JP3201174B2 - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

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JP3201174B2
JP3201174B2 JP24566894A JP24566894A JP3201174B2 JP 3201174 B2 JP3201174 B2 JP 3201174B2 JP 24566894 A JP24566894 A JP 24566894A JP 24566894 A JP24566894 A JP 24566894A JP 3201174 B2 JP3201174 B2 JP 3201174B2
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optical
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housing
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芳宣 黒沢
哲 高杉
真之 志田
則明 竹谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光モジュールに関し、特
に光導波路の光デバイスの温度依存性をなくした光モジ
ュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光モジュールとして、図5
(A),(B),(C)に示すものがある。この光モジ
ュールは1次筐体8に光導波路等の光デバイス1を実装
し、1次筐体8を台座21A,21Bを介して2次筐体
7A,7Bに固定している。この固定は2次筐体7A,
7Bの本体部7A(7Bは蓋)にボルト26およびナッ
ト27で行われている。1次筐体8の裏面には、ヒー
タ,クーラ等の温度調節器6が固定されており、光デバ
イス1には、支持部3,5によって支持された光ファイ
バ2,4の被覆層の除去された光ファイバ2A,4Aが
融着されている。
【0003】以上の構成において、温度調節器6への電
力供給を制御することにより光デバイス1を一定温度に
維持している。従って、2次筐体7A,7Bの外部で温
度変化があったとしても1次筐体8と2次筐体7A,7
Bの間の断熱空間によって光デバイス1の温度は安定制
御される。
【0004】図6は光モジュールを示し、光ファイバ
2,4がV溝ブロック3,5によってスラブ型光導波路
1に光結合しており、光導波路1は裏面にヒータ,クー
ラ等の温度調節器6(リード6Aを有する)が固定され
ており、筐体7A,7Bの中に収納されている。スラブ
型光導波路1は1本のアレイ導波路1Aと、スラブ導波
路1B,1Dと、ループ状の8本のアレイ導波路1C
と、8本のアレイ導波路1Eを有し、1×8光合分波導
波路を構成しており、ループ状アレイ導波路1Cの光路
長差によって数nmの合分波特性を有する。
【0005】以上の構成において、温度調節器6への電
力供給量を制御することによって光導波路1を一定温度
に維持し、熱伸縮によって光路長が変化し、それによっ
て合分波特性が変化するのを防いでいる。光導波路1は
石英で構成されており、合分波時の中心波長の温度依存
性は約0.01nm/℃と比較的大きい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光モジ
ュールによると、1次筺体と2次筺体は熱伝導率の良い
金属製のボルトおよびナットによって固定されているた
め、温度調節器で発生する熱を2次筺体へ散逸させてし
まうので、温度調節効率の向上に限界がある。また、上
記光モジュールによると、光導波路を構成する石英の熱
伝導率は1.5〜2.0W/m・kと低く、従って、裏
面から加熱あるいは冷却しても光導波路の基板全体を均
一の温度にすることが困難である。このため、一部の導
波路で合分波特性が劣化し、分波中心波長にシフトが生
じる。更に、温度調節器を接着剤で光導波路に固定して
いるので、接着剤が硬化時に収縮して光導波路に歪を与
え、これによって合分波中心波長がシフトする。
【0007】従って、本発明の目的は温度調節効率を向
上させる光モジュールを提供することである。
【0008】本発明の他の目的は合分波中心波長がシフ
トしない光モジュールを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、光ファイバと接続された光導波路等の光デ
バイスを搭載した1次筐体と、前記1次筐体を台座を介
して支持した2次筐体と、前記1次筐体に固定されて前
記1次筐体の温度を調節する温度調節器より構成され、
前記台座は非金属によって構成されていることを特徴と
する光モジュールを提供し、また、光ファイバと接続さ
れた光導波路等の光デバイスを収容した1次筐体と、前
記1次筐体の外壁面に固定された温度調節器と、前記温
度調節器を有した前記1次筐体を収容した2次筐体より
構成され、前記1次筐体は10W/m・k以上の熱伝導
率を有することを特徴とする光モジュールを提供する。
【0010】
【作用】本発明の第1の特徴によると、1次筐体と2次
筐体を固定する台座を金属か非金属に換えたので、台
座の断熱特性を10倍にした。金属、非金属および空気
(空間)の熱伝導率は以下の通りである。 金 属 : 10〜400(W/m・k) 非金属 : 1(W/m・k)以下 空 気 : 0.03
【0011】本発明の第2の特徴によると、光導波路等
の光デバイスを熱伝導率が10W/m・k以上の1次筐
体に収納したので、光デバイスが熱伝導率の小さい石英
から構成されていても全体が一様な温度に保持される。
熱伝導率を10W/m・k以上としたのは、光デバイス
のサイズを数10mm程度としたときに必要とされる値
である。光ファイバを1次筐体に固定する実施態様で
は、1次筐体の線膨張係数を10×10-6/k以下とし
ている。1次筐体の長さを数10mmとすると、線膨張
係数が10×10-6/k以上にしたとき、約100°C
の温度変化により光ファイバが破断する熱伸縮量にな
る。
【0012】
【実施例】図1(A),(B),(C)は本発明の第1
の実施例を示し、図5(A),(B),(C)と同一の
部分は同一の引用数字を付したので重複する説明は省略
する。図1(A),(B),(C)において、台座11
A,11Bは非金属、例えば、ポリプロピレンで構成さ
れており、1次筐体8を貫通する突起17を有し、2次
筐体7Aと短尺のボルト16によって固定されている。
突起17はスリット17Aによって弾性力が付与されて
おり、1次筐体8との係合を強化している。
【0013】以上の構成において、温度調節器6によっ
て温度調節される1次筐体8の熱の散逸は非金属製台座
11Aによって低減する。
【0014】図2は本発明の第2の実施例を示し、図6
(A)と同一の部分は同一の引用数字を付したので重複
する説明は省略する。図2においてV溝ブロック3,5
を介して光ファイバ2,4と接続された光デバイス1は
本体8Aと蓋8Bよりなる1次筐体8A,8Bに収納さ
れており、本体8Aの裏面に温度調節器6(リード6A
を有する)が接着固定されている。1次筐体8A,8B
は熱伝導率が30(W/m・k),線膨張係数が1×1
-6/kのインバーによって構成されている。1次筐体
8A,8Bは2次筐体7A,7Bに収納されている。
【0015】図3は光デバイスを1×8光導波路型狭帯
域合分波器とし、電力調節器6の電力供給量の制御によ
り電力調節器6の温度を70°Cにしたときの出力ポー
ト1〜8の中心波長のシフト量を示す。○印は図2の実
施例のデータであり、△印は図6(A),(B)の従来
の光モジュールのデータである。
【0016】このデータによると、本発明では、1〜8
の全ての出力ポートにおいて中心波長のシフトはなく、
光導波路が一様に加熱されていることを示している。
【0017】しかし、従来の光モジュールによると、1
〜3の出力ポートにおいて、0.01〜0.03nmの
中心波長のシフトが観察された。これは光導波路内で数
°C幅の温度分布が発生していることを示すものであ
る。
【0018】図4は本発明の第3の実施例を示し、図2
の同一の部分は同一引用数字を付したので重複する説明
は省略するが、1次筐体8は開口部8Cを有する構造に
なっており、その裏面に温度調節器6が接着固定され
る。この実施例では、1次筐体8が光ファイバ2,4を
固定しないので、線膨張係数に関係なく、熱伝導率だけ
を考慮して材質を選定すれば良い。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の光モジュー
ルによると、1次筐体を非金属製台座を介して2次筐体
に固定したので、温度調節効率を向上させることがで
き、また、光デバイスを熱伝導率の良い1次筐体に収容
し、この1次筐体の温度を調節するようにしたので、合
分波中心波長のシフトを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施例を示す斜視図、
(B)は(A)の断面図,(C)は(B)の一部拡大
図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す分解斜視図。
【図3】第2の実施例の特性を従来と比較して示すグラ
フ。
【図4】本発明の第3の実施例を示す分解斜視図。
【図5】(A)は従来の第1の光モジュールを示す説明
図、(B)は(A)の断面図、(C)は(B)の一部拡
大図。
【図6】(A)従来の第2の光モジュールを示す分解斜
視図、(B)は(A)のスラブ型光導波路を示す説明
図。
【符号の説明】
1────────── 光デバイス 2,2A,4,4A── 光ファイバ 3,5──────── 支持部あるいはV溝ブロック 6────────── ヒータあるいはクーラ 7A,7B────── 2次筐体 8,8A,8B──── 1次筐体 11A,11B──── 台座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志田 真之 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社オプトロシステム研究所 内 (72)発明者 竹谷 則明 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社オプトロシステム研究所 内 (56)参考文献 特開 平4−110804(JP,A) 特開 平3−58006(JP,A) 特開 平2−73207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/14 G02B 6/26 - 6/27 G02B 6/30 - 6/35 G02B 6/42 - 6/43

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバと接続された光導波路等の光
    デバイスを搭載した1次筐体と、 前記1次筐体を台座を介して支持した2次筐体と、 前記1次筐体に固定されて前記1次筐体の温度を調節す
    る温度調節器より構成され、 前記台座は非金属によって構成されていることを特徴と
    する光モジュール。
  2. 【請求項2】 前記1次筐体は、10W/m・k以上の
    熱伝導率を有する構成のクレーム1記載の光モジュー
    ル。
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