JPH0853464A - 殺微生物剤 - Google Patents

殺微生物剤

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JPH0853464A
JPH0853464A JP7188662A JP18866295A JPH0853464A JP H0853464 A JPH0853464 A JP H0853464A JP 7188662 A JP7188662 A JP 7188662A JP 18866295 A JP18866295 A JP 18866295A JP H0853464 A JPH0853464 A JP H0853464A
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JP7188662A
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Thomas Maetzke
マエトズク トーマス
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D513/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00
    • C07D513/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for in groups C07D463/00, C07D477/00 or C07D499/00 - C07D507/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D513/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は微生物の植物への攻撃を防除および
予防するのに適した化合物を提供することを目的とす
る。 【構成】 次式I 【化1】 (式中、a)X:CH、Y:N、もしくはb)X:N、
Y:CH、Z:1ないし3個のハロゲン原子、もしくは
1ないし3個の置換もしくは未置換の複素原子O、Sお
よび/もしくはNが結合した炭素原子数1の基)で表さ
れる遊離形態もしくは塩形態の化合物よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業分野および関連す
る分野における植物有害生物の防除において有効成分と
して、予防的におよび/もしくは治療的に施用し得る殺
微生物剤に関する。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式I
【化7】(式中、a)XはCHを表しおよびYはNを表
すか、もしくは b)XはNを表しおよびYはCHを表し、Zは1ないし
3個のハロゲン原子、もしくは1ないし3個の置換もし
くは未置換のヘテロ原子O、Sおよび/もしくはNが結
合した炭素原子数1の基を表す。)で表される遊離形態
もしくは塩形態の新規の殺微生物作用のある化合物に関
する。
【0003】本発明はさらに、これらの化合物の製造、
有効成分として少なくとも1つのこれらの化合物を含む
農芸化学的な組成物、および有効成分のもしくは組成物
の有害な微生物、特に植物病原菌による攻撃に対して植
物を保護するための組成物に関する。
【0004】式Iの化合物、適当にはそれらの互変異性
体は塩として存在し得る。少なくとも1つの塩基中心を
有する式Iの化合物は、酸付加塩を形成する。これらは
例えば、鉱酸、例えばスルホン酸、ホスホン酸もしくは
ハロゲン化炭化水素により、有機カルボン酸例えば、酢
酸、蓚酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸もしくはフ
タル酸により、ヒドロキシカルボン酸、例えば、アスコ
ルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸に
より、もしくは安息香酸により、もしくは有機スルホン
酸、例えばメタンもしくはp−トルエンスルホン酸によ
り形成される。さらに、少なくとも1つの酸基を有する
式Iの化合物は、塩基と一緒に塩を形成し得る。適した
塩と塩基の例は、金属塩、例えばアルカリ金属塩もしく
はアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カルシウ
ム塩もしくはマグネシウム塩、または塩とアンモニアも
しくは有機アミン、例えばモルホリン、ピペリジン、ピ
ロリジン、低級モノ、ジもしくはトリアルキルアミン、
例えば、エチル、ジエチル、トリエチルもしくはジメチ
ルプロピルアミン、もしくは低級モノ、ジもしくはトリ
ヒドロキシアルキルアミン、例えば、モノ、ジもしくは
トリエタノールアミンである。適当には、相当する内部
塩がさらに形成される。本発明の範囲内において好まし
いものは、農芸化学的に有利な塩である。
【0005】特に断らない限り、明細書の全体に渡って
使用される一般の用語は、以下の意味を有する。
【0006】炭化水素基は飽和もしくは不飽和の、開鎖
もしくは環状基、または開鎖および環状基の混合物、例
えばシクロプロピルメチル基もしくはベンジル基であ
る。
【0007】アルキル基は、炭素原子の数に依り直鎖も
しくは枝分かれ基であり、また例えば、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、第二−ブチル基、イソブチル基、第三−ブチル基、
第二−アミル基、第三−アミル基、1−ヘキシル基もし
くは3−ヘキシル基である。
【0008】不飽和炭化水素基は3つを越えない多重結
合を有するアルケニル基、アルキニル基もしくはアルケ
ニル基、例えば、ブタジエニル基、ヘキサトリエニル
基、2−ペンテニ−4−イニル基である。
【0009】アルケニル基は直鎖もしくは枝分かれアル
ケニル基、例えばアリル基、メタリル基、1−メチルビ
ニル基もしくはブテ−2−エニ−1−イル基であると理
解すべきである。炭素原子が3ないし4つの炭素鎖を有
するアルケニル基が好ましい。
【0010】また、アルキニル基は、炭素原子の数に依
り直鎖もしくは枝分かれ基、例えば、プロパルギル基、
ブチ−1−イル基もしくはブチ−1−イニ−3−イル基
である。プロパルギル基が好ましい。
【0011】環状の不飽和炭化水素基は、芳香族、例え
ばフェニル基およびナフチル基、もしくは、非芳香族、
例えばシクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シク
ロヘプテニル基およびシクロオクタジエニル基、もしく
は部分的な芳香族、例えばテトラヒドロナフチル基およ
びインダニル基である。
【0012】ハロゲンもしくはハロはフッ素原子、塩素
原子、臭素原子もしくはヨウ素原子、好ましくはフッ素
原子、塩素原子もしくは臭素原子である。
【0013】ハロアルキル基は、同一もしくは異なるハ
ロゲン原子、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチ
ル基、ジフルオロクロロメチル基、トリフルオロメチル
基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメ
チル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フル
オロエチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリ
クロロエチル基もしくは3,3,3−トリフルオロプロ
ピル基を有し得る。
【0014】アルコキシ基は、例えばメトキシ基、エト
キシ基、プロピルオキシ基、i−プロピルオキシ基、n
−ブトキシ基、イソ−ブチルオキシ基、第二−ブチルオ
キシ基および第三−ブチルオキシ基、好ましくはメトキ
シ基およびエトキシ基である。
【0015】ハロアルコキシ基は、例えば、ジフルオロ
メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−ト
リフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオ
ロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2−クロロエ
トキシ基および2.2−ジフルオロエトキシ基である。
【0016】シクロアルキル基は、環の大きさに依り、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基
もしくはシクロヘキシル基である。
【0017】アルカノイル基は直鎖もしくは枝分かれ鎖
のいずれかであり、各場合において各個々の場合におい
て含まれる炭素原子の数を考慮と、例えばホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバロイル
基もしくはオクタノイル基である。
【0018】複素環は5もしくは6員の、ヘテロ原子
N、Oおよび/もしくはSを有する芳香族環および非芳
香族環を意味すると理解するべきである。さらに、未置
換のもしくは置換されたベンゾ基は、残っている部分に
結合している複素環式基に縮合している。複素環式基の
例は、ピリジル基、ピリミジニル基、イミダゾリル基、
チアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、トリア
ゾリル基、チエニル基、フラニル基、ピロリル基、モル
ホリニル基、オキサゾリル基および相当する部分的にも
しくは完全に水素化された環である。ベンゾ基に縮合し
た複素環式基の例は、キノリル基、ベンゾキサゾリル
基、キノキサリニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンジミ
ダゾリル基、インドリル基もしくはインドリニル基であ
る。
【0019】上記に列挙された全ての記載は具体例であ
って、本発明を限定するものではない。
【0020】好ましい群は、以下の化合物である。 (1)ZはCN、CO−A、CS−A、CH=U、CH
2 −V、CH(−V)2もしくはC(−V)3 を表し、
およびさらに残る置換基は以下の意味を表し、AはOR
2 、SR2 、N(R3 )R4 、N(R5 )−OR6 、O
−N(=C)n(R7 )R8 もしくはN(R9 )−N
(=C)n (R7 )R8 を表し、UはO、NR10、N−
OR6 もしくはN−N(=C)n (R7 )R8 を表し、
Vはハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ない
し4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアシルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基、ベンジルオキシ基を表す
か、もしくは2つのVはそれらが結合する炭素原子と一
緒になって環状アセタール基を表し、nは0もしくは1
を表し、R2 ないしR10は水素原子、8個までの炭素原
子を有する置換もしくは未置換の非環式の、飽和もしく
は不飽和炭化水素基、10個までの炭素原子を有する置
換もしくは未置換の環式の、飽和もしくは不飽和炭化水
素基、置換もしくは未置換のベンジル基もしくはフェネ
チル基、8個までの炭素原子を有する置換もしくは未置
換のアシル基、置換もしくは未置換のベンゾイル基、も
しくは置換もしくは未置換の複素環式基を表し、もしく
はR3 およびR4 はそれらが結合する窒素原子と一緒に
なって5もしくは6員の置換もしくは未置換の複素環を
表し、もしくはR7 およびR8 はそれらが結合する原子
と一緒になって5もしくは6員炭素環もしくは複素環を
表し、上記環は未置換のもしくは置換されているところ
の遊離形態もしくは塩形態の式Iの化合物。
【0021】(2)R2 およびR3 は水素原子、未置換
のもしくは1ないし5個のハロゲン原子、炭素原子数3
ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし4の
アルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル
基、ベンゾイル基、カルボキシル基、炭素原子数1ない
し4のアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、炭素原子数1ないし4のアシルオキシ基、ベン
ゾイルオキシ基、炭素原子数1ないし4のジアルキルア
ミノ基もしくは複素環基により置換された炭素原子数1
ないし8のアルキル基、未置換のもしくは1ないし5個
のハロゲン原子により置換された炭素原子数3ないし6
のアルケニル基、もしくは炭素原子数3ないし6のアル
キニル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、
フェニル基、ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、
これらの基のフェニル環は未置換もしくはハロゲン原
子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル
基、ハロ−炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原
子数1ないし2のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1な
いし2のアルコキシ基もしくはニトロ基によりモノない
しトリ置換されており、もしくはR2 およびR3 は未置
換のもしくはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のア
ルキル基、ハロメチル基もしくはニトロ基よりなる群か
らの同一もしくは異なる置換基によりモノないしトリ置
換されたナフチル基、炭素原子数1ないし4のアルカノ
イル基、ベンゾイル基、複素環基を表し、R4 は水素原
子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数3
ないし6のアルケニル基、炭素原子数3ないし6のアル
キニル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、
フェニル基もしくはベンジル基を表し、これらの基のフ
ェニル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒドロキシル
基、炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1
ないし2のアルコキシ基、ハロメチル基もしくはニトロ
基によりモノないしジ置換されており、もしくはR3
よびR4 はそれらが結合する窒素原子と一緒になって未
置換のもしくは炭素原子数1ないし2のアルキル基によ
りモノないしトリ置換された5もしくは6員の複素環を
表し、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 およびR10は各々
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし6のアル
キル基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原
子数3ないし6のアルキニル基、炭素原子数3ないし6
のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベンジル基を
表し、これらの基のフェニル環は未置換もしくはハロゲ
ン原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし2のアル
キル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、ハロ−
炭素原子数1ないし2のアルキル基もしくはニトロ基に
よりモノないしジ置換されており、もしくはR7 および
8 はそれらが結合する原子と一緒になって5ないし7
員の炭素環もしくは複素環を表し、上記の環は未置換の
もしくはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキ
ル基、ハロ−炭素原子数1ないし2のアルキル基もしく
はニトロ基よりなる群からの同一もしくは異なる置換基
によりモノないしトリ置換されているところの式Iの化
合物。
【0022】(3)R2 およびR3 は水素原子、未置換
のもしくは1ないし3個のハロゲン原子、炭素原子数3
ないし6のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし2の
アルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、炭素原子数1ないし2のアルカノイル
基、ベンゾイル基、カルボキシル基、炭素原子数1ない
し4のアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、炭素原子数1ないし2のアシルオキシ基、ベン
ゾイルオキシ基、炭素原子数1ないし4のジアルキルア
ミノ基もしくは複素環基により置換された炭素原子数1
ないし5のアルキル基、もしくは未置換のもしくは1な
いし3個のハロゲン原子により置換された炭素原子数3
ないし4のアルケニル基、炭素原子数3ないし4のアル
キニル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、
フェニル基、ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、
これらの基のフェニル環は未置換もしくはハロゲン原
子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル
基、ハロ−炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原
子数1ないし2のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1な
いし2のアルコキシ基もしくはニトロ基によりモノない
しジ置換されており、もしくはR2 およびR3 は未置換
のもしくはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアル
キル基、ハロメチル基もしくはニトロ基よりなる群から
の同一もしくは異なる置換基によりモノないしジ置換さ
れたナフチル基もしくは複素環基を表し、R4 は水素原
子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3
ないし4のアルケニル基、炭素原子数3ないし4のアル
キニル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、
フェニル基もしくはベンジル基を表し、R3 およびR4
はそれらが結合する窒素原子と一緒になってピロリジン
基、ピペリジン基、モルホリン基もしくはジメチルモル
ホリン基を表し、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 および
10は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし4
のアルキル基、炭素原子数3ないし4のアルケニル基、
炭素原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数3な
いし6のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベンジ
ル基を表し、これらの基のフェニル環は未置換もしくは
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし2
のアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、
ハロメチル基もしくはニトロ基によりモノないしジ置換
されており、もしくはR7 およびR8 はそれらが結合す
る原子と一緒になって5ないし7員の炭素環もしくは複
素環を表し、上記の環は未置換のもしくはハロゲン原
子、メチル基、ハロメチル基もしくはニトロ基よりなる
群からの同一もしくは異なる置換基によりモノないしジ
置換されているところの式Iの化合物。
【0023】(4)ZはCO−Aを表し、およびAはO
2 、SR2 、N(R3 )R4 、N(R5 )−OR6
O−N(=C)n(R7 )R8 もしくはN(R9 )−N
(=C)n (R7 )R8 を表し、また特にZはCO−A
を表し、およびAはOR2 もしくはSR2 を表すところ
の式Iの化合物。
【0024】(5)(4)項に挙げられた化合物中、好
ましいものは、R2 は水素原子、未置換のもしくは1な
いし3個のハロゲン原子、炭素原子数3ないし6のシク
ロアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、
フェノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、
炭素原子数1ないし2のアルカノイル基、ベンゾイル
基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキ
シカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、炭素原
子数1ないし2のアシルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基、炭素原子数1ないし4のジアルキルアミノ基もしく
は複素環基により置換された炭素原子数1ないし5のア
ルキル基、もしくは未置換のもしくは1ないし3個のハ
ロゲン原子により置換された炭素原子数3ないし4のア
ルケニル基、炭素原子数3ないし4のアルキニル基、炭
素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、
ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、これらの基の
フェニル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒドロキシ
ル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素
原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1ないし2
のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1ないし2のアルコ
キシ基もしくはニトロ基によりモノないしジ置換されて
おり、もしくはR2 は未置換のもしくはハロゲン原子、
炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もし
くはニトロ基よりなる群からの同一もしくは異なる置換
基によりモノないしジ置換されたナフチル基もしくは複
素環基を表すところの式Iの化合物である。
【0025】(6)ZはCO−OR2 を表し、R2 は式
I中で定義されたものと同じ意味を表すところの式Iの
化合物。
【0026】(7)ZはCNもしくはCO−N(R3
4 を表し、R3 は水素原子、未置換のもしくは1ない
し3個のハロゲン原子、炭素原子数3ないし6のシクロ
アルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、フ
ェノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、炭
素原子数1ないし2のアルカノイル基、ベンゾイル基、
カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、炭素原子数
1ないし2のアシルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、炭
素原子数1ないし4のジアルキルアミノ基もしくは複素
環基により置換された炭素原子数1ないし5のアルキル
基、もしくは未置換のもしくは1ないし3個のハロゲン
原子により置換された炭素原子数3ないし4のアルケニ
ル基、もしくは炭素原子数3ないし4のアルキニル基、
炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル
基、ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、これらの
基のフェニル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−
炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1ない
し2のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1ないし2のア
ルコキシ基もしくはニトロ基によりモノ置換ないしジ置
換されており、もしくはR3 は未置換のもしくはハロゲ
ン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチ
ル基もしくはニトロ基よりなる群からの同一もしくは異
なる置換基によりモノないしジ置換されたナフチル基も
しくは複素環基を表し、R4 は水素原子、炭素原子数1
ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし4のアルケ
ニル基、炭素原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原
子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基もしく
はベンジル基を表し、R3 およびR4 はそれらが結合す
る窒素原子と一緒になってピロリジン基、ピペリジン
基、モルホリン基もしくはジメチルモルホリン基を表す
ところの式Iの化合物。
【0027】(8)ZはCO−N(R3 )R4 を表し、
3 は水素原子、未置換のもしくは炭素原子数1ないし
4のアルコキシカルボニル基もしくはベンジルオキシカ
ルボニル基により置換された炭素原子数1ないし5のア
ルキル基、もしくは炭素原子数3ないし4のアルケニル
基、炭素原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数
3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベ
ンジル基を表し、これらの基のフェニル環は未置換もし
くはハロゲン原子、ヒドロキシル基、メチル基、メトキ
シ基、ハロメチル基、ハロメトキシ基もしくはニトロ基
によりモノないしジ置換されており、R4 は水素原子も
しくはメチル基を表し、もしくはR3 およびR4 はそれ
らが結合する窒素原子と一緒になってピロリジン基、ピ
ペリジン基、モルホリン基もしくはジメチルモルホリン
基を表すところの式Iの化合物。
【0028】(9)ZはCS−Aを表し、AはOR2
SR2 もしくはN(R3 )R4 を表し、R2 およびR3
は水素原子、未置換のもしくは1ないし3個のハロゲン
原子、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素
原子数1ないし2のアルコキシ基、フェノキシ基、ヒド
ロキシル基、ニトロ基、シアノ基、炭素原子数1ないし
2のアルカノイル基、ベンゾイル基、カルボキシル基、
炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基、炭素原子数1ないし2のアシ
ルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、炭素原子数1ないし
4のジアルキルアミノ基もしくは複素環基により置換さ
れた炭素原子数1ないし5のアルキル基、もしくは未置
換のもしくは1ないし3個のハロゲン原子により置換さ
れた炭素原子数3ないし4のアルケニル基、もしくは炭
素原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数3ない
し6のシクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基もし
くはフェネチル基を表し、これらの基のフェニル環は未
置換もしくはハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素原子
数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし
2のアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ
基、ハロ−炭素原子数1ないし2のアルコキシ基もしく
はニトロ基によりモノないしジ置換されており、もしく
はR2 およびR3 は未置換のもしくはハロゲン原子、炭
素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もしく
はニトロ基よりなる群からの同一もしくは異なる置換基
によりモノないしジ置換されたナフチル基もしくは複素
環基を表し、R4 は水素原子、炭素原子数1ないし4の
アルキル基、炭素原子数3ないし4のアルケニル基、炭
素原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数3ない
し6のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベンジル
基を表し、R3 およびR4 はそれらが結合する窒素原子
と一緒になってピロリジン基、ピペリジン基、モルホリ
ン基もしくはジメチルモルホリン基を表すところの式I
の化合物。
【0029】(10)ZはCN、CH=UもしくはCH
2 −Vを表し、UはO、NR10、N−OR6 もしくはN
−N(=C)n (R7 )R8 を表し、Vはハロゲン原
子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキ
シ基、炭素原子数1ないし4のアシルオキシ基、ベンゾ
イルオキシ基もしくはベンジルオキシ基を表し、および
6 、R7 、R8 およびR10は請求項2において定義さ
れた意味を表し、およびnは0もしくは1を表すところ
の式Iの化合物。
【0030】(11)ZはCH(V)2 を表し、および
Vは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基もしくは5も
しくは6員環アセタールを表すところの式Iの化合物。
【0031】(12)ZはCN、COOH、CHO、C
2 OH、CH2 Cl、CCl3 、CHF2 もしくはC
3 を表すところの式Iの化合物。
【0032】(13)次式Ia
【化8】 (式中、Zは式Iにおいて定義された意味を表す。)で
表される化合物。
【0033】(14)次式Ib
【化9】 (式中、Zは式Iにおいて定義された意味を表す。)で
表される化合物。
【0034】式Iaの化合物(式中、ZはCO−N(ア
ルキル)2 もしくはCOOHを表す。)は、以下の合成
図1に従って製造され得る。
【化10】
【0035】(1)式VIの化合物をジエチルチオカル
バモイルクロリド(エム.バイカス、ディ−.カスミ、
シンス.コミュニ.20、2769、(1990) (M.Vikas,D.Qasm
i,Synth.Commun.20,2769,(1990) の方法により調製され
る。)を不活性極性溶媒、例えばN,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)もしくはDMPU中において、0な
いし10℃において塩基、例えばトリエチルアミンの存
在下で反応させることにより式VIIの化合物を与え
る。 (2)式VIIの化合物を有機金属化合物、例えばリチ
ウム2,2,4,4−テトラメチルピペリジン(LTM
P)もしくはリチウムジイソプロピルアミドにより、非
プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフラン(THF)
もしくはヘキサン中において、−10℃ないし+10℃
でメタレーションし、生成された金属錯体とトシルアジ
ド(p−トルエンスルホニルアジド)(ダブリュー.ブ
イ.ドアーリング、シー.エッチ.ディプイ、ジャーナ
ル オブ ケミカル ソサエティー(W.v.Doering , C.
H.DePuy, J. Chem. Soc. 5956, (1953) の方法により調
製した。)もしくはジフェニルアジドホスフェートとの
反応により式VIIIの化合物を与える。 (3/4)アジド基を錯水素化物、例えばNaBH4
より、エタノール中において0ないし30℃で還元する
ことにより、直接、転位した式IIa1の化合物を得
る。 (5)式IIa1の化合物を無機もしくは有機ニトリッ
ト、例えばイソアミルニトリットと、不活性溶媒、例え
ばジメトキシエタン中においてジアゾ化することによ
り、式Ia1の化合物を与える。 (6)所望により、化合物Ia1中のアミド基を加水分
解により化合物Ia2のカルボキシル基にする。
【0036】さらに、式Iaの化合物(式中、ZはCO
O−アルキルもしくはCOOHを表す。)は、ビー.ブ
ランク等、ジャーナル オブ メディカル ケミストリ
ー(B.Blank et al.,J.Med.Chem.)17,1065,(1974);ビ
ー.ブランク等、(B.Blanket al.),ibid.20,1572,(19
77)の方法により知られているプロセスと類似した、以
下の合成図2に従って製造され得る。
【化11】
【0037】(7)式XIの化合物を過酸、例えば、m
−クロロ過安息香酸により、クロロホルム中において酸
化することにより、式XIIのN−オキシドを与える。 (8)N−オキシドのニトロ化を行い、そして続いて (9)式HS−W(ここでWは置換もしくは未置換の炭
素原子数1ないし12の炭化水素を表す。)のチオール
もしくはそれらの塩との反応により式XIVの化合物を
与える。 (10)ニトロ基およびN−オキシド基を、例えば酸水
溶液中の鉄粉末によりもしくは水素/触媒により還元す
ることにより、式IIa2の化合物を与える。 (11)式IIa2の化合物を無機もしくは有機ニトリ
ット、例えばイソアミルニトリットにより、不活性溶
媒、例えばジメトキシエタン中においてジアゾ化するこ
とにより、式Ia3の化合物を与える。そして、所望に
より、化合物Ia3中のエステル基を加水分解により化
合物Ia2のカルボキシル基にする。
【0038】特に強調すべきは、式Iaの化合物が、次
式IIa
【化12】 (式中、Zは式Iにおいて定義された意味を表し、およ
びWは置換もしくは未置換の炭素原子数1ないし12の
炭化水素もしくは置換もしくは未置換のカルバモイル基
を表す。)で表される化合物を、無機もしくは有機ニト
リット、例えばイソアミルニトリットにより、不活性溶
媒、例えばジメトキシエタン中においてジアゾ化するこ
とにより製造されるところの反応段階に置かれるに違い
ない。
【0039】式Ib(式中、ZはCO−N(アルキル)
2 もしくはCOOHを表す。)の化合物は、以下の合成
図3に従って製造される。
【化13】
【0040】(12/13)式XVの化合物を、リチウ
ム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド(LTM
P)によりメタレーションする。硼酸トリメチルとの反
応に続いて、例えばH22 により酸化させて、式XV
IIの化合物を与える。 (14)塩化ジエチルチオカルバモイルとの反応によ
り、式XVIIIの化合物を得る。 (15)LTMPとのメタレーションに続いて塩化ジエ
チルカルバモイルとの反応により式XIXの化合物を与
える。 (16)200℃で、例えばジフェニルエーテル中にお
ける転位反応により、式XXの化合物を与える。 (17)NH3 によるアミノリシスにより、式XXIの
化合物を与える。 (18)濃縮硫酸中のニトロシル硫酸との反応により、
相当する式XXIIのジスルフィドを与える。 (19)無機もしくは有機ニトリット、例えばイソアミ
ルニトリットによる、不活性溶媒、例えばジメトキシエ
タン中におけるジアゾ化により、式XXIIIのN−オ
キシドを与える。 (20)例えば、ヨウ素/トリス(ジメチルアミノ)ホ
スフィンによる還元により式Ib1の化合物を与える;
および、所望により、化合物Ib1中におけるアミド基
を加水分解により化合物Ib2のカルボキシル基にす
る。
【0041】特に強調すべきものは、式Ibの化合物が
次式XXIII
【化14】 (式中、Zは式Iにおいて定義された意味を表す。)で
表される化合物を還元剤、例えばI2 /トリス(ジメチ
ルアミノ)ホスフィン、ヒドラジン、鉄(II)塩もし
くはホウ水素化ナトリウムで還元することにより製造さ
れるところの反応段階に置かれるに違いない。
【0042】式I(式中、ZはCOOHを表す。)の化
合物は、知られている方法により変換されて一般式I
(式中、Zは上記で定義した意味を表す。)の他の化合
物を与える。例えば、カルボン酸は塩化チオニルにより
変換されて相当するカルボン酸クロリドを与える。基Z
は以下の合成図4に従って変換され得る。
【化15】
【0043】(a)NH3 (b)脱水剤、例えばSOCl2 もしくはCOCl2 (c)ハロゲン化剤、例えばPCl5 もしくはSF4 (d)M−A(III)(式中、Mは水素原子、Li
+ 、Na+ 、K+ 、1/2Mg2 + もしくは第四級アン
モニウムイオンを表し、およびAは式Iにおいて定義さ
れた意味を表す。) (e)チオネート化剤(Thionating agent) 、リンペン
タスルフィドもしくは4−メトキシフェニルチオホスホ
ン酸シクロジチオ無水物(Lawesson reagent) (f)例えば、水素/触媒による還元 (g)ハロゲン化剤、例えばPCl5 もしくはSF4 (h)H2 NR10(式中、R10は式Iにおいて定義され
た意味を表す。) (i)炭素原子数1ないし4のアルコールもしくは炭素
原子数2ないし3のジオール (k)例えば、水素/触媒によりもしくは錯水素化物、
例えば、LiAlH2 (OCH2 CH2 OCH32
よる還元 (l)L−R’(式中、Lは脱離基を表し、およびR’
は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な
いし4のアシル基、ベンゾイル基もしくはベンジル基を
表す。) (m)ハロゲン化剤、例えばPOCl3 、SOCl2
PBr3 もしくはSF4
【0044】記載された反応はそれ自体知られている方
法により、例えば適当な溶媒もしくは希釈剤もしくはそ
れらの混合物の不存在下、もしくは慣用的には、それら
の存在下において行われ、そのプロセスは、要求によ
り、冷却しながら室温においてもしくは、加熱しなが
ら、例えば約−80℃ないし反応媒体の沸点、好ましく
は約−20℃ないし約+150℃の温度範囲内におい
て、そして所望により密閉した容器中において、加圧
下、不活性ガス雰囲気下および/もしくは無水条件下に
おいて行われる。有機金属化合物、例えばリチウム2,
2,6,6−テトラメチルピペリジドとの反応は、都合
良くは−100℃ないし+10℃において行われる。ジ
アゾ化、即ち第一級アミンと亜硝酸もしくは無機ニトリ
ットもしくは有機ニトリットとの反応は都合良くは−2
0℃ないし+30℃において行われる。
【0045】脱離基の例はフッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子、炭素原子数1ないし8のアルキルチ
オ基、例えばメチルチオ基、エチルチオ基もしくはプロ
ピルチオ基、炭素原子数1ないし8のアルカノイルオキ
シ基、例えばアセトキシ基、(ハロ−)炭素原子数1な
いし8のアルカンスルホニルオキシ基、例えば、メタン
スルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基もしく
はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基、もしくは置
換もしくは未置換フェニルスルホニルオキシ基、例えば
ベンゼンスルホニルオキシ基、もしくはp−トルエンス
ルホニルオキシ基、イミダゾリル基、ヒドロキシル基も
しくは水である。
【0046】適した塩基の例は、アルカリ金属もしくは
アルカリ土類金属の水酸化物、水素化物、アミド、アル
カノレート、炭酸塩、ジアルキルアミドもしくはアルキ
ルシリルアミド、アルキルアミン、アルキレンジアミ
ン、未置換もしくはN−アルキル化飽和もしくは不飽和
シクロアルキルアミン、塩基複素環、水酸化アンモニウ
ムおよび炭素環式アミンである。挙げられる例は、水酸
化ナトリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、
ナトリウムメタノレート、ナトリウム炭酸塩、カリウム
第三ブタノレート、カリウム炭酸塩、リチウムジイソプ
ロピルアミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミ
ド、水素化カルシウム、トリエチルアミン、トリエチレ
ンジアミン、シクロヘキシルアミン、N−シクロヘキシ
ル−N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルアニリ
ン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジ
ン、N−メチルモルホリン、水酸化ベンジルトリメチル
アンモニウムおよび1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデセ−5−エン(DBU)である。
【0047】反応物は、互いにそれ自体で、即ち、溶媒
もしくは希釈剤を添加することなく、例えば溶融体中で
反応させることができる。しかしながら、ほとんどの場
合において、不活性溶媒もしくは希釈剤またはこれらの
混合物を添加することが都合良い。かかる溶媒もしくは
希釈剤の例として挙げられるものは以下のようなもので
ある。芳香族、脂肪族および脂環式炭化水素およびハロ
炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン、臭化ベンゼン、石油エーテル、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロメタ
ン、ジクロロエタンもしくはトリクロロエタン、エーテ
ル、例えば、ジエチルエーテル、第三ブチルメチルエー
テル、テトラヒドロフランもしくはジオキサン、ケト
ン、例えば、アセトン、もしくはメチルエチルケトン、
アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノール、エチレングリコールもしくはグリセ
ロール、エステル、例えば、酢酸エチルもしくは酢酸ブ
チル、アミド、例えば、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドンもしくはヘキサメチルリン酸トリアミド、ニトリ
ル、例えば、アセトニトリル、およびスルホキシド、例
えば、ジメチルスルホキシド。過剰に使用される塩基、
例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモル
ホリン、もしくはN,N−ジエチルアニリンもまた溶媒
もしくは希釈剤として作用し得る。
【0048】反応はまた、有機溶媒、例えば塩化メチレ
ンもしくはトルエン中の相間移動触媒により、水性塩基
溶液、例えば水酸化ナトリウム溶液の存在下において行
われ、また相間移動触媒、例えば硫酸水素テトラブチル
アンモニウムの存在下で行われる。
【0049】典型的な反応条件は実施例中において見い
だされ得る。
【0050】式Iの化合物が種々の立体異性体として存
在する場合には、本発明は純粋な異性体並びに可能な全
ての異性体混合物に関する。
【0051】式Iの化合物の製造のための新規な出発物
質および中間体、並びにこれらの出発物質および中間体
の用途および製造方法もまた本発明により提供される。
【0052】6−アミノ誘導体の形態の、次式XXX
【化16】 で表されるチアジアゾロ[4,5−b]ピリジンは、甘
味料としての用途についてヨーロッパ特許発明明細書第
321368号および同第321369号において開示
されている。しかしながら、上記文献は実施例もしくは
製造方法を与えていない。
【0053】ジャーナル オブ オルガニック ケミス
トリー(J.Org. Chem.),Vol.43, 4910-5(1978);および
Vol.41, 3784-8(1976)は、次式XXXI
【化17】 で表されるジアミノチアジアゾロ[4,5−c]ピリジ
ンを記載し、ジャーナル オブ オルガニック ケミス
トリー(J.Org. Chem.),Vol.37, 3601-4(1972) は、次
式XXXIIおよび式XXXIII
【化18】 で表されるアミノチアジアゾロ[4,5−c]ピリジン
およびアミノチアジアゾロ[5,4−b]ピリジンを開
示しているが、式XXXI,式XXXIIおよび式XX
XIIIの化合物の用途を提案していない。
【0054】式Iの化合物は、上記の従来技術の化合物
とはそれらの構造に関して、特徴的に異なる。さらに、
それらは予測されない高い殺微生物作用を有する。植物
の保護は、有害生物に対する直接の作用によりまた植物
の防衛組織を活性化および刺激すること(免疫化)によ
りなされ得る。この免疫化作用は、処理された植物が、
栽培期間の間他の殺微生物物質を施用せずとも、それ自
身で丈夫にかつ健康のままでいることを可能にする。
【0055】式Iの化合物は、農業分野および関連する
分野における植物有害生物の防除において有効成分とし
て、予防的および/もしくは治療的に施用され得る。本
発明の式Iの有効成分は、低い濃度において施用しても
際立った作用を示し、かつ植物は式Iの化合物に対して
良好な耐性がありまた式Iの化合物は環境に受け入れら
れることに特徴がある。それらは、非常に有利な、特に
浸透作用特性を有しそして多くの作物の保護に使用され
得る。式Iの有効成分は、多くの有用な植物の作物にお
いて、植物、もしくは植物の一部(例えば、果実、花、
葉、茎、塊茎、根)に発生する有害生物を、抑制もしく
は死滅させることができ、かつその後の時点で形成され
る植物部分さえも、例えば植物病原性微生物により損傷
を受けずにすることができる。
【0056】さらに、式Iの化合物は、真菌類の感染お
よび土壌由来の植物病原性真菌類に対する保護として種
子(果実、塊茎、穀粒)および苗床植物の処理のための
種子粉衣製品として用いられ得る。
【0057】式Iの化合物は、例えば以下の綱に属する
植物病原性菌類に対して効果的である: 不完全菌類[例えば、ボトリチス(Botrytis)、 ピリクラ
リア(Pyricularia) 、ヘルミントスポリウム(Helmintho
sporium)、フザリウム(Fusarium)、セプトリア(Septori
a)、セルコスポラ(Cercospora)、およびアルテナリア(A
ltenaria) ] 担子菌類[例えば、リゾクトニア(Rhizoctonia)、ヘミレ
イア(Hemileia)、プクシニア(Puccinia)]。 さらに、それらは子嚢菌類[例えば、ベンチュリア(Ven
turia)、エリシフェ(Erysiphe)、フォドスファエラ (Po
dosphaera)、モニリニア (Monilinia)、ウンシヌラ (Un
cinula) ]、鞭毛菌亜門卵菌綱[例えば、フィトフトラ
(Phytophthora)、ピチウム(Pythium) 、プラスモパラ
(Plasumopara)]に対して作用がある。
【0058】本発明の範囲内における、作物保護のため
の目的作物は、穀類(小麦、大麦、ライ麦、オート麦、
米、トウモロコシ、サトウモロコシおよび関連する種
類)、ビート(砂糖および飼料用ビート)、核果、梨状
果および軟果実(りんご、梨、プラム、桃、アーモン
ド、さくらんぼ、いちご、ラズベリーおよびブラックベ
リー)、まめ科植物(そら豆、レンズ豆、えんどう豆、
大豆)、油用植物(あぶらな、マスタード、けし、オリ
ーブ、ひまわり、ココナッツ、ヒマシ油植物、ココア
豆、落花生)、ウリ科植物(かぼちゃ、きゅうり、メロ
ン)、繊維植物(綿、亜麻、大麻、黄麻)、橙属植物
(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリ
ン)、野菜(ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キ
ャベツ、にんじん、玉葱、トマト、馬鈴薯、ピーマ
ン)、クスノキ科(アボガド、シナモン、樟脳)、タバ
コ、ナッツ、コーヒー、ナス、スイートコーン、茶、胡
椒、ぶどうのつる、ホップ、オオバコ科、天然ゴム植物
および観賞植物である。
【0059】式Iの有効成分は通常、製剤の形態で使用
され、そして植物またはその作地に別の有効成分と共に
連続してまたは同時に適用しうる。これらの他の有効成
分は例えば、肥料、微量元素供給体、或いは植物生長に
影響を及ぼす他の製剤でもあり得る。もし適当ならば、
製剤業界にて慣用の他のキャリアー、表面活性剤または
適用増強添加剤と共に、選択的除草剤、並びに殺虫剤、
殺菌剤、殺バクテリア剤、線虫駆除剤、軟体動物駆除剤
またはこれらの製剤のいくつかの混合物を使用し得る。
【0060】適当な担体および添加剤は液体もしくは固
体であり、そして製剤業界において都合良く使用されう
る物質、例えば天然または再生鉱物、溶媒、分散剤、水
和剤、粘着剤、増粘剤、結合剤または肥料に相当する。
【0061】式Iの有効成分またはこれらの有効成分の
少なくとも1種を含む農薬組成物の好ましい方法は、植
物への施用(葉への施用)である。施用する頻度および
施用濃度は問題となる病原菌の感染の危険性に依存す
る。代わりとして、式Iの有効成分はまた、液体製剤を
用いて植物の作地に含浸させるか、或いは固体の形態、
例えば粒剤の形態で土壌の中に物質を混入することによ
り(土壌施用)、土壌から根組織を介して植物に到達す
る(浸透移行性)。水稲の場合において、前記粒剤は水
の張った水田に供給され得る。また、式Iの化合物はま
た、有効成分の液体製剤で穀粒もしくは塊茎を浸漬する
か、あるいは固体製剤をそれらに被覆することによって
種子処理(被覆)のために種子に施用し得る。
【0062】式Iの化合物は、未処理の状態で、好まし
くは製剤業界で慣用的に用いられる助剤と共に施用さ
れ、そしてこの目的のために、公知の方法により、例え
ば乳剤原液、被覆可能なペースト、直接噴霧可能または
希釈可能な溶液、希釈乳剤、水和剤、水溶剤、粉剤、粉
剤にそしてまた例えばポリマー中のカプセル化剤に製剤
化される。組成物の性質と同様に、噴霧、霧化、粉か
け、散水または注水のような施用方法は、目的とする対
象および利用環境に依存して選択される。
【0063】都合の良い施用率は、通常、1ヘクタール
(ha)当たり有効成分(a.i.)5gないし2k
g、好ましくは10gないし1kgの有効成分/ha、
特に、20gないし600gの有効成分/haである。
粉衣剤として使用する場合、10mgないし1gの有効
成分/1kgの種子である。
【0064】配合剤、即ち式Iの有効成分と、固体また
は液体補助剤を含むもしくは含まない組成物、生成物も
しくは製剤はそれ自体知られた方法により、例えば有効
成分をエキステンダー〔例えば、溶媒、固体担体およ
び、所望により表面活性化合物(表面活性剤)〕とを均
質混合および/または粉砕することにより製造される。
【0065】溶媒として適したものは、以下のようなも
のである:芳香族炭化水素、好ましくは8ないし12の
炭素原子を含有する画分、例えばキシレン混合物または
置換されたナフタレン、フタル酸エステル、例えばジブ
チルフタレートもしくはジオクチルフタレート、脂肪族
炭化水素、例えばシクロヘキサンまたはパラフィン、ア
ルコールおよびグリコール並びにそのエーテルおよびエ
ステル、例えばエタノール、エチレングリコール、エチ
レングリコールモノメチルエーテルもしくはエチレング
リコールモノエチルエーテル、ケトン、例えばシクロヘ
キサノン、強極性溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリ
ドン、ジメチルスルホキシドもしくはジメチルホルムア
ミド、並びに遊離したもしくはエポキシ化植物油、例え
ばエポキシ化ココナッツ油もしくは大豆油、および水で
ある。
【0066】概して、例えば粉剤および分散粉末のため
に使用される固体担体、は通常、例えば方解石、タル
ク、カオリン、モンモリロナイトまたはアタパルジャイ
トである。物理的特性を改良するために、高分散珪酸ま
たは高分散吸着剤ポリマーを添加することが可能であ
る。適した粉剤のための粒状の吸着性担体は多孔性型の
もの、例えば軽石、破砕煉瓦、海泡石、ベントナイトで
あり;そして適した非吸着担体は、例えば方解石または
砂である。さらに、非常に多くの予備造粒した無機また
は有機天然材料、例えば特にドロマイトまたは粉状化植
物残留が使用され得る。
【0067】製剤化される式Iの有効成分の種類に依存
するが、適した界面活性化合物は良好な乳化性、分散性
および湿潤性を有する非イオン、カチオンおよび/また
はアニオン界面活性剤である。“界面活性剤”という用
語はまた界面活性剤の混合物を含むと理解されるべきで
ある。
【0068】適したアニオン界面活性剤は、いわゆる水
溶性石鹸および水溶性合成界面活性化合物の両者であ
る。
【0069】非−イオン界面活性体について挙げられる
例はノニルフェノールポリエトキシエタノール、ひまし
油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチ
レンオキシドの付加物、トリブチルフェノキシポリエト
キシエタノール、ポリエチレングリコールおよびオクチ
ルフェノキシポリエトキシエタノールである。
【0070】他の適した物質は、ポリエオキシエチレン
ソルビタンの脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレ
ンソルビタントリオレートである。
【0071】カチオン界面活性剤は、N−置換基として
少なくとも1個の炭素原子数8ないし22のアルキル基
および、他の置換基として、未置換またはハロゲン化低
級アルキル基、ベンジル基またはヒドロキシ−低級アル
キル基を含む第4級アンモニウム塩である。
【0072】製剤技術において慣用的に使用される他の
界面活性剤は、当業者に知られているか、もしくは関連
する技術文献において見いだされ得る。
【0073】概して、農芸化学的組成物は式Iの有効成
分0.1ないし99重量%、特に0.1ないし95重量
%、固体または液体補助剤の99.9ないし1重量%、
特に99.8ないし5重量%、および界面活性剤の0な
いし25重量%、好ましくは0.1ないし25重量%よ
りなる。
【0074】市販品としては原液製剤がより好ましい
が、最終利用者は概して希釈製剤を使用する。
【0075】組成物はまた他の添加剤、例えば安定剤、
消泡剤、粘度調節剤、結合剤もしくは粘着付与剤並びに
化学肥料または特別な効果を得るための他の薬剤を含む
ことができる。
【0076】
【実施例】1.製造実施例 温度は摂氏温度で示されている。以下の略語が使用され
る:Ac=アセチル基、Et=エチル基、i−Pr=イ
ソプロピル基、Me=メチル基、Ph=フェニル基、P
r=n−プロピル基、Bu=n−ブチル基、THF=テ
トラヒドロフラン、ET2 O=ジエチルエーテル、TM
P=テトラメチルピペリジン、LTMP=リチウム−テ
トラメチルピペリジン、RT=室温、RM=反応混合
物、i.v.=真空中で、AcOH=酢酸、DMF=ジ
メチルホルムアミド、m.p.=融点、NMR=核磁気
共鳴スペクトル、MS=質量スペクトル、%=関連する
濃度が異なる単位で与えられない限り、重量%を表す。
【0077】実施例H−1:N,N−ジエチル−3−
(N’,N’−ジエチルチオカルバモイルオキシ)ピコ
リンアミドの製造
【化19】 3−ヒドロキシ−N,N−ジエチルピコリンアミド25
8.3g(1.33モル)を0℃においてジメチルエチ
ルプロピレン尿素1lおよびトリエチルアミン213.
2ml(1.53モル)に加え、そして塩化ジエチルチ
オカルバモイル222g(1.464モル)を固体の形
態で加えた。反応混合物を2時間0℃において攪拌した
後に、水2lを流し込みそして酢酸エチルを使用して3
回抽出し、酢酸エチル相を各場合において水500ml
を使用して5回洗浄し、そして集めた有機相をNa2
4 上で乾燥させそして真空下60℃において濃縮し
た。Et2 O/ヘキサンから再結晶させて、融点70な
いし72℃の茶色い結晶341g(83%)を与えた。
【0078】実施例H−2:N,N−ジエチル−4−ア
ジド−3−(N’,N’−ジエチルチオカルバモイルオ
キシ)ピコリンアミドの製造
【化20】 n−ブチルリチウム378ml(ヘキサン中1.6M)
をアルゴン下−20℃においてTHF1l中の2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン88.2g(0.62
4モル)の溶液に加え、そして混合物をこの温度におい
て1時間攪拌した。その後混合物を−100℃に冷却し
て、そしてTHF300ml中のN、N−ジエチル−3
−(N’,N’−ジエチルチオカルバモイルオキシ)ピ
コリンアミド104.4g(0.337モル)の溶液
を、温度が−90℃を超えないように滴下した。混合物
を−95℃において1時間攪拌した後に、それを再び−
102℃に冷却し、そして−20℃に冷却された、TH
F200ml中のトジルアジド119.3g(0.60
5モル)の溶液を30秒間に渡って添加した。混合物を
−80℃において15分間攪拌した後に、飽和したNH
4 Cl溶液400mlを添加し、そして混合物を0℃に
加熱し、そして水相を分離しそしてこれをジエチルエー
テル500mlで洗浄しそして有機相を飽和したNH4
Cl200ml溶液により1回、および各回飽和したN
aCl溶液150mlで2回洗浄し、Na2 SO4 上で
乾燥させそして真空下において濃縮した。茶色い油を熱
い状態のままで取り上げてヘキサン1.2l中に加え
た、混合物を攪拌しながらゆっくりと0℃に冷却し、そ
して固体物質をろ過して除きそしてそれを乾燥させた。
収量:ベージュ色ないし茶色の結晶109.0g。これ
を続く段階に直接使用した。
【0079】実施例H−3:N,N−ジエチル−4−ア
ミノ−3−(N’,N’−ジエチルカルバモイルチオ)
ピコリンアミドの製造
【化21】 NaBH4 25.0g(0.66モル)をメタノール1
l中のN,N−ジエチル−4−アジド−3−(N’,
N’−ジエチルチオカルバモイルオキシ)ピコリンアミ
ド191.0g(0.545モル)の溶液に8℃におい
て2時間に渡って、温度が15℃を超えないようにして
分割して加えた。反応混合物を30分間攪拌した後に、
8℃に冷却し、約200mlの3NHClを使用してp
Hを7に戻し、そしてメチルアルコールのほとんどを真
空下60℃において蒸留除去した。残渣を取り上げて酢
酸エチル500ml中に加え、酢酸エチル相を水により
3回洗浄し、そして有機相をNa2 SO4 上で乾燥させ
そして真空下60℃において濃縮させた。結晶残渣を酢
酸エチル/ジエチルエーテル/ヘキサンより再結晶させ
た。 収量:融点144ないし147℃の無色の結晶141g
(80%)
【0080】実施例H−4:N,N−ジエチル−7−
[1,2,3]チアジアゾール[5,4−c]ピリジン
カルボキサミドの製造
【化22】 酢酸420mlおよびその後トリフルオロ酢酸(TF
A)120mlをジメトキシエタン(DME)3l中の
N,N−ジエチル−4−アミノ−3−(N’N’−ジエ
チルカルバモイルチオ)ピコリンアミド161.3g
(0.497モル)の溶液に−25℃において加えた。
イソアミルニトリット160ml(1.2モル)を続い
て−25ないし−20℃において10分間に渡って滴下
しそして反応混合物を一晩攪拌した。その操作の間、温
度は0℃から12℃に上昇した。反応混合物を真空下6
0℃において濃縮し、残渣を取り上げて酢酸エチル1.
5lおよび水2l中に加え、酢酸エチル相をNaHCO
3 約90gを使用してpH7に戻し、水相を分離しそし
て酢酸エチルを使用して2回洗浄し、そして集めた有機
相を水により2回洗浄し、Na2 SO4 上で乾燥させそ
して真空下60℃において濃縮した。残渣を取り上げて
ジエチルエーテル中に加え、シリカゲル500g上でろ
過しそしてジエチルエーテル/ヘキサンより再結晶させ
た。 収量:融点97ないし99℃の無色の結晶100g(8
5%)
【0081】実施例H−5:7−[1,2,3]チアジ
アゾール[5,4−c]ピリジンカルボン酸の製造
【化23】 N,N−ジエチル−7−[1,2,3]チアジアゾール
[4,5−c]ピリジンカルボキサミド100g(0.
423モル)を酢酸500mlおよび濃縮塩酸500m
l中において5時間還流した。酢酸を続いて真空下60
℃に移し、残渣を水1.5lにより処理しそして0℃に
冷却し、そして黄色の結晶を吸引ろ過し、氷水により洗
浄しそして真空下60℃において乾燥させた。 収量:融点174ないし175℃の黄色の結晶70g
(91%)(分解)
【0082】実施例H−6:メチル−7−[1,2,
3]チアジアゾール[5,4−c]ピリジンカルボキシ
レートの製造
【化24】 塩化チオニル32ml(0.441モル)をベンゼン2
50ml中の7−[1,2,3]チアジアゾール[4,
5−c]ピリジンカルボン酸27g(0.149モル)
の懸濁液に約25℃において加え、混合物を還流し、そ
してジメチルホルムアミド(DMF)0.1mlを添加
した。混合物を2時間還流した後に、さらに塩化チオニ
ル16mlを添加し、そして混合物をさらに1時間還流
した。反応混合物をその後真空下60℃において濃縮
し、紫色の結晶29.9gを得た。これらの結晶を取り
上げてメタノール200ml中に加え、ピリジン13.
3mlを添加し、そして混合物を2時間攪拌した。反応
混合物を真空下60℃において蒸発させ、そして残渣を
取り上げて酢酸エチル中に加えそして水により洗浄し
た。その操作の間に生成物のいくらかが沈殿した。透明
溶液を60℃に加熱した後に、活性炭により処理および
ろ過した後に、ろ過物をその後真空下60℃において濃
縮しそして残渣をジエチルエーテルより再結晶させた。 収量:融点180ないし182℃のピンク色の結晶2
6.6g(92%)
【0083】実施例H−7:2−フルオロ−3−ジヒド
ロキシボリルピリジンの製造
【化25】 n−BuLi(ヘキサン中1.6M)800ml(1.
28モル)をTHF1000ml中のTMP188ml
(1.32モル)の溶液にアルゴン下−78℃において
添加した。混合物を45分間この温度において攪拌した
後に、THF200ml中の2−フルオロピリジン12
0.4g(1.24モル)を3分間に渡って添加した。
混合物を4時間−78℃において攪拌した後に、THF
200ml中のトリメチルボレート128.8g(1.
24モル)の溶液を20分間に渡って滴下した。その
後、水/THF(1:1)混合物200mlを25℃に
おいて添加し、そして濃縮HCl256mlを氷冷しな
がら滴下した。有機相を分離し、そして水相をEt2
を使用して2回洗浄し、ろ過しそして真空下濃縮した。 粗収量:148.2g
【0084】実施例H−8:2−フルオロ−3−ヒドロ
キシ−ピリジンの製造
【化26】 NH4 Cl30g(560ミリモル)を水500ml中
の2−フルオロ−3−ジヒドロキシボリルピリジン6
1.1g(434ミリモル)の溶液に添加した。その
後、30%のH22 溶液300mlを30分間に渡っ
て滴下し、そして温度を氷冷手段により25℃に満たな
いように保持し、混合物を室温において一晩攪拌しそし
てその後0℃に冷却し、固体を吸引ろ過し、そして水相
を酢酸エチルを使用して3回抽出し、そして集めた有機
相をNa2 SO4 上で乾燥させそして真空下60℃にお
いて濃縮した。 収量:融点131ないし133℃の無色の結晶44.5
【0085】実施例H−9:3−ジエチルチオカルバモ
イルオキシ−2−フルオロピリジンの製造
【化27】 トリエチルアミン36.2g(358ミリモル)および
ジエチルチオカルバモイルクロリド54.3g(358
ミリモル)をトルエン150ml中の2−フルオロ−3
−ヒドロキシピリジン36.7g(325ミリモル)の
懸濁液に室温において引き続き添加し、そして反応混合
物を75℃において加熱した。反応混合物をこの温度に
おいて1時間攪拌した後に、室温に冷却し、酢酸エチル
により希釈し、水により3回洗浄し、Na2 SO4 上で
乾燥させそして真空下60℃において濃縮した。茶色い
油80gを、Et2 O/ヘキサンから再結晶させた後
に、融点52ないし54℃の茶色の結晶64.2g(8
6%)を得た。
【0086】実施例H−10:N,N−ジエチル−3−
(ジエチルチオカルバモイルオキシ)−2−フルオロニ
コチンアミドの製造
【化28】 n−BuLi(ヘキサン中1.6M)250ml(40
0ミリモル)をTHF750ml中のTMP57.9g
(410ミリモル)の溶液に−10℃において添加し
た。混合物を1時間−10℃において攪拌した後に、T
HF200ml中の3−ジエチルチオカルバモイルオキ
シ−2−フルオロピリジン64g(280ミリモル)の
溶液を−78℃において30分間に渡って添加した。混
合物を1時間−78℃において攪拌した後に、ジエチル
カルバモイルクロリド81.4g(600ミリモル)を
1分間に渡って添加し、混合物を−78℃において2時
間攪拌しそして−20℃に加熱し、3NHCl130m
lを添加し、そして混合物を水1lにより希釈しそして
pH7に戻した。有機相を水により3回洗浄した。集め
た水相をEt2 Oを使用して2回抽出し、そして集めた
有機相を水により2回洗浄し、Na2 SO4 上で乾燥さ
せそして真空下60℃において濃縮させた。茶色い油1
16g。クロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
1:1)により融点87ないし92℃のベージュ色の結
晶60g(65%)を与えた。
【0087】実施例H−11:N,N−ジエチル−3−
(ジエチルチオカルバモイルチオ)−2−フルオロニコ
チンアミドの製造
【化29】 N,N−ジエチル−3−(ジエチルチオカルバモイルオ
キシ)−2−フルオロニコチンアミド60g(183ミ
リモル)をジフェニルエーテル500g中において20
0℃で8時間アルゴン下で加熱した。ジフェニルエーテ
ルをその後120℃/0.05barにおいて蒸留除去
しそして残渣をEt2 Oを使用してシリカゲル上でクロ
マトグラフィーを行った。続く再結晶により融点87な
いし88℃のベージュ色の結晶40.5g(68%)を
与えた。
【0088】実施例H−12:N,N−ジエチル−2−
アミノ−3−(ジエチルチオカルバモイルチオ)ニコチ
ンアミドの製造
【化30】 アンモニア43gをオートクレーブにメタノール350
g中のN,N−ジエチル−3−(ジエチルカルバモイル
チオ)−2−フルオロニコチンアミド40.2g(12
2ミリモル)の溶液と一緒に射出し、そして混合物を1
00℃において10時間加熱した。その後真空下濃縮し
そして酢酸エチルを使用してシリカゲル上でクロマトグ
ラフィーを行った。続くEt2 O/ヘキサンからの再結
晶により黄色の結晶18.7g(47%)を与えた。
【0089】実施例H−13:ジ(2−アミノ)ニコチ
ニルジエチルアミド−3,3’−ジスルフィドの製造
【化31】 ニトロシル硫酸8.4g(66ミリモル)を濃縮硫酸中
のN,N−ジエチル−2−アミノ−3−(ジエチルカル
バモイルチオ)ニコチンアミド18.0g(55.0ミ
リモル)の溶液に添加しそして混合物を2時間50℃に
おいて攪拌した。混合物をその後室温において氷水55
0ml中のNaOH96gの溶液中に流し込み、NaH
CO3 を使用してpH7ないし8に戻し、NaClによ
り飽和しそして酢酸エチルにより6回抽出した。集めた
有機抽出物をNa2 SO4 上で乾燥させそして真空下6
0℃において濃縮した。酢酸エチル/ヘキサンからの茶
色い樹脂の再結晶により、融点176/179℃の黄色
の結晶13.9g(47%)を与えた。
【0090】実施例H−14:N,N−ジエチル−7−
[1,2,3]チアジアゾール[4,5−b]ピリジン
カルボキサミドN−オキシドの製造
【化32】 トリフルオロ酢酸10.5g(92ミリモル)をジメト
キシエタン(DME)200ml中のジ−(2−アミノ
−4−ジエチルカルバモイルピリジル)3,3’−ジス
ルフィド13.8g(30.8ミリモル)の溶液に室温
において添加し、そして混合物を50℃において加熱
し、そしてDME50ml中のイソアミルニトリット
8.67g(74ミリモル)の溶液を1時間に渡って滴
下した。反応混合物を30分間50℃において攪拌した
後に、0℃に冷却し、種結晶を添加し、そして混合物を
続いてろ過した。固体を洗浄することによりベージュ色
の結晶4g(26%)を与えた。
【0091】実施例H−15:N,N−ジエチル−7−
[1,2,3]チアジアゾール[4,5−b]ピリジン
カルボキサミドの製造
【化33】 トリス(ジメチルアミノ)ホスフィン2.94g(18
ミリモル)の溶液をアセトニトリル45ml中のヨウ素
4.57g(18ミリモル)の溶液に15分間に渡って
添加した。その後、N,N−ジエチル−7−[1,2,
3]チアジアゾール[4,5−b]ピリジンカルボキサ
ミドN−オキシド3.0g(11.9ミリモル)を添加
しそして混合物を10時間還流した。混合物を室温に冷
却した後に、希釈したチオ硫酸ナトリウム溶液に流し込
みそして酢酸エチルを使用して3回抽出を行った。集め
た有機相をNa2 SO4 上で乾燥させそして真空下60
℃において濃縮した。Et2 Oを使用してシリカゲル上
でクロマトグラフィーを行った後に、融点186ないし
188℃の黄色の結晶1.8g(66%)を得た。
【0092】実施例H−16:7−[1,2,3]チア
ジアゾール[4,5−b]ピリジンカルボン酸の製造
【化34】 N,N−ジエチル−7−[1,2,3]チアジアゾール
[4,5−b]ピリジンカルボキサミド2.3g(9.
73ミリモル)を、AcOH10mlおよび濃縮HCl
10mlの混合物中において5時間還流した。混合物を
その後ほとんど乾燥するまで真空下60℃において濃縮
し、生成物をH2 O75ml中において懸濁させ、懸濁
液を0℃に冷却し、そしてソリッドを吸引ろ過して取り
出しそして真空下60℃において乾燥させた。融点23
0℃(分解)の薄茶色の粉末1.45g(82%)を得
た。
【0093】実施例H−17:メチル7−[1,2,
3]チアジアゾール[4,5−b]ピリジンカルボキシ
レートの製造
【化35】 塩化チオニル0.93g(7.9ミリモル)およびDM
F1滴をベンゼン20ml中の7−[1,2,3]チア
ジアゾール[4,5−b]ピリジンカルボン酸0.57
g(3.1ミリモル)の懸濁液に添加した。混合物を1
時間還流した後に、さらに塩化チオニル0.93g
(7.8ミリモル)を添加しそして混合物をさらに2.
5時間還流した。その後真空下60℃において濃縮し、
生成物を取り上げてメタノール50ml中に加え、そし
て混合物を透明溶液が形成されるまで攪拌した。そこで
直ちに、混合物を真空下60℃において濃縮し、残渣を
取り上げて酢酸エチル中に加え、そして混合物をシリカ
ゲル25gを使用してろ過しそしてろ過物を再び濃縮し
そして乾燥させた。融点145ないし147℃の黄色の
結晶0.6g(99%)を得た。
【0094】以下の表中に与えられる化合物は上記実施
例中に記載された操作と同様にしてもしくは他の上記の
操作の内の1つにより製造され得る。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【0095】表の有効成分の配合例実施例(%=重量
%)
【0096】2.1:水和剤 a) b) c) 表の有効成分 25% 50% 75% リグノスルホン酸ナトリウム 5% 5% − ラウリル硫酸ナトリウム 3% − 5% ジイソブチルナフタレンスルホン − 6% 10% 酸ナトリウム オクチルフェノールポリエチレン − 2% − グリコール (エチレンオキシド7−8モル) 高分散ケイ酸 5% 10% 10% カオリン 62% 27% − 有効成分を添加剤と混合し、そしてこの混合物を適当な
ミルで均質になるまで混合する。水で希釈されてあらゆ
る所望の濃度の懸濁液を与え得る水和剤が得られる。
【0097】2.2:乳剤原液 表の有効成分 10% オクチルフェノールポリエチレン 3% グリコールエーテル (エチレンオキシド4−5モル) ドデシルベンゼンスルホン酸 3% カルシウム ひまし油ポリグリコールエーテル 4% (エチレンオキシド35モル) シクロヘキサノン 30% キシレン混合物 50% 水との希釈によりあらゆる所望の濃度の乳剤がこの乳剤
原液より得られる。
【0098】 そのまま使用できる粉剤が、担体と表の有効成分を混合
し、そしてそのようにして得られた混合物を適したミル
上で粉砕することにより得られる。
【0099】2.4:押出粒剤 表の有効成分 10% リグノスルホン酸ナトリウム 2% カルボキシメチルセルロース 1% カオリン 87% 有効成分を助剤と混合し、そして混合物を粉砕しそして
水で湿らせる。混合物を押出し、そしてその後空気流で
乾燥する。
【0100】2.5:被覆粒剤 表の有効成分 3% ポリエチレングリコール 3% (分子量200) カオリン 94% 細かく粉砕した表の有効成分をミキサー中で、ポリエチ
レングリコールで湿らされたカオリンに均一に塗布す
る。この方法で、非粉塵性の被覆粒剤が得られる。
【0101】2.6:懸濁原液 表の有効成分 40% エチレングリコール 10% ノニルフェノールポリエチレン 6% グリコールエーテル (エチレンオキシド15モル) リグノスルホン酸ナトリウム 10% カルボキシメチルセルロース 1% 37%水性ホルムアルデヒド 0.2% 溶液 75%水性乳剤形態のシリコーン油 0.8% 水 32% 細かく粉砕された表の有効成分を助剤と均一に混合する
と、水と希釈することによってあらゆる所望の濃度の懸
濁液が作れる懸濁原液が得られる。
【0102】3.生物学的実施例 実施例3.1:キュキュミス サチヴス エル.(Cucum
is sativus L.)におけるコレトトリキュム ラゲナリウ
ム(Colletotrichum lagenarium) に対する活性 a)きゅうり植物を2週間生長させ、そしてその後、有
効成分の水和剤で調整された噴霧混合物(濃度:200
ppm)で噴霧した。72時間後、植物に菌の胞子嚢懸
濁液(1.0×105 胞子/ml)を接種し、そして高
大気湿度および23℃において30時間培養した。その
後、培養を標準大気湿度および22℃ないし23℃にお
いて続けた。保護作用は、感染の7ないし8日後に菌の
蔓延度に基づいて評価した。
【0103】b)きゅうり植物を2週間生長させ、そし
てその後、有効成分の水和剤で調整された噴霧混合物
(濃度:土壌容量に基づいて20ppm)を用いた土壌
施用により処理した。72時間後、植物を菌の胞子嚢懸
濁液(1.5×105 胞子/ml)で接種し、高大気湿
度および23℃において30時間培養した。その後、培
養を標準大気湿度および22℃において続けた。保護作
用は、菌の蔓延度に基づいて感染の7ないし8日後に評
価した。
【0104】表の化合物は、試験(a)及び(b)にお
いて、非常に効果的であり、また菌の感染を0ないし2
0%に減少した。対照的に、未処理の感染した対照植物
は100%のコレトトリキュム感染を示した。
【0105】実施例3.2:トマト植物におけるフィト
フトラ インゲスタンス(Phytophthora infestans)に対
する活性 a)トマト植物を3週間生長させ、そしてその後、有効
成分の水和剤で調整された噴霧混合物(0.02%有効
成分)で噴霧した。72時間後、処理された植物を菌の
胞子嚢懸濁液で接種した。菌の感染を、90ないし10
0%の大気湿度および20℃において5日間、接種した
植物を培養した後、評価した。
【0106】表の化合物は、試験において非常に効果的
であり、また菌の感染を0ないし20%に減少した。対
照的に、未処理でだが接種された対照植物は100%の
フィトフトラ感染を示した。
【0107】実施例3.3:稲植物におけるピリキュラ
リア オリザエ(Pyricularia oryzae)に対する活性 有効成分の水和剤で調整された噴霧混合物(土壌容量に
基づいて0.006%有効成分)を2週令の稲植物の近
くに注ぐ。その後、稲植物の茎のより低い部分が水で浸
るように鉢に水を満たす。96時間後、処理された稲植
物を菌の分生子懸濁液で接種した。菌の感染を、相対大
気湿度95ないし100%および約24℃において5日
間、接種された植物を培養した後、評価した。
【0108】未処理対照植物(100%感染)に比較し
て、有効成分として表の化合物を含む噴霧混合物で処理
された稲植物は、約50%の菌の感染のみを示した。
【0109】実施例3.4:タバコ植物におけるペロノ
スポラ タバシ(Peronospora tabasina)に対する活性 a)茎葉施用 タバコ植物(8週令)を有効成分の配合溶液(濃度:
0.02%有効成分)で噴霧した。処理4日後、植物を
ペロノスポラ タバシの胞子嚢懸濁液(104 胞子嚢/
ml)で接種し、暗所、25℃及び高大気湿度で20時
間保ち、さらに標準の日中/夜間リズムで培養した。試
験の兆候は、菌が感染した葉の面積に基づいて評価し
た。対照植物は90ないし100%の感染を示した。表
の化合物で処理された植物は0ないし30%の感染を示
した。
【0110】実施例3.5:小麦におけるエリシフェ
グラミニス(Erysiphe graminis) に対する活性 保護作用: 18日令の小麦植物に、有効成分の配合溶液
(濃度:0.02%有効成分)を噴霧した。処理した後
すぐに、植物を円筒状の覆いの下で培養した。24時間
後、植物を覆った。さらに3日後、処理された植物を一
番目の葉の上で切断した。一番目の葉を水平に配置し、
散粉チャンバー中、エリシフェ グラミニス(胞子濃
度:0.2mg/m2 )で接種した。試験は20℃、1
2時間光照射(288KLux)、及び18℃、12時
間暗所で制御された環境キャビネット中で行った。感染
は、接種9日及び13日後に評価した。
【0111】試験において、表の化合物は非常に効果的
であり、また菌の感染を0ないし20%に減少した。対
照的に、未処理で接種した対照植物は100%のエリシ
フェグラミニス感染を示した。
【0112】実施例3.6:小麦におけるプシニア グ
ラミニス(Puccinia graminis) に対する活性 6日令の小麦植物に、有効成分の配合溶液(0.02%
有効成分)を噴霧した。24時間後、処理された植物を
菌の夏胞子懸濁液(100000/ml)で接種した。
感染は、接種10日後に評価した。試験において、表の
化合物は非常に効果的であり、また菌の感染を0ないし
20%に減少した。対照的に、未処理で感染した対照植
物は100%のプシニア グラミニス感染を示した。
【化2】
【化2】

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I 【化1】 (式中、a)XはCHを表しおよびYはNを表すか、も
    しくは b)XはNを表しおよびYはCHを表し、そしてZは1
    ないし3個のハロゲン原子、もしくは1ないし3個の置
    換もしくは未置換のヘテロ原子O、Sおよび/もしくは
    Nが結合した炭素原子数1の基を表す。)で表される遊
    離形態もしくは塩形態の化合物。
  2. 【請求項2】 式I中、ZはCN、CO−A、CS−
    A、CH=U、CH2−V、CH(−V)2 もしくはC
    (−V)3 を表し、およびさらに残る置換基は以下の意
    味を表し、AはOR2 、SR2 、N(R3 )R4 、N
    (R5 )−OR6 、O−N(=C)n(R7 )R8 もし
    くはN(R9 )−N(=C)n (R7 )R8 を表し、U
    はO、NR10、N−OR6 もしくはN−N(=C)n
    (R7 )R8 を表し、Vはハロゲン原子、ヒドロキシル
    基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数
    1ないし4のアシルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ベ
    ンジルオキシ基を表すか、もしくは2つのVはそれらが
    結合する炭素原子と一緒になって環状アセタール基を表
    し、nは0もしくは1を表し、R2 ないしR10は水素原
    子、8個までの炭素原子を有する置換もしくは未置換の
    非環式の、飽和もしくは不飽和炭化水素基、10個まで
    の炭素原子を有する置換もしくは未置換の環式の、飽和
    もしくは不飽和炭化水素基、置換もしくは未置換のベン
    ジル基もしくはフェネチル基、8個までの炭素原子を有
    する置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置
    換のベンゾイル基、もしくは置換もしくは未置換の複素
    環式基を表し、もしくはR3 およびR4 はそれらが結合
    する窒素原子と一緒になって5もしくは6員の置換もし
    くは未置換の複素環を表し、もしくはR7 およびR8
    それらが結合する原子と一緒になって5もしくは6員炭
    素環もしくは複素環を表し、上記環は未置換のもしくは
    置換されているところの遊離形態もしくは塩形態の請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2 およびR3 は水素原子、未置換のも
    しくは1ないし5個のハロゲン原子、炭素原子数3ない
    し6のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ基、フェノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
    シアノ基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル基、ベ
    ンゾイル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4の
    アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル
    基、炭素原子数1ないし4のアシルオキシ基、ベンゾイ
    ルオキシ基、炭素原子数1ないし4のジアルキルアミノ
    基もしくは複素環基により置換された炭素原子数1ない
    し8のアルキル基、未置換のもしくは1ないし5個のハ
    ロゲン原子により置換された炭素原子数3ないし6のア
    ルケニル基、もしくは炭素原子数3ないし6のアルキニ
    ル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェ
    ニル基、ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、これ
    らの基のフェニル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒ
    ドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハ
    ロ−炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1
    ないし2のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1ないし2
    のアルコキシ基もしくはニトロ基によりモノないしトリ
    置換されており、もしくはR2 およびR3 は未置換もし
    くはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル
    基、ハロメチル基もしくはニトロ基よりなる群からの同
    一もしくは異なる置換基によりモノないしトリ置換され
    たナフチル基、炭素原子数1ないし4のアルカノイル
    基、ベンゾイル基、複素環基を表し、R4 は水素原子、
    炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数3ない
    し6のアルケニル基、炭素原子数3ないし6のアルキニ
    ル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェ
    ニル基もしくはベンジル基を表し、これらの基のフェニ
    ル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒドロキシル基、
    炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1ない
    し2のアルコキシ基、ハロメチル基もしくはニトロ基に
    よりモノないしジ置換されており、もしくはR3 および
    4 はそれらが結合する窒素原子と一緒になって未置換
    のもしくは炭素原子数1ないし2のアルキル基によりモ
    ノないしトリ置換された5もしくは6員の複素環を表
    し、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 およびR10は各々互
    いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキ
    ル基、炭素原子数3ないし6のアルケニル基、炭素原子
    数3ないし6のアルキニル基、炭素原子数3ないし6の
    シクロアルキル基、フェニル基もしくはベンジル基を表
    し、これらの基のフェニル環は未置換もしくはハロゲン
    原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし2のアルキ
    ル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、ハロ−炭
    素原子数1ないし2のアルキル基もしくはニトロ基によ
    りモノないしジ置換されており、もしくはR7 およびR
    8 はそれらが結合する原子と一緒になって5ないし7員
    の炭素環もしくは複素環を表し、上記の環は未置換もし
    くはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル
    基、ハロ−炭素原子数1ないし2のアルキル基もしくは
    ニトロ基よりなる群からの同一もしくは異なる置換基に
    よりモノないしトリ置換されているところの請求項2記
    載の式Iの化合物。
  4. 【請求項4】 R2 およびR3 は水素原子、未置換のも
    しくは1ないし3個のハロゲン原子、炭素原子数3ない
    し6のシクロアルキル基、炭素原子数1ないし2のアル
    コキシ基、フェノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、
    シアノ基、炭素原子数1ないし2のアルカノイル基、ベ
    ンゾイル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4の
    アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル
    基、炭素原子数1ないし2のアシルオキシ基、ベンゾイ
    ルオキシ基、炭素原子数1ないし4のジアルキルアミノ
    基もしくは複素環基により置換された炭素原子数1ない
    し5のアルキル基、もしくは未置換のもしくは1ないし
    3個のハロゲン原子により置換された炭素原子数3ない
    し4のアルケニル基、炭素原子数3ないし4のアルキニ
    ル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェ
    ニル基、ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、これ
    らの基のフェニル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒ
    ドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハ
    ロ−炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1
    ないし2のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1ないし2
    のアルコキシ基もしくはニトロ基によりモノないしジ置
    換されており、もしくはR2 およびR3 は未置換のもし
    くはハロゲン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル
    基、ハロメチル基もしくはニトロ基よりなる群からの同
    一もしくは異なる置換基によりモノないしジ置換された
    ナフチル基もしくは複素環基を表し、R4 は水素原子、
    炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数3ない
    し4のアルケニル基、炭素原子数3ないし4のアルキニ
    ル基、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェ
    ニル基もしくはベンジル基を表し、R3 およびR4 はそ
    れらが結合する窒素原子と一緒になってピロリジン基、
    ピペリジン基、モルホリン基もしくはジメチルモルホリ
    ン基を表し、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 およびR10
    は互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基、炭素原子数3ないし4のアルケニル基、炭素
    原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数3ないし
    6のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベンジル基
    を表し、これらの基のフェニル環は未置換もしくはハロ
    ゲン原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし2のア
    ルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、ハロ
    メチル基もしくはニトロ基によりモノないしジ置換され
    ており、もしくはR7 およびR8 はそれらが結合する原
    子と一緒になって5ないし7員の炭素環もしくは複素環
    を表し、上記の環は未置換のもしくはハロゲン原子、メ
    チル基、ハロメチル基もしくはニトロ基よりなる群から
    の同一もしくは異なる置換基によりモノないしジ置換さ
    れているところの請求項3記載の式Iの化合物。
  5. 【請求項5】 ZはCO−Aを表し、およびAはO
    2 、SR2 、N(R3 )R4 、N(R5 )−OR6
    O−N(=C)n(R7 )R8 もしくはN(R9 )−N
    (=C)n (R7 )R8 を表すところの請求項2記載の
    式Iの化合物。
  6. 【請求項6】 ZはCO−Aを表し、およびAはOR2
    もしくはSR2 を表すところの請求項5記載の式Iの化
    合物。
  7. 【請求項7】 R2 は水素原子、未置換のもしくは1な
    いし3個のハロゲン原子、炭素原子数3ないし6のシク
    ロアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、
    フェノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、
    炭素原子数1ないし2のアルカノイル基、ベンゾイル
    基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキ
    シカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、炭素原
    子数1ないし2のアシルオキシ基、ベンゾイルオキシ
    基、炭素原子数1ないし4のジアルキルアミノ基もしく
    は複素環基により置換された炭素原子数1ないし5のア
    ルキル基、もしくは未置換のもしくは1ないし3個のハ
    ロゲン原子により置換された炭素原子数3ないし4のア
    ルケニル基、炭素原子数3ないし4のアルキニル基、炭
    素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基、
    ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、これらの基の
    フェニル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒドロキシ
    ル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素
    原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1ないし2
    のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1ないし2のアルコ
    キシ基もしくはニトロ基によりモノないしジ置換されて
    おり、もしくはR2 は未置換のもしくはハロゲン原子、
    炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もし
    くはニトロ基よりなる群からの同一もしくは異なる置換
    基によりモノないしジ置換されたナフチル基もしくは複
    素環基を表すところの請求項6記載の式Iの化合物。
  8. 【請求項8】 R2 は水素原子、炭素原子数1ないし5
    のアルキル基、プロペニル基、フェニル基もしくはベン
    ジル基を表し、これらの基のフェニル環は未置換もしく
    はハロゲン原子によりモノないしジ置換されているとこ
    ろの請求項7記載の式Iの化合物。
  9. 【請求項9】 ZはCO−OR2 を表すところの請求項
    2記載の式Iの化合物。
  10. 【請求項10】 ZはCNもしくはCO−N(R3 )R
    4 を表し、R3 は水素原子、未置換のもしくは1ないし
    3個のハロゲン原子、炭素原子数3ないし6のシクロア
    ルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、フェ
    ノキシ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、炭素
    原子数1ないし2のアルカノイル基、ベンゾイル基、カ
    ルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカル
    ボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、炭素原子数1
    ないし2のアシルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、炭素
    原子数1ないし4のジアルキルアミノ基もしくは複素環
    基により置換された炭素原子数1ないし5のアルキル
    基、もしくは未置換のもしくは1ないし3個のハロゲン
    原子により置換された炭素原子数3ないし4のアルケニ
    ル基、もしくは炭素原子数3ないし4のアルキニル基、
    炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル
    基、ベンジル基もしくはフェネチル基を表し、これらの
    基のフェニル環は未置換もしくはハロゲン原子、ヒドロ
    キシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ハロ−
    炭素原子数1ないし2のアルキル基、炭素原子数1ない
    し2のアルコキシ基、ハロ−炭素原子数1ないし2のア
    ルコキシ基もしくはニトロ基によりモノ置換ないしジ置
    換されており、もしくはR3 は未置換のもしくはハロゲ
    ン原子、炭素原子数1ないし2のアルキル基、ハロメチ
    ル基もしくはニトロ基よりなる群からの同一もしくは異
    なる置換基によりモノないしジ置換されたナフチル基も
    しくは複素環基を表し、R4 は水素原子、炭素原子数1
    ないし4のアルキル基、炭素原子数3ないし4のアルケ
    ニル基、炭素原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原
    子数3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基もしく
    はベンジル基を表し、R3 およびR4 はそれらが結合す
    る窒素原子と一緒になってピロリジン基、ピペリジン
    基、モルホリン基もしくはジメチルモルホリン基を表す
    ところの請求項1記載の式Iの化合物。
  11. 【請求項11】 ZはCO−N(R3 )R4 を表し、R
    3 は水素原子、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4
    のアルコキシカルボニル基もしくはベンジルオキシカル
    ボニル基により置換された炭素原子数1ないし5のアル
    キル基、もしくは炭素原子数3ないし4のアルケニル
    基、炭素原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数
    3ないし6のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベ
    ンジル基を表し、これらの基のフェニル環は未置換もし
    くはハロゲン原子、ヒドロキシル基、メチル基、メトキ
    シ基、ハロメチル基、ハロメトキシ基もしくはニトロ基
    によりモノないしジ置換されており、R4 は水素原子も
    しくはメチル基を表し、もしくはR3 およびR4 はそれ
    らが結合する窒素原子と一緒になってピロリジン基、ピ
    ペリジン基、モルホリン基もしくはジメチルモルホリン
    基を表すところの請求項10記載の式Iの化合物。
  12. 【請求項12】 ZはCS−Aを表し、AはOR2 、S
    2 もしくはN(R3 )R4 を表し、R2 およびR3
    水素原子、未置換のもしくは1ないし3個のハロゲン原
    子、炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基、炭素原
    子数1ないし2のアルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロ
    キシル基、ニトロ基、シアノ基、炭素原子数1ないし2
    のアルカノイル基、ベンゾイル基、カルボキシル基、炭
    素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基、ベンジ
    ルオキシカルボニル基、炭素原子数1ないし2のアシル
    オキシ基、ベンゾイルオキシ基、炭素原子数1ないし4
    のジアルキルアミノ基もしくは複素環基により置換され
    た炭素原子数1ないし5のアルキル基、もしくは未置換
    のもしくは1ないし3個のハロゲン原子により置換され
    た炭素原子数3ないし4のアルケニル基、もしくは炭素
    原子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数3ないし
    6のシクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基もしく
    はフェネチル基を表し、これらの基のフェニル環は未置
    換もしくはハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、ハロ−炭素原子数1ないし2
    のアルキル基、炭素原子数1ないし2のアルコキシ基、
    ハロ−炭素原子数1ないし2のアルコキシ基もしくはニ
    トロ基によりモノないしジ置換されており、もしくはR
    2 およびR3 は未置換のもしくはハロゲン原子、炭素原
    子数1ないし2のアルキル基、ハロメチル基もしくはニ
    トロ基よりなる群からの同一もしくは異なる置換基によ
    りモノないしジ置換されたナフチル基もしくは複素環基
    を表し、R4 は水素原子、炭素原子数1ないし4のアル
    キル基、炭素原子数3ないし4のアルケニル基、炭素原
    子数3ないし4のアルキニル基、炭素原子数3ないし6
    のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベンジル基を
    表し、R3 およびR4 はそれらが結合する窒素原子と一
    緒になってピロリジン基、ピペリジン基、モルホリン基
    もしくはジメチルモルホリン基を表すところの請求項1
    記載の式Iの化合物。
  13. 【請求項13】 ZはCN、CH=UもしくはCH2
    Vを表し、UはO、NR10、N−OR6 もしくはN−N
    (=C)n (R7 )R8 を表し、Vはハロゲン原子、ヒ
    ドロキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、
    炭素原子数1ないし4のアシルオキシ基、ベンゾイルオ
    キシ基もしくはベンジルオキシ基を表し、およびR6
    7 、R8 およびR10は請求項2において定義された意
    味を表し、およびnは0もしくは1を表すところの請求
    項2記載の式Iの化合物。
  14. 【請求項14】 ZはCH(V)2 を表し、およびVは
    炭素原子数1ないし4のアルコキシ基もしくは5もしく
    は6員環アセタールを表すところの請求項1記載の式I
    の化合物。
  15. 【請求項15】 ZはCN、COOH、CHO、CH2
    OH、CH2 Cl、CCl3 、CHF2 もしくはCF3
    を表すところの請求項1記載の式Iの化合物。
  16. 【請求項16】 次式Ia 【化2】で表される請求項1ないし15のうちのいずれ
    か一項記載の化合物。
  17. 【請求項17】 次式Ib 【化3】 で表される請求項1ないし15のうちのいずれか一項記
    載の化合物。
  18. 【請求項18】 次式II 【化4】 (式中、Zは式Iについて定義された意味を表し、およ
    びWは炭素原子数1ないし12の置換もしくは未置換の
    炭化水素もしくは置換もしくは未置換のカルバモイル基
    を表す。)で表される化合物を無機もしくは有機ニトリ
    ットと適当な溶媒中において反応させることよりなる請
    求項16記載の式Iaの化合物を製造する方法。
  19. 【請求項19】 次式XXIII 【化5】 (式中、Zは式Iにおいて定義された意味を表す。)で
    表される化合物を還元剤と反応させることよりなる請求
    項17記載の式Ibの化合物を製造する方法。
  20. 【請求項20】 有効成分として、少なくとも1つの遊
    離形態のもしくは農芸化学的に使用可能な塩形態の請求
    項1記載の化合物を、キャリア材料と共に含む、微生物
    による攻撃に対して植物を保護するための組成物。
  21. 【請求項21】 有効成分として請求項1記載の式Iの
    化合物を植物、植物の部分および/もしくは植物の生育
    地に施用することよりなる微生物による攻撃に対して植
    物を保護する方法。
  22. 【請求項22】 有効成分として請求項1記載の式Iの
    化合物を植物、植物の部分および/もしくは植物の生育
    地に施用することよりなる微生物による攻撃に対して植
    物を免疫化する方法。
  23. 【請求項23】 次式XXIII 【化6】 (式中、Zは式Iにおいて定義された意味を表す。)で
    表される化合物。
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