JP3201225B2 - 内燃機関の始動時燃料噴射量制御装置 - Google Patents

内燃機関の始動時燃料噴射量制御装置

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JP3201225B2 JP20343295A JP20343295A JP3201225B2 JP 3201225 B2 JP3201225 B2 JP 3201225B2 JP 20343295 A JP20343295 A JP 20343295A JP 20343295 A JP20343295 A JP 20343295A JP 3201225 B2 JP3201225 B2 JP 3201225B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(エンジ
ン)の始動時において噴射すべき燃料量を制御する装置
(始動時燃料噴射量制御装置)に関し、より詳細には、
機関冷却水温度に応じた始動時基本噴射量をクランキン
グ回転数で補正することにより始動時噴射量を算出する
始動時燃料噴射量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の始動時すなわちクラ
ンキング時においては、吸入空気量も少なく、吸気管圧
力も不安定であるため、吸入空気量を正確に計測し又は
推定することができない。そのため、始動時には、吸入
空気量にかかわらず、冷却水温度に基づいて基本噴射量
が算出される。この始動時基本噴射量は、機関が冷えて
いるほど、壁面に付着した燃料が気化しにくくなるた
め、低温側で増量せしめられている。
【0003】そして、このような水温に基づく始動時基
本噴射量に対して、クランキング回転数に応じた補正が
なされることが一般的である。その理由は、1吸入行程
で気筒内に吸入される空気の体積はクランキング回転数
に関係なく一定であるが、その空気密度が変化するため
である。すなわち、クランキング回転数が高くなると、
吸気管負圧が大きくなり、従って空気密度は小さくな
り、空燃比がリッチ側にずれる。一方、クランキング回
転数が低くなると、吸気管負圧が小さくなり、従って空
気密度は大きくなり、空燃比がリーン側にずれる。その
ため、始動時には、クランキング回転数が高くなるにつ
れて、水温に応じた基本噴射量を減量するような補正が
なされるのである(例えば、特開昭63−235633号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような始動時燃料噴射量制御においては、気化特性の変
化について考慮されておらず、極低温時でクランキング
回転数が比較的高い場合において、オーバリッチとな
り、始動困難となる可能性を有している。その理由は、
以下の通りである。
【0005】エンジンの始動は、吸入した燃料及び空気
を圧縮し、圧縮に伴う温度の上昇により燃料を気化さ
せ、着火・燃焼せしめることにより達成される。ここ
で、気化する燃料の割合について考える。 P1 =吸気圧=1 kgf/cm2 = 9.8×104 N/m21 =吸気弁閉からTDC(上死点)までの気筒容積+
燃焼室容積 T1 =吸気温 P2 =コンプレッション圧(図1で与えられる) V2 =燃焼室容積(V1 /V2 =6.5) T2 =TDC時吸気温 とおき、断熱圧縮として考えれば、ボイル・シャルルの
法則より、 P1 1 /T1 =P2 2 /T2 =一定 ∴ T2 =(P2 2 /P1 1 )T1 (ただし、T1 ,T2 は絶対温度で表す) の関係が成立する。
【0006】始動時温度(吸気温)T1 が0°C(常
温)及び−30°C(極低温)の場合について、可能性
のあるクランキング回転数NEを想定し、そのNE及び
図1よりP2 を求め、そのP2 及び上式よりT2 を求
め、さらに、T2 及び図2の蒸発特性図より気化率を算
出してみる。 (i) T1 =0°C(燃料は常温用燃料)の場合 NE [rpm] T2 [°C] 気化率 [%] 80 130 76 90 155 89 100 181 99 110 193 100 これより、T1 =0°Cの場合は、クランキング回転数
が80rpm から110rpm に変化すると、気化する燃料
は 100/76=1.316 倍になることがわかる。
【0007】 (ii) T1 =−30°C(燃料は低温用燃料)の場合 NE [rpm] T2 [°C] 気化率 [%] 60 37 2 70 60 15 80 86 36 90 108 54 これより、T1 =−30°Cの場合は、クランキング回
転数が60rpm から90rpm に変化すると、気化する燃
料は 54 /2 = 27.0 倍になることがわかる。
【0008】一般に、エンジンにおいては、最悪条件時
においても始動性を確保する必要があるため、基本噴射
量及び補正係数は、そのときの水温における最も低い気
化率(例えば、上述の例では、0°Cの場合にはNE=
80rpm における気化率=76%、−30°Cの場合に
はNE=60rpm における気化率=2%)において最適
な始動時噴射量が得られるように適合せしめられてい
る。従って、同一のクランキング回転数増加であって
も、気化率の増加は、0°Cの場合小さいが、−30°
Cの場合大きい。すなわち、−30°Cの場合、クラン
キング回転数が少し高くなるだけでも、気化率が激増す
る。
【0009】一方、水温に応じた始動時基本噴射量に対
する機関回転数補正係数は、前述のようにあくまでも吸
入空気密度の変化を補償するものであって、例えば図3
に示されるように定められるものである。すなわち、回
転数補正係数KNESTBは、回転数NE≦125rpm
では一定値(3.9)であるが、NEが125rpm を越
えるとNEの増大とともに減少し、NE=400rpm で
1.0となる。T1 =0°Cの場合に、回転数NEが8
0rpm から110rpm に変化しても、KNESTB=
3.9のままであり、基本噴射量の変化はないが、前述
のようにこの場合は気化率があまり変化しないため、問
題とならない。T1 =−30°Cで回転数NEが60rp
m から90rpm に変化した場合も、KNESTB=3.
9のままであり、基本噴射量の変化はないが、この場合
は、前述のように気化率が激増するため、オーバリッチ
になってしまう。最悪の場合には、スパークプラグの電
極に燃料が付着して、着火不能となり、エンジンは始動
不能へと陥る。
【0010】このように、機関冷却水温度に応じた始動
時基本噴射量を機関回転数で補正することにより始動時
噴射量を算出する従来の始動時燃料噴射量制御装置で
は、極低温時においては低い気化率で適合せしめられる
とともに、気化特性の変化について考慮されていないた
め、クランキング回転数が少し高くなると、オーバリッ
チとなり、始動困難となる。
【0011】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、気化
特性の変化を考慮し、極低温時においてクランキング回
転数が高くなった場合においても始動性の悪化を回避す
ることが可能な始動時燃料噴射量制御装置を提供するこ
とにより、更なる運転性の向上に寄与することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、気化特性の変
化を考慮し、機関回転数補正係数を機関冷却水温度に応
じて補正する、という基本的着想に基づき、以下に記載
されるような技術構成を採用することにより、上記目的
を達成するものである。
【0013】すなわち、本発明に係る、内燃機関の始動
時燃料噴射量制御装置は、機関冷却水温度に基づいて始
動時基本噴射量を算出する始動時基本噴射量算出手段
と、機関回転数の増大に伴う吸入空気密度の低下を補償
すべく機関回転数の増大に伴い減少する回転数補正係数
を算出する回転数補正係数算出手段と、燃料の気化特性
が大きく変化する極低温時には前記回転数補正係数算出
手段によって算出された回転数補正係数を減少補正する
回転数補正係数補正手段と、前記回転数補正係数補正手
段によって補正された回転数補正係数と前記始動時基本
噴射量とに基づいて始動時噴射量を算出する始動時噴射
量算出手段と、を具備する。
【0014】前述のように極低温時と常温時とでは、ク
ランキング回転数の変化に伴う燃料の気化率の変化が相
違するが、上述の如く構成された、本発明に係る、内燃
機関の始動時燃料噴射量制御装置においては、回転数補
正係数を補正することによりその違いが吸収され、極低
温時においてクランキング回転数が高くなった場合にお
ける始動性の悪化が回避される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施例を説明する。
【0016】図4は、本発明の一実施例に係る始動時燃
料噴射量制御装置を備えた電子制御式内燃機関の全体概
要図である。エンジン20の燃焼に必要な空気は、エア
クリーナ2でろ過され、スロットルボデー4を通ってサ
ージタンク(インテークマニホルド)6で各気筒の吸気
管7に分配される。なお、その吸入空気量は、スロット
ルボデー4に設けられたスロットル弁5により調節され
るとともに、エアフローメータ40により計測される。
また、吸入空気温度は、吸気温センサ43により検出さ
れる。さらに、吸気管圧力は、バキュームセンサ41に
よって検出される。
【0017】また、スロットル弁5の開度は、スロット
ル開度センサ42により検出される。また、スロットル
弁5が全閉状態のときには、アイドルスイッチ52がオ
ンとなり、その出力であるスロットル全閉信号がアクテ
ィブとなる。また、スロットル弁5をバイパスするアイ
ドルアジャスト通路8には、アイドル時の空気流量を調
節するためのアイドル回転数制御弁(ISCV)66が
設けられている。
【0018】一方、燃料タンク10に貯蔵された燃料
は、燃料ポンプ11によりくみ上げられ、燃料配管12
を経て燃料噴射弁60により吸気管7に噴射される。
【0019】吸気管7では、空気と燃料とが混合され、
その混合気は、吸気弁24を介してエンジン本体すなわ
ち気筒(シリンダ)20の燃焼室21に吸入される。燃
焼室21において、混合気は、ピストン23により圧縮
された後、点火されて爆発・燃焼し、動力を発生する。
そのような点火は、点火信号を受けたイグナイタ62
が、点火コイル63の1次電流の通電及び遮断を制御
し、その2次電流が、点火ディストリビュータ64を介
してスパークプラグ65に供給されることによりなされ
る。
【0020】なお、点火ディストリビュータ64には、
その軸が例えばクランク角(CA)に換算して720°
CAごとに基準位置検出用パルスを発生させる基準位置
検出センサ50、及び30°CAごとに位置検出用パル
スを発生させるクランク角センサ51が設けられてい
る。なお、実際の車速は、車速を表す出力パルスを発生
させる車速センサ53によって検出される。また、エン
ジン20は、冷却水通路22に導かれた冷却水により冷
却され、その冷却水温度は、水温センサ44によって検
出される。
【0021】燃焼した混合気は、排気ガスとして排気弁
26を介して排気マニホルド30に放出され、次いで排
気管34に導かれる。なお、排気管34には、排気ガス
中の酸素濃度を検出するO2 センサ45が設けられてい
る。さらにそれより下流の排気系には、触媒コンバータ
38が設けられており、その触媒コンバータ38には、
排気ガス中の未燃成分(HC,CO)の酸化と窒素酸化
物(NOx )の還元とを同時に促進する三元触媒が収容
されている。こうして触媒コンバータ38において浄化
された排気ガスが大気中に排出される。
【0022】エンジン電子制御ユニット(エンジンEC
U)70は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回
転数制御などを実行するマイクロコンピュータシステム
であり、そのハードウェア構成は、図5のブロック図に
示される。リードオンリメモリ(ROM)73に格納さ
れたプログラム及び各種のマップに従って、中央処理装
置(CPU)71は、各種センサ及びスイッチからの信
号をA/D変換回路75又は入力インタフェース回路7
6を介して入力し、その入力信号に基づいて演算処理を
実行し、その演算結果に基づき駆動制御回路77a〜7
7cを介して各種アクチュエータ用制御信号を出力す
る。ランダムアクセスメモリ(RAM)74は、その演
算・制御処理過程における一時的なデータ記憶場所とし
て使用される。また、バックアップRAM79は、バッ
テリ(図示せず)に直接接続されることにより電力の供
給を受け、イグニションスイッチがオフの状態において
も保持されるべきデータ(例えば、各種の学習値)を格
納するために使用される。また、これらのECU内の各
構成要素は、アドレスバス、データバス、及びコントロ
ールバスからなるシステムバス72によって接続されて
いる。
【0023】以上のようなハードウェア構成を有する内
燃機関(エンジン)において実行されるECU70のエ
ンジン制御処理について、以下、説明する。
【0024】点火時期制御は、クランク角センサ51か
ら得られるエンジン回転数及びその他のセンサからの信
号により、エンジンの状態を総合的に判定し、最適な点
火時期を決定し、駆動制御回路77bを介してイグナイ
タ62に点火信号を送るものである。
【0025】また、アイドル回転数制御は、アイドルス
イッチ52からのスロットル全閉信号及び車速センサ5
3からの車速信号によってアイドル状態を検出するとと
もに、水温センサ44からのエンジン冷却水温度等によ
って決められる目標回転数と実際のエンジン回転数とを
比較し、その差に応じて目標回転数となるように制御量
を決定し、駆動制御回路77cを介してISCV66を
制御して空気量を調節することにより、最適なアイドル
回転数を維持するものである。
【0026】また、燃料噴射制御は、基本的には、エン
ジン1回転当たりの吸入空気量に基づいて、所定の目標
空燃比を達成する燃料噴射量すなわち燃料噴射弁60に
よる噴射時間を演算し、所定のクランク角に達した時点
で燃料を噴射すべく、駆動制御回路77aを介して燃料
噴射弁60を制御するものである。なお、エンジン1回
転当たりの吸入空気量は、エアフローメータ40により
計測される吸入空気流量とクランク角センサ51から得
られるエンジン回転数とから算出されるか、又はバキュ
ームセンサ41から得られる吸気管圧力とエンジン回転
数とによって推定される。そして、かかる燃料噴射量演
算の際には、スロットル開度センサ42、吸気温センサ
43、水温センサ44等の各センサからの信号に基づく
基本的な補正、O2 センサ45からの信号に基づく空燃
比フィードバック補正、そのフィードバック補正値の中
央値が理論空燃比となるようにする空燃比学習補正、等
を加える。
【0027】さらに、燃料噴射制御には、本発明に係る
始動時燃料噴射量制御が含まれる。前述のように、始動
時すなわちクランキング時においては、吸入空気量を正
確に計測し又は推定することができないため、冷却水温
度に基づいて基本噴射量が算出される。次いで、この始
動時基本噴射量に対して、クランキング回転数に応じた
補正がなされる。そして、本発明は、気化特性の変化を
考慮し、機関回転数補正係数を機関冷却水温度に応じて
補正することにより、極低温時においてクランキング回
転数が高くなった場合における始動性の悪化を回避しよ
うとするものである。どのように機関回転数補正係数を
機関冷却水温度に応じて補正するかについて、以下、2
つの実施例を採り上げて説明する。
【0028】第1実施例は、図6に示すように、機関回
転数NEから機関回転数補正係数KNESTBを求める
曲線を、極低温時には、低回転数側にシフトし、常温時
に比べて回転数補正を低回転数のときから加えるもので
ある。すなわち、極低温時には、常温時の曲線がの
方向にシフトされるのである。なお、曲線は、図3の
曲線と同一である。換言すれば、実際の機関回転数NE
に対して、図7に示されるような、水温THWに応じた
加算補正量PLUSNEを加え、この加算補正後の機関
回転数NE及び図3(すなわち図6曲線)に基づき機
関回転数補正係数KNESTBを求めればよい。図7か
ら容易にわかるように、−40°C以下では、回転数N
Eが60rpm 増大せしめられる。こうすることにより、
前述した例で言えば、−30°Cで回転数NEが60rp
m から90rpm に変化した場合も、気化率の上昇に応じ
た分だけ、始動時噴射量を減量することができる。
【0029】この第1実施例に係る始動時燃料噴射量計
算ルーチンの処理手順は、図8のフローチャートに示さ
れる。まず、水温センサ44から求められる機関冷却水
温度THWに基づいて、図9に示されるようなマップを
参照することにより、水温THWに応じた始動時基本噴
射量TAUSTBを求める(ステップ102)。なお、
図9のマップは、あらかじめROM73に格納されてい
る。次いで、水温THWに基づいて、前述した図7のマ
ップを参照することにより、水温THWに応じた回転数
加算値PLUSNEを求める(ステップ104)。な
お、図7のマップも、あらかじめROM73に格納され
ている。次いで、下式に示す演算により、クランク角セ
ンサ51から得られる機関回転数NEを補正する(ステ
ップ106)。 NE←NE+PLUSNE 次いで、この補正後の機関回転数NEに基づいて、図3
(すなわち図6曲線)に示されるようなマップを参照
することにより、機関回転数補正係数KNESTBを求
める(ステップ108)。なお、このマップも、あらか
じめROM73に格納されている。
【0030】次のステップ110〜116では、壁面付
着量や実圧縮比の観点から、水温上昇後は機関回転数補
正係数KNESTBが大きな値をとれないようにするた
め、その上限値制限を行う。すなわち、まず、水温TH
Wに基づいて、図10に示されるようなマップを参照す
ることにより、上限ガード値KNESTMAXを求める
(ステップ110)。次いで、KNESTBとKNES
TMAXとを比較し、KNESTB<KNESTMAX
の場合はKNEST←KNESTBとし、KNESTB
≧KNESTMAXの場合はKNEST←KNESTM
AXとすることで、上限値制限実施後の機関回転数補正
係数KNESTを算出する(ステップ112,114及
び116)。
【0031】最後に、求められた始動時基本噴射量TA
USTBと上限値制限実施後の機関回転数補正係数KN
ESTとにより、次の演算を実行して最終的な始動時噴
射量TAUSTを決定する(ステップ118)。 TAUST←TAUSTB*KNEST かくして、極低温時において、クランキング回転数が高
くなり、気化率が急激に増大しても、機関回転数補正係
数が減少補正されて燃料噴射量が抑えられるため、オー
バリッチとなることはない。
【0032】次に、第2実施例について説明する。第1
実施例では、機関回転数NEを水温THWで補正した後
に機関回転数補正係数KNESTBを求めたが、第2実
施例では、機関回転数NEより機関回転数補正係数KN
ESTBを求めた後に、その機関回転数補正係数KNE
STBを水温THWに基づき減少補正する。
【0033】図11は、第2実施例に係る始動時燃料噴
射量計算ルーチンの処理手順を示すフローチャートであ
る。まず、第1実施例のステップ102(図8)と同様
に、水温THWに基づいて始動時基本噴射量TAUST
Bを求める(ステップ202)。次いで、クランク角セ
ンサ51から得られる機関回転数NEに基づいて、図3
に示されるようなマップを参照することにより、機関回
転数補正係数KNESTBを求める(ステップ20
4)。次いで、水温THWに基づいて、図12に示され
るようなマップを参照することにより、機関回転数補正
係数KNESTBを補正するための係数KNESTCを
求める(ステップ206)。図12に示されるように、
このKNESTCは、例えば、0°以上では1.0であ
るが、0°C以下では、水温が下がるにつれて小さな値
になっていく。
【0034】次いで、ステップ206で求められたKN
ESTCに応じて、ステップ204で求められたKNE
STBを減少補正すべく、次の演算を行う(ステップ2
08)。 KNESTB←KNESTB*KNESTC 以下のステップ210〜218は、第1実施例のステッ
プ110〜118(図8)と同一である。こうして、第
2実施例においても、第1実施例と同様の効果が得られ
る。
【0035】以上、本発明の実施例について述べてきた
が、もちろん本発明はこれに限定されるものではなく、
様々な実施例を案出することは当業者にとって容易なこ
とであろう。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
気化特性の変化を考慮することにより、極低温時におい
てクランキング回転数が高くなった場合においても始動
性の悪化を回避することが可能な始動時燃料噴射量制御
装置が提供され、運転性が向上する。すなわち、極低温
時と常温時とでは、クランキング回転数の変化に伴う燃
料の気化率の変化が相違するが、本発明によれば、回転
数補正係数を補正することによりその違いが吸収され、
かかる始動性の悪化が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランキング回転数NEとコンプレッション圧
力P2 との関係を例示する特性図である。
【図2】燃料温度と気化率との関係を例示する特性図で
ある。
【図3】機関回転数NEから補正係数KNESTBを求
めるためのマップを例示する図である。
【図4】本発明の一実施例に係る始動時燃料噴射量制御
装置を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。
【図5】本発明の一実施例に係るエンジンECUのハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【図6】第1実施例における、補正係数KNESTBの
補正を説明するための図である。
【図7】水温THWに基づいて機関回転数NEに対する
加算補正項PLUSNEを求めるためのマップを例示す
る図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る始動時燃料噴射量計
算ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】機関冷却水温度THWに基づいて始動時基本噴
射量TAUSTBを求めるためのマップを例示する図で
ある。
【図10】機関冷却水温度THWに基づいて機関回転数
補正係数の上限ガード値KNESTMAXを求めるため
のマップを例示する図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る始動時燃料噴射量
計算ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】機関冷却水温度THWに基づいて機関回転数
補正係数KNESTBを減少補正するための補正係数K
NESTCを定めるマップを例示する図である。
【符号の説明】
2…エアクリーナ 4…スロットルボデー 5…スロットル弁 6…サージタンク(インテークマニホルド) 7…吸気管 8…アイドルアジャスト通路 10…燃料タンク 11…燃料ポンプ 12…燃料配管 20…エンジン本体(気筒) 21…燃焼室 22…冷却水通路 23…ピストン 24…吸気弁 26…排気弁 30…排気マニホルド 38…触媒コンバータ 40…エアフローメータ 41…バキュームセンサ 42…スロットル開度センサ 43…吸気温センサ 44…水温センサ 45…O2 センサ 50…基準位置検出センサ 51…クランク角センサ 52…アイドルスイッチ 53…車速センサ 60…燃料噴射弁 62…イグナイタ 63…点火コイル 64…点火ディストリビュータ 65…スパークプラグ 66…アイドル回転数制御弁(ISCV) 70…エンジンECU 71…CPU 72…システムバス 73…ROM 74…RAM 75…A/D変換回路 76…入力インタフェース回路 77a,77b,77c…駆動制御回路 79…バックアップRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/06 330 F02D 45/00 312

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関冷却水温度に基づいて始動時基本噴
    射量を算出する始動時基本噴射量算出手段と、機関回転数の増大に伴う吸入空気密度の低下を補償すべ
    く機関回転数の増大に伴い減少する回転数補正係数 を算
    出する回転数補正係数算出手段と、燃料の気化特性が大きく変化する極低温時には前記回転
    数補正係数算出手段によって算出された 回転数補正係数
    減少補正する回転数補正係数補正手段と、 前記回転数補正係数補正手段によって補正された回転数
    補正係数と前記始動時基本噴射量とに基づいて始動時噴
    射量を算出する始動時噴射量算出手段と、 を具備する、内燃機関の始動時燃料噴射量制御装置。
JP20343295A 1995-08-09 1995-08-09 内燃機関の始動時燃料噴射量制御装置 Expired - Fee Related JP3201225B2 (ja)

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