JP3205875U - ガラス成形用プレス型 - Google Patents

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【課題】 容易に無駄なく製造できるガラス成形用プレス型を提供する。【解決手段】 本考案に係るガラス成形用プレス型1は、カーボンを含む材料からなるガラス成形部11と、溶融した金属シリコン14を用いて形成された反応焼結炭化珪素からなる基部12とを備え、基部12は、炭化珪素を用いてガラス成形部11に一体的に接合されており、炭化珪素は、ガラス成形部11が含有するカーボンと、基部12を形成するのに用いられた溶融した金属シリコン14とからなる。【選択図】 図1

Description

本考案は、ガラスを成形するためのガラス成形用プレス型に関するものである。
ガラス成形用プレス型には、ガラスを押し潰して所望の形状に成形することが要求されている。すなわち、熱を伝達して型内のガラスの温度を制御する熱伝達機能、型内のガラスを押し潰す圧力を伝達する圧力伝達機能、型内のガラスを所望の形状に変形させる成形機能及びガラスが溶着しない離型機能が要求されている。これらの要求を満たすガラス成形用プレス型として、従来は、高い剛性及び良好な熱伝達性を有するタングステンカーバイトからなる基部に、ガラスと接する面に鏡面加工を施して成形機能を付与し、その加工面に貴金属やダイヤモンド状カーボン等のコートにより離型機能を付与したものが知られている。
しかしながら、近年、ガラス成形体への要求性能の高度化に伴い、プレス成形温度が高温化し、そうした高温に耐え得るガラス成形用プレス型が要求されている。このようなガラス成形用プレス型として、基部に、高い耐熱性を有する、常圧焼結法により焼結された炭化珪素(常圧焼結炭化珪素)を用い、成形機能及び離型機能を付与するために、基部のガラスと接する面に、CVD法によって、ポア(気泡)の生じていない状態の(ポアレスな)炭化珪素膜を形成したもの(例えば、特許文献1)が知られている。また、成形機能及び離型機能を付与するために、ガラス状カーボンの一種であるアモルファスカーボンからなるガラス成形部を用い、ガラス成形部にCVD法により炭化珪素膜を接合し、金属結合材によってセラミックス(例えば、常圧焼結炭化珪素)からなる基部に接合したもの(例えば、特許文献2)も知られている。
特開2002−255570号公報 特開2005−112672号公報
しかしながら、特許文献1のようなガラス成形用プレス型では、成形機能及び離型機能を付与するため、必ず基部のガラスと接する面に、CVD法によってポアレスな炭化珪素膜を形成しなくてはならないため、加工工程が増加する上、加工工程に由来する材料ロスが多いという問題が生じていた。また、特許文献2のようなガラス成形用プレス型では、炭化珪素膜及び金属結合材を用いてガラス成形部と基部とを接合するため、加工工程が増加する上、ガラス成形部と基部との接合に金属結合材を用いるため、熱膨張係数が変わる接合部が熱衝撃に弱くなる、ガラス成形用プレス型の耐熱温度が金属結合材の融点に制限され高温でガラス成形ができないなどの問題が生じていた。さらに、いずれのガラス成形用プレス型においても、基部に常圧焼結炭化珪素を用いると熱伝導率が悪いため、ガラス成形のサイクルタイムが長くかかるなどの問題も生じていた。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、容易に無駄なく製造できるガラス成形用プレス型を提供する。
本考案に係るガラス成形用プレス型は、カーボンを含む材料からなるガラス成形部と、溶融した金属シリコンを用いて形成された反応焼結炭化珪素からなる基部とを備え、前記基部は、炭化珪素を用いて前記ガラス成形部に一体的に接合されており、前記炭化珪素は、前記ガラス成形部が含有するカーボンと、前記基部を形成するのに用いられた前記溶融した金属シリコンとからなる。
上記ガラス成形用プレス型は、ガラス成形部が、ガラス状カーボン、又は、表面がポアレスな炭化珪素からなってもよい。
本考案に係るガラス成形用プレス型によれば、容易に製造でき、かつ、材料ロス等の無駄がなく製造することができる。
本考案に係るガラス成形用プレス型の一実施形態を示す縦断面図である。 図1のガラス成形用プレス型の接合前の状態を示す縦断面図である。 図1のガラス成形用プレス型を用いたガラス成形工程のガラスの成形前を示す模式図である。 図1のガラス成形用プレス型を用いたガラス成形工程のガラスの成形後を示す模式図である。
以下、本考案に係るガラス成形用プレス型の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係るガラス成形用プレス型1は、ガラス成形部11及び基部12とから構成される。ガラス成形部11は、カーボンを含む材料により形成されており、特に、ガラスが溶着しない離型機能を有する材料が好ましい。例えば、ガラス状カーボン、表面がポアレスな炭化珪素を用いることができる。ここでポアレスとは、ポアが全く生じていない状態のみならず、ポアがほとんど生じていない状態も含むものである。このような、ガラス状カーボンや表面がポアレスな炭化珪素は、ガラスとの離型性が優れている上、耐熱性にも優れるため、成形時にガラスと接触するガラス成形部11の材料として用いることで、ガラスと溶着することがなくなる。そのため、成形されたガラス20をガラス成形用プレス型1から容易に取り外すことができる。なお、ガラス状カーボンとしては、結晶とアモルファスが混在するものであっても、また、アモルファスカーボンであってもよい。また、表面がポアレスな炭化珪素としては、例えば、CVD法、PVD法(物理気相成長法)、MBE法(分子線エピタキシー法)又は昇華法(改良レーリー法)等によって表面にポアレスな炭化珪素膜が施された常圧焼結炭化珪素等を用いることができる。表面がポアレスな炭化珪素を用いる場合には、離型機能を担保する上で、貴金属やダイヤモンド状カーボン等のコーティングを施すことが好ましい。
基部12は、炭化珪素粉末及び炭素粉末をプレス成形した未焼結の成形体13を、後述するガラス成形用プレス型1の製造工程中に反応焼結させることにより形成される。このように形成された基部12は、反応焼結炭化珪素化されており、高温下で高い剛性及び高い熱伝導性を有する。そのため、後述するガラス成形工程において、加熱手段40からの熱を迅速にガラス成形部11に伝達することができる。
次に、図2を参照して、ガラス成形用プレス型1の製造方法について説明する。まず、炭化珪素粉末と炭素粉末とをプレス成形して、未焼結の成形体13を成形する。そして、ガラス成形部11と成形体13とを互いに密着させ、成形体13のガラス成形部11と反対側に金属シリコン14を載置する。この状態で、真空炉に入れて、減圧下若しくは窒素又はアルゴン等の不活性雰囲気下で、金属シリコン14の融点以上の温度で加熱する。これにより、金属シリコン14が溶融し、内部に多くの気泡を有する成形体13内に浸透していく。この間に、成形体13内に存在している炭素粉末と溶融した金属シリコン14とが反応し、成形体13内で炭化珪素が反応生成される。これにより、成形体13は反応焼結炭化珪素化して基部12が形成される。
同時に、成形体13内に浸透した金属シリコン14は、ガラス成形部11と成形体13との接合界面に染み出す。ガラス成形部11は、上述したようにカーボンを含んでいるため、染み出した金属シリコン14はガラス成形部11のカーボンと反応し、ガラス成形部11と成形体13との間においても、炭化珪素が反応生成される。これにより、成形体13から基部12が形成されるとともに、基部12がガラス成形部11と一体的に接合される。このように、ガラス成形部11に基部12を一体成形するため、ガラス成形部11と基部12との接合面に、両者の接合を強固にするための処理が不要になり、加工工程が省け容易にガラス成形用プレス型1を製造することができる。
次に、図3及び図4を参照して、上記のようにして製造したガラス成形用プレス型1を用いたガラス20の成形について説明する。図3及び図4に示すように、一対のガラス成形用プレス型1を、ガラス成形部11が互いに対向するように上下に配置する。ガラス成形用プレス型1の周囲には、ガラス成形用プレス型1が摺動可能なスリーブ30が外嵌されている。ガラス20の成形においては、図3に示すように、一対のガラス成形用プレス型1の間に、ガラス20を配置する。その後、ガラス成形用プレス型1の上下端を、例えば、ヒータ等の加熱手段40で加熱し、プレスすると、図4に示すように、ガラス20は、ガラス成形部11の形に依存して成形される。そして、ガラスが成形されると、加熱及びプレスが終了し、室温に戻されて成形されたガラス20が取り出される。
このとき、ガラス成形部11と基部12とは一体形成されているため、ガラス20を押し潰す圧力負荷や高温−室温の熱サイクル負荷によっても、ガラス成形部11と基部12とが分離する恐れがなく、ガラス成形部11と基部12とは、ガラス成形において、十分な接合強度を得ることができる。また、このような接合強度が得られるため、ガラス成形部11にはガラス20との離型性に優れた材料を用い、基部12には加熱手段40からの熱が迅速に伝達される熱伝導率が高い材料を用いることができる。これにより、ガラス成形用型1から容易にガラス20を取り外すことができる上、ガラス成形工程のサイクルタイムを短くすることができる。
以上のように、本実施形態のガラス成形用プレス型1では、ガラス成形部11には離型機能を有するカーボンを含む材料を使用し、基部12には未焼結の炭化珪素の成形体13から反応焼結により焼結された炭化珪素を使用している。そのため、ガラス成形部11は、ガラスが溶着しない離型機能を備えることができる。一方で、基部12は、高い熱伝導率により、熱を伝達して型内のガラスの温度を制御する機能を備え、高い剛性により、型内のガラスを押し潰す圧力を伝達する機能及び型内のガラスを所望のレンズ形状に変形させる機能を備えることができる。これにより、本実施形態のガラス成形用プレス型1は、ガラス成形用プレス型に要求される全ての機能を備えることができる。
また、基部12は、反応焼結によりガラス成形部11に一体形成されるため、基部12の製造工程を省略できる。加えて、一体形成によりガラス成形部11と基部12とは強固な接合が得られるため、別途ガラス成形部11と基部12とを強固に接合するための処理(例えば、CVD法によるポアレスな炭化珪素膜を形成する、接合剤を用いて接合する等)を省略することができる。これにより、ガラス成形用プレス型1を製造する工程が簡略化され、容易にガラス成形用プレス型1を製造することができる。また、炭化珪素膜の形成や接合材が不要になり、材料ロス等を防止することもでき、無駄なくガラス成形用プレス型1を製造することもできる。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案はこの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ガラス成形用プレス型1を用いてガラスレンズを成形しているが、他にも、スマートフォンガラス等を成形することができる。例えば、スマートフォンガラスの成形では、一方に凹面状のガラス成形部11を有するガラス成形用プレス型1を配置し、他方に凸面状のガラス成形部11を有するガラス成形用プレス型1を配置した一対のガラス成形用プレス型1を用いて、曲面形状のガラスを成形する。このように、成形するガラスの形状に応じて、凹面状、凸面状又は平面状のガラス成形部11を有するガラス成形用プレス型1を任意に組み合わせた一対のガラス成形用プレス型1を用いてガラスの成形を行うこともできる。そして、ガラスの成形工程も、成形するガラスに応じて最適な方法により行うことができる。
1 ガラス成形用プレス型
11 ガラス成形部
12 基部
13 成形体
14 金属シリコン

Claims (3)

  1. カーボンを含む材料からなるガラス成形部と、
    溶融した金属シリコンを用いて形成された反応焼結炭化珪素からなる基部とを備え、
    前記基部は、炭化珪素を用いて前記ガラス成形部に一体的に接合されており、
    前記炭化珪素は、前記ガラス成形部が含有するカーボンと、前記基部を形成するのに用いられた前記溶融した金属シリコンとからなるガラス成形用プレス型。
  2. 前記ガラス成形部は、ガラス状カーボンからなる請求項1に記載のガラス成形用プレス型。
  3. 前記ガラス成形部は、表面がポアレスな炭化珪素からなる請求項1に記載のガラス成形用プレス型。
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