JP3204467B2 - 経糸糊剤用組成物 - Google Patents
経糸糊剤用組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糊剤原料を冷水が入っ
た糊液調整槽に投入し、分散および溶解を開始する際
に、低温での糊液の粘度上昇が小さく、かつ糊液調整槽
にてままこが発生しにくい経糸糊剤用組成物に関する。
た糊液調整槽に投入し、分散および溶解を開始する際
に、低温での糊液の粘度上昇が小さく、かつ糊液調整槽
にてままこが発生しにくい経糸糊剤用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、経糸糊剤としては、でんぷ
ん、加工でんぷん、カルボキシメチルセルロース(以下
CMCと略称することがある)、ポリビニルアルコール
(以下PVAと略称することがある)、アクリル系ポリ
マー、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体等が知られている。これらの
うち、でんぷんはもっとも古くから経糸糊剤に使用され
てきた天然水溶性高分子であり、価格が低いことから現
在も紡績糸用の経糸糊剤を中心に広く用いられている
が、得られた糊膜の強度が弱いことから、でんぷんの比
率が高い糊剤は糸に対する付着量を増やす必要があっ
た。PVAは、造膜性が優れており、かつ得られた糊膜
の強度が他の水溶液物質に比べて非常に強いことから、
経糸糊剤の主成分として用いられている。しかしなが
ら、糊剤中のPVAの配合比率を大きくしすぎると、シ
ート糊づけ時に糊液を付着させた後、乾燥し、シート状
になった糊づけ糸束を1本1本の糊づけ糸に分割する、
いわゆるデバイド時に、この強い糊膜強度が災いして糸
切れ、糸の強度低下あるいは毛羽立ちなどを起こすこと
があった。これらの問題に対して、でんぷんとPVAを
ブレンドすることにより、両者の欠点を改善する試みが
広く行なわれており、綿100%糸を中心に良好なスパ
ン用経糸糊剤として広く使用されている。また、発明者
等は、PVA、加工でんぷんおよび水溶性セルロース化
合物を必須成分とし、PVA(I)に対する加工でんぷ
ん(II)と水溶性セルロース化合物(III)の重量比率
(I:II+III)が80:20〜99:1であり、固形
分濃度(x(重量%))と水溶液の90℃粘度(y(c
P))の関係が〔0.27x−0.7≦log10y≦
0.27x+0.6 かつ 20≦y≦300〕であ
り、かつ、せん断速度10000sec-1時の粘度
(A)とせん断速度10sec-1時の粘度(B)との比
(A)/(B)が0.5以下である水溶液からなる繊維
サイジング用糊剤を使用すると、糊液調製が容易で、P
VAが本来有している良好な毛羽伏せ効果、抱合力、耐
摩耗性を損わず、糊づけ時のデバイド性が良く、かつ糊
づけ時に糸切れや毛羽立ちなどのトラブルが非常に少な
い糊づけが可能となり、その結果として細番手織物の高
速織機での製織においても、着糊量7〜14%という低
着糊量領域であっても、得られた糊づけ糸の製織時の開
口不良や糸切れなどの欠点が大幅に改良され、製織効率
が向上することを報告している(WO 92/0449
7)。
ん、加工でんぷん、カルボキシメチルセルロース(以下
CMCと略称することがある)、ポリビニルアルコール
(以下PVAと略称することがある)、アクリル系ポリ
マー、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体等が知られている。これらの
うち、でんぷんはもっとも古くから経糸糊剤に使用され
てきた天然水溶性高分子であり、価格が低いことから現
在も紡績糸用の経糸糊剤を中心に広く用いられている
が、得られた糊膜の強度が弱いことから、でんぷんの比
率が高い糊剤は糸に対する付着量を増やす必要があっ
た。PVAは、造膜性が優れており、かつ得られた糊膜
の強度が他の水溶液物質に比べて非常に強いことから、
経糸糊剤の主成分として用いられている。しかしなが
ら、糊剤中のPVAの配合比率を大きくしすぎると、シ
ート糊づけ時に糊液を付着させた後、乾燥し、シート状
になった糊づけ糸束を1本1本の糊づけ糸に分割する、
いわゆるデバイド時に、この強い糊膜強度が災いして糸
切れ、糸の強度低下あるいは毛羽立ちなどを起こすこと
があった。これらの問題に対して、でんぷんとPVAを
ブレンドすることにより、両者の欠点を改善する試みが
広く行なわれており、綿100%糸を中心に良好なスパ
ン用経糸糊剤として広く使用されている。また、発明者
等は、PVA、加工でんぷんおよび水溶性セルロース化
合物を必須成分とし、PVA(I)に対する加工でんぷ
ん(II)と水溶性セルロース化合物(III)の重量比率
(I:II+III)が80:20〜99:1であり、固形
分濃度(x(重量%))と水溶液の90℃粘度(y(c
P))の関係が〔0.27x−0.7≦log10y≦
0.27x+0.6 かつ 20≦y≦300〕であ
り、かつ、せん断速度10000sec-1時の粘度
(A)とせん断速度10sec-1時の粘度(B)との比
(A)/(B)が0.5以下である水溶液からなる繊維
サイジング用糊剤を使用すると、糊液調製が容易で、P
VAが本来有している良好な毛羽伏せ効果、抱合力、耐
摩耗性を損わず、糊づけ時のデバイド性が良く、かつ糊
づけ時に糸切れや毛羽立ちなどのトラブルが非常に少な
い糊づけが可能となり、その結果として細番手織物の高
速織機での製織においても、着糊量7〜14%という低
着糊量領域であっても、得られた糊づけ糸の製織時の開
口不良や糸切れなどの欠点が大幅に改良され、製織効率
が向上することを報告している(WO 92/0449
7)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
糊剤の成分である部分けん化PVA、変性PVAまたは
CMCが冷水に容易に溶解する場合には、糊剤の成分を
冷水が入った糊剤分散槽に投入し、分散および溶解を開
始する際に、冷水溶解速度が速すぎるために分散槽内の
初期の粘度が高くなり、ままこが発生しやすくなるとい
う問題があった。
糊剤の成分である部分けん化PVA、変性PVAまたは
CMCが冷水に容易に溶解する場合には、糊剤の成分を
冷水が入った糊剤分散槽に投入し、分散および溶解を開
始する際に、冷水溶解速度が速すぎるために分散槽内の
初期の粘度が高くなり、ままこが発生しやすくなるとい
う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、ワックスと水溶性
ポリマー(C)を混合して得られる40℃以上の温水に
分散する水分散性ワックス(B)および水溶性ポリマー
(A)を主成分とすることを特徴とする経糸糊剤用組成
物を見出し、本発明を完成させるに到った。
を解決するために鋭意検討した結果、ワックスと水溶性
ポリマー(C)を混合して得られる40℃以上の温水に
分散する水分散性ワックス(B)および水溶性ポリマー
(A)を主成分とすることを特徴とする経糸糊剤用組成
物を見出し、本発明を完成させるに到った。
【0005】本発明で使用する水溶性ポリマー(A)と
してはPVA、でんぷん、水溶性セルロース化合物、水
溶性アクリルなどが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
してはPVA、でんぷん、水溶性セルロース化合物、水
溶性アクリルなどが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0006】本発明で使用するPVAは、酢酸ビニルを
塊状、溶液、懸濁あるいは乳化などの公知の重合方法に
よって重合または共重合して得られるポリ酢酸ビニルを
公知の方法により、けん化することにより得られる。P
VAのけん化度としては60〜99.9モル%、好まし
くは70〜99.5モル%、さらに好ましくは80〜9
9モル%である。けん化度が60モル%より低い場合に
はPVAの水溶性が低下するので糊剤として好ましくな
い。PVAの重合度は300〜30000のものが好ま
しく、重合度500〜10000のものがより好まし
く、重合度1000〜5000のものがさらにより好ま
しい。本発明で使用するPVAの重合度が300未満の
場合には、糊づけにより得られた糊づけ糸が高温多湿下
でブロッキングするトラブルを起こしやすくなるので好
ましくない。ここでポリビニルアルコール系樹脂の重合
度は該ポリビニルアルコール系樹脂の完全けん化物の水
溶液の粘度から通常の方法で求められた粘度平均重合度
である。本発明で使用するポリビニルアルコール系樹脂
は、他のモノマーと共重合を行なっても良く、また、連
鎖移動剤を使用してポリマー末端を修飾したものも使用
できる。ビニルエステルと共重合するエチレン性モノマ
ーとしてはビニルエステルと共重合可能なものであれば
特に制限はなく、例えば、エチレン、プロピレン、n−
ブテン、イソブテン、1−ヘキサデセン等のα−オレフ
ィン類;(メタ)アクリル酸、フマル酸、イタコン酸、
クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボン
酸含有単量体及びその塩;(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸エステル類、フマ
ル酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸モノメチル、クロトン酸ジメチル等のエ
ステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、ブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテル、
ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;ビニ
ルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸等のスルホン酸基含有の単量体及びその塩;(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルア
ミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−t
−ブトキシ(メタ)アクリルアミド、N−t−オクチル
(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン等のア
ミド基含有の単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド等のアミノ基含有の単量体;(メタ)アク
リルアミド−プロピル−トリメチルアンモニウムクロリ
ド等の4級アンモニウム塩含有単量体;ビニルヒドロキ
シシラン、(メタ)アクリル酸−3−トリメトキシシリ
ルプロピル等のシリル基含有の単量体;アリルアルコー
ル、ジメチルアリルアルコール、イソプロペニルアルコ
ール等の水酸基含有の単量体;アリルアセテート、ジメ
チルアリルアセテート、イソプロペニルアセテート等の
アセチル基含有の単量体等が挙げられる。
塊状、溶液、懸濁あるいは乳化などの公知の重合方法に
よって重合または共重合して得られるポリ酢酸ビニルを
公知の方法により、けん化することにより得られる。P
VAのけん化度としては60〜99.9モル%、好まし
くは70〜99.5モル%、さらに好ましくは80〜9
9モル%である。けん化度が60モル%より低い場合に
はPVAの水溶性が低下するので糊剤として好ましくな
い。PVAの重合度は300〜30000のものが好ま
しく、重合度500〜10000のものがより好まし
く、重合度1000〜5000のものがさらにより好ま
しい。本発明で使用するPVAの重合度が300未満の
場合には、糊づけにより得られた糊づけ糸が高温多湿下
でブロッキングするトラブルを起こしやすくなるので好
ましくない。ここでポリビニルアルコール系樹脂の重合
度は該ポリビニルアルコール系樹脂の完全けん化物の水
溶液の粘度から通常の方法で求められた粘度平均重合度
である。本発明で使用するポリビニルアルコール系樹脂
は、他のモノマーと共重合を行なっても良く、また、連
鎖移動剤を使用してポリマー末端を修飾したものも使用
できる。ビニルエステルと共重合するエチレン性モノマ
ーとしてはビニルエステルと共重合可能なものであれば
特に制限はなく、例えば、エチレン、プロピレン、n−
ブテン、イソブテン、1−ヘキサデセン等のα−オレフ
ィン類;(メタ)アクリル酸、フマル酸、イタコン酸、
クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボン
酸含有単量体及びその塩;(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸エステル類、フマ
ル酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸モノメチル、クロトン酸ジメチル等のエ
ステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、ブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテル、
ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;ビニ
ルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸等のスルホン酸基含有の単量体及びその塩;(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルア
ミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−t
−ブトキシ(メタ)アクリルアミド、N−t−オクチル
(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン等のア
ミド基含有の単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド等のアミノ基含有の単量体;(メタ)アク
リルアミド−プロピル−トリメチルアンモニウムクロリ
ド等の4級アンモニウム塩含有単量体;ビニルヒドロキ
シシラン、(メタ)アクリル酸−3−トリメトキシシリ
ルプロピル等のシリル基含有の単量体;アリルアルコー
ル、ジメチルアリルアルコール、イソプロペニルアルコ
ール等の水酸基含有の単量体;アリルアセテート、ジメ
チルアリルアセテート、イソプロペニルアセテート等の
アセチル基含有の単量体等が挙げられる。
【0007】本発明に使用するでんぷんとしては、生で
んぷん、α化(糊化すみ)でんぷん、酸化でんぷん、エ
ステル化でんぷん、エーテル化でんぷん、グラフトでん
ぷん、カルボキシメチル化でんぷん等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。本発明に使用する水
溶性セルロース化合物としては、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス(CMC)等が挙げられるがこれらに限定されるもの
ではない。尚、本発明に使用する水溶性ポリマー(A)
は、異なる2種類以上のものをブレンドして使用しても
良い。また本発明の糊剤には、これら以外の水溶性多糖
類あるいは水溶性アクリル化合物を併用しても良い。
んぷん、α化(糊化すみ)でんぷん、酸化でんぷん、エ
ステル化でんぷん、エーテル化でんぷん、グラフトでん
ぷん、カルボキシメチル化でんぷん等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。本発明に使用する水
溶性セルロース化合物としては、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス(CMC)等が挙げられるがこれらに限定されるもの
ではない。尚、本発明に使用する水溶性ポリマー(A)
は、異なる2種類以上のものをブレンドして使用しても
良い。また本発明の糊剤には、これら以外の水溶性多糖
類あるいは水溶性アクリル化合物を併用しても良い。
【0008】本発明で使用する40℃以上の温水に分散
する水分散性ワックス(B)の融点は、糊剤の原料成分
を水に投入する時の水温より高く、かつ糊づけ時の糊液
の温度より低いことが好ましく、40〜90℃がより好
ましく、50〜80℃がさらにより好ましい。本発明で
使用するワックス(B)中に含有させる水溶性ポリマー
(C)としては、冷水溶解性が高く、かつ水溶性粘度を
増大させる効果の高いポリマーが本発明の効果をより発
現できる点から好ましい。ワックス(B)に含有される
水溶性ポリマー(C)としては、高重合度の部分けん化
PVA、CMC等の水溶性セルロース化合物、アクリル
糊剤、高重合度ポリエチレンオキシド、高粘度の加工で
んぷんなどが挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。水溶性ポリマー(C)は、組成物の主成分であ
る水溶性ポリマー(A)と同一であっても良く、異なっ
ていても良い。本発明の40℃以上の温水に分散する水
分散性ワックス(B)中には、水溶性ポリマー(C)が
含有されていることが必須である。水分散性ワックス
(B)中の水溶性ポリマー(C)の含有量は、ワックス
100重量部に対して、水溶性ポリマー(C)30〜5
00重量部が好ましく、50〜300重量部がより好ま
しい。水分散性ワックス(B)中に含有される水溶性ポ
リマー(C)の含有形態としては特に制限はないが、水
分散性ワックス(B)中に水溶性ポリマーが分散されて
いるのが好ましく、その場合の水溶性ポリマー(C)の
分散径としては1μm〜3mmが好ましい。 本発明の水分散性ワックス(B)は40℃以上の温水に
分散することが必要であり、40℃未満の冷水には実質
的に分散しない方が好ましく、60℃以上の温水に分散
するのが好ましく、70℃以上の温水に分散するのが好
ましい。本発明の水分散性ワックス(B)には、水分散
性を発現させるために、ワックス100重量部に対して
ノニオン系、アニオン系あるいはカチオン系の乳化分散
剤3〜30重量部を配合していることが好ましい。本発
明で使用する水分散性ワックス(B)の製造方法とし
て、たとえばワックスを融点以上の温度で溶融させてお
き、これに分散させる水溶性ポリマーとワックスの乳化
分散剤を添加し混合した後、冷却、粉砕する方法;あら
かじめ乳化分散剤を添加して温水分散性を付与したワッ
クス組成物をワックスの融点以上の温度で溶融させてお
き、これに分散させる水溶性ポリマーを添加し混合した
後、冷却、粉砕する方法が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。本発明の経糸糊剤用組成物におけ
る水溶性ポリマー(A)と水分散性ワックス(B)の配
合割合は特に制限はないが、好ましくは水溶性ポリマー
(A)100重量部に対して水分散性ワックス(B)が
2〜50重量部、さらにより好ましくは4〜25重量部
である。
する水分散性ワックス(B)の融点は、糊剤の原料成分
を水に投入する時の水温より高く、かつ糊づけ時の糊液
の温度より低いことが好ましく、40〜90℃がより好
ましく、50〜80℃がさらにより好ましい。本発明で
使用するワックス(B)中に含有させる水溶性ポリマー
(C)としては、冷水溶解性が高く、かつ水溶性粘度を
増大させる効果の高いポリマーが本発明の効果をより発
現できる点から好ましい。ワックス(B)に含有される
水溶性ポリマー(C)としては、高重合度の部分けん化
PVA、CMC等の水溶性セルロース化合物、アクリル
糊剤、高重合度ポリエチレンオキシド、高粘度の加工で
んぷんなどが挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。水溶性ポリマー(C)は、組成物の主成分であ
る水溶性ポリマー(A)と同一であっても良く、異なっ
ていても良い。本発明の40℃以上の温水に分散する水
分散性ワックス(B)中には、水溶性ポリマー(C)が
含有されていることが必須である。水分散性ワックス
(B)中の水溶性ポリマー(C)の含有量は、ワックス
100重量部に対して、水溶性ポリマー(C)30〜5
00重量部が好ましく、50〜300重量部がより好ま
しい。水分散性ワックス(B)中に含有される水溶性ポ
リマー(C)の含有形態としては特に制限はないが、水
分散性ワックス(B)中に水溶性ポリマーが分散されて
いるのが好ましく、その場合の水溶性ポリマー(C)の
分散径としては1μm〜3mmが好ましい。 本発明の水分散性ワックス(B)は40℃以上の温水に
分散することが必要であり、40℃未満の冷水には実質
的に分散しない方が好ましく、60℃以上の温水に分散
するのが好ましく、70℃以上の温水に分散するのが好
ましい。本発明の水分散性ワックス(B)には、水分散
性を発現させるために、ワックス100重量部に対して
ノニオン系、アニオン系あるいはカチオン系の乳化分散
剤3〜30重量部を配合していることが好ましい。本発
明で使用する水分散性ワックス(B)の製造方法とし
て、たとえばワックスを融点以上の温度で溶融させてお
き、これに分散させる水溶性ポリマーとワックスの乳化
分散剤を添加し混合した後、冷却、粉砕する方法;あら
かじめ乳化分散剤を添加して温水分散性を付与したワッ
クス組成物をワックスの融点以上の温度で溶融させてお
き、これに分散させる水溶性ポリマーを添加し混合した
後、冷却、粉砕する方法が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。本発明の経糸糊剤用組成物におけ
る水溶性ポリマー(A)と水分散性ワックス(B)の配
合割合は特に制限はないが、好ましくは水溶性ポリマー
(A)100重量部に対して水分散性ワックス(B)が
2〜50重量部、さらにより好ましくは4〜25重量部
である。
【0009】本発明の経糸糊剤用組成物による糊づけ時
の糊液濃度は、2〜20重量%が好ましく、4〜16重
量%がより好ましい。糊液濃度が2重量%未満の場合に
は、通常のスラッシャー糊づけの際、糸に対する糊剤の
付着量(着糊量)が低くなりすぎ、糊づけの本来の目的
である糸補強効果が小さくなりすぎ好ましくない。ま
た、糊液濃度が20重量%より高い場合には、通常のス
ラッシャー糊づけの際、糸に対する糊剤の付着量が多く
なりすぎ経済的でない。
の糊液濃度は、2〜20重量%が好ましく、4〜16重
量%がより好ましい。糊液濃度が2重量%未満の場合に
は、通常のスラッシャー糊づけの際、糸に対する糊剤の
付着量(着糊量)が低くなりすぎ、糊づけの本来の目的
である糸補強効果が小さくなりすぎ好ましくない。ま
た、糊液濃度が20重量%より高い場合には、通常のス
ラッシャー糊づけの際、糸に対する糊剤の付着量が多く
なりすぎ経済的でない。
【0010】本発明における経糸糊剤用組成物は、水溶
性ポリマー(C)をあらかじめワックス中に分散させた
水分散性ワックス(B)と水溶性ポリマー(A)を使用
することが必須であるが、本発明の効果を損わない範囲
で、他の助剤(消泡剤、帯電防止剤、防カビ剤等)を併
用しても差し支えない。
性ポリマー(C)をあらかじめワックス中に分散させた
水分散性ワックス(B)と水溶性ポリマー(A)を使用
することが必須であるが、本発明の効果を損わない範囲
で、他の助剤(消泡剤、帯電防止剤、防カビ剤等)を併
用しても差し支えない。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。なお以下で、「部」および「%」は
特に断りのないかぎり、それぞれ「重量部」および「重
量%」を意味する。なお、以下の実施例で、ポリビニル
アルコールの重合度とあるのは、上記に示したように該
ポリビニルアルコールの水溶液の粘度から通常の方法で
求められた粘度平均重合度である。また、以下の実施例
で粘度とあるのは、東京計器製のB型粘度計を用いてロ
ーター回転数60rpmで測定した値である。
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。なお以下で、「部」および「%」は
特に断りのないかぎり、それぞれ「重量部」および「重
量%」を意味する。なお、以下の実施例で、ポリビニル
アルコールの重合度とあるのは、上記に示したように該
ポリビニルアルコールの水溶液の粘度から通常の方法で
求められた粘度平均重合度である。また、以下の実施例
で粘度とあるのは、東京計器製のB型粘度計を用いてロ
ーター回転数60rpmで測定した値である。
【0012】実施例1 あらかじめ100℃で溶融させておいた市販の糊剤用ワ
ックス(竹本油脂(株)製、ワプセット600)7重量
部に、市販のカルボキシメチルセルロース(ダイセル
製、CMC1120)5重量部を混合した後、冷却、粉
砕することによりワックス組成物を調整した。このワッ
クス組成物12重量部に重合度2400、けん化度88
モル%のポリビニルアルコール100重量部、市販の加
工でんぷん(敷島紡績(株)製、ハスバインディS−2
10D)5重量部を使用し、分散液濃度が10%となる
ように30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後、分
散液の粘度とままこ発生の有無を評価したところ、分散
液の粘度は400cpであり、ままこは確認されなかっ
た。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむことにより
液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと同時にス
チーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。得られた
糊液の糊化状況は良好でり、ままこは発生しなかった。
結果を第1表に示す。
ックス(竹本油脂(株)製、ワプセット600)7重量
部に、市販のカルボキシメチルセルロース(ダイセル
製、CMC1120)5重量部を混合した後、冷却、粉
砕することによりワックス組成物を調整した。このワッ
クス組成物12重量部に重合度2400、けん化度88
モル%のポリビニルアルコール100重量部、市販の加
工でんぷん(敷島紡績(株)製、ハスバインディS−2
10D)5重量部を使用し、分散液濃度が10%となる
ように30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後、分
散液の粘度とままこ発生の有無を評価したところ、分散
液の粘度は400cpであり、ままこは確認されなかっ
た。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむことにより
液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと同時にス
チーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。得られた
糊液の糊化状況は良好でり、ままこは発生しなかった。
結果を第1表に示す。
【0013】実施例2 実施例1で使用したポリビニルアルコールに代えて、重
合度1700のポリビニルアルコールを使用したほかは
実施例1と同様にして糊液調製時の作業性を評価した。
分散液濃度が10%となるように30℃の水中に投入
し、15分間攪拌した後、分散液の粘度とままこ発生の
有無を評価したところ分散液の粘度は230cpであ
り、ままこは確認されなかった。この分散液に攪拌下ス
チームを吹きこむことにより液を90℃まで温度を上
げ、90℃になったと同時にスチーム吹きこみを停止し
糊剤溶解を完了した。得られた糊液の糊化状況は良好で
あり、ままこは発生しなかった。結果を第1表に示す。
合度1700のポリビニルアルコールを使用したほかは
実施例1と同様にして糊液調製時の作業性を評価した。
分散液濃度が10%となるように30℃の水中に投入
し、15分間攪拌した後、分散液の粘度とままこ発生の
有無を評価したところ分散液の粘度は230cpであ
り、ままこは確認されなかった。この分散液に攪拌下ス
チームを吹きこむことにより液を90℃まで温度を上
げ、90℃になったと同時にスチーム吹きこみを停止し
糊剤溶解を完了した。得られた糊液の糊化状況は良好で
あり、ままこは発生しなかった。結果を第1表に示す。
【0014】実施例3 あらかじめ100℃で溶融させておいた市販の糊剤用ワ
ックス(竹本油脂(株)製ワプセット600)7重量部
に、重合度8000、けん化度88モル%のPVA15
重量部を混合した後、冷却、粉砕することによりワック
ス組成物を調整した。このワックス組成物22重量部
に、重合度1720、けん化度88モル%のポリビニル
アルコール85重量部、市販の加工でんぷん(敷島紡績
(株)製、ハスバインディS−210D)5重量部、市
販のカルボキシメチルセルロース(ダイセル製、CMC
1120)5重量部を使用し、分散液濃度が10%とな
るように30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後、
分散液の粘度とままこ発生の有無を評価したところ、分
散液の粘度は480cpであり、ままこは確認されなか
った。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむことによ
り液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと同時に
スチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。得られ
た糊液の糊化状況は良好であり、ままこは発生しなかっ
た。結果を第1表に示す。
ックス(竹本油脂(株)製ワプセット600)7重量部
に、重合度8000、けん化度88モル%のPVA15
重量部を混合した後、冷却、粉砕することによりワック
ス組成物を調整した。このワックス組成物22重量部
に、重合度1720、けん化度88モル%のポリビニル
アルコール85重量部、市販の加工でんぷん(敷島紡績
(株)製、ハスバインディS−210D)5重量部、市
販のカルボキシメチルセルロース(ダイセル製、CMC
1120)5重量部を使用し、分散液濃度が10%とな
るように30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後、
分散液の粘度とままこ発生の有無を評価したところ、分
散液の粘度は480cpであり、ままこは確認されなか
った。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむことによ
り液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと同時に
スチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。得られ
た糊液の糊化状況は良好であり、ままこは発生しなかっ
た。結果を第1表に示す。
【0015】実施例4 あらかじめ100℃で溶融させておいた市販の糊剤用ワ
ックス(竹本油脂(株)製、ワプセット600)7重量
部に乾燥、冷却、粉砕した市販のアクリル糊剤(松本油
脂(株)製、マーポゾールT−189)5重量部を混合
した後、冷却、粉砕することによりワックス組成物を調
整した。このワックス組成物12重量部に、重合度13
00、けん化度88モル%のポリビニルアルコール10
0重量部、市販の加工でんぷん(敷島紡績(株)製、ハ
スバインディS−210D)60重量部、市販のカルボ
キシメチルセルロース(ダイセル製CMC1120)1
重量部を使用し、分散液濃度が16%となるように30
℃の水中に投入し、15分間攪拌した後、分散液の粘度
とままこ発生の有無を評価したところ、分散液の粘度は
360cpであり、ままこは確認されなかった。この分
散液に攪拌下スチームを吹きこむことにより液を90℃
まで温度を上げ、90℃になったと同時にスチーム吹き
こみを停止し糊剤溶解を完了した。得られた糊液の糊化
状況は良好であり、ままこは発生しなかった。結果を第
1表に示す。
ックス(竹本油脂(株)製、ワプセット600)7重量
部に乾燥、冷却、粉砕した市販のアクリル糊剤(松本油
脂(株)製、マーポゾールT−189)5重量部を混合
した後、冷却、粉砕することによりワックス組成物を調
整した。このワックス組成物12重量部に、重合度13
00、けん化度88モル%のポリビニルアルコール10
0重量部、市販の加工でんぷん(敷島紡績(株)製、ハ
スバインディS−210D)60重量部、市販のカルボ
キシメチルセルロース(ダイセル製CMC1120)1
重量部を使用し、分散液濃度が16%となるように30
℃の水中に投入し、15分間攪拌した後、分散液の粘度
とままこ発生の有無を評価したところ、分散液の粘度は
360cpであり、ままこは確認されなかった。この分
散液に攪拌下スチームを吹きこむことにより液を90℃
まで温度を上げ、90℃になったと同時にスチーム吹き
こみを停止し糊剤溶解を完了した。得られた糊液の糊化
状況は良好であり、ままこは発生しなかった。結果を第
1表に示す。
【0016】
【表1】
【0017】比較例1 実施例1で使用した成分を用いて、あらかじめCMCを
ワックス中に分散させないで、実施例1で使用した成分
の重量比はそのまま変更しないで実施例1と同じ評価を
行なった。30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後
の分散液の粘度は1020cpであり、ままこの発生が
確認された。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむこ
とにより液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと
同時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。
得られた糊液には依然ままこが認められた。結果を第2
表に示す。
ワックス中に分散させないで、実施例1で使用した成分
の重量比はそのまま変更しないで実施例1と同じ評価を
行なった。30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後
の分散液の粘度は1020cpであり、ままこの発生が
確認された。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむこ
とにより液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと
同時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。
得られた糊液には依然ままこが認められた。結果を第2
表に示す。
【0018】比較例2 実施例2で使用した成分を用いて、あらかじめCMCを
ワックス中に分散させないで、実施例2で使用した成分
の重量比はそのまま変更しないで実施例2と同じ評価を
行なった。30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後
の分散液の粘度は510cpであり、少量のままこの発
生が確認された。この分散液に攪拌下スチームを吹きこ
むことにより液を90℃まで温度を上げ、90℃になっ
たと同時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了し
た。得られた糊液には依然少量のままこが認められた。
結果を第2表に示す。
ワックス中に分散させないで、実施例2で使用した成分
の重量比はそのまま変更しないで実施例2と同じ評価を
行なった。30℃の水中に投入し、15分間攪拌した後
の分散液の粘度は510cpであり、少量のままこの発
生が確認された。この分散液に攪拌下スチームを吹きこ
むことにより液を90℃まで温度を上げ、90℃になっ
たと同時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了し
た。得られた糊液には依然少量のままこが認められた。
結果を第2表に示す。
【0019】比較例3 実施例3で使用した成分を用いて、あらかじめ重合度8
000のPVAをワックス中に分散させないで、実施例
3で使用した成分の重量比はそのまま変更しないで実施
例3と同じ評価を行なった。30℃の水中に投入し、1
5分間攪拌した後の分散液の粘度は940cpであり、
ままこの発生が確認された。この分散液に攪拌下スチー
ムを吹きこむことにより液を90℃まで温度を上げ、9
0℃になったと同時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶
解を完了した。得られた糊液には依然ままこが認められ
た。結果を第2表に示す。
000のPVAをワックス中に分散させないで、実施例
3で使用した成分の重量比はそのまま変更しないで実施
例3と同じ評価を行なった。30℃の水中に投入し、1
5分間攪拌した後の分散液の粘度は940cpであり、
ままこの発生が確認された。この分散液に攪拌下スチー
ムを吹きこむことにより液を90℃まで温度を上げ、9
0℃になったと同時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶
解を完了した。得られた糊液には依然ままこが認められ
た。結果を第2表に示す。
【0020】比較例4 実施例4で使用した成分を用いて、あらかじめアクリル
糊剤をワックス中に分散させないで、実施例4で使用し
た成分の重量比はそのまま変更しないで実施例4と同じ
評価を行なった。30℃の水中に投入し、15分間攪拌
した後の分散液の粘度は630cpでままこの発生が確
認された。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむこと
により液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと同
時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。得
られた糊液には依然ままこが認められた。結果を第2表
に示す。
糊剤をワックス中に分散させないで、実施例4で使用し
た成分の重量比はそのまま変更しないで実施例4と同じ
評価を行なった。30℃の水中に投入し、15分間攪拌
した後の分散液の粘度は630cpでままこの発生が確
認された。この分散液に攪拌下スチームを吹きこむこと
により液を90℃まで温度を上げ、90℃になったと同
時にスチーム吹きこみを停止し糊剤溶解を完了した。得
られた糊液には依然ままこが認められた。結果を第2表
に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明の経糸糊剤用組成物は、糊液の調
製が容易で、作業性が良好である。すなわち、本発明の
組成物は、冷水が入った糊液調整槽に投入し、分散およ
び溶解を開始する際に、低温での糊液粘度があまり増大
することなく、糊液調整槽にてままこが発生しにくく、
糊づけ作業性が著しく改善された糊づけができる点で、
工業的価値が極めて高いものである。
製が容易で、作業性が良好である。すなわち、本発明の
組成物は、冷水が入った糊液調整槽に投入し、分散およ
び溶解を開始する際に、低温での糊液粘度があまり増大
することなく、糊液調整槽にてままこが発生しにくく、
糊づけ作業性が著しく改善された糊づけができる点で、
工業的価値が極めて高いものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ワックスと水溶性ポリマー(C)を混合
して得られる40℃以上の温水に分散する水分散性ワッ
クス(B)および水溶性ポリマー(A)を主成分とする
ことを特徴とする経糸糊剤用組成物。 - 【請求項2】 40℃以上の温水に分散する水分散性ワ
ックス(B)が、融点以上で溶融したワックスと水溶性
ポリマー(C)を混合して得られる水分散性ワックスで
ある請求項1に記載の経糸糊剤用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23251792A JP3204467B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 経糸糊剤用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23251792A JP3204467B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 経糸糊剤用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681269A JPH0681269A (ja) | 1994-03-22 |
JP3204467B2 true JP3204467B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=16940574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23251792A Expired - Fee Related JP3204467B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | 経糸糊剤用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3204467B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102977789A (zh) * | 2012-12-18 | 2013-03-20 | 富川瑶族自治县威龙林化有限公司 | 浅色松香制备方法 |
JPWO2016063929A1 (ja) * | 2014-10-23 | 2017-08-03 | 株式会社クラレ | 繊維用糊剤 |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP23251792A patent/JP3204467B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681269A (ja) | 1994-03-22 |
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