JP3201775B2 - 化粧シートの製造方法 - Google Patents

化粧シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧シートの製造方法に
関し、特に外観が良好で、均質な硬化層を有する化粧シ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧シ
ートは一般に基材シートに模様層、硬化層(保護層)等
を積層したものである。
【0003】上記硬化層としては、アクリル系樹脂、ゴ
ム、ビニル系樹脂等のいわゆる溶剤揮散型膜形成性樹
脂、紫外線又は電子線等の電離放射線により硬化しうる
樹脂等を用いたものがある。この硬化層には、あらかじ
め賦型技術により所望の表面パターンが付与される。
【0004】このような化粧シートの製造方法として
は、ラミネート基材シートと、所望の表面パターンを有
する離型性フィルムの少なくとも一方にラミネートに必
要な量の硬化性のインキを塗布し、ニップロール等のロ
ールのギャップ部でフィルムを圧着し、インキを硬化し
た後、離型性フィルムの剥離とともに、賦型を行う方法
が一般的である。
【0005】しかしながら、この方法では、塗布したイ
ンキの面が不均一な場合や、インキを厚膜にしてラミネ
ートする場合等に、インキ層に気泡が混入しやすいとい
う問題がある。
【0006】インキ層に空気が混入すると、均一で良好
な外観の硬化層を有する化粧シートが得られないばかり
か、ラミネート後インキを硬化させる際に、空気が反応
阻害剤として働き、インキの硬化が不十分となる等の問
題が生ずる。
【0007】従って、本発明の目的は気泡等の混入がな
く、外観が良好で、均質な硬化層を有する化粧シートの
製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、基体シートと、離型性フィルム
の少なくとも一方にラミネートに必要な量より多い量の
硬化型インキを塗布し、一対のニップロールにより圧着
する際に、その押圧力で余分なインキを押し出すことに
より、インキの溜りを形成すれば、気泡等の混入を防止
でき、さらに圧着、硬化後、離型性フィルムを剥離する
ことにより賦型すれば、外観が良好で、均質な硬化層を
有する化粧シートが得られることを見出し、本発明に想
到した。
【0009】すなわち、本発明の化粧シートの製造方法
は、合成樹脂のフィルム又はシートからなる基体シート
及び離型性フィルムの少なくとも一方に硬化型インキを
塗布し、一対のニップロールにより圧着してラミネート
し、前記硬化型インキを硬化させた後、前記離型性フィ
ルムを剥離することにより、前記硬化型インキの塗膜に
離型性フィルムの表面形状が賦形された化粧シートを製
造するもので、前記硬化型インキの量をラミネートに必
要な量より多い量に調整し、前記ニップロールのギャッ
プ部入口で、前記圧着の押圧力により前記硬化型インキ
の余分な量を押し出し、もってインキの溜りを形成する
ことにより空気の混入を防止することを特徴とする。
【0010】本発明を以下詳細に説明する。本発明にお
いて、基材シートとしては通常の化粧材の基材として使
用するものであればいずれでもよく、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエ
ステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリフッ化ビニ
ル,ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン、エ
チレン−4フッ化エチレン共重合体等のポリフッ化エチ
レン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン6,6等のポリア
ミド、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/ビニル
アルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン
等のビニル共重合体、三酢酸セルロース、セロファン等
のセルロース系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、
ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチ
ル、ポエアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミ
ド等の各種合成樹脂のフィルム又はシートの単層体ある
いは以上の各基材の複合体等を用いることができる。
【0011】基材シートの厚さは一般に5〜200 μm、
より好ましくは10〜100 μmである。基材シートが200
μmを超えると化粧シートが厚くなりすぎる。
【0012】なお、上記基材シート上には通常、模様
層、印刷層、着色層等を必要に応じて適宜設ける。
【0013】印刷層、着色層、模様層はインキを印刷し
たものであり、インキの種類は用途等により適宜選択す
ればよいが、従来公知のインキ、例えばインキ用ビヒク
ルに染料または顔料などの着色剤を添加し、さらに可塑
剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、補助乾燥
剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤などの添加剤を任
意に添加し、溶剤あるいは希釈剤を添加して十分に混練
してなるインキを使用することができる。
【0014】上記インキにおいて使用するビヒクルとし
ては、例えばアマニ油、大豆油、合成乾燥性油などの各
種の油脂類、ロジン、コパール、ダンマル、硬化ロジ
ン、ロジンエステルまたは重合ロジンなどの天然樹脂又
は加工樹脂類、ロジン変性フェノール樹脂、100%フェノ
ール樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、石油系樹
脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキッド樹脂などの合成
樹脂類、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸セ
ルロース等のセルロース誘導体、塩素化ゴム、環化ゴム
などの誘導体、その他膠、カゼイン、デキストリン、ゼ
インなどを使用することができる。
【0015】上記インキを基材シートに印刷する方法と
しては、グラビア印刷法、ドライオフセット印刷法、凸
版印刷法、シルクスリーン印刷法などの通常の印刷方法
を用いることができるし、また描画でもさしつかえな
い。上記印刷層、着色層、模様層の厚さは通常 0.5〜10
μm程度である。
【0016】本発明の方法において用いる離型性フィル
ムは基本的には、上記基体シートと同様の素材を用いる
ことができるが、後述する硬化型インキとの離型性に優
れるものが好ましい。またこの離型性フィルムは、後述
する硬化型インキの塗膜への賦型フィルムとしての役割
も兼ねるため、所望の塗膜表面の光沢あるいは凹凸に応
じた表面のものを使用する。すなわち、塗膜に鏡面平滑
を要する時には鏡面平滑フィルム、塗膜を艶消しにする
時には、艶消し表面フィルム、塗膜に凹凸形状を要する
時には凹凸形状のフィルム、あるいはエンボスフィルム
等を使用する。
【0017】上記エンボスフィルムの絞の形状として
は、公知の各種凹凸、艶のものが使用でき、例えば、木
目、石目、布目、砂目等の天然物等の凹凸形状を模写し
たもの、文字記号、万線、その他各種の抽象模様、各種
つや消し模様と鏡面光沢とを組合せたもの等が挙げられ
る。
【0018】なお、万線とは、閉曲線領域の中に、平行
な直線群又は曲線群を形成する凹凸乃至溝を含んだ凹凸
形状の集合体のことであり、任意の2領域の境界を介し
て隣接する直線群又は曲線群のなす角度がすべて異なる
形状のものである。この形状は各閉領域が異なった艶の
模様に見え、また視差によって各閉領域の光沢が変化す
るという意匠性を有する。なお、特に平行な直線又は曲
線群を光沢の変化の模様として認識するためには、線の
深さ及び間隔が0.1 〜100 μmであり、隣接する直線群
又は曲線群の方向のなす角度が5 °以上であるのが望ま
しい。このように隣接する直線群又は曲線群の方向のな
す角度が5 °とするためには、位相幾何学の4色問題の
定理から、角度の種類は4種類が必要十分条件となる。
【0019】また本発明において使用する硬化型インキ
は特に限定されず、アクリル系樹脂、ゴム、ビニル系樹
脂等のいわゆる溶剤揮散型膜形成性樹脂、紫外線又は電
子線等の電離放射線により硬化しうる樹脂等紫外線及び
電子線硬化型樹脂等や、各種有機及び無機インキ等を使
用することができるが、ラミネート時においてその粘度
は、50,000センチポイズ以下であるのが好ましい。イン
キの粘度が50,000センチポイズを超えると、ラミネート
の際のインキの押し出しが良好に行われず、空気が混入
しやすくなったり、コーティング厚みの制御が困難にな
ったりする。
【0020】このような硬化型インキとしては、電離放
射線硬化型樹脂が好ましい。このような樹脂は分子中に
エチレン性不飽和結合を有するプレポリマーまたはオリ
ゴマー、例えば、不飽和ポリエステル類、ポリエステル
アクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリ
レート、メラミンアクリレートなどの各種アクリレート
類、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルメタク
リレート、ポリオールメタクリレート、メラミンメタク
リレートなどの各種メタクリレート類などの一種もしく
は二種以上に、必要に応じ分子中にエチレン性不飽和結
合を有するモノマー、例えば、スチレン、α−メチルス
チレンなどのスチレン系モノマー類、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸メト
キシエチル、アクリル酸ブトキシエチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸メトキシブチル、アクリル酸フェニル
などのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメチル、メタ
クリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリルなどのメタク
リル酸エステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド
などの不飽和カルボン酸アミド、アクリル酸−2−
(N,N−ジエチルアミノ)エチル、メタクリル酸−2
−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸−2
−(N,N−ジベンジルアミノ)エチル、メタクリル酸
(N,N−ジメチルアミノ)メチル、アクリル酸−2−
(N,N−ジエチルアミノ)プロピルなどの不飽和酸の
置換アミノアルコールエステル類、エチレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレ
ート、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ートなどの多官能性化合物、および(または)分子中に
2個以上のチオール基を有するポリチオール化合物、例
えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、
トリメチロールプロパントリチオプロピレート、ペンタ
エリスリトールテトラチオグリコレートなどを混合した
ものを使用する。なお、上記化合物は任意に混合して塗
布用組成物とすることができるが、適当なコーティング
適性を持たせるために、前記プレポリマーまたはオリゴ
マーを5重量%以上とし、前記モノマーおよび(また
は)ポリチオール化合物を95重量%以下とするのが好ま
しい。
【0021】塗布用組成物には、上記の化合物が紫外線
もしくは電子線の照射前に硬化するのを防止するため
に、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、ベンゾキノンなどの重合禁止剤を安定剤として添加
するとよい。また塗布用組成物を紫外線硬化型とする場
合、この中に光重合開始剤として、アセトフェノン類、
ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、
α−アミロキシエステル、テトラメチルチウラムモノサ
ルファイド、チオキサントン類や、光増感剤としてn−
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホ
スフィンなどを混合して用いる。
【0022】さらに、硬化後高い可撓性や耐収縮性が要
求される場合には、上記の硬化性組成物中に適当量の熱
可塑性樹脂、例えば、非反応性のアクリル樹脂や各種ワ
ックスなどを添加することによってそれらの要求に応え
ることができる。保護層の表面硬度を保持するために熱
可塑性樹脂の添加量は30重量%以下である。
【0023】このような基体シート、離型性フィルム及
び硬化型インキを用いた本発明の化粧シートについて説
明する。
【0024】図1は本発明の一実施例による化粧シート
の製造方法を示す概略図である。図1の装置は、一対の
ニップロール1及び2と、コーティングロール3と、硬
化型インキ4の入った塗料ザラ5とを有する。
【0025】このような装置において、一方のフィル
ム、例えば基材シート6に所望の模様等をあらかじめ印
刷した後、ニップロール1とコーティングロール3との
間を通って、ニップロール1と2の間のギャップ部に送
給される。この際コーティングロール3の表面は、塗料
ザラ5中の硬化型インキ4で被覆されているので、基体
シート6は、前記インキ4が塗布された後、ニップロー
ル1及び2のギャップ部の入口に至ることになる。
【0026】ここで、コーティングロール3による基体
シート6へのインキ4の塗布量が、ラミネートに必要な
インキの量より多くなるように、コーティングロール3
とニップロール1とのギャップを調整する。またコーテ
ィングロールの回転方向は、基材シートの流れ方向に対
して、同方向回転でも逆方向回転でもよい。
【0027】一方、他方のフィルム、例えば表面に所望
の凹凸あるいは艶を有する離型性フィルム7は、ニップ
ロール2の側からギャップ部の入口に送給される。
【0028】ギャップ部の入口に送給された基体シート
6と離型性フィルム7は、ニップロール1、2により押
圧されて、ラミネートされる。その際、ラミネートに必
要な量より多い量のインキが塗布されているので、押圧
力により余分なインキはギャップ部の入口に押し出さ
れ、そこにインキ溜り8が形成される。
【0029】このようにインキ溜り8を形成することに
より、ラミネート時に、基体シート6と離型性フィルム
7との接触面はインキに完全に覆われる。このため、両
フィルムのラミネートを空気と接触することなく行うこ
とができ、インキ層への空気の混入を防止することがで
きる。
【0030】なお本実施例においては、インキ溜り8は
ロールギャップ部の下側に設けられているので、インキ
溜り8のインキは、ある程度溜まると、図1中に破線の
矢印で示したように、滴下する。そこで、本実施例のご
とく塗料ザラ5でこれを受ける等、過剰のインキを回収
して再利用すれば、経済性も良好である。
【0031】また、インキの塗布量の調節は、基体シー
ト6と離型性フィルムフィルム7の厚さ及び使用するイ
ンキに応じて、所望のインキ層の厚さとなるように、ニ
ップロール1及び2のギャップを設定することにより行
えばよい。
【0032】上述のようにして基体シート6と離型性フ
ィルム7とをラミネートした後、乾燥装置や紫外線及び
電子線等の硬化手段(図示せず)等によりインキを硬化
し、その後離型性フィルムを剥離することにより化粧シ
ートを得ることができる。
【0033】
【実施例】本発明を以下の具体的実施例により、より詳
細に説明する。実施例1 ウレタンアクリレート(PR-202:商品名、三菱化成
(株)製) 60重量部と、ウレタンアクリレート(ビスコ
ート190 :商品名、大阪有機化学工業(株)製) 40重量
部とを混合し、50℃に加温して粘度を500 センチポイズ
に調整し、硬化型インキとした。このインキを、押し出
しノズル方式にて厚さ200 μmの基体シート(塩化ビニ
ルフィルムに、石目の模様を印刷したもの) に、ラミネ
ートに必要な量より多量にコートした。その後、ただち
に図2に示す方式で、インキ溜りを形成して、離型性フ
ィルムをラミネートした。
【0034】なお離型性フィルムとしては、厚さ25μm
のマット処理したコーティングマットフィルム(離型マ
ットタイプ8:商品名、(株)きもと製) を使用した。
またニップロール間のギャップは230 μmに設定した。
【0035】ラミネート後、エレクトロンカーテン型電
子線(EB)照射装置(図2中の9:ESI 社製) により230k
V の加速電圧にて電子線を5 Mrad 照射し、塗膜を硬化
させた。硬化後離型性フィルムを除去し、硬化塗膜の膜
厚の測定及び目視による空気の混入の有無の確認を行っ
たところ、硬化塗膜は膜厚が15μmであり、塗膜中に空
気の混入は認められず、均一であった。しかも模様層が
美麗で、表面のマット化も均一であった。
【0036】比較例1 実施例1において、インキ溜まりを形成せず、に離型性
フィルムをラミネートした。ラミネート後、インキを実
施例1と同様に電子線(EB)硬化させた。硬化後離型性フ
ィルムを除去し、目視により硬化塗膜への空気の混入の
有無を確認したところ、得られた硬化塗膜は、その表面
及び内部に一部空気が混入し、空気の混入した部分では
硬化は不十分であり、所望の均一なフィルムは得られな
かった。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の方法によれ
ば、合成樹脂のフィルム又はシートからなる基体シート
と、離型性フィルムの少なくとも一方にラミネートに必
要な量より多い量の硬化型インキを塗布し、一対のニッ
ロールにより圧着する際に、その押圧力で余分なイン
キを押し出すことにより、インキの溜りを形成すれば、
気泡等の混入を防止でき、さらに圧着、硬化後、離型性
フィルムを剥離することにより賦型すれば、外観が良好
で、均質な硬化層を有する化粧シートを効率良く製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるラミネート方法を示す
概略図である。
【図2】本発明の別の実施例によるラミネート方法を示
す模式図である。
【図3】本発明の別の実施例によるラミネート方法を示
す模式図である。
【符号の説明】
1、2・・・ニップロール 3・・・コーティングロール 4・・・インキ 5・・・塗料ザラ 6・・・基体シート 7・・・ラミネート用フィルム 8・・・インキ溜り 9・・・電子線硬化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/00 - 3/12 B44C 1/165 - 1/17

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂のフィルム又はシートからなる
    基体シート及び離型性フィルムの少なくとも一方に硬化
    型インキを塗布し、一対のニップロールにより圧着して
    ラミネートし、前記硬化型インキを硬化させた後、前記
    離型性フィルムを剥離することにより、前記硬化型イン
    キの塗膜に離型性フィルムの表面形状が賦形された化粧
    シートを製造する方法であって、前記硬化型インキの量
    をラミネートに必要な量より多い量に調整し、前記ニッ
    ロールのギャップ部入口で、前記圧着の押圧力により
    前記硬化型インキの余分な量を押し出し、もってインキ
    の溜りを形成することにより空気の混入を防止すること
    を特徴とする化粧シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記硬
    化型インキが電離放射線硬化型インキであることを特徴
    とする化粧シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法において、
    前記硬化型インキの粘度が50,000センチポイズ以下であ
    ることを特徴とする化粧シートの製造方法。
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