JP3221086U - 清掃具 - Google Patents

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知也 岩橋
知也 岩橋
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Abstract

【課題】被払拭物における棒状部分に付着した汚染物を確実に除去することができる清掃具を提供する。【解決手段】清掃具1は、利用者が把持する把持部10と、食器洗浄機を払拭する払拭部20とで構成され、払拭部20は、把持部10の一端に連結され、払拭部20には、内部から払拭部20における一端側の端部まで切り込まれ、食器洗浄機における棒状部が挿入できる切り込み部が設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、食器洗浄機や水切りかごなどのように棒状部分を有する被払拭物を清掃する清掃具に関する。
従来から、食器洗浄機などの被払拭物に付着した汚染物を除去するため、様々な清掃具が考案されている。例えば、特許文献1に開示されているスポンジたわしは、ウレタンを発泡させたスポンジの上面に、径の小さい繊維で構成されるとともに、親水処理された不織布が設けられており、この不織布を用いて被払拭物を払拭することにより、被払拭物に付着した細かな汚染物も確実に除去することができるとされている。
しかしながら、被払拭物における棒状部分を払拭する場合、スポンジたわしの不織布を棒状部分に押しつけたとしても、不織布が部分的に面接触するにとどまるため、棒状部分の外周面のうち不織布と面接触しない部分に付着した汚染物を除去できないおそれがあった。
特に、並列配置された棒状部分に対しては、互いに対向する部分に不織布を当接させて払拭することが困難であるため、棒状部分の外周面に付着した汚染物を十分に除去できないおそれがあった。
実開平7−9247号公報
この発明は、上述した問題を鑑み、被払拭物における棒状部分に付着した汚染物を確実に除去することができる清掃具を提供することを目的とする。
この発明は、利用者が把持する把持部と、被払拭物を払拭する払拭部とで構成され、該払拭部は、前記把持部の一端に連結され、前記払拭部には、内部から前記払拭部における一端側の端部まで切り込まれ、前記被払拭物における棒状部分が挿入できる切り込み部が設けられたことを特徴とする。
前記切り込み部は、前記払拭部に一又は複数設けられてもよい。
前記払拭部は、綿やナイロンなどで構成されたものや紙などのパルプ材で構成されたもの、ポリウレタン樹脂やメラニン樹脂などの化学樹脂で構成されたものの他、繊維を絡み合わせた不織布で構成されたもの、あるいはこれらを組み合わせたものを含む。
前記棒状部分は、前記切り込み部に対して挿入可能な棒状体をさし、その形状については特に限定せず、例えば棒状部分の長手方向に直交する断面が円形や多角形状に形成された柱体などを含む。
なお、前記棒状部分は、単数でも複数でもよく、例えば複数の棒状部分が設けられている場合には、それらの棒状部分が所定の間隔を隔てて平行に配置されていてもよいし、網状に形成してもよい。また、前記棒状部分が枠を形成していてもよい。
この発明により、被払拭物における棒状部分に付着した汚染物を確実に除去することができる。
詳述すると、前記被払拭物における前記棒状部分に対して前記切り込み部を押し当てることにより、前記切り込み部の切れ込み方向に沿って前記棒状部分を挿入することができ、前記切り込み部の内面に前記棒状部分を当接させることができる。これにより、前記払拭部の表面を用いて前記被払拭物を拭うことができるだけでなく、前記棒状部分を挿入させ、前記払拭部を前記切れ込み方向に沿って動かすことで前記棒状部分に付着した汚染物を確実に除去することができる。
また、前記棒状部分を前記切り込み部に挟み込んだ状態で、前記棒状部分を回転軸として前記払拭部を回動させることにより、前記棒状部分の外周面の全周に亘って、前記切り込み部の内面を当接させることができる。これにより、前記棒状部分に付着した汚染物を除去することができる。
このように、前記払拭部を押し当てて前記被払拭物を拭うことができるとともに、前記棒状部分を前記切り込み部に挿入させて摺動させることができるため、前記被払拭物における面部分に付着した汚染物だけでなく、前記棒状部分に付着した汚染物も確実に除去することができる。
この発明の態様として、前記切り込み部は、前記払拭部を所定の方向に貫通するように構成されてもよい。
上述の所定の方向とは、前記切り込み部が前記払拭部を貫通する貫通方向であり、前記払拭部における一端から他端に向かう方向と交差する方向をさす。
この発明により、前記棒状部分の長手方向が前記貫通方向に沿うように、前記棒状部分を前記切り込み部に押し込んで貫通させることができる。これにより、前記切り込み部の内面と接触する前記棒状部分の外周面の接触面積を増大させることができる。
また、前記棒状部分の長手方向が前記貫通方向に沿っているため、前記払拭部を前記貫通方向に沿って動かすことで、前記切り込み部に挿通されていない前記棒状部分を前記切れ込み部の内面に当接させることができる。これにより、前記棒状部分に付着した汚染物を容易かつ効率的に除去することができる。
またこの発明の態様として、前記切り込み部の一部に、前記切り込み部が前記払拭部を貫通する前記貫通方向に沿って貫通する貫通孔が設けられ、前記貫通孔が前記切り込み部より幅広に構成されてもよい。
前記貫通孔は、前記貫通方向から視て、前記切り込み部よりも幅広に形成されていればどのような形状でもよく、例えば断面円形状や断面多角形状に形成されていてもよい。なお、前記貫通孔の断面形状は、前記棒状部分における断面形状と同形状であることが好ましい。
この発明によると、前記棒状部分を前記貫通孔まで挿入させることにより、前記棒状部分の外周面を囲繞するように前記貫通孔に当接させることができる。これにより、前記棒状部分における外周面を払拭することができ、より確実に前記棒状部分に付着した汚染物を除去することができる。
またこの発明の態様として、前記貫通孔が、前記切り込み部の他端側の端部に設けられるとともに、円柱形状に形成されてもよい。
前記円柱形状には、前記貫通方向から視て、断面が真円状に形成されている場合のみならず、長円状や楕円状などのオーバル形状に形成されている場合も含む。
この発明により、前記切り込み部を介して前記貫通孔に前記棒状部分を挿通させることで、前記棒状部分が前記貫通孔を押し広げるように当接することとなる。ここで、前記貫通孔は円柱形状で形成されているため、前記貫通孔に作用する外力が、前記貫通孔における特定の部位に集中することを防止でき、前記貫通孔の特定の部位が損傷することを防止できる。
またこの発明の態様として、前記切り込み部が、所定の間隔を隔てて複数並んで設けられてもよい。
この発明により、所定の間隔を隔てて並列に配置された複数の前記棒状部分を一度に前記切り込み部に挿入させて払拭することができるため、効率よく前記被払拭物に付着した汚染物を除去することができる。
またこの発明の態様として、前記把持部の一端側に、平面状に形成されるとともに、前記払拭部が固定される固定部が設けられ、前記払拭部は、前記固定部の主面を覆う被覆部と、前記固定部から一端側に向かって突出する突出部とで構成され、前記切り込み部が、前記突出部に設けられてもよい。
上述の平面状に形成されるとは、主面と直交する方向から視た形状がどのような形状であってもよく、例えば、多角形や円形に形成されていてもよい。なお、前記固定部は、一面のみが平面状に形成されている場合や、対向する二面が前記被覆部を固定できるように平面状に形成されている場合を含む。
この発明により、平面状の前記固定部を前記被覆部で覆うとともに、前記被覆部を前記固定部に固定できる。すなわち、前記被覆部と前記固定部とを広範囲で接着させることができるため、前記払拭部を前記把持部に強固に固定できる。したがって、前記被払拭物に押し当てた前記払拭部が前記把持部から外れることを抑制できる。
またこの発明の態様として、前記固定部は、平板状に構成され、前記被覆部が、前記固定部の両主面を覆うとともに、前記固定部に固定されてもよい。
上述の前記固定部の両主面は、主面同士が平行である場合や相対的に傾いている場合を含む。
上述の前記被覆部が、前記固定部の両主面を覆うとともに、前記固定部に固定されとは、一体で構成された前記払拭部に設けられた一対の前記被覆部が前記両主面を挟み込むように前記固定部に固定される場合や、別体で構成された前記払拭部にそれぞれ設けられた前記被覆部が、前記両主面を挟み込むように前記固定部に固定される場合を含む。
この発明により、前記突出部を前記被払拭物に対して摺動させることによる前記被覆部の剥離を防止できる。
詳述すると、前記突出部を前記被払拭物に当接させ、あるいは前記切り込み部に前記棒状部分を挿入させた状態において、前記両主面の一方に固定された被覆部(第一被覆部)が剥離するように前記突出部を摺動させたとしても、前記両主面の他方側に固定された他の被覆部(第二被覆部)を介して前記固定部が、前記第一被覆部を前記固定部から剥離する方向に作用する外力を受けるため、前記両主面の一方に固定された第一被覆部が前記固定部から剥離することを抑制できる。
またこの発明の態様として、前記被覆部は、前記固定部の主面よりも幅広に形成されてもよい。
この発明によると、前記被覆部と前記固定部の主面とを接着するだけではなく、前記固定部の幅方向の端部において、互いに対向する前記被覆部同士を接着させて固定することができる。すなわち、異なる材質で構成された前記固定部と前記被覆部とを固定できるだけでなく、同材質で構成された前記被覆部で前記固定部を囲むように接着して固定できるため、前記固定部と前記払拭部とをより強固に固定できる。
これにより、前記被払拭物に対して前記突出部を押しつけたとしても、前記払拭部が前記固定部から剥離することを防止できる。したがって、前記被払拭物に対して強固に付着した汚染物であっても、前記払拭部を押しつけて擦ることができ、より前記被払拭物に付着した汚染物を除去することができる。
さらに、前記固定部の幅方向両端を前記払拭部で覆うため、前記固定部の幅方向両端が外部に露出することがなく、前記固定部の幅方向両端が前記被払拭物に対して物理的に接触することを防止できる。これにより、前記被払拭物が損傷することを防止できる。
またこの発明の態様として、前記突出部は、突出方向に沿った長さが、前記固定部に固定された前記被覆部の前記突出方向に沿った長さよりも短く構成されてもよい。
この発明により、前記突出部を前記被払拭物に押しつけた場合や前記突出部を前記被払拭物に摺動させた場合に、前記被覆部と前記固定部とが剥離することをより抑制できる。このため、前記被覆部を前記被払拭物に押しつけることができ、より確実に前記被払拭物に付着した汚染物を除去できる。
またこの発明の態様として、前記切り込み部が、前記固定部の主面に対して直交する方向に貫通するとともに、前記突出部から前記固定部の近傍まで設けられてもよい。
この発明により、前記棒状部分を前記切り込み部に挿通しやすくすることができる。
詳述すると、前記切り込み部が前記突出部から前記固定部の近傍まで設けられていることにより、前記固定部の主面に対して直交する方向に貫通する前記切り込み部によって分割された前記突出部が、前記固定部の幅方向及び直交方向に対して移動しやすくなる。これにより、前記棒状部分を前記切り込み部に容易に挿通させることができる。
またこの発明の態様として、前記払拭部は、可撓性を有するとともに、所定の厚みを有するシート状の払拭体で構成され、該払拭体は、前記固定部に固定する一対の被覆構成部と、前記被覆構成部同士の間に配置され、折り曲げて前記突出部を構成する突出構成部とで構成され、前記突出構成部を折り曲げて、一対の前記被覆部のそれぞれを前記固定部の両主面に固定した固定状態において、前記突出構成部は折り曲げた折り曲げ部を有する前記突出部を構成してもよい。
この発明により、前記被払拭物の表面及び棒状部分に付着した汚染物をより確実に除去することができる。
詳述すると、前記被覆構成部を前記固定部に固定するとともに、前記突出構成部を折り曲げることにより、前記突出構成部により構成される前記突出部の剛性を向上させることができる。これにより、前記突出部を前記被払拭物に押しつけて摺動させることができ、前記被払拭物に強固に付着した汚染物を除去することができる。
また、前記払拭体のうち折り曲げられて対向する面同士は互いに接着していない。すなわち、前記切り込み部により分割されたそれぞれの前記突出部(以下、「分割払拭部」とする。)は、対向する分割払拭部と他端側が一体となっているものの、一端側が互いに独立していることとなる。このため、前記分割払拭部における前記一端側は、対向する前記分割払拭部による動きの規制が緩和される。
したがって、前記切り込み部に前記棒状部分を挿通させた場合において、前記分割払拭部同士は、他端側が分割されることがないものの、互いにある程度自由に動くことができ、前記切り込み部に前記棒状部分を容易に挿通させることができる。したがって、前記棒状部分に付着した汚染物をより確実に払拭することができる
さらにまた、前記払拭体を折り曲げるとともに、前記払拭体に設けた一対の前記被覆構成部を前記把持部に設けられた前記固定部に固定するだけで、簡易に前記清掃具を作成することができ、生産性を向上させることができる。
このように、可撓性を有するとともに所定の厚みを有するシート状の払拭体を、前記被覆部を前記固定部に固定するとともに、前記被覆部同士の間に設けられた前記突出構成部が前記突出部を構成するように折り曲げて前記払拭部を構成することにより、前記被払拭物における棒状部分に付着した汚染物をより確実に清掃することができるだけでなく、前記清掃具の生産性も向上させることができる。
またこの発明の態様として、前記把持部が長尺状に形成され、前記切り込み部が、前記把持部の長手方向に沿って設けられてもよい。
この発明により、前記把持部を把持した状態で前記切り込み部に前記棒状部分を挿入するように、外力を作用させた場合に、前記払拭部に対して前記外力を効率よく伝えることができる。このため、前記把持部を把持して、前記切れ込み方向に沿って前記払拭部を移動させることにより、前記棒状部分を前記切り込み部に効率よく挿入させることができ、前記棒状部分に付着した汚染物を効率よく除去できる。
またこの発明の態様として、前記把持部の他端には、前記長手方向と交差する方向に突出する先鋭な先鋭部が設けられてもよい。
この発明により、前記被払拭物において、前記払拭部を当接させることができない溝や隙間などの狭い箇所に前記先鋭部を当接させることができるため、溝や隙間などに付着した汚染物を除去できる。
またこの発明の態様として、前記把持部と前記先鋭部とのなす角が鈍角に形成されてもよい。
この発明により、前記被払拭物における前記溝や前記隙間などのより奥まで前記先鋭部を当接させることができるため、より確実に溝や隙間に付着した汚染物を除去できる。
またこの発明の態様として、前記把持部と前記先鋭部との連結部分が円弧状に形成されてもよい。
この発明により、前記把持部と前記先鋭部との連結部分が前記被払拭物にひっかかることを防止できるため、使い勝手がよくかつ確実に溝や隙間に前記先鋭部を当接させることができる。
またこの発明の態様として、前記払拭部は、研磨剤が備えられてもよい。
前記研磨剤は、研磨粒子や研磨シートなどを含む。詳しくは、研磨粒子はアクリルビーズのような樹脂ビーズを含む。
この発明により、前記被払拭物に前記払拭部を過度に押しつけることなく前記被払拭物を払拭することができる。すなわち、前記被払拭物に付着した汚染物を軽い力でより確実に除去することができる。また、前記被払拭物を払拭する際に、洗剤を使用する必要がないため、前記被払拭物の清掃を容易に行うことができる。
この発明により、被払拭物における棒状部分に付着した汚染物を確実に除去することができる清掃具を提供することを目的とする。
清掃具の概略斜視図。 清掃具の概略分解斜視図。 把持部の説明図。 払拭部の説明図。 払拭体の説明図。 清掃具の製造工程の説明図。 清掃具の一端側の説明図。 清掃具による食器洗浄機の清掃例の概略斜視図。 清掃具による面部分の清掃態様の説明図。 貫通孔に棒状部分を挿入する工程の説明図。 清掃具による角部分の清掃態様の説明図。 他の実施形態の清掃具の概略斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は清掃具1の概略斜視図を示し、図2は清掃具1の概略分解斜視図を示し、図3は把持部10の構成を説明する説明図を示し、図4は払拭部20の構成を説明する説明図を示し、図5は払拭体40の構成を説明する説明図を示す。図6は、把持部10に払拭体40を取り付ける製造工程の概略側面図を示し、図7は、清掃具1の一端側の説明図を示す。
図8は清掃具1を用いて食器洗浄機500を清掃する態様を表す概略斜視を示し、図9は清掃具1を用いて面状部510を清掃する態様を説明する説明図を示し、図10は棒状部520を貫通孔24に挿入する工程を説明する説明図を示し、図11は清掃具1を用いて角状部530を清掃する態様を説明する説明図を示す。
図12は他の実施形態の清掃具1の概略斜視図を示す。
図3乃至図7、及び図10について詳述すると、図3(a)は把持部10の概略平面図を示し、図3(b)は把持部10に対して先鋭部13が突出する方向に沿って視た把持部10の概略側面図を示し、図4(a)は払拭部20の概略斜視図を示し、図4(b)は払拭部20の概略平面図を示す。図5(a)は払拭体40の概略斜視図を示し、図5(b)は払拭体40の概略平面図を示す。
図6は、把持部10に払拭体40を取り付けて清掃具1を製造する工程を示した説明図であり、図6(a)は固定部12の固定面121の一方に払拭体40を固定した状態の概略側面図を、図6(b)は払拭体40を屈曲させた状態の概略側面図を、図6(c)は固定部12に対して払拭部20を固定した状態の概略側面図を示す。
図7は、把持部10の一端側に固定された払拭部20の構成を示す説明図であり、図7(a)は把持部10の一端側の概略平面図を示し、図7(b)は図7(a)におけるA−A矢視断面図を示し、図7(c)は図7(a)におけるB−B矢視断面図を示し、図7(d)は図7(c)のα部の拡大断面図を示す。
図10は、払拭部20に設けられた切り込み部23に対して棒状部520を挿入する過程を示す断面図であり、具体的には、図10(a)は切り込み部23に棒状部520を挿入する直前の断面図を示し、図10(b)は図10(a)におけるβ部の拡大図を示し、図10(c)は切り込み部23に棒状部520が挿入された状態の断面図を示し、図10(d)は図10(c)におけるγ部の拡大図を示し、図10(e)は貫通孔24まで棒状部520が挿入された状態の断面図を示し、図10(f)は図10(e)におけるδ部の拡大図を示す。
食器洗浄機500に付着した汚染物を払拭する清掃具1は、図1及び図2に示すように、利用者が把持する棒状の把持部10と、把持部10の一端側に連結された略角柱状の払拭部20とで構成されている。
把持部10は、樹脂で一体構成された棒状体であり、図3に示すように、所定の方向に伸びる長尺な把持部本体11と、把持部本体11の一端に設けられた平板状の固定部12と、把持部本体11の他端に、すなわち固定部12の反対側に設けられた先鋭な先鋭部13とで構成されている。
把持部本体11は、所定の方向に沿って延びた長尺状の棒状体であり、長手方向に対して直交する断面が長円状に形成されている(図示省略)。
なお、以下において、断面が長円状に形成された把持部本体11の長軸方向を幅方向、短軸方向を板厚方向とする。
把持部本体11の一端に設けられる固定部12は略直方体状の平板で形成されており、平面視において、短辺が長手方向に沿うとともに、長辺が幅方向に沿った略長方形状となっている。
この固定部12の長辺の長さは、把持部本体11の幅方向の長さよりも長く、固定部12の板厚方向の長さは、把持部本体11の板厚方向の長さよりも短くなるように構成されている。
また、固定部12は、図3(b)に示すように、両主面(以下、「固定面121」とする。)が、一端側に向かうに伴って互いの距離が狭まるように相対的に傾いて配置されている。換言すると、固定部12は、側面視において一端側に向かうに伴って板厚が薄くなる略等脚台形状に形成されている。
このように構成された固定部12の幅方向中央は、把持部本体11の幅方向中央と一致している。また、固定部12と把持部本体11の連結部分は、平面視において、把持部本体11の一端側から固定部12の他端側に向かうに伴い、幅方向の両側に向かって円弧状に広がるように形成されている。
把持部本体11の他端に設けられる先鋭部13は、平面視において、他端側に向かうに伴い幅方向の一方側に向かって弧を描くように、把持部本体11の他端側端部から延出している。なお、先端に向かうに伴って細くなるように構成されており、先鋭部13の先端部分である先端部13aは、丸みを帯びて形成されている。
このように構成された先鋭部13は、把持部本体11の他端と先端部13aとを結ぶ直線と、把持部本体11の長手方向に沿った直線とが成す角Aが鈍角となるように構成されている。
また、先鋭部13の外周面は、図3(b)に示すように、把持部本体11の外周面と面一となっているとともに、他端側に向かうに伴って板厚が薄くなるテーパ状で形成されている。
払拭部20は、図4に示すように、可撓性を有する不織布で構成された略直方体形状をしており、他端側において直方体状に形成された被覆部21、21と、被覆部21、21の一端同士を連結する突出部22とで一体に構成されている。
なお、不織布で構成された払拭部20には、研磨剤である樹脂ビーズ30が不織布の形成する隙間に入り込むように備えられている。
被覆部21,21は、固定部12よりも幅広に形成された平板状の略直方体であり、板厚方向に沿って重ねて配置されている。
このように重ねて配置された被覆部21,21における対向面には、図4(b)に示すように、直方体状に形成された固定部接着面211と、固定部接着面211の幅方向の両端に形成された被覆部接着面212とが設けられている。
固定部接着面211は、他端側の中央部分に設けられた、固定部12と平面視略同一形状に形成された領域である。なお、固定部接着面211は外部から視えない、払拭部20の内部の領域であるが、位置関係が明確となるように図4(b)において破線で示している。
この固定部接着面211は、清掃具1において、固定部12と接着されて固定されている。
固定部接着面211の両端に設けられた被覆部接着面212は、払拭部20における長手方向に対応する長さが固定部接着面211における長手方向の長さと同じであり、払拭部20における幅方向に対応する長さが固定部接着面211の幅方向に対応する長さの10分の1程度である平面視長方形状の領域である。なお、被覆部接着面212は外部から視えない、払拭部20の内部の領域であるが、位置関係が明確となるように図4(b)において破線で示している。
この被覆部接着面212は、清掃具1において、対向する被覆部接着面212と接着されている。
被覆部21,21の一端を連結する突出部22は、互いに対向して配置される突出対向部221、221と、突出対向部221,221の一端を連結する屈曲部222とで一体に構成されている。
突出対向部221は、長手方向に沿った長さが、固定部接着面211の長手方向の長さの約半分程度で構成された略直方体である。なお、互いに対向する突出対向部221、221同士は接着されていない。
屈曲部222は、突出対向部221、221の一端側から延出するとともに、一端側がU字状となるように湾曲して構成されている。
突出部22には、板厚方向に沿って貫通する3つの切り込み部23と、各切り込み部23の他端に設けられた貫通孔24が設けられている。
切り込み部23は、突出対向部221における長手方向の中央部分から屈曲部222の一端まで、長手方向に沿って切断されて形成された切れ目である。換言すると、切り込み部23の他端は、固定部接着面211の一端の近傍まで切り込まれている。
このように構成された切り込み部23は、幅方向に沿って所定の間隔を隔てて3つ並設されている。この3つ並設された切り込み部23(幅方向の一方から順に切り込み部23a、切り込み部23b、切り込み部23cとする)のうち、幅方向の両端に配置された切り込み部23(切り込み部23a及び切り込み部23c)は、固定部接着面211に両端よりも幅方向の内側に配置されている。すなわち、3つの切り込み部23は、幅方向において固定部接着面211と対応する位置に設けられている。
切り込み部23の他端に設けられている貫通孔24は、板厚方向に貫通した貫通孔であり、切り込み部23と一体に構成されている。この切り込み部23は、平面視において、切り込み部23より幅広に形成された円形状に形成されている。
このように構成された払拭部20は、可撓性を有するシート状の払拭体40を屈曲させて形成されている。
以下、図5に基づいて、払拭体40について簡単に説明する。
詳述すると、払拭体40は、図5(a)に示すように、所定の板厚を有するシート状の不織布であり、長手方向の両端に設けられた被覆構成部41,41と、被覆構成部41,41の間に配置された突出構成部42とで一体に構成されている。
被覆構成部41における主面の一方(図5(a)における上面)には、図5に示すように、幅方向の長さが長手方向の長さよりも長い平面視長方形状の固定部当接面411と、固定部当接面411の幅方向の両端に形成された被覆部当接面412とが設けられている。
固定部当接面411は、被覆構成部41における主面の一方において長手方向の両端かつ幅方向の中央部分において、固定部12と平面視略同一形状に形成された領域である。すなわち、図5における破線で囲む領域のうち、長手方向の両端かつ幅方向の中央部分に配置された領域が、固定部当接面411となる。
被覆部当接面412は、幅方向の長さが固定部当接面411の幅方向の長さ(長辺の長さ)の10分の1程度となるような長方形状に形成された領域であり、図5における破線で囲む領域のうち、長手方向の両端かつ幅方向の両端に配置された領域である。
この突出構成部42には、板厚方向に沿って貫通する3つの切込構成部43と、各切込構成部43の両端において一体に設けられた貫通孔構成部44が設けられている。
切込構成部43は、突出構成部42の長手方向の中央部分において板厚方向に沿って貫通させて形成された切れ目状の貫通孔である。この突出構成部42は、幅方向に沿って所定の間隔を隔てて3つ並設されている(幅方向の一方側から切込構成部43a、切込構成部43b、切込構成部43cとする。)。
なお、3つ並設されている切込構成部43のうち、両端に配置された切込構成部43(切込構成部43a及び切込構成部43c)は、固定部当接面411の幅方向の両端より内側に配置されている。すなわち、3つの切込構成部43は、幅方向において固定部当接面411と対応する位置に設けられている。
貫通孔構成部44は、切込構成部43の長手方向の端部を板厚方向に沿って貫通させた貫通孔であり、平面視において、切込構成部43より幅広に形成された円形状に形成されている。なお、貫通孔構成部44は、外径が後述する棒状部520の外径よりもわずかに短くなるように構成されている。
このように形成された払拭体40を把持部10に取り付けることで清掃具1を製造することができる。
以下、清掃具1の製造方法を、図6に基づいて簡単に説明する。
はじめに、平板状に構成された払拭体40における固定部当接面411及び被覆部当接面412に接着剤を塗布した後、固定部当接面411の幅方向と固定部12の幅方向が一致するように、固定部12に対して払拭体40を配置し、固定部当接面411の一方と固定面121(底面側固定面121d)とを当接させて接着させる(図6(a)参照)。
次に、固定部当接面411の他方側が、固定面121(上面側固定面121u)と対向するように、突出構成部42をU字状に屈曲させる(図6(b)参照)。そして、他端側に配置された固定部当接面411を上面側固定面121uに当接させて接着させる(図6(c)参照)。
ここで、払拭体40の幅方向の長さは、固定部12の幅方向の長さよりも長く形成されていることから、底面側固定面121dに固定された固定部当接面411の幅方向の両端に設けられた被覆部当接面412と、上面側固定面121uに固定された固定部当接面411の幅方向の両端に設けられた被覆部当接面412とが互いに対向配置されることとなる。これにより、互いに対向配置された被覆部当接面412、412を接着剤で固定することができる。
なお、突出構成部42を屈曲させることにより、U字状に屈曲された突出構成部42の他端部分(以下、対向部構成部421とする。)も互いに対向することとなるが、この対向部構成部421,421には接着剤を塗布されていないため接着されることがない。すなわち、対向部構成部421,421は互いに固定されず、ある程度の自由度で相対移動することができる。
また、互いに対向する固定部当接面411,411及び被覆部当接面412,412を正確に重なり合わせるように突出構成部42を屈曲させることにより、突出構成部42に設けられた切込構成部43と貫通孔構成部44とが、平面視において重なって配置されることとなる。
このように製造された清掃具1において、屈曲させて固定部12に固定された払拭体40は払拭部20を構成する。すなわち、図7に示すように、払拭体40における被覆構成部41が被覆部21に対応するとともに、突出構成部42が突出部22に対応することとなる。また、対向部構成部421が突出対向部221に対応し、突出構成部42の一端側でU字状に屈曲された部分(以下、屈曲構成部422とする。)が屈曲部222に対応し、固定部当接面411が固定部接着面211に対応し、被覆部当接面412が被覆部接着面212に対応する。なお、突出構成部42に設けられた切込構成部43は重なり合って、払拭部20の板厚方向に沿って貫通する切れ目状の切り込み部23を構成し、貫通孔構成部44も重なり合って、払拭部20の板厚方向に沿って貫通する円柱形状の貫通孔24を構成することとなる。
すなわち、互いに対向する固定部接着面211,211及び被覆部接着面212,212を正確に重なり合わせた状態では、突出構成部42に設けられた切込構成部43と貫通孔構成部44とが、平面視において互いに重なって配置されている。したがって、板厚方向に貫通するとともに、長手方向に沿って一端まで切り込まれた切り込み部23及び、板厚方向に貫通された円柱形状の貫通孔24とが形成される(図7(a)、図7(c)及び図7(d)参照)。
突出構成部42で構成される突出部22は、対向部構成部421で構成される突出対向部221同士は互いに接着されておらず、また一端側が、U字状に屈曲された屈曲構成部422により構成された屈曲部222によって連結されている。このように構成された突出部22は切り込み部23及び貫通孔24によって4つに分割されている。この4つに分割された突出部22を、幅方向の一方側から順に分離突出部22a,22b,22c,22dとする。
次に、このように構成された清掃具1を用いて、被払拭物である食器洗浄機500を清掃する清掃方法について説明する。
はじめに、食器洗浄機500の構成について簡単に説明する。食器洗浄機500は、図8に示すように、食器洗浄機500の外装部の内面を構成する面状部510と、面状部510の内部において食器を配置するための枠を形成する棒状部520と、面状部510に形成される角状部530とで構成されている。
例えば、清掃具1を用いて食器洗浄機500における面状部510を清掃する場合、図9に示すように、面状部510に対して払拭部20の全体を押し付けるとともに、面状部510に沿って払拭部20を摺動させることで、面状部510に付着した汚染物を除去することができる。
また、例えば、清掃具1を用いて棒状部520を清掃する場合、面状部510を清掃する場合と同じように、払拭部20の面で棒状部520を払拭しても良いが、例えば、切り込み部23及び貫通孔24に棒状部520を挟み込んで払拭してもよい。
詳述すると、把持部10を把持して長手方向に向けて清掃具1を押し込むことで、図10に示すように、切り込み部23に沿う方向に向かって清掃具1を動かし、棒状部520を切り込み部23に押し入れる(図10(a)及び図10(b)参照)。
このように把持部10を把持して長手方向に向けて清掃具1を押し込むことで、押し入れる棒状部520が切り込み部23を幅方向に沿って押し広げるように当接させることができるため、切り込み部23の内面を棒状部520の側面部分に確実に当接させることができる(図10(c)及び図10(d)参照)。すなわち、切り込み部23の内面を広範囲の棒状部520と当接させることができる。
さらに把持部10を把持して長手方向に向けて清掃具1を押し込むことで、棒状部520を切り込み部23の他端に設けられた貫通孔24まで押し入れることができる。これにより、棒状部520の周方向全周を貫通孔24に当接させることができる(図10(e)及び図10(f)参照)。
このとき、押し入れられる棒状部520によって切り込み部23及び切り込み部23の他端に設けられた貫通孔24が、破線で示した棒状部520を押し入れる前の切り込み部23及び貫通孔24と比べ、幅方向に向かって押し広げられるが、貫通孔24が円柱形状で形成されているため、貫通孔24に作用する外力が特定の部位の集中し損傷することを防止できる(図10(e)及び図10(f)参照)。
そして、棒状部520を切り込み部23の他端に設けられた貫通孔24まで押し入れた状態から、棒状部520の長手方向に沿って清掃具1を摺動することで、棒状部520が払拭部20によって擦られ、棒状部520に付着した汚染物を除去することができる。
さらにまた、清掃具1を用いて角状部530を清掃する場合、図11に示すように、角状部530に対しては、破線で示すように、払拭部20を押し付けたとしても当接せず、角状部530に付着した汚染物を除去することができないため、先鋭部13の先端部13aを当接させて擦ることで、角状部530に付着した汚染物を除去することができる。
このように構成された清掃具1は、利用者が把持する把持部10と、食器洗浄機500を払拭する払拭部20とで構成され、払拭部20は、把持部10の一端に連結され、払拭部20には、内部から払拭部20における一端側の端部まで切り込まれ、食器洗浄機500における棒状部520が挿入できる切り込み部23が設けられることにより、食器洗浄機500における棒状部520に付着した汚染物を確実に除去することができる。
詳述すると、食器洗浄機500における棒状部520に対して切り込み部23を押し当てることにより、切り込み部23の切れ込み方向に沿って棒状部520を挿入することができ、切り込み部23の内面に棒状部520を当接させることができる。これにより、払拭部20の表面を用いて食器洗浄機500を拭うことができるだけでなく、棒状部520を挿入させ、払拭部20を切れ込み方向に沿って動かして棒状部520に付着した汚染物を確実に除去することができる。
また、棒状部520を切り込み部23に挟み込んだ状態で、棒状部520を回転軸として払拭部20を回動させることにより、棒状部520の外周面の全周に亘って、切り込み部23の内面を当接させることができる。これにより、棒状部520に付着した汚染物を除去することができる。
このように、払拭部20を押し当てて食器洗浄機500を拭うことができるとともに、棒状部520を切り込み部23に挿入させて摺動させることができるため、食器洗浄機500における面部分に付着した汚染物だけでなく、棒状部520に付着した汚染物も確実に除去することができる。
また、切り込み部23は、払拭部20を板厚方向に貫通するように構成されることにより、棒状部520の長手方向が貫通方向に沿うように、棒状部520を切り込み部23に押し込んで貫通させることができる。これにより、切り込み部23の内面と接触する棒状部520の外周面の接触面積を増大させることができる。
また、棒状部520の長手方向が貫通方向に沿っているため、払拭部20を貫通方向に沿って動かすことで、切り込み部23に挿通されていない棒状部520を切れ込み部の内面に当接させることができる。これにより、棒状部520に付着した汚染物を容易かつ効率的に除去することができる。
また、切り込み部23の一部に、切り込み部23が払拭部20を貫通する貫通方向に沿って貫通する貫通孔24が設けられ、貫通孔24が切り込み部23より幅広に構成されることで、棒状部520を貫通孔24まで挿入させることにより、棒状部520の外周面を囲繞するように貫通孔24に当接させることができる。これにより、棒状部520における外周面を払拭することができ、より確実に棒状部520に付着した汚染物を除去することができる。
また、貫通孔24が、切り込み部23の他端側の端部に設けられるとともに、円柱形状に形成されることで、切り込み部23を介して貫通孔24に棒状部520を挿通させることで、棒状部520が貫通孔24を押し広げるように当接することとなる。ここで、貫通孔24は円柱形状で形成されているため、棒状部520により貫通孔24に作用する外力が、貫通孔24における特定の部位に集中することを防止でき、貫通孔24の特定の部位が損傷することを防止できる。
また、切り込み部23が、所定の間隔を隔てて三本が並んで設けられることにより、所定の間隔を隔てて並列に配置された複数の棒状部520を一度に切り込み部23に挿入させて払拭することができるため、効率よく食器洗浄機500に付着した汚染物を除去することができる。
また、把持部10の一端に、平面状に形成されるとともに、払拭部20が固定される固定部12が設けられ、払拭部20は、固定部12の主面を覆う被覆部21と、固定部12から一端側に向かって突出する突出部22とで構成され、切り込み部23が、突出部22に設けられたことにより、平面状の固定部12を被覆部21で覆うとともに、被覆部21を固定部12に固定できる。すなわち、被覆部21と固定部12とを広範囲で接着させることができるため、払拭部20を把持部10に強固に固定できる。したがって、食器洗浄機500に押し当てた払拭部20が把持部10から外れることを抑制できる。
またこの発明の態様として、固定部12は、平板状に構成され、被覆部21が、固定部12の固定面121を覆うとともに、固定部12に固定されることで、突出部22を食器洗浄機500に対して摺動させることによる被覆部21の剥離を防止できる。
詳述すると、突出部22を食器洗浄機500に当接させ、あるいは切り込み部23に棒状部520を挿入させた状態において、固定面121のうち底面側固定面121dに固定された被覆部21である第一被覆部が剥離するように突出部22を摺動させたとしても、固定面121のうち上面側固定面121uに固定された被覆部21である第二被覆部を介して固定部12が、第一被覆部21dを固定部12から剥離する方向に作用する外力を受けるため、底面側固定面121dに固定された第一被覆部が固定部12から剥離することを抑制できる。
なお、突出部22を食器洗浄機500に当接させ、固定面121のうち、上面側固定面121uに固定された第二被覆部が剥離する方向に向けて突出部22を摺動させた場合も同様に、上面側固定面121uに固定された第二被覆部が固定部12から剥離することを抑制できる。
また、被覆部21は、固定部12の固定面121よりも幅広に形成されることで、被覆部21と固定部12の固定面121とを接着するだけではなく、固定部12の幅方向の端部において、互いに対向する被覆部21の被覆部接着面212同士を接着して固定することができる。すなわち、異なる材質で構成された固定部12と被覆部21とを固定できるだけでなく、同材質で構成された被覆部接着面212同士を接着し、被覆部21で固定部12を囲むように固定できるため、固定部12と払拭部20とを強固に固定できる。
これにより、食器洗浄機500に対して突出部22を押しつけたとしても、払拭部20が固定部12から剥離することを防止できる。したがって、食器洗浄機500に対して強固に付着した汚染物であっても、払拭部20を押しつけて擦ることができ、より食器洗浄機500に付着した汚染物を除去することができる。
さらに、固定部12の幅方向両端を払拭部20で覆うため、固定部12の幅方向両端が外部に露出することがなく、固定部12の幅方向両端が食器洗浄機500に対して物理的に接触することを防止できる。これにより、食器洗浄機500が損傷することを防止できる。
また、突出部22は、突出方向に沿った長さが、固定部12に固定された被覆部21の突出方向に沿った長さよりも短く構成されることにより、突出部22を食器洗浄機500に押しつけた場合や突出部22を食器洗浄機500に摺動させた場合に、被覆部21と固定部12とが剥離することをより抑制できる。このため、被覆部21を食器洗浄機500に押しつけることができ、より確実に食器洗浄機500に付着した汚染物を除去できる。
また、切り込み部23が、固定部12の板厚方向に貫通するとともに、突出部22から固定部12の近傍まで設けられることにより、棒状部520を切り込み部23に挿通しやすくすることができる。
詳述すると、切り込み部23が突出部22から固定部12の近傍まで設けられていることにより、固定部12の主面である固定面121に対して直交する方向に貫通する切り込み部23によって分割された突出部22(分離突出部22a,22b,22c,22d)が、固定部12の幅方向及び直交方向に対して移動しやすくなる。これにより、棒状部520を切り込み部23に容易に挿通させることができる。
また、払拭部20は、可撓性を有するとともに、所定の厚みを有するシート状の払拭体40で構成され、払拭体40は、固定部12に固定する一対の被覆構成部41と、被覆構成部41,41の間に配置され、折り曲げて突出部22を構成する突出構成部42とで構成され、突出構成部42を折り曲げて、一対の被覆構成部41のそれぞれを固定部12の固定面121に固定した固定状態において、突出構成部42は折り曲げた屈曲部222を有する突出部22を構成されることにより、食器洗浄機500の表面及び棒状部520に付着した汚染物をより確実に除去することができる。
詳述すると、被覆構成部41を固定部12に固定するとともに、突出構成部42を折り曲げることにより、突出構成部42により構成される突出部22の剛性を向上させることができる。これにより、突出部22を食器洗浄機500に押しつけて摺動させることができ、食器洗浄機500に強固に付着した汚染物を除去することができる。
また、払拭体40のうち折り曲げられて対向する面同士は互いに接着していない。すなわち、切り込み部23により分離されたそれぞれの分離突出部22a,22b,22c,22dは、互いに対向する突出対向部221の他端側が屈曲部222で連結されているため一体となっているものの、一端側が互いに独立している。このため、それぞれの分離突出部22a,22b,22c,22dにおける一端側は、互いに対向する突出対向部221による動きの規制が緩和される。
したがって、切り込み部23に棒状部520を挿通させた場合において、それぞれの分離突出部22a,22b,22c,22dは、他端側が分離されることがないものの、互いにある程度自由に動くことができる。したがって、切り込み部23に棒状部520を容易に挿通させることができ、棒状部520に付着した汚染物をより確実に払拭することができる
さらにまた、払拭体40を折り曲げるとともに、払拭体40に設けた一対の被覆構成部41を把持部10に設けられた固定部12に固定するだけで、簡易に清掃具1を作成することができ、生産性を向上させることができる。
このように、可撓性を有するとともに所定の厚みを有するシート状の払拭体40を、被覆構成部41を固定部12に固定するとともに、被覆構成部41,41の間に設けられた突出構成部42が突出部22を構成するように折り曲げて払拭部20を構成することにより、食器洗浄機500における棒状部520に付着した汚染物をより確実に清掃することができるだけでなく、清掃具1の生産性も向上させることができる。
また、把持部10が長尺状に形成され、切り込み部23が、把持部10の長手方向に沿って設けられることで、把持部10を把持した状態で切り込み部23に棒状部520を挿入するように、外力を作用させた場合に、払拭部20に対して外力を効率よく伝えることができる。このため、把持部10を把持して、切れ込み方向に沿って払拭部20を移動させることにより、棒状部520を切り込み部23に効率よく挿入させることができ、棒状部520に付着した汚染物を効率よく除去できる。
また、把持部10の他端には、把持部10の長手方向と交差する方向に突出する先鋭な先鋭部13が設けられることで、食器洗浄機500において、払拭部20を当接させることができない角状部530に先鋭部13を当接させることができるため、角状部530に付着した汚染物を除去できる。
また、把持部10と先鋭部13とのなす角Aが約145度に形成されることで、食器洗浄機500における角状部530のより奥まで先鋭部13を当接させることができるため、より確実に角状部530に付着した汚染物を除去できる。
また、把持部10と先鋭部13との連結部分が円弧状に形成されることで、把持部10と先鋭部13との連結部分が食器洗浄機500にひっかかることを防止できるため、使い勝手がよくかつ確実に溝や隙間に先鋭部13を当接させることができる。
また、払拭部20は、樹脂ビーズ30が備えられることで、食器洗浄機500に払拭部20を過度に押しつけることなく食器洗浄機500を払拭することができる。すなわち、食器洗浄機500に付着した汚染物を軽い力でより確実に除去することができる。また、食器洗浄機500を払拭する際に、洗剤を使用する必要がないため、食器洗浄機500の清掃を容易に行うことができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の被払拭部は、実施形態の食器洗浄機500に対応し、
以下同様に、
棒状部分は、棒状部520に対応し、
固定部の主面は、固定面121に対応し、
折り曲げ部は、屈曲部222に対応し、
研磨剤は、樹脂ビーズ30に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、本実施形態において、切り込み部23は、払拭部20の幅方向に沿って所定の間隔を隔てて3つ並設されているが、この構成に限定されることはなく、例えば、切り込み部23は払拭部20に1つ設けられていてもよく、あるいは、2つ又は4つ以上が設けられていてもよい。
具体的には、図12に示すように、切り込み部23が、払拭部20の幅方向中央に1つが設けられていてもよい。なお、1つの切り込み部23が設けられる場所は、払拭部20の幅方向中央でなくてもよい。
また、払拭部20は、本実施形態において、繊維を絡み合わせた不織布で構成されているが、綿やナイロンなどで構成されたものや紙などのパルプ材で構成されたもの、ポリウレタン樹脂やメラニン樹脂などの化学樹脂で構成されたものでもよい。また、不織布、パルプ材、及び化学樹脂を組み合わせたものであってもよい。
棒状部520は、本実施形態において、棒状部520の長手方向に直交する断面が真円に形成された棒状体により形成されているが、形状については特に限定せず、例えば、棒状部520の長手方向に直交する断面が長円及び楕円などのオーバル形状や多角形状に形成された柱体などでもよい。この場合、貫通孔の断面形状は棒状部520の断面形状と略同形状であることが好ましい。
なお、棒状部520は複数本が所定の間隔を隔てて略平行に配置されているが、棒状部520が網状に配置されていてもよいし、棒状部520が枠を形成していてもよい。また、棒状部520が単数であってもよい。
切り込み部23が払拭部20を貫通する貫通方向は、本実施形態において、板厚方向に沿っているが、払拭部20の一端から他端に向かう方向と交差する方向であればよい。
また、貫通孔24は、本実施形態において、貫通方向から視て、切り込み部23よりも幅広な真円に形成されているが、切り込み部23よりも幅広であれば形状は限定せず、例えば、長円及び楕円などのオーバル形状や多角形状に形成されていてもよく、必ずしも棒状部520の断面形状と同一である必要はない。
さらにまた、固定部12は、本実施形態において、略直方体状の平板であり、平面視において略長方形状に形成されているが、平面視における形状がどのような形状であってもよく、例えば、多角形や円形に形成されていてもよい。
また、固定部12の固定面121は、一端側に向かうに伴って互いの距離が狭まるように相対的に傾いて配置されているが、平行に配置されていてもよい。
把持部本体11の他端と先端部13aとを結ぶ直線と、把持部本体11の長手方向に沿った直線とが成す角Aは、本実施形態において約145度に設定されているが、これに限定されず、例えば鋭角や直角となるように構成されていてもよい。なお、角Aは鈍角となるように形成されることが好ましい。
樹脂ビーズ30が、本実施形態において研磨剤として払拭部20に備えられているが、樹脂ビーズ30に限定されず、研磨粒子や研磨シートなどでもよい。
1…清掃具
10…把持部
12…固定部
13…先鋭部
20…払拭部
21…被覆部
22…突出部
23,23a,23c…切り込み部
24…貫通孔
40…払拭体
41…被覆構成部
42…突出構成部

Claims (16)

  1. 利用者が把持する把持部と、被払拭物を払拭する払拭部とで構成され、
    該払拭部は、前記把持部の一端に連結され、
    前記払拭部には、内部から前記払拭部における一端側の端部まで切り込まれ、前記被払拭物における棒状部分が挿入できる切り込み部が設けられた
    清掃具。
  2. 前記切り込み部は、前記払拭部を所定の方向に貫通するように構成された
    請求項1に記載の清掃具。
  3. 前記切り込み部の一部に、前記切り込み部が前記払拭部を貫通する貫通方向に沿って貫通する貫通孔が設けられ、
    前記貫通孔が前記切り込み部より幅広に構成された
    請求項2に記載の清掃具。
  4. 前記貫通孔が、前記切り込み部の他端側の端部に設けられるとともに、
    円柱形状に形成された
    請求項3に記載の清掃具。
  5. 前記切り込み部が、所定の間隔を隔てて複数並んで設けられた
    請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の清掃具。
  6. 前記把持部の一端側に、
    平面状に形成されるとともに、前記払拭部が固定される固定部が設けられ、
    前記払拭部は、
    前記固定部の主面を覆う被覆部と、
    前記固定部から一端側に向かって突出する突出部とで構成され、
    前記切り込み部が、前記突出部に設けられた
    請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の清掃具。
  7. 前記固定部は、平板状に構成され、
    前記被覆部が、前記固定部の両主面を覆うとともに、前記固定部に固定された
    請求項6に記載の清掃具。
  8. 前記被覆部は、前記固定部の主面よりも幅広に形成された
    請求項7に記載の清掃具。
  9. 前記突出部は、
    突出方向に沿った長さが、前記固定部に固定された前記被覆部の前記突出方向に沿った長さよりも短く構成された
    請求項6乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の清掃具。
  10. 前記切り込み部が、前記固定部の主面に対して直交する方向に貫通するとともに、前記突出部から前記固定部の近傍まで設けられた
    請求項6乃至請求項9のうちいずれか一項に記載の清掃具。
  11. 前記払拭部は、
    可撓性を有するとともに、所定の厚みを有するシート状の払拭体で構成され、
    該払拭体は、
    前記固定部に固定する一対の被覆構成部と、
    前記被覆部同士の間に配置され、折り曲げて前記突出部を構成する突出構成部とで構成され、
    前記突出構成部を折り曲げて、一対の前記被覆構成部のそれぞれを前記固定部の両主面に固定した固定状態において、
    前記突出構成部は折り曲げた折り曲げ部を有する前記突出部を構成する
    請求項6乃至請求項10のうちいずれか一項に記載の清掃具。
  12. 前記把持部が長尺状に形成され、
    前記切り込み部が、前記把持部の長手方向に沿って設けられた
    請求項1乃至請求項11のうちいずれか一項に記載の清掃具。
  13. 前記把持部の他端には、前記長手方向と交差する方向に突出する先鋭な先鋭部が設けられた
    請求項12に記載の清掃具。
  14. 前記把持部と前記先鋭部とのなす角が鈍角に形成された
    請求項13に記載の清掃具。
  15. 前記把持部と前記先鋭部との連結部分が円弧状に形成された
    請求項13または請求項14に記載の清掃具。
  16. 前記払拭部は、研磨剤が備えられた
    請求項1乃至請求項15のうちいずれか一項に記載の清掃具。
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