JP3225008B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3225008B2
JP3225008B2 JP26409497A JP26409497A JP3225008B2 JP 3225008 B2 JP3225008 B2 JP 3225008B2 JP 26409497 A JP26409497 A JP 26409497A JP 26409497 A JP26409497 A JP 26409497A JP 3225008 B2 JP3225008 B2 JP 3225008B2
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    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F37/00Details specific to washing machines covered by groups D06F21/00 - D06F25/00
    • D06F37/30Driving arrangements 
    • D06F37/304Arrangements or adaptations of electric motors
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F33/00Control of operations performed in washing machines or washer-dryers 
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K29/00Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P3/00Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters
    • H02P3/06Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters for stopping or slowing an individual dynamo-electric motor or dynamo-electric converter
    • H02P3/08Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters for stopping or slowing an individual dynamo-electric motor or dynamo-electric converter for stopping or slowing a dc motor
    • H02P3/14Arrangements for stopping or slowing electric motors, generators, or dynamo-electric converters for stopping or slowing an individual dynamo-electric motor or dynamo-electric converter for stopping or slowing a dc motor by regenerative braking
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/08Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor
    • H02P6/085Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor in a bridge configuration

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撹拌体及び回転槽
を回転駆動するブラシレスモータを備えて成る洗濯機に
関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯機においては、周知のように、外槽
内に洗い槽兼脱水バスケットとしての回転槽が回転可能
に設けられていると共に、この回転槽の内底部に撹拌体
が回転可能に設けられている。そして、撹拌体及び回転
槽は、ブラシレスモータにより回転駆動されるように構
成されている。この構成の場合、洗い運転を実行すると
きには、回転槽を制動停止させた状態で、ブラシレスモ
ータの回転を減速して撹拌体に伝達してこれを正逆回転
駆動する。また、脱水運転を実行するときには、回転槽
の制動を解除し、ブラシレスモータの回転を減速せずに
回転槽及び撹拌体に伝達して両者を高速回転駆動するよ
うに構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブラシレス
モータの回転を停止させる場合には、機械的ブレーキで
は構成の簡単化が図れないことから、電気的な電磁ブレ
ーキを用いることが考えられている。ところが、上記ブ
ラシレスモータの運転状態は、洗い運転や脱水運転で異
なり、また、ブレーキの必要時期も各運転の終了時期で
あったり、途中であったりする。従って、単一モードの
電磁ブレーキでは、制動効果が低くて制動時間が過度に
長くなったり、振動や騒音が発生したりすることがあ
る。
【0004】特に、撹拌体及び回転槽をブラシレスモー
タによりダイレクトドライブ方式で回転駆動して振動や
騒音の低減を図るようにすることも考えられており、こ
のものでも、機械的ブレーキを採用すると、これによる
振動・騒音が発生してしまい、せっかくダイレクトドラ
イブ方式で振動・騒音の低減を図ってもブレーキでの振
動・騒音の減少が図られず、全体の振動・騒音低下に寄
与できないという問題がある。
【0005】なお、ダイレクトドライブ方式の考え方は
次の通りである。洗濯機においては、撹拌体及び回転槽
の回転駆動を行うために、ブラシレスモータから回転槽
及び撹拌体までの回転力伝達経路中に、ベルト伝達機
構、クラッチ機構、遊星ギアを内蔵したギア減速機構等
が設けられている。この構成においては、洗濯機全体の
重量が重くなると共に、上下方向の寸法が大きくなり、
また、ギア減速機構の動作時にかなり大きな騒音が発生
する。その対策として、ブラシレスモータにより撹拌体
及び回転槽をダイレクトドライブ方式で回転駆動するよ
うにすると、ベルト伝達機構やギア減速機構等を不用に
することができ、洗濯機全体の重量を軽減できると共
に、上下方向の寸法を小さくし得、また、ギアの動作騒
音をなくすことができる。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ブラシレスモータの回転に制動
をかけるについて電磁ブレーキを採用することにより機
械的制動手段を用いる場合に比して構成の簡単化に寄与
でき、しかも、常に良好な制動効果を期待できると共
に、制動時の振動や騒音の低減も期待できる洗濯機を提
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
槽及び撹拌体を回転駆動するためのブラシレスモータ
と、直流電源回路を有すると共に、複数相ブリッジ接続
されたスイッチング素子を備えたインバータ主回路とを
有して構成されて、前記ブラシレスモータを駆動する駆
動手段と、前記ブラシレスモータの起電力を前記直流電
源回路へ回生させる回生ブレーキ手段と、前記インバー
タ主回路の入力側の両端間に接続される放電素子により
前記起電力を消費させる放電ブレーキ手段と、前記ブラ
シレスモータ巻線を短絡する短絡ブレーキ手段と、を備
えて構成される。
【0008】この構成においては、電磁ブレーキ手段と
して、回生ブレーキ手段と、放電ブレーキ手段と、短絡
ブレーキ手段とを備えており、機械的制動手段を用いる
場合に比して構成の簡単化が図れるようになる。これら
各ブレーキ手段は、ブレーキをかけようとするときのモ
ータの回転速度によって制動効果や振動・騒音発生度合
いが異なる。洗濯機において、ブレーキを必要とする時
期は運転終了時であったり、運転途中であったりする
が、これら複数の電磁ブレーキ手段を備えていることに
より、単一の電磁ブレーキ手段を用いる場合に比して、
制動効果の向上を期待できると共に、制動時の振動や騒
音の低減も期待できるようになる。
【0009】請求項2の発明は、回転槽及び撹拌体をダ
イレクトドライブ方式で回転駆動するためのブラシレス
モータと、直流電源回路を有すると共に、複数相ブリッ
ジ接続されたスイッチング素子を備えたインバータ主回
路とを有して構成されて、前記ブラシレスモータを駆動
する駆動手段と、前記ブラシレスモータの起電力を前記
直流電源回路へ回生させる回生ブレーキ手段と、前記直
流電源回路と前記インバータ主回路とを切り離した状態
でインバータ主回路の入力側の両端間に接続された放電
素子により前記起電力を消費させる放電ブレーキ手段
と、前記ブラシレスモータ巻線を短絡する短絡ブレーキ
手段と、を備えて構成される。
【0010】この構成においては、回転槽及び撹拌体を
ダイレクトドライブ方式で回転駆動するから振動・騒音
の低減が図られる。そして、電磁ブレーキ手段として、
回生ブレーキ手段と、放電ブレーキ手段と、短絡ブレー
キ手段とを備えており、機械的制動手段を用いる場合に
比して構成の簡単化が図れるようになる。これら各ブレ
ーキ手段は、ブレーキをかけようとするときのモータの
回転速度によって制動効果や振動・騒音発生度合いが異
なる。洗濯機において、ブレーキを必要とする時期は運
転終了時であったり、運転途中であったりするが、これ
ら複数の電磁ブレーキ手段を備えていることにより、単
一の電磁ブレーキ手段を用いる場合に比して、制動効果
の向上を期待できると共に、制動時の振動や騒音の低減
も期待できるようになり、洗濯機全体として振動・騒音
の低減が有効に図られる。
【0011】請求項3の発明は、ブラシレスモータにブ
レーキをかける時には、ブレーキ手段を1つもしくは2
つ以上組み合わせるようにしたところに特徴を有する。
回生ブレーキ手段は、ブラシレスモータの起電力を前記
直流電源回路へ回生させるものであり、これは、モータ
回転速度が比較的高い時において優れた制動効果を奏
し、制動の緊急性に対応できるが、反面、低回転速度状
態での制動には不向きであり、またモータ起電力が過大
となり過ぎるとインバータ主回路や直流電源回路の回路
素子が破損することもある。
【0012】放電ブレーキ手段は、直流電源回路と前記
インバータ主回路とを切り離した状態でインバータ主回
路の入力側の両端間に接続された放電素子によりモータ
の起電力を消費させるもので、モータ回転速度が高い時
において優れた制動効果を奏し、特に回生ブレーキ手段
の実行時において回生電流が過大であるときにこの放電
ブレーキに切り換えられることが多い。しかし、この場
合には温度上昇を伴うものである。
【0013】短絡ブレーキ手段は、モータ回転速度が高
回転速度状態からこれを連続的に用いると低回転速度状
態まで制動効果が期待でき、制動効果としは小さくはな
いが大きくもない。しかし、モータ回転速度が低回転速
度状態で急にこの短絡ブレーキ手段を用いると、急に制
動がかかり、振動や振動による騒音が発生することがあ
る。
【0014】しかして、請求項3の発明においては、ブ
ラシレスモータにブレーキをかける時には、ブレーキ手
段を1つもしくは2つ以上組み合わせるようにしている
から、制動効果を優先したり、あるいは良好な制動効果
を得つつブレーキをかける際の温度上昇防止や、回路素
子破損防止、振動・騒音低減を図ったりすることが可能
となる。
【0015】請求項4の発明は、洗濯の運転内容に応じ
てブレーキ手段を1つもしくは2つ以上組み合わせたと
ころに特徴を有する。この構成においては、洗濯の運転
内容に応じて良好な制動効果を得たり、制動をかける際
の温度上昇防止や、回路素子破損防止、振動・騒音低減
を図ったりすることが可能となる。
【0016】請求項5の発明は、回生ブレーキ手段を実
行させる場合には短絡ブレーキ手段を先だって実行させ
るようにしたところに特徴を有する。回転ブレーキ手段
を実行させると、モータ回転速度が高い場合に制動効果
が高い利点があるものの、回生電流が過度に大きくなっ
て直流電源回路やインバータ主回路の回路素子が破損す
る虞がある。しかるに、回生ブレーキ手段を実行させる
場合には短絡ブレーキ手段を先だって実行させるから、
回転ブレーキ手段実行前に、モータ巻線短絡によりモー
タの起電力を消費させることができて、回生ブレーキ手
段の実行時に回生電流が過度に大きくなることを未然に
防止できるようになり、直流電源回路やインバータ主回
路の回路素子の破損を防止できるようになる。
【0017】請求項6の発明は、インバータ主回路を直
流電源回路に接続し且つ放電素子に対し開路した状態
と、インバータ主回路を直流電源回路から開路し且つ放
電素子に対して接続する状態とを切り換える切り換え手
段を設け、回生ブレーキ手段を実行させる場合には、短
絡ブレーキ手段及び放電ブレーキ手段を順に先だって実
行させ、且つ、短絡ブレーキ手段実行時に前記切り換え
手段により直流電源回路とインバータ主回路とを開路し
てインバータ主回路を放電素子を接続するようにしたと
ころに特徴を有する。回生ブレーキ手段を実行させる
と、モータ回転速度が高い場合に制動効果が高い利点が
あるものの、回生電流が過度に大きくなってインバータ
主回路や直流電源回路の回路素子が破損する虞がある。
しかるに、この回生ブレーキの実行前に、短絡ブレーキ
手段及び放電ブレーキ手段を順に先だって実行させるこ
とにより、回路素子破損を防止できるようになる。とこ
ろで、放電ブレーキ手段を実行させているときには、モ
ータ起電力によりインバータ主回路と直流電源回路との
間に電位差が発生することがあり、この状態で、切り換
え手段により、インバータ主回路を直流電源に接続し且
つ放電素子に対して開路した状態と、インバータ主回路
を直流電源回路から開路し且つ放電素子に接続する状態
とを切り換えると、切り換え手段が切り換え動作したと
きにスパークが飛んだり接点溶着が発生したりする。こ
の場合上記構成においては、直流電源回路とインバータ
主回路との間に電位差が発生しない短絡ブレーキ手段実
行時に切り換え動作を行なうから、この切り換え動作時
のスパーク発生や接点溶着の発生を防止できるようにな
る。
【0018】請求項7の発明は、洗い運転と脱水運転と
でのブレーキ手段の組み合わせが異なるところに特徴を
有する。この構成においては、洗い運転及び脱水運転の
個々に応じて良好な制動効果を得たり、制動をかける際
の温度上昇防止や、回路素子破損防止、振動・騒音低減
を図ったりすることが可能となる。
【0019】請求項8の発明は、ブラシレスモータにブ
レーキをかける時に緊急性の有無によってブレーキ手段
の組み合わせが異なるところに特徴を有する。ブレーキ
をかける必要があるときには、緊急性を要する場合とさ
ほど要しない場合とがある。緊急性を要する場合には、
温度上昇や振動発生があっても制動効果の高いブレーキ
手段の組み合わせが好敵し、緊急性を要しない場合に
は、緩やかな制動効果でも良いから、温度上昇防止や振
動発生防止を優先したブレーキ手段の組み合わせが好ま
しい。しかして、上記構成においては、ブラシレスモー
タにブレーキをかける時に緊急性の有無によってブレー
キ手段の組み合わせが異なるようにしたから、その緊急
性があるときには短時間で制動をかけるようにできると
共に、緊急性がないときには温度上昇防止や振動発生防
止を有効に図りつつ比較的緩やかな制動をかけることが
できるようになる。
【0020】請求項9の発明は、放電素子と、インバー
タ主回路にあらわれるモータ誘起電圧に応じて動作する
放電用スイッチング素子とを直列に接続すると共に、こ
の直列回路と並列にコンデンサを接続してなり、一端が
前記直流電源回路のマイナス側出力端子に接続された放
電回路と、直流電源回路のプラス側出力端子とインバー
タ主回路のプラス側入力端子との間を閉路し且つインバ
ータ主回路のプラス側入力端子と前記放電回路の他端と
の間を開路する第1の状態と、直流電源回路のプラス側
出力端子とインバータ主回路のプラス側入力端子との間
を開路し且つインバータ主回路のプラス側入力端子と前
記放電回路の他端との間を閉路する第2の状態とを切り
換える切り換え手段とを設け、放電ブレーキ手段の実行
に際しては、前記切り換え手段を第2の状態とするよう
にしたところに特徴を有する。
【0021】モータが高速回転している状態でブレーキ
をかける場合には、振動発生防止の点からすると最初は
モータを断電して回転フリーとすることが好ましい。こ
の場合モータに誘起電圧が発生する。このモータ誘起電
圧が大きいと、インバータ主回路や直流電源回路に悪影
響を与えることがある。この時には放電ブレーキ手段を
実行することが好ましい。しかして、上記構成において
は、放電ブレーキ手段の実行に際しては、前記切り換え
手段を第2の状態とする。すると、放電用スイッチング
素子がモータ誘起電圧に応じてオンオフし、放電素子を
介してモータの起電力が消費され、ブレーキがかかる。
【0022】この放電スイッチング素子のオンオフ動作
は比較的高い周波数でなされるため、ノイズが発生する
虞があるが、上記構成においては、放電素子と放電用ス
イッチング素子との直列回路に、並列にコンデンサを接
続しているから、上記ノイズの発生を抑制できるように
なる。なお、仮に、コンデンサをインバータ主回路の入
力両端子間に固定的に接続してもノイズ発生抑制に寄与
できるものであるが、この場合、このコンデンサに常に
大きな充放電電流が流れるため、ノイズフィルタとして
必要なコンデンサ容量以上に大きな容量のコンデンサが
必要となる。この点上記構成では、切り換え手段が第2
の状態となる時にのみ使用されるから、つまり、放電素
子が用いられる時にのみこのコンデンサがノイズフィル
タとして用いられることになり、大きな容量を必要とし
ない。
【0023】請求項10の発明は、切り換え手段が第1
の状態にあるときにコンデンサに充電する充電抵抗を該
コンデンサに直列に接続したところに特徴を有する。切
り換え手段が第1の状態にあるときには、直流電源回路
からインバータ主回路に直流電源が与えられ、モータが
運転状況に応じて回転している。その運転が終了してブ
レーキがかけられるときには、切り換え手段が第2の状
態に切り換え動作する。この場合、切り換え手段が第1
の状態にあるときに充電抵抗を介してコンデンサが充電
されていて、直流電源回路のプラス側出力端子と放電回
路とは同電位となっており、従って、切り換え手段が第
2の状態に切り換え動作したときにスパークが飛んだり
接点溶着が発生したりすることがない。
【0024】請求項11の発明は、コンデンサの電荷を
直流電源回路側へ放電するさせるためのダイオードを充
電抵抗と並列に接続したところに特徴を有する。切り換
え手段が第1の状態にあってモータが回転している状況
で、例えば、停電があったり、電源プラグが抜かれたり
すると、直流電源回路の出力電圧が次第に低下してゆ
く。このときにコンデンサには電荷が充電されているの
で、相対的にコンデンサ端子電圧が直流電源回路の出力
電圧を上回り、ダイオードがオンし、このダイオードを
介して、コンデンサの電荷が直流電源回路に放電するよ
うになる。
【0025】このときに直流電源回路側と放電回路側と
はほぼ同電位である。この状態で切り換え手段が第2の
状態に切り換えられたとしても、スパークが飛んだり接
点溶着が発生したりすることがない。この場合、切り換
え手段が、所定動作電圧で第1の状態に切り換え保持さ
れ所定動作電圧以下(断電も含む)で第2の状態となる
リレースイッチで構成される場合に好適し、停電時や電
源プラグ抜脱時においてそのリレースイッチでのスパー
クや接点溶着の発生防止に寄与できるようになる。
【0026】請求項12の発明は、ブラシレスモータの
相電流振幅が一致するタイミングでのスイッチング素子
のオン時間帯がずれるようにしたところに特徴を有す
る。ブラシレスモータの相電流振幅が一致するタイミン
グでは、インバータ主回路の各相に対応するスイッチン
グ素子のオン時間タイミングが同じとなることがある。
このときインバータ主回路に大きなスパイク電流が流れ
てノイズが発生する。しかるに、上記構成では、ブラシ
レスモータの相電流振幅が一致するタイミングでのスイ
ッチング素子のオン時間帯がずれるようにしているか
ら、大きなスパイク電流の発生を低減できてノイズ発生
防止に寄与できるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を全自動洗濯機に適
用した一実施例について図面を参照して説明する。ま
ず、全自動洗濯機の全体構成を示す図2において、外箱
1内には、脱水される水を受ける外槽である水受槽2が
弾性吊持機構3を介して弾性支持されている。この水受
槽2の内部には、洗い槽及び脱水バスケットを兼用する
回転槽4が回転可能に配設されている。この回転槽4の
内底部には、撹拌体5が回転可能に配設されている。
【0028】上記回転槽4は、ほぼ円筒状をなす槽本体
4aと、この槽本体4aの内側に通水用空隙を形成する
ために設けられた内筒4bと、槽本体4aの上端部に設
けられたバランスリング4cとから構成されている。こ
の回転槽4が回転駆動されると、内部の水は遠心力によ
り槽本体4aの内周面に沿って上昇して槽本体4aの上
部に形成された脱水孔部(図示しない)を通って水受槽
2内へ放出される構成となっている。
【0029】また、水受槽2の底部の図2中右端部に
は、排水口6が形成され、この排水口6には排水弁7が
設けられていると共に、排水ホース8が接続されてい
る。上記排水弁7は、後述する排水弁駆動手段としての
排水弁モータ9(図1参照)により開閉駆動される弁で
あり、いわゆるモータ式排水弁である。上記排水弁モー
タ9は、例えばギアドモータから構成されている。更
に、水受槽2の底部の図2中左端部には、補助排水口6
aが形成されており、この補助排水口6aは図示しない
連結ホースを介して排水ホース8に接続されている。上
記補助排水口6aは、回転槽4が脱水回転されたとき
に、その上部から脱水されて水受槽2内へ放出された水
を排水するためのものである。
【0030】また、図3にも示すように、水受槽2の外
底部には、機構部ベース10が取付けられている。この
機構部ベース10の中央部には、軸支持筒部11が上下
方向に延びるように形成されている。この軸支持筒部1
1の内部には、中空状の槽軸12が軸受13、13を介
して回転自在に挿通支持されている。この槽軸12の内
部には、撹拌軸14が軸受15、15を介して回転自在
に挿通支持されている。この撹拌軸14の上下端部は、
槽軸12から突出している。
【0031】更に、機構部ベース10の軸支持筒部11
の上端部は、水受槽2の底部中心部に形成された貫通口
2a内にシール16を介して嵌合されている。このシー
ル16により軸支持筒部11の上端部と水受槽2の貫通
口2aとの間が水密にシールされている。更に、シール
16は槽軸12の外周面と軸支持筒部11の上端部との
間にも設けられており、両者間が水密にシールされてい
る。また、槽軸12の上端部には、フランジ部12aが
一体に形成されている。このフランジ部12aには、回
転槽4が槽受け板17を介して連結固定されている。こ
れにより、槽軸12に回転槽4が一体回転するように取
付けられている。また、撹拌軸14の上端部には、図2
にも示すように、撹拌体5が嵌合されてねじ止め固定さ
れており、もって撹拌軸14に撹拌体5が一体回転する
ように取付けられている。
【0032】尚、水受槽2の内底部における中心部と排
水口6との間の部分には、図2にも示すように、排水カ
バー18が装着されている。この排水カバー18によ
り、回転槽4の底部に設けられた貫通孔4dから排水口
6まで連通する排水通路19が形成されている。この構
成の場合、排水弁7を閉鎖した状態で回転槽4内へ給水
すると、回転槽4内と上記排水通路19内に水が貯留さ
れるようになる。そして、排水弁7を開放すると、回転
槽4内の水が貫通孔4d、排水通路19、排水口6、排
水弁7、排水ホース8を通って排水されるように構成さ
れている。
【0033】さて、水受槽2の外底部の機構部ベース1
0には、例えばアウタロータ形のブラシレスモータ20
が設けられている。具体的には、図3に示すように、機
構部ベース10に、ブラシレスモータ20のステータ2
1が撹拌軸14と同心状態になるように段付きねじ22
により締め付け固定されている。上記ステータ21は、
図4にも示すように、積層鉄心23と、上ボビン24
と、下ボビン25と、巻線26(図3参照)とから構成
されている。上記積層鉄心23は、図4に示すように、
ほぼ円弧状をなす3個の単位鉄心23aを円環状に連結
して構成されている。また、上下のボビン24、25
は、プラスチックにより形成されており、積層鉄心23
の各ティース部分に上下から嵌合されている。そして、
嵌合されたボビン24、25の外周に、巻線26が巻装
されている。上記巻線26は、図1に示すように、3相
の巻線26u、26v、26wから構成されている。
【0034】一方、ブラシレスモータ20のロータ27
は、図3に示すように、撹拌軸14の下端部にこれと一
体回転するように取付けられている。上記ロータ27
は、ロータハウジング28と、ロータヨーク29と、ロ
ータマグネット30とから構成されている。ここで、ロ
ータハウジング28は、例えばアルミダイキャストによ
り形成されており、中心部にボス部28aが形成されて
いると共に、外周部にマグネット配置部28bが形成さ
れている。上記ボス部28a内に、撹拌軸14の下端部
が嵌合固定されている。
【0035】また、上記マグネット配置部28bは、水
平部及び垂直部を有しており、垂直部の内面に上記ロー
タヨーク29を当接させると共に水平部に上記ロータヨ
ーク27をねじ止めにより固定している。そして、この
ロータヨーク27の内面に、複数個のロータマグネット
30が例えば接着により装着されている。また、図3及
び図5にも示すように、ロータハウジング28の周縁部
分の上面におけるステータ21の巻線26と対向する部
分には、多数のリブ28cが放射状に突設されている。
更に、ロータハウジング28の中央部分の上面には、複
数の凸部28dが軸心の回りに放射状に突設されてい
る。これら複数の凸部28dが係合部を構成している。
【0036】一方、図3に示すように、機構部ハウジン
グ10の外周部には、ロータ27のロータマグネット3
0の回転位置を検出するロータ位置検知手段として、例
えば3個のホールIC31a、31b、31c(この図
では31aのみを示し、図1には31a、31b、31
cを示している)が取付具32を介して取付けられてい
る。上記ホールIC31a、31b、31cは、図8
(b)に示すように位置センサ信号Ha、Hb、Hcが
120度ずれるように配設されている。なお、各ホール
IC31a、31b、31cは、各相の誘起電圧のある
位相に同期してハイレベル、ロウレベルのデジタル信号
を出力するようにロータ27との位置関係が設定されて
いる。
【0037】さて、槽軸12の下端部には、クラッチ3
2が設けられている。このクラッチ32は、脱水運転時
にロータ27、撹拌軸14及び槽軸12が一体回転する
ように連継する態様と、洗い運転時に槽軸12だけがロ
ータ27及び撹拌軸14と一体回転しないように連継解
除する態様とを切換える機能を有している。以下、この
クラッチ32について具体的に説明する。まず、図6に
示すように、クラッチ32は、矩形枠状をなす切換レバ
ー33と、この切換レバー33の内部に配設されたホル
ダー34とから構成されている。
【0038】上記ホルダー34は、槽軸12の下端部に
これと一体回転するように取り付けられている。具体的
には、図5に示すように、槽軸12の下端部の外周面に
一対の平坦面部12b、12bが形成されている。そし
て、ホルダ34の中央部分には、上記槽軸12の下端部
が嵌合する嵌合孔34aが形成されている。この嵌合孔
34aの内面には、槽軸12の平坦面12b、12bが
当接する平坦面部が形成されている。また、ホルダ34
の図5中左端部外面には、断面ほぼ半円形の枢支凹部3
4bが形成されている。上記構成の場合、ホルダ34の
嵌合孔34aに槽軸12の下端部を挿入嵌合した状態
で、ねじ止めすることによりホルダ34を槽軸12に固
定している。更に、ホルダ34と下部の軸受13との間
には、例えば波ワッシャ35が配設されている。この波
ワッシャ35により下部の軸受13が上方へ与圧されて
いる。
【0039】一方、切換レバー33は、図5及び図6に
示すように、内部にホルダ34を嵌合することにより、
ホルダ34及び相軸12と一体回転するように構成され
ている。上記切換レバー33の基端部33a(図5中左
端部)の内面側には、ホルダー34の枢支凹部34bと
嵌合する断面ほぼ半円形状の枢支凸部33b(図3参
照)が形成されている。この場合、枢支凸部33bと枢
支凹部34bの嵌合部分を回動支点として、切換レバー
33は上下方向に回動動作するように構成されている。
【0040】また、切換レバー33とホルダ34との間
には、図5及び図6に示すように、トグルばね36が設
けられている。このトグルばね36のばね力により切換
レバー33は、上方の回動位置に動作した状態(図2参
照)に保持されるように、または、下方の回動位置に動
作した状態(図7参照)に保持されるように構成されて
いる。そして、切換レバー33の先端部33cの上下部
には、凸部33d及び33eが突設されている。また、
切換レバー33の先端部33cの外面には、被操作部3
3fが突設されている。
【0041】一方、静止部位である機構部ベース10の
中心側部分の下面には、図3及び図5に示すように、凹
部37が切換レバー33の上部の凸部33dと対応する
ように形成されている。この構成の場合、切換レバー3
3が上方へ回動動作すると(図2参照、この場合は、洗
い運転時)、切換レバー33の凸部33dが機構部ベー
ス10の凹部37に嵌合する。これにより、槽軸12ひ
いては回転槽4が静止部位である機構部ベース10に固
定される。そして、上記凹部37と凸部33dの嵌合状
態では、槽軸12だけがロータ27及び撹拌軸14と一
体回転しないように連継解除された態様となっている。
この態様の場合、撹拌軸14及び撹拌体5は、ブラシレ
スモータ20によりダイレクトに回転駆動される。尚、
ロータ27と撹拌軸14は、元々一体回転するように連
結されている。
【0042】これに対して、切換レバー33が下方へ回
動動作すると(図7参照、この場合は、脱水運転時)、
切換レバー33の下部の凸部33eがロータハウンジン
グ28の上面の複数の凸部28d間に係合する。これに
より、槽軸12とロータ27(及び撹拌軸14)とが一
体回転するように連継した態様となる。この態様の場
合、槽軸12、回転槽4、撹拌軸14及び撹拌体5は、
ブラシレスモータ20によりダイレクトに回転駆動され
る。この結果、ブラシレスモータ20は、撹拌体5また
は撹拌体5及び回転槽4をダイレクトドライブ方式で回
転駆動する構成となっている。
【0043】また、機構部ベース10の図3中右端部に
は、制御レバー38が回動可能に軸支されている。この
制御レバー38の先端部側は、図6に示すように、二又
状に分かれており、そのうちの一方(図6中右方)の先
端部に下向きの傾斜面38aが形成されていると共に、
他方(図6中左方)の先端部に上向きの傾斜面38bが
形成されている。この場合、排水弁7を駆動する排水弁
モータ9により制御レバー38が一方向へ回動される
と、制御レバー38の下向きの傾斜面38aによりクラ
ッチ32の切換レバー33の被操作部33fが下方へ押
圧されて、該切換レバー33が下方へ回動動作され、図
7に示す状態となる。この図7の状態は、脱水運転に対
応しており、排水弁7が開放されている。
【0044】一方、この図7の状態で、排水弁モータ9
が断電されると、排水弁7の復帰ばねのばね力により制
御レバー38が反転方向へ回動され、制御レバー38の
上向きの傾斜面38bにより上記切換レバー33の被操
作部33fが上方へ押圧されて、該切換レバー33が上
方へ回動動作され、図2に示す状態となる。この図2の
状態は、洗い運転に対応しており、排水弁7が閉塞され
ている。
【0045】次に、上記全自動洗濯機の電気的構成につ
いて図1を参照して説明する。この図1において、交流
電源39の両端子は、一方にリアクトル40を介して整
流回路41の入力端子に接続されている。整流回路41
の出力端子間には、平滑コンデンサ42a、42bが接
続されており、この平滑コンデンサ42a、42bと整
流回路41とから倍電圧整流回路たる直流電源回路43
が構成されている。この直流電源回路43は例えば28
0Vの直流電圧を出力する。
【0046】この直流電源回路43の出力ラインである
プラス側電源ライン44a、マイナス側電源ライン44
b間には、後述のマイクロコンピュータ63等に直流定
電圧を与える定電圧回路45が接続されている。そし
て、直流電源回路43のプラス側電源ライン44aの出
力端子44Aは、切り換え手段たるリレースイッチ46
のNO端子(ノーマルオープン端子)とCOM端子(コ
モン端子)とを介してインバータ主回路47の一方のD
Cライン47aの入力端子47Aに接続され、他端はイ
ンバータ主回路47の他方のDCライン47bの入力端
子47Bに接続されている。
【0047】上述のリレースイッチ46は、上述のNO
端子及びCOM端子と、NC端子(ノーマルクローズ端
子)とを有してなり、リレー駆動回路46aにより切り
換え動作するようになっており、リレー駆動回路46a
が図示しないリレーコイルを通電するとCOM端子とN
O端子との間を閉成し(第1の状態とし)、断電する
と、COM端子とNC端子との間を自動的に閉成する
(第2の状態とする)ように構成されている。なお、リ
レー駆動回路46aは第1の状態を保持している状態で
は直流電源回路43の出力電圧が50V以下になるまで
は第1の状態を保持するようになっている。上記第1の
状態では、直流電源回路43のプラス側出力端子44A
とインバータ主回路47のプラス側入力端子47Aとの
間を閉路し且つインバータ主回路47のプラス側入力端
子47Aと後述する放電回路48の他端との間を開路
し、第2の状態では、直流電源回路43のプラス側出力
端子44Aとインバータ主回路47のプラス側入力端子
47Aとの間を開路し且つインバータ主回路47のプラ
ス側入力端子47Aと放電回路48の他端との間を閉路
するようになっている。
【0048】前記リレースイッチ46のNC端子とイン
バータ主回路47のマイナス側入力端子47Bとの間に
は、放電手段としての放電回路48が接続されている。
この放電回路48は、放電素子たる放電抵抗49と放電
用スイッチング素子50とを直列に接続して構成されて
いる。そして、この放電抵抗49及び放電用スイッチン
グ素子50の直列回路と並列にコンデンサ51(請求項
8でいうコンデンサに相当)が接続されている。上記ス
イッチング素子50の制御端子(ゲート)は、例えばフ
ォトカプラからなる駆動回路52に接続されている。
【0049】さらに、インバータ主回路47のプラス側
入力端子47Aと放電回路48との間には、コンデンサ
51と直列接続関係となる充電抵抗53が接続され、さ
らにこの充電抵抗53と並列にダイオード54(請求項
10でいうダイオードに相当)が接続されている。ま
た、直流電源回路43の出力端子44Aとインバータ主
回路47の入力端子47Aとの間には、前記リレースイ
ッチ46のCOM端子及びNO端子間と並列に回生用ダ
イオード55が接続されている。また、インバータ主回
路47の一方のDCライン47aの電圧を検出する電圧
検出手段たる分圧回路56が設けられている。この分圧
検出回路56により検出された電圧は後述のマイクロコ
ンピュータ63に与えられるようになっている。
【0050】また、インバータ主回路47は、3相ブリ
ッジ接続された例えばIGBTからなるスイッチング素
子57a〜57fと、これらスイッチング素子57a〜
57fにそれぞれ並列接続されたフリーホイールダイオ
ード58a〜58fとから構成されている。そして、上
記インバータ主回路47の出力端子59u、59v、5
9wは、ブラシレスモータ20の3相の巻線26u、2
6v、26wに接続されている。また、インバータ主回
路47の各スイッチング素子57a〜57fの制御端子
(ゲート)は、例えばフォトカプラからなる駆動回路6
0に接続されている。この駆動回路60はPWM回路6
1からの信号により制御されて上記各スイッチング素子
57a〜57fをオンオフ制御するようになっている。
これら直流電源回路43、インバータ主回路47、駆動
回路60及びPWM回路61から駆動手段62が構成さ
れている。
【0051】上記PWM回路61は、内部に所定周波数
の三角波形信号を発生する手段を備えており、次の述べ
るマイクロコンピュータ63から与えられる通電信号D
u、Dv、Dwに基いて、正弦波の巻線電流を形成すべ
く、駆動信号Vup、Vun、Vvp、Vvn、Vw
p、Vwnを形成して、駆動回路60に出力するように
なっている。なお、駆動信号Vup、Vunを図8
(d)に示している。
【0052】一方、ブラシレスモータ20のホールIC
31a、31b、31cから出力された位置センサ信号
Ha、Hb、Hcは、上記マイクロコンピュータ63へ
与えられるように構成されている。さらに、マイクロコ
ンピュータ63は、前記排水弁7を開閉駆動する排水弁
モータ9並びに回転槽4内へ給水する給水弁64を通電
制御するように構成されている。
【0053】また、マイクロコンピュータ63は、交流
電源39の電圧に基づいて停電を検知する停電検出回路
65からの停電検出信号、回転槽4内の水位を検知する
水位センサ66からの水位検知信号、外箱1の上部に設
けられた蓋67(図2参照)の開閉状態を検知する蓋ス
イッチ68からの開閉検知信号、図示しない操作パネル
に設けられた各種の操作スイッチ69からのスイッチ信
号を受けるように構成されている。
【0054】このマイクロコンピュータ63は、ブラシ
レスモータ20を通電制御する駆動制御手段としての機
能、全自動洗濯機の運転全般を制御する機能、及びモー
タ20に対する電磁ブレーキを発生させる機能を有して
おり、そのための制御プログラム及びこのプログラムの
実行に必要なデータを内部に設けられたROMに記憶し
ている。そして、この場合、マイクロコンピュータ63
は、回生ブレーキ、放電ブレーキ、短絡ブレーキを発生
させる他に、ソフトブレーキを発生させることができる
ように、インバータ主回路47のスイッチング素子57
a〜57f、放電用スイッチング素子50、リレースイ
ッチ46を制御する構成となっている。次に各ブレーキ
の動作について述べる。
【0055】回生ブレーキ:モータ20の巻線26u、
26v、26wに発生する誘起電圧の位相に対して、各
相に流れる電流位相が遅れ位相となる通電パターンでス
イッチング素子57a〜57fをオンオフ制御すること
により、直流電源回路43側へモータエネルギーが回生
用ダイオード55を介して回生される回生制動が発生す
るブレーキである。従って、マイクロコンピュータ63
によるスイッチング素子オンオフ制御機能と回生用ダイ
オード55とで回生ブレーキ手段が構成されている。
【0056】この回生ブレーキの特徴は、モータ20の
回転速度が比較的高い時において優れた制動効果を奏
し、制動の緊急性に対応できるが、反面、低回転速度状
態での制動には回生電力が低くなるから不向きであり、
またモータ起電力が過大となり過ぎるとインバータ主回
路47や直流電源回路43の回路素子が破損するところ
にある。
【0057】放電ブレーキ:モータ20の巻線26u、
26v、26wに発生する誘起電圧の位相に対して、各
相に流れる電流位相が遅れ位相となる通電パターンでス
イッチング素子57a〜57fをオンオフ制御すると共
に、リレースイッチ46をCOM端子及びNC端子間閉
成へと切り換え、分圧回路56による検出電圧が上限所
定電圧(DCライン47aが400Vとなったことを示
す電圧)以上となったときに放電用スイッチング素子5
0をオンしてモータエネルギーを放電抵抗49にて消費
させることにより発生するブレーキである。この場合、
前記検出電圧が下限所定電圧(DCライン47aが35
0Vとなったことを示す電圧)以下となると放電用スイ
ッチング素子50をオフする。従って、マイクロコンピ
ュータ63によるスイッチング素子57a〜57f及び
放電用スイッチング素子50オンオフ制御機能と、リレ
ースイッチ46、分圧回路56、放電回路48とにより
放電ブレーキ手段が構成されている。すなわち、この放
電ブレーキ手段は、回生ブレーキ手段の実行時に、モー
タ20の誘起電圧に応じて動作するようになっている。
【0058】この放電ブレーキの特徴は、モータ20の
回転速度が高い時において優れた制動効果を奏し、特に
回生ブレーキ手段の実行時において回生電流が過大であ
るときにこの放電ブレーキに切り換えられることが多
い。しかし、この場合には温度上昇を伴うものである。
【0059】短絡ブレーキ:インバータ主回路47のス
イッチング素子57a〜57fのうちの下側の3のスイ
ッチング素子57b、57d、57fを同時にオン制御
してモータ20の巻線26u、26v、26wを全て短
絡状態とすることによりブレーキをかけるものである。
従って、マイクロコンピュータ63によるスイッチング
素子57a〜57fオンオフ制御機能により短絡ブレー
キ手段が構成されている。
【0060】この短絡ブレーキの特徴は、モータ20の
回転速度が高回転速度状態からこれを連続的に用いると
低回転速度状態まで制動効果が期待でき、制動効果とし
は小さくはないが大きくもない。しかし、モータ20の
回転速度が低回転速度状態で急にこの短絡ブレーキをか
けると、急に制動がかかり、振動や振動による騒音が発
生することがある。
【0061】ソフトブレーキ:モータ20に印加する直
流電源回路43の出力電圧に対する入力デューティー比
を徐々にゼロまで低下させて制動をかけるブレーキであ
る。従って、マイクロコンピュータ63によるスイッチ
ング素子57a〜57fオンオフ制御機能によりソフト
ブレーキ手段が構成されている。このソフトブレーキの
特徴は、制動効果は緩やかであるが振動や騒音が低く、
特にモータ20の回転速度が低い時にブレーキをかける
ときに好適する。
【0062】また、上述のブレーキ手段の他に、ブレー
キに関連する制御手段として初期空走手段と、通常空走
手段と、位置決め手段とがある。初期空走手段は、マイ
クロコンピュータ63によりスイッチング素子57a〜
57fを全てオフしてモータ20を空走させるもので、
このときにホールIC31a、31b、31cからの位
置センサ信号Ha、Hb、Hcによりモータ20の回転
速度を検出するようになっている。通常空走手段は、マ
イクロコンピュータ63によりスイッチング素子57a
〜57fを全てオフしてモータ20を空走させるもの
で、このとき回転速度の検出はしない。
【0063】位置決め手段は、モータ20を極めて遅い
速度で回転させるようにスイッチング素子57a〜57
fをオンオフ制御するものであり、この位置決め手段
は、図11に示すように極めて短時間(0.5秒)実行
されるので、モータ20は静止状態に位置決めされてい
るものと見なし得る。
【0064】そして、マイクロコンピュータ63は、ブ
レーキをかける時には、上述のブレーキ手段を組み合わ
せてブレーキをかけるようになっており、このブレーキ
組み合わせモードとしては、図9に示すように、「弱ブ
レーキ」モードと、「普通ブレーキ」モードと、「強ブ
レーキ」モードと、「緊急ブレーキ」モードと、「洗い
ブレーキ」モードとがある。
【0065】「洗いブレーキ」モードは、運転が洗い運
転のときに用いられ、図11に示すように正回転および
逆回転の後に実行されるもので、これは、図9に示すよ
うに、ソフトブレーキ手段が最初所定時間(所定のデュ
ーティー比からゼロまで)実行され、次いで短絡ブレー
キ手段が回転停止まで実行され、そして、位置決め手段
が所定時間(0.5秒)実行される。この「洗いブレー
キ」モードは、洗い運転時に用いるようになっている。
【0066】「弱ブレーキ」モードは、脱水運転が設定
された脱水時間を満了して正規に終了したとき、操作ス
イッチ69のうちの電源切りスイッチもしくは一時停止
スイッチが操作されたとき、蓋67が開放されたとき
(これは蓋スイッチ68により検出される)のいずれか
の条件に該当し、且つ、初期空走手段(回転速度検出が
含まれる)を40ms(ミリ秒)実行したときモータ2
0の回転速度が300r.p.m未満であるときに、用
いられるものである。この「弱ブレーキ」モードは、上
記初期空走手段の実行に続いて、通常空走手段を400
ms経過するまで実行し、その後、ソフトブレーキ手段
を所定時間(所定のデューティー比からゼロまで)実行
し、そして短絡ブレーキ手段を回転停止まで実行する。
【0067】「普通ブレーキ」モードは、脱水運転が設
定された脱水時間を満了して正規に終了したときであっ
て初期空走手段実行時にモータ20の回転速度が300
r.p.m以上であるときに用いられ、また、操作スイ
ッチ69のうちの電源切りスイッチもしくは一時停止ス
イッチが操作されたとき、あるいは蓋67が開放された
とき(これは蓋スイッチ68により検出される)のいず
れの条件に該当し、且つ、初期空走手段実行時のモータ
20の回転速度が300r.p.m以上〜600r.
p.m未満であるときに、用いられるものである。この
「普通ブレーキ」モードは、初期空走手段(回転速度検
出が含まれる)を40ms実行し、次に、短絡ブレーキ
手段をモータ20が停止するまで実行するようになって
いる。
【0068】「強ブレーキ」モードは、操作スイッチ6
9のうちの電源切りスイッチもしくは一時停止スイッチ
が操作されたとき、あるいは蓋67が開放されたとき
(これは蓋スイッチ68により検出される)のいずれの
条件に該当し、且つ、初期空走手段実行時のモータ20
の回転速度が600r.p.m以上〜1000r.p.
m未満であるときに、用いられるものである。なお脱水
運転時のモータ20の回転速度は最大で900r.p.
mとなるように制御されるもので、通常では900r.
p.mを大きく上回ることはない。
【0069】「強ブレーキ」モードは、初期空走手段の
実行に続いて、短絡ブレーキ手段を400ms実行し、
次いで、放電ブレーキ手段の実行を含む回生ブレーキ手
段を回転速度が480r.p.mに低下するまで実行
し、そして短絡ブレーキ手段を回転速度がゼロ(回転停
止)となるまで実行する。
【0070】「緊急ブレーキ」モードは、脱水運転時に
おいて停電が発生したときにその時点でのモータ回転速
度と関係なく用いられるようになっており、「緊急ブレ
ーキ」モードは、初期空走手段の実行に続いて、短絡ブ
レーキ手段を400ms実行し、次いで、放電ブレーキ
手段の実行を含む回生ブレーキ手段を回転速度が100
r.p.mに低下するまで実行し、そして短絡ブレーキ
手段を回転速度がゼロ(回転停止)となるまで実行す
る。
【0071】上記構成の作用について、マイクロコンピ
ュータ63の動作と共に説明する。まず、洗い運転や脱
水運転時においてはモータ20が撹拌体5回転駆動のた
めあるいは回転槽4回転駆動のために回転駆動される。
マイクロコンピュータ63は、モータ20を回転するに
ついては、位置センサ信号Ha、Hb、Hcに基いて、
所定の回転速度を得るための8ビットのデータ値で示さ
れる通電信号Du、Dv、Dwを形成する(図8(c)
参照)。PWM回路61は、この通電信号Du、Dv、
Dwに基いて、駆動信号Vup、Vun、Vvp、Vv
n、Vwp、Vwn(そのうちVup、Vunを図8
(d)に示す)を形成して出力する。
【0072】これにて、例えばU相の出力電圧が同図8
(e)に示すようになり、U相巻線電流が同図(f)に
示すように正弦波となる。他のV相、W相についても同
様にして正弦波電流が通電される。但し、各通電信号D
u、Dv、Dwは電気角で121度ずれるように形成さ
れるようになっている。なお、マイクロコンピュータ6
3は上述の通電信号Du、Dv、Dwを出力する他に、
出力の許可・停止のための信号DoをPWM回路61に
与えるようになっており、この信号Poが「0」のとき
には、駆動信号Vup、Vun、Vvp、Vvn、Vw
p、Vwnをロウレベルとしてスイッチング素子57a
〜57fを全てオフし、モータ20を断電するようにな
っている。
【0073】しかして、洗剤洗い運転やすすぎ洗い運転
といった洗い運転時には、撹拌体5を正逆回転させるべ
く、マイクロコンピュータ63は図11に示すように、
モータ20を正方向に回転させた後、洗いブレーキモー
ドでブレーキをかけ、逆方向へ回転させた後、洗いブレ
ーキモードでブレーキをかけることを繰り返す。この場
合、既述したように、洗いブレーキモードでは、ソフト
ブレーキ手段が最初所定時間(所定のデューティー比か
らゼロまで)実行され、次いで短絡ブレーキ手段が回転
停止まで実行され、そして、位置決め手段が所定時間
(0.5秒)実行される。この「洗いブレーキ」モード
は、洗い運転時に用いるようになっている。撹拌体5に
ブレーキをかける場合、いきなり短絡ブレーキ手段を用
いると、急激にブレーキがかかって水跳ね音が大きくな
るため、本実施例のようにソフトブレーキ手段を実行し
てから短絡ブレーキ手段を実行するから、大きな水跳ね
音の発生を防止できるようになる。
【0074】次に脱水運転時においては、マイクロコン
ピュータ63が、回転槽4を回転させるべくモータ20
を回転させるものであるが、この脱水運転が設定された
脱水時間を満了して正規に終了した場合、ブレーキをか
けるが、その運転終了時にモータ20の回転速度が30
0r.p.m未満であるときには、これが初期空走手段
の実行時に検出されて、この初期空走手段も含めた「弱
ブレーキ」モードが用いられる。この「弱ブレーキ」モ
ードでブレーキをかける場合、スイッチング素子57a
〜57fを全てオフする初期空走手段が実行された後、
引き続きスイッチング素子57a〜57fを全てオフす
る通常空走手段が実行されるが、マイクロコンピュータ
63は、この通常空走手段の実行中に、リレー駆動回路
46aがリレーコイルを断電してリレースイッチ46の
COM端子及びNC端子間閉成へと切り換え、インバー
タ主回路47への直流電源供給を停止する。
【0075】そして、スイッチング素子57a〜57f
のオンデューティー比を徐々にゼロにするソフトブレー
キ手段を実行する。この場合、このソフトブレーキ手段
が実行される直前のモータ回転速度は、ある回転速度に
なることが実験的に予測されており、従って、このソフ
トブレーキ手段では、オンデューティー比を実験的に決
められたオンデューティー比から徐々にゼロにするもの
である。そして、オンデューティー比がゼロとなったと
ころでこのソフトブレーキ手段の実行が停止されて、ス
イッチング素子57a〜57fのうち57b、57d、
57fをオンする短絡ブレーキ手段を実行する。このと
き、モータ20の回転速度がほぼ100r.p.m程度
まで落ちている。従って、短絡ブレーキ手段が実行され
ても、いきなり回転速度が落ちることがなく、ブレーキ
が円滑になされて振動・騒音の発生がない。
【0076】なお、この「弱ブレーキ」モードは、既述
したように、脱水運転において電源切りスイッチもしく
は一時停止スイッチが操作されたとき、蓋67が開放さ
れたときのいずれかの条件に該当し、且つ、初期空走手
段実行時モータ20の回転速度が300r.p.m未満
であるときに、用いられるものであり、この場合も同様
に振動・騒音の発生がない。図13には、この「弱ブレ
ーキ」モードでブレーキをかけた時の回転速度の変化の
様子を示している。
【0077】また、脱水運転がモータ回転速度300
r.p.m以上である状態で正規に終了した時には、既
述した「普通ブレーキ」モードが用いられてブレーキが
かけられる。この場合、40msの初期空走手段に引き
続いて短絡ブレーキ手段が実行される。この実行時40
0msが経過するまでに、リレー駆動回路46aがリレ
ーコイルを断電してリレースイッチ46のCOM端子及
びNC端子間閉成へと切り換え、インバータ主回路47
への直流電源供給を停止する。この短絡ブレーキ手段が
回転停止まで実行され、約20秒で停止する。この場
合、モータ20の回転速度が高回転速度状態からこの短
絡ブレーキ手段を実行するから、制動効果が高いとはい
えないものの振動・騒音の発生が少ない。このように脱
水運転が正規に終了した場合には、制動の緊急性もない
から、振動・騒音の発生防止を優先してブレーキをかけ
ることができる。
【0078】なお、この「普通ブレーキ」モードは、脱
水運転において電源切りスイッチもしくは一時停止スイ
ッチが操作されたとき、または蓋67が開放されたとき
のいずれかの条件に該当し、且つ、回転速度が300
r.p.以上〜600r.p.m未満であるときにも、
用いられる。この場合、比較的緊急性を有するが、回転
速度が上限で600r.p.m未満であるから、この
「普通ブレーキ」モードでもモータ20の回転停止まで
にさほど時間がかからず、この場合の緊急性に十分対応
できるものである。従って、この場合も振動・騒音の発
生が低減されるものである。
【0079】次に、脱水運転において電源切りスイッチ
もしくは一時停止スイッチが操作されたとき、または蓋
67が開放されたときのいずれかの条件に該当し、且
つ、回転速度が600r.p.以上〜1000r.p.
m未満であるときには、「強ブレーキ」モードが用いら
れる。この場合、比較的緊急性を有するものである。こ
こで仮に、上述した「普通ブレーキ」モードでブレーキ
をかけると、回転速度が高いことから、回転停止までに
時間がかかってしまうため、この「強ブレーキ」モード
が用いられるものである。この「強ブレーキ」モード
は、初期空走手段が実行された後、短絡ブレーキ手段を
400msで実行し、この実行中に、リレー駆動回路4
6aがリレーコイルを断電してリレースイッチ46のC
OM端子及びNC端子間閉成へと切り換えるようになっ
ている。つまり、回生ブレーキ手段の実行に先だって、
直流電源回路43をインバータ主回路47から開路して
放電回路48を接続し(つまり放電抵抗49を接続
し)、この後、回生ブレーキ手段が実行される。
【0080】この回生ブレーキ手段は、既述したよう
に、モータ20の巻線26u、26v、26wに発生す
る誘起電圧の位相に対して、各相に流れる電流位相が遅
れ位相となる通電パターンでスイッチング素子57a〜
57fをオンオフ制御して、直流電源回路43側へモー
タエネルギーが回生用ダイオード55を介して回生させ
るようにしている。この場合、モータ20の回転速度が
高いとモータ20の起電力が高く、600V程度の誘起
電圧が発生する。DCライン47aにあらわれるモータ
誘起電圧が400Vを超えると、これが分圧回路56に
より検出されることにより、マイクロコンピュータ63
は、駆動回路52を介して放電用スイッチング素子50
をオンさせる。これにより、モータエネルギーが放電抵
抗49により消費されてDCライン47aの電圧がさが
って350V以下となると放電用スイッチング素子50
はオフされるが、モータ20はまだ回転しているため、
モータ誘起電圧が400Vを超える状況が続いている間
は、放電用スイッチング素子50がオンオフを繰り返す
ことになる。
【0081】しかして、モータ誘起電圧が400Vを超
えない状況になると、モータエネルギーが回生用ダイオ
ード55を介して直流電源回路43側へ回生されるよう
になる。つまり回生ブレーキ手段が実行されることにな
る。この回生ブレーキ手段はモータ回転速度が480
r.p.mに低下するまで、実行される。つまり、48
0r.p.mに低下すると、この放電ブレーキ手段及び
回生ブレーキ手段におけるスイッチング素子57a〜5
7fのオンオフパターンが、スイッチング素子57a〜
57fのうちの下側の3のスイッチング素子57b、5
7d、57fを同時にオンするパターンに切り換えられ
短絡ブレーキ手段が実行される。この短絡ブレーキ手段
は回転停止まで実行される。
【0082】このような「強ブレーキ」モードにおいて
は、モータ20の回転速度が高い場合であって比較的緊
急性があるときに、「普通ブレーキ」モードに比して高
い制動効果を得ることができて制動時間の短縮が図られ
る。
【0083】次に、脱水運転中に停電が発生した場合、
その時点でのモータ20の回転速度に関係なく、「緊急
ブレーキ」モードが用いられる。これは、既述したよう
に、放電ブレーキ手段の実行を含む回生ブレーキ手段を
回転速度が100r.p.mに低下するまで実行する点
が上述の「強ブレーキ」モードと異なる。この場合、回
生ブレーキ手段が回転速度100r.p.mまで実行さ
れることで制動力が強くなり、制動時間も短く、制動の
緊急性に対応している。図12には、脱水運転が例えば
モータ回転速度が600以上〜1000r.p.m未満
の状態でブレーキがかけられた場合の各ブレーキモード
における回転速度変化状況(ブレーキのかかり度合い状
況)を示しており、この図から分かるように、「緊急ブ
レーキ」モード、「強ブレーキ」モード、「普通ブレー
キ」モードの順で制動時間が短くなっていることがわか
る。
【0084】一方、前述した「強ブレーキ」モード及び
「緊急ブレーキ」モードにおいては、回生ブレーキ手段
の実行に先だって短絡ブレーキ手段を実行するようにし
ており、これにより、直流電源回路43やインバータ主
回路47の回路素子の破損を防止できるようになる。す
なわち、回転ブレーキ手段を実行させると、モータ回転
速度が高い場合に制動効果が高い利点があるものの、回
生電流が過度に大きくなって直流電源回路43やインバ
ータ主回路47の回路素子が破損する虞がある。しかる
に本実施例では、回生ブレーキ手段の実行に先立ち短絡
ブレーキ手段を実行させるから、回転ブレーキ手段実行
前に、モータ巻線短絡によりモータエネルギーを消費さ
せることができて、回生ブレーキ手段の実行時に回生電
流が過度に大きくなることを未然に防止できるようにな
り、回路素子の破損を防止できるようになる。
【0085】また、放電ブレーキ手段は、モータ起電力
が発生してインバータ主回路47側が直流電源回路43
に対して高い電位となった時に実行されるが、この放電
ブレーキの実行時期に、リレースイッチ46を、インバ
ータ主回路47を直流電源回路43に接続し放電抵抗4
9に対して開路した第1の状態から、インバータ主回路
47を直流電源回路43に対し開路して放電抵抗49に
接続する第2の状態に切り換えると、リレースイッチ4
6部分でスパークが飛んだり接点溶着が発生したりす
る。この場合上記実施例においては、直流電源回路43
とインバータ主回路47との間に電位差が発生しない短
絡ブレーキ手段実行時に切り換え動作を行なうから、こ
の切り換え動作時のスパーク発生や接点溶着の発生を防
止できるようになる。
【0086】また、この「強ブレーキ」モード及び「緊
急ブレーキ」モードにおいては、放電用スイッチング素
子50がオン動作して放電ブレーキ手段が実行される
が、このスイッチング素子50はモータ誘起電圧が40
0V未満となるまでに比較的高い周波数でオンオフ動作
する。このスイッチングにより、ノイズが発生する虞が
あるが、本実施例においては、放電抵抗49と放電用ス
イッチング素子50との直列回路に、並列にコンデンサ
51を接続しているから、上記ノイズの発生を抑制でき
るようになる。
【0087】なお、仮に、コンデンサ50をインバータ
主回路47の入力両端子47A、47B間に固定的に接
続してもノイズ発生抑制に寄与できるものであるが、こ
の場合、このコンデンサ50に常に大きな充放電電流が
流れるため、ノイズフィルタとして必要なコンデンサ容
量以上に大きな容量のコンデンサが必要となる。この点
本実施例では、切り換えスイッチ46が第2の状態とな
った時にのみ、すなわち放電抵抗49が用いられる時に
のみ、このコンデンサ51がノイズフィルタとして用い
られることになり、大きな容量を必要としない。
【0088】また、洗い運転や、脱水運転においてはリ
レースイッチ46が上述の第1の状態(COM端子及び
NO端子間閉成状態)にあるときには、直流電源回路4
3からインバータ主回路47に直流電源が与えられ、モ
ータ20が運転状況に応じて回転している。その運転が
終了してブレーキがかけられるときには、リレースイッ
チ46が第2の状態(COM端子及びNC端子間閉成状
態)に切り換え動作する。この場合、リレースイッチ4
6が第1の状態にあるときに充電抵抗53を介してコン
デンサ51が充電されていて、直流電源回路43のプラ
ス側出力端子44Aと放電回路48とは同電位となって
おり、従って、リレースイッチ46が第2の状態に切り
換わったときにスパークが飛んだり接点溶着が発生した
りすることがない。
【0089】リレースイッチ46が上述の第1の状態に
あってモータ20が回転している状況で、例えば、停電
があったり、電源プラグが抜かれたりすると、「緊急ブ
レーキ」モードでブレーキがかけられる。そして、この
場合、直流電源回路43の出力電圧が次第に低下してゆ
く。このときにコンデンサ51には電荷が充電されてい
るので、相対的にコンデンサ51端子電圧が直流電源回
路43の出力電圧を上回り、ダイオード54がオンし、
このダイオード54を介して、コンデンサ51の電荷が
直流電源回路43に放電するようになる。このときに直
流電源回路43側と放電回路48側とはほぼ同電位であ
る。この状態で「緊急ブレーキ」モードのブレーキイン
グ中にリレースイッチ46が第2の状態に切り換えられ
たとしても、スパークが飛んだり接点溶着が発生したり
することがない。
【0090】この場合、リレースイッチ46が、本実施
例のように所定動作電圧(既述した50V)以下で自動
的に第2の状態となるように構成されていると、ブレー
キング時以外でも、停電時や電源プラグ抜脱時において
その切り替えがなされたときに、そのリレースイッチ4
6でのスパークや接点溶着の発生防止に寄与できるよう
になる。
【0091】ここで、通電信号Du、Dv、Dwにおい
て各相の通電信号の振幅が同一のとき(同一データ値の
とき)にその電気角が例えば1度ずれるように形成され
るようになっている。つまり、通電信号Duに対して通
電信号Dvの位相は電気角121度ずれて発生し、通電
信号Dvに対して通電信号Dwの位相は電気角121度
ずれて発生するようになっている。これについて例えば
U相、W相を例にとって詳述する。図14には、U相、
V相の通電信号Du、Dvを詳細に示しており、これら
は、その1電気角分を360分割した電気角データと
「256」段階の数値データとで示される正弦波データ
で示されており、そのうちの数値データの大きさにより
対応する相の正弦波形の巻線電流の振幅が決定されるも
のであり、この巻線電流の振幅(電流値)は、その相の
巻線に通電するスイッチング素子(57a〜57fのい
ずれか)に通電する時間幅で決定される。また、電気角
データで通電タイミングが決定される。
【0092】U相、V相の通電信号波形は、通常、電気
角120度ずれるようにする。この場合の波形が参考例
として示す図17のようになる。U相、W相の巻線電流
の振幅が同一(電流波形が交差)となる部分(図8
(f)のP部分)は、図17に示すようにU相、V相の
通電信号Du、Dvがクロスする部分Pk部分で発生す
る。このとき、通電信号Du、Dvが図18に示すよう
に一つの電気角Kで同一数値データとなって重なってし
まうと、大きなスパイク電流が発生してノイズが発生す
ることがある。
【0093】すなわち、今、U相に着目すると、スイッ
チング素子57aと57fとがオンしており、U相巻線
26uに流れる電流振幅が2A(アンペア)のときのイ
ンバータ主回路47のDCライン47aに流れる電流は
図20の符号i1で示すようになる。この状態で、スイ
ッチング素子57aがオンからオフへ変化すると、電流
が、同図に符号i2で示すように、モータ巻線26u、
26w→スイッチング素子57fのコレクタ・エミッタ
間→フライホイールダイオード58b→モータ巻線26
u、26wの経路で巻線電流が流れる。再度、スイッチ
ング素子57aをオンすると、フライホイールダイオー
ド58bは直前まで流れていた電流による蓄積電荷のた
め、逆回復時間の間スイッチング素子57aを流れる電
流を阻止できず、図19に示すように約7Aの短絡電流
がDCライン47aに流れる。同様にして、スイッチン
グ素子57cのオン変化が重なると、9Aの短絡電流が
流れる。
【0094】しかして、巻線26u、26v、26wに
正弦波電流を流す場合には、各相のスイッチング素子
は、その時々の電気角において通電期間が微妙に異なり
ながらスイッチングしている。U相とV相とに電流が流
れる場合を考えると、スイッチング素子57a、57
c、57fがオンしており、上述したように、スイッチ
ング素子57aがオフからオンするタイミング、スイッ
チング素子57cがオフからオンするタイミングでDC
ライン47aに短絡電流が流れる。ここで、U相とU相
との電流振幅が一致する場合(電流波形がクロスする場
合)には、図18に示したように、その時点での電気角
の通電信号Du、Dvが一致すると、PWM処理された
駆動信号Vup,Vvpが完全に一致してスイッチング
素子57aとスイッチング素子57cとのオンタイミン
グが完全同一となる(図19の符号x、y参照)。する
と、フライホイールダイオード58bと58dの両方を
同時に短絡電流が流れる状態が起こり、通常の約2倍の
15A程度の大きなスパイク電流が流れる。このスパイ
ク電流は、制御回路全体の動作に悪影響を与えるばかり
でなく、洗濯機以外の家電機器の動作にも影響を与える
ものである。特にモータ20の回転速度を低速にする状
態、特に洗い運転における位置決め手段の実行時では、
電気角1度の周期も長く、短絡電流の重なり合う時間も
長くなり、一層ノイズ障害がひどくなる。
【0095】しかるに、本実施例では、各通電信号D
u、Dv、Dwを、図14及び図15に示すように電気
角で121度ずれるように形成しており、同じ電気角で
同じ数値データとなることがなく、つまり、図16に示
すように、モータ20の相電流振幅が一致するタイミン
グでのスイッチング素子のオン時間帯がずれるようにし
ているから、短絡電流が重なることがなく、もって、大
きなスパイク電流の発生を低減できてノイズ発生防止に
寄与できるようになる。特に位置決め手段の実行時にお
いてノイズ発生防止を有効に図ることができる。なお、
ブラシレスモータから回転槽及び撹拌体への回転駆動は
ダイレクト方式でなくても良く、例えばベルト伝達機構
等の回転伝達手段により回転伝達するようにしても良
い。
【0096】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、電磁ブレーキ手段として、回生ブレーキ手段と、
放電ブレーキ手段と、短絡ブレーキ手段とを備えてお
り、機械的制動手段を用いる場合に比して構成の簡単化
を図ることができ、しかも、単一の電磁ブレーキ手段を
用いる場合に比して、制動効果の向上を期待できると共
に、制動時の振動や騒音の低減も期待できる。
【0097】請求項2の発明によれば、電磁ブレーキ手
段として、回生ブレーキ手段と、放電ブレーキ手段と、
短絡ブレーキ手段とを備えており、機械的制動手段を用
いる場合に比して構成の簡単化を図ることができ、しか
も、単一の電磁ブレーキ手段を用いる場合に比して、制
動効果の向上を期待できると共に、制動時の振動や騒音
の低減も期待でき、しかも、回転槽及び撹拌体をダイレ
クトドライブすることと相俟って、振動・騒音の低減に
大いに寄与できる。請求項3の発明によれば、ブラシレ
スモータにブレーキをかける時には、ブレーキ手段を1
つもしくは2つ以上組み合わせるようにしたから、制動
効果を優先したり、良好な制動効果を得つつ制動をかけ
る際の温度上昇防止や、回路素子破損防止、振動・騒音
低減を図ったりすることが可能となる。
【0098】請求項4の発明によれば、洗濯の運転内容
に応じてブレーキ手段を1つもしくは2つ以上組み合わ
せたから、洗濯の運転内容に応じて良好な制動効果を得
たり、制動をかける際の温度上昇防止や、回路素子破損
防止、振動・騒音低減を図ったりすることが可能とな
る。
【0099】請求項5の発明によれば、回生ブレーキ手
段を実行させる場合には短絡ブレーキ手段を先だって実
行させるようにしたから、回転ブレーキ手段実行前に、
モータ巻線短絡によりモータエネルギーを消費させるこ
とができて、回生ブレーキ手段の実行時に回生電流が過
度に大きくなることを未然に防止でき、直流電源回路や
インバータ主回路の回路素子の破損を防止できる。
【0100】請求項6の発明によれば、インバータ主回
路を直流電源回路に接続し且つ放電素子に対し開路した
状態と、インバータ主回路を直流電源回路から開路し且
つ放電素子に対し接続する状態とを切り換える切り換え
手段を設け、回生ブレーキ手段を実行させる場合には、
短絡ブレーキ手段及び放電ブレーキ手段を順に先だって
実行させ、且つ、短絡ブレーキ手段実行時に前記切り換
え手段により直流電源回路とインバータ主回路とを開路
してインバータ主回路を放電素子を接続するようにした
から、回路素子破損を防止でき、しかも、直流電源回路
とインバータ主回路との間に電位差が発生しない短絡ブ
レーキ手段実行時に切り換え動作を行なうから、この切
り換え動作時のスパーク発生や接点溶着の発生を防止で
きる。
【0101】請求項7の発明によれば、洗い運転と脱水
運転とでのブレーキ手段の組み合わせが異なるから、洗
い運転及び脱水運転の個々に応じて制動効果を優先させ
たり、良好な制動効果を得つつ制動をかける際の温度上
昇防止や、回路素子破損防止、振動・騒音低減を図った
りすることが可能となる。
【0102】請求項8の発明によれば、ブラシレスモー
タにブレーキをかける時に緊急性の有無によってブレー
キ手段の組み合わせが異なるから、ブレーキの緊急性が
あるときには短時間で制動をかけるようにできると共
に、緊急性がないときには温度上昇防止や振動発生防止
を有効に図りつつ比較的緩やかな制動をかけることがで
きる。
【0103】請求項9の発明によれば、放電ブレーキ手
段の実行に際しては、放電回路の放電用スイッチング素
子の動作時におけるノイズの発生を抑制でき、しかも、
ノイズ防止用のコンデンサの容量も大きくせずに済む。
請求項10の発明によれば、コンデンサに充電する充電
抵抗を該コンデンサに直列に接続したから、切り換え手
段が切り換え動作したときにスパークが飛んだり接点溶
着が発生したりすることがない。請求項11の発明によ
れば、コンデンサの電荷を直流電源回路側へ放電させる
ためのダイオードを充電抵抗と並列に接続したから、モ
ータが回転している状況で、例えば、停電があったり、
電源プラグが抜かれたりしたことに起因して切り換え手
段が切り換え動作を起こしても、スパークが飛んだり接
点溶着が発生したりすることがない。
【0104】請求項12の発明によれば、ブラシレスモ
ータの相電流振幅が一致するタイミングでのスイッチン
グ素子のオン時間帯がずれるようにしたから、大きなス
パイク電流の発生を低減できてノイズ発生防止に寄与で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全自動洗濯機の電気的
構成図
【図2】全自動洗濯機の縦断側面図
【図3】撹拌体及び回転槽の駆動機構部の縦断側面図
【図4】ブラシレスモータのステータの分解斜視図
【図5】ブラシレスモータ及びクラッチの分解斜視図
【図6】クラッチ及び制御レバーの斜視図
【図7】クラッチの異なる切換状態を示す図3相当図
【図8】ブラシレスモータの正弦波通電時のタイムチャ
ート
【図9】ブレーキモードの内容を示す図
【図10】ブレーキモードの使用内容を示す図
【図11】洗い運転時のモータの回転速度変化状況を示
す図
【図12】各ブレーキモードでの脱水運転時のモータの
回転速度の変化状況を示す図
【図13】他のブレーキモードでの脱水運転時のモータ
の回転速度の変化状況を示す図
【図14】U相、V相の通電信号を部分的に示す図
【図15】通電信号の特定部分を示す図
【図16】スイッチング素子のオンオフ状況とDCライ
ン電流の変化とを示す図
【図17】参考例を示すU相、V相の通電信号を部分的
に示す図
【図18】図15相当図
【図19】図16相当図
【図20】スイッチング素子のオンオフに伴う電流の状
況を示す図
【符号の説明】
1は外箱、2は水受槽(外槽)、4は回転槽、5は撹拌
体、12は槽軸、14は撹拌軸、20はブラシレスモー
タ、21はステータ、26は巻線、27はロータ、30
はロータマグネット、32はクラッチ、33は切換レバ
ー、38は制御レバー、47はインバータ主回路、48
は放電回路、49は放電抵抗(放電素子)、50は放電
用スイッチング素子、51はコンデンサ、53は充電抵
抗、54はダイオード、55は回生用ダイオード、57
a〜57fはスイッチング素子、60は駆動回路、61
はPWM回路、62は駆動手段、63はマイクロコンピ
ュータを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 嘉幸 名古屋市西区名西二丁目33番10号 東芝 エー・ブイ・イー株式会社 名古屋事業 所内 (72)発明者 松本 悟 名古屋市西区名西二丁目33番10号 東芝 エー・ブイ・イー株式会社 名古屋事業 所内 (56)参考文献 特開 平7−163786(JP,A) 特開 平1−317489(JP,A) 特開 平11−27985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 37/40 H02P 6/24

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転槽及び撹拌体を回転駆動するための
    ブラシレスモータと、 直流電源回路を有すると共に、複数相ブリッジ接続され
    たスイッチング素子を備えたインバータ主回路とを有し
    て構成されて、前記ブラシレスモータを駆動する駆動手
    段と、 前記ブラシレスモータの起電力を前記直流電源回路へ回
    生させる回生ブレーキ手段と、 前記インバータ主回路の入力側の両端間に接続される放
    電素子により前記起電力を消費させる放電ブレーキ手段
    と、 前記ブラシレスモータ巻線を短絡する短絡ブレーキ手段
    と、を備えてなる洗濯機。
  2. 【請求項2】 回転槽及び撹拌体をダイレクトドライブ
    方式で回転駆動するためのブラシレスモータと、 直流電源回路を有すると共に、複数相ブリッジ接続され
    たスイッチング素子を備えたインバータ主回路とを有し
    て構成されて、前記ブラシレスモータを駆動する駆動手
    段と、 前記ブラシレスモータの起電力を前記直流電源回路へ回
    生させる回生ブレーキ手段と、 前記インバータ主回路の入力側の両端間に接続される放
    電素子により前記起電力を消費させる放電ブレーキ手段
    と、 前記ブラシレスモータ巻線を短絡する短絡ブレーキ手段
    と、を備えてなる洗濯機。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータにブレーキをかける時
    には、ブレーキ手段を1つもしくは2つ以上組み合わせ
    るようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の
    洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯の運転内容に応じてブレーキ手段を
    1つもしくは2つ以上組み合わせたことを特徴とする請
    求項3記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 回生ブレーキ手段を実行させる場合には
    短絡ブレーキ手段を先だって実行させるようにしたこと
    を特徴とする請求項3記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 インバータ主回路を直流電源回路に接続
    し且つ放電素子に対し開路した状態と、インバータ主回
    路を直流電源回路から開路し且つ放電素子に対して接続
    する状態とを切り換える切り換え手段を設け、 回生ブレーキ手段を実行させる場合には、短絡ブレーキ
    手段及び放電ブレーキ手段を順に先だって実行させ、且
    つ、短絡ブレーキ手段実行時に前記切り換え手段により
    直流電源回路とインバータ主回路とを開路してインバー
    タ主回路を放電素子を接続するようにしたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 洗い運転と脱水運転とでのブレーキ手段
    の組み合わせが異なることを特徴とする請求項4記載の
    洗濯機。
  8. 【請求項8】 ブラシレスモータにブレーキをかける時
    に緊急性の有無によってブレーキ手段の組み合わせが異
    なることを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 放電素子と、インバータ主回路にあらわ
    れるモータ誘起電圧に応じて動作する放電用スイッチン
    グ素子とを直列に接続すると共に、この直列回路と並列
    にコンデンサを接続してなり、一端が前記直流電源回路
    のマイナス側出力端子に接続された放電回路と、 直流電源回路のプラス側出力端子とインバータ主回路の
    プラス側入力端子との間を閉路し且つインバータ主回路
    のプラス側入力端子と前記放電回路の他端との間を開路
    する第1の状態と、直流電源回路のプラス側出力端子と
    インバータ主回路のプラス側入力端子との間を開路し且
    つインバータ主回路のプラス側入力端子と前記放電回路
    の他端との間を閉路する第2の状態とを切り換える切り
    換え手段とを設け、 放電ブレーキ手段の実行に際しては、前記切り換え手段
    を第2の状態とするようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 切り換え手段が第1の状態にあるとき
    にコンデンサに充電する充電抵抗を該コンデンサに直列
    に接続したことを特徴とする請求項9記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 コンデンサの電荷を直流電源回路側へ
    放電させるためのダイオードを充電抵抗と並列に接続し
    たことを特徴とする請求項10記載の洗濯機。
  12. 【請求項12】 ブラシレスモータの相電流振幅が一致
    するタイミングでのスイッチング素子のオン時間帯がず
    れるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載
    の洗濯機。
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