JP4677128B2 - 網戸用清掃具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、網戸に張設されているネットの清掃に適した清掃具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
網戸を掃除する際には、通常、雑巾を直接手で持ってネットに押し付け、該ネットに沿って上下あるいは左右に動かしながら汚れを落とすようにしているが、上記ネットは柔軟で撓み易く、雑巾を強く押し付けるとその部分で弛んだり、その箇所で破れてしまうことがあり、逆に、押し付け力を弱めると汚れが落ちにくくなるなど、清掃時の力加減が非常に難しい。
また、網戸を清掃する場合には水拭きを行うのが一般的であるが、清掃中に網戸との摺擦によって雑巾が乾き易いため、バケツの水に浸すことによって頻繁に水を補給しなければならず、作業が面倒であった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明の主たる技術的課題は、拭布を網戸のネットに適度の力で柔軟に押付けることによって該ネットを破損することなく清掃することができる、作業性に勝れた網戸用清掃具を提供することである。
本発明の他の技術的課題は、上記清掃具に良好な含水機能を保持させることにより、バケツの水に浸すなどして頻繁に水を補給しなくても、網戸の水拭きを長時間にわたって連続的に行うことができるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の網戸用清掃具は、網戸の汚れを拭き取るための拭布と、この拭布を装着して清掃作業を行うための清掃具本体とからなり、上記清掃具本体が、略矩形のプレート状をした圧縮性を有するスポンジ体の上面に、該スポンジ体より外形寸法の小さい略矩形の保持板を取り付けると共に、この保持板に柄を取り付けることにより構成されていて、上記保持板の四隅に該保持板を貫通して上記スポンジ体の上面に達する孔を有すると共に、上記スポンジ体の上面の各孔との対応位置に、上記拭布を押し込んで止着させるための切り込みを有することを特徴とするものである。
【0005】
上記構成を有する清掃具は、清掃具本体のスポンジ体に拭布を巻き付けると共に、該拭布の端部を、保持板の孔を通じてスポンジ体上面の切り込みに差し込んで止着させ、その状態で、該拭布を上記スポンジ体を介して網戸のネットに押し付け、その清掃を行う。
このとき、上記拭布は、圧縮性のあるスポンジ体の弾性力によりネットに柔軟に押し付けられるため、該ネットに適度の力で当接し、該ネットを必要以上に撓ませたり、破損させたりすることがない。
また、上記スポンジ体に水を含浸させれば、このスポンジ体から拭布に比較的長い時間水を補給し続けることができるため、頻繁に拭布に水を含浸させる必要がなく、長時間連続して清掃を行うことができる。
【0006】
本発明においては、上記スポンジ体の下面の少なくとも一部に、清掃力を高めるためのブラシを設けることができ、この場合、網戸に対する清掃力を一層向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明に係る網戸用清掃具の第1実施例を示すもので、この実施例の清掃具は、網戸の汚れを拭き取るための拭布1と、この拭布1を装着して清掃作業を行う清掃具本体2とを備えている。
【0008】
上記拭布1は、不織布または織布、あるいは耐水性と柔軟性を有する紙等により形成されたもので、予め洗浄液や着塵剤等を含浸させた湿式タイプのものや、清掃時に水や洗浄液等を含浸させる乾式タイプものなどがある。
なお、上記拭布1は、それを不織布で形成した場合には、繊維径がマイクロメートルレベルの極細繊維を含ませるようにしてもよい。このれにより、該拭布1の着塵能力が向上するだけでなく、その極細繊維がスポンジ体3の表面に絡み付くため、該拭布1がスポンジ体3に確実に保持されて清掃時にずれ動くことがない。
【0009】
上記清掃具本体2は、略矩形のプレート状をなす上記スポンジ体3と、該スポンジ体3の上面に取付けられた保持板4と、該保持板4に連結された握持用の柄5とで構成されている。
【0010】
上記スポンジ体3は、網戸のネットに押し付けた際に該ネットの撓みに応じてある程度圧縮され得る程度の柔軟性を持つものが好ましく、その厚さも約1〜3cm程度が好ましい。また、上記保持板4は、合成樹脂等の硬質または半硬質の素材によって上記スポンジ体3より外形寸法の小さい略矩形に形成され、その上面のほぼ中央部に上記柄5が固定的に取付けられている。この柄5は、上記保持板4からやや傾斜した状態で立ち上がったあと、該保持板4の短手方向に向けて延出し、その後端部は保持板4に連結することなく自由端となって保持板4から離間している。
【0011】
また、上記保持板4の四隅には、図2に示すように、該保持板4を貫通してスポンジ体3の上面に達していて、上記拭布1の一部を押し込むための平面視略楕円形状をなす孔6が形成され、スポンジ体3の上面のこれらの各孔6との対応位置には、上記拭布1を止着させるためのスリット状の切り込み7がそれぞれ設けられている。
【0012】
上記切り込み7は、上記孔6の長軸方向に直線状に切設されていて、スポンジ体3の弾性によって該切り込み7内に押し込まれた拭布1の一部を挟持し、該拭布1が容易に抜けないように止着するものである。なお、上記切り込み7は、必ずしも直線状に切設して形成する必要はなく、例えば、波形や十字状等、拭布1を押し込むのが容易で且つ抜けにくい態様に切設することができる。
【0013】
上記構成を有する清掃具は、図1及び図2に示すように、拭布1を、スポンジ体3の前面から下面及び後面を覆うように巻き付けると共に、該拭布1の端部を保持板4の孔6を通してスポンジ体3の切り込み7に差し込むことにより、清掃具本体2に取付け、その上で、上記スポンジ体3側を網戸のネットに押し付けて拭布1により該ネットの掃除を行う。なお、上記拭布1は、必要に応じて水や洗剤溶液等の洗浄液を含ませておく。
【0014】
このとき、上記拭布1は、圧縮性のあるスポンジ体3の弾性力を介してネットに柔軟に押し付けられるため、清掃具を押す力が若干強すぎても、その余分な力は上記スポンジ体3により吸収されて拭布1はネットに常に適度の力で当接し、該ネットを必要以上に撓ませたり、破損させたりすることがない。
また、上記スポンジ体3に水や洗剤溶液等の洗浄液を含浸させておけば、このスポンジ体3から拭布1に比較的長い時間洗浄液を補給し続けることができるため、頻繁に拭布1に洗浄液を含浸させる必要がなく、長時間連続して清掃を行うことができる。
【0015】
図3及び図4は本発明の第2実施例を示すもので、この第2実施例の清掃具が上記第1実施例の清掃具と相違する点は、スポンジ体3の下面、即ち、網戸のネットに押し付けられる面に、清掃力を向上させるためのブラシ8を取付けた点である。その他の構成は第1実施例を実質的に同じである。
上記ブラシ8は、スポンジ体3の柔軟性を損なわない程度の柔軟性を有するテープ状の基材8aに植設したもので、清掃時にネットに押し付けられても座屈しない程度の腰の強さを持っている。そして、上記基材8aをスポンジ体3の下面の幅方向の中央部に、接着剤や両面テープ等で接着することにより、該スポンジ体3の長手方向全長に渡り取付けられている。
【0016】
このように、柔軟なスポンジ体3の下面に比較的腰の強いブラシ8を取付けることにより、スポンジ体3による柔軟な押圧力の作用下で腰の強いブラシ8による剛性力を作用させることができるため、柔硬両方の力をミックスした形で拭布1をネットに押し付けて清掃することができ、清掃力が強化される。しかも、ブラシ8の押圧力がスポンジ体3の柔軟性により自動的に調整されるため、剛性のあるブラシを直接ネットに押し付ける場合に比べ、清掃時の力加減を調整するのが非常に容易である。
【0017】
上記実施例においては、上記ブラシ8を、スポンジ体3の中央部に長手方向に細長く取付けているが、このブラシ8は、必ずしもこのようなものである必要はなく、小片状に形成したものを適宜位置に取付けたり、スポンジ体3の下面全体を覆うように取付けることもできる。要するに、スポンジ体3の下面の少なくとも一部に取付けてあれば良いのである。
【0018】
さらに、上記保持板4に設けた孔6は、平面視楕円形状でなくても、矩形状、円形状等、拭布1を押し込みやすい形状と大きさであれば、任意のものを用いることができる。
また、柄5は、上述のものに限らず、保持板に回転可能に取付けられた、比較的長めの棒状のものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の網戸用清掃具によれば、スポンジ体に拭布を保持させて網戸を清掃するように構成したので、上記スポンジ体によって拭布をネットに適度の力で柔軟に押付けることができ、該ネットを破損することなく網戸を清掃することができる。あいかも、上記スポンジ体に洗浄液を含浸させておけば、このスポンジ体から拭布に比較的長い時間洗浄液を補給し続けることができるため、頻繁に拭布に洗浄液を含浸させる必要がなく、長時間連続して清掃を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る網戸用清掃具の第1実施例を示す側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】 本発明に係る網戸用清掃具の第2実施例を示す底面図である。ただし、拭布は省略している。
【図4】 側面図である。
【符号の説明】
1 拭布
2 清掃具本体
3 スポンジ体
4 保持板
5 柄
6 孔
7 切り込み
8 ブラシ

Claims (2)

  1. 網戸の汚れを拭き取るための拭布と、この拭布を装着して清掃作業を行うための清掃具本体とからなり、
    上記清掃具本体が、略矩形のプレート状をした圧縮性を有するスポンジ体の上面に、該スポンジ体より外形寸法の小さい略矩形の保持板を取り付けると共に、この保持板に柄を取り付けることにより構成されていて、上記保持板の四隅に該保持板を貫通して上記スポンジ体の上面に達する孔を有すると共に、上記スポンジ体の上面の各孔との対応位置に、上記拭布を押し込んで止着させるための切り込みを有する、
    ことを特徴とする網戸用清掃具。
  2. 請求項1に記載の網戸用清掃具において、上記スポンジ体の下面の少なくとも一部に清掃力を高めるためのブラシを設けてあることを特徴とする網戸用清掃具
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