JP3200749B2 - 合成樹脂エマルジョン - Google Patents

合成樹脂エマルジョン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性の優れた合
成樹脂エマルジョンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、SBR(スチレン−ブ
タジエン共重合ゴム)、(メタ)アクリル酸エステル−
スチレン共重合体、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重
合体)、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂
等の合成樹脂のエマルジョンは、エマルジョン塗料、繊
維加工、接着剤、紙加工、皮革の仕上加工、フロアポリ
ッシュ、ポリマーコンクリート等の広範な用途に使用さ
れている。
【0003】これらの合成樹脂エマルジョンの一般的な
製造法としては、界面活性剤と水の存在下に原料の不飽
和モノマーをラジカル重合する方法や、ポリアミド樹
脂、ウレタン樹脂のように重合により高分子体を形成さ
せた後、界面活性剤を用いて乳化させる方法が採られて
いる。いずれの方法で得られる合成樹脂エマルジョンに
おいても、低分子量のアニオン性、カチオン性、あるい
は非イオン性の界面活性剤を乳化剤として使用している
ので、その乾燥塗膜は、この界面活性剤の作用により帯
電防止性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の合成樹脂エマルジョンの塗膜における帯電防
止性は、界面活性剤の特性に基づくものであるために、
その性能は界面活性剤の特性の域を出なかった。
【0005】即ち、 帯電防止性の湿度依存性が大きい。 塗膜が水と接触した場合、界面活性剤が流出し帯電防
止性が減少または消失する。 という問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】本発明は上記に鑑
みてなされたもので、式:
【化4】 で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、一般
式:
【化5】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および一
般式:
【化6】 (式中、Rは炭素数2〜8のアルキレン基、Rおよ
びRはそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
アルキル基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CHOSOまたはCOSO
を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
量1,000〜50,000のアクリルアミド系共重合
体の水性組成物を、(メタ)アクリル酸エステル−スチ
レン共重合体を含有してなる合成樹脂エマルジョンの固
形分100重量部(以下、単に部という)に対し、固形
分で0.5〜20部含有してなる合成樹脂エマルジョン
である。
【0007】[手段を構成する要件] アクリルアミド系共重合体の構成 本発明に用いるアクリルアミド系共重合体は、前記のよ
うに、式:
【化7】 で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、一般
式:
【化8】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および一
般式:
【化9】 (式中、Rは炭素数2〜8のアルキレン基、Rおよ
びRはそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
アルキル基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、X
はハロゲン原子、CHOSOまたはCOSO
を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
量1,000〜50,000のアクリルアミド系共重合
体である。
【0008】前記アクリルアミド系共重合体中の式:
【化10】 で表わされるエチレン構造単位の割合は65〜99モル
%である。このエチレン構造単位の割合が65モル%未
満である場合には、前記アクリルアミド系共重合体の軟
化点が低くなって高温または高湿下で乾燥塗膜にタック
やベタツキなどの粘着性が生じ、また99モル%を超え
る場合には、前記帯電防止性が小さくなりすぎる。な
お、本発明においては、前記エチレン構造単位の割合
は、粘着性および帯電防止性の釣り合いの点から、85
〜97モル%であることが特に好ましい。
【0009】前記アクリルアミド系共重合体の中の一般
式:
【化11】 (式中、Rは前記と同じ)で表わされるアクリレート
構造単位の割合は0〜15モル%である。このアクリレ
ート構造単位の割合が15モル%を超える場合には、前
記アクリルアミド系共重合体の軟化点が低くなって乾燥
塗膜にタックやベタツキなどの粘着性が生じるようにな
る。本発明において、前記アクリレート構造単位が含ま
れている場合には、塗膜形成能が増大し、エマルジョン
樹脂との相溶性が向上する結果、基材との接着性が増
し、耐溶剤性、耐水性が増大するので好ましい。なお、
本発明においては、前記アクリレート構造単位の割合
は、粘着性と耐溶剤性、耐水性との釣り合いの点から、
1〜15モル%、なかでも3〜7モル%であることが好
ましい。
【0010】前記アクリレート構造単位において、R
は炭素数1〜4のアルキル基である。かかるRの具体
例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基があげら
れ、これらの基は1分子中に混在してもよい。なお、こ
れらの基の中では、メチル基およびエチル基は粘着性に
よる弊害をもたらさないという観点から好ましいもので
ある。
【0011】前記アクリルアミド系共重合体中の一般
式:
【化12】 (式中、R、R、RおよびRは前記と同じ)で
表わされるアクリルアミド構造単位の割合は1〜35モ
ル%である。このアクリルアミド構造単位の割合が1モ
ル%未満である場合には、帯電防止性が小さくなりす
ぎ、また35モル%を超える場合には、前記アクリルア
ミド系共重合体に吸湿性が生じ、塗膜の耐水性を悪化さ
せる。なお、本発明においては、前記アクリルアミド構
造単位の割合は、帯電防止性と耐水性との釣り合いの点
から、3〜15モル%であることが特に好ましい。
【0012】前記アクリルアミド構造単位において、R
は炭素数2〜8のアルキレン基である。かかるR
具体例としては、たとえばエチレン基、プロピレン基、
ヘキサメチレン基、ネオペンチレン基などがあげられ、
これらの基は1分子中に混在していてもよい。なお、こ
れらの基の中では、製造の容易性および経済性の面から
エチレン基およびプロピレン基が好ましく、特にプロピ
レン基が好ましい。
【0013】前記RおよびRはそれぞれ炭素数1〜
4のアルキル基である。かかるRおよびRの具体例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
があげられ、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。なお、これらの基の中では、帯電防止性の点からメ
チル基およびエチル基が好ましい。
【0014】前記Rは炭素数1〜12のアルキル基、
炭素数6〜12のアリールアルキル基または炭素数6〜
12の脂環アルキル基である。かかるRの具体例とし
ては、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n
−オクチル基、n−ラウリル基などのアルキル基;ベン
ジル基、4−メチルベンジル基などのアリールアルキル
基;シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基などの
脂環アルキル基が挙げられ、これらの基は1分子中に混
在していてもよい。なお、前記Rとしては、粘着性の
点から直鎖状アルキル基およびアリールアルキル基が好
ましく、また帯電防止性の点から低級アルキル基が好ま
しい。特に好ましいRとしては、メチル基およびエチ
ル基が挙げられる。
【0015】前記Xは、たとえばCl、Br、Iなどの
ハロゲン原子、CHOSOまたはCOSO
であり、これらは1分子中に混在していてもよい。な
お、これらの中では、帯電防止性の点からCl、CH
OSOおよびCOSOが好ましい。
【0016】前記アクリルアミド系共重合体の重量平均
分子量は、1,000〜50,000である。ここでい
う重量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーで測定したポリスチレン換算の重量平均分子
量のことであり、超高温GPC(絹川、高分子論文集、
第44巻、2号、139〜141頁(1987年))に
準じて測定することができる。この分子量が1,000
未満である場合には、分子量が小さくなりすぎて被膜形
成能に劣り、耐溶剤性、耐水性が充分に発揮されなくな
り、また50,000を超える場合には、水性組成物に
して合成樹脂エマルジョンに配合したときの粘度が大き
くなりすぎ、作業性が悪くなる。好ましい重量平均分子
量は3,000〜30,000である。
【0017】本発明に用いられるアクリルアミド系共重
合体は、例えばエチレンとアクリル酸エステルを高圧重
合法により共重合させて得られるエチレン−アクリル酸
エステル共重合体を、例えば特開昭60−79008号
公報に記載の方法により加水分解と同時に熱減成して所
望の分子量とし、得られたエチレン−アクリル酸エステ
ル−アクリル酸共重合体をN,N−ジアルキルアミノア
ルキルアミンでアミド化した後、四級化剤でカチオン変
性することにより得られる。
【0018】水性組成物の調製 前記のアクリルアミド系共重合体の水性組成物は、例
えば高圧乳化法、即ちこのアクリルアミド系共重合体と
水をオートクレーブ中に仕込み、110〜140℃の温
度で加圧下に撹拌し乳化または分散させることで容易に
調製し得る。
【0019】アクリルアミド系共重合体水性組成物の
合成樹脂エマルジョンへの配合 本発明は、 ・スチレン、(メタ)アクリル酸エステル、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ブタジエン等の不飽和モノマーを乳化
重合して得られる合成樹脂エマルジョン ・ポリエチレン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリア
ミド樹脂等を界面活性剤を用いて乳化して得られる合成
樹脂エマルジョン のいずれにも適用可能である。
【0020】なお、この際用いる界面活性剤としては、
カチオン、または非イオン性の単独またはその併用によ
り調製されたものが適し、アニオン性活性剤を用いた場
合は、本発明に使用するアクリルアミド系共重合体とコ
ンプレックスを形成し、エマルジョンが破壊されるので
不都合である。
【0021】添加量は、合成樹脂エマルジョンの樹脂固
形分100部に対し、アクリルアミド系共重合体の固形
分換算で0.5〜20部が適合し、望ましくは3〜12
部である。
【0022】添加量0.5部未満では充分な帯電防止効
果が期待できず、20部を超えると不経済である。
【0023】配合方法としては、通常は合成樹脂エマル
ジョンに、アクリルアミド系共重合体の水性組成物を混
合するだけでよい。必要に応じ、乳化重合時または合成
樹脂エマルジョン調製時に成分の一部として予め、また
は途中で添加する。
【0024】上記により調製される合成樹脂エマルジョ
ンは、乾燥、塗膜形成過程でカチオン変性されたアクリ
ルアミド系共重合体が塗膜成分の一部として組み込まれ
て、帯電防止性を発揮する。
【0025】
【実施例】まず、本発明の実施例に用いたアクリルアミ
ド系共重合体の具体的な製造方法を以下に示す。
【0026】<製造例1>温度計、撹拌機、滴下ロート
およびディーン・スターク分水器を備えた1リットルの
4つ口フラスコに、キシレン400ml、エチレン−ア
クリル酸エチル−アクリル酸共重合体(エチレン/アク
リル酸エチル/アクリル酸=93/3/4)150gお
よびパラトルエンスルホン酸1.0gを仕込んだ。
【0027】次に、N,N−ジメチルアミノプロピルア
ミン21.1gを仕込み、オイルバスを用いて140℃
に加熱し、生成した水をキシレンとの共沸により連続的
に除去し、さらに、140℃で17時間反応し、水が生
成しなくなり水の共沸が認められなくなるまでアミド化
反応を継続した。
【0028】得られた反応物458gを80℃まで冷却
し、その反応混合物に滴下ロートからヨウ化メチル2
8.7gを1時間かけて徐々に滴下した。この間、発熱
が認められたが、冷却することにより反応温度を90℃
に維持した。滴下終了後、100℃で4時間熟成反応を
行なった。このようにして得られた反応物を多量のメタ
ノール中へ投入し、生成した沈殿物を回収、乾燥してア
クリルアミド系共重合体を得た。このアクリルアミド系
共重合体の重量平均分子量を測定したところ、19,4
00であった。
【0029】<製造例2〜9>製造例1と同様に、特願
平2−331082号公報に記載の方法に従い、表1の
製造例2〜9に示すアクリルアミド系共重合体を調製し
た。製造例2〜9では、以下の点で製造例1と異なる。
【0030】製造例8および9では原料共重合体のエチ
レン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体における
がそれぞれn−プロピル基およびn−ブチル基であ
り、製造例5および7では原料共重合体としてエチレン
−アクリル酸共重合体を用いた。製造例4および8では
アミノ化剤としてN,N−ジメチルアミノエチルアミン
を用い、製造例6ではアミノ化剤としてN,N−ジメチ
ルアミノネオペンチルアミンを用い、製造例7ではアミ
ノ化剤としてN,N−ジエチルアミノプロピルアミンを
用い、製造例9ではアミノ化剤としてN,N−ジエチル
アミノエチルアミンを用いた。また、製造例2,5,6
および8では四級化剤としてジエチル硫酸を用い、製造
例4および9では四級化剤としてベンジルクロライドを
用い、製造例3では四級化剤としてp−メチルベンジル
クロライドを用いた。
【0031】上記により得られたアクリルアミド系共重
合体の水性組成物の調製は、以下の通り行った。
【0032】
【化13】 で表わされるエチレン構造単位、一般式:
【化14】 で表わされるアクリレート構造単位および一般式:
【化15】 で表わされるアクリルアミド構造単位からなるアクリル
アミド系共重合体を用い、オートクレーブ中120℃、
2〜2.5kg/cmの温度、圧力で2時間撹拌を続
け、固形分20%の水性組成物を得た。ただし、R
、R、R、RおよびX、ならびエチレン構造
単位の量、アクリレート構造単位の量およびアクリルア
ミド構造単位の量は、表1に示すとおりである。
【0033】
【表1】 次に、アクリル−スチレン共重合体のエマルジョンの製
造方法を示す。
【0034】<製造例10>撹拌機、環流冷却管、温度
計、窒素吹込み管を備えた1リットルのフラスコに、水
360g、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
2.4gを仕込み、溶解させた。窒素雰囲気下で60℃
に加温し、次いで、AIBN2.4gとポリオキシエチ
レン(n=17)ノニルフェノール10gをスチレン1
68g、アクリル酸エチル48g、アクリル酸ブチル2
4gの混合液に溶解したものを3時間にわたり、温度を
60℃に保ちながら滴下した。滴下終了後、系内の温度
を70℃に昇温し、同温度で1時間撹拌を続けて、固形
分40%のアクリル−スチレン共重合体のエマルジョン
を得た。
【0035】(実施例1〜9)製造例1〜9で得られた
アクリルアミド系共重合体の水性組成物と、製造例10
で調製したアクリル−スチレン共重合体のエマルジョン
を、固形分比率が表2に記載した値になるように混合し
て配合エマルジョンを得た。
【0036】配合エマルジョンを、乾燥膜厚が5μmと
なるようにアプリケーターを用いてガラス板上に塗布
し、自然乾燥後、90℃のオーブンに入れて乾燥し、乾
燥塗膜を得た。
【0037】本発明の合成樹脂エマルジョンの帯電防止
性およびその湿度依存性を評価するために、上記の操作
により得られた塗膜を用いて以下の試験を行なった。
【0038】乾燥塗膜を20℃、30%RH(相対湿
度)または20℃、60%RHの条件下に24時間放置
後、(株)川口電気製作所製、超絶縁系R−503型を
用いて表面固有抵抗値を測定した。
【0039】さらに帯電防止性の耐水性を調べるため
に、水を満たしたビーカーに乾燥塗膜を1週間浸漬した
後、引き上げて乾燥し、上記と同様に表面固有抵抗を測
定した。
【0040】また、接着性を調べるために、乾燥塗膜の
基材からの膨れ、はがれの有無を目視より調べた。
【0041】
【表2】 * 比較例 : アクリル−スチレンエマルジョン単
独 ** ○ : 膨れ、はがれが全く認められない △ : 膨れ、はがれがやや認められる × : 膨れ、はがれが大きい。
【0042】表2に示した結果より、次のようなことが
わかる。
【0043】アクリルアミド系共重合体の水性組成物を
添加していない比較例では、30%RHにおける表面固
有抵抗が60%RHにおける値と較べるとかなり高い値
となっているが、実施例1〜9では、両者はほとんど差
がなくなっている。すなわちアクリルアミド系共重合体
の添加により、湿度依存性のない帯電防止効果が得られ
る。
【0044】また、添加による効果は耐水性において一
層顕著であり、実施例1〜9では一週間の浸漬後も帯電
防止性はほとんど変化しない。
【0045】実施例5、7においては、膨れ、はがれが
やや認められ、この結果から、良好な接着性を得るため
にアクリレート構造単位を含有させるほうがよいことが
分かる。
【0046】本発明に使用するアクリルアミド系共重合
体は、例えば、不織布のバインダー、粘着剤、フロアポ
リッシュ等のように、上記合成樹脂エマルジョンが実質
上単独の製品において帯電防止効果を発揮するのはもち
ろん、必要に応じて顔料、充填剤、造膜助剤等が配合さ
れた製品、例えばエマルジョン塗料、カーペットバッキ
ング剤、塗工紙用塗料等に使用しても有効である。
【0047】
【発明の効果】アクリル−スチレン樹脂、酢酸ビニル樹
脂、SBR、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂のエマルジ
ョンに配合したり、これらの樹脂の重合時に配合するこ
とにより、湿度依存性のない帯電防止効果とその耐水性
が優れた合成樹脂エマルジョンが得られる。
【0048】本発明の合成樹脂エマルジョンを利用し
て、帯電防止効果の優れたエマルジョン塗料、カーペッ
トバッキング剤、塗工紙用塗料等の合成樹脂エマルジョ
ン配合製品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09K 3/16 104 C09K 3/16 104C //(C08L 25/14 23:08) (C08L 33/06 23:08) (56)参考文献 特開 平5−16303(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08F 210/02 C08F 8/32 C08F 8/44 C09K 3/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(メタ)アクリル酸エステル−スチレン共
    重合体を含有してなる合成樹脂エマルジョンの固形分1
    00重量部に対し、式: 【化1】 で表わされるエチレン構造単位65〜99モル%、一般
    式: 【化2】 (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
    わされるアクリレート構造単位0〜15モル%および一
    般式: 【化3】 (式中、Rは炭素数2〜8のアルキレン基、Rおよ
    びRはそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭
    素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
    アルキル基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、X
    はハロゲン原子、CHOSOまたはCOSO
    を示す)で表わされるアクリルアミド構造単位1〜3
    5モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子
    量1,000〜50,000のアクリルアミド系共重合
    体の水性組成物を固形分で0.5〜20重量部含有して
    なる合成樹脂エマルジョン。
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