JPH0533266A - 繊維用糊剤 - Google Patents

繊維用糊剤

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JPH0533266A
JPH0533266A JP34884991A JP34884991A JPH0533266A JP H0533266 A JPH0533266 A JP H0533266A JP 34884991 A JP34884991 A JP 34884991A JP 34884991 A JP34884991 A JP 34884991A JP H0533266 A JPH0533266 A JP H0533266A
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sulfonic acid
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vinyl acetate
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Kiichi Maruhashi
橋 基 一 丸
Sumio Nakagawa
川 純 雄 中
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糊付糸の強度及び耐摩耗性が著しく向上した
繊維用糊剤を提供することにある。 【構成】 N−スルホアルキル(メタ)アクリルアミド
と酢酸ビニルとの共重合体をケン化して得られるスルホ
ン酸基含量0.1〜20モル%、平均ケン化度10〜9
9.9モル%、20℃における4重量%水溶液の粘度が
5センチポイズ以上のスルホン酸基含有変性ポリビニル
アルコールとでんぷんを主剤として成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィラメント糸、スパ
ン糸等の繊維の種類に関係なく、又普通織機、エアージ
ェットルーム用のいずれの製織機を用いる場合において
も優れた性能を発揮する繊維用糊剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】繊維用糊剤として従来よりフィラメント
糸にはアクリル系、ポリビニルアルコール(以下、PV
Aと略する)系樹脂等が用いられている。特に経糸糊剤
用途においては繊維に対する抱合力の改善更には落糊の
改良のためにスルホン酸基を含有するPVAを使用する
ことが試みられており、従来かかるスルホン酸基を導入
するためには(メタ)アリルスルホン酸(ナトリウム)
と酢酸ビニルとを共重合し、得られる共重合体をケン化
することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
アリルスルホン酸類による変性PVAは高重合度の樹脂
が得られないため、該繊維用糊剤においては糊付繊維の
強度及び耐摩耗性などに乏しく、糸切れや毛羽だちが起
こり易く、その解決が必要とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者等はか
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、化1で示
されるN−スルホアルキル(メタ)アクリルアミドと酢
酸ビニルとの共重合体をケン化して得られるスルホン酸
基含量0.1〜20モル%、平均ケン化度10〜99.9
モル%、20℃における4重量%水溶液の粘度が5セン
チポイズ以上のスルホン酸基含有変性PVAとでんぷん
の組成物を繊維用糊剤として用いるとかかる目的に合致
することを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】
【化1】 (R1;水素又はメチル基、R2;アルキレン基、M;水
素又はアルカリ金属)
【0006】本発明のスルホン酸変性PVAは高重合度
である点が大きな特徴であり、かかる高重合度変性PV
Aであるが故に本発明の如き優れた効果を発揮するもの
である。以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明の接着剤は前記した如くN−スルホ
アルキル(メタ)アクリルアミドと酢酸ビニルを共重合
し、ケン化して得られる変性PVAである。N−スルホ
アルキル(メタ)アクリルアミドにおいてアルキレン基
(R2)はエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等で
直鎖状、分岐状のいずれでも良いが、共重合体のケン化
時の安定性の点から分岐状のアルキレン基を含有するも
のが好ましい。又Mは水素又はアルカリ金属であるが、
遊離のスルホン酸(Mが水素)では共重合時に酢酸ビニ
ルを分解させる恐れがあるので、通常はナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属が望ましい。かかるアクリルア
ミドの中で本発明ではN−スルホイソブチレンアクリル
アミド・ナトリウム塩 化2が特に好適に使用される。
【0008】
【化2】
【0009】上記の変性PVAを製造するに当たっては
まずアルコール溶媒中でN−スルホアルキル(メタ)ア
クリルアミドと酢酸ビニルを共重合する。この際変性P
VAの粘度が5センチポイズ以上となる様に、アルコー
ルの使用量は酢酸ビニルの重量に対して50%以下に規
定する必要がある。尚、粘度は4重量%の水溶液を温度
20℃でB型回転粘度計を用いて測定する。
【0010】アルコールとしてはメタノール、エタノー
ル、プロパノール等の低級アルコールが普通用いられ
る。これらのアルコール類は少量の水を含んでいても差
し支えない。重合時の単量体の仕込み方法としては特に
制限はなく、一括仕込み、分割仕込み、連続仕込み等任
意の方式が採用されるが、N−スルホアルキル(メタ)
アクリルアミド、酢酸ビニルの共重合比の点からまず酢
酸ビニルをアルコール溶媒中に溶解し、これに上記(メ
タ)アクリルアミドを滴下しながら重合するのが組成均
一な共重合体が得られ易く有利である。共重合に当たっ
て触媒としてはアゾビスイソブチロニトリル、過酸化ア
セチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の公知
のラジカル重合触媒が用いられる。重合温度は通常50
℃〜沸点程度が望ましい。
【0011】又、かかる重合を行うに当たっては上記2
成分以外にかかる単量体と共重合可能な他の不飽和単量
体、例えばスチレン、アルキルビニルエーテル、(メ
タ)アクリルアミド、エチレン、プロピレン、α−ヘキ
セン、α−オクテン等のオレフィン、(メタ)アクリル
酸、クロトン酸、(無水)マレイン酸、フマール酸、イ
タコン酸等の不飽和酸、及びそのアルキルエステル、ア
ルカリ塩類を10モル%以下程度存在させることも可能
である。かくして重合を行った共重合体は常法に従っ
て、ケン化される。
【0012】即ち、ケン化に当たっては該共重合体をア
ルコール又は含水アルコールに溶解し酸又はアルカリで
ケン化が行われる。アルコールとしてはメタノール、エ
タノール、プロパノール等が挙げられるが、メタノール
が好適に使用される。アルコール中の共重合体の濃度は
通常20〜70重量%の範囲から選ばれる。ケン化触媒
としては水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ナトリウ
ムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラ
ート等のアルカリ金属の水酸化物やアルコラートの如き
アルカリ触媒あるいは、硫酸、塩酸等の酸触媒が用いら
れる。かかる触媒の使用量は通常酢酸ビニルに対して
0.1〜5.0モル%が適当である。ケン化反応時の温度
は特に制限はないが普通10〜50℃好ましくは20〜
40℃の範囲から選ばれる。ケン化反応は0.1〜5時
間にわたって行われる。
【0013】かくして得られた変性PVAは、スルホン
酸基含有量が0.1〜20モル%、平均ケン化度10〜
99.9モル%、20℃における4重量%水溶液の粘度
が5センチポイズ以上、特に望ましくは10センチポイ
ズ以上である高重合度スルホン酸基含有変性PVAであ
る。スルホン酸基含有量が0.1モル%未満では繊維用
糊剤として繊維に対する抱合力及び糊抜性等が不足し、
20モル%を越える場合は変性PVAが低重合度となる
ため目的とする繊維用糊剤が得られない。又、20℃に
おける4重量%水溶液の粘度が5センチポイズ未満であ
る場合は本発明の如き効果が全く得られない。
【0014】本発明におけるでんぷんとは特に限定はな
く生でんぷん、物理的変性でんぷん、酵素変性でんぷ
ん、化学分解変性でんぷん、化学変性でんぷん誘導体が
任意に用いられる。かかる、でんぷんと変性PVAの混
合割合は重量比において20:80〜80:20程度で
ある。糊剤の濃度は糊剤の性能並びに作業性等から1〜
20重量%程度が好ましい。該液には目的に応じて従来
公知の油脂、ワックス等の油剤及び消泡剤、浸透剤等は
添加しても何ら差し支えはない。
【0015】
【作 用】本発明の繊維用糊剤は高重合度のスルホン
酸基含有PVAとでんぷんから成り、従来のスルホン酸
基含有変性PVAと比べて糊付糸の強度及び耐摩耗性が
著しく向上する。
【0016】以下、本発明について実例を挙げ更に詳述
する。尚、「部」及び「%」とあるのはことわりのない
限り重量基準である。 実施例1 還流冷却器、滴下漏斗、温度計、撹拌器を備えた重合缶
に酢酸ビニル834部、メタノール158部を仕込み撹
拌しながら温度を上昇させ60℃においてアゾビスイソ
ブチロニトリル0.30部をメタノール50部に溶解し
た溶液を投入して重合を開始した。重合開始時点より、
N−スルホイソブチレンアクリルアミドナトリウム塩4
6部を溶解した23%メタノール溶液196部を滴下し
ながら、重合を継続した。5時間後、重合率が60%に
なった時点で重合を停止した。共重合溶液を常法に従っ
て精製しN−スルホイソブチレンアクリルアミドナトリ
ウム塩/酢酸ビニル共重合体を得た。
【0017】該共重合体の30%メタノール溶液を調製
し、ニーダー中、40℃で酢酸ビニル基に対して20ミ
リモルの水酸化ナトリウムのメタノール溶液を添加して
ケン化反応を行った。生成した変性PVAを濾別、洗浄
後、乾燥して目的物を得た。得られた変性PVAの特性
値は次の通りであった。
【0018】スルホン酸基含有量3.0モル%、平均ケ
ン化度94.9モル%のスルホン酸基含有変性PVA 20℃における4%水溶液粘度;30.5センチポイズ IR(cm-1) 1660及び1540 (第2アミド基) 1040及び 630 (スルホン酸基) NMR(δppm) 1.7 −CH3に帰属される 以上より、アミド結合は共重合体のケン化により切断さ
れず、スルホン酸基の存在が確認される。
【0019】続いて、ポリエステル/綿=65/35の
混紡糸、45番単糸について上記で得たスルホン酸基含
有変性PVAを用い下記条件にて糊付を行い、糊付糸物
性及び190本ブロードの製繊結果を試験した。 (1)糊処方;(糊分濃度9%) N−スルホイソブチレンアクリル アミドナトリウム変性PVA 70部 コーンスターチ 30部 油 剤 4部
【0020】(2)糊化条件;1600リットル容量の
クッカーに水600リットルを注ぎ、撹拌しながら変性
PVA63kg、及びコーンスターチ27kgを投入後、1
0分間常温にて分散させる。その後、加熱して約30分
にて95℃以上とし約50分間糊化調整する。最後に油
剤3.6kgを溶解して水にて1000リットルに仕上げ
る。 (3)糊付条件;ホットエヤーとシリンダー併用乾燥式
サイジングマシンを用い、糊温;90℃、スピード;5
0yds/分、絞り圧;自重(100kg)+1.5kg/c
m2、乾燥温度;90〜100℃(ホットエヤー)、10
0〜120℃(シリンダー)にて糊付した。 (4)織布条件;TOYODA GL−8 コップチェ
ンジ、170rpm、69〜72%RH、15〜20℃ 得られた結果をまとめて表1に示す。
【0021】実施例2〜5 表1に示すスルホン酸基含有変性PVAを用いた以外は
実施例1に準じて実験を行った。結果はまとめて表1に
示す。 対照例 アリルスルホン酸変性PVAを用いて実施例1と同様に
実験を行った。結果はまとめて表1に示す。
【0022】
【表1】 (注)強度、伸度は、オートグラフにて試料長500m
m、引張速度500mm/minにて測定。摩擦試験は、TM
式抱合力試験機にて荷重400g/20本で500回摩
擦し、摩擦前後の糊付糸の毛羽状態を観察した。1級
(良)〜7級(悪)で判定。
【0023】
【効 果】本発明の繊維用糊剤は高重合度のスルホン
酸基含有変性PVAとでんぷんから成り、従来のスルホ
ン酸基含有変性PVAと比べて糊付糸の強度及び耐摩耗
性が著しく向上するので工業的に有利である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/00 103 9049−4H 3/16 108 6917−4H D06M 15/11 15/333 7199−3B D06M 15/333

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】化1で示されるN−スルホアルキル(メ
    タ)アクリルアミドと酢酸ビニルとの共重合体をケン化
    して得られるスルホン酸基含量0.1〜20モル%、平
    均ケン化度10〜99.9モル%、20℃における4重
    量%水溶液の粘度が5センチポイズ以上のスルホン酸基
    含有変性ポリビニルアルコールとでんぷんから成る繊維
    用糊剤 【化1】 (R1;水素又はメチル基、R2;アルキレン基、M;水
    素又はアルカリ金属)
JP34884991A 1991-12-04 1991-12-04 繊維用糊剤 Expired - Lifetime JPH0680233B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106749704A (zh) * 2016-11-03 2017-05-31 裘武军 磺基脂肪酸淀粉钠及其制备方法
CN109082892A (zh) * 2018-07-23 2018-12-25 山东高密大昌纺织有限公司 高密度高比例涤纶混纺织物无pva上浆浆料及上浆方法

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