JPH10234644A

JPH10234644A - 清掃具

Info

Publication number: JPH10234644A
Application number: JP4390297A
Authority: JP
Inventors: Hiroki Nakamura; 宏毅中村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-02-27
Filing date: 1997-02-27
Publication date: 1998-09-08

Abstract

(57)【要約】【課題】衣服等の非平面のみならず、床等の平面
も清掃することができる清掃具を提供する。【解決手段】粘着シート1 が円筒状のコア4 に捲着さ
れた清掃部A を用いて被清掃面を清掃する清掃具であっ
て、前記粘着シート1 の粘着面3 の一部に、前記被清掃
面に対して非粘着性であり、且つ凸状の非粘着部5 が設
けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、清掃具に関する。
さらに詳しくは、粘着シートを用い、ダストなどを粘着
して集塵することにより清掃する清掃具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、衣服や絨毯に付着したゴミや埃を
除去するため、円筒状のコアに粘着シートが巻き付けら
れた携帯用の清掃具が用いられる。該清掃具は、ロール
状の粘着シートを衣服や絨毯に接触させることにより、
ゴミや埃を粘着シートに粘着させて除去するものであ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記携帯用の
清掃具を用いて床を清掃した場合、床と粘着シートの粘
着が過度となるため、粘着シートが床に貼着してしま
い、清掃に支障が生じるという問題がある。

【０００４】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、衣服等の非平面のみならず、床
等の平面も清掃することができる清掃具を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明に係る請求項１記載の発明は、粘着シ
ート1 が円筒状のコア4 に捲着された清掃部A を用いて
被清掃面8 を清掃する清掃具であって、前記粘着シート
1 の粘着面3 の一部に、前記被清掃面8 に対して非粘着
性で且つ凸状の非粘着部5 が設けられてなることを特徴
とする。このように、被清掃面8 に対して非粘着性の非
粘着部5 が設けられていることによって、被清掃面8 に
過度に貼り付くことなく、且つ被清掃面8 は粘着面3 に
よって清掃される。ここで、被清掃面に対して非粘着性
とは、被清掃面に弱粘着性であることを含む概念であ
る。

【０００６】また、本発明に係る清掃具は、請求項２記
載に記載の如く、前記非粘着部5 が、前記粘着シート1
の捲着方向に対して平行に少なくとも一条形成されてな
ることが、清掃効率の低下を防止するため好ましい。

【０００７】また、本発明に係る清掃具は、請求項３記
載に記載の如く、前記非粘着部5 が、前記粘着シート1
の捲着方向に対して所定の角度を有して形成されてなっ
ていてもよい。

【０００８】また、本発明に係る清掃具は、請求項４記
載に記載の如く、前記非粘着部5 が格子状に形成されて
なることが、被清掃面8 に過度に貼り付くことなくスム
ーズに清掃することができるため好ましい。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の清掃具の一実施形
態について図面に基づいて説明する。図１において、A
はゴミ、埃等を粘着させて清掃する清掃部を示し、B は
握り部を示す。本発明に係る清掃具は、清掃部A を握り
部B とからなる。清掃部A は、基材の一表面に粘着剤が
塗布された粘着シート1 と、円柱状のコア4 とからな
り、前記粘着シート1 が粘着剤の塗布された前記一表面
（以下、粘着面3 という）を外方にして、該コア4 の外
周に捲着されている。尚、前記コア4 の軸方向には中心
付近に貫通孔（図示せず）が形成されている。

【００１０】更に、前記粘着シート1 の粘着面3 には、
粘着面3 に対しては粘着するが床等の被清掃面に対して
は非粘着性の材質からなる非粘着部として、木綿からな
る糸5 が粘着面3 に粘着シート1 の長手方向に粘着され
ている。前記糸5 は、径が０．３〜０．５ｍｍ程度であ
ることが、粘着シート1 の清掃効率を低下させないため
好ましい。更に、前記糸は、１０ｃｍ四方の面積に、例
えば２〜３本回転方向に設けられることが、粘着シート
1 の清掃効率を低下させず、且つ粘着シートが被清掃面
に過度に粘着して貼り付くことを防止するため好まし
い。

【００１１】また、握り部B は、支軸部6aと、該支軸部
6aの一方の端部から支軸部6aと一体に形成された略コの
字形状の支持体6bと、把持部材7 とからなり、該把持部
材7は前記支軸部6aの他方の端部と固着されている。支
持体6bの把持部材7 の形状は短筒状等適宜選定される。
前記握り部B の支持体6bがコア4 の前記貫通孔に挿入さ
れて、清掃具が完成する。清掃具の製造に際しては、糸
5 を粘着面3 に粘着させることによって粘着シート1 を
形成するので、容易に且つ低コストで非粘着部（糸5 ）
を形成することができる。従って、清掃具の製造コスト
を従来から大幅に増加させることなく清掃具を形成する
ことができる。

【００１２】前記構成からなる本発明の清掃具を使用す
る際には、把持部材7 を把持し、図２に示すように、粘
着シート1 を床、衣服等の被清掃面8 に当てる。粘着シ
ート1 の粘着面3 のうち、少なくとも一部は被清掃面8
に接するため、被清掃面8 上に存在する塵、埃等のダス
トを粘着する。従って、被清掃面8 を確実に清掃するこ
とができる。

【００１３】このように粘着シート1 を被清掃面8 に当
接させて清掃する際、糸5 が被清掃面8 に当接すること
により、糸5 に近接する粘着面3 と被清掃面8 との間に
は空間10が形成される。このように空間10が形成される
ことによって粘着シート1 の粘着面3 が被清掃面8 に過
度に粘着して貼り付くことを防止でき、従って粘着シー
ト1 が捲着されたコア4 、即ち清掃部A をスムーズに回
転させて容易に清掃することができる。尚、この空間10
は微少であるから、空間10に塵等のダストが入った場合
においても、このダストを粘着シートの粘着面3 に充
分に粘着させることができる。

【００１４】また、一度清掃に使用して粘着シートの粘
着面3 にダストが粘着した清掃部Aに対しても、粘着面3
に粘着された糸5 を取り外して前述と同様に清掃部A
を回転させ、糸5 が粘着されていた部分の粘着面3 にダ
ストを粘着させることもできる。

【００１５】また、清掃中に粘着シート1 の粘着力の低
下の度合いは手の感触で容易に判断することができる。
その際、粘着力の低下の度合いが激しく、粘着シート1
の粘着力が被清掃面の埃の除去に不充分であると判断さ
れれば、粘着力の低下した粘着シート1 を切断して取り
去る。

【００１６】粘着シートの他の実施形態として、図３に
示すように、糸5 が粘着シート1 の長手方向及び幅方向
に格子状となるよう粘着面3 に粘着された粘着シート1
を用いることも可能である。この場合にも粘着シート1
が被清掃面に過度に貼り付かず、使用者は粘着シート1
が捲着された清掃部をスムーズに回転させて被清掃面を
容易に清掃することができる。

【００１７】粘着シートは上述の実施形態に限定される
ことなく、糸を粘着シートの捲着方向に対して所定の角
度を有するよう、例えば粘着シートの長手方向に対して
斜めとなるように粘着面に粘着する等、適宜変更可能で
ある。

【００１８】線状の非粘着部としては、上述の木綿の糸
の他、ポリオレフィン、天然繊維、化学繊維、ラテック
ス等を線状に形成したものが用いられうる。

【００１９】粘着シートとしては、上述のように粘着面
に線状の非粘着部を粘着する他、予め基材に押し型等で
線状の凸部を形成した後、基材の凸部以外の表面に粘着
剤を塗布することにより形成される粘着シート等を用い
ることもできる。この場合においても、上記実施形態と
同様に、衣服等の非平面状に対してのみならず、床等の
平面状の被清掃面に対しても粘着シートは過度に貼り付
かない。従って、粘着シートの捲着された前記清掃部を
スムーズに回転させて容易に被清掃面を清掃することが
できる。

【００２０】また、上記押し型等で形成された凸部に弱
粘着性の粘着剤が塗布されていてもよい。このように凸
部に弱粘着性の粘着剤が塗布されている場合であって
も、被清掃面と粘着シートとの間に空間が生じることに
より、衣服等の非平面状のみならず、床等の平面状の被
清掃面に対しても粘着シートが過度に貼り付かないの
で、使用者はこのようにして形成された清掃具を用いて
被清掃面をスムーズに且つ容易に清掃することができ
る。

【００２１】上記のように粘着シートの粘着面に対する
凸部の高さ、幅、材質及び数等を適宜選択することによ
って、被清掃面が床等の平面であるか、衣服等の非平面
であるかに関わらず、粘着シートを被清掃面に過度に貼
り付かせず、スムーズに回転させて被清掃面を容易に清
掃することができる。

【００２２】本発明に係る支軸部並びに把持部材の長さ
や形状は適宜変更可能である。把持部材の長さを図１の
把持部材よりも長く形成すれば、床等を容易に清掃する
ことができる。また、支軸部（又は把持部材）の長さが
可変となるように形成されれば、床等を清掃する際には
支軸部を適切な長さに伸長して清掃具を用いることがで
きるので、体を曲げて清掃する必要がなく、効率よく、
且つ容易に清掃することができる。更に、衣服等を清掃
する際には支軸部を適切な長さに縮めて清掃具を用いる
ことができるので、効率よく、且つ容易に清掃すること
ができる。このように、支軸部又は把持部材の長さが可
変となるように清掃具が形成されることによって、使用
者は清掃する場所に合わせて適宜清掃し易い長さに支軸
部又は把持部材を変化させることができる。また、握り
部の形状も、上述の実施形態に限定されることなく、適
宜設計変更可能である。

【００２３】

【発明の効果】本発明に係る清掃具によれば、粘着シー
トの粘着剤が塗布された面に被清掃面に対して非粘着性
で且つ凸状の非粘着部が設けられてなるので、粘着シー
トが被清掃面に過度に貼り付かない。従って、被清掃面
が床等の平面であっても容易に且つスムーズに清掃する
ことができる。

【００２４】また、非粘着部が、コアへの捲着方向に対
して平行に形成されていれば、清掃効率の低下を防止す
ることができる。従って、被清掃面を確実に清掃するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る清掃具の一実施形態を示す斜視
図。

【図２】粘着シートと被清掃面を示す一部省略拡大断面
図。

【図３】本発明に係る粘着シートの他の実施形態を示す
平面図。

【符号の説明】

１粘着シート３粘着面４コア５糸８被清掃面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】粘着シート(1) が円筒状のコア(4) に捲
着された清掃部(A) を用いて被清掃面(8) を清掃する清
掃具であって、前記粘着シート(1) の粘着面(3) の一部
に、前記被清掃面(8) に対して非粘着性であり、且つ凸
状の非粘着部(5) が設けられてなることを特徴とする清
掃具。
【請求項２】前記非粘着部(5) が、前記粘着シート
(1) のコア(4) への捲着方向に対して平行に少なくとも
一条形成されてなる請求項１記載の清掃具。
【請求項３】前記非粘着部(5) が、前記粘着シート
(1) のコア(4) への捲着方向に対して所定の角度を有し
て形成されてなる請求項１記載の清掃具。
【請求項４】前記非粘着部(5) が格子状に形成されて
なる請求項１記載の清掃具。