JPH0692655A - ガラス素材の保持搬送治具 - Google Patents

ガラス素材の保持搬送治具

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JPH0692655A
JPH0692655A JP26948292A JP26948292A JPH0692655A JP H0692655 A JPH0692655 A JP H0692655A JP 26948292 A JP26948292 A JP 26948292A JP 26948292 A JP26948292 A JP 26948292A JP H0692655 A JPH0692655 A JP H0692655A
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JP
Japan
Prior art keywords
holding
jig
boron nitride
glass material
glass raw
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26948292A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kawamata
健 川俣
Toshiaki Hayashi
俊明 林
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP26948292A priority Critical patent/JPH0692655A/ja
Publication of JPH0692655A publication Critical patent/JPH0692655A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B35/00Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持するガラス素材との融着を防ぐとともに
加工性、耐久性に優れた保持搬送治具を提供する。 【構成】 酸化クロムを主成分とし、窒化ホウ素を5〜
20重量%含有する焼結体により保持搬送治具を形成す
る。酸化クロムは軟化ガラス素材との親和性が悪く、融
着を防ぐ。そして、窒化ホウ素も軟化ガラス素材との親
和性が悪く、融着を防ぐ効果を高める。さらに、窒化ホ
ウ素は容易にへき開し、かつ窒化ホウ素の添加で焼結体
の気孔率が上がるので加工性が向上する。また、窒化ホ
ウ素は、熱伝導性に優れ、線膨張率が小さいので耐ヒー
トショックに強く、耐久性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形する光学素子の成
形面と対応する成形面を有する一対の成形型により加熱
軟化したガラス素材を押圧して光学素子を成形する際、
上記ガラス素材を高温状態で成形型間に保持搬送するガ
ラス素材の保持搬送治具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、加熱軟化したガラス素材を搬送
アームに載置して一対の成形型間に搬送する保持搬送治
具は知られている。例えば、特公昭63−37044号
公報には、プリフォームをリング状の胴型内に保持した
まま加熱し、成形型間に搬送して光学素子を押圧成形す
る方法が記載されている。また、特開平3−12331
号公報には、酸化クロムを主成分とする焼結体は、軟化
したガラスとの親和性が悪いため、かかる焼結体により
光学部品成形用モールド材(型材)を成形することが記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特公昭63−37
044号公報に記載されたリング状の胴型は、その内部
にガラス素材を保持して、加熱炉、成形型間に搬送する
保持搬送治具としての機能を兼ねており、ガラス素材と
長時間高温下で接触するとともに、プレス成形する際に
は、高温のガラス素材と高圧で圧着される。そのため、
保持搬送治具に何らかの表面処理を施さなければ、ガラ
ス素材が保持搬送治具の内面と融着を生ずるという問題
があった。かかる問題を解決するために、保持搬送治具
の内面に離型剤を塗布する手段を用いることができる
が、離型剤は光学素子のプレス成形毎に剥離してしまう
ため、成形する度毎に塗布しなければならないという極
めてやっかいな作業が必要になる。さらに、離型剤は粉
末であるので、ガラス素材を搬送する途中でガラス素材
の光学機能面に付着し、その付着した粉末が成形した光
学素子の外観(機能面)品質を損なわせるという大きな
問題が生じていた。
【0004】一方、前記特開平3−12331号公報に
型材として示されている酸化クロムを主成分とした焼結
体は、軟化したガラスとの親和性が悪いため、上記した
保持搬送治具の素材として用いることも考えられ、かか
る焼結体を保持搬送治具に用いた場合、良い結果をもた
らすが、酸化クロムの焼結体は、加工性が悪く、切削加
工できなく研削加工をしなければならず、加工コストが
かさみ、保持搬送治具のように多数必要となるものに適
用することは、コスト面から問題があった。さらに、酸
化クロムはヒートショックに弱く、成形時の加熱・冷却
過程において割れてしまうことが度々発生する問題があ
る。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、保持搬送治具として良好な酸化クロム
を主成分とする焼結体を用い、ガラス素材との融着を起
こさず、耐久性に優れ、しかも成形した光学素子の外観
品質を損ねることなく、低コストで製造し得るガラス素
材の保持搬送治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、成形する光学素子の形状と対応する成形
面を有する一対の成形型間に加熱軟化したガラス素材を
搬送する治具を、酸化クロムを主成分とし、窒化ホウ素
を5〜20重量%有する焼結体にて形成した。
【0007】
【作用】上記構成によれば、酸化クロムは前述したよう
にガラスとの親和性が悪いため、ガラス素材と保持搬送
治具とが融着するのを防ぐことができる。さらに、窒化
ホウ素もガラスとの親和性が悪く、ガラス素材と保持搬
送治具との融着を防止する作用を高める。また、窒化ホ
ウ素は容易にへき開されること及び窒化ホウ素を添加す
ると焼結体の気孔率が上がることから、焼結体の加工性
が向上する。この時、窒化ホウ素を5重量%以上添加し
た場合、焼結体を旋盤に切削加工することが可能とな
り、加工コストを低減することができる。さらに、窒化
ホウ素は、熱伝導性に優れ、線膨張率が小さいことか
ら、ヒートショックに強いため、焼結体の耐ヒートショ
ック性を向上させ、保持搬送治具の割れを防止すること
ができる。
【0008】ここで、窒化ソウ素の含有量が20重量%
を越える場合、ガラス素材を搬送する途中で振動等によ
り、窒化ホウ素の粉がガラス素材の表面に付着し、成形
品の外観品質を損なうことがある。一方、窒化ホウ素の
含有量が5重量%未満の場合、焼結体の加工性が悪くな
る。
【0009】
【実施例1】図1は、本発明に係るガラス素材の保持搬
送治具の実施例1を示し、一対の成形型間にガラス素材
を保持して配置した状態を示す中央縦断面図である。本
実施例の保持搬送治具1は、酸化クロム88重量%、酸
化チタン2重量%、窒化ホウ素10重量%の組成比から
なる原料粉末を混合し、水分を加えて加圧成形し、乾燥
したのち、水素ガス中で1600℃にて焼成して得られ
た焼結体を、ダイヤモンドバイトを用いて切削加工を行
い、図1に示す形状に加工して形成した。すなわち、保
持搬送治具1は、リング形状に形成されており、その上
部外周には、搬送アーム等の搬送手段(図示省略)と係
止し保持されるための鍔部2が突出形成されるととも
に、その内部には、ガラス素材3を収容する貫通孔4が
軸方向に設けられ、その貫通孔4には、ガラス素材3を
載置保持する段部(ガラス素材載置部)5が内径方向に
突出形成されている。なお、貫通孔4は、上型6及び下
型7が挿通し得る径に形成されている。
【0010】上型6及び下型7は、成形する光学素子の
形状と対応した形状の成形面がそれぞれの先端に形成さ
れ、互いの成形面を対向して同軸上に配設されている。
上型6は、図示を省略した成形装置の固定部材にその基
端を装着して設けられ、下型7は、図示を省略した成形
装置の駆動手段にその基端が装着されて上下動自在に設
けられている。
【0011】次に、上記構成の保持搬送治具1を用いた
ガラス光学素子の成形工程を説明する。図1に示すよう
に、ガラス素材3を保持搬送治具1の段部5に載置し加
熱手段により所定の温度に加熱した状態で、駆動手段の
作動により下型7を上昇させ、図示を省略した搬送手段
によって上下両型6,7間に搬送された保持搬送治具1
をガラス素材3と共に持ち上げて、上型6の成形面にガ
ラス素材3の上面を当接させ、上下両型6,7の両成形
面によりガラス素材3を所定の形状に押圧成形する。こ
の押圧成形が終了した後、下型7を下降して元の位置に
戻し、保持搬送治具1を搬送手段に載置する。そして、
搬送手段により保持搬送治具1を上下両型6,7間から
搬出し、成形品(ガラス光学素子)を保持搬送治具1か
ら取り出す。上記のようにして、本実施例の保持搬送治
具1を繰り返して2000回使用したが、割れ、ガラス
素材3との融着、成形品の外観不良等の不良は生じなか
った。
【0012】なお、本実施例にあっては、酸化チタンを
2重量%添加した場合を挙げたが、1〜15重量%の範
囲で添加しても、本実施例と同様な作用、効果が得られ
た。酸化チタンの添加量が1重量%未満では焼結するこ
とが難しくなり、十分に緻密な焼結体を得ることができ
ないため、保持搬送治具1の強度が低くなり、搬送時の
機械的衝撃等により割れやすくなってしまった。一方、
15重量%を越えるとガラス素材3との親和性が良くな
り、融着を行なう場合が生じた。また、酸化チタンの代
わりに、酸化タンタルや酸化ニオブを用いても、本実施
例と同様な作用、効果が得られた。
【0013】
【実施例2〜5】表1は、本発明に係るガラス素材の保
持搬送治具の実施例2〜5を示すもので、表1で示す酸
化クロム、窒化ホウ素等の組成比でそれぞれ実施した。
また、表1には、比較例1〜4として、5重量%未満及
び20重量%を越える窒化ホウ素を添加して製作した保
持搬送治具の結果を示すとともに、実施例1の組成比と
その結果を記載した。
【0014】
【表1】
【0015】実施例2〜5に示すように、窒化ホウ素の
含有量が5〜20重量%の間では、上記実施例1と同様
に良好な結果を得ることができた。そして、窒化ホウ素
の含有量が15〜20重量%では、特に加工性が良好で
あった。一方、比較例1,2で示すように、窒化ホウ素
の含有量が5重量%未満では加工性が劣った。特に、2
重量%以下では、ダイヤモンドバイトを用いた切削加工
は全く不可能であり、研削加工を施す必要があるため加
工コストが大幅に上昇した。さらに、2重量%以下で
は、耐融着性や耐ヒートショック性も十分に得られなか
った。また、比較例3,4で示すように、窒化ホウ素の
含有量が20重量%を越えた場合、窒化ホウ素の粉が成
形品の表面に付き、成形品の外観不良が生じた。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明のガラス素材の保
持搬送治具によれば、軟化ガラス素材との親和性が悪い
ため、ガラス素材及び光学素子との融着が生じない。ま
た、加工性が良好なため、加工コストを低く抑えること
ができる。さらに、離型剤などを使用する必要がないの
で、成形した光学素子の外観品質を損なうことがない。
そして、耐ヒートショック性に優れ、長寿命の保持搬送
治具を得ることができるなど、品質性、原価性、生産性
に優れるという諸効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス素材の保持搬送治具の実施
例1を示し、一対の成形型間にガラス素材を保持して配
置した状態の中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 保持搬送治具 3 ガラス素材 6 上型 7 下型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形する光学素子の形状と対応する成形
    面を有する一対の成形型間に加熱軟化したガラス素材を
    搬送する治具にあって、酸化クロムを主成分とし、窒化
    ホウ素を5〜20重量%有する焼結体にて形成したこと
    を特徴とするガラス素材の保持搬送治具。
JP26948292A 1992-09-11 1992-09-11 ガラス素材の保持搬送治具 Withdrawn JPH0692655A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26948292A JPH0692655A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 ガラス素材の保持搬送治具

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JP26948292A JPH0692655A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 ガラス素材の保持搬送治具

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JPH0692655A true JPH0692655A (ja) 1994-04-05

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ID=17473060

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JP26948292A Withdrawn JPH0692655A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 ガラス素材の保持搬送治具

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Effective date: 19991130