JPH0724524Y2 - コンクリート型枠用固定金具およびコンクリート型枠 - Google Patents

コンクリート型枠用固定金具およびコンクリート型枠

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JPH0724524Y2
JPH0724524Y2 JP7874292U JP7874292U JPH0724524Y2 JP H0724524 Y2 JPH0724524 Y2 JP H0724524Y2 JP 7874292 U JP7874292 U JP 7874292U JP 7874292 U JP7874292 U JP 7874292U JP H0724524 Y2 JPH0724524 Y2 JP H0724524Y2
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fixing
concrete formwork
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plate
concrete
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Inventor
敏男 本澤
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本澤 敏恵
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スラブコンクリート打
ち込み用に使用するものであって、堰板を固定するコン
クリート型枠用固定金具および固定金具を備えたコンク
リート型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、従来のコンクリート
型枠用固定金具2 としては、鉄筋からなるものがある。
この施工例として、建物の基礎構造物であるH型鋼5 に
スチールデッキ6 を取付け、H型鋼5 の上にはL型鋼1
を載置固定し、L型鋼1 の立設しているフランジ部に長
手方向に適宜間隔をおいて前記固定金具2 を溶接してい
る。そして、L型鋼1 の上に堰板3 を各固定金具2 の外
側よりU字状の釘4 を打込むことにより固定し、堰板3
およびスチールデッキ6 等により構成された型内に軽量
コンクリートを打ち、コンクリートが硬化した後堰板3
を取り外して不要な固定金具2 の突出部分を切断してい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記コ
ンクリート型枠用固定金具2 はL型鋼1 に溶接するもの
であったので、施工時に溶接および切断の手間が掛かり
施工現場における煩雑化の原因となっていた。そこで、
本考案は、前記実情に鑑み、型鋼への着脱が容易に行え
施工現場における簡略化を図りうるコンクリート型枠用
固定金具およびコンクリート型枠を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記目的を達
成するために、次の手段を講じた。即ち、本考案の特徴
とするところは、型鋼のフランジ部に堰板を固定するコ
ンクリート型枠用固定金具において、該固定金具の一方
に前記堰板に固定するための取付孔を有し、他方に前記
フランジ部が着脱自在に挿入される嵌合溝を有している
点にある。
【0005】また、コンクリート型枠用固定金具の一方
に前記堰板に固定するための取付孔を有し、他方に前記
堰板との間で前記フランジ部が着脱自在に挿入される嵌
合溝を形成する段部を有している点にある。さらに、型
鋼のフランジ部に固定される堰板の一側面にコンクリー
ト型枠用固定金具の一方が固着され、該固定金具の他方
に前記堰板との間で前記フランジ部が着脱自在に挿入さ
れる嵌合溝を形成する段部が形成されている点にある。
【0006】
【作用】請求項1記載の考案によれば、嵌合溝に型鋼の
フランジ部を挿入させるだけでコンクリート型枠用固定
金具が型鋼に固定される。また、取付孔を利用して釘等
で固定金具を堰板に固定でき、これにより堰板が型鋼に
固定される。コンクリートの硬化後には堰板を引き抜く
だけで堰板および固定金具を容易に取り外せる。
【0007】請求項2記載の考案によれば、取付孔を利
用して釘等でコンクリート型枠用固定金具を堰板に固定
でき、固定金具と堰板との間で形成された嵌合溝に型鋼
のフランジ部を挿入させることにより堰板が型鋼に固定
される。請求項3記載の考案によれば、コンクリート型
枠の嵌合溝に型鋼のフランジ部を挿入させるだけでコン
クリート型枠が型鋼に固定される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本考案に係るコンクリート型枠用固定金具
10の第1実施例を示している。この固定金具10は、金属
製で短冊状の固定金具本体11a の一側面に、固定金具本
体11a と同幅の金属製の屈曲板12a を溶接して形成した
ものであり、固定金具本体11a と屈曲板12a との間に側
面視下方開口の嵌合溝14が形成されている。また、固定
金具本体11a の上部には、固定金具10を堰板24に固定す
るための取付孔13が形成されている。
【0009】図2は、この固定金具10を用いた施工例を
示すもので、建物の床基礎用のH型鋼22にスチールデッ
キ21を取付け、H型鋼22の上にL型鋼23を載置固定して
いる。そして、固定金具本体11a がL型鋼23の立設して
いるフランジ部の内側となるよう嵌合溝14にフランジ部
を挿入させて嵌合固定する。同様にしてフランジ部の長
手方向に所定の間隔をおいて固定金具10を嵌合固定して
いく。次に、固定金具本体11a の屈曲板12aがない側に
木材で形成された長板状の堰板24を、取付孔13を利用し
て釘等で固定する。そして、堰板24とスチールデッキ21
等により形成された型内にコンクリート25を打ち、硬化
後固定金具10と共に堰板24を取り外す。
【0010】前記固定金具10によれば、従来とは違っ
て、施工する際に、固定金具10の溶接、切断等の加工を
一切必要としないので施工作業を極めて容易に行え、ま
た、再度使用することができるので材料コストの低減化
をも図ることができる。図3は、コンクリート型枠用固
定金具10の第2実施例を示している。本実施例における
固定金具10は、固定金具本体11b と屈曲板12b とを一枚
の帯状金属板で一体に屈曲形成したものである。その他
の点および作用・効果は前例(図1、図2)と同様なの
で同符号を用いて説明を省略する。
【0011】図4は、コンクリート型枠用固定金具10の
第3実施例を示したものである。同図において、固定金
具10は、固定金具本体11の幅が屈曲板12の幅より大きく
形成され、固定金具本体11の上部両端部にそれぞれ取付
孔13が形成されたものである。これによれば、L型鋼23
のフランジ部に堰板24を隣接させて固定する際、この固
定金具10を各堰板24の継ぎ目部分に跨がるようにフラン
ジ部に挿入固定し、取付孔13を利用して各堰板24の端部
をそれぞれ釘等で固定することができる。
【0012】図5は、図1および図4に示す固定金具10
を用いた施工例を示したものである。同図において、固
定金具本体11a,11の屈曲板12側に堰板24が固定されてい
る。その他の点および作用・効果は図2に示したものと
同様なのでその説明を省略する。図6は、コンクリート
型枠用固定金具10の第4実施例を示したものである。同
図において、固定金具10は、上部に堰板24に固定するた
めの取付孔13が形成され、下部に堰板24との間でL型鋼
23のフランジ部が着脱自在に挿入される嵌合溝14を形成
するための段部15が形成されている。
【0013】上記固定金具10を用いて施工する場合に
は、木材からなる堰板24の長手方向所定位置に取付孔13
を利用して釘で固定金具10を固定する。これにより、堰
板24と固定金具段部15との間に嵌合溝14が形成されるの
で、堰板24がL型鋼23の立設しているフランジ部の内側
となるように、嵌合溝14をフランジ部に挿入させて嵌合
固定する。以下第1実施例と同様に施工する。
【0014】図7は、コンクリート型枠用固定金具10の
第5実施例を示したものである。同図において、固定金
具10は、上部に堰板24に固定するためのダルマ形状の取
付孔13が形成され、下部に堰板24との間で型鋼23のフラ
ンジ部が着脱自在に挿入される嵌合溝14を形成する段部
15が形成されている。また、金属製の堰板24の一側面に
は、先端にフランジを有する突起体26が長手方向に適宜
間隔をおいて固着されている。前記突起体26は、固定金
具10の取付孔13に挿通可能で且つ係合可能とされてい
る。
【0015】この固定金具10を用いて施工する場合は、
堰板24の突起体26に固定金具10を係合固定した後、第4
実施例と同様にL型鋼23のフランジ部に嵌合溝14を挿入
させて固定していけばよい。上記実施例では、固定金具
10を堰板24に対して着脱自在としているので、L型鋼23
のフランジ部の厚さが変わった場合であってもその厚さ
に対応した段部15を形成した固定金具10を用意しておく
ことによりフランジ部の厚さが異なる型鋼23への固定が
可能となる。
【0016】図8は、本考案に係るコンクリート型枠16
の実施例を示している。この型枠16は、金属製の長い板
状の堰板24の一側面に長手方向に適宜間隔をおいて、短
冊状の金属片を折り曲げた固定金具10をスポット溶接し
て形成したものである。前記固定金具10の下部は、堰板
24との間で嵌合溝14が形成されるよう段曲げされてお
り、上部には、ほぼ直角に堰板24側に屈曲されたフック
20が形成されている。
【0017】このコンクリート型枠16を用いた施工例と
しては、図示のように、堰板24がL型鋼23の立設してい
るフランジ部の内側となるように、型枠16の嵌合溝14を
フランジ部に挿入させて嵌合固定する。次に、型枠16と
スチールデッキ21等により形成された型内に軽量コンク
リート25を打ち、コンクリート25が硬化するのを待って
型枠16を取り外す。このとき、型枠16のフック20とコン
クリート25との間にバール等を差し込んで型枠16を上方
へ引き抜けば容易に型枠16が取り外せる。なお、固定金
具10のフック20は、型枠16の上部を屈曲して形成しても
よい。
【0018】本考案は、前記実施例に限定されるもので
はなく、取付孔13を図1、図3において1つ、図4にお
いて2つ設けているがこの数に限る必要はなく、また、
図4の取付孔13に代えて、固定金具本体11の両端縁より
切欠溝を形成して、この切欠溝を取付孔13として利用し
てもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案によれば、コンクリート型枠用固
定金具またはコンクリート型枠を用いることにより、施
工時における溶接、切断作業を行うことなく型鋼にコン
クリート型枠用固定金具またはコンクリート型枠を容易
に着脱でき施工現場における簡略化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコンクリート型枠用固定金具の第
1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の施工例を示す簡略断面図である。
【図3】コンクリート型枠用固定金具の第2実施例を示
す斜視図である。
【図4】コンクリート型枠用固定金具の第3実施例を示
す斜視図である。
【図5】他の施工例を示す簡略斜視図である。
【図6】コンクリート型枠用固定金具の第4実施例を示
を示し、(a) は正面図、(b) は側面図を示す。
【図7】コンクリート型枠用固定金具の第5実施例を示
を示し、(a) は正面図、(b) は側面図を示す。
【図8】本考案に係るコンクリート型枠の実施例を示す
斜視図である。
【図9】従来例を示す簡略斜視図である。
【符号の説明】
10 コンクリート型枠用固定金具 13 取付孔 14 嵌合溝 15 段部 16 コンクリート型枠 23 型鋼(L型鋼) 24 堰板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型鋼のフランジ部に堰板を固定するコン
    クリート型枠用固定金具において、該固定金具の一方に
    前記堰板に固定するための取付孔を有し、他方に前記フ
    ランジ部が着脱自在に挿入される嵌合溝を有しているこ
    とを特徴とするコンクリート型枠用固定金具。
  2. 【請求項2】 型鋼のフランジ部に堰板を固定するコン
    クリート型枠用固定金具において、該固定金具の一方に
    前記堰板に固定するための取付孔を有し、他方に前記堰
    板との間で前記フランジ部が着脱自在に挿入される嵌合
    溝を形成する段部を有していることを特徴とするコンク
    リート型枠用固定金具。
  3. 【請求項3】 型鋼のフランジ部に固定される堰板の一
    側面にコンクリート型枠用固定金具の一方が固着され、
    該固定金具の他方に前記堰板との間で前記フランジ部が
    着脱自在に挿入される嵌合溝を形成する段部が形成され
    ていることを特徴とするコンクリート型枠。
JP7874292U 1992-10-08 1992-11-16 コンクリート型枠用固定金具およびコンクリート型枠 Expired - Lifetime JPH0724524Y2 (ja)

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JP7030992 1992-10-08
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JPH0647498U JPH0647498U (ja) 1994-06-28
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