JP3220814B2 - 殺線虫組成物 - Google Patents

殺線虫組成物

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JP3220814B2 JP21363892A JP21363892A JP3220814B2 JP 3220814 B2 JP3220814 B2 JP 3220814B2 JP 21363892 A JP21363892 A JP 21363892A JP 21363892 A JP21363892 A JP 21363892A JP 3220814 B2 JP3220814 B2 JP 3220814B2
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シュッター マリウス
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D275/00Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
    • C07D275/04Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有効成分として下記一
般式Iで表されるヒドロカルビルオキシベンズイソチア
ゾールの少なくとも1種を含有する新規な殺線虫組成
物、および線虫、特に植物損傷性線虫を防除するための
それらの用途に関する。
【0002】本発明はさらに、式Iの範囲にある新規な
殺線虫活性ヒドロカルビルオキシベンズイソチアゾール
およびその製造方法にも関する。
【0003】
【従来の技術】殺線虫剤として公知である化合物は、こ
れまで実際に遭遇する要求を満足するものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、有利な特性を有する新規な殺線虫剤を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の殺線虫活性ベン
ズイソチアゾールは一般式I:
【化10】 〔式中、基:RO−はベンゼン環の位置の一つにあり、
Rは純粋な炭化水素基またはハロゲン化された炭化水素
基(該炭化水素基は脂肪族または脂環式で、かつ飽和ま
たは不飽和のものである。)を表す。〕で表されるもの
である。
【0006】有効成分として式Iの化合物と、更に少な
くとも1種の担体を含む本発明による組成物の提供によ
って、繁殖体に対して相当な農業的損害を引き起こす原
因の植物線虫を防除するのに有益な貢献をなすことが可
能となった。このことは作物植物の収量減少を低くする
ことができる。特に言及され得る作物は、例えばじゃが
いも、穀類、甜菜、西洋あぶらな、キャベツ、タバコ、
大豆、綿、とうもろこし、稲および野菜であり、ならび
に種苗場および観賞植物の製造における植物材料であ
る。本発明による組成物は、根に寄生する土壌線虫、例
えばヘテロデラ(Heterodera)およびグロボデラ(Glob
odera)属(包嚢形成線虫)、メロイドジン(Meloidogyn
e)(根粒線虫)並びにラドホルス(Radopholus) 、プラ
チレンカス(Pratylenchus) 、チレンカルス(Tylenchu
lus)、ロンギドルス(Longidorus)、トリコドルス(Tr
ichodorus)およびキシフィネマ(Xiphinema)属の線虫を
効果的に防除するということによりとりわけ特徴付けら
れる。またジチレンカス(Ditylenchus)(幹寄生虫)、
アフェレンコイデス(Aphelenchoides) (葉線虫)およ
びアングイナ(Anguina)(花線虫)属の線虫は、本発明
による組成物を用いて効果的に防除することができる。
【0007】有効成分として式Iで表される化合物を含
む組成物は、線虫のうちの特に有害な種、例えばメロイ
ドジン属のうちの、メロイドジン・インコグニタ(Melo
idogyne incognita)(サツマイモネコブセンチュウ)、
およびヘテロデラ(Heterodera)属のうちの、ヘテロデラ
・グリシネス(Heterodera glycines)(ダイズシストセ
ンチュウ)を効果的に防除するためにより適当である。
【0008】植物線虫を防除するためにそして繁殖体の
健康の保持のために,新規化合物は治療的に、予防的
に、あるいは浸透的に使用することができる。それらは
種々多様の線虫種に対する広い活性を示し、それ故に実
際の要求に適合する。
【0009】ヨーロッパ特許EP−A−367365号
は、殺線虫剤として、次式I:
【化11】 (式中、硫黄架橋を介して3位に結合しているハロゲン
化された炭化水素基Rは明らかに、作用の本質である構
造要素である。)で表されるベンゾチアゾール誘導体を
提案している。この文献はこの要素の不在の結果、その
殺線虫活性が遙に大きいベンゾチアゾール誘導体が得ら
れることについていかなる提案も導き出していない。
【0010】実際、驚くべきことには式Iの化合物の植
物毒性は存在しないかまたは非常に低いだけでなく、概
ね、温血生物に対するそれらの急性毒性は非常に好まし
く、公知のホスフェート類およびカルバメート類からの
殺線虫剤の1/15に匹敵する僅かさである。これら2
つの特性により、本発明の式Iの有効成分は従来植物用
殺線虫剤として提案されてきた多くの製品よりも優れて
いる。
【0011】本発明はそれゆえ全く特別な技術の強化で
ある。
【0012】他に定義しない限り、上記および下記で使
用する一般用語は以下に記述する意味を持つ:
【0013】ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭
素原子またはヨウ素原子、おもにフッ素原子、塩素原子
または臭素原子、特にフッ素原子である。
【0014】炭化水素基は1ないし4個の炭素原子、好
ましくは1ないし3個の炭素原子を持つことができ、お
よび、炭素原子の数によるが、メチル基、エチル基、プ
ロピル基またはブチル基のような直鎖のもの、あるいは
イソプロピル基、第二ブチル基、第三ブチル基のような
分枝鎖をとることが可能である。
【0015】シクロ脂肪族炭化水素基の例はシクロプロ
ピル基、メチルシクロプロピル基、シクロプロピルメチ
ル基またはシクロブチル基である。
【0016】不飽和炭化水素基は少なくとも1個の二重
結合および/または1個の三重結合を持ちおよび、炭素
原子の数によるがビニル基、アリル基、ブテニル基、プ
ロピニル基またはブチニル基のような直鎖、あるいはメ
チルアリル基のような分枝鎖をとることが可能である。
【0017】ハロゲン化炭化水素基は飽和または不飽和
の、脂肪族または脂環式のおよび部分的にハロゲン化さ
れたまたは過ハロゲン化されたものであってよい。例と
してはフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフ
ルオロメチル基、1,2−ジフルオロエチル基、ジフル
オロブテニル基、クロロアリル基、ジクロロビニル基、
ブロモビニル基、ブロモプロピニル基および1−フルオ
ロシクロプロピル基である。
【0018】置換基RO−は分子中、ベンゼン部分の
4,5,6または7位の4つの位置の各位であってよ
い。好ましい位置はS原子に隣接した7位である。
【0019】7−メトキシベンズイソチアゾールはJ.
Chem.Soc.PerkinTrans I(19
83),2973−2977頁から公知である。この公
表においては技術的用途は記述されていない。
【0020】4−メトキシベンズイソチアゾールは技術
的用途の言及なく、J.Chem.Soc.C)399
4−3999(1971)に記述されている。
【0021】本発明の範囲における好ましい組成物は活
性成分が、Rが4個より多くの炭素原子を持たないハロ
ゲン化されたまたはハロゲン化されていない炭化水素基
である式Iの化合物のものである。
【0022】特に好ましい組成物は、有効成分として次
式I’:
【化12】 (式中、R’はハロゲン化されたまたはハロゲン化され
ていない1ないし3個の炭素原子を持つ炭化水素基を表
す。)で表される化合物を含有するものである。
【0023】更に好ましい組成物の群は、有効成分とし
て、7−メトキシベンズイソチアゾール、7−ジフルオ
ロメトキシベンズイソチアゾール、7−アリルオキシベ
ンズイソチアゾール、7−プロパギルオキシベンズイソ
チアゾール、4−メトキシベンズイソチアゾール、5−
メトキシベンズイソチアゾール、6−メトキシベンズイ
ソチアゾールの中から選択された化合物を含有する。。
【0024】他の好ましい組成物は有効成分として、6
−エトキシベンズイソチアゾールおよび6−アリルオキ
シベンズイソチアゾールから選択された化合物を含有す
る。
【0025】最も特別に好ましい組成物は有効成分とし
て7−メトキシベンズイソチアゾールを含有する。
【0026】本発明は更に次式I'':
【化13】 〔式中、基:RO−はベンゼン環の位置の一つにあり、
Rは純粋な炭化水素基またはハロゲン化された炭化水素
基(該炭化水素基は脂肪族または脂環式で、かつ飽和ま
たは不飽和のものである。)を表すが、但し、4−位ま
たは7位のメトキシ基はハロゲン化されている。〕で表
されるハイドロカルビルオキシベンズイソチアゾールに
関する。6−エトキシベンズイソトリアゾールおよび6
−アリルオキシベンズイソチアゾールが好ましい。
【0027】本発明はその上更に、溶液状で、かつ塩基
の存在下で、式IIの置換されたハロベンズアルデヒドを
チオールR8 SHと反応させて式III のチオエーテルを
得て、そして該チオエーテルを単離するかせずに溶液状
でヒドロキシルアミン−O−スルホン酸と反応させ、そ
して生成物を環化することによって所望の化合物を得る
ことからなる式Iの化合物の製造方法にも関する:
【化14】 (式中、Halはハロゲン原子を表し、およびR8 は炭
素原子数1ないし30のアルキル基、炭素原子数3ない
し7のシクロアルキル基またはベンジル基を表す。)
【0028】この一連の反応の第一段階のための適当な
塩基の例は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水
素化物、アミド、アルコラート、炭酸塩または炭酸水素
塩であり、好ましくは炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウ
ムである。アルコール、または例えばジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルプロピレン尿素
もしくはジメチルエチレン尿素のような非プロトン性溶
媒中で、あるいはジエチルエーテルもしくはテトラヒド
ロフランのようなエーテル中で、0ないし70℃、好ま
しくは室温で反応を行うのが都合がよい。反応は銅、ニ
ッケルまたはパラジウム塩のような金属塩の存在下で行
われることも可能である。
【0029】第二段階のための適当な塩基はアルカリ金
属炭酸塩または炭酸水素ナトリウムのようなアルカリ金
属炭酸水素塩;さらにトリエチルアミンまたはピリジン
のような第三アミンである。第二段階のための適当な物
質は塩化メチレンのような非プロトン性有機溶媒;ジエ
チルエーテル、ジオキサンもしくはテトラヒドロフラン
のようなエーテル;酢酸エチルのようなエステル;ヘキ
サン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンもしくは
トルエンのような炭化水素;および水とのこれらの混合
物である。第二段階の反応温度は−20ないし100
℃、好ましくは20ないし50℃である。
【0030】好ましい方法の具体例は、溶液状で、式II
I で表されるチオエーテルをヒドロキシルアミン−O−
スルホン酸と反応させ、そして生成物を塩基の添加によ
り環化して所望化合物を得ることからなる方法である。
【0031】更に次式Ib:
【化15】 で表される化合物の製造の具体例は、溶液状で、下記式
IVで表されるベンズアルデヒドをベンジルメルカプタン
と反応させ、生成物を塩基の存在下で反応させて下記式
Vで表されるチオエーテルを得て、次いで該チオエーテ
ルを単離するかせずに溶液状でヒドロキシルアミン−O
−スルホン酸と反応させ、そして生成物を環化して所望
化合物を得ることからなる:
【化16】 (式中、Halはハロゲン原子を表し、R8 はベンジル
基を表す。)
【0032】好ましい具体例は式Vで表されるチオエー
テルをヒドロキシルアミン−O−スルホン酸と溶液状で
反応させ、そして環化して所望生成物を得ることからな
るものであり;特に、式Vで表される中間体をヒドロキ
シルアミン−O−スルホン酸とpH=4ないし6で反応
させ、続いて塩基の添加により環化を行なうことが好ま
しい。
【0033】さらに式Iの化合物の製造方法の具体例
は、下記式VIで表されるベンズアルデヒド誘導体をヒド
ロキシルアミンまたはその塩と反応させて下記式VIIで
表される相当するオキシムを得、そして該オキシムを強
い水結合酸で環化することからなる:
【化17】 (式中、Rは式Iで定義されたものを表し、R8 は炭素
原子数1ないし30のアルキル基、炭素原子数3ないし
7のシクロアルキル基またはベンジル基を表す。)。
【0034】環化においては、使用される強酸として、
メタンスルホン酸中のポリ燐酸または五酸化二燐が好ま
しく;反応は特にメタンスルホン酸中、五酸化二燐1な
いし20重量%の混合物中で−10℃ないし+100℃
で反応が行われることが好ましい。
【0035】式Iの化合物はさらに次式VIII :
【化18】 で表されるフェノール型ヒドロキシベンズイソチアゾー
ルを試薬R−X(Rは式Iで定義されたものと同じ意味
を表し、およびXはハロゲン原子、トシレートまたはメ
シレートを表す。)と反応させることによって製造する
ことができる。
【0036】従来知られていない式III の新規な中間体
は本発明の更なる目的である。
【0037】合成に関して強調されるべき式III の化合
物の中からの中間体はR8 が炭素原子数1ないし6のア
ルキル基またはベンジル基であるものである。
【0038】上述した製造方法における開始材料はいず
れも公知であり、市販の化合物または公知の方法で製造
できるものである。
【0039】従来知られていない式VIII の新規な中間
体、すなわち6−ヒドロキシベンズイソチアゾールおよ
び7−ヒドロキシベンズイソチアゾールは本発明の他の
目的である。
【0040】原則として、これらは上記の方法により製
造できる。
【0041】更に、本発明は1種もしくはそれ以上の担
体およびここで記述された助剤と充分に混合された式I
の有効成分からなる殺線虫剤組成物の製造を包含する。
従って本発明による組成物は式Iで表される化合物の少
なくとも1種の有効量を含有している。
【0042】本発明はまた式Iで表される化合物または
式Iの化合物の少なくとも1種を含有する組成物を植
物、植物の部分または植物の作付地に施用することによ
る植物を処理する方法をも包含する。好ましい化合物は
7−メトキシベンズイソチアゾール、7−ジフルオロメ
トキシベンズイソチアゾール、7−アリルオキシベンズ
イソチアゾール、7−プロパギルオキシベンズイソチア
ゾール、4−メトキシベンズイソチアゾール、5−メト
キシベンズイソチアゾール、6−メトキシベンズイソチ
アゾールであり;7−メトキシベンズイソチアゾールが
とりわけ好ましい。他の好ましい化合物は6−エトキシ
ベンズイソチアゾールおよび6−アリルオキシベンズイ
ソチアゾールである。
【0043】あるいは、式Iで表される化合物は、有効
成分の液体製剤で種子を含浸するかまたは固体製剤で種
子を被覆するかのいすれかにより、種子に施用すること
ができる(粉衣)。さらに特別な場合には、施用の別の
方法、例えば植物の茎、芽、または葉の標的処理も可能
である。
【0044】式Iで表される化合物は、そのままの形態
で又は好ましくは製剤業界で慣用的に使用される助剤と
ともに使用される。それらは公知の方法により例えば乳
剤原液、直接噴霧可能なまたは希釈可能な溶液、希釈乳
剤、水和剤、水溶剤、粉剤、粒剤に、例えばポリマー物
質中のカプセル化剤に製剤化され、供される。噴霧、霧
化、散水または注水のような施用方法および組成物の性
質は、意図する目的および蔓延している環境に合わせて
選ばれる。有利な施用率は、通常1ヘクタール当たり有
効成分(a.i.)0.1ないし10kg、好ましくは0.
3ないし5kga.i./ha.である。種子粉衣のために
使用される場合、有効成分は0.001ないし2g a.
i./種子kgの施用量で使用されるのが都合がよい。
【0045】式Iの化合物は、配合された組成物の形態
で通常施用され、そして処理すべき栽培地または植物体
に他の化合物と同時にまたはひき続いて施用することが
できる。これらの他の化合物は、農業において施用され
有益な植物の成長を促進することによる生産の増加を意
図して用いられ、例えば肥料、除草剤、殺虫剤、殺菌
剤、殺軟体動物剤、或はこれらの種々の製剤、必要なら
ば他の溶媒、担体、表面活性剤または配合技術において
慣用の他の施用促進添加剤との混合物を含有してよい。
【0046】適当な担体および助剤は、固体または液体
であってもよく、そして配合技術で普通に用いられる物
質、例えば天然または再生鉱物、溶媒、分散剤、湿潤
剤、粘着剤、結合剤または肥料に相当する。
【0047】適当な溶媒は、次のものである:芳香族炭
化水素、好ましくは炭素原子8ないし12個を含む部
分、例えばキシレン混合物または置換ナフタレン、フタ
ル酸ジブチルまたはフタル酸ジオクチルのようなフタル
酸エステル、シクロヘキサンまたはパラフィンのような
脂肪族炭化水素、アルコールおよびグリコールおよびそ
れらのエーテルおよびエステル、例えばエタノール、エ
チレングリコール、エチレングリコールモノメチルまた
はモノエチルエーテル、シクロヘキサノンのようなケト
ン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシ
ドまたはジメチルホルムアミドのような強極性溶媒、な
らびにエポキシ化ココナッツ油または大豆油のようなエ
ポキシ化および非エポキシ化植物油、または水。
【0048】例えば粉剤および分散性粉末に使用される
固体担体は通常、方解石、タルク、カオリン、モンモリ
ロナイトまたはアタパルジャイトのような天然粉末鉱物
である。物理的性質を改良するために、高分散珪酸また
は高分散吸収性ポリマーを加えることも可能である。適
当に造粒した粒剤用の吸着性担体は多孔性型のもの、例
えば軽石、破砕レンガ、海泡石またはベントナイトであ
る。そして適当な非吸着担体は方解石または砂のような
材料である。さらに、非常に多くの予備造粒した無機質
または有機質の材料、例えば特にドロマイトまたは粉状
化植物残骸が使用し得る。
【0049】製剤化されるべき式Iで表される化合物の
性質にも依るが、適当な表面活性物質は、良好な乳化
性、分散性および湿潤性を有する非イオン性、カチオン
性および/またはアニオン性界面活性剤である。“界面
活性剤”は界面活性剤の混合物をも含むものと理解され
たい。
【0050】適当なアニオン性界面活性剤は、いわゆる
水溶性石鹸および水溶性合成表面活性化合物の両者であ
る。
【0051】適当な石鹸は、高級脂肪酸(炭素原子数1
0ないし22)のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、または未置換もしくは置換アンモニウム塩、例えば
オレイン酸またはステアリン酸、あるいは例えばココナ
ッツ油または獣油から得られる天然脂肪酸混合物のナト
リウムまたはカリウム塩である。脂肪酸メチルタウリン
酸および変性および非変性燐脂質もまた挙げることがで
きる。
【0052】しかしながら、さらに頻繁には、いわゆる
合成界面活性剤、とくに脂肪スルホネート、脂肪スルフ
ェート、スルホン化ベンズイミダゾール誘導体またはア
ルキルアリールスルホネートが使用される。
【0053】他の適当な物質はホスフェート、例えばp
−ノニルフェノール6−(4−14)−エチレンオキシ
ド付加塩の燐酸エステルの塩である。
【0054】適当な非イオン性界面活性剤は、主に脂肪
族または脂環式アルコール、飽和または不飽和脂肪酸お
よびアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導
体であり、該誘導体は3ないし30個のグリコールエー
テル基および(脂肪族)炭化水素部分に8ないし20個
の炭素原子、そしてアルキルフェノールのアルキル部分
に6ないし18個の炭素原子を含んでいてよい。
【0055】さらに適当な非イオン性界面活性剤は、ポ
リエチレンオキシドとポリプロピレングリコール、エチ
レンジアミノポリプロピレングリコールおよびアルキル
鎖中に1ないし10個の炭素原子を含むアルキルポリプ
ロピレングリコールとの水溶性付加物であり、その付加
物は20ないし250個のエチレングリコールエーテル
基および10ないし100個のプロピレングリコールエ
ーテル基を含む。上述した化合物は通常プロピレングリ
コール単位当たり1ないし5個のエチレングリコール単
位を含む。
【0056】記述すべき非イオン性界面活性剤の例は、
ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ヒマシ油ポ
リグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレン
オキシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエ
タノール、ポリエチレングリコールおよびオクチルフェ
ノキシポリエトキシエタノールである。
【0057】他の適当な物質はポリオキシエチレンソル
ビタンの脂肪酸エステル例えばポリオキシエチレンソル
ビタントリオレートである。
【0058】カチオン性界面活性剤は、主にN−置換基
として少なくとも一つの炭素原子数8ないし22のアル
キル基と、他の置換基としてハロゲン化されたまたはハ
ロゲン化されていない低級アルキル基、ベンジル基また
はヒドロキシ低級アルキル基とを含む第四アンモニウム
塩である。該塩は好ましくはハロゲン化物、メチル硫酸
塩またはエチル硫酸塩の形態にあり、例えばステアリル
トリメチルアンモニウムクロリドまたはベンジルジ(2
−クロロエチル)エチルアンモニウムブロミドである。
【0059】製剤業界で慣用の新規な界面活性剤はとり
わけ下記の刊行物に記載されている:“マクカッチャン
ズ デタージェンツ アンド エマルジファィアーズ
アニュアル(McCutcheon's Detergents and Emulsifier
s Annual)”、マック出版社(MC Publishing Corp.)、
リッジウッド (Ridge wood) 、ニュージャージー、1979
年: ドクター. ヘルムート シュタッヒェ(Dr.Helmut
Stache) 、“テンジドタッシェンブッフ(Tensid Tasc
henbuch)”(界面活性剤ガイド)、カールハンザー出版
社(Carl Hanser Verlag) 、ミュンヘン/ウィーン。
【0060】農薬製剤は通常、式Iの有効成分を有効
量、即ち0.1 ないし99重量%、特に0.1 ないし95重量
%、固体または液体助剤を99.9ないし1 重量%、特に9
9.8ないし5 重量%、および界面活性剤を0 ないし25重
量%、特に0.1 ないし25重量%を含む。
【0061】市販品として原液組成物がより好ましい
が、最終利用者は通常、希釈組成物を利用するであろ
う。
【0062】組成物はまた他の助剤、例えば安定剤、消
泡剤、粘度調節剤、結合剤、粘着付与剤並びに肥料、ま
たは特別の効果を得るための他の有効成分を含有するこ
とができる。
【0063】
【実施例】以下の実施例は、本発明をより詳細に示す
が、本発明を限定するものではない。
【0064】H.製造実施例: H.1 7−メトキシベンズイソチアゾールの製造〔方
法1〕〔化合物No.1.1 〕 2−クロロ−3−メトキシベンズアルデヒド136.5
gおよび炭酸カリウム136.5gをジメチルホルムア
ミド800ml中で攪拌する。ベンジルメルカプタン9
0.6mlを滴下で懸濁液に加え、その混合物を室温で
一夜、次に100℃で1日攪拌する。反応混合物を水中
に注ぎ、ジエチルエーテルを使用して抽出する。有機相
を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして濃縮する。
得られた油を(pH5に緩衝された)水500ml中に
入れ、そしてヒドロキシアミン−O−スルホン酸11
0.7gを氷冷しながら混合物に加える。室温で1時
間、混合物を攪拌した後、水300mlおよび塩化メチ
レン300mlを添加し、そしてバッチを炭酸水素ナト
リウム276.6gで少しずつ処理する。反応混合物を
室温で2時間混合し、そして次に塩化メチレンを使用し
て抽出し、そして有機相を濃NaCl溶液(食塩水)で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして濃縮
する。得られた油からクロマトグラフィーによる精製
後、nD 20=1.6190の7−メトキシベンズイソチ
アゾールが得られる。
【0065】H.2 7−メトキシベンズイソチアゾールの製造〔方
法2〕 2−ベンジルチオ−3−メトキシベンズアルデヒド5g
をエタノール40mlに溶解し、そして塩酸ヒドロキシ
ルアミン3.9gを加える。酢酸バッファー40ml
(pH=5)をこの溶液に加え、そして混合物を室温で
30分間攪拌する。混合物を水中に注ぎそして酢酸エチ
ルを使用して抽出する。有機相を食塩水を使用して洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして濃縮す
る。得られた油をメタンスルホン酸20ml中の五酸化
二燐1.6g懸濁液に加え、そして混合物を室温で一夜
攪拌する。反応混合物を氷上に注ぎ、酢酸エチルを使用
して抽出する。有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で
次に食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過
しそして濃縮する。クロマトグラフィーによる精製後油
の形態の7−メトキシベンズイソチアゾールが得られ
る。
【0066】H3.7−ヒドロキシベンズイソチアゾール(中間体)
の製造 2−クロロ−3−ヒドロキシベンズアルデヒド174g
をジメチルホルムアミド1リットルに溶解し、ベンジル
メルカプタン126mlおよび炭酸カリウム174gを
加え、そして混合物を100℃で2日間攪拌する。反応
混合物を氷水に注ぎそしてジエチルエーテルを使用して
抽出し、そして有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、ろ過しそして濃縮する。移動相として酢
酸エチル/ヘキサン(1:4)を使用したシリカゲルク
ロマトグラフィーで2−ベンジルチオ−3−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド51.6gを得る。この31.6gを
水66mlで乳化し、そして、ヒドロキシルアミン−O
−スルホン酸16.1gおよび硫酸ナトリウム1.84
gを加える。1時間後、水および塩化メチレンそれぞれ
32mlを加え、そして混合物を炭酸水素ナトリウム4
0.4gで少しずつ処理する。反応混合物を室温で2時
間攪拌しそして次に塩化メチレンに溶解し、そして有機
相を1N水酸化カリウム溶液を使用して抽出する。水性
塩基相を濃塩酸でpH1にもっていき、そして塩化メチ
レンを使用して抽出する。有機相を硫酸ナトリム上で乾
燥し、ろ過し、濃縮する。トルエンによる再結晶化によ
り、融点185−187℃の7−ヒドロキシ−1,2−
ベンズイソチアゾール5.93gを得る。
【0067】H.4 7−アリルオキシベンズイソチア
ゾールの製造〔化合物No.1.9〕 7−ヒドロキシ−1,2−ベンズイソチアゾール2.0
gをTHF20mlに溶解し、そして水素化ナトリウム
(60%)460mgを混合物に0℃で加える。気体の
発生終了後、臭化アリル1mlを滴下で加え、反応混合
物を室温で1日攪拌する。再度、臭化アリル1mlなら
びに水素化ナトリウム40mgを加え、そして混合物を
還流下で2日間攪拌する。反応混合物を水中に注ぎ、1
N水酸化カリウム溶液を使用して塩基性とし、そして酢
酸エチルを使用して抽出する。有機相を食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして濃縮す
る。移動相として酢酸エチル/ヘキサン(1:5)を使
用したシリカゲルクロマトグラフィーによりnD 20
1.6039の7−アリルオキシ−1,2−ベンズイソ
チアゾール2.0gを得る。
【0068】H.5 7−ジフルオロメトキシ−1,2−ベンズイソ
チアゾール〔化合物No.12〕の製造方法 7−ヒドロキシ−1,2−ベンズイソチアゾール2.0
gをアセトニトリル40mlに溶解し、そして固体炭酸
カリウムを加える。フレオン22を70℃で18時間の
うちに通過させる。気体が通過しなくなったら、混合物
をろ過し、ろ液を濃縮する。移動相として酢酸エチル/
ヘキサン(4:1)を使用したシリカゲルクロマトグラ
フィーにより 融点:58ないし59℃の7−ジルフル
オロメトキシ−1,2−ベンズイソチアゾール370m
gを得る。
【0069】以下に示す7位−置換されたベンズイソチ
アゾールは類似の方法で製造できる:
【化19】
【表1】
【0070】以下に示す4位−置換されたベンズイソチ
アゾールは類似の方法で製造できる:
【化20】
【表2】
【0071】以下に示す5位−置換されたベンズイソチ
アゾールは類似の方法で製造できる:
【化21】
【表3】
【0072】以下に示す6位−置換されたベンズイソチ
アゾールは類似の方法で製造できる:
【化22】
【表4】
【0073】F.式Iで表される液体有効成分の配合例
(%=重量%) F.1.乳剤原液 a) b) c) 表1ないし4の有効成分 25% 40% 50% ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 5% 8% 6% ヒマシ油ポリエチレングリコールエーテ 5% ── ── ル(エチレンオキシド36モル) トリブチルフェノールポリエチレングリ ── ── 12% コールエーテル(エチレンオキシド30 モル) シクロヘキサノン ── 15% 20% キシレン混合物 65% 15% 20% かかる原液を水で希釈することにより、あらゆる所望濃
度の乳剤を得ることができる。
【0074】F.2.溶液剤 a) b) c) d) 表1ないし4の有効成分 80% 10% 5% 95% エチレングリコールモノメチルエーテル 20% ── ── ── ポリエチレングリコール(分子量400) ── 70% ── ── N−メチル−2−ピロリドン ── 20% ── ── エポキシ化ココナッツ油 ── ── 1% 5% 石油画分(沸点範囲160〜190℃) ── ── 94% ── これらの溶液は微小滴状で使用するのに適する。
【0075】F.3.粒剤 a) b) 表1ないし4の有効成分 5% 10% カオリン 94% ── 高分散珪酸 1% ── アタパルジャイト ── 90% 有効成分を塩化メチレンに溶解し、この溶液を担体上に
噴霧し、そして続いて溶媒を真空留去する。
【0076】F.4.粉剤 a) b) 表1ないし4の有効成分 2% 5% 高分散珪酸 1% 5% タルク 97% ── カオリン ── 90% 有効成分を担体とともに十分混合することにより、その
まま使用することのできる粉剤が得られる。
【0077】F.5.水和剤 a) b) c) 表1ないし4の有効成分 25% 50% 75% リグノスルホン酸ナトリウム 5% 5% ── ラウリル硫酸ナトリウム 3% ── 5% ジイソブチルナフタレン ── 6% 10% スルホン酸ナトリウム オクチルフェノールポリエ ── 2% ── チレングリコールエーテル (エチレンオキシド7−8モル) 高分散珪酸 5% 10% 10% カオリン 62% 27% ── 有効成分を助剤とともに十分に混合し、そして該混合物
を適当なミル中で十分に磨砕する。水で希釈して所望の
濃度の懸濁液を与える水和剤が得られる。
【0078】F.6.乳剤原液 表1ないし4の有効成分 10% オクチルフェノールポリエ 3% チレングリコールエーテル (エチレンオキシド4−5モル) ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3% ヒマシ油ポリエチレングリコールエーテ 4% ル(エチレンオキシド35モル) シクロヘキサノン 30% キシレン混合物 50% この乳剤原液を水で希釈することにより、あらゆる所望
濃度の乳剤を得ることができる。
【0079】F.7.粉剤 a) b) 表1ないし4の有効成分 5% 8% タルク 95% ── カオリン ── 92% 有効成分を担体とともに十分混合しそして該混合物を適
当なミル中で磨砕することにより、そのまま使用するこ
とのできる粉剤が得られる。
【0080】F.8.押出し粒剤 表1ないし4の有効成分 10% リグノスルホン酸ナトリウム 2% カルボキシメチルセルロース 1% カオリン 87% 有効成分を助剤とともに混合し、そして該混合物を磨砕
し水で湿らす。この混合物を押出しそしてその後空気流
中で乾燥させる。
【0081】F.9.被覆粒剤 表1ないし4の有効成分 3% ポリエチレングリコール(分子量200) 3% カオリン 94% 微粉砕した有効成分を、混合機中で、ポリエチレングリ
コールで湿らせたカオリンに均一に施用する。このよう
にして無粉塵性の被覆粒剤が得られる。
【0082】B.生物学的実施例 B.1 トマト植物体におけるサツマイモネコブセンチュウ
(Meloidogyne incognita)に対する作用 サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)
の卵を砂と混合する。次いでこの混合物を200ml容
量の粘土製鉢の中に入れる(鉢当たり5000個の
卵)。同日に、3週令のトマト植物体を各鉢内に植え、
そして配合された試験化合物を浸漬施用により鉢内に導
入する(土壌体積に基いて、有効成分0.0006%)。その
後鉢植え植物体を26±1℃の温度そして60%の相対
湿度の温室中に置く。4週間経過後、いわゆる根こぶ指
数(Root-Knot Index)によって根こぶの形成を調べるこ
とにより植物体を評価する。
【0083】未処理で感染された対照植物体は、顕著な
根こぶ形成を示す(=100%)。これに対し、式Iの
化合物は20%未満の残留感染という良好な活性を示
す。化合物番号1.1,1.2,1.9,2.1,3.
1,4.1,4.4,4.9およびその他のそれぞれ
は、上記試験において根こぶ形成を殆ど完全に抑制を示
す(残留感染0−10%)。
【0084】B.2 大豆におけるヘテロデラ・グリシン
(Heterodera glycines)に対する作用 砂質土壌をダイズシストセンチュウ:ヘテロデラ・グリ
シン(Heterodera glycines)の卵により、感染させる
(鉢当たりおよそ6000卵)。次いで試験物質を適当
な濃度を混合により混ぜ込む。次に処理されそして感染
された土壌を使用して1c鉢(180ccm)の中を満たしそして
各鉢に三個の大豆(cv.Maple Arrow)を播種する。各処
理を三回繰り返す。鉢を温室中において約27℃にて4
ないし5週間の間インキュベートする。その後植物体を
鉢より注意深く除去し、根を洗い、そして嚢子の数を測
定する。
【0085】表の化合物1−4はヘテロデラ・グリシン
(Heterodera glycines)に対して良好な活性を示し、そ
れは嚢子形成の殆ど完全に減少する事実により示され
る。化合物番号2.1,3.1,4.1,4.4および
4.9は特に言及すべきものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−98963(JP,A) 特開 昭53−98962(JP,A) 特公 昭48−43858(JP,B1) J.CHEM.SOC.PERKIN TRANS.I,1983,2973(1983) J.Chem.Soc.(C), 1971,3994(1971) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 43/80 C07D 275/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性担体材料の他に、次式I: 【化1】 〔式中、基:RO−はベンゼン環の位置の一つにあり、
    Rは純粋な炭化水素基またはハロゲン化された炭化水素
    基(該炭化水素基は脂肪族または脂環式で、かつ飽和ま
    たは不飽和のものである。)を表す。〕で表される化合
    物の少なくとも1種からなる線虫類による植物への攻撃
    を防除又は阻止するための組成物。
  2. 【請求項2】 Rがハロゲン化されたまたはハロゲン化
    されていない4個より多くの炭素原子を持たない炭化水
    素基である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 有効成分として次式I’: 【化2】 (式中、R’はハロゲン化されたまたはハロゲン化され
    ていない1ないし3個の炭素原子を持つ炭化水素基を表
    す。)で表される化合物を含有する請求項2記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 有効成分として、7−メトキシベンズイ
    ソチアゾール、7−ジフルオロメトキシベンズイソチア
    ゾール、7−アリルオキシベンズイソチアゾール、7−
    プロパギルオキシベンズイソチアゾール、4−メトキシ
    ベンズイソチアゾール、5−メトキシベンズイソチアゾ
    ール、6−メトキシベンズイソチアゾールから選択され
    た化合物を含有する請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 有効成分として、6−エトキシベンズイ
    ソチアゾールおよび6−アリルオキシベンズイソチアゾ
    ールから選択された化合物を含有する請求項1に記載の
    組成物。
  6. 【請求項6】 有効成分として7−メトキシベンズイソ
    チアゾールを含有する請求項4に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 次式I'': 【化3】 〔式中、基:RO−はベンゼン環の位置の一つにあり、
    Rは純粋な炭化水素基またはハロゲン化された炭化水素
    基(該炭化水素基は脂肪族または脂環式で、かつ飽和ま
    たは不飽和のものである。)を表すが、但し、4−位ま
    たは7位のメトキシ基はハロゲン化されている。〕で表
    されるハイドロカルビルオキシベンズイソチアゾール。
  8. 【請求項8】 6−エトキシベンズイソチアゾールおよ
    び6−アリルオキシベンズイソチアゾールである請求項
    7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 溶液状で、かつ塩基の存在下で、式IIで
    表される置換されたハロベンズアルデヒドをチオールR
    8 SHと反応させて式III のチオエーテルを得て、そし
    て該チオエーテルを単離するかせずに溶液状でヒドロキ
    シルアミン−O−スルホン酸と反応させ、そして環化す
    ることによって所望の生成物を得ることからなる次式
    I: 【化4】 (式中、Rは請求項1で定義されたものを表す。)の化
    合物の製造方法。 【化5】 (式中、Halはハロゲン原子を表し、およびR8 は炭
    素原子数1ないし30のアルキル基、炭素原子数3ない
    し7のシクロアルキル基またはベンジル基を表す。)
  10. 【請求項10】 溶液状で式III で表されるチオエーテ
    ルをヒドロキシルアミン−O−スルホン酸と反応させ、
    そして生成物を塩基の添加により環化して所望化合物を
    得ることからなる請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶液状で下記式IVで表されるベンズア
    ルデヒドをベンジルメルカプタンと反応させ、生成物を
    塩基の存在下で反応させて下記式Vで表されるチオエー
    テルを得て、次いで該チオエーテルを単離するかせずに
    溶液状でヒドロキシルアミン−O−スルホン酸と反応さ
    せ、そして生成物を環化して所望化合物を得ることから
    なる請求項9記載の次式Ib: 【化6】 で表される化合物の製造方法。 【化7】 (式中、Halはハロゲン原子を表し、R8 はベンジル
    基を表す。)
  12. 【請求項12】 式Vで表されるチオエーテルをヒドロ
    キシルアミン−O−スルホン酸と溶液状で反応させ、そ
    して生成物を環化して所望化合物を得ることからなる請
    求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 式Vで表される中間体をヒドロキシル
    アミン−O−スルホン酸とpH=4ないし6で反応さ
    せ、続いて塩基の添加により環化を行なうことからなる
    請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 下記式VIで表されるベンズアルデヒド
    誘導体をヒドロキシルアミンまたはその塩と反応させて
    下記式VIIで表される相当するオキシムを得、そして該
    オキシムを強い水結合酸で環化することからなる式I
    (式中、RおよびR8 は請求項9で定義されたものと同
    じである。)の化合物の製造方法。 【化8】
  15. 【請求項15】 使用される強酸がメタンスルホン酸中
    のポリ燐酸または五酸化二燐である請求項14に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 メタンスルホン酸中、五酸化二燐1な
    いし20重量%の混合物中で−10℃ないし+100℃
    で反応を行うことからなる請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 次式VIII: 【化9】 で表されるフェノール型ヒドロキシベンズイソチアゾー
    ルを試薬R−X(Rは式Iで定義されたものと同じ意味
    を表し、およびXはハロゲン原子、トシレートまたはメ
    シレートを表す。)と反応させることからなる式Iの化
    合物の製造方法。
  18. 【請求項18】 線虫を防除するために請求項1に記載
    の組成物を使用する方法。
  19. 【請求項19】 線虫が植物損傷性線虫である請求項1
    8記載の方法。
  20. 【請求項20】 線虫がメロイドジン属(Meloidogyne)
    およびヘテロデラ属(heterodera)からのものである請求
    項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 式Iで表される化合物または式Iの化
    合物の少なくとも1種を含有する組成物を植物、植物の
    部分またはその作付地に施用することからなる、線虫類
    による栽培植物への攻撃を防除又は阻止する方法。
  22. 【請求項22】 請求項4に記載の化合物を施用するこ
    とからなる請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 請求項5に記載の化合物を施用するこ
    とからなる請求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 6−ヒドロキシベンズイソチアゾール
    または7−ヒドロキシベンズイソチアゾール。
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