JP3645360B2 - 清掃具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙や不織布等からなる薄手の拭布を巻着して清掃する清掃具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、紙や不織布等からなる薄手の拭布を使用する清掃具として、特願平7−350423号により、握柄の先端に合成樹脂発泡体からなる柱状の弾性ヘッドを有し、この弾性ヘッドに拭布を巻き付けて払拭清掃を行うようにした新規な清掃具を提案した。
この清掃具は、弾性ヘッドの柔軟性によって清掃時の使用感やフィット性が非常に良いばかりでなく、拭布を皺が生じないように簡単且つ迅速に巻き付けることができるといった多くの利点を有している。
しかも、清掃対象部位に合わせて弾性ヘッドの柔軟性をより大きくしたい場合には、該弾性ヘッドに円周方向や放射方向の溝を設けることによって確実にその柔軟性を増大させることができるといった利点もある。
ところが、圧縮性があって柔軟な柱状をした合成樹脂発泡体の一部に上記のような溝を切設加工するのは、想像以上に難しい技術で、専用の加工装置と熟練とを要し、コストのかかるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主たる技術的課題は、合成樹脂発泡体からなる弾性ヘッドに溝等を切設加工することなく、簡単な手段によって該ヘッドの柔軟性を確実に増大させた清掃具を提供することにある。
本発明の他の技術的課題は、ヘッドの柔軟性を所望の大きさに容易に設定することが可能な清掃具を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記課題を解決するため、本発明の清掃具は、握柄と、該握柄の先端に連なる取付軸部と、該取付軸部に取り付けられた複数の弾性部材からなる拭布巻付用の弾性ヘッドとで構成され、該弾性部材は、合成樹脂発泡体からなる薄板状の部材で、上記取付軸部を挿通するための取付孔を有し、該取付孔に上記取付軸部を挿通することにより、複数の弾性部材が該取付軸部に、該取付軸部と直交する向きで相互間に所望の間隔を保った状態に取り付けられ、各弾性部材の一側部に、巻き付けた拭布を押し込んで止着するための切り込みが切設されていることを特徴とするものである。
【0005】
上記構成を有する清掃具は、弾性ヘッドに拭布を、複数の弾性部材の回りを、全体として包み込むようにして巻き付け、該拭布の端部を弾性部材の一側部に切設された切り込みに押し込んで止着し、この拭布で清掃対象部位を払拭清掃する。
このとき、上記弾性部材は、薄板状をした複数の弾性部材で弾性ヘッドを構成しているので、個々の弾性部材によってヘッド全体として勝れた柔軟性を得ることができ、その柔軟性は、全体がひとつの柱状をした従来の弾性ヘッドに比べて優れている。しかも、各弾性部材を取付軸部に、該取付軸部と直交する向きで相互間に所望の間隔を保った状態に取り付けているので、各弾性部材は、払拭清掃の際に、他の弾性部材の動きの干渉をあまり受けることなく、それぞれが清掃対象部位に応じて自由に圧縮したり撓んだりして、その柔軟性を有効に発揮し、従来のものに比べて、使用感が非常によい。
さらに、各弾性部材が十分な柔軟性を有していて、一つの柱状をした従来の弾性ヘッドのように柔軟性を増大させるための周方向の溝等を切設加工する必要がないので、製造が容易で、その価格も安価である。
また、上記弾性部材の厚さを変えることにより、その柔軟性を所望の大きさに容易に設定することが可能である。
【0006】
本発明の清掃具においては、上記取付軸部が可撓性を有していることが望ましい。
この構成により、清掃対象部位の凹凸に応じて取付軸部が撓んで、各弾性部材が該清掃対象部位になじみ易くなり、清掃具の使用感が一層向上する。
また、上記握柄は、取付軸部に対して回転自在としてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、本発明の一実施例を示すもので、この実施例の清掃具は、握柄1と、該握柄1の先端に連なる取付軸部2と、該取付軸部2に取り付けられた複数(図示の例では10枚)の弾性部材3aとを有し、これらの弾性部材3aのそれぞれの中央部に取付孔4を設け、該取付孔4に取付軸部2を挿通して接着等の適宜固定手段で固定することにより、各弾性部材3aを取付軸部2に取り付けた構成となっている。
【0008】
上記弾性部材3aは、合成樹脂発泡体からなる薄板状の素材で、略三角形状に形成し、上記取付軸部2に、該取付軸部2と直交する向きで相互間に所望の間隔を保った状態に取り付けたもので、これらの弾性部材3aで全体として1つの弾性ヘッド3を構成し、この弾性ヘッド3に、紙や不織布、織布等からなる拭布5を巻き付けるものである。
また、それぞれの弾性部材3aの上方の側部には、巻き付けた拭布5の端部5aを止着するための切り込み6が切設されており、これらの切り込み6は、全部の弾性部材のものが一直線上に位置している。
【0009】
上記取付軸部2は、合成樹脂やゴムのような可撓性を有する素材で実質的に円柱状に形成されており、その弾性度は、弾性部材3aを清掃対象部位に押し付けるのに必要な剛性と、押し付けた際に、該清掃対象部位の凹凸に合わせて撓む程度の柔軟性を有していることが望ましい。
また、上記握柄1は、取付軸部2に対する向きを調整できるように回転自在であることが望ましい。
【0010】
上記構成を有する清掃具は、弾性ヘッド3に拭布5を、各弾性部材3aの回りを全体として包み込むようにして巻き付け、該拭布5の端部5aを切り込み6に押し込んで止着する。そして、この弾性部材3aの一辺で拭布5を清掃対象部位に押し付けて払拭することにより、該清掃対象部位に付着した汚れや塵埃を落とす。
このとき、握柄1を回転させて弾性部材3aの使用辺を変えることにより、該拭布5のほぼ全面を払拭清掃に使用することができる。
【0011】
上記清掃具においては、薄板状をした複数の弾性部材3aで弾性ヘッド3を構成しているので、個々の弾性部材3aの柔軟性によってヘッド全体として勝れた柔軟性を得ることができ、その柔軟性は、全体が一つの柱状をした従来の弾性ヘッドに比べて優れている。しかも、各弾性部材3aを取付軸部2に、該取付軸部2と直交する向きで相互間に所望の間隔を保った状態に取り付けているので、各弾性部材3aは、払拭清掃の際に、他の弾性部材の動きの干渉をあまり受けることなく、それぞれが清掃対象部位に応じて自由に圧縮したり撓んだりして、その柔軟性を有効に発揮し、従来のものに比べて、使用感が非常によい。
また、上記清掃具は、各弾性部材3aを、弾性部材3aそれぞれに設けた取付孔4に、取付軸部2を挿通して取り付けただけの簡単な構成であるのに加え、各弾性部材3aが十分な柔軟性を有していて、従来の柱状のもののように、柔軟性を増大させるための周方向の溝等を切設加工する必要がないため、製造が容易で、その価格も安価に抑えることができる。
【0012】
さらに、拭布5を、各弾性部材3aの側部に切設した切り込み6によって止着しているので、拭布の止着に特別の部材を設ける必要がなく、その止着機構が非常に簡単であると共に、拭布の止着作業も容易である。
また、これらの切り込み6を、全体として一直線上に位置させることにより、拭布5の端部5aをそれぞれの切り込み6で簡単且つ確実に止着させることができ、しかも、取付軸部2が撓むことによって各弾性部材3aの相互の間隔が多少変わっても、それぞれの切り込み6が独立して拭布5を止着しているため、該拭布5が清掃具から落脱することがない。
【0013】
上記弾性部材3aは、その厚さを変えることにより、該弾性部材3aの柔軟性を自由に調節することができ、清掃対象部位に応じた所望の柔軟性を得ることができる。
さらに、各弾性部材3aの相互の間隔を変えることにより、弾性部材全体の柔軟性を調節することができる。即ち、各弾性部材3aは、それらの相互の間隔が広いほど他の弾性部材の影響を受けにくいので、個々の弾性部材の柔軟性を生かしてソフトなタッチを得たい場合には間隔を広めに設定するなど、清掃の目的に応じて、その間隔を決定することができる。
【0014】
上記実施例では、弾性部材3aの形状を三角形状としているが、その形状は、矩形や台形、円形あるいは楕円形等の、払拭を行い易い任意の形状とすることができ、弾性部材の枚数も10枚に限定されるものではなく、複数であれば何枚であっても構わない。
さらに、各弾性部材の厚さは、すべて一定の厚さにする必要はなく、例えば、清掃具を清掃対象に押し付け易いように、取付軸部2の先端に位置する弾性部材ほど薄く形成したりするなど、その厚さは、それぞれ任意に決定することができる。
【0015】
上記取付軸部2は、実質的に円柱状をしているが、四角柱状であっても、それ以外の断面形状を持つものであってよく、その太さも、清掃具を押し付ける力に応じて、取付軸部がバランスよく撓むように、取付軸部の先端に行くほど次第に細くするなど、自由に設定することができる。場合によっては、該取付軸部2を撓まない硬質素材で形成することもできる。
また、取付軸部2に各弾性部材3aを固定する固定手段は、上記実施例のように接着剤に限定されるものではなく、確実に固定することができれば、清掃の妨げにならない範囲内で、任意の固定手段を用いることができる。
【0016】
なお、上記切り込み6は、必ずしも弾性部材3aの上方に切設する必要はなく、弾性部材の一側部であれば、弾性部材の大きさや平面形状に応じて、任意の場所に切設することができ、また、各切り込みは、必ずしも一直線状に位置させる必要もない。
【0017】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の清掃具によれば、弾性ヘッドを、合成樹脂発泡体を薄板状にした複数の弾性部材により形成しているため、個々の弾性部材の柔軟性が非常に高く、また、それらの弾性部材を、取付軸部と直交する向きで相互間に所望の間隔を保った状態に取り付けたことにより、それぞれの弾性部材が他の弾性部材の動きにあまり干渉されることなく、自由に圧縮したり撓んだりするので、一つの柱状をした従来の弾性ヘッドに比べて、柔軟性を確実に増大させることができ、使用感に優れる。
しかも、各弾性部材を、該各弾性部材に設けた取付孔に、取付軸部を挿通して取り付けただけの簡単な構成であるのに加え、各弾性部材が十分な柔軟性を有していて、従来の柱状の弾性ヘッドのように、柔軟性を増大させるために周方向の溝等を切設加工する必要がないので、製造が容易で、その価格も安価に抑えることができる。
また、各弾性部材の厚さを変えることにより、個々の弾性部材の柔軟性を所望の大きさに容易に設定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃具の一実施例を示す側断面図である。
【図2】図1におけるA−A線での断面図である。
【図3】図1における平面図である。ただし、拭布を取り付けていない状態を示す。
【符号の説明】
1 握柄 2 取付軸部
3 弾性ヘッド 3a 弾性部材
4 取付孔 5 拭布
6 切り込み
Claims (3)
- 握柄と、該握柄の先端に連なる取付軸部と、該取付軸部に取り付けられた複数の弾性部材からなる拭布巻付用の弾性ヘッドとで構成され、
上記弾性部材は、合成樹脂発泡体からなる薄板状の部材で、上記取付軸部を挿通するための取付孔を有し、該取付孔に上記取付軸部を挿通することにより、複数の弾性部材が該取付軸部に、該取付軸部と直交する向きで相互間に所望の間隔を保った状態に取り付けられ、各弾性部材の一側部に、巻き付けた拭布を押し込んで止着するための切り込みが切設されている、
ことを特徴とする清掃具。 - 請求項1に記載の清掃具において、上記取付軸部が可撓性を有するもの。
- 請求項1又は2に記載の清掃具において、上記握柄が取付軸部に対して回転自在であるもの。
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JP15173996A JP3645360B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 清掃具 |
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JPH09308601A JPH09308601A (ja) | 1997-12-02 |
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JP15173996A Expired - Fee Related JP3645360B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 清掃具 |
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1996
- 1996-05-23 JP JP15173996A patent/JP3645360B2/ja not_active Expired - Fee Related
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