JP4219672B2 - 光モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信等に使用される光モジュールに関するものである。
【0002】
【背景技術】
光通信において、波長合分波等の機能を持つ光部品が広く用いられている。光部品は様々に形成されているが、中でも基板上に光導波路の回路である光導波路回路(PLC;Planar Lightwave Circuit)が形成された光導波路チップを有する光部品は、その集積性、量産性から実用化が進んでいる。なお、光導波路チップは、シリコンや石英の基板上に石英系の材料等から成る光導波路形成領域(光導波路形成層)に光導波路回路が形成されて成る。
【0003】
図5には、光導波路チップ10の例が示されており、該光導波路チップ10は基板11上の光導波路形成領域(光導波路形成層)に光導波路回路12が形成されて成る。図5の光導波路回路12は、アレイ導波路回折格子の回路が形成された光導波路の回路の構成例が示されている。アレイ導波路回折格子は、波長多重通信用として用いられている。
【0004】
例えば図6に示されるように、上記アレイ導波路回折格子の回路を備えた光導波路回路12を有する光導波路チップ10とこの光導波路チップ10の温度を調整するために均熱板31を介して光導波路チップ10の基板11側に配置されたヒーター素子30とを有する光部品1は、パッケージ2内に収容され、光モジュールとして用いられる。また、光部品1の光導波路チップ10の4隅には、光部品1がパッケージ2内に保持される光部品保持部4としての支柱が配置されている。
【0005】
図6に示される光モジュールは、光導波路チップ10の一端側に接続された第1の光ファイバ3(3a)と、光導波路チップ10の他端側に接続された第2の光ファイバ3(3b)とを有している。これらの光ファイバ3(3a、3b)は、それぞれ一端側が光導波路チップ10に接続され、他端側がパッケージ2から外部に引き出されている。光ファイバ3(3a、3b)は、パッケージ2に接着剤(図示せず)等により固定されている。
【0006】
第1、第2の光ファイバ3a、3bは、それぞれ、例えば複数の光ファイバが並設された光ファイバテープ心線により形成されており、光ファイバテープ心線の接続端面には光ファイバアレイ21が設けられている。第1、第2の光ファイバ3a、3bと光導波路チップ10との接続、すなわち、光ファイバアレイ21と光導波路チップ10との接続は接着剤を用いて固定されている。
【0007】
また、光導波路チップ10の光導波路回路12面の接続端面側には光導波路チップ上板20が貼り付けられ、光導波路チップ10と第1、第2の光ファイバ3a、3bのそれぞれの端部の光ファイバアレイ21との接続がより安定なものとなっている。
【0008】
パッケージ2はパッケージ本体2aと蓋部2bとを有しており、主に、アルミニウムやステンレス等の金属やプラスチックにより形成されている。パッケージ2内に光部品1および光部品1と光ファイバ3(3a、3b)との接続部が収容されることにより、これらが保護されている。
【0009】
ところで、光モジュールは、例えば0℃〜70℃といった温度範囲で使用されることを前提とするため、その温度範囲で特性が変化しないことが要求されている。アレイ導波路回折格子をはじめとし、温度変化が光学特性に大きな影響を与える光導波路チップ10に関しては、温度調節が必要となる。
【0010】
そこで、図6に示されるような光モジュールにおいて、パッケージ2内にヒーター素子30を設け、光導波路チップ10を例えば70℃〜80℃といった一定の温度の値に加熱保持する方式が適用されている。このようなヒーター素子30を設けた光モジュールにおいては、ヒーター素子の消費電力ができるだけ小さいことが要求されている。例えば使用環境温度範囲0℃〜70℃において、最大消費電力が5W以下であることが求められている。
【0011】
この低消費電力を実現するために、以下のような構造が考案されている。この提案は、1〜4本の支柱を介して光部品をパッケージ内に浮かせて収容する構成のものである。
【0012】
この提案では、支柱固定面の面積は0.03〜1cmに形成され、光部品と支柱との接触面積及び支柱とパッケージとの接触面積が小さくなり、光導波路チップからパッケージへの熱伝導量が小さくなることにより、ヒーター素子の消費電力が小さくなる方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開平11−014844号公報「ヒーター加熱導波路の実装方法およびそのパッケージ」
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、波長多重通信システムの高機能化、高性能化、波長多重化される波長数(波長多重数)の増加に伴い、アレイ導波路回折格子にも多波長で狭チャンネル間隔の波長合分波器としての性能が求められている。
【0015】
しかしながら、アレイ導波路回折格子においては、波長多重数が多くなると光導波路チップの面積が大きくなる。
【0016】
例えば、一般的な100GHz−16chのアレイ導波路回折格子の光導波路チップの面積は、30mm×30mm=900mm程度であるが、100GHz−48chのアレイ導波路回折格子の光導波路チップの面積は、例えば、60mm×30mm=1800mm程度と大きくなる。
【0017】
上記のように、光導波路チップ10の面積が大きくなると、ヒーター素子30の消費電力も大きくなり、光通信システム側から求められている使用環境温度範囲0℃〜70℃において、最大消費電力が5W以下であることことが満足されないという問題があった。
【0018】
本発明は、上記従来の課題を解決するために成されたものであり、消費電力が少ない光モジュールを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明は、温度に依存して光透過特性が変化する光導波路回路が基板上に形成された光導波路チップと、該光導波路チップの温度を調節するヒーター素子とを有する光部品がパッケージ内に収容された光モジュールにおいて、前記光導波路チップの面積が約1400mm以上に形成されており、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が1.6mm以上に形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0020】
また、第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、光導波路チップの面積が大きくなるにつれて、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が連続的または段階的に大きく形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0021】
さらに、第3の発明は、上記第1の発明の構成に加え、光導波路チップの面積が約1400mmに形成されているとき、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が1.6mm以上に形成されており、光導波路チップの面積が約2000mmに形成されているとき、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が1.9mm以上に形成されている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0022】
さらに、第4の発明は、上記第1の発明乃至第3の発明のいずれか一つの構成に加え、前記パッケージの材質がプラスチックである構成をもって課題を解決する手段としている。
【0023】
さらに、第5の発明は、上記第4の発明の構成に加え、前記プラスチックがポリフェニレンサルファイドである構成をもって課題を解決する手段としている。
【0024】
さらに、第6の発明は、上記第1の発明乃至第5の発明のいずれか一つの構成に加え、使用環境温度におけるヒーター素子の消費電力が5W以下である構成をもって課題を解決する手段としている。
【0025】
さらに、第7の発明は、上記第1の発明乃至第6の発明のいずれか一つの構成に加え、前記光導波路回路がアレイ導波路回折格子の回路である構成をもって課題を解決する手段としている。本願の請求項1に係る発明は、上記第1、第4、第5、および第6の発明をまとめ、さらに実施例に限定した補正をしたもので、その要旨は、温度に依存して光透過特性が変化する光導波路回路が基板上に形成された光導波路チップと、該光導波路チップの温度を調節するヒーター素子とを有する光部品が、ポリフェニレンサルファイドからなるパッケージ内に収容された光モジュールにおいて、
前記パッケージ内にはその内壁側から前記光部品1のエッジ部側に向けて突出形成されている光部品保持部4が設けられ、
前記光部品は前光部品保持部の突出先端により線接触で保持され、
前記光導波路チップの面積が約1400mm以上に形成されており、前記ヒーター素子の使用環境温度0℃〜70℃における消費電力の最大値が5W以下になるように、前記光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離dまたはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離dのいずれか短い方の距離dminおよびいずれか長い方の距離dmaxが、それぞれ1.6mm以上、6.4mm以下に形成されていることを特徴とする光モジュールである。
また、本願の請求項2に係る発明は、前記光導波路チップの面積が約2000mm以上に形成されており、前記ヒーター素子の使用環境温度0℃〜70℃における消費電力の最大値が5W以下になるように、前記光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離dまたはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離dのいずれか短い方の距離dminおよびいずれか長い方の距離dmaxが、それぞれ1.9mm以上、6.4mm以下に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュールである。
さらに本願の請求項3に係る発明は、前記光導波路回路がアレイ導波路回折格子の回路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光モジュールである。
【0026】
本発明者は、上記の光モジュールのヒーター素子の消費電力を少なくし、光通信システム側からの要求値5W以下を満足するためには、光導波路チップの面積に対応させて、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面(ヒーター素子の光導波路チップと対向する面と反対側の面)と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離を大きくすることが重要であると考え、以下の検討を行った。
【0027】
つまり、本発明者は、光導波路チップの面積と、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離と、ヒーター素子の消費電力との関係を検討した。なお、前記ヒータ素子の消費電力は上記光モジュールの使用環境温度0℃から70℃の範囲内でのヒーター素子の消費電力の最大値である。その結果は表1および図4に示されている。
【0028】
【表1】
Figure 0004219672
【0029】
これらの結果から、光導波路チップの面積が約1400mmである光モジュールにおいては、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が小さいと消費電力は大きく、該距離が大きくなると消費電力は小さくなる。前記距離が1.6mm以上であると、消費電力は5W以下を満足し、前記距離が1.6mm未満であると、消費電力は5Wを越えてしまうことがわかった。
【0030】
また、光導波路チップの面積が約2000mmである光モジュールにおいては、光導波路チップの面積が約1400mmである光モジュールの消費電力より大きくなるが、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が小さいと消費電力は大きく、該距離が大きくなると消費電力は小さくなる。前記距離が1.9mm以上であると、消費電力は5W以下を満足し、前記距離が1.9mm未満であると、消費電力は5Wを越えてしまうことがわかった。
【0031】
本発明は、上記発明者の検討に基づいて構成されたものであり、光導波路チップの面積に対応させて、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が適宜設定されることにより、ヒーター素子の消費電力が小さくできる。
【0032】
したがって、本発明の光モジュールにおいては、ヒーター素子の消費電力が小さい光モジュールが実現できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
【0034】
図1には、本発明に係わる光モジュールの実施形態例の構成が示されている。図1は、本実施形態例の光モジュールを側面から見た構成図である。
【0035】
図1に示されるように、本実施形態例の光モジュールは、パッケージ2と、該パッケージ2内に収容された光部品1とを有している。光部品1は、基板11上に光導波路回路12が形成された光導波路チップ10とこの光導波路チップ10の温度を調整するための光導波路チップ10の基板11側に配置されたヒーター素子30とを有している。光導波路チップ10は、図5に示されるような、基板11上に光導波路回路12としてのアレイ導波路回折格子の回路が形成されたものである。
【0036】
図2は、本実施形態例の光モジュールの光導波路チップ10とヒーター素子30とから成る光部品1の要部を説明する説明図である。なお、図2には、光ファイバ3(3a、3b)と光ファイバアレイ21も合わせて示されている。図2に示されるように、本実施形態例の光モジュールにおいては、ヒーター素子30は均熱板を介さずに光導波路チップ10の基板11側に配置されている。
【0037】
さらに、パッケージ2内に光部品保持部4が設けられており、図3に示されるように、光部品1は光部品保持部4により保持されて、パッケージ2内に固定収容されている。光部品保持部4はパッケージ2の内壁側から光部品1のエッジ部側に向けて突出形成されている。これらの光部品保持部4の突出先端側がそれぞれ、光部品1のエッジ部に線接触されている。この構成の光部品保持部4は特願2002−020379にて提案されているものであり、未だ公開になっていないものである。
【0038】
図1に示されるように、光導波路チップ10の光導波路回路12が形成された面と対向するパッケージ内面との距離をdとし、ヒーター素子の下面(ヒーター素子の光導波路チップ10と対向する面と反対側の面)と対向するパッケージ内面との距離をdとしている。
【0039】
本実施形態例の第1実施例においては、前記アレイ導波路回折格子の回路が形成された光導波路回路12は100GHz−40ch用であり、光導波路チップ10の面積は約1400mmである。また、パッケージの材質はポリフェニレンサルファイド(PPS)が用いられており、光モジュールの厚さは12mmに形成されている。
【0040】
光導波路チップ10の光導波路回路12が形成された面と対向するパッケージ内面との距離dまたはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離dとのいずれか短い方の距離をdmin(以下距離dminという)としたとき、該距離dminに対するヒーター素子30の使用環境温度0℃〜70℃における消費電力の最大値を測定した結果が図4の特性線aに示されている。
【0041】
上記距離dおよび距離dをそれぞれ3.6mmとしたとき、第1実施例の光モジュールの使用環境温度0℃〜70℃におけるヒータ素子30の消費電力の最大値は約3.5Wであった。
【0042】
図4の特性線aからわかるように、光導波路チップ10の面積が約1400mmである第1実施例の光モジュールにおいては、前記距離dminを1.6mm以上とすることにより、使用環境温度0℃〜70℃におけるヒーター素子30の消費電力の最大値を5W以下とできる。
【0043】
前記光導波路チップ10の光導波路回路12が形成された面と対向するパッケージ内面との距離dまたはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離dとのいずれか長い方の距離をdMAX(以下距離dMAXという)としたとき、前記距離dMAXの上限値は6.4mm以下とすることが望ましい。この距離dMAXの上限6.4mmの値は、それ以上大きくしても消費電力の低減が見込めなく、逆に消費電力が増大してしまう臨界値である。また、光モジュールの厚さをできる限り薄く形成することにも寄与する。
【0044】
また、本実施形態例の第2実施例においては、第1実施例とほぼ同様に構成されており、第1実施例と異なる点は、前記アレイ導波路回折格子の回路が形成された光導波路回路12は100GHz−70ch用であり、光導波路チップ10の面積は約2000mmである。
【0045】
前記距離dminに対するヒーター素子30の使用環境温度0℃〜70℃における消費電力の最大値を測定した結果が図4の特性線bに示されている。
【0046】
図4の特性線bからわかるように、光導波路チップ10の面積が約2000mmである第2実施例の光モジュールにおいては、前記距離dminを1.9mm以上とすることにより、使用環境温度0℃〜70℃におけるヒーター素子30の消費電力の最大値を5W以下とできる。第1実施例と同様、前記距離dMAXの上限を6.4mm以下とすることが望ましい。
【0047】
本実施形態例は、以上のように構成されており、光導波路チップ10の面積に対応させて、光導波路チップ10の光導波路回路12が形成された面と対向するパッケージ内面との距離dまたはヒーター素子の下面(ヒーター素子の光導波路チップ10と対向する面と反対側の面)と対向するパッケージ内面との距離dとのいずれか短い方の距離をdminとしたとき、該距離dminを所定値以上とすることにより、ヒータ素子30の使用環境温度0℃〜70℃における消費電力の最大値を5W以下と小さくすることができる。
【0048】
上記実施形態例では、光導波路チップ10は、アレイ導波路回折格子の回路を有する光導波路回路12の光導波路チップ10としたが、本発明の光モジュールに適用される光導波路チップ10はアレイ導波路回折格子の回路を有する光導波路回路12の光導波路チップ10に限定されるものではなく、温度に依存して光透過特性が変化する光導波路回路が基板上に形成された光導波路チップであればよい。
【0049】
また、上記実施形態例では、ヒーター素子30は光導波路チップ10の基板11側に配置されているが、ヒーター素子30は光導波路チップ10の光導波路回路12が形成されている側に配置されていてもよい。ヒータ素子30の前記配置位置は適宜選択されるものである。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、温度に依存して光透過特性が変化する光導波路回路が基板上に形成された光導波路チップと、該光導波路チップの温度を調節するヒーター素子とを有する光部品がパッケージ内に収容された光モジュールにおいて、前記光導波路チップの面積が約1400mm以上に形成されており、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面(ヒーター素子の光導波路チップ10と対向する面と反対側の面)と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が1.6mm以上に形成されているので、光導波路チップの温度調節を行うヒーター素子の消費電力を5W以下と小さくすることができる。
【0051】
また、本発明において、光導波路チップの面積が大きくなるにつれて、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が連続的または段階的に大きく形成されている構成によれば、光導波路チップの面積に対応させて、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が連続的または段階的に所定値に形成されることで、ヒーター素子の消費電力を小さくすることができる。
【0052】
さらに、本発明において、光導波路チップの面積が1400mmに形成されているとき、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が1.6mm以上に形成されており、光導波路チップの面積が2000mmに形成されているとき、光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離またはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離のいずれか短い方の距離が1.9mm以上に形成されている構成によれば、低消費電力化が実現される。
【0053】
さらに、本発明において、前記パッケージの材質がプラスチックである構成によれば、光部品からパッケージ側への熱伝導をより一層小さくすることができ、光部品の温度調節をより一層効率的に行うことができ、ヒーター素子の消費電力を小さくすることができる。
【0054】
さらに、本発明において、前記プラスチックがポリフェニレンサルファイドである構成によれば、熱伝導率が0.27W/(m・K)と小さく、光部品からパッケージ側への熱伝導をより一層小さくすることができ、光部品の温度調節をさらにより一層効率的に行うことができ、ヒーター素子の消費電力を小さくすることができる。
【0055】
さらに、本発明において、使用環境温度におけるヒーター素子の消費電力が5W以下である構成によれば、光通信システム側から要求されている5W以下の低消費電力化が実現される。
【0056】
さらに、本発明において、前記光導波路回路がアレイ導波路回折格子の回路である構成によれば、低消費電力のアレイ導波路回折格子の回路を有する光導波路チップの光モジュールが実現される。
【0057】
さらに、本発明において、光導波路チップは温度に依存して光透過特性が変化する光導波路の回路が基板上に形成された光導波路回路を有する構成によれば、光導波路回路が形成される様々な回路構成を適宜設定することにより、光の分岐、合分波等、様々な機能を有する低消費電力化の光モジュールを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光モジュールの実施形態例が示されている構成図である。
【図2】上記実施形態例の光モジュールにおける光部品を説明する説明図である。
【図3】上記実施形態例の光モジュールにおける光部品保持部と、その光部品保持形態の説明図である。
【図4】距離dminとヒータ素子の消費電力との関係を示すグラフである。
【図5】アレイ導波路回折格子の回路を有する光導波路回路の例を示す説明図である。
【図6】従来の光モジュールの構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光部品
2 パッケージ
3 光ファイバ
4 光部品保持部
10 光導波路チップ
11 基板
12 光導波路回路
20 光導波路チップ上板
21 光ファイバアレイ
30 ヒータ素子
31 均熱板

Claims (3)

  1. 温度に依存して光透過特性が変化する光導波路回路が基板上に形成された光導波路チップと、該光導波路チップの温度を調節するヒーター素子とを有する光部品が、ポリフェニレンサルファイドからなるパッケージ内に収容された光モジュールにおいて、
    前記パッケージ内にはその内壁側から前記光部品1のエッジ部側に向けて突出形成されている光部品保持部4が設けられ、
    前記光部品は前光部品保持部の突出先端により線接触で保持され、
    前記光導波路チップの面積が約1400mm以上に形成されており、前記ヒーター素子の使用環境温度0℃〜70℃における消費電力の最大値が5W以下になるように、前記光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離dまたはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離dのいずれか短い方の距離dminおよびいずれか長い方の距離dmaxが、それぞれ1.6mm以上、6.4mm以下に形成されていることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記光導波路チップの面積が約2000mm以上に形成されており、前記ヒーター素子の使用環境温度0℃〜70℃における消費電力の最大値が5W以下になるように、前記光導波路チップのヒーター素子が配置されていない面と対向するパッケージ内面との距離dまたはヒーター素子の下面と対向するパッケージ内面との距離dのいずれか短い方の距離dminおよびいずれか長い方の距離dmaxが、それぞれ1.9mm以上、6.4mm以下に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記光導波路回路がアレイ導波路回折格子の回路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光モジュール。
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