JP3201241B2 - 洗車機のトップブラシ装置 - Google Patents

洗車機のトップブラシ装置

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JP3201241B2 JP31617595A JP31617595A JP3201241B2 JP 3201241 B2 JP3201241 B2 JP 3201241B2 JP 31617595 A JP31617595 A JP 31617595A JP 31617595 A JP31617595 A JP 31617595A JP 3201241 B2 JP3201241 B2 JP 3201241B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、停止させた被洗浄
車両(乗用車など)に対して往復移動させて洗車を行う
移動型や、被洗浄車両を搬送しながら洗車を行う据置型
など各種洗車機のトップブラシ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗車機としては、たとえ
ば実開昭58−135355号に見られる移動型の洗車機が提供
されている。この従来構成は、洗車機本体にサイドブラ
シ装置やトップブラシ装置が配設されている。ここでト
ップブラシ装置は、洗車機本体の側部に、左右方向に向
いた左右一対の駆動軸が設けられ、これら駆動軸の端部
にはブラシアームのほぼ中央が固着されている。そして
両ブラシアームの一端同士間にはトップブラシが枢着さ
れ、また他端には、平衡重錘や減速モータなどが装着さ
れている。さらに洗車機本体とブラシアームとの間には
多段形式のシリンダーなどが配設されている。
【0003】この従来構成においては、自動車を停車さ
せ、洗車機本体を往復走行させることで洗車を行える。
その際にトップブラシは、減速モータにより回転されて
おり、そしてシリンダーによりブラシアームを揺動させ
ることで、洗浄状況に応じて上下移動させている。また
トップブラシが自動車の上面側を洗車する際には、基本
的にブラシアームはフリーとなり、トップブラシは自重
により自動車の上面側に接触されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来構成による
と、自動車の上面側を洗浄する際にトップブラシは、自
重などによって上面側に圧接されており、したがってト
ップブラシの主として樹脂材からなるブラシ毛は、かな
りの圧接力で上面側に接触されることになる。その結
果、ソフトな洗浄(ソフトブラッシィング)は行えず、
最悪の場合には車体を傷つけることになる。また、最近
注目されてきた布製のブラシ単体を使用したトップブラ
シにおいては、ブラシ単体の腰が弱いために圧接力に負
けることになり、以て容易に採用できない。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、車体を傷つけることなくソフトな洗車を行え、しか
もソフトな洗車姿勢を常に安定して維持し得る洗車機の
トップブラシ装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の洗車機のトップ
ブラシ装置は、洗車機本体の両側部に設けた左右方向の
回動軸と、両回動軸に中間部を固定した左右一対のアー
ムと、両アームの遊端間にトップブラシ軸を介して配設
したトップブラシと、前記トップブラシ軸に連動すべく
アームの基端側に設けた回転駆動装置とを設けて、両回
動軸の回動により両アームを介してトップブラシを上下
方向で移動自在に構成し、少なくとも一方の回動軸と洗
車機本体との間に作動装置を設け、この作動装置は、回
動軸側の被係止体に下方から当接する係止体を回動軸軸
心の周りで回動させることにより、前記トップブラシの
上下方向での移動と下方向の移動限の位置決めを行う
ともに、下方向の移動限の位置に対してトップブラシの
上方向への移動を許すように構成し、回動軸軸心の周り
で回動した係止体の作動量を検出することによって、
記作動装置による前記トップブラシの上下方向における
移動量を検出する第1検出装置を設けるとともに、前記
回動軸の回転量を検出することによって、前記トップブ
ラシの上下方向における実際の移動量を検出する第2検
出装置を設け、両検出装置からの検出値の差が設定値以
上に開いたときに前記作動装置を正逆に補正作動させる
補正制御手段を設けて構成したことを特徴としたもので
ある。
【0007】したがって請求項1の発明によると、被洗
浄車両を停車させ、洗車機本体と被洗浄車両とを相対的
往復走行させることで所期の洗浄を行える。このとき
トップブラシ装置は、回転駆動装置によりトップブラシ
軸を回転させることで、トップブラシを回転し得る。
【0008】トップブラシ装置により被洗浄車両の上面
側洗車を行うときに、トップブラシの所定位置への移動
と下方への移動限の位置決めとが行われる。すなわち作
動装置を作動させることで、回動軸軸心の周りに回動す
る係止体を被係止部に下方から当接して回動軸を回動さ
せ得、これにより、回動軸を介してアームを上下回動さ
せてトップブラシを所定の位置に移動させたのち、位置
決めすることで、トップブラシが自重などで下方へ回動
することを阻止し得、以て上下方向での所定位置への移
動と下方向への移動限の位置決めとを行える。このよう
にトップブラシを強制的に上下移動させかつ位置決めす
ることで、このトップブラシが被洗浄車両の前後面に不
測に衝突したり、引っ掛かったりすることを防止し得、
そして被洗浄車両の突起物に対する衝突なども回避し得
る。
【0009】その際に、第1検出装置により回動軸軸心
の周りで回動した係止体の作動量を検出することによっ
て、トップブラシの上下方向における移動量を検出し
得、また第2検出装置により回動軸の回転量を検出する
ことによって、トップブラシの上下方向における実際の
移動量、すなわち下方向の移動限の位置に対してトップ
ブラシが上方向へ移動したときも含んだ実際の移動量を
検出し得る。
【0010】さらに、洗浄時にトップブラシに過負荷
(強い接触圧)が作用したとき、このトップブラシの上
方移動力は、係止体に対して被係止体が離間する方向に
作用することから、トップブラシを、下方向の移動限の
位置に対して、規制されていない上方向へ何ら支障なく
自動的に移動し得、以て過負荷を解消し得る。その際
に、上方向への移動によって、トップブラシの上下方向
における実際の移動量(回動軸の実際の回転量)は少な
いものになり、以て第2検出装置からの検出値は、最初
の値に対し変化して低いものになる。
【0011】これにより、両検出装置からの検出値に差
が生じ、この差が設定値以上に開いたときに、補正制御
手段により作動装置を、両検出値の差が設定値以内にな
るように補正作動(修正)して、被係止体に対して係止
体が必要以上に離間されることを自動的に防止し得、以
ソフトな洗車姿勢を常に安定して維持し得る。
【0012】また本発明の請求項2記載の洗車機のトッ
プブラシ装置は、上記した請求項1記載の構成におい
て、作動装置を、洗車機本体に取り付けたモータと、こ
のモータに連動しかつ回動軸に遊転自在に外嵌した回転
体と、この回転体に取り付けた係止体と、前記回動軸側
に固定した被係止体とにより構成し、この被係止体にお
けるトップブラシの下方回動側の面に対して、前記係止
体を下方から当接自在に配設したことを特徴としたもの
である。
【0013】したがって請求項2の発明によると、モー
タを作動して回転体を回動させることで、回転体と一体
の係止体を被係止部に下方から当接して回動軸を回動さ
得る。
【0014】そして本発明の請求項3記載の洗車機のト
ップブラシ装置は、上記した請求項2記載の構成におい
て、第1検出装置は、洗車機本体側の第1検出部と回転
体側の第1被検出部からなり、第2検出装置は、洗車機
本体側の第2検出部と回動軸側の第2被検出部からなる
ことを特徴としたものである。
【0015】したがって請求項3の発明によると、両検
出装置をアームの近くで作用させて、誤差の少ない検出
を行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
移動型の洗車機に採用した状態として図に基づいて説明
する。
【0017】図5において、門形の洗車機本体1は複数
個の車輪2を介して床側レール3上に載置されており、
走行駆動装置(図示せず)の作動により一定経路上で往
復走行される。前記洗車機本体1には、仕上げワックス
アーチ4と、下地ワックスアーチ5と、すすぎアーチ6
と、洗剤アーチ7と、トップノズル装置8と、高圧スプ
レーノズル装置9と、サイドノズル装置10と、サイドブ
ラシ装置11と、ロッカーブラシ装置12と、車高検出装置
(ソニックなど)13と、トップブラシ装置20などが適宜
に組み込まれている。18は被洗浄車両を示す。
【0018】前記トップブラシ装置20は、図1〜図4に
示すように、左右方向(洗車機幅方向)の回動軸21を左
右一対に有し、これら回動軸21は洗車機本体1の両側部
に振り分けられ、そして洗車機本体1側のブラケット15
に軸受22を介して回動自在に支持されている。
【0019】前記両回動軸21には、それぞれケース状の
アーム23が、基端寄りの中間部を介して固定されてい
る。両アーム23の遊端には、それぞれ左右方向の回転軸
24が軸受25を介して回転自在に配設され、これら回転軸
24の突出された内端間にトップブラシ26が配設されてい
る。すなわちトップブラシ26は、トップブラシ軸27に、
織布や不織布など布のみからなる一枚もののブラシ単体
28を、外嵌しながら多数枚を左右方向に積層することで
構成される。そしてトップブラシ26は、そのトップブラ
シ軸27の両端をそれぞれ回転軸24に連結させることで、
両アーム23の遊端間に配設される。
【0020】両アーム23の基端には、前記トップブラシ
軸27に連動したモータ(回転駆動装置の一例)29が設け
られる。すなわちモータ29は、その出力軸30をケース状
のアーム23内に突出させた状態でこのアーム23の基端に
固定され、そして出力軸30に取り付けられた駆動スプロ
ケット31と、前記回転軸24に取り付けられた受動スプロ
ケット32との間にチェーン33が巻回されている。なお両
アーム23の基端には、それぞれウエイト34が取り付けら
れている。
【0021】前記洗車機本体1と少なくとも一方の回動
軸21との間には、この回動軸21側の被係止体49に下方か
ら当接する係止体47を回動軸軸心21aの周りでの回動
せることにより作動力を伝達して、前記トップブラシ26
の上下方向での移動と下方向の移動限の位置決めを行う
とともに、下方向の移動限の位置に対してトップブラシ
の上方向への移動を許すように構成した作動装置40が設
けられる。
【0022】すなわち洗車機本体1の前記ブラケット15
に減速機41付きのモータ42が固定されている。そして減
速機41からの左右方向の出力軸43に駆動スプロケット44
が固定されるとともに、前記回動軸21に受動スプロケッ
ト(回転体の一例)45が遊転自在に外嵌され、さらに両
スプロケット44,45間にチェーン46が巻回されている。
前記受動スプロケット45の内側面には内方への係止体47
が取り付けられ、この係止体47は、前記回動軸21に外嵌
されてキー48により固定された被係止体49におけるトッ
プブラシ30の下方回動側の面49aに対して、上方回動側
から当接自在に配設されている。以上の41〜49,49aに
より作動装置40の一例が構成される。
【0023】上記の構成により、たとえば作動装置40を
正作動させることによって、係止体47を被係止体49の面
49aに当接させてトップブラシ26側の自重に抗して回動
軸21を正方向に回動させ、アーム23を介してトップブラ
シ26を、回動軸軸心21aの回りに上方に回動させ得る。
また作動装置40を逆作動させることによって、係止体47
を被係止体49に対して離間させてトップブラシ26側の自
重により回動軸21を逆方向に回動させ、アーム23を介し
てトップブラシ26を、回動軸軸心21aの回りに下方に回
動させ得る。
【0024】ここでトップブラシ26の回動の両限は、ブ
ラケット15側に設けられた一対のストッパー体16A,16
Bに対して、前記被係止体49の遊端が上方から当接する
ことで規制される。なお他方側にも、一対のストッパー
体16A,16Bや被係止体49などが設けられる。
【0025】図1、図2、図6に示すように、前記回動
軸軸心21aの周りで回動した係止体47の作動量を検出す
ることによって、前記作動装置40による前記トップブラ
シの上下方向における移動量を検出する第1検出装置50
が設けられ、この第1検出装置50は、洗車機本体1側の
前記ブラケット15に取り付けられたパルスエンコーダ
(第1検出部の一例)51と、このパルスエンコーダ51に
対向すべく受動スプロケット(回転体)45の周方向に所
定間隔置きに形成された多数の貫通孔(第1被検出部の
一例)52と、前記パルスエンコーダ51に接続された第1
カウンタ53などにより構成される。
【0026】前記回動軸21の回転量を検出することによ
って、前記トップブラシ26の上下方向における実際の移
動量を検出する第2検出装置55が設けられ、この第2検
出装置55は、洗車機本体1側の前記ブラケット15に取り
付けられたロータリ・エンコーダ(第2検出部の一例)
56と、このロータリ・エンコーダ56の作動部が連動(連
結)される回動軸端部(第2被検出部の一例)57と、前
記ロータリ・エンコーダ56に接続された第2カウンタ58
などにより構成される。
【0027】そして、両検出装置50,55からの検出値の
差が設定値以上に開いたときに前記作動装置40を正逆に
補正作動させる補正制御手段60が設けられる。すなわち
補正制御手段60は、両検出装置50,55に接続された第1
減算器61と、この第1減算器61に接続された第1比較器
62と、この第1比較器62に接続された1パルス発生器63
と、この1パルス発生器63からのパルスによりオンされ
るスイッチ64などにより構成される。なお、66は第2減
算器、67は制御部、68は第2比較器をそれぞれ示す。
【0028】以下に、上記した実施の形態における洗車
作業を説明する。基本的に所期の洗車は、被洗浄車両18
を所定の位置に停車させ、洗車機本体1を往復走行させ
ることで行える。このときトップブラシ装置20は、モー
タ29の駆動によりチェーン33などを介してトップブラシ
軸27を回転させることで、トップブラシ26を回転させて
いる。洗車に際しては、車高検出装置13が被洗浄車両18
の形状を検出した車高学習の学習データに基づいて作動
装置40が作動され、トップブラシ26が上下の所定位置に
強制的に移動されたのち位置決めされる。
【0029】すなわち、作動装置40のモータ42を正作動
して、駆動スプロケット44、チェーン46を介して受動ス
プロケット45を正回動させる。すると、受動スプロケッ
ト45と一体の係止体47が被係止体49の面49aに当接され
て、トップブラシ26側の自重に抗して回動軸21を正方向
に回動させ、アーム23を介してトップブラシ26を、回動
軸軸心21aの回りに上方に回動させ得る。これにより、
トップブラシ26を所定の上方位置に移動させるととも
に、トップブラシ26が自重などで下方へ回動されること
を係止体47に被係止体49が当接することで阻止して、移
動位置を位置決めし得る。
【0030】また作動装置40を逆作動して、駆動スプロ
ケット44、チェーン46を介して受動スプロケット45を逆
回動させる。すると、受動スプロケット45と一体の係止
体47が被係止体49に対して離間されて、トップブラシ26
側の自重により回動軸21を逆方向に回動させ、アーム23
を介してトップブラシ26を、回動軸軸心21aの回りに下
方に回動させ得る。これにより、トップブラシ26を所定
の下方位置に移動させるとともに、トップブラシ26が自
重などで、それ以上に下方へ回動されることを係止体47
に被係止体49が当接されることにより阻止して、移動位
置を位置決めし得る。
【0031】前述したように、学習データに基づいてト
ップブラシ26が強制的に上下に移動されることで、この
トップブラシ26が被洗浄車両18の前後面に不測に衝突し
たり、前後面に引っ掛かったりすることを防止し得、さ
らに被洗浄車両18の外方への突起物に対して衝突などす
ることを回避し得る。そしてトップブラシ26が被洗浄車
両18の上面側を洗車する際には、基本的にトップブラシ
26は、このトップブラシ26やアーム23などの自重によ
り、ウエイト34の平衡荷重を受けながら被洗浄車両18の
上面側に接触(圧接)されている。
【0032】このような移動の際に、受動スプロケット
45に形成された貫通孔52がパルスエンコーダ51の前方で
回動(移動)され、その通過数が第1カウンタ53により
カウントされることで、作動装置40の作動量、すなわち
前記作動装置40による前記トップブラシ26の上下方向に
おける移動量が第1検出装置50により検出される。
【0033】この作動量、すなわち第1カウンタ53から
のカウント値は第2減算器66に入り、この第2減算器66
において、学習データなどに基づいた目標作動量とカウ
ント値とが減算される。そして減算値は目標偏差値Fと
して制御部67に入り、この制御部67による制御によっ
て、前述したようにモータ42を正または逆作動させる。
これにより第1検出装置50からのカウント値(作動量)
が漸次変化して行き、以て目標偏差値Fが[0]のとき
に、モータ42が自動停止してロック状態になる。これに
より第1検出装置50による検出に基づいて、作動装置40
による位置決め位置への移動を任意にかつ容易に制御し
得、さらに移動位置を位置決めし得るとともに、習い制
御も容易に行え得る。
【0034】上述したような作動装置40の作動中に、回
動軸21と一体にロータリ・エンコーダ56が回動され、そ
の回転量が第2カウンタ58によりカウントされること
で、回動軸21の回転量を検出することになり、以て前記
トップブラシ26の上下方向における実際の移動量が第2
検出装置55により検出される。
【0035】そして両検出装置50,55からの検出値、す
なわち両カウンタ53,58からのカウント値は第1減算器
61で減算され、作動偏差値Eとして第1比較器62に入力
される。ここで作動偏差値Eは、予め設定されている許
容範囲値αと比較され、許容範囲値α内であれば、1パ
ルス発生器63側には出力されないことになり、以てモー
タ42は前述したように回転制御される。
【0036】このように、洗車時にトップブラシ26に過
負荷(強い接触圧)が作用したとき、このトップブラシ
26の上方移動力は、係止体47に対して被係止体49が離間
する方向に作用することから、トップブラシ26は何ら支
障なく上方へ自動的に移動され、以て過負荷が解消され
る。
【0037】その際に、回動軸21の実際の回転量は少な
いものになり、第2検出装置55からの検出値が低いもの
になる。これにより、第1減算器61で減算された作動偏
差値Eを第1比較器62に入力させて許容範囲値αと比較
したとき、その許容範囲値αを越える状態が生じ、この
とき1パルス発生器63側に出力されることになる。する
と、1パルス発生器63からのパルス信号によりスイッチ
64が一回オンされ、これにより目標作動量、すなわち目
標偏差値Fを変化させて、モータ42は前述したように回
転制御される。
【0038】したがって回動軸21が、目標偏差値Fの変
化分、すなわち1パルス分だけ回動され、この回動によ
り被係止体49に対して係止体47が接近動されることにな
る。前記1パルス発生器63からのパルス信号は断続的に
出され、そして被係止体49の面49aに対して係止体47が
当接されることで、モータ42は停止される。
【0039】以上により、補正制御手段60によって作動
装置40を補正作動(修正)して、被係止体49に対して係
止体47が必要以上に離間されることを自動的に防止し
得、以てソフトな洗車姿勢を常に安定して維持し得る。
その際に、両検出装置50,55をアーム23の近くで作用さ
せて、誤差の少ない検出を行える。
【0040】前述したように、洗車機本体1を往復走行
させてトップブラシ装置20により被洗浄車両18の上面側
洗車を行うとき、特に布製のブラシ単体28の場合にはソ
フト化した洗車を好適に容易に行える。
【0041】上述したように作動装置40を作動させるこ
とで、図3ならびに図4の実線や仮想線に示すように、
被係止体49や回動軸21を介してアーム23が回動軸軸心21
aの回りで上下回動され、以てトップブラシ26が上下に
移動される。その際にトップブラシ26の下降限は、図3
や図4の実線で示すように、被係止体49がストッパー体
16Aに当接することで規制され、また上昇限は、図3や
図4の仮想線で示すように、被係止体49がストッパー体
16Bに当接することで規制される。
【0042】上記した実施の形態では、停止させた被洗
浄車両18に対して往復移動させて洗車を行う移動型の洗
車機を示したが、本発明においては、被洗浄車両18を搬
送しながら洗車を行う据置型の洗車機でも同様に採用し
得るものである。
【0043】上記した実施の形態では、第1検出装置50
にパルスエンコーダ51などを使用し、第2検出装置55に
ロータリ・エンコーダ56などを使用しているが、これは
逆であってもよく、また、両検出装置50,55ともにパル
スエンコーダ51などを使用した形式や、両検出装置50,
55ともにロータリ・エンコーダ56などを使用した形式で
あってもよい。さらには、両検出装置50,55として別の
構成を採用してもよい。
【0044】上記した実施の形態では、回転体として受
動スプロケット45を兼用した形式を示したが、本発明に
おいては、回転体を別個に設けた形式であってもよい。
上記した実施の形態では、トップブラシ26として布製の
ブラシ単体28を積層した形式を示したが、本発明におい
ては、従来の樹脂製のブラシ毛からなるサイドブラシを
使用した実施例も可能である。
【0045】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、作
動装置の作動により、トップブラシを所定の位置まで上
下移動させたのち、所定の位置を下方への移動限にで
き、トップブラシが被洗浄車両に対して圧接動すること
を阻止できて、ソフトな洗浄を行うことができる。さら
に、洗浄時にトップブラシに過負荷(強い接触圧)が作
用したとき、このトップブラシの上方移動力は、係止体
に対して被係止体が離間する方向に作用することから、
トップブラシを、下方向の移動限の位置に対して、規制
されていない上方向へ何ら支障なく自動的に移動でき、
以て過負荷を解消できる。その際に、上方向への移動に
よって、トップブラシの上下方向における実際の移動量
(回動軸の実際の回転量)は少ないものになり、以て第
2検出装置からの検出値は、最初の値に対し変化して低
いものになる。これにより、両検出装置からの検出値に
差が生じ、この差が設定値以上に開いたときに、補正制
御手段により作動装置を、両検出値の差が設定値以内に
なるように補正作動(修正)できて、被係止体に対して
係止体が必要以上に離間されることを自動的に防止で
き、以てソフトな洗車姿勢を常に安定して維持できる。
【0046】また上記した本発明の請求項2によると、
トップブラシの所定位置への移動は、モータを作動して
回転体を回動させ、回転体と一体の係止体を被係止部に
下方から当接して回動軸を回動させることで行うことが
できる。
【0047】そして上記した本発明の請求項3による
と、両検出装置をアームの近くで作用させることができ
て、誤差の少ない検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、洗車機のト
ップブラシ装置の要部の斜視図である。
【図2】同洗車機のトップブラシ装置の要部の一部切り
欠き正面図である。
【図3】同洗車機のトップブラシ装置の側面図である。
【図4】同洗車機のトップブラシ装置の位置決め装置部
分の縦断側面図である。
【図5】同洗車機全体の側面図である。
【図6】同洗車機のトップブラシ装置の回路説明図であ
る。
【符号の説明】
1 洗車機本体 13 車高検出装置 15 ブラケット 18 被洗浄車両 20 トップブラシ装置 21 回動軸 21a 回動軸軸心 23 アーム 24 回転軸 26 トップブラシ 27 トップブラシ軸 29 モータ(回転駆動装置) 34 ウエイト 40 作動装置 42 モータ 45 受動スプロケット(回転体) 47 係止体 48 キー 49 被係止体 49a 面 50 第1検出装置 51 パルスエンコーダ(第1検出部) 52 貫通孔(第1被検出部) 53 第1カウンタ 55 第2検出装置 56 ロータリ・エンコーダ(第2検出部) 57 回動軸端部(第2被検出部) 58 第2カウンタ 60 補正制御手段 61 第1減算器 62 第1比較器 63 1パルス発生器 66 第2減算器 67 制御部 68 第2比較器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗車機本体の両側部に設けた左右方向の
    回動軸と、両回動軸に中間部を固定した左右一対のアー
    ムと、両アームの遊端間にトップブラシ軸を介して配設
    したトップブラシと、前記トップブラシ軸に連動すべく
    アームの基端側に設けた回転駆動装置とを設けて、両回
    動軸の回動により両アームを介してトップブラシを上下
    方向で移動自在に構成し、少なくとも一方の回動軸と洗
    車機本体との間に作動装置を設け、この作動装置は、回
    動軸側の被係止体に下方から当接する係止体を回動軸軸
    心の周りで回動させることにより、前記トップブラシの
    上下方向での移動と下方向の移動限の位置決めを行うと
    ともに、下方向の移動限の位置に対してトップブラシの
    上方向への移動を許すように構成し、回動軸軸心の周り
    で回動した係止体の作動量を検出することによって、前
    記作動装置による前記トップブラシの上下方向における
    移動量を検出する第1検出装置を設けるとともに、前記
    回動軸の回転量を検出することによって、前記トップブ
    ラシの上下方向における実際の移動量を検出する第2検
    出装置を設け、両検出装置からの検出値の差が設定値以
    上に開いたときに前記作動装置を正逆に補正作動させる
    補正制御手段を設けて構成したことを特徴とする洗車機
    のトップブラシ装置。
  2. 【請求項2】 作動装置を、洗車機本体に取り付けたモ
    ータと、このモータに連動しかつ回動軸に遊転自在に外
    嵌した回転体と、この回転体に取り付けた係止体と、前
    記回動軸側に固定した被係止体とにより構成し、この被
    係止体におけるトップブラシの下方回動側の面に対し
    て、前記係止体を下方から当接自在に配設したことを特
    徴とする請求項1記載の洗車機のトップブラシ装置。
  3. 【請求項3】 第1検出装置は、洗車機本体側の第1検
    出部と回転体側の第1被検出部からなり、第2検出装置
    は、洗車機本体側の第2検出部と回動軸側の第2被検出
    部からなることを特徴とする請求項2記載の洗車機のト
    ップブラシ装置。
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