写真材料は、そ
の平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含有する写真層が、そ
の層のスピードを少なくとも20%低減させるに十分な
量の吸収体色素をも含有し、その画像形成層の全厚が1
6ミクロン未満であり、そしてフィルムの膨潤比が1.25
よりも大きい場合に、改善された鮮鋭性を示しうること
を開示している。この開示に記載されている材料は、中
アスペクト比(AR<9.0)の平板状粒子ハロゲン化銀乳剤
を含有する。これらの条件や限定がカラーネガハロゲン
化銀写真材料の性能を予期することはない。
【0011】従来(非平板状)の粒子のハロゲン化銀乳
剤とカラー記録のスピードを約50%低減させるに十分
な量の分布色素(distributed dye) とを含有するカラー
ネガハロゲン化銀写真記録材料が、多年にわたり市販さ
れている。さらに、写真技術分野では、製造の容易さに
関連する目的のため、従来の粒子及び/または平板状粒
子のハロゲン化銀乳剤を、カラー記録のスピードを約1
0%低減させるに十分な可溶性色素と組み合わせて含有
するハロゲン化銀写真記録材料を、商業的に提供するこ
とが普通に行われている。同様に、中間に配置した層
に、平均粒子厚約0.11及び0.14ミクロンを示す高アスペ
クト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含有するカラーネ
ガハロゲン化銀写真材料が、多年にわたり市販されてい
る。
【0012】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の厚
さは、Research Disclosure , May,1985, Item 25330に
記載されている原理に従い、フィルムの性能を改善する
ために調整される。この開示は、臭化銀シート状結晶の
光学特性からの外挿によって、特別な写真層中に導入さ
れ且つある分光領域に増感されたハロゲン化銀乳剤の厚
さを選定することで、スペクトルの別の領域に増感され
たハロゲン化銀乳剤を含有する別の写真層においてスピ
ードまたは鮮鋭性挙動のいずれかを改善することができ
る、と教示している。これらの改善は、ハロゲン化銀乳
剤の光の透過性及び反射性がその粒子厚によって大部分
は制御されるために起こると言われている。ハロゲン化
銀結晶の厚さとその反射率特性との関係についてのさら
なる議論が、Optics(J.M. Klein, John Wiley & Sons,
New York, 1960, pp. 582-585)に見ることができる。
これらの開示は、スペクトルの特定領域に増感されたハ
ロゲン化銀乳剤の厚さと、このような乳剤を用いた写真
層または要素の鮮鋭性挙動との関係については、何ら教
示していない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】こうしたすべての努力
にもかかわらず、高アスペクト比平板状粒子乳剤を含ん
で成るハロゲン化銀写真材料において、十分な程度の鮮
鋭性はいまだに達成されていない。鮮鋭性を改善する必
要がある。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の目的
は、従来の写真材料の欠点を克服することにある。
【0015】本発明の別の目的は、高アスペクト比平板
状粒子ハロゲン化銀乳剤を含有する、優れた鮮鋭性能を
示すハロゲン化銀写真記録材料を提供することである。
【0016】本発明のこれらの及びその他の目的は、増
感された高アスペクト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を
含んで成る写真層を有する支持体を含んで成る写真記録
材料であって、前記ハロゲン化銀乳剤粒子の厚さが、該
乳剤がその最高感度を示すスペクトルの領域において、
分光反射率を最小にするように選ばれているそのような
写真記録材料を提供することによって、一般に達成され
る。
【0017】好ましい実施態様では、カラー写真記録材
料は、各々がスペクトルの異なる領域に増感されている
少なくとも三つの写真要素を含んで成り;少なくとも一
つの写真要素の高感度感光層が、増感された高アスペク
ト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含んで成り;前記少
なくとも一つの要素の前記高感度感光層が、その他の要
素中に存在しスペクトルの別の領域に増感されているす
べての高感度感光層のうち、露光画像源から最も離れて
配置されており;そして前記平板状ハロゲン化銀乳剤粒
子の厚さが、前記乳剤が増感されているスペクトルの領
域において、分光反射率を最小にするように選ばれてい
る。
【0018】乳剤が増感されているスペクトル領域にお
ける反射率が最小となるように乳剤の厚さが選定されて
いる高アスペクト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含ん
で成る高感度層が、スペクトルの別の領域に増感されて
いる高アスペクト比平板状粒子乳剤を含んで成る要素の
別の高感度層よりも、画像露光源から離れていることが
好ましい。
【0019】こうして、高感度青感光層に用いられてい
る、約450 nmにおいてピーク感度を示す青増感乳剤を含
有する青増感要素において鮮鋭性を改善するためには、
乳剤粒子厚が0.08〜0.10ミクロンであることが好まし
い。この範囲の中央値に近い乳剤粒子厚、すなわち0.09
ミクロンが、450 nmにおいて光反射率を最小にするのに
最良に働くのでより好ましい。この場合には、約450 nm
における光反射率の最小値に相当するので、乳剤粒子厚
0.19〜0.21ミクロンを有利に使用することもできる。
【0020】同様に、高感度緑感光層に用いられてい
る、約550 nmにおいてピーク感度を示す緑増感乳剤を含
有する緑増感要素において鮮鋭性を改善するためには、
緑光反射率を低下させるので、乳剤粒子厚が0.11〜0.13
ミクロンであることが好ましい。この範囲の中央値に近
い乳剤粒子厚、すなわち0.12ミクロンが、緑光反射率の
最小値に相当するのでより好ましい。この場合には、約
550 nmにおける光反射率の最小値に相当するので、乳剤
粒子厚0.23〜0.25ミクロンを有利に使用することもでき
る。
【0021】同様に、高感度赤感光層に用いられてい
る、約650 nmにおいてピーク感度を示す赤増感乳剤を含
有する赤増感要素において鮮鋭性を改善するためには、
赤光反射率を低下させるので、乳剤粒子厚が0.14〜0.17
ミクロンであることが好ましい。この範囲の中央値に近
い乳剤粒子厚、すなわち0.15ミクロンが、650 nmの光を
反射する最小値に相当するのでより好ましい。この場合
には、乳剤粒子厚0.28〜0.30ミクロンを有利に使用する
こともできる。
【0022】以下に開示するパターンによって、本発明
に従い、異なる波長においてピーク感度を示すかまたは
スペクトルの別の領域に増感されている乳剤の鮮鋭性挙
動を改善するように乳剤粒子厚を選定することは簡単で
ある。
【0023】こうして、750 nmでピーク感度を示す赤外
増感乳剤については、0.17〜0.19ミクロンの乳剤粒子厚
が選ばれ、また500 nmでピーク感度を示す青−緑増感乳
剤については、0.10〜0.12ミクロンの乳剤粒子厚が選ば
れるであろう。それゆえ、このパターンは、Research D
isclosure, Item 25330, May 1985 に記載されている正
弦波変動に従い増感波長最大値における光反射率を最小
にする粒子厚を選定することである。
【0024】写真要素が2層以上の写真層を含んで成る
場合には、このような層に用いられているハロゲン化銀
乳剤の厚さもまた、その層中の乳剤が増感されているス
ペクトル領域における反射率を最小にするように選定す
ることが好ましい。
【0025】高感度層に用いられているハロゲン化銀乳
剤の厚さがこのパターンに従い選ばれていない場合でさ
え、低感度層に用いられている乳剤の厚さを、高感度層
の波長の光を反射する厚さに選定することは有用であり
うる。
【0026】本発明の写真材料は、単色材料または多色
材料のどちらであってもよい。多色材料は、典型的に
は、スペクトルの三つの主領域の各々に対して感光性で
ある色素画像形成要素を含有する。場合によっては、多
色材料は、スペクトルの他領域に対して、あるいはスペ
クトルの四つ以上の領域に対して感光性である要素を含
有することができる。各要素は、スペクトルの特定領域
に対して感光性である単一の乳剤層または多数の乳剤層
を含んで成ることができる。画像形成要素の層を含む材
料の層は、当該技術分野で知られている各種の順序で配
置することができる。
【0027】典型的な多色写真材料は、少なくとも1種
のシアン色素生成カプラーを組み合わせて有する少なく
とも一つの赤感光ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るシア
ン色素画像形成要素と、少なくとも1種のマゼンタ色素
生成カプラーを組み合わせて有する少なくとも一つの緑
感光ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ色素画像
形成要素と、そして少なくとも1種のイエロー色素生成
カプラーを組み合わせて有する少なくとも一つの青感光
ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るイエロー色素画像形成
要素とを有する支持体を含んで成る。場合によっては、
ハロゲン化銀乳剤の感光性と色素画像形成カプラーとの
別の組合せ、例えば赤外増感されたハロゲン化銀乳剤と
マゼンタ色素生成カプラーとの組合せまたは青−緑増感
されたハロゲン化銀乳剤とマイナスシアン色素生成を可
能にするカプラーとの組合せ、を採用することが有利で
ありうる。該材料は、フィルター層、中間層、オーバー
コート層、下塗層、等といった別の層を含有することが
できる。支持体上の材料層は、典型的には約5〜30ミ
クロンの全厚を示す。材料の総銀含量は、典型的には1
〜10グラム/m2である。
【0028】本発明に有用な増感された高アスペクト比
平板状粒子ハロゲン化銀乳剤には、Kofronらの米国特許
第 4,439,520号明細書に、また以下に引用する別の参考
文献に開示されているものが含まれる。本発明の実施に
有用なこれらの高アスペクト比平板状粒子ハロゲン化銀
乳剤やその他の乳剤は、幾何学的な関係、とりわけアス
ペクト比及び平板度によって特徴付けることができる。
アスペクト比(AR)及び平板度(T) は以下の式によって定
義される: AR=(等価円直径)/(厚さ) T=(等価円直径)/(厚さ×厚さ) 上式中、粒子の等価円直径及び厚さは、当該技術分野で
普通に知られている方法を用いて測定されるが、単位ミ
クロンで表される。
【0029】本発明の高アスペクト比平板状粒子乳剤
は、10よりも大きなARを示すことが好ましい。これ
らの好ましい有用な乳剤は、その平板度が25よりも大
きいことをさらに特徴とすることができ、またそれらは
50よりも大きな平板度を示すことが好ましい。
【0030】このような有用な乳剤の調製を説明する例
を以下に示す。
【0031】本発明の材料において使用するのに適した
化合物についての以下の記述では、Research Disclosu
re、1989年12月、Item 308119(Kenneth Mason Publicat
ions, Ltd., The Old Harbourmaster's 8 North Stree
t, Emsworth, Hampshire P0107DD, ENGLAND)を参照する
が、本明細書ではその開示を参照することによって取り
入れるものとする。この刊行物を、用語「Research Di
sclosure」によって以降称するものとする。
【0032】本発明の材料において用いられているハロ
ゲン化銀乳剤は、臭化銀、塩化銀、ヨウ化銀、塩臭化
銀、塩ヨウ化銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀またはそれ
らの混合物を含んで成ることができる。該乳剤は、従来
のいずれの形状または寸法のハロゲン化銀粒子を含むこ
ともできる。詳細には、該乳剤は、粗い、中間の、また
は細かいハロゲン化銀粒子を含むことができる。本発明
の要素の少なくとも一つの層には高アスペクト比の平板
状粒子が特に期待されるが、それらは例えば、Wilgusら
の米国特許第 4,434,226号、Daubendiekらの米国特許第
4,414,310号、 Weyらの米国特許第 4,399,215号、Solb
erg らの米国特許第 4,433,048号、Mignotの米国特許第
4,386,156号、Evans らの米国特許第 4,504,570号、Ma
skaskyの米国特許第 4,400,463号、Wey らの米国特許第
4,414,306号、Maskaskyらの米国特許第 4,435,501号及
び同第 4,463,966号、並びにDaubendiekらの米国特許第
4,672,027号及び同第 4,693,964号明細書に開示されて
いる。また特に期待されるものは、粒子の周辺部よりも
粒子の中心部の方がヨウ化物のモル比率が高くなってい
る臭ヨウ化銀粒子であるが、それらは例えば、英国特許
第 1,027,146号;特開昭54-48521号;米国特許第 4,37
9,837号;同第 4,444,877号;同第 4,665,012号;同第
4,686,178号;同第 4,565,778号;同第 4,728,602号;
同第 4,668,614号;同第 4,636,461号;欧州特許第 26
4,954号;及び1992年 2月27日出願のAntoniadesらの米
国特許出願第 842,683号明細書に記載されている。ハロ
ゲン化銀乳剤は単分散形であっても、また沈澱したまま
の多分散形であってもよい。乳剤の粒子サイズ分布は、
ハロゲン化銀粒子の分離技法によって、あるいは別の粒
子サイズのハロゲン化銀乳剤を配合することによって、
制御することができる。
【0033】増感化合物、例えば銅、タリウム、鉛、ビ
スマス、カドミウム及び第VIII族貴金属の化合物は、ハ
ロゲン化銀乳剤の沈澱の際に存在させることができる。
【0034】該乳剤は、表面感光性乳剤、すなわちハロ
ゲン化銀粒子の主に表面で潜像を形成する乳剤であって
も、または内部潜像形成乳剤、すなわちハロゲン化銀粒
子の内部で優先的に潜像を形成する乳剤であってもよ
い。該乳剤は、ネガ作用性乳剤、例えば表面感光性乳剤
もしくはカブらせていない内部潜像形成乳剤であって
も、または均一露光を用いてもしくは核生成剤の存在に
おいて現像するとポジ作用となる、カブらせていない内
部潜像形成型の直接ポジ乳剤であってもよい。
【0035】ハロゲン化銀乳剤は表面増感することがで
きる。貴金属(例、金)、ミドルカルコゲン(例、硫
黄、セレニウムまたはテルル)、及び還元増感剤を個別
にまたは組み合わせて使用することが、特に期待され
る。典型的な化学増感剤が、先に引用したResearch Dis
closure, Item 308119のSection III に記載されてい
る。
【0036】ハロゲン化銀乳剤は、各種の色素で分光増
感することができるが、各種色素にはポリメチン系色素
種、例えばシアニン、メロシアニン、錯体シアニン及び
メロシアニン(すなわち、3核、4核及び多核シアニン
及びメロシアニン)、オキソノール、ヘミオキソノー
ル、スチリル、メロスチリル並びにストレプトシアニン
が含まれる。分光増感色素の例は、先に引用したResear
ch Disclosure, Item 308119のSection IVに記載されて
いる。
【0037】本発明に有用な空間固定色素は、当該技術
分野ではよく知られている。これらの空間固定色素は、
非拡散性色素として、またハレーション防止色素として
も知られている。空間固定色素、その調製及び写真材料
への導入方法についての典型的な例が、米国特許第 4,8
55,220号;同第 4,756,600号及び同第 4,956,269号明細
書に、また商業的に入手できる資料によって、開示され
ている。空間固定色素のその他の例が、Research Disc
losureのSection VIIIに開示されている。
【0038】空間固定色素は、本発明の高アスペクト比
平板状粒子ハロゲン化銀層が増感されているスペクトル
領域において、光を吸収する。一般に色素はその領域に
おいてのみ主に光を吸収するが、スペクトルのその他の
領域、並びにハロゲン化銀が増感されている領域におい
て光を吸収する色素もまた、本発明の範囲内に含まれ
る。空間固定色素が本発明の範囲内にあるかどうかにつ
いての簡単な試験は、本発明のハロゲン化銀層のスピー
ドが、その色素が存在するとそれが存在しないときより
も低くなる場合には、その色素は適しているというもの
である。
【0039】空間固定されたとは、写真材料を処理する
前に、色素が導入されている層から色素が移動してしま
うことが実質的に無いことを意味している。
【0040】これらの色素は、それらを非拡散性にする
ためにバラスト化されていても、あるいはそれらは本質
的には拡散性ではあるが、帯電または未帯電ポリマーマ
トリックスのような有機媒染材料の使用により非拡散性
にされているか、またはハロゲン化銀のような無機固体
もしくは有機固体に付着することにより非拡散性にされ
ていてもよい。こうしたことはすべて当該技術分野では
周知である。代わりに、これらの色素をポリマーラテッ
クス中に導入することができる。これらの色素はさらに
ポリマー材料に共有結合されていてもよい。
【0041】これらの色素は、処理後にその色を保持し
てもよいし、あるいは処理の際に色が変化しても、脱色
されても、または写真材料から部分的にもしくは完全に
除去されてもよい。直接観察または光学プリンティング
の簡便さのためには、処理中または処理後に、色素を材
料から除去するか、あるいは可視領域において色素を非
吸収性にすることが好ましいこともある。(一般に高p
H、例えば9以上の亜硫酸塩含有処理液における)写真
現像、(より低いpH、例えば7以下の鉄含有または過硫
酸塩もしくはその他のペルオキシ含有溶液における)漂
白、または定着の際に、色素を脱色または材料から除去
することができる。画像を電子走査またはデジタル操作
することができる写真材料においては、所期の用途に応
じて、材料はある程度の着色を保持してもしなくてもよ
い。
【0042】空間固定された色素は、写真材料中の特定
の位置に該色素用の塩基含有ポリマー媒染剤を導入する
ことによって非拡散性にされている、拡散性の酸性色素
であることができる。このような色素は、スルホ基また
はカルボキシ基を有することが好ましい。有用な色素
は、アゾ型、トリフェニルメタン型、アントロキノン
型、スチリル型、オキサノール型、アリーリデン型、メ
ロシアニン型、及び当該技術分野で知られているその
他、の酸性色素であることができる。ポリマー媒染剤
は、当該技術分野ではよく知られており、また例えば米
国特許第 2,548,564号;同第 2,675,316号;同第 2,88
2,156号及び同第 3,706,563号明細書並びにResearch D
isclosure, Section VIIIに記載されている。
【0043】また、空間固定された色素は、Factorらの
米国特許第 4,855,211号明細書に記載されているよう
に、塗布pHでは不溶性であるが処理pHでは可溶性となる
色素を添加したポリマーラテックスの固体粒子分散体で
あってもよい。
【0044】さらに、色素は、Research Disclosure, S
ection VIIに開示されている、着色画像色素生成カプラ
ーであることができる。このような色素の色は、処理の
際に変化してもよい。色素は、処理の際に一般に材料中
に残存しうる、予備形成された画像カプラー色素である
ことができる。また、色素は、化学的に増感されていな
いハロゲン化銀に吸着することによって固定化された分
光増感色素であってもよい。このような色素は、一般に
は、漂白または定着工程において材料から除去されるで
あろう。
【0045】このような空間固定された色素は、このよ
うな色素が光を吸収するスペクトル領域へ増感された高
アスペクト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含んで成る
写真層よりも、画像露光源に対して近くに配置されるこ
とが好ましい。
【0046】有用な色素の例には、本発明の実施を例示
する写真の例や、先に引用した開示物に記載されている
色素材料が含まれ、また以下に示す構造体が含まれる。
【0047】
【化1】
【0048】
【化2】
【0049】
【化3】
【0050】
【化4】
【0051】
【化5】
【0052】
【化6】
【0053】
【化7】
【0054】
【化8】
【0055】
【化9】
【0056】
【化10】
【0057】
【化11】
【0058】
【化12】
【0059】その他の有用な色素構造体には、以下のも
のが含まれるが、これらに限定はされない。
【0060】
【化13】
【0061】本発明の要素において拡散性の酸性色素と
組み合せることが有用であるポリマー媒染剤の例には以
下のものが含まれる。
【0062】
【化14】
【0063】代わりに、アニオン帯電したポリマーを拡
散性のカチオン性色素との組合せで採用することが望ま
しいこともある。
【0064】本発明の乳剤層に用いることができる分布
色素は、米国特許第 4,855,220号;同第 4,756,600号及
び同第 4,956,269号明細書に、または先に引用したRese
archDisclosure の Section VIII に商業的に開示され
当該技術分野で周知のいずれの可溶性色素であってもよ
い。
【0065】分布とは、本発明の高アスペクト比平板状
粒子ハロゲン化銀層が増感されているスペクトル領域で
光を吸収する多量の色素(または色素混合物)が、写真
材料のいくつかの層の中に、前記材料の露光前に存在す
ることを意味する。
【0066】このような分布色素は、このような色素が
光を吸収するスペクトル領域に増感された高アスペクト
比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含んで成る写真層より
も、画像露光源に対して近くに、画像露光源と一致し
て、そして画像露光源から離れて、共に位置しているこ
とが好ましい。
【0067】これらの可溶性色素は、湿式塗布手順の際
にまたはその後の硬化もしくは保存手順の際に多少は写
真材料の構造内を分布する特性を有すること、及び拡散
性であることができる。代わりに、これらの色素を、当
該技術分野で周知の続く塗布、膨潤または類似手順にお
いて、写真材料に添加することができる。さらに、これ
らの可溶性色素は、写真材料の構造内の適当な位置に適
量の媒染材料を添加することによって、写真材料内に特
別なパターンで分布させることができる。媒染材料は、
先に述べたように、帯電ポリマー材料であっても非帯電
ポリマー材料であってもよい。代わりに、色素の分布
は、コーティング構造内の疎水性有機材料、例えばカプ
ラーもしくはカプラー溶剤または吸収剤の帯電もしくは
非帯電無機材料、例えばハロゲン化銀等の量及び配置に
よって制御することができる。
【0068】代わりに、非拡散性色素を使用することが
できる。これらには、先に述べた非拡散性色素のいずれ
も含まれる。非拡散性色素を使用する場合には、それら
が塗布されるときに各々の一部を各写真層に添加するこ
とによって、それらを写真材料内に分布させることがで
きる。
【0069】色素は、本発明の高アスペクト比平板状粒
子ハロゲン化銀層が増感されているスペクトル領域にお
ける光を吸収する。色素は、一般にその領域においての
み主に光を吸収するが、ハロゲン化銀が増感されている
領域と同様にスペクトルのその他の領域における光を吸
収する色素もまた本発明の範囲内に含まれる。空間固定
色素が本発明の範囲内にあるかどうかについての簡単な
試験は、本発明のハロゲン化銀層のスピードが、分布色
素の存在によって少なくとも20%低減する場合には、
その分布色素は本発明の範囲内にあるというものであ
る。
【0070】これらの色素は、処理後にその色を保持し
てもよいし、あるいは処理の際に色が変化しても、脱色
されても、または写真材料から部分的にもしくは完全に
除去されてもよい。直接観察または光学プリンティング
の簡便さのためには、処理中または処理後に、色素をフ
ィルムから除去するか、あるいは可視領域において色素
を非吸収性にすることが好ましいこともある。(一般に
高pH、例えば9以上の亜硫酸塩含有処理液における)写
真現像、(より低いpH、例えば7以下の鉄含有または過
硫酸塩もしくはその他のペルオキシ含有溶液における)
漂白、または定着の際に、色素を脱色または材料から除
去することができる。画像を電子走査またはデジタル操
作することができる写真材料においては、所期の用途に
応じて、材料はある程度の着色を保持してもしなくても
よい。
【0071】分布色素は、拡散性の酸性色素であること
ができる。このような色素は、スルホ基またはカルボキ
シ基を有することが好ましい。有用な色素は、アゾ型、
トリフェニルメタン型、アントロキノン型、スチリル
型、オキサノール型、アリーリデン型、メロシアニン
型、及び当該技術分野で知られているその他、の酸性色
素であることができる。
【0072】分布色素の特別な例は、先に引用した文献
に、空間固定色素についての説明に、また本発明の実施
を例示する例に示されている。
【0073】また、第一写真要素の高感度層が、その乳
剤が増感されているスペクトル領域において反射率を最
小にするように選ばれた厚さを有する高アスペクト比ハ
ロゲン化銀乳剤を含んで成る、該第一写真要素のスピー
ド及び鮮鋭性の両方は、写真材料が、スペクトルの別の
領域に増感されている第二写真要素をさらに含んで成る
場合であって、前記第二写真要素の高感度層が、前記第
一写真要素の高感度層よりも画像露光源の近くに配置さ
れ、しかも前記第二写真要素の高感度層が、第一写真要
素が感光性であるスペクトル領域における反射率を最小
にするようにまた選ばれている厚さを有する高アスペク
ト比平板状粒子乳剤をさらに含んで成るそのような場合
に、意外にも同時に改善できることがわかった。
【0074】こうして、高感度赤感光層よりも画像露光
源の近くに配置された高感度緑感光層を含んで成る写真
材料において、高感度赤感光層に用いられている約650
nmでピーク感度を示す高アスペクト比平板状粒子ハロゲ
ン化銀乳剤を含んで成る赤感光性要素内のスピード及び
鮮鋭性を改善するためには、前記高感度層の両方に用い
られている増感された高アスペクト比平板状粒子乳剤の
厚さが0.14〜0.17ミクロンになるように選定することが
好ましい。この範囲の中央値に近い乳剤粒子厚の0.15ミ
クロンがより好ましい。この場合には、0.28〜0.30ミク
ロンの乳剤粒子厚を有利に使用することもできる。
【0075】同様に、高感度赤感光層よりも画像露光源
の近くに配置された高感度青感光層を含んで成る写真材
料において、高感度赤感光層に用いられている約650 nm
でピーク感度を示す高アスペクト比平板状粒子ハロゲン
化銀乳剤を含んで成る赤感光性要素内のスピード及び鮮
鋭性を改善するためには、前記高感度層の両方に用いら
れている増感された高アスペクト比平板状粒子乳剤の厚
さが0.14〜0.17ミクロンになるように選定することが好
ましい。この範囲の中央値に近い乳剤粒子厚の0.15ミク
ロンがより好ましい。この場合には、0.28〜0.30ミクロ
ンの乳剤粒子厚を有利に使用することもできる。
【0076】同様に、高感度緑感光層よりも画像露光源
の近くに配置された高感度赤感光層を含んで成る写真材
料において、高感度緑感光層に用いられている約550 nm
でピーク感度を示す高アスペクト比平板状粒子ハロゲン
化銀乳剤を含んで成る緑感光性要素内のスピード及び鮮
鋭性を改善するためには、前記高感度層の両方に用いら
れている増感された高アスペクト比平板状粒子乳剤の厚
さが0.11〜0.13ミクロンになるように選定することが好
ましい。この範囲の中央値に近い乳剤粒子厚の0.12ミク
ロンがより好ましい。この場合には、0.23〜0.25ミクロ
ンの乳剤粒子厚を有利に使用することもできる。
【0077】スペクトルの別の領域に増感され且つ別々
の要素の別々の高感度層に用いられている二つ以上の高
アスペクト比平板状粒子乳剤のその他の組合せは、上記
の好ましい厚さについての開示及びパターンに基づき明
らかに得ることができる。
【0078】スペクトルの三領域に対して感光性である
写真材料では、すべての高感度層のうち画像源から最も
離れて配置された高感度層に用いられている乳剤が増感
されているスペクトル領域における反射率を最小にする
ように選ばれた厚さを有する増感された高アスペクト比
平板状粒子乳剤を使用することが特に好ましい。
【0079】以下に開示するパターンによって、本発明
に従い、異なる波長においてピーク感度を示すかまたは
スペクトルの別の領域に増感されている乳剤の鮮鋭性挙
動を改善するように乳剤粒子厚を選定することは簡単で
ある。
【0080】こうして、750 nmでピーク感度を示す赤外
増感乳剤については、0.17〜0.19ミクロンの乳剤粒子厚
が選ばれ、また500 nmでピーク感度を示す青−緑増感乳
剤については、0.10〜0.12ミクロンの乳剤粒子厚が選ば
れるであろう。
【0081】写真要素が2層以上の写真層を含んで成る
場合には、このような層に用いられているハロゲン化銀
乳剤の厚さもまた、該乳剤が増感されているスペクトル
領域における反射率を最小にするように選定することが
好ましい。
【0082】高感度層に用いられているハロゲン化銀乳
剤の厚さがこのパターンに従い選ばれていない場合でさ
え、開示したパターンに従い、感光性の低い層に用いら
れている乳剤の厚さを選定することは有用でありうる。
【0083】本発明の写真材料は、当該技術分野でDI
R化合物とも呼ばれている現像抑制剤放出型化合物を有
利に含んで成ることができる。DIR化合物、その製造
及び写真材料への導入方法についての典型的な例が、米
国特許第 4,855,220号及び同第 4,756,600号明細書に、
並びに商業的に入手できる資料によって、開示されてい
る。有用なDIR化合物のその他の例は、Research Di
sclosureのSection VIIFに開示されている。
【0084】これらのDIR化合物は、当該技術分野で
は周知であるように、本発明の高アスペクト比乳剤と同
じ層に、またはこの層と反応的に組み合わせて、あるい
は写真材料の別の層に、導入することができる。
【0085】これらのDIR化合物は、高輸送性の抑制
剤部分を放出できることを意味する「拡散性」に分類さ
れる化合物であっても、あるいは低輸送性の抑制剤部分
を放出できることを意味する「非拡散性」に分類される
化合物であってもよい。DIR化合物は、当該技術分野
で知られているように、時限基や結合基を含んで成るこ
とができる。
【0086】DIR化合物の抑制剤部分は、写真処理液
にさらした結果として不変であってもよい。しかしなが
ら、抑制剤部分は、写真処理の結果として、英国特許第
2,099,167号;欧州特許出願第 167,168号;特開昭58−
205150号または米国特許第 4,782,012号明細書に開示さ
れている方法において、構造及び作用が変化しうる。
【0087】DIR化合物が色素生成カプラーである場
合には、それらは当該技術分野で知られているように、
補色増感ハロゲン化銀乳剤と反応的に組み合わせて、例
えば赤増感乳剤と組み合わせたシアン色素生成DIRカ
プラーのように、あるいは混合様式で、例えば緑増感乳
剤と組み合わせたイエロー色素生成DIRカプラーのよ
うに、導入することができる。
【0088】また、DIR化合物は、漂白抑制剤放出型
カプラーと反応的に組み合わせて導入することもできる
が、このことは米国特許第 4,912,024号明細書、並びに
米国特許出願第 563,725号(1990年 8月 8日出願)及び
同第 612,341号(1990年11月13日出願)に開示されてい
る。
【0089】本発明の実施に有用な特別なDIR化合物
が、先に引用した参考文献に、商業的用途に、また以下
の本発明の実施を示す例に、開示されている。その他の
有用なDIR化合物の構造を以下に示す。
【0090】
【化15】
【0091】
【化16】
【0092】
【化17】
【0093】
【化18】
【0094】
【化19】
【0095】
【化20】
【0096】
【化21】
【0097】
【化22】
【0098】
【化23】
【0099】本発明の写真材料の乳剤層及びその他の層
に適したベヒクルは、Research Disclosure Item 30811
9, Section IX 及びその中に引用されている刊行物に記
載されている。
【0100】本明細書に記載されているカプラーの他
に、本発明の材料は、Research Disclosure Section VI
I のパラグラフD、E、F及びG並びにその中に引用さ
れている刊行物に記載されている。これらの別のカプラ
ーは、Research Disclosure Section VII のパラグラフ
C及びその中に引用されている刊行物に記載されている
ように導入することができる。
【0101】また、本発明の写真材料は、欧州特許第 0
193 389号及び同第 0 310 125号明細書並びに米国特許
第 4,842,994号明細書に記載されている漂白促進剤放出
型(BAR)化合物や、米国特許第 4,865,956号及び同
第 4,923,784号明細書(本明細書に参照することによっ
て取り入れられる)に記載されている漂白促進剤放出型
銀塩をも含んで成ることができる。このような有用な化
合物の典型的な構造を以下に示す。
【0102】
【化24】
【0103】その他の有用な漂白化合物及び漂白促進化
合物及び溶液は、上記刊行物に記載されている。その開
示を参照することによって取り入れる。
【0104】本発明の写真材料は、米国特許第 4,883,7
46号及び同第 4,833,069号明細書に記載されているカラ
ードマスキングカプラーとともに使用することができ
る。
【0105】本発明の写真材料は、蛍光増白剤(Resear
ch Disclosure Section V )、カブリ防止剤及び安定剤
(Research Disclosure Section VI)、ステイン防止剤
及び画像色素安定剤(Research Disclosure Section VI
I パラグラフI及びJ)、光吸収及び散乱材料(Resear
ch Disclosure Section VIII)、硬膜剤(Research Dis
closure Section XI)、可塑剤及び潤滑剤(Research D
isclosure Section XII )、帯電防止剤(Research Dis
closure Section XIII)、艶消剤(Research Disclosur
e Section XVI )、並びに現像改質剤(Research Discl
osure SectionXXI )を含有することができる。
【0106】写真材料は、米国特許出願第 720,359号及
び同第 720,360号(1991年 6月25日出願)並びに同第 7
71,016号(1991年10月 1日出願)並びに米国特許第 3,5
76,628号;同第 4,247,627号及び同第 4,245,036号明細
書に開示されているように、ポリマーラテックスを含ん
で成ることができる。本明細書ではこれらの開示を参照
することによって取り入れる。
【0107】写真材料は、Research Disclosure Sectio
n XVIIとその中に記載された参考文献に記載されている
ように、各種支持体表面に塗布することができる。
【0108】写真材料は、Research Disclosure Sectio
n XVIII に記載されているように、化学線、典型的には
スペクトルの可視領域の化学線にさらして潜像を形成さ
せた後、Research Disclosure Section XIX に記載され
ているように処理して可視色素像を形成させることがで
きる。可視色素像を形成させるための処理には、材料を
発色現像剤と接触させて現像可能なハロゲン化銀を還元
し且つ発色現像剤を酸化する工程が含まれる。酸化され
た発色現像剤が順にカプラーと反応して色素を生成す
る。
【0109】ネガ作用性ハロゲン化銀を使用すると、こ
の処理工程によってネガ像が得られる。ポジ(または反
転)像を得るには、この工程の前に非発色現像剤で処理
して露光済ハロゲン化銀を現像するが色素を生成させ
ず、その後要素を均一にカブらせて未露光ハロゲン化銀
を現像可能にさせることができる。代わりに、直接ポジ
乳剤を使用してポジ像を得ることができる。
【0110】現像に続いて、銀とハロゲン化銀を除去す
るための漂白、定着または漂白−定着工程、水洗工程及
び乾燥工程といった従来の工程が行われる。
【0111】典型的な漂白浴は、現像工程の際に生成し
た元素銀をハロゲン化銀に転化するための酸化剤を含有
する。適当な漂白剤には、フェリシアン化物、二クロム
酸塩、アミノカルボン酸の鉄錯体、例えばエチレンジア
ミン四酢酸及び1,3-プロピレンジアミン四酢酸(Resear
ch Disclosure, Item No. 24023、1984年 4月、に記載
されている)が含まれる。また、ペルオキシ漂白剤、例
えば過硫酸塩、過酸化物、過ホウ酸塩及び過炭酸塩も有
用である。これらの漂白剤は、フィルム構造において漂
白促進剤放出型化合物をさらに使用することによって、
最も有利に使用することができる。また、それらは、写
真処理の際にフィルム構造体を漂白促進剤溶液に接触さ
せることによっても有利に使用することができる。有用
な漂白促進剤放出型化合物及び漂白促進剤溶液は、欧州
特許第 0 193 389号明細書及び同特許出願第 0 310 125
号明細書;並びに米国特許第 4,865,956号;同第 4,92
3,784号及び同第 4,842,994号明細書に記載されてお
り、これらの開示を本明細書では参照することによって
取り入れる。
【0112】定着浴は、要素中のハロゲン化銀を可溶化
してそれを要素から除去させる錯生成剤を含有する。典
型的な定着剤には、チオ硫酸塩、重亜硫酸塩及びエチレ
ンジアミン四酢酸が含まれる。これらの定着剤のナトリ
ウム塩が特に有用である。これらの及びその他の有用な
定着剤が、Schmittou らの「カラー写真記録材料処理(C
olor Photographic Recording Material Processing)」
と題する米国特許出願第 747,895号明細書(1991年 8月
19日出願)に記載されており、本明細書ではその開示を
参照することによって取り入れる。
【0113】場合によっては、漂白浴と定着浴とを混合
して漂白/定着浴とする。
【0114】
【実施例】以下の例は、本発明の実施を例示するもので
ある。これらの例は、本発明の可能なすべての変型を説
明し尽くすものではない。特に断わらない限り、部及び
パーセントは重量基準とする。
【0115】本発明の実施を例示するための使用するこ
とができる高アスペクト比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤
の特別な試料は、以下の手順に従い沈澱及び増感するこ
とができる。しかしながら、本発明の実施に有用なハロ
ゲン化銀乳剤は、以下に例示する特別な試料には限定さ
れない。
【0116】乳剤沈澱及び増感例1 1.出発反応容器:45℃、16 gの酸化済ゼラチン(過酸
化物で処理してすべてのメチオニン基を酸化した石灰骨
ゼラチン)、28 gのNaBr、3990 gの蒸留水、2mlのNalco
-2341消泡剤(pBr=1.29)。
【0117】2.核生成段階: a.シングルジェット添加、33 ml/min 、0.2164 N AgN
O3、2分間。 b.シングルジェット銀添加の継続;反応容器温度を
7.5分間にわたり45℃から60℃へ上昇させる。 c.蒸留水で200 mlに希釈した濃NH4OH(14.8M)5 mlによ
り反応容器pHを調整する。この部分全体を通して5分間
シングルジェット銀添加を継続する。 d.銀添加を停止。蒸留水で200 mlに希釈した3.5 mlの
濃HNO3により反応容器pHを初期値に調整する。2分間保
持する。 e.60℃で3991 gの蒸留水に溶解した 200 gの酸化済ゼ
ラチンを容器に添加する。
【0118】3.横成長:3.0 N AgNO3 と2.991M NaBr
及び0.033M KI である塩溶液とを用いて、1.82に制御し
たpBr による、以下の流速プロフィールに従うダブルジ
ェット: 10分 20 ml/min 10分 20〜47 ml/min 10分 47〜87 ml/min 11.1分 87〜145.9 ml/min
【0119】4.535.5 g の蒸留水に溶解した292.5 g
のNaBrと9.55 gのKIとを反応容器に添加する。2分間保
持する。
【0120】5.蒸留水で150 mlに希釈した0.17 mg/ml
のセレノシアン酸カリウムを含有する溶液14.3 ml を反
応容器に添加する。2分間保持する。
【0121】6.0.316 モルの AgIリップマン乳剤を添
加する。2分間保持する。
【0122】7.3N AgNO3を100 ml/minで10.3分間シン
グルジェット銀添加する。反応容器pBrが2.50に達する
まで銀の添加速度を10 ml/min に低下する。
【0123】8.限外濾過を使用して乳剤を40℃で洗浄
してpBr=3.40にし、濃縮し、226 gの石灰骨ゼラチン、
メタノール中0.34 mg/mlの4-クロロ-3,5- キシレノール
を含有する溶液80 ml を添加し、セットし、そして保存
する。得られた乳剤は、4.1モル% Iである。
【0124】この方法を用いて、典型的に0.07〜0.10ミ
クロンの厚さを示す乳剤を調製することができる。この
方法で変更できるものには、核生成流速、沈澱に次ぐ堆
積物(dump)中のゲル濃度及び体積、そして横成長pBr の
変化が含まれる。この方法をスケールアップしてより大
量生産することも可能である。
【0125】緑光分光増感(銀1モル当たり):この手
順は、この乳剤型に対する緑光分光増感を代表する。特
定の乳剤に対して最適な仕上げ位置に到達するように、
増感色素、チオシアン酸塩、仕上げ改質剤、化学増感剤
及び仕上げ時間を変更できることは当該技術分野ではよ
く知られている。 a.乳剤を40℃で融解する。256 g の12.5%ゼラチン溶
液(石灰骨ゼラチン使用)を添加して、ゲル含有量を78
g/モル銀とする。 b.150 mgのNaSCN を添加する。攪はんしながら20分間
保持する。 c.緑光分光増感色素を1.4 ミリモル色素/モル銀で添
加する。特別な増感においてはより高いまたはより低い
モル比を使用することができる。当該技術分野で知られ
ているように、単増感色素または多増感色素による増感
を使用することができる。多色素増感を採用する場合に
は、色素は、一緒に添加しても、あるいは添加間に任意
の保持時間を設けて別々に添加してもよい。 d.3.00 mg のチオ硫酸ナトリウム5水和物を添加す
る。2分間保持する。 e.テトラクロロ金(III) 酸カリウム1.5 mgを添加す
る。2分間保持する。 f.36.50 mgの仕上げ改質剤(3-(N- メチルスルホニ
ル) カルバモイルエチルベンゾチアゾリウムテトラフル
オロボレート)を添加する。15分間保持する。 g.融解温度を15分間にわたり40℃から60℃に上昇させ
る。65℃で20分間保持する。40℃に急冷して、攪はんし
ながらセットする。
【0126】赤光分光増感(銀1モル当たり):この手
順は、この乳剤型に対する赤光分光増感を代表する。特
定の乳剤に対して最適な仕上げ位置に到達するように、
増感色素、チオシアン酸塩、仕上げ改質剤、化学増感剤
及び仕上げ時間を変更できることは当該技術分野ではよ
く知られている。 a.乳剤を40℃で融解する。256 g の12.5%ゼラチン溶
液(石灰骨ゼラチン使用)を添加して、ゲル含有量を78
g/モル銀とする。 b.120 mgのNaSCN を添加する。攪はんしながら20分間
保持する。 c.赤光分光増感色素を1.3 ミリモル色素/モル銀で添
加する。特別な増感においてはより高いまたはより低い
モル比を使用することができる。当該技術分野で知られ
ているように、単増感色素または多増感色素による増感
を使用することができる。多色素増感を採用する場合に
は、色素は、一緒に添加しても、あるいは添加間に任意
の保持時間を設けて別々に添加してもよい。 d.2.50 mg のチオ硫酸ナトリウム5水和物を添加す
る。2分間保持する。 e.テトラクロロ金(III) 酸カリウム1.25 mg を添加す
る。2分間保持する。 f.20.0 mg の仕上げ改質剤(3-(N- メチルスルホニ
ル) カルバモイルエチルベンゾチアゾリウムテトラフル
オロボレート)を添加する。15分間保持する。 g.融解温度を12分間にわたり40℃から60℃に上昇させ
る。60℃で25分間保持する。40℃に急冷して、攪はんし
ながらセットする。
【0127】乳剤沈澱及び増感例2A 濃縮乳剤の調製は、乳剤沈澱及び増感例1に記載した方
法を基準にすることができる。本例では、例1を以下の
ように変更して乳剤試料を沈澱させた:出発の反応容器
温度は55℃とし、また工程2aにおける昇温を55℃〜70
℃とした。工程2eでは酸化済ゲルの代わりに石灰骨ゼ
ラチンを使用した。横成長工程のpBr は70℃で1.96とし
た。得られた乳剤は、等価円直径1.90ミクロン及び厚さ
0.139 ミクロンを示した。
【0128】この手順は、この乳剤型に対する赤光分光
増感を代表する。特定の乳剤に対して最適な仕上げ位置
に到達するように、増感色素、チオシアン酸塩、仕上げ
改質剤、化学増感剤及び仕上げ時間を変更できることは
当該技術分野ではよく知られている。 a.乳剤を40℃で融解する。256 g の12.5%ゼラチン溶
液(石灰骨ゼラチン使用)を添加して、ゲル含有量を78
g/モル銀とする。 b.100 mgのNaSCN を添加する。攪はんしながら20分間
保持する。 c.赤光分光増感色素を0.9 ミリモル色素/モル銀で添
加する。特別な増感においてはより高いまたはより低い
モル比を使用することができる。当該技術分野で知られ
ているように、単増感色素または多増感色素による増感
を使用することができる。多色素増感を採用する場合に
は、色素は、一緒に添加しても、あるいは添加間に任意
の保持時間を設けて別々に添加してもよい。 d.2.00 mg のチオ硫酸ナトリウム5水和物を添加す
る。2分間保持する。 e.1.00 mg のテトラクロロ金(III) 酸カリウムを添加
する。2分間保持する。 f.20.0 mgの仕上げ改質剤(3-(N- メチルスルホニル)
カルバモイルエチルベンゾチアゾリウムテトラフルオ
ロボレート)を添加する。15分間保持する。 g.融解温度を13.5分間にわたり40℃から62.5℃に上昇
させる。62.5℃で12分間保持する。40℃に急冷して、攪
はんしながらセットする。
【0129】乳剤沈澱及び増感例2B 別の例では、例1を以下のように変更して乳剤試料を沈
澱させた:出発の反応容器温度は50℃とし、また工程2
aにおける昇温を50℃〜65℃とした。その他の製造工程
は65℃とした。工程2eでは酸化済ゲルの代わりに石灰
骨ゼラチンを使用した。横成長工程のpBr は65℃で2.02
とした。得られた乳剤は、等価円直径1.7 ミクロン及び
厚さ0.145 ミクロンを示した。
【0130】この手順は、この乳剤型に対する緑光分光
増感を代表する。特定の乳剤に対して最適な仕上げ位置
に到達するように、増感色素、チオシアン酸塩、仕上げ
改質剤、化学増感剤及び仕上げ時間を変更できることは
当該技術分野ではよく知られている。 a.乳剤を40℃で融解する。256 g の12.5%ゼラチン溶
液(石灰骨ゼラチン使用)を添加して、ゲル含有量を78
g/モル銀とする。 b.150 mgのNaSCN を添加する。攪はんしながら20分間
保持する。 c.緑光分光増感色素を0.85ミリモル色素/モル銀で添
加する。特別な増感においてはより高いまたはより低い
モル比を使用することができる。当該技術分野で知られ
ているように、単増感色素または多増感色素による増感
を使用することができる。多色素増感を採用する場合に
は、色素は、一緒に添加しても、あるいは添加間に任意
の保持時間を設けて別々に添加してもよい。 d.3.00 mg のチオ硫酸ナトリウム5水和物を添加す
る。2分間保持する。 e.1.50 mg のテトラクロロ金(III) 酸カリウムを添加
する。2分間保持する。 f.40.0 mg の仕上げ改質剤(3-(N- メチルスルホニ
ル) カルバモイルエチルベンゾチアゾリウムテトラフル
オロボレート)を添加する。15分間保持する。 g.融解温度を13.5分間にわたり40℃から62.5℃に上昇
させる。62.5℃で22分間保持する。40℃に急冷して、攪
はんしながらセットする。
【0131】乳剤沈澱及び増感例3 1.出発反応容器:60℃、25.0 gの石灰骨ゼラチン、5
5.0 gのNaBr、4872 gの蒸留水、2 mlのNalco-2341消泡
剤。
【0132】2.核生成段階: a.2.5M AgNO3溶液及び2.71M NaBr溶液を、共に30 ml/
min で使用して3分間ダブルジェット核生成した後、2
分間保持する。 b.65 ml の蒸留水で希釈した濃NH4OH(14.8M) 35 mlに
より反応容器pHを調整する。4分間保持する。 c.HNO3によりpHを初期値に戻るよう調整する。1分間
保持する。 d.60℃で一緒に融解した、3866 gの蒸留水と 140 gの
石灰骨ゼラチンを反応容器に添加する。2分間保持す
る。
【0133】3.横成長:2.5 N AgNO3 溶液と2.46M Na
Br及び0.04M KIである塩溶液とを用いて、1.39に制御し
たpBr において60℃でダブルジェット添加する。53.3分
間にわたり10から85 ml/min への流速上昇プロフィール
を使用する。銀と塩の流入を停止し、30秒間保持する。
【0134】4.pBr 調整部分:10分間にわたり、2.5N
AgNO3を40 ml/min で添加して、反応容器pBr を3.26に
移動させる。pBr=3.26に到達した時点で、2.5M NaBr 溶
液を使用して3.26で制御する。
【0135】5.蒸留水で100 mlに希釈した0.17 mg/ml
のセレノシアン酸カリウムを含有する溶液10 ml を反応
容器に添加する。30秒間保持する。
【0136】6.蒸留水で溶解して250 mlにした0.3 モ
ルのKIを添加する。
【0137】7.2.5N AgNO3を40 ml/min で35分間添加
する。反応容器 pBrを3.26に移動させ、その後2.5M NaB
r 溶液でpBr 3.26を制御する。
【0138】8.限外濾過を使用して乳剤を40℃で洗浄
してpBr=3.11にし、濃縮し、260 gの石灰骨ゼラチン、
メタノール中0.34 mg/mlの4-クロロ-3,5- キシレノール
を含有する溶液80 ml を添加し、セットし、そして保存
する。
【0139】得られた乳剤は、等価円直径1.7 ミクロン
及び厚さ0.15ミクロンを示し、ヨウ化物は3.6%であっ
た。
【0140】この手順は、この乳剤型に対する緑光分光
増感を代表する。特定の乳剤に対して最適な仕上げ位置
に到達するように、増感色素、チオシアン酸塩、仕上げ
改質剤、化学増感剤及び仕上げ時間を変更できることは
当該技術分野ではよく知られている。 a.乳剤を40℃で融解する。 b.100 mgのNaSCN を添加する。攪はんしながら20分間
保持する。 c.緑光分光増感色素を0.9 ミリモル色素/モル銀で添
加する。特別な増感においてはより高いまたはより低い
モル比を使用することができる。当該技術分野で知られ
ているように、単増感色素または多増感色素による増感
を使用することができる。多色素増感を採用する場合に
は、色素は、一緒に添加しても、あるいは添加間に任意
の保持時間を設けて別々に添加してもよい。 d.40.0 mg の仕上げ改質剤(3-(N- メチルスルホニ
ル) カルバモイルエチルベンゾチアゾリウムテトラフル
オロボレート)を添加する。15分間保持する。 e.希薄AgNO3 で融解pBr を3.40に調整する。 f.1.50 mg のテトラクロロ金(III) 酸カリウムを添加
する。2分間保持する。 g.3.0 mg のチオ硫酸ナトリウム5水和物を添加す
る。2分間保持する。 h.融解温度を15.0分間にわたり40℃から65.0℃に上昇
させる。65.0℃で8分間保持する。40℃に急冷して、攪
はんしながらセットする。
【0141】乳剤沈澱及び増感例4 1.出発反応容器:65℃、全体積 4.0リットル、5.0 g/
L の石灰骨ゼラチン、及び11.0 g/LのNaBr。消泡剤は使
用しなかった。
【0142】2.核生成段階: a.1.00 M AgNO3溶液及び1.2 M NaBr溶液を、共に82 m
l/min で使用してダブルジェット核生成した後、2分間
保持する。 b.65 ml の蒸留水で希釈した濃NH4OH(14.8M) 35 mlに
より反応容器pHを調整する。4分間保持する。 c.HNO3によりpHを初期値に戻るよう調整する。1分間
保持する。 d. 140 gの石灰骨ゼラチンを含有する5Lの溶液を65
℃で反応容器に添加する。2分間保持する。
【0143】3.横成長:2.5 M AgNO3 と2.46M NaBr及
び0.04M KIである塩溶液とを用いて、1.55に制御したpB
r において65℃でダブルジェット添加する。53.5分間に
わたり8から82 ml/min への流速上昇プロフィールを使
用する。
【0144】4.pBr 調整部分:10分間にわたり、2.5N
AgNO3を40 ml/min で添加して、反応容器pBr を3.20に
到達させる。pBr=3.20に到達した時点で、2.5M NaBr 溶
液を使用して3.20で制御する。
【0145】5.蒸留水で溶解して200 mlにした0.3 モ
ルのKIを添加する。
【0146】6.2.5N AgNO3を40 ml/min で5分間添加
し、反応容器 pBrを3.20に移動させ、その後2.5M NaBr
溶液でpBr=3.20を制御する。
【0147】7.100 mgのNa3Fe(CN)6を含有する2.5 M
NaBrを使用することを除いて、ダブルジェット法の銀及
び塩添加を20分間継続する。
【0148】8.2.5 M NaBrを使用して、ダブルジェッ
ト法の銀及び塩添加を10分間継続する。
【0149】9.温度を50℃に低下させた後、2.5 M Na
Brを反応容器に添加してpBr を2.62に調整する。限外濾
過を使用して乳剤を洗浄してpBr=3.25にし、濃縮し、26
0 gの石灰骨ゼラチン、メタノール中0.34 mg/mlの4-ク
ロロ-3,5- キシレノールを含有する溶液80 ml を添加
し、セットし、そして保存する。
【0150】得られた乳剤は、等価円直径1.9 ミクロン
及び厚さ0.143 ミクロンを示し、ヨウ化物は3.6%であっ
た。
【0151】この手順は、この乳剤型に対する赤光分光
増感を代表する。特定の乳剤に対して最適な仕上げ位置
に到達するように、増感色素、チオシアン酸塩、仕上げ
改質剤、化学増感剤及び仕上げ時間を変更できることは
当該技術分野ではよく知られている。 a.乳剤を40℃で融解する。256 g の35.0%ゼラチン溶
液(石灰骨ゼラチン使用)を添加して、ゲル含有量を77
g/モル銀とする。 b.150 mgのNaSCN を添加する。攪はんしながら20分間
保持する。 c.赤光分光増感色素を1.0 ミリモル色素/モル銀で添
加する。特別な増感においてはより高いまたはより低い
モル比を使用することができる。当該技術分野で知られ
ているように、単増感色素または多増感色素による増感
を使用することができる。多色素増感を採用する場合に
は、色素は、一緒に添加しても、あるいは添加間に任意
の保持時間を設けて別々に添加してもよい。 d.3.50 mg のチオ硫酸ナトリウム5水和物を添加す
る。2分間保持する。 e.1.75 mg のテトラクロロ金(III) 酸カリウムを添加
する。2分間保持する。 f.40.0 mg の仕上げ改質剤(3-(N- メチルスルホニ
ル) カルバモイルエチルベンゾチアゾリウムテトラフル
オロボレート)を添加する。15分間保持する。 g.融解温度を15.0分間にわたり40℃から65.0℃に上昇
させる。65.0℃で5分間保持する。40℃に急冷して、攪
はんしながらセットする。40℃で融解することにより乳
剤にさらに熱を加え、融解温度を15分間にわたり40℃か
ら65℃へ上昇させ、15分間保持し、そして攪はんしなが
らセットする。
【0152】写真例1 カラーネガ現像用のカラー写真記録材料(写真試料10
1)は、以下の層を記載順に三酢酸セルロースの透明支
持体に適用することによって製作した。ハロゲン化銀の
量はm2当たりの銀のgで記載した。その他の材料の量は
m2当たりのgで記載した。すべてのハロゲン化銀乳剤
は、銀1モル当たりの約2グラムの4-ヒドロキシ-6- メ
チル-1,3,3a,7-テトラアザインデンで安定化させた。 層1{ハレーション防止層};2.44 gのゼラチンを含
む、0.236 g の銀を含有するブラックコロイド銀ゾル。 層2{第一(低感度)赤感光層};0.54 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.6 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.43 gの赤増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径1.7
ミクロン、平均粒子厚0.08ミクロン]、0.54 gのシアン
色素生成画像カプラーC−1、0.017 gのDIR化合物
D−1、0.016 g のBAR化合物B−1及び1.61 gのゼ
ラチン。 層3{第二(高感度)赤感光層};1.13 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径2.1 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.23 gのシアン色
素生成画像カプラーC−2、0.023 g のDIR化合物D
−1、0.005 gのBAR化合物B−1、0.032 g のシア
ン色素生成マスキングカプラーCM−1及び1.61 gのゼ
ラチン。 層4{中間層};0.054 g の酸化済現像剤掃去剤S−
1、0.12 gのイエロー色素材料YD−1及び1.29 gのゼ
ラチン。 層5{第一(低感度)緑感光層};0.43 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.6 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.65 gの緑増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.1 ミ
クロン、平均粒子厚0.12ミクロン]、0.22 gのマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.51 gのマゼンタ色素生
成画像カプラーM−2、0.007 g のDIR化合物D−
2、0.022g のDIR化合物D−3、0.043 g のマゼン
タ色素生成マスキングカプラーMM−1及び1.88 gのゼ
ラチン。 層6{第二(高感度)緑感光層};1.08 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径2 ミク
ロン、平均粒子厚0.08ミクロン]、0.043 g のマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.13 gのマゼンタ色素生
成画像カプラーM−2、0.022 g のマゼンタ色素生成マ
スキングカプラーMM−1、0.007 g のDIR化合物D
−2、0.008 g のDIR化合物D−3及び1.08 gのゼラ
チン。 層7{中間層};0.054 g の酸化済現像剤掃去剤S−
1、0.032 g のイエローコロイド銀及び1.61 gのゼラチ
ン。 層8{第一(低感度)青感光層};0.32 gの青増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径0.1 ミク
ロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.16 gの青増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.3 ミク
ロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.91 gのイエロー色
素生成画像カプラーY−1、0.04 gのDIR化合物D−
4、0.016 g のBAR化合物B−2及び1.61 gのゼラチ
ン。 層9{第二(高感度)青感光層};0.75 gの青増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3 モル%、平均粒子直径2.6 ミク
ロン、平均粒子厚0.12ミクロン]、0.22 gのイエロー色
素生成画像カプラーY−1、0.039 g のDIR化合物D
−4及び1.21 gのゼラチン。 層10{保護層};0.108 g の色素UV−1、0.118 g の
色素UV−2、0.108g の未増感臭化銀リップマン乳剤
及び0.89 gのゼラチン。
【0153】この膜は、全ゼラチン量の2重量%の硬膜
剤H−1を用いて、コーティングにおいて硬膜した。当
該技術分野で通常実施されているように、この試料の各
種層には界面活性剤、塗布助剤、掃去剤、可溶性吸収体
色素及び安定剤を添加した。
【0154】写真試料102 写真試料101と同様に製作したが、但し0.02 gのバラ
スト化赤色吸収体色素CD−1を層10に添加した。
【0155】写真試料103 写真試料101と同様に製作したが、但し層3に用いた
乳剤の代わりに、平均粒子直径1.9 ミクロン及び平均粒
子厚0.14ミクロンを示す等量の乳剤を使用した。
【0156】写真試料104 写真試料103と同様に製作したが、但し0.02 gのバラ
スト化赤色吸収体色素CD−1を層10に添加した。
【0157】写真試料105 写真試料103と同様に製作したが、但し層6に用いた
乳剤の代わりに、平均粒子直径1.7 ミクロン及び平均粒
子厚0.15ミクロンを示す等量の乳剤を使用した。
【0158】写真試料106 写真試料105と同様に製作したが、但し0.02 gのバラ
スト化赤色吸収体色素CD−1を層10に添加した。
【0159】写真試料107 写真試料101と同様に製作したが、但し層6に用いた
乳剤の代わりに、平均粒子直径1.7 ミクロン及び平均粒
子厚0.15ミクロンを示す等量の乳剤を使用した。
【0160】写真試料108 写真試料107と同様に製作したが、但し0.02 gのバラ
スト化赤色吸収体色素CD−1を層10に添加した。
【0161】
【化25】
【0162】
【化26】
【0163】
【化27】
【0164】
【化28】
【0165】
【化29】
【0166】
【化30】
【0167】
【化31】
【0168】
【化32】
【0169】
【化33】
【0170】
【化34】
【0171】
【化35】
【0172】
【化36】
【0173】
【化37】
【0174】
【化38】
【0175】
【化39】
【0176】
【化40】
【0177】
【化41】
【0178】
【化42】
【0179】
【化43】
【0180】
【化44】
【0181】
【化45】
【0182】ポリマーラテックスA:n-ブチルアクリレ
ート/2-アクリルアミド-2- メチルプロパンスルホン酸
/2-アセトアセトキシエチルメタクリレート(88:5:7) Tg=-28℃
【0183】ポリマーラテックスC:メチルアクリレー
ト/2-アクリルアミド-2- メチルプロパンスルホン酸/
2-アセトアセトキシエチルメタクリレート(91:5:4) Tg=+10.5℃
【0184】白色光を使用して写真試料を正弦波パター
ンに露光して、フィルム面における空間周波数の関数と
して変調伝達関数(MTF)の%応答を測定した。この
露光−評価サイクルの詳細は、Journal of Applied Pho
tographic Engineering(vol.6, page 1-8, February 19
80)の中の R.L. LambertsとF.C. Eisenの「A Systemfor
the Automated Evaluation of Modulation Transfer F
unctions of Photographic Materials」に見ることがで
きる。MTF%応答曲線の測定及び意味についてのより
一般的な記述が、この参考文献の中に引用されている論
文に見ることができる。露光した試料は、British Jour
nal of Photographic Annual (1988年、第 196〜198
頁) に記載されているC−41処理法に一般的に従い現
像し漂白した。その漂白溶液は、1,3-プロパンジアミン
テトラ酢酸を含んで成るように改変した。上述のよう
に、露光し処理した試料を評価して、フィルム面におけ
る空間周波数の関数としてMTF%応答を測定した。
【0185】表1(以下)は、上記写真試料の赤感光性
層によって形成されたシアン色素画像のMTF%応答特
性を記載するものである。
【0186】
【表1】
【0187】(a) 試料は比較用(C) または本発明(I) と
して識別されている。 (b) 高感度緑感光層(A) と高感度赤感光層(B) における
平均等価円直径×厚さ(共にミクロン単位)で表した平
板状粒子AgX 乳剤の寸法。 (c) 高感度赤感光層と画像形成露光源との間に配置され
た赤色光吸収性バラスト化吸収体色素の存在。 (d) 赤感光性層中に形成されたシアン色素画像について
のフィルム面における表示の空間周波数でのMTF%応
答。
【0188】表1に示したデータを検討すると容易に認
識できるように、スペクトルの特定領域に増感されてい
る高感度層中に平板状粒子乳剤を含有する写真試料にお
いて、その波長範囲内の光反射を最小にするように該粒
子の厚さが選定されているそのような写真材料は、その
特性のみが異なる各試料組内で最高のMTF%応答を可
能にする(試料101&103;102%104;10
5&107;及び106&108)。
【0189】この例では、高感度赤感光乳剤の厚さは、
赤色光の反射率が最小になるように選ばれた。MTF%
応答は、高空間周波数及び低空間周波数のどちらにおい
ても改善される。この例では、高感度赤感光層は、写真
材料内のその他のいずれの高感度層よりも、露光画像源
から離れて配置されている。
【0190】また、本発明の試料は、スペクトルの同じ
領域で光を吸収するバラスト化吸収体色素が存在しても
しなくても、それぞれの比較用の試料に対する鮮鋭性の
改善が示されている。この場合、赤色光吸収性のバラス
ト化吸収体色素を使用した。
【0191】さらに、配置されたバラスト化吸収体色素
が存在し、しかも乳剤粒子厚が、その乳剤が増感されて
いるスペクトル領域における反射率を最小にするように
選定された場合に、驚くほど多大に鮮鋭性が改善する。
この例示を説明するには、試料104&106の写真デ
ータと試料101、102、103、105、107&
108のそれとを比較検討するとよい。
【0192】写真例2 カラーネガ現像用のカラー写真記録材料(写真試料20
1)は、以下の層を記載順に三酢酸セルロースの透明支
持体に適用することによって製作した。ハロゲン化銀の
量はm2当たりの銀のgで記載した。その他の材料の量は
m2当たりのgで記載した。すべてのハロゲン化銀乳剤
は、銀1モル当たりの約2グラムの4-ヒドロキシ-6- メ
チル-1,3,3a,7-テトラアザインデンで安定化させた。 層1{ハレーション防止層};2.44 gのゼラチンを含
む、0.236 g の銀を含有するブラックコロイド銀ゾル。 層2{第一(低感度)赤感光層};0.43 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.65ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.54 gの赤増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径1.7
ミクロン、平均粒子厚0.08ミクロン]、0.65 gのシアン
色素生成画像カプラーC−1、0.022 gのDIR化合物
D−1、0.002 g のDIR化合物D−3、0.022 g のシ
アン色素生成マスキングカプラーCM−1及び1.61 gの
ゼラチン。 層3{第二(高感度)赤感光層};1.18 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径2.1 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.23 gのシアン色
素生成画像カプラーC−2、0.041 g のDIR化合物D
−1、0.008 gのDIR化合物D−5、0.003 g のBA
R化合物B−1、0.027 g のシアン色素生成マスキング
カプラーCM−1及び1.61 gのゼラチン。 層4{中間層};0.054 g の酸化済現像剤掃去剤S−
1、0.12 gのイエロー色素材料YD−1及び1.29 gのゼ
ラチン。 層5{第一(低感度)緑感光層};0.75 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.75ミ
クロン、平均粒子厚0.1 ミクロン]、0.11 gのマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.22 gのマゼンタ色素生
成画像カプラーM−2、0.004 g のDIR化合物D−
2、0.011 g のDIR化合物D−3、0.032 g のマゼン
タ色素生成マスキングカプラーMM−1、0.002 g の酸
化済現像剤掃去剤S−2及び1.29 gのゼラチン。 層6{第二(高感度)緑感光層};0.97 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.4 ミク
ロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.054 g のマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.054 g のマゼンタ色素
生成画像カプラーM−2、0.008 g のDIR化合物D−
2、0.01 gのDIR化合物D−3、0.022 g のマゼンタ
色素生成マスキングカプラーMM−1、0.007 g の酸化
済現像剤掃去剤S−2及び1.88 gのゼラチン。 層7{第三(最高感度)緑感光層};0.97 gの緑増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径2.2 ミ
クロン、平均粒子厚0.08ミクロン]、0.043 gのマゼン
タ色素生成画像カプラーM−1、0.048 g のマゼンタ色
素生成画像カプラーM−2、0.032 g のマゼンタ色素生
成マスキングカプラーMM−1、0.003g のDIR化合
物D−2、0.007 g のDIR化合物D−3、0.008 g の
酸化済現像剤掃去剤S−2、0.002 g のBAR化合物B
−2及び1.51 gのゼラチン。 層8{中間層};0.021 g の酸化済現像剤掃去剤S−1
及び1.54 gのゼラチン。 層9{中間層};0.11 gのイエロー色素YD−2及び1.
08 gのゼラチン。 層10{第一(低感度)青感光層};0.16 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物6 モル%、平均粒子直径0.4 ミ
クロン、平均粒子厚0.18ミクロン]、0.22 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物6 モル%、平均粒子直径1.1 ミ
クロン、平均粒子厚0.36ミクロン]、0.86 gのイエロー
色素生成画像カプラーY−1、0.038 gのDIR化合物
D−4及び1.61 gのゼラチン。 層11{第二(高感度)青感光層};0.75 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物6 モル%、平均粒子直径2 ミク
ロン、平均粒子厚0.35ミクロン]、0.22 gのイエロー色
素生成画像カプラーY−1、0.038 g のDIR化合物D
−4、0.005 gのBAR化合物B−1及び1.21 gのゼラ
チン。 層12{保護層};0.108 g の色素UV−1、0.118 g
の色素UV−2、0.108 g の未増感臭化銀リップマン乳
剤、0.054 g の抗艶消ポリアクリルアミドビーズ、0.00
5 g のバラスト化吸収体色素CD−1、0.001 g のバラ
スト化吸収体色素MD−1及び1.22 gのゼラチン。
【0193】この膜は、全ゼラチン量の2重量%の硬膜
剤H−1を用いて、コーティングにおいて硬膜した。当
該技術分野で通常実施されているように、この試料の各
種層には界面活性剤、塗布助剤、掃去剤、色素及び安定
剤を添加した。
【0194】写真試料202 写真試料201と同様に製作したが、但し層8へのコー
ティングには0.032 gの可溶性赤色光吸収体色素SOL
−C1と0.032 g の可溶性緑色光吸収体色素SOL−M
1を添加した。その可溶性色素は、コーティング調製手
順の際にコーティング構造全体に分布する。
【0195】写真試料203 写真試料201と同様に製作したが、但し層8へのコー
ティングには0.064 gの可溶性赤色光吸収体色素SOL
−C1と0.064 g の可溶性緑色光吸収体色素SOL−M
1を添加した。その可溶性色素は、コーティング調製手
順の際にコーティング構造全体に分布する。
【0196】写真試料204 写真試料201と同様に製作したが、但し、層3におけ
る乳剤の代わりに等量の赤増感ヨウ臭化銀乳剤[ヨウ化
物4.2 モル%、平均粒子直径2.0 ミクロン、平均粒子厚
0.14ミクロン]を使用し、また層7における乳剤の代わ
りに等量の緑増感ヨウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、
平均粒子直径1.7 ミクロン、平均粒子厚0.15ミクロン]
を使用した。
【0197】写真試料205 写真試料204と同様に製作したが、但し層8へのコー
ティングには0.064 gの可溶性赤色光吸収体色素SOL
−C1と0.064 g の可溶性緑色光吸収体色素SOL−M
1を添加した。その可溶性色素は、コーティング調製手
順の際にコーティング構造全体に分布する。
【0198】写真試料408 以下の層を記載順に三酢酸セルロースの透明支持体に適
用することによって、写真試料201の製作に使用した
方法と同様に製作した。 層1{ハレーション防止層};2.44 gのゼラチンを含
む、0.236 g の銀を含有するブラックコロイド銀ゾル。 層2{第一(低感度)赤感光層};0.43 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.65ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.54 gの赤増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径1.7
ミクロン、平均粒子厚0.08ミクロン]、0.65 gのシアン
色素生成画像カプラーC−1、0.032 gのDIR化合物
D−1、0.011 g のシアン色素生成マスキングカプラー
CM−1、0.038 g のBAR化合物B−1及び1.78 gの
ゼラチン。 層3{第二(高感度)赤感光層};1.18 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径2 ミクロ
ン、平均粒子厚0.14ミクロン]、0.23 gのシアン色素生
成画像カプラーC−2、0.043 g のDIR化合物D−
1、0.004 g のDIR化合物D−5、0.003 g のBAR
化合物B−1、0.027 g のシアン色素生成マスキングカ
プラーCM−1及び1.66 gのゼラチン。 層4{中間層};0.054 g の酸化済現像剤掃去剤S−
1、0.086 g のイエロー色素材料YD−1及び1.29 gの
ゼラチン。 層5{第一(低感度)緑感光層};0.75 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.75ミ
クロン、平均粒子厚0.1 ミクロン]、0.11 gのマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.22 gのマゼンタ色素生
成画像カプラーM−2、0.002 g のDIR化合物D−
2、0.011 g のDIR化合物D−3、0.032 g のマゼン
タ色素生成マスキングカプラーMM−1、0.002 g の酸
化済現像剤掃去剤S−2及び1.29 gのゼラチン。 層6{第二(高感度)緑感光層};0.97 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.1 ミク
ロン、平均粒子厚0.12ミクロン]、0.054 g のマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.054 g のマゼンタ色素
生成画像カプラーM−2、0.008 g のDIR化合物D−
2、0.01 gのDIR化合物D−3、0.022 g のマゼンタ
色素生成マスキングカプラーMM−1、0.007 g の酸化
済現像剤掃去剤S−2及び1.51 gのゼラチン。 層7{第三(最高感度)緑感光層};0.97 gの緑増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.7 ミ
クロン、平均粒子厚0.15ミクロン]、0.043 gのマゼン
タ色素生成画像カプラーM−1、0.048 g のマゼンタ色
素生成画像カプラーM−2、0.032 g のマゼンタ色素生
成マスキングカプラーMM−1、0.002g のDIR化合
物D−2、0.007 g のDIR化合物D−3、0.005 g の
酸化済現像剤掃去剤S−2、0.002 g のBAR化合物B
−2及び1.51 gのゼラチン。 層8{中間層};0.021 g の酸化済現像剤掃去剤S−1
及び0.54 gのゼラチン。 層9{中間層};0.11 gのイエロー色素YD−2及び1.
08 gのゼラチン。 層10{第一(低感度)青感光層};0.16 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径0.9 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.22 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.5 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.86 gのイエロー
色素生成画像カプラーY−1、0.038 gのDIR化合物
D−4及び1.61 gのゼラチン。 層11{第二(高感度)青感光層};0.70 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物3 モル%、平均粒子直径3.3 ミ
クロン、平均粒子厚0.12ミクロン]、0.22 gのイエロー
色素生成画像カプラーY−1、0.038 g のDIR化合物
D−4、0.005g のBAR化合物B−1及び1.21 gのゼ
ラチン。 層12{保護層};0.108 g の色素UV−1、0.118 g
の色素UV−2、0.108 g の未増感臭化銀リップマン乳
剤、0.054 g の抗艶消ポリアクリルアミドビーズ及び1.
22 gのゼラチン。
【0199】写真試料409 写真試料408と同様に製作したが、但し層8へのコー
ティングには0.036 gの可溶性赤色光吸収体色素SOL
−C1と0.054 g の可溶性緑色光吸収体色素SOL−M
1を添加した。その可溶性色素は、コーティング調製手
順の際にコーティング構造全体に分布する。
【0200】写真試料410 写真試料409と同様に製作したが、但し、層3におけ
る平板状粒子乳剤の代わりに等量の赤増感ヨウ臭化銀乳
剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径2.1 ミクロン、
平均粒子厚0.09ミクロン]を使用した。
【0201】写真試料411 写真試料410と同様に製作したが、但し、可溶性吸収
体色素SOL−C1及びSOL−M1を層8から省き、
しかも層6及び層7における平板状粒子乳剤の代わり
に、層6には等量の緑増感ヨウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4
モル%、平均粒子直径1.4 ミクロン、平均粒子厚0.09ミ
クロン]を使用し、また層7には等量の緑増感ヨウ臭化
銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径2.3 ミクロ
ン、平均粒子厚0.09ミクロン]を使用した。
【0202】写真試料412 写真試料411と同様に製作したが、但し層8へのコー
ティングには0.036 gの可溶性赤色光吸収体色素SOL
−C1と0.054 g の可溶性緑色光吸収体色素SOL−M
1を添加した。その可溶性色素は、コーティング調製手
順の際にコーティング構造全体に分布する。
【0203】写真試料413 写真試料412と同様に製作したが、但し、層3におけ
る平板状粒子乳剤の代わりに等量の赤増感ヨウ臭化銀乳
剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径2 ミクロン、平均
粒子厚0.14ミクロン]を使用した。
【0204】写真試料514 以下の層を記載順に三酢酸セルロースの透明支持体に適
用することによって、写真試料408の製作に使用した
方法と同様に製作した。 層1{ハレーション防止層};2.44 gのゼラチンを含
む、0.236 g の銀を含有するブラックコロイド銀ゾル。 層2{第一(低感度)赤感光層};0.75 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.65ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.43 gのシアン色
素生成画像カプラーC−1、0.022 g のDIR化合物D
−1、0.027 gのシアン色素生成マスキングカプラーC
M−1及び1.5 g のゼラチン。 層3{第二(高感度)赤感光層};0.97 gの赤増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4.2 モル%、平均粒子直径1.6 ミ
クロン、平均粒子厚0.10ミクロン]、0.16 gのシアン色
素生成画像カプラーC−2、0.022 g のDIR化合物D
−1、0.005 gのDIR化合物D−5、0.022 g のシア
ン色素生成マスキングカプラーCM−1及び1.51 gのゼ
ラチン。 層4{第三(最高感度)赤感光層};0.97 gの赤増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径2.1 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.15 gのシアン色
素生成画像カプラーC−2、0.027 g のDIR化合物D
−1、0.005 gのDIR化合物D−5、0.016 g のシア
ン色素生成マスキングカプラーCM−1及び1.4 g のゼ
ラチン。 層5{中間層};0.16 gの酸化済現像剤掃去剤S−1、
0.13 gのイエロー色素材料YD−1及び0.65 gのゼラチ
ン。 層6{第一(低感度)緑感光層};0.75 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物3.9 モル%、平均粒子直径0.65ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.11 gのマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.22 gのマゼンタ色素生
成画像カプラーM−2、0.004 g のDIR化合物D−
2、0.011 g のDIR化合物D−3、0.037 g のマゼン
タ色素生成マスキングカプラーMM−1及び1.51 gのゼ
ラチン。 層7{第二(高感度)緑感光層};0.97 gの緑増感ヨウ
臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.4 ミク
ロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.054 g のマゼンタ
色素生成画像カプラーM−1、0.054 g のマゼンタ色素
生成画像カプラーM−2、0.008 g のDIR化合物D−
2、0.011 g のDIR化合物D−3、0.023 g のマゼン
タ色素生成マスキングカプラーMM−1及び0.97 gのゼ
ラチン。 層8{第三(最高感度)緑感光層};0.97 gの緑増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径2.3 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.038 gのマゼン
タ色素生成画像カプラーM−1、0.038 g のマゼンタ色
素生成画像カプラーM−2、0.016 g のマゼンタ色素生
成マスキングカプラーMM−1、0.005g のDIR化合
物D−2、0.008 g のDIR化合物D−3及び1.29 gの
ゼラチン。 層9{中間層};0.16 gの酸化済現像剤掃去剤S−1及
び0.65 gのゼラチン。 層10{中間層};0.038 g のイエローコロイド銀、0.
038 g の酸化済現像剤掃去剤及び0.65 gのゼラチン。 層11{第一(低感度)青感光層};0.33 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径0.9 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.22 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.5 ミ
クロン、平均粒子厚0.09ミクロン]、0.86 gのイエロー
色素生成画像カプラーY−1、0.033 gのDIR化合物
D−4、0.022 g のBAR化合物B−2及び2.36 gのゼ
ラチン。 層12{第二(高感度)青感光層};0.76 gの青増感ヨ
ウ臭化銀乳剤[ヨウ化物3 モル%、平均粒子直径3.3 ミ
クロン、平均粒子厚0.12ミクロン]、0.22 gのイエロー
色素生成画像カプラーY−1、0.033 g のDIR化合物
D−4及び1.72gのゼラチン。 層13{保護層};0.108 g の色素UV−1、0.118 g
の色素UV−2、0.108 g の未増感臭化銀リップマン乳
剤、1.08 gのポリマーラテックスA、0.22 gのポリマー
ラテックスC及び1.08 gのゼラチン。 層14{保護層};0.054 g の抗艶消ポリアクリルアミ
ドビーズ、0.008 g の色素CD−1及び0.75 gのゼラチ
ン。
【0205】写真試料515 写真試料514と同様に製作したが、但し層13へのコ
ーティングには0.037g の可溶性赤色光吸収体色素SO
L−C1と0.043 g の可溶性緑色光吸収体色素SOL−
M1を添加した。その可溶性色素は、コーティング調製
手順の際にコーティング構造全体に分布する。
【0206】写真試料516 写真試料515と同様に製作したが、但し、層4におけ
る平板状粒子乳剤の代わりに等量の赤増感ヨウ臭化銀乳
剤[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径2.0 ミクロン、平
均粒子厚0.14ミクロン]を使用し、また層8における平
板状粒子乳剤の代わりに等量の緑増感ヨウ臭化銀乳剤
[ヨウ化物4 モル%、平均粒子直径1.7 ミクロン、平均
粒子厚0.15ミクロン]を使用した。
【0207】写真試料517 写真試料516と同様に製作したが、但し可溶性色素S
OL−C1及びSOL−M1を層13から省いた。
【0208】白色光を使用して写真試料を正弦波パター
ンに露光して、フィルム面における空間周波数の関数と
して変調伝達関数(MTF)の%応答を測定した。この
露光−評価サイクルの詳細は、Journal of Applied Pho
tographic Engineering (vol. 6, page 1-8, February
1980) の中の R.L. LambertsとF.C. Eisenの「A System
for the Automated Evaluation of Modulation Transf
er Functions of Photographic Materials」に見ること
ができる。MTF%応答曲線の測定及び意味についての
より一般的な記述が、この参考文献の中に引用されてい
る論文に見ることができる。露光した試料は、British
Journal of Photographic Annual (1988年、第 196〜19
8 頁) に記載されているC−41処理法に従い現像し
た。漂白溶液は、1,3-プロピレンジアミンテトラ酢酸を
含んで成るように改変した。上述のように、露光し処理
した試料を評価して、フィルム面における空間周波数の
関数としてMTF%応答を測定した。
【0209】さらに試料に階調化濃度試験物体による白
色光を露光し、先に記載したC−41処理法に従い現像
した。露光量の関数として生じた色素沈着物のステータ
スM濃度を測定し、またカブリよりも0.15高い色素濃度
を生成するのに要する露光量を測定することによって、
各カラー記録のスピードを確認した。この露光量は、写
真試料におけるカラー記録のスピードに反比例する。分
布している吸収体色素が多量に含まれると、所望の濃度
を生成させるのに必要な露光量が増加する。この必要な
露光量の増加は、スピードの低下に対応する。吸収体色
素が含まれない場合のスピードに対する吸収体色素が存
在する場合のスピードのパーセントは、以下の式によっ
て算出される:
【0210】
【数1】
【0211】表2(以下)は、上記写真試料の赤感光性
層によって形成されたシアン色素画像のMTF%応答特
性を記載するものである。
【0212】
【表2】
【0213】(a) 試料は比較用(C) または本発明(I) と
して識別されている。 (b) 高感度緑感光層(A) と高感度赤感光層(B) における
平均等価円直径×厚さ(共にミクロン単位)で表した平
板状粒子AgX 乳剤の寸法。 (c) フィルム構造内の赤色光吸収性の分布色素のパーセ
ント。分布色素の存在により赤感光性要素内に誘発され
たスピードの低下は、分布色素を含有しない対照要素の
スピードに対するパーセントとして丸カッコ内に示し
た。試料201〜205及び514〜517は、高感度
赤感光層と露光源との間に配置された空間固定赤光吸収
性色素をさらに含有する。試料204では、このさらな
る色素によるスピードが、該空間固定色素を使用せずに
製作したその他は同等の試料のスピードの93%とな
る。試料514では、このさらなる色素によるスピード
が、その他は同等の試料のスピードの90%となる。 (d) 赤感光性層中に形成されたシアン色素画像について
のフィルム面における表示の空間周波数でのMTF%応
答。
【0214】表2に示した写真データを検討すると容易
に認識できるように、赤感光性要素の高感度感光層中に
平板状粒子乳剤を含有する写真試料であって、その高感
度赤感光層が、すべての高感度感光層のうち画像露光源
から最も離れて配置されており、しかもこの層中に用い
られている赤増感乳剤の平板状粒子ハロゲン化銀乳剤の
粒子厚が、赤光反射率を最小にするように選ばれている
そのような写真試料は、その他は同等の写真試料の各組
内で最高度の画像鮮鋭性を示す。この点を説明するに
は、試料201対204;202&203対205;4
11対408;410対409;412対413;51
4対517;及び515対516の写真データを特に比
較するとよい。
【0215】さらに、本発明に従い選定した赤感光層中
に乳剤を含有し、また約20%を上回るスピード低下を
可能にするのに十分な量の赤光吸収性分布色素を含有す
る試料は、驚くほど多大な程度の鮮鋭性を可能にする。
この点を説明するには、試料201、204、202&
203対205及び411、408、410&412対
409&413の写真データを特に比較するとよい。分
布吸収体色素の含有量が少ないと、この多大な程度の鮮
鋭性は可能にならない。この点を説明するには、試料5
14〜517の写真データを特に比較するとよい。
【0216】写真例3 この例は、写真試料201〜205のカラーリバーサル
処理に関するものであり、その製作は先に記載した。
【0217】これらの試料は、支持体から最も離れた感
光層から、支持体に最も近い感光層までの、乾燥膜厚測
定値20.4ミクロンを示した。
【0218】その試料を、写真例2に記載したとおりに
露光して、空間周波数の関数としてMTF%応答を測定
した。それらの試料は、British Journal of Photograp
hy Annual (1982年、第 201〜203 頁)に記載されてい
るE−6カラーリバーサル処理を採用して現像した。こ
れは、米国特許第 4,956,269号明細書第66欄、第46行に
記載されているカラーリバーサル処理に類似している。
【0219】これらの露光及び処理条件下では、カラー
ネガフィルムは完全にカブらせられて、識別できる画像
はまったく示さなかった。カラーネガ処理用のフィルム
は、典型的にはカラーリバーサル処理に直接には適合せ
ず、一方、カラーリバーサル処理用に設計されたフィル
ムは、典型的にはカラーネガ処理に直接には適合しな
い。適切に処理されたカラーリバーサルフィルムは、典
型的には、適切に処理されたカラーネガフィルムよりも
はるかに高いガンマ値とはるかに短いラチチュードを示
すように設計される。
【0220】写真試料201〜205の別の試料に、上
記手順で、但し120倍の露光量を使用して露光した。
その後、それらをE−6カラーリバーサル処理により処
理して、写真例2に記載したこれらの同じ試料のカラー
ネガ処理時に生じるもののようなステータスM濃度の発
生を可能にした。この120倍の露光量増加は、カラー
リバーサル処理後の識別できる画像の発生を可能にし、
そして空間周波数の関数として、写真試料201〜20
5についてMTF%応答特性を測定した。これらの結果
を、赤感光性層内に形成されたシアン色素画像につい
て、以下の表3に示す。
【0221】
【表3】
【0222】(a) 試料は比較用(C) または本発明(I) と
して識別されている。 (b) 高感度緑感光層(A) と高感度赤感光層(B) における
平均等価円直径×厚さで表した平板状粒子AgX 乳剤の寸
法。 (c) フィルム構造内の赤色光吸収性の分布吸収体色素の
パーセント。分布色素の存在により赤感光性要素内に誘
発されたスピードの低下は、分布色素を含有しない対照
要素のスピードに対するパーセントとして丸カッコ内に
示した。 (d) 赤感光性層中に形成されたシアン色素画像について
のフィルム面における表示の空間周波数でのMTF%応
答。
【0223】表3に示した写真データを検討すると容易
に認識できるように、好ましい粒子厚の増感された高ア
スペクト比平板状粒子乳剤を含んで成る本発明の写真組
成物は、これら組成物をカラーリバーサル画像形成処理
で現像した場合に、低空間周波数及び高空間周波数の両
方で鮮鋭性の改善を可能にする。この改善は、分布吸収
体色素の存在においても持続する。これは、フィルム層
の厚さが20.4ミクロンである場合でさえも当てはまる。
【0224】本発明のその他の好ましい実施態様を以下
に記載する。
【0225】赤または青領域に増感された高アスペクト
比平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含んで成る写真層を有
する支持体を含んで成る写真記録材料において、前記ハ
ロゲン化銀乳剤粒子の厚さが、該乳剤がその最高感度を
示すスペクトル領域で、分光反射率を最小にするように
選ばれている、前記写真記録材料。
【0226】前記層が高感度層である材料。
【0227】写真記録材料が、すべての前記要素のすべ
ての高感度感光層のうち露光画像源から離れて配置され
た要素の感光層が増感されているスペクトル領域で光を
吸収する、鮮鋭性を改善することができる分布色素を、
さらに含んで成る材料。
【0228】写真記録材料が、すべての前記要素のすべ
ての高感度感光層のうち露光画像源から離れて配置され
た要素の感光層が増感されているスペクトル領域で光を
吸収する空間固定吸収体色素を、さらに含んで成る材料
において、前記空間固定吸収体色素が前記高感度感光層
と露光画像源との間に配置されている前記材料。
【0229】鮮鋭性の改善を可能にする条件(A)及び
(B)のうちの少なくとも一方が満たされている材料: 条件(A);写真記録材料が、乳剤が増感されているス
ペクトル領域において光を吸収する分布色素を含んで成
ること;及び 条件(B);写真記録材料が、前記乳剤が増感されてい
るスペクトル領域の光を吸収する空間固定吸収体色素を
含んで成り、前記空間固定吸収体色素が前記乳剤と露光
画像源との間に配置されていること。
【0230】DIR化合物をさらに含んで成る写真記録
材料。
【0231】前記ハロゲン化銀乳剤が、厚さ約0.11ミク
ロン〜約0.13ミクロンの緑感光平板状粒子を含んで成る
材料。
【0232】前記ハロゲン化銀乳剤が、厚さ約0.14ミク
ロン〜約0.17ミクロンの赤感光平板状粒子を含んで成る
材料。
【0233】前記ハロゲン化銀乳剤が、厚さ約0.08ミク
ロン〜約0.10ミクロンの青感光平板状粒子を含んで成る
材料。
【0234】スペクトルの異なる領域に感光性の要素の
二つ以上の高感度感光層中の平板状ハロゲン化銀乳剤粒
子の厚さが、各前記乳剤が増感されているスペクトル領
域において分光反射率を最小にするように選ばれている
材料。
【0235】鮮鋭性の改善を可能にする条件(A)及び
(B)のうちの少なくとも一方が満たされている材料: 条件(A);材料が、前記乳剤の少なくとも一つが増感
されているスペクトル領域の光を吸収する少なくとも1
種の分布吸収体色素を含んで成ること;及び 条件(B);材料が、前記乳剤の少なくとも一つが増感
されているスペクトル領域の光を吸収する少なくとも1
種の空間固定吸収体色素を含んで成り、前記空間固定吸
収体色素が前記乳剤と露光画像源との間に配置されてい
ること。
【0236】前記平板状粒子ハロゲン化銀乳剤が約50
よりも大きな平板度を示す材料。
【0237】前記平板状粒子乳剤がヨウ臭化銀乳剤であ
る材料。
【0238】前記平板状粒子乳剤が約10よりも大きな
アスペクト比を示す材料。
【0239】
【発明の効果】本発明によると、写真要素の高感度感光
層に用いられている増感された高アスペクト比平板状粒
子乳剤の厚さを、その乳剤が増感されているスペクトル
領域における反射率が最小値をとるように設定すること
によって、写真要素の鮮鋭性が意外にも改善されうるこ
とがわかった。乳剤の厚さは、吸収すべき色の反射率を
最小にするように設計される。写真材料において、要素
中の「高感度層」とは、その要素が全体的に増感されて
いるスペクトル領域に最も感光性であるハロゲン化銀を
含んで成る層である。本明細書で用いられている用語
「上面」または上部は、露出光の方向に向けられている
面をさし、一方、写真要素の下部または底部は、露光方
向からは離れている、ベースの方向に向けられている部
分である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ パーカー メリル アメリカ合衆国,ニューヨーク 14620, ロチェスター,マルベリー ストリート 136 (72)発明者 リチャード ピーター スザジェウスキ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14610, ロチェスター,カウンシル ロック ア ベニュ 68 (56)参考文献 特開 平5−134358(JP,A) 特開 昭58−113930(JP,A) 特開 平3−226729(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 7/20 G03C 1/035

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々がスペクトルの異なる領域に増感さ
    れている少なくとも三つの写真要素と支持体とを含んで
    成るカラー写真記録材料において、 少なくとも一つの写真要素の層が、10よりも大きなア
    スペクト比を示す増感された高アスペクト比平板状粒子
    ハロゲン化銀乳剤を含んで成り、 前記少なくとも一つの要素の前記層が、その他の要素中
    に存在しスペクトルの別の領域に増感されているすべて
    の高感度感光層のうち、露光画像源から最も離れて配置
    されており、そして前記平板状ハロゲン化銀乳剤粒子の
    厚さが、前記乳剤が増感されているスペクトルの領域に
    おいて分光反射率を最小にするように選ばれている、前
    記カラー写真記録材料。
JP08699493A 1992-04-16 1993-04-14 カラー写真記録材料 Expired - Fee Related JP3227015B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/869,984 US5275929A (en) 1992-04-16 1992-04-16 Photographic silver halide material comprising tabular grains of specified dimensions
US869984 1997-06-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0643605A JPH0643605A (ja) 1994-02-18
JP3227015B2 true JP3227015B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=25354557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08699493A Expired - Fee Related JP3227015B2 (ja) 1992-04-16 1993-04-14 カラー写真記録材料

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5275929A (ja)
EP (1) EP0566081B1 (ja)
JP (1) JP3227015B2 (ja)
DE (1) DE69322677T2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5538835A (en) * 1993-06-03 1996-07-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic material
US5399469A (en) * 1993-10-13 1995-03-21 Eastman Kodak Company Spatially fixed absorber dyes in less sensitive layers
US5466560A (en) * 1993-10-13 1995-11-14 Eastman Kodak Company Limited use cameras and films
US5962206A (en) * 1996-02-02 1999-10-05 Eastman Kodak Company Multilayer photographic element containing ultrathin tabular grain silver halide emulsion
EP0843208A1 (en) * 1996-11-15 1998-05-20 Agfa-Gevaert N.V. Method for preparing tabular grains rich in silver bromide in the presence of specific gelatines
US6045983A (en) * 1997-09-05 2000-04-04 Eastman Kodak Company Color negative films adapted for digital scanning
US6146818A (en) * 1998-12-30 2000-11-14 Eastman Kodak Company Color negative films intended for scanning having interleaved green and red recording layer units
US5998113A (en) * 1999-04-06 1999-12-07 Eastman Kodak Company Color photographic film with a plurality of grain population in its blue recording layer unit
US5994043A (en) * 1999-04-05 1999-11-30 Eastman Kodak Company Color photographic film with inverted blue recording layers
US5994042A (en) * 1999-04-01 1999-11-30 Eastman Kodak Company Color photographic film exhibiting increased blue speed
US6001548A (en) * 1999-04-15 1999-12-14 Eastman Kodak Company Color photographic film with a plurality of grain populations in its red recording layer unit
US5998115A (en) * 1999-04-15 1999-12-07 Eastman Kodak Company Photographic elements containing composite reflective grains
US5998114A (en) * 1999-04-15 1999-12-07 Eastman Kodak Company Color photographic film exhibiting increased red speed and sharpness
TW541330B (en) 2001-03-07 2003-07-11 Nippon Kayaku Kk Photo-electric conversion device and oxide semiconductor fine particle
CN1524315B (zh) 2001-07-06 2013-02-13 日本化药株式会社 染料敏化的光电转换器件
ITSV20020034A1 (it) * 2002-07-29 2002-10-28 Ferrania Spa Emulsione di granuli straficati(core-shell) di argento bromoioduro.
ITSV20020053A1 (it) * 2002-10-31 2004-05-01 Allaix Roberto C O Ferrania S P A Uff Brevetti Emulsione di granuli tabulari agli alogenuri d'argento.
EP1628356B1 (en) 2003-03-14 2012-08-15 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Dye-sensitized photoelectric conversion device
JP4963343B2 (ja) 2004-09-08 2012-06-27 日本化薬株式会社 色素増感光電変換素子
KR101249727B1 (ko) 2005-05-24 2013-04-03 니폰 가야꾸 가부시끼가이샤 색소증감 광전변환소자
CA2610759A1 (en) 2005-06-14 2006-12-21 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Dye-sensitized photoelectric conversion device
AU2007221706B2 (en) 2006-03-02 2011-12-22 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Dye-sensitized photoelectric conversion device
JP6712845B2 (ja) 2015-09-10 2020-06-24 三菱日立パワーシステムズ株式会社 光ファイバプローブ、光ファイバ計測装置及びクリアランス制御システム

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD144131A1 (de) * 1979-05-31 1980-09-24 Martin Scharf Fotografische materialien mit lichthofschutz auf basis von halogensilberemulsionen
US4391884A (en) * 1980-04-30 1983-07-05 Ciba-Geigy Ag Process for the production of a photographic color image by the silver dye bleach process and suitable color photographic material therefor
US4439520A (en) * 1981-11-12 1984-03-27 Eastman Kodak Company Sensitized high aspect ratio silver halide emulsions and photographic elements
US4746600A (en) * 1985-07-01 1988-05-24 Konishiroku Photo Industry Co., Ltd. Light-sensitive silver halide color photographic material with non-diffusable light-insensitive dye layer
JPH0743510B2 (ja) * 1985-07-17 1995-05-15 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀写真感光材料
JPS6218556A (ja) * 1985-07-18 1987-01-27 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料
JPH0685056B2 (ja) * 1985-07-18 1994-10-26 富士写真フイルム株式会社 カラー写真感光材料
US4693964A (en) * 1985-10-23 1987-09-15 Eastman Kodak Company Multicolor photographic element with a tabular grain emulsion layer overlying a minus blue recording emulsion layer
US4833069A (en) * 1986-01-23 1989-05-23 Konishiroku Photo Industry Co., Ltd. Silver halide color photographic light-sensitive material comprising a specified cyan coupler combination and total film thickness
US4855220A (en) * 1988-01-14 1989-08-08 Eastman Kodak Company Photographic element having layer for increasing image sharpness comprising a non-diffusible DIR compound
JPH02141740A (ja) * 1988-11-24 1990-05-31 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH02186337A (ja) * 1989-01-13 1990-07-20 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀カラー写真感光材料
DE3926849A1 (de) * 1989-08-15 1991-02-28 Agfa Gevaert Ag Farbfotografisches silberhalogenidmaterial
JP2879586B2 (ja) * 1990-01-31 1999-04-05 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀写真感光材料
JP2699205B2 (ja) * 1990-01-31 1998-01-19 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀カラー写真感光材料

Also Published As

Publication number Publication date
US5275929A (en) 1994-01-04
EP0566081A3 (en) 1994-11-17
JPH0643605A (ja) 1994-02-18
DE69322677D1 (de) 1999-02-04
EP0566081B1 (en) 1998-12-23
EP0566081A2 (en) 1993-10-20
DE69322677T2 (de) 1999-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3227015B2 (ja) カラー写真記録材料
KR890001542B1 (ko) 할로겐화은 감광유제를 함유한 사진 요소
JP3193517B2 (ja) 向上した感度―粒状度の関係を示す多色写真要素
JP3229424B2 (ja) カラー写真記録材料
US5466560A (en) Limited use cameras and films
EP0566077B1 (en) Photographic silver halide material comprising tabular silver halide grains plus distributed absorber dyes
JP3227016B2 (ja) 写真記録材料
US4812390A (en) Process and element for obtaining a photographic image
US5672467A (en) Higher speed color photographic element and a method for high speed imaging
JPH04502221A (ja) カラー写真記録材料
EP0653675B1 (en) Spatially fixed absorber dyes in less sensitive layers
JP3391599B2 (ja) 写真要素および可視画像提供方法
JPS6363036A (ja) 反射支持体を用いたハロゲン化銀写真感光材料
US5939246A (en) Color photographic silver halide negative imaging material and process
JP3041701B2 (ja) 高感度かつ経時保存性の改良されたハロゲン化銀写真感光材料およびその製造方法
JPH07181618A (ja) リバーサル写真要素
JP2811305B2 (ja) 鮮鋭性及び粒状性の改良されたハロゲン化銀写真感光材料
JPH09203992A (ja) 増感色素含有写真要素
JPH0338635A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH10130248A (ja) アリーリデン化合物およびハロゲン化銀写真感光材料
JP2000221626A (ja) 多色写真要素
JPH02106737A (ja) ネガ型ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JPH03266829A (ja) 直接ポジハロゲン化銀写真感光材料
JP2001337428A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04307540A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees