JP3219811U - スロープ設置補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置作業が容易で必要最小限の高さで設置することができるスロープ設置補助具を提供する。
【解決手段】スロープ設置補助具100は、凸状の段差に少なくとも2つ以上使用され、棒状部材及び棒状部材に対する係止手段を有する板材を用いて段差の両側にスロープを設置するための補助具である。スロープ設置補助具は、段差の上面Uから両側面Sに向かって延びる凹状に形成され、凸状の段差に嵌合するように設置される係止部材(第1係止部材110A、第2係止部材110B)と、段差の上面よりも下方に位置し、段差の一方側の側面に対して略平行に配置される第1棒状部材の第1固定具となる固定クランプ120Aと、段差の上面よりも下方に位置し、段差の他方側の側面に対して略平行に配置される第2棒状部材の第2固定具となる固定クランプ120Bと、を有する。
【選択図】図2

Description

本考案は、防油堤などの段差にスロープを設置する技術に関する。
例えば、石油工場や化学工場などには、防油堤が存在する。作業員は、通行又は資材・機材の搬入等の作業性向上のため、防油堤にスロープを設置することがある。
スロープは、専用の傾斜ブロックを用いたり(例えば、特許文献1)、現場にある足場材(単管パイプや単管クランプ、足場板など)を用いたりして、設置することができる。
特開2008−248477号公報
しかしながら、傾斜ブロックなどのスロープ専用品の場合、専用品の制作自体にコストが掛かり、また、専用品は、設置したいときにすぐに手に入るものではない。特に、専用品の場合は、段差の高さやスロープの傾斜に合わせて制作・設置する必要があるため、汎用性も低い。
このため、従来は、大体どこの現場にもある又は手に入りやすい足場材をその場で合わせて様々な工夫を行い、スロープを仮設しているが、設置に時間が掛かると共に、例えば、足場板を係止する骨組みを単管パイプで作成すると、段差の上方において段差両側を渡る骨組みが必要となり、どうしてもスロープの高さが段差よりも高くなってしまう。
スロープの高さが高くなると、スロープの傾斜が大きくなり、手押し車で資機材等を運搬する際に転倒するリスクが高くなる。なお、スロープを長くすれば、同じ高さであっても傾斜自体は緩やかになるが、設置スペースの確保が必要となり、現実的ではない。また、作業者の技量によって設置したスロープの出来栄えや安定性も左右されてしまう。
そこで、本考案の目的は、容易にかつ短時間でスロープの設置作業を行うことができるとともに、必要最小限の高さのスロープを設置することができるスロープ設置補助具を提供することにある。
(1)本考案に係るスロープ設置補助具は、凸状の段差に少なくとも2つ以上使用され、棒状部材及び前記棒状部材に対して固定される板材を用いて段差の両側にスロープを設置するためのスロープ設置補助具である。スロープ設置補助具は、段差の上面から両側面に向かって延びる凹状の部材であって、凸状の段差に嵌合するように設置される係止部材と、段差の一方側に位置する前記係止部材の第1側壁部に設けられ、前記上面よりも下方に位置し、段差の側面に対して略平行に配置される第1棒状部材を固定するための第1固定具と、段差の他方側に位置する前記係止部材の第2側壁部に設けられ、前記上面よりも下方に位置し、段差の側面に対して略平行に配置される第2棒状部材を固定するための第2固定具と、を有することを特徴とする。
(2)上記(1)において、離間して配置される2つのスロープ設置補助具の前記固定具同士によって固定された前記第1棒状部材及び前記第2棒状部材それぞれに係止される前記板材の段差側端面の少なくとも一部が段差の前記側面に対向するように、前記第1固定具及び前記第2固定具が段差の前記上面よりも下方に配置されるように構成することができる。
(3)上記(1)又は(2)において、前記係止部材は、略L字状の第1係止部材と第2係止部材とを組み合わせて構成することができる。このとき、前記第1側壁部に対して前記上面側に配置される前記第1係止部材の第1上壁部と、前記第2側壁部に対して前記上面側に配置される前記第2係止部材の第2上壁部とが、相対的にスライド可能に連結されるように構成することができる。
(4)上記(3)において、前記第1上壁部に、前記第1係止部材及び前記第2係止部材が互いに近接又は離間する方向に延びる長孔を形成し、前記第2上壁部に、前記長孔を介して挿通される締結部材の固定孔を形成することができる。互いに近接又は離間させて段差の幅に調整された前記第1係止部材及び前記第2係止部材は、前記締結部材を介して固定することができる。
(5)上記(1)から(4)において、前記第1固定具及び前記第2固定具は、足場板が係止される足場用単管パイプを固定するための固定クランプを用いることができる。
本考案によれば、凹状の係止部材を凸状の段差に嵌め込むように設置するだけで、段差の側面に沿って棒状部材を吊り下げた状態で保持・固定させることができ、固定された棒状部材に対して板材を係止するだけで、容易にスロープを作成することができる。
このとき、固定具が段差の上面よりも下方に配置されているので、棒状部材に係止される板材の上面を段差の上面に近づけることができ、最低限の高さでスロープを設置することができる。
このように、容易にかつ短時間でスロープの設置作業を行うことができるとともに、必要最小限の高さのスロープを設置することができる。作業者の技量にかかわらず、出来栄えがよく、安定性のあるスロープを設置することができる。
本考案に係る実施例1のスロープ設置補助具を用いて凸状の段差に設置されたスロープの概略斜視図である。 本考案に係る実施例1のスロープ設置補助具の正面図である。 本考案に係る実施例1のスロープ設置補助具の分解平面図である。 本考案に係る実施例1のスロープ設置補助具を用いて設置されたスロープの構成説明図である。 本考案に係る実施例1のスロープ設置補助具を用いて設置された状態の要部拡大図である。 本考案に係る実施例1の幅広の段差に合わせて調整されたスロープ設置補助具を用いて設置された状態の要部拡大図である。 本考案に係る実施例1のスロープ設置補助具を用いて設置されたスロープの他の態様を示す構成説明図である。 図7に示すスロープ設置補助具を用いて設置された状態の要部拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本考案の実施例について詳細に説明する。
(実施例1)
図1から図8は、本考案に係る実施例1を示す図である。図1は、本実施例のスロープ設置補助具100を用いて凸状の段差Dに設置されたスロープの概略斜視図である。
段差Dは、例えば、石油工場や化学工場などの防油堤であり、地面や床面に対して凸形状を有している。なお、段差Dは、防油堤に限らず、例えば、縁石などの段差であってもよく、本実施例のスロープ設置補助具は、境界に設けられる凸形状の段差に適用することができる。
図1に示すように、スロープ設置補助具100は、段差Dに少なくとも2つ以上使用され、棒状部材及び棒状部材に対して固定される板材を用いて段差Dの両側にスロープを設置する補助具である。棒状部材は、例えば、足場材の単管パイプ1である。また、板材は、足場板2である。以下の説明では、足場用単管パイプ1及び足場用単管パイプ1に係止される足場板2を用いてスロープを設置し、スロープ設置補助具100が、凸状の段差に嵌合するように凹状に形成され、足場用単管パイプ1を固定するための固定クランプを有する態様を一例に説明する。
なお、足場材以外にも、手押し車で資機材等の運搬をしたり、作業員が通行したりする際の荷重に耐え得る強度を有する他の棒状部材及び棒状部材に対して固定される板材を適用することができる。また、棒状部材は、金属製ではなく、垂木などの木材を用いることもできる。板材も同様であり、アルミ合金などの金属製足場板や合板などの木製足場板を用いたり、樹脂製プレートを用いたりすることができる。
一方で、足場材は、足場を設置する資材として、広く使用されており、簡単に手に入る(レンタルも含む)。また、工場や現場なら資材として置かれていたりもする。本実施例のスロープ設置補助具100は、専用の資材や工具、作業者に技量にかかわらず、短時間でかつ容易にスロープを作成することができる。
また、本実施例のスロープ設置補助具100は、仮設又は常設を問わず使用することができるが、容易にかつ短時間でスロープを設置することができるため、逆に、撤去も容易にかつ短時間で行うことができる。このため、いつでも設置、撤去が可能であり、設置場所を変えたりすることもできるスロープとして、極めて有効である。
図2及び図3を参照して、スロープ設置補助具100について詳細に説明する。図2は、本実施例のスロープ設置補助具100の正面図である。図3は、本実施例のスロープ設置補助具100の分解平面図である。
図2に示すように、スロープ設置補助具100は、段差Dの上面Uから両側面Sに向かって延び、凸状の段差Dに嵌合するように設置される凹状の係止部材110(110A,110B)と、段差Dの側面Sに対して略平行に配置される単管パイプ1を固定するための2つの固定クランプ120A,120B(第1固定具、第2固定具)とを有している。
係止部材110は、略L字状の第1係止部材110Aと第2係止部材110Bとを組み合わせて構成されており、第1係止部110Aは、段差Dの上面U側に対応する第1上壁部111Aと、段差Dの側面S側に対応する第1側壁部112Aとで構成されている。第2係止部110Bも同様であり、段差Dの上面U側に対応する第2上壁部111Bと、段差Dの側面S側に対応する第1側壁部112Bとで構成されている。
略L字状の第1係止部材110Aと、略L字状の第2係止部材110Bとを向かい合わせにして第1上壁部111Aと第2上壁部111Bとを重ね、重ね合わさった領域でボルト等の締結部材Tで締結することで、係止部材110が全体として、凹状(コ字状)の形状となっている。このとき、第1上壁部111Aが第2上壁部111Bの上に重なり、第2上壁部111Bの下面が段差Dの上面Uと接触している。このため、第1側壁部112Aは、第2側壁部112Bよりも第2上壁部111Bの厚さ分、段差Dの高さ方向において長く形成されている。
凸状の段差Dに対して凹状の係止部材110は、段差Dの上面Uの上方から嵌合するように設置することができる。このとき、第1上壁部111Aと、第2上壁部111Bとが、相対的にスライド可能に連結されるように構成することができる。具体的には、第1上壁部111Aに、第1係止部材110A及び第2係止部材110Bが互いに近接又は離間する方向に延びる長孔Aが形成されている。第2上壁部111Bには、長孔Aを介して挿通される締結部材Tの固定孔(ボルトのねじ穴)aが形成されている。長孔Aは、締結部材Tのボルト軸の径よりも大きく形成されている。
本実施例の係止部材110は、互いに近接又は離間させて段差Dの幅に合わせて第1側壁部112A及び第2側壁部112B間の間隔を調整することができ、任意の段差Dの幅に合わせて調整された状態の第1係止部材110A及び第2係止部材110Bを締結部材Tで互いに固定することで、段差Dに嵌合させることができる。
なお、図2に示すように、固定孔aに対して締結部材Tが締結されたとき、第2上壁部111Bの下面から、締結部材Tが突出しないように構成されている。このように構成することで、第2上壁部111Bの下面が、段差Dの上面Uと接触する面積が大きくなり、凸状の段差Dに対して安定した嵌合を実現することができる。
係止部材110は、固定クランプ120A,120Bを有する。固定クランプ120Aは、段差Dの一方側の側面S側に設けられ、固定クランプ120Bは、段差Dを挟んで他方側の側面S側に設けられる。
固定クランプ120Aは、第1係止部材110Aの第1側壁部112Aに設けられ、段差Dの上面Uよりも下方に位置し、段差Dの側面Sに対して略平行に配置される単管パイプ1を固定するための固定具である。
固定クランプ120Aは、単管パイプ1が挿通される挿通孔121Aを有し、挿通孔121Aに挿通された単管パイプ1の周囲を覆って把持する。挿通孔121Aは、第1側壁部112Aに固定される基部122Aと、基部122Aに対して回動可能に取り付けられる可動部123Aとで構成される。可動部123Aを開いて挿通孔121Aの周縁から単管パイプ1を挿入し、可動部123Aを閉じ、連結固定部124Aで基部122Aに対して可動部123Aを固定する。
固定クランプ120Bも、固定クランプ120Aと同様の構成であり、第2係止部材110Bの第2側壁部112Bに設けられ、段差Dの上面Uよりも下方に位置し、段差Dの側面Sに対して略平行に配置される単管パイプ1を固定するための固定具である。
固定クランプ120Bも、単管パイプ1が挿通される挿通孔121Bを有し、挿通孔121Bに挿通された単管パイプ1の周囲を覆って把持する。挿通孔121Bは、第2側壁部112Bに固定される基部122Bと、基部122Bに対して回動可能に取り付けられる可動部123Bとで構成される。可動部123Bを開いて挿通孔121Bの周縁から単管パイプ1を挿入し、可動部123Bを閉じ、連結固定部124Bで基部122Bに対して可動部123Bを固定する。
図4は、本実施例のスロープ設置補助具100を用いて設置されたスロープの構成説明図である。図5は、本実施例のスロープ設置補助具100を用いて設置された状態の要部拡大図である。
図4に示すように、スロープを設置する凸状の段差Dに対して、2つ以上のスロープ設置補助具100を使用する。まず、作業者は、スロープ設置補助具100の締結部材Tを緩めて略L字状の第1係止部材110Aと第2係止部材110Bの間隔を広げて、上方からスロープ設置補助具100を凸状の段差Dに嵌合する。作業者は、段差Dの上面Uに当接させた状態で、第1係止部材110Aと第2係止部材110Bとが互いに近接する方向に移動させて、両側の各側面Sに第1側壁部112Aと第2側壁部112Bとを当接させる。そして、締結部材Tを締めて第1係止部材110A及び第2係止部材110B間を固定する。
次に、作業者は、離間する2つのスロープ設置補助具100の固定クランプ120A間に、単管パイプ1を設置して固定する。同様に、離間する2つのスロープ設置補助具100の固定クランプ120B間に、単管パイプ1を設置して固定する。
そして、図5に示すように、作業者は、足場板2を、固定クランプ120A間で保持されている単管パイプと地面との間にかけ渡すように設置する。この際足場板と段差Dの間に隙間が生じないよう、側面Sに足場板2の先端を近づけるとよい。同様に、作業者は、足場板2を、段差Dとの間に隙間が生じないよう固定クランプ120B間で保持されている単管パイプ1と地面との間に設置し、足場板2のスロープ設置補助具100と地面との間に設置する。
このとき、足場板2を2つのスロープ設置補助具100で挟み込むように設置することが好ましい。例えば、足場板2を設置した後、足場板2の側面とスロープ設置補助具100の少なくとも一部とが接触(当接)するように、スロープ設置補助具100の位置を嵌合したまま微調整することができる。このように構成することで、足場板2の左右方向へのガタつきが抑制される。
一方で、足場板2を単管パイプ1に対して、番線(針金やワイヤー)3で固定することができる。その際足場板2に穴(例えば、水抜き穴)が空いていれば、それを利用してもよい。この場合も、足場板2の左右方向へのガタつきが抑制されると共に、単管パイプ1に対する足場板2の脱落も防止することができる。また、穴が空いていない足場板2の場合、足場板2が木製であれば、ドリル等で穴を空けて番線3で足場板2と単管パイプ1とを固定することができ、また、穴を空けずに、単管パイプ1に当接している領域において、単管パイプ1に対して足場板2を括るように針金やワイヤーで固定することもできる。
ここで、図5に示すように、離間して配置される2つのスロープ設置補助具100の固定クランプ120A同士によって固定された単管パイプ1に係止される足場材2の段差側端面taの少なくとも一部が段差Dの側面Sに対向するように、固定クランプ120Aが段差Dの上面Uよりも下方に配置されるように構成されている。固定クランプ120Bについても同様である。
つまり、固定クランプ120A,120Bが段差Dの上面Uよりも下方に配置されているので、単管パイプ1に係止される足場板2の上面を段差Dの上面Uに近づけることができ、最低限の高さでスロープを設置することができる。特に、図5に示すように、足場板2の上面が段差Dの上面Uとほほ一致する高さとなるように、足場板2の厚さを考慮した位置(図2の距離H)に、固定クランプ120A,120Bを設置することで、段差Dの上面Uに対して凸凹のないスロープを設置することができる。
図6は、幅広の段差に合わせて調整されたスロープ設置補助具100を用いて設置された状態の要部拡大図である。図5の例に比べて段差Dの幅が広いため、第1係止部材110Aと第2係止部材110Bとが長孔Aに沿って互いに離間する方向に広げられて、係止部材110の凹形状が形成されている。
本実施例のスロープ設置補助具100は、凹状の係止部材110を凸状の段差Dに嵌め込むように設置するだけで、段差Dの側面Sに沿って単管パイプ1を吊り下げた状態で保持・固定させることができ、固定された単管パイプ1に対して足場板2を係止するだけで、容易にスロープを作成することができる。
そして、固定クランプ120A,120Bが段差Dの上面Uよりも下方に配置されているので、単管パイプ1に係止される足場板2の上面を段差Dの上面Uに近づけることができ、最低限の高さでスロープを設置することができる。
このように、容易にかつ短時間でスロープの設置作業を行うことができるとともに、必要最小限の高さのスロープを設置することができ、作業者の技量にかかわらず、出来栄えがよく、安定性のあるスロープを設置することができる。
以上、実施例について説明したが、例えば、設置するスロープの幅が大きい場合は、離間して配置される2つのスロープ設置補助具100において、各固定クランプ120A(120B)間のスパンが長くなる。このため、固定クランプ120A(120B)間のスパンを短くするために、3つ目、4つ目のスロープ設置補助具100を使用することもできる。
なお、3つ以上のスロープ設置補助具100を使用する場合、スロープ設置補助具100の両側に足場板2は配設されるため、隣り合う足場板2の間にスロープ設置補助具100分の隙間が形成されるが、この隙間を埋める板材等を別途設けてもよい。
図7及び図8は、フック2aが設けられた足場板2Aを適用した態様を示した図である。足場板2Aは、単管パイプ1に係止可能なフック2aが取り付けられているものもある(例えば、長さ方向端面にフック2aが設けられた足場板2A)。この場合、作業者は、足場板2Aの長さ方向端部又は端部付近に設けられているフック(係止手段)2aを単管パイプ1に係止して、足場板2Aのスロープ設置補助具100と地面との間に設置することができる。フック2a付き足場板2Aを適用しても、固定クランプ120A,120Bが段差Dの上面Uよりも下方に配置されている(図2の例の距離Hに相応する固定クランプ120A,120Bの位置が段差Dの上面Uよりも下方に配置されている)ので、単管パイプ1に係止される足場板2Aの上面を段差Dの上面Uに近づけることができ、最低限の高さでスロープを設置することができる。足場板2Aは、フック2aで単管パイプ1に固定されるので、番線等で固定する作業が必要なくなり、作業の効率化を図ることができる。なお、足場板の長さ方向端部taと段差D間に隙間が生じることになるが、その隙間は単管パイプ1によりが塞がれるため、スロープとして機能が十分に発揮されることになる。
なお、図7及び図8に示すように、本実施例のスロープ設置補助具100は、図2の例の距離Hに相応する固定クランプ120A,120Bの位置が段差Dの上面Uよりも下方に配置されていればよく、例えば、単管パイプ1の上面が、段差Dの上面Uと同じ高さ又は段差Dの上面Uよりも高くてもよい。
図7及び図8に示すように、フック2aで係止されている状態で足場板2の上面が段差Dの上面Uとほぼ一致する高さとなるように、足場板2のフック2aの位置及び足場板2の厚さを考慮した位置(図2の距離H)に、固定クランプ120A,120Bを設置することで、段差Dの上面Uに対して凸凹のないスロープを設置することができる。
1 棒状部材(単管パイプ)
2,2A 板材(足場板)
2a フック
3 番線
100 スロープ設置補助具
110 係止部材
110A 第1係止部材
111A 第1上壁部
112A 第1側壁部
110B 第2係止部材
111B 第2上壁部
112B 第2側壁部
120A 固定クランプ(第1固定具)
120B 固定クランプ(第2固定具)
121A,121B 挿通孔
122A,122B 基部
123A,123B 可動部
124A,124B 連結固定部
A 長孔
a 固定孔(ボルト孔)
D 段差
U 段差の上面
S 段差の側面
T 締結部材

Claims (5)

  1. 凸状の段差に少なくとも2つ以上使用され、棒状部材及び前記棒状部材に対して固定される板材を用いて段差の両側にスロープを設置するためのスロープ設置補助具であって、
    段差の上面から両側面に向かって延びる凹状の部材であって、凸状の段差に嵌合するように設置される係止部材と、
    段差の一方側に位置する前記係止部材の第1側壁部に設けられ、前記上面よりも下方に位置し、段差の側面に対して略平行に配置される第1棒状部材を固定するための第1固定具と、
    段差の他方側に位置する前記係止部材の第2側壁部に設けられ、前記上面よりも下方に位置し、段差の側面に対して略平行に配置される第2棒状部材を固定するための第2固定具と、
    を有することを特徴とするスロープ設置補助具。
  2. 離間して配置される2つのスロープ設置補助具の前記固定具同士によって固定された前記第1棒状部材及び前記第2棒状部材それぞれに係止される前記板材の段差側端面の少なくとも一部が段差の前記側面に対向するように、前記第1固定具及び前記第2固定具が段差の前記上面よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスロープ設置補助具。
  3. 前記係止部材は、略L字状の第1係止部材と第2係止部材とが組み合わされて構成され、
    前記第1側壁部に対して前記上面側に配置される前記第1係止部材の第1上壁部と、前記第2側壁部に対して前記上面側に配置される前記第2係止部材の第2上壁部とが、相対的にスライド可能に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスロープ設置補助具。
  4. 前記第1上壁部は、前記第1係止部材及び前記第2係止部材が互いに近接又は離間する方向に延びる長孔が形成されており、
    前記第2上壁部は、前記長孔を介して挿通される締結部材の固定孔が形成されており、
    互いに近接又は離間させて段差の幅に調整された前記第1係止部材及び前記第2係止部材が前記締結部材を介して固定されることを特徴とする請求項3に記載のスロープ設置補助具。
  5. 前記第1固定具及び前記第2固定具は、足場板が係止される足場用単管パイプを固定するための固定クランプであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のスロープ設置補助具。
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