JP4808450B2 - 清掃具 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に拭布を固定して被清掃面に拭布の払拭面を押接することによって使用される清掃具に関し、特に、清掃時にクロスの払拭面の全体あるいはクロスに植設されたパイルの払拭面の全体に塵が付着するようにした清掃具に関するものである。
図42は従来のクロスを清掃具の基板に固定した状態の側面図である。図42によって説明すると、この清掃具101の基板102は基板面103が平坦面に形成されている。この基板102には厚さがほぼ均一なクロス104が固定されている。図43は図42に示す清掃具で床面を清掃している状態を示す側面図である。この従来の清掃具101で清掃を行う時には、クロス104の払拭面104aの全体が床面Uに当接した状態となる。
従って、床面Uの塵等は、クロス104の払拭面104aの外端部分だけに付着して、この払拭面104aの中央部側までは侵入せず、その結果、払拭面104aの外端部分だけが塵等の付着により汚れるという問題があった。このように、清掃時にクロス104の払拭面104aの外端部分だけに塵等が付着するために、払拭面104aの全体に塵等を付着させることができず、集塵効率が悪いという問題があった。
また、図44は特開平9−23886(特許文献1)により開示された従来技術の清掃具を示す側面図である。図44によって説明すると、この従来技術の清掃具は、不織布やティッシュペーパー等からなる拭布201と、この拭布201を取付けるためのヘッド202と、このヘッドに取り付けられた柄203とから構成されている。ヘッド202は硬質の基板202aと弾性素材からなる緩衝部材202bとから構成されている。緩衝部材202bは、底面の前後端の部分に、外側に行くほど次第に被清掃面から遠ざかる方向に傾斜した傾斜面204を有している。従って、ヘッド202が緩衝部材202bの底面の前後端の部分に傾斜面204を有しているから、この傾斜面204によって床面等との間に隙間ができ、この隙間により微小な塵埃だけでなく大きめの塵埃を取り込むことができる。
しかし、緩衝部材204の底面における前後端の部分の傾斜面204を除く部分は平坦面に形成されているため、平坦面部分の拭布201の外端部分だけに塵埃が付着し、拭布201の中央部側まで塵埃が侵入しないという問題があった。従って、拭布201の平坦面部分の外端部分だけが塵埃により汚れ、拭布201の平坦面部分の全体に塵埃を付着させることができないという問題があった。また、ヘッド202の基板202aに緩衝部材202bを取り付けた構成なので、構造的に弱いという問題があった。
また、図45、図46、図47は、特開平4−114620(特許文献2)により開示された従来技術の拭き掃除具の側断面図である。図45によって説明すると、ベースプレート310はアルミ押出材であり、その底部310aを中高に形成してある。即ち、ベースプレート310の長手方向にわたる複数本のリブ311で断面が中高形状となるように形成してある。ベースプレート310の上面における左右両側には、クロス304を取り付けるためのクランプ(図示略)が設けてある。このクランプでクロス304を固定すると、ベースプレート310の底面に沿って中高形状になる。図46に示すように、長柄301を持って矢印xに示す前進方向に押すと、長柄301の操作角度から必然的にクロス前面側304aが床面Bに接地され、その面で床面Bが掃除される。また、図47に示すように、矢印yに示す後進方向にベースプレート310を引き寄せると、シーソーの原理でクロス304の後面側304bが床面Bに接地され、その面で床面Bが掃除される。クロス304の前面側304aは底部310aの約半分の面積であるから、面圧が約2倍となり、床面Bの汚れをきれいに掃除することができる。
特開平9−23886号公報 特開平4−114620号公報
しかしながら、図46に示すように、長柄301を持って矢印xに示す前進方向に押した場合、クロス304の前面側304aが床面Bに平坦に接する。従って、この状態で床面Bを掃除すると塵等がクロス前面側304aの外側部分だけに付着するだけで、内部まで侵入して付着しない。即ち、クロス前面側304aの外側部分だけが塵等で汚れるだけで、クロス前面側304aの全体に亘り塵等を付着することができないという問題があった。また、図47に示すように、矢印yに示す後進方向にベースプレート310を引き寄せた場合には、クロス304の後面側304bが床面Bに平坦に接する。従って、この状態で床面Bを掃除すると、塵等がクロス後面側304bの外側部分だけに付着し、内部まで侵入しない。即ち、クロス後面側304bの外側部分だけに塵等が付着してこの外側部分だけが汚れ、クロス後面側304bの全体に亘り塵等を付着することができないという問題があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、クロスやパイル等からなる拭布の払拭面の中央部まで塵等を付着でき、拭布の払拭面の全面に亘り塵等を付着させながら清掃できて集塵効率が良い清掃具を提供することを目的とする。また、基板の底面が平坦面であっても中央部が凸形状をしていてもこの基板に固定されるクロスやパイル等からなる拭布の払拭面の全体に亘り塵等を付着させながら清掃することができる清掃具を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の形態は、基板に拭布を固定して被清掃面に前記拭布の払拭面を押接することによって使用される清掃具において、前記拭布は基板面の中央において厚く且つ周辺部において薄く形成され、清掃時に前記払拭面の中央部が前記被清掃面に盛上り状に接触する清掃具である。
本発明の第2の形態は、第1の形態において、前記拭布はクロスからなり、このクロス面が前記払拭面になり、このクロスが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成された清掃具である。
本発明の第3の形態は、第1の形態において、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイル面又は前記クロス面が前記払拭面になり、前記クロスが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成された清掃具である。
本発明の第4の形態は、第1の形態において、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイル面又はクロス面が前記払拭面になり、前記パイルが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成された清掃具である。
本発明の第5の形態は、第1の形態において、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイル面又は前記クロス面が前記払拭面になり、前記クロスと前記パイルの両方が前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成された清掃具である。
本発明の第6の形態は、第2、第3又は第5の形態において、前記クロスの中央部に凸部を形成して中央を厚くした清掃具である。
本発明の第7の形態は、第6の形態において、前記凸部は加熱により形成される清掃具である。
本発明の第8の形態は、第6の形態において、前記凸部は捲縮加工により形成される清掃具である。
本発明の第9の形態は、第6の形態において、前記クロスは不織布であり、前記凸部は不織布の布厚を厚くすることにより形成される清掃具である。
本発明の第10の形態は、第2、第3又は第5の形態において、前記クロスは複数枚の基布を重合して形成され、前記基布の幅を次第に狭くして前記クロスの中央部を厚くした清掃具である。
本発明の第11の形態は、第2、第3又は第5の形態において、前記クロスは複数枚の基布を重合して形成され、払拭面側の基布の中央部を切断して中央部を盛り上げることによりクロスの中央部を厚くした清掃具である。
本発明の第12の形態は、第2、第3又は第5の形態において、前記クロスは複数枚の基布を重合して形成され、基布と基布の間に小幅の繊維片を内蔵してクロスの中央部を厚くした清掃具である。
本発明の第13の形態は、第4又は第5の形態において、前記パイルは前記基板面の中央において長く、周辺部において短く形成された清掃具である。
本発明の第14の形態は、第4又は第5の形態において、前記パイルは前記基板面の中央において高密度に形成され、周辺部において低密度に形成された清掃具である。
本発明の第15の形態は、第4又は第5の形態において、前記パイルは前記基板面の中央において太く、周辺部において細く形成された清掃具である。
本発明の第16の形態は、第4又は第5の形態において、前記パイルは前記基板面の中央において硬く、周辺部において柔軟に形成された清掃具である。
本発明の第17の形態は、第4又は第5の形態において、前記パイルは前記基板面の中央において直立状の素材が用いられ、周辺部において捲縮状の素材が用いられている清掃具である。
本発明の第18の形態は、第4又は第5の形態において、前記パイルは前記基板面の中央において捲縮の度合いが小さい素材が用いられ、周辺部において捲縮の度合いが大きい素材が用いられている清掃具である。
本発明の第19の形態は、第1〜第18のいずれかの形態において、前記基板のクロス取付面が平坦面である清掃具である。
本発明の第20の形態は、第1〜第18のいずれかの形態において、前記基板のクロス取付面の中央部が突出形成されている清掃具である。
本発明の第21の形態は、第1〜第18のいずれかの形態において、前記基板のクロス取付面は周辺部から中央部に向けて緩やかに突出した曲面状に形成されている清掃具である。
本発明の第1の形態によれば、拭布としてはクロス又はクロスとこのクロスに植設したパイルからなるものがある。クロスとしては、不織紙、不織布、天然繊維布、合成繊維布等からなるものがある。不織紙からなるクロスは、清掃時に汚れると再生が困難な側面もあり、使い捨て方式が適している。しかし、再生可能な繊維糸の場合には、レンタル用に適用可能である。不織布、天然繊維布、合成繊維布等からなるクロスは、汚れた後に洗浄再生できるからレンタル用としても使用できる。また、クロスにパイルを植設する場合には、このクロスは天然繊維布、合成繊維布等の繊維製からなることが好ましい。この拭布は基板面の中央において厚く且つ周辺部において薄く形成されているから、清掃時に払拭面の中央部が被清掃面に当接し、この払拭面の中央部に床面等の被清掃面の塵等を付着させることができる。更に、払拭面の中央部まで被清掃面の塵等が侵入しやすい構造をしているから、払拭面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。従って、基板面が平坦面であっても、拭布が基板面の中央において厚く形成されているから、拭布の全体に塵等を付着させながら清掃できて、集塵効率を良くすることができる。尚、払拭面の中央部とは、清掃具の操作方向に対して前後の幅方向中央部のことである。また、操作方向に対して左右全長に盛り上がり部分が設けられたものは勿論、部分的に盛り上がり部分が設けられたものも含む。
本発明の第2の形態によれば、クロスが基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されているから、クロスは中央部が盛り上がった状態となり、清掃時にクロスの中央部に被清掃面の塵等を付着させることができる。従って、クロス面の全体に亘り床面等の被清掃面の塵等を付着させて清掃できる。
本発明の第3の形態によれば、パイルとしてはカットパイル又はループパイルがある。パイルが植設されたクロスが基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されているから、パイル面又はクロス面が必然的に中央部が盛り上がった状態となる。従って、清掃時にパイル面又はクロス面の中央部を床面等の被清掃面に当接させることができる。この中央部でも被清掃面の塵等をパイル又はクロスに付着することができてパイル面又はクロス面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。尚、この第3の形態では、クロス面の片面又は両面にパイルが植設されてパイル面が払拭面になるものと、クロス面の片面(基板面側)にパイルが植設されてクロス面が払拭面となるものとがある。
本発明の第4の形態によれば、パイルが基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されているから、清掃時にパイル面又はクロス面の中央部を被清掃面に当接させることができ、中央部に被清掃面の塵等をパイル又はクロスに付着することができる。パイル面又はクロス面の中央部から塵等が侵入するからパイル面又はクロス面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。尚、この第4の形態では、クロス面の片面又は両面にパイルが植設されてパイル面が払拭面になるものと、クロス面の片面(基板面側)にパイルが植設されてクロス面が払拭面となるものとがある。
本発明の第5の形態によれば、クロスとパイルの両方が基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されているから、払拭面であるパイル面又はクロス面は中央部を一層盛り上がった状態にすることができる。従って、パイル面又はクロス面の中央部を被清掃面に当接して清掃することができる。パイル面又はクロス面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。尚、この第5の形態では、クロス面の片面又は両面にパイルが植設されてパイル面が払拭面になるものと、クロス面の片面(基板面側)にパイルが植設されてクロス面が払拭面となるものとがある。
本発明の第6の形態によれば、クロスの中央部に凸部が形成されているから、清掃時にクロスの払拭面の中央部が被清掃面に当接し、この中央部に被清掃面の塵等を付着させることができる。また、このクロスにパイルが植設させている拭布では、クロスの中央部の凸部によってパイルの払拭面が盛り上がった状態となり、清掃時にこの払拭面の中央部が被清掃面に接触して、この中央部でも被清掃面の塵等を付着させることができる。
本発明の第7の形態によれば、クロスの中央部を加熱すると、この中央部が盛り上がった状態となって凸部が形成される。また、クロスの中央部をエンボス加工により突出させて凸部を形成することもできる。従って、クロスあるいはパイルの払拭面の中央が盛り上がった状態となり、清掃時にこの払拭面の中央部が被清掃面に接触して、この中央部に被清掃面の塵等を付着させることができる。
本発明の第8の形態によれば、クロスの中央部を捲縮加工するには、クロスの中央部に加熱することによって捲縮する素材を用いるとよい。この捲縮する素材を用いることによって、クロスの中央部に捲縮した凸部を形成することができる。従って、クロスあるいはパイルの払拭面の中央部が盛り上がった状態になり、清掃時にこの払拭面の中央部が被清掃面に接触して、この中央部に被清掃面の塵等を付着させることができる。
本発明の第9の形態によれば、クロスが不織布からなるものでは、この不織布の中央部を厚く、周辺部を薄く形成するためには、不織布の外側を叩くための針の打ち込みの本数又は回数を密にし、不織布の中央部を叩くための針の打ち込みの本数又は回数を粗にするとよい。また、一枚の不織布の中央部に別の小さな不織布を載置することによって不織布の中央部を厚く形成することができる。従って、この不織布の中央部に凸部を形成することができ、清掃時にクロスあるいはパイルの払拭面の中央部が盛り上がった状態になり、被清掃面にこの払拭面の中央部を接触させることができる。この払拭面の中央部に被清掃面の塵等を付着させることができる。
本発明の第10の形態によれば、クロスが複数枚の基布を重合して形成され、基布の幅を次第に狭くしてクロスの中央部を厚く形成するには、複数枚の基布を重合した状態で縫着するかもしくは熱融着することで一体化することができる。また、基布の幅を次第に狭くしているから、重合された基布からなるクロスは、その中央部が自然に盛り上がった状態で厚くすることができる。
本発明の第11の形態によれば、クロスが複数枚の基布を重合して形成され、払拭面側の基布の中央部を切断すると、この基布の中央部が解れて盛り上がる。この盛り上がりによって中央部を厚くすることができる。更に、複数枚重合した基布の外側縁近傍を縫着するかもしくは熱融着することによって、重合した基布を一体化することができる。
本発明の第12の形態によれば、クロスが複数枚の基布を重合して形成され、基布と基布との間に小幅の繊維片を内蔵させた状態で、重合された基布と繊維片を縫着するかもしくは熱融着することによって一体化することができる。また、複数枚の基布だけを縫着するか熱融着してもよい。基布と基布との間に小幅の繊維片を内蔵させるから、払拭面の中央部を盛り上がった状態にすることができる。
本発明の第13の形態によれば、パイルが基板面の中央において長く形成されているから、長いパイルは直立状態又は曲がった状態でもその部分は層が厚くなる。また、周辺部においてパイルが短く形成されているから、この短いパイルが直立状態又は曲がった状態でもその部分は前記中央部より層が薄くなる。従って、清掃時にパイルの層が厚く盛り上がり状の中央のパイル面が被清掃面に接触し、塵等が付着する。パイル面の中央部にも塵が付着することによって、パイル面の全体に塵等を付着させることができる。
本発明の第14の形態によれば、パイルが基板面の中央において高密度に形成されているから、全体のパイルの長さが均一に形成されている場合には、高密度のパイルはその部分がお互いに密接しており曲がりにくくそのパイルの層が厚くなる。一方、基板面の周辺部において低密度に形成されているから、この周辺部のパイルが比較的曲がりやすくそのパイルの層が薄くなる。また、中央部の高密度のパイルの長さを長く形成しておけば、中央部のパイルの層をより一層厚くでき、盛り上がり状に形成できる。従って、清掃時にパイルの層が厚く盛り上がり状の中央部のパイル面が被清掃面に接触し、被清掃面の塵等が付着する。パイル面の中央部にも塵等が付着することによって、パイル面の全体に塵等を付着させることができる。
本発明の第15の形態によれば、パイルが基板面の中央において太く形成されているから、太いパイルは曲がりにくく、全体のパイルの長さが均一な場合にはそのパイルの層が厚くなる。また、基板面の周辺部において細く形成されているから、この細いパイルは曲がりやすく、このパイルの層が薄くなる。また、中央部の太いパイルの長さを周辺部の細いパイルの長さより長くしておけば、中央部のパイルの層をより一層厚くすることができ、盛り上がり状に形成できる。従って、清掃時にパイル面の中央部が被清掃面に接触して被清掃面の塵等がパイル面の中央部に付着することによって、パイル面の全体に亘り塵等を付着させることができる。
本発明の第16の形態によれば、パイルが基板面の中央において硬く形成されているから、この硬いパイルは曲がりにくく、全体のパイルの長さが均一な場合には、このパイルの層が厚くなる。基板面の周辺部のパイルは柔軟に形成されているから、この柔軟なパイルは曲がりやすくその層が薄くなる。また、中央部の硬いパイルの長さを長くしておけば、中央部のパイルの層をより一層厚くすることができ、盛り上がり状に形成できる。従って、清掃時にパイル面の中央部が被清掃面に接触して塵等がこのパイル面の中央部に付着する。このことによって、パイル面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。
本発明の第17の形態によれば、パイルは基板面の中央において直立状の素材が用いられ、周辺部において捲縮状の素材が用いられていることにより、パイルの長さが均一であれば、基板面の捲縮状の素材に対して中央の直立状の素材が長くなる。その結果、中央部は盛り上がり状に形成される。従って、清掃時にパイル面の中央部が被清掃面に接触して塵等がこのパイル面の中央部に付着し、パイル面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。
本発明の第18の形態によれば、パイルは基板面の中央において捲縮の度合いの小さい素材が用いられ、周辺部において捲縮の度合いの大きい素材が用いられているから、パイルの長さが均一であれば、捲縮の度合いの大きい周辺部のパイルに対して、捲縮の度合いの小さい中央部のパイルの長さが長くなる。その結果、中央部は盛り上がり状に形成される。従って、清掃時にパイル面の中央部が被清掃面に接触して塵等が付着し、パイル面の全体に亘り塵等を付着させることができる。尚、パイルを加熱することによって捲縮することができ、加熱して捲縮するための加熱時間、加熱温度を可変制御することにより、捲縮の度合いを調整し、中央部の盛り上がりの度合いを調整することもできる。
本発明の第19の形態によれば、基板のクロス取付面が平坦面であっても、クロス又はパイルが基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されているから、清掃時にクロス面又はパイル面の中央部が被清掃面に当接する。従って、清掃時にクロス面又はパイル面の中央部にも塵等が付着し、クロス面又はパイル面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。
本発明の第20の形態によれば、基板のクロス取付面の中央部が突出形成されているから、このクロス取付面にクロスを取付けることにより、クロス面又はパイル面の中央部を一層突出させることができる。従って、クロス面又はパイル面の中央部が被清掃面に当接し、クロス面又はパイル面の中央部でも塵等が付着し、クロス面又はパイル面の全体に亘り塵等を付着させることができる。
本発明の第21の形態によれば、基板のクロス取付面が周辺部から中央部に向けて緩やかに突出した曲面状に形成され、クロス面又はパイル面の中央部が盛り上がっている。従って、このクロス取付面に取り付けられ、中央部が盛り上がったクロス面又はパイル面は、その中央部がより一層盛り上がった状態となる。クロス面又はパイル面の中央部を被清掃面に当接することができ、クロス面又はパイル面の全体に亘り被清掃面の塵等を付着させることができる。
以下、本発明に係る清掃具の実施の形態を、添付する図1〜図37に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る清掃具の第1実施例を示す清掃時の状態の斜視図である。図1に示すように、この第1実施例の清掃具は、クロス1からなる拭布を固定するための基板2が設けられ、この基板2に継手3を介して回動自在に支持された柄4が備えられている。基板2の上面に4箇所の放射状スリット5が形成され、クロス1はその外側両端部分が放射状スリット5に押し込まれて基板2に固定されるようになっている。柄4を操作してクロス1を床面に擦りつけることによって床面が清掃される。この第1実施例では、基板面2aの中央において厚く、周辺部において薄く形成された不織布からなるクロス1が基板2に固定されている。
図2は図1に示す清掃具のクロスの側面図である。図2に示すように、不織布からなるクロス1は、中央部1aが厚く、周辺部1bが薄く形成されている。即ち、クロス1の幅方向中央部に長手方向に向けて連続して厚い中央部1aが形成されている。不織布からなるクロス1を、中央部1aが厚く、周辺部1bが薄く形成するには、不織布の外側を叩くための針の打ち込みの本数又は回数を密にし、不織布の中央部を叩くための針の打ち込みの本数又は回数を粗にするとよい。また、一枚の不織布の中央部に別の小さい不織布を載置することによって、中央部を厚く、周辺部を薄く形成することができる。
図3は図2に示すクロスを基板に取り付けた状態の部分側面図である。図3に示すように、図2の形状の不織布からなるクロス1を基板2に固定すると、基板面2aの中央において厚く、周辺部において薄くなり、不織布からなるクロス1の中央部が盛り上がった形状になる。
図4は図3に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図4に示すように、柄4を斜め向きにして前進方向に操作すると、不織布からなるクロス1の厚く形成された中央部1aが床面Uに当接し、床面Uの塵等がこの中央部1aに付着する。また、床面Uの塵等はこの中央部から奥側に侵入し、奥側にも塵等が付着する。更に、この中央柄4の角度を変えて基板2の角度を変えながら清掃すると、不織布からなるクロス1の払拭面の全体に亘り床面Uの塵等を付着させることができる。尚、上記第1実施例においては、不織布からなるクロス1について説明したが、これに限らず、クロス1として不織紙を用いてもよい。
図5は第2実施例の清掃具におけるクロスの側面図である。図5に示すように、この第2実施例の清掃具におけるクロス1は基布1Aの中央部に短い基布1Bを重合し、縫着又は熱融着で固定することによって形成される。
図6は図5に示すクロスを装着した清掃具の部分側面図である。図6に示すように、図5に示すクロス1を基板2に固定すると、基板面2aの中央において厚く、周辺部において薄くなる。
図7は図6に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図7に示すように、柄4を斜め向きにして前進方向に操作すると、クロス1の中央部1aの厚い部分が床面Uに接触し、床面Uの塵等がこのクロス1の中央部1aに付着する。更に、柄4の角度を変えて基板2の角度を変えながら清掃すると、クロス1の全体に亘り床面Uの塵等を付着させることができる。
図8は第3実施例の清掃具におけるクロスの側面図である。図8に示すように、このクロス1は基布1A、1Aを重合して形成され、基布1A、1Aとの間に小幅の繊維片1Cが内蔵されている。このクロス1を一体化させるには、基布1A、1Aと繊維片1Cを縫着又は熱融着により一体化させるかもしくは基布1A、1Aを縫着させるかもしくは熱融着させるかして一体化させる。
図9は図8に示すクロスを装着した清掃具の部分側面図である。図9に示すように、図8に示すクロス1を基板2に固定すると、クロス1は基板面2aの中央において厚く、周辺部において薄くなる。
図10は図9に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図10に示すように、柄4を斜め向きにして前進方向に操作すると、クロス1の中央部1aの厚い部分が床面Uに接触し、床面Uの塵等がこのクロス1の中央部1aに付着する。更に、柄4の角度を変えて基板2の角度を変えながら清掃すると、クロス1の全体に亘り床面Uの塵等を付着させることができる。
図11は第4実施例の清掃具の部分側面図である。図11に示すように、この第4実施例の清掃具は、クロス1の中央部を加熱し、この中央部を盛り上がった状態にして凸部1cを形成する。この凸部1cが形成されたクロス1を基板2に固定すると、基板面2aの中央に凸部1cが位置し、中央部が厚く形成される。また、エンボス加工を施すことによっても、凸部1cを形成することができる。
図12は図11に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図12に示すように、図11に示す清掃具を用いて床面Uを清掃すると、クロス1の中央部の凸部1cが床面Uに当接し、この凸部1cに床面Uの塵等を付着することができる。
図13は第5実施例の清掃具の部分側面図である。図13に示すように、この第5実施例の清掃具は、クロス1の中央部を捲縮加工して、凸部1dを形成している。これは、クロス1の中央部に加熱することによって捲縮する素材を用いている。このクロス1を基板2に固定すると、基板面2aの中央に捲縮加工された凸部1dが位置することになる。
図14は図13に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図14に示すように、図13に示す清掃具で床面Uを清掃すると、捲縮加工された凸部1dが床面Uに当接し、この凸部1dに床面Uの塵等を付着させることができる。
図15は第6実施例の清掃具におけるクロスの側面図である。この第6実施例の清掃具は、クロス1が複数枚の基布1eを重合して形成され、払拭面側の基布1eの中央部が切断されている。従って、この切断された基布1eの中央部が解れて盛り上がり、中央部が厚く形成される。
図16は図15に示すクロスを装着した清掃具の部分側面図である。図16に示すように、図15に示すクロス1を基板2に固定すると、基板面2aの中央においてクロス1が盛り上がった状態となる。
図17は図16に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図17に示すように、図16に示す清掃具で床面Uを清掃すると、クロス1の盛り上がった中央部が床面Uに接し、この中央部に床面Uの塵等を付着することができる。
図18は第7実施例の清掃具の部分側面図である。図18に示すように、この第7実施例の清掃具は、基板2Aのクロス取付面2bが周辺部から中央部に向けて緩やかに突出した曲面状に形成されている。このクロス取付面2bに固定するクロス1は、基布1Aの中央部に短い基布1Bを重合し、縫着又は熱融着で固定することによって形成される。クロス1を基板2Aに固定すると、クロス取付面2bの中央において一層厚く、周辺部において薄くなる。
図19は図18に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図19に示すように、図18に示す清掃具は、クロス1は周辺部より中央部がより一層盛り上がった状態になるから、床面Uにクロス1のほぼ中央部が接してこの中央部に床面Uの塵等が付着する。
図20は第8実施例の清掃具の部分側面図である。図20に示すように、この第8実施例の清掃具は、基板2に固定されたクロス1に複数のパイル6を植設してある。これらのパイル6は基板面2aの中央において長いパイル6aがクロス1に植設され、周辺部において短いパイル6bがクロス1に植設されている。長いパイル6aが直立状態又は曲がった状態でもその層が厚くなる。また、短いパイル6bが直立状態又は曲がった状態でもその層が薄くなる。
図21は図20に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図21に示すように、図20に示す清掃具で床面Uを清掃すると、パイル6aが基板面2aの中央においてその層が厚く形成され、周辺部においてその層が薄く形成されている。従って、清掃時にパイル面の中央が床面Uに接触し、塵等がこのパイル面の中央の長いパイル6aに付着する。
図22は第9実施例の清掃具の部分側面図である。図22に示すように、この第9実施例の清掃具は、基板2に固定されたクロス1に複数のパイル6が植設されている。これらのパイル6は基板面2aの中央において高密度に形成され、周辺部において低密度に形成されている。中央の高密度のパイル6はお互いに密接しており、曲がりにくく層が厚くなる。周辺部の低密度のパイル6は曲がりやすくその層が薄くなる。
図23(23A)は図22に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図、(23B)は図22に示す清掃具で床面を清掃したときにおける綿ほこりの捕集量と従来のパイルを有する清掃具で床面を清掃したときにおける綿ほこりの捕集量とを比較して示すグラフである。(23A)に示すように、図22に示す清掃具で床面Uを清掃すると、基板面2aの中央の層の厚い高密度のパイル6が床面に接触し、床面Uの塵等が中央のパイル6に付着する。(23B)におけるグラフでは、従来の清掃具として、長さ15mmの綿のパイルでパイル密度が均一なものを用いている。また、本実施例の清掃具として、長さ15mmの綿のパイルで中央部のパイル6が高密度で、周辺部のパイル6が低密度のものを用いた。これら従来の清掃具と本実施形態の清掃具を床面から一度も離さずに複数回床面を清掃して綿ほこりの払拭試験を行った。従来の清掃具の捕集量(グラフに◆に示す)に比べてパイルの密度を変えた本実施形態の清掃具の捕集量(グラフに○で示す)が高かった。その結果、本実施形態の清掃具では、パイル面の内側まで汚れ、綿ほこりの捕集効果が高かった。これは、綿ほこり等の大きいダストは外側に溜まる傾向があるために、ダストが内側まで侵入できるように外側のパイル密度を低くした本実施例の清掃具は、捕集性能が高いと考察される。
図24は第10実施例の清掃具の部分側面図である。図24に示すように、この第10実施例の清掃具は、基板2に固定されたクロス1に複数のパイル6が植設されている。これらのパイル6は基板面2aの中央において太いパイル6cがクロス1に植設され、周辺部において細いパイル6dがクロス1に植設されている。中央の太いパイル6cは曲がりにくく、その層が厚くなる。周辺部の細いパイル6dは曲がりやすく、その層が薄くなる。
図25は図24に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図25に示すように、図24に示す清掃具で床面Uを清掃すると、パイル面の中央部の太いパイル6cが床面Uに接触して、床面Uの塵等が付着される。
図26は第11実施例の清掃具の部分側面図である。図26に示すように、基板2に固定されたクロス1に複数のパイル6が植設されている。これらのパイル6は基板面2aの中央において硬いパイル6eがクロス1に植設され、周辺部において柔軟なパイル6fがクロス1に植設されている。中央の硬いパイル6eは曲がりにくく、その層が厚くなる。周辺部の柔軟なパイル6fは曲がりやすく、その層が薄くなる。
図27は図26に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図27に示すように、図26に示す清掃具で床面Uを清掃すると、パイル面の中央部の層の厚く硬いパイル6eが床面Uに接触して塵等がこの硬いパイル6eに付着する。
図28は第12実施例の清掃具の部分側面図である。図28に示すように、基板2に固定されたクロス1に複数のパイル6が植設されている。これらのパイル6は基板面2aの中央において直立状の素材のパイル6gがクロス1に植設され、周辺部において捲縮された素材のパイル6hがクロス1に植設されている。全体のパイル6の長さが均一であれば、中央の直立状のパイル6gはその層が厚く、周辺部の捲縮された素材のパイル6hはその層が薄くなる。
図29は図28に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図29に示すように、図28に示す清掃具で床面Uを清掃すると、基板面2aの中央の層が厚い直立状のパイル6gに床面Uの塵等が付着する。
図30は第13実施例の清掃具の部分側面図である。基板2に固定されたクロス1に複数のパイル6が植設されている。これらのパイル6は基板面2aの中央において捲縮の度合いが小さい素材のパイル6iがクロス1に植設され、周辺部において捲縮の度合いの大きい素材のパイル6jがクロス1に植設されている。全体が均一な長さのパイル6が使用されていれば、中央の捲縮の度合いが小さい素材のパイル6iはその層が厚く、周辺部の捲縮の度合いの大きい素材のパイル6jはその層が薄くなる。
図31は図30に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図31に示すように、図30に示す清掃具で床面Uを清掃すると、基板面2aの中央の層が厚いパイル6iに床面Uの塵等が付着する。
図32は第14実施例の清掃具の部分側面図である。図32に示すように、この第14実施例の清掃具は、基板2に固定されたクロス1の中央部が折り曲げられて縫着され、突出して凸部1fが形成されている。このクロス1に複数のパイル6が植設されていて、凸部1fに縫着されたパイル6は下側に突出している。
図33は図32に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図33に示すように、図32に示す清掃具で床面Uを清掃すると、突出したパイル6が床面Uに当接し、この突出したパイル6に床面Uの塵等が付着する。
図34は第15実施例の清掃具の部分側面図である。図34に示すように、基板2に固定されたクロス1の中央部に加熱することにより突出した凸部1cが形成され、このクロス1の基板面2a側に複数のパイル6が植設されている。これらのパイル6のうち、凸部1cに植設されたパイル6が突出した状態になっている。
図35は図34に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図35に示すように、図34に示す清掃具で床面Uを清掃すると、クロス1の凸部1cに植設された基板面2aの中央に位置するパイル6が床面Uに当接して、このパイル6に床面Uの塵等が付着する。
図36は第16実施例の清掃具の部分側面図である。図36に示すように、基板2Aのクロス取付面2bが周辺部から中央部に向けて緩やかに突出した曲面状に形成されている。この基板2Aに固定されたクロス1に複数本のパイル6が植設されている。これらのパイル6は、基板面2aの中央において高密度に形成され、周辺部において低密度に形成されている。中央部のパイル6はより一層盛り上がった状態になる。
図37は図36に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。図37に示すように、図36に示す清掃具で床面Uを清掃すると、基板面2aの中央に位置する盛り上がった状態のパイル6が床面Uに当接し、この盛り上がったパイル6に床面Uの塵等が付着する。
図38は第17実施例の清掃具における拭布の側面図である。図38に示すように、クロス1の上面側にパイル6を植設している。このパイル6はクロス1の中央部において高密度に設けられ、周辺部において低密度に設けられている。
図39は図38に示す拭布をパイル面が基板面に接触するようにして基板に取り付けた状態の清掃具の部分側面図である。図39に示すように、図38に示す拭布を基板2に取付けると、基板面2aにパイル6が接触し、クロス1の中央部が盛り上がった状態になる。この清掃具で床面(図示略)を清掃すると、クロス1の中央部が床面に接触して、この中央部に塵等が付着する。また、中央部から奥部に塵等が侵入してクロス1の全体に亘り塵等が付着する。
図40は第18実施形態の清掃具における拭布の側面図である。図40に示すように、クロス1の両面にパイル6を植設している。両面のパイル6はクロス1の中央部において高密度に設けられ、周辺部において低密度に設けられている。
図41は図40に示す拭布を基板に取り付けた状態の清掃具の部分側面図である。図41に示すように、図40に示す拭布を基板2に取付けると、上面側のパイル6が基板面2aに接触し、下面側のパイル6が中央部において盛り上がった状態となる。この清掃具で床面(図示略)を清掃すると、下面側のパイル6の中央部に床面の塵等が付着する。また、中央部から奥部に塵等が侵入してパイル6の全体に亘り塵等が付着する。この第18実施形態の清掃具は、クロス1の両面のパイル6が中央部において盛り上がった状態に形成されているから、下面側のパイル6はより一層盛り上がった状態となり、塵等の捕集効率を高めることができる。
本発明は、上記実施例や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
この発明に係る清掃具は、家庭や事務所や工場の床、及び店舗の床等を清掃するときに用いられ、拭布を定期的に取り替えてメーカーなどからユーザーにレンタルするようにしてもよいものである。
本発明に係る清掃具の第1実施例(不織布の中央部が厚く、周辺部が薄い)を示す清掃時の状態の斜視図である。 図1に示す清掃具のクロスの側面図である。 図1に示す清掃具における基板に図2に示すクロスを取り付けた状態の部分側面図である。 図3に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第2実施例の清掃具におけるクロス(基布の中央部に短い基布を重合)の側面図である。 図5に示すクロスを装着した清掃具の部分側面図である。 図6に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第3実施例の清掃具におけるクロス(基布間に小幅の繊維片を内蔵)の側面図である。 図8に示すクロスを装着した同清掃具の部分側面図である。 図9に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第4実施例の清掃具(クロスの中央部を加熱して凸部を形成)の部分側面図である。 図11に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第5実施例の清掃具(クロスの中央部を捲縮加工)の部分側面図である。 図13に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第6実施例の清掃具におけるクロス(重合した基布の中央部を切断)の側面図である。 図15に示すクロスを装着した清掃具の部分側面図である。 図16に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第7実施例の清掃具(基板のクロス取付面が曲面状)の部分側面図である。 図18に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第8実施例の清掃具(中央部のパイルが長く、周辺部のパイルが短い)の部分側面図である。 図20に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第9実施例の清掃具(中央部のパイルが高密度で周辺部のパイルが低密度)の部分側面図である。 (23A)は図22に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図、(23B)は図22に示す清掃具で床面を清掃したときにおける綿ほこりの捕集量と従来のパイルを有する清掃具で床面を清掃したときにおける綿ほこりの捕集量とを比較して示すグラフである。である、。 第10実施例の清掃具(中央に太いパイル、周辺部に細いパイル)の部分側面図である。 図24に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第11実施例の清掃具(中央に硬いパイル、周辺部に柔軟なパイル)の部分側面図である。 図26に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第12実施例の清掃具(中央に直立状のパイル、周辺部に捲縮されたパイル)の部分側面図である。 図28に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第13実施例の清掃具(中央に捲縮の度合いの小さいパイル、周辺部に捲縮の度合いの大きいパイル)の部分側面図である。 図30に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第14実施例の清掃具(パイルが植設されたクロスの中央部が折り曲げ縫着)の部分側面図である。 図32に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第15実施例の清掃具(パイルが植設されたクロスの中央部が加熱により突出)の部分側面図である。 図34に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第16実施例の清掃具(基板のクロス取付面が曲面状でクロスにパイルを植設)の部分側面図である。 図36に示す清掃具を用いて床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 第17実施例の清掃具における拭布(基板面側にパイルを設けた)の側面図である。 図38に示す拭布をパイル面が基板面に接触するようにして基板に取り付けた状態の清掃具の部分側面図である。 第18実施形態の清掃具における拭布(クロスの両面にパイルを設けた)の側面図である。 図40に示す拭布を基板に取り付けた状態の清掃具の部分側面図である。 従来の清掃具の一例を示す部分側面図である。 同清掃具で床面を清掃する状態を示す部分側面図である。 従来の清掃具の他の例を示す側面図である。 従来の拭き掃除具の側断面図である。 同拭き掃除具のベースプレート前進時の側断面図である。 同拭き掃除具のベースプレート後進時の側断面図である。
符号の説明
U 床面
1 クロス
1A 基布
1B 短い基布
1C 繊維片
1a 中央部
1b 周辺部
1c 凸部
1d 凸部
1e 基布
1f 凸部
2 基板
2a 基板面
2b クロス取付面
3 継手
4 柄
5 放射状スリット
6 パイル
6a 長いパイル
6b 短いパイル
6c 太いパイル
6d 細いパイル
6e 硬いパイル
6f 柔軟なパイル
6g 直立状のパイル
6h 捲縮状のパイル
6i 捲縮の度合いの小さいパイル
6j 捲縮の度合いの大きいパイル

Claims (12)

  1. 基板に拭布を固定して被清掃面に前記拭布の払拭面を押接することによって使用される清掃具において、前記拭布は基板面の中央において厚く且つ周辺部において薄く形成され、清掃時に前記払拭面の中央部が前記被清掃面に盛上り状に接触する清掃具であり、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイルは前記基板面の中央において高密度に形成され、周辺部において低密度に形成され、前記クロスと前記パイルの両方又は前記パイルが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されることを特徴とする清掃具。
  2. 基板に拭布を固定して被清掃面に前記拭布の払拭面を押接することによって使用される清掃具において、前記拭布は基板面の中央において厚く且つ周辺部において薄く形成され、清掃時に前記払拭面の中央部が前記被清掃面に盛上り状に接触する清掃具であり、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイルは前記基板面の中央において太く、周辺部において細く形成され、前記クロスと前記パイルの両方又は前記パイルが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されることを特徴とする清掃具。
  3. 基板に拭布を固定して被清掃面に前記拭布の払拭面を押接することによって使用される清掃具において、前記拭布は基板面の中央において厚く且つ周辺部において薄く形成され、清掃時に前記払拭面の中央部が前記被清掃面に盛上り状に接触する清掃具であり、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイルは前記基板面の中央において硬く、周辺部において柔軟に形成され、前記クロスと前記パイルの両方又は前記パイルが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されることを特徴とする清掃具。
  4. 基板に拭布を固定して被清掃面に前記拭布の払拭面を押接することによって使用される清掃具において、前記拭布は基板面の中央において厚く且つ周辺部において薄く形成され、清掃時に前記払拭面の中央部が前記被清掃面に盛上り状に接触する清掃具であり、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイルは前記基板面の中央において直立状の素材が用いられ、周辺部において捲縮状の素材が用いられ、前記クロスと前記パイルの両方又は前記パイルが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されることを特徴とする清掃具。
  5. 基板に拭布を固定して被清掃面に前記拭布の払拭面を押接することによって使用される清掃具において、前記拭布は基板面の中央において厚く且つ周辺部において薄く形成され、清掃時に前記払拭面の中央部が前記被清掃面に盛上り状に接触する清掃具であり、前記拭布はクロスとこのクロスの片面又は両面に植設されたパイルとからなり、前記パイルは前記基板面の中央において捲縮の度合いが小さい素材が用いられ、周辺部において捲縮の度合いが大きい素材が用いられ、前記クロスと前記パイルの両方又は前記パイルが前記基板面の中央において厚く、周辺部において薄く形成されることを特徴とする清掃具。
  6. 前記クロスの中央部に凸部を形成して中央を厚くした請求項1〜のいずれかに記載の清掃具。
  7. 前記凸部は加熱により形成される請求項に記載の清掃具。
  8. 前記凸部は捲縮加工により形成される請求項に記載の清掃具。
  9. 前記クロスは不織布であり、前記凸部は不織布の布厚を厚くすることにより形成される請求項に記載の清掃具。
  10. 前記クロスは複数枚の基布を重合して形成され、前記基布の幅を次第に狭くして前記クロスの中央部を厚くした請求項1〜のいずれかに記載の清掃具。
  11. 前記クロスは複数枚の基布を重合して形成され、払拭面側の基布の中央部を切断して中央部を盛り上げることによりクロスの中央部を厚くした請求項1〜のいずれかに記載の清掃具。
  12. 前記クロスは複数枚の基布を重合して形成され、基布と基布の間に小幅の繊維片を内蔵してクロスの中央部を厚くした請求項1〜のいずれかに記載の清掃具。
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