JP3198371B2 - テレビドアホン装置 - Google Patents

テレビドアホン装置

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JP3198371B2
JP3198371B2 JP18582694A JP18582694A JP3198371B2 JP 3198371 B2 JP3198371 B2 JP 3198371B2 JP 18582694 A JP18582694 A JP 18582694A JP 18582694 A JP18582694 A JP 18582694A JP 3198371 B2 JP3198371 B2 JP 3198371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明手段および撮影手
段を備えた玄関子機と、表示手段を備えた室内親機とを
有するテレビドアホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のテレビドアホン装置
として、図8に示すものがある。このテレビドアホン装
置は互いに接続された玄関子機50と室内親機51とを
備えている。玄関子機50は、テレビカメラ52、赤外
線照明部53、スピーカ54、マイク55、および呼び
出しボタン56を備えている。室内親機51は、モニタ
ーテレビ57、通話用ハンドセット58、およびモニタ
ーボタン59を備えている。
【0003】このように構成されたテレビドアホン装置
50は、テレビカメラ52によって撮影した訪問者の姿
をモニターテレビ57で表示しつつ、使用者は通話用ハ
ンドセット58で、また訪問者はマイク55およびスピ
ーカ54で、互いに通話するようになっている。そし
て、玄関子機50の周囲は常時赤外線照明部53によっ
て照明されている一方、テレビカメラ52は赤外線感度
を備えたカメラが用いられており、夜間、玄関子機50
周りが暗くなっても、テレビカメラ52による撮影が可
能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成されたテレビドアホン装置には、訪問者がテレビカ
メラ52の撮影範囲の周辺に位置した場合、表示が不明
瞭になり、訪問者を識別できないという問題があった。
【0005】すなわち、赤外線照明部53は複数の発光
部53aを備えているものの、これら発光部53aは玄
関子機50から垂直な方向に向けて互いに平行な向き、
すなわち、水平方向にに赤外線を照射するようになって
いる。そのため、テレビカメラ52の撮影範囲の中心部
では、十分なる照明を得られるために明瞭な映像が得ら
れるものの、撮影範囲の周辺部では照明が十分到達せず
に、得られる映像が不明瞭となって訪問者の識別がしに
くくかった。
【0006】そのうえ、最近のテレビドアホン装置で
は、訪問者を撮影しやすくするために、水平画角を90
°以上とした広角レンズをテレビカメラ52のレンズと
して用いるようになってきている。ところが、レンズに
は、画角が広くなればなるほど周辺光量が低下するとい
う特性があり、そのために、画角90°以上といった広
角レンズでは周辺光量の低下が著しく、このことでも撮
影範囲周辺部での映像の不明瞭化を招き、訪問者の識別
を、さらにしにくくしていた。
【0007】このような撮影範囲周辺部での映像の不明
瞭化を補うためには、発光部53aの数を増やすこと
で、照明強度を高めて撮影範囲周辺部を明るくすること
が考えられる。しかしながら、これでは、玄関子機の大
型化を招き、できるだけ小型、薄型のものを欲するとい
う昨今の要望に反しているうえ、撮影範囲の周辺部に合
わせて、照明強度を設定すると、撮影範囲中央部では、
照明強度が強すぎて、露出オーバーとなり、映像が白飛
びを起こして、訪問者の識別ができなくなるという不都
合が起こる危惧があった。このように、発光部53aの
数を増やすという解決手段は不適切なものであった。
【0008】さらには、各発光部53aの照射方向を互
いに違わすことで、全体としての照射範囲を広め、これ
によって撮影範囲の隅々まで照明できるようにすること
が考えられる。しかしながら、撮影範囲を満遍なく均一
に照明するように、各発光部53aの照射角度を設定す
ることは容易ではなく、さらには、テレビカメラ52の
レンズ画角の変更に応じて、照明設計を検討しなおさな
ければならず、これでは、テレビドアホン装置の製作を
困難にしてしまうという危惧があり、この解決手段も不
適切なものであった。
【0009】また、このテレビドアホン装置では、赤外
線照明部が昼夜を問わず、絶えず照明を行うようになっ
ており、そのために、多大な消費電力を必要とする、と
いう問題があった。
【0010】したがって、本発明においては、撮影範囲
の周辺部での訪問者識別が高く、そのうえ、消費電力を
節約することのできるテレビドアホン装置の提供を目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の発明は、照明手段および撮影
手段を備えた玄関子機と、表示手段を備えた室内親機と
を有し、前記照明手段で照明しつつ前記撮影手段が撮影
した訪問者の映像を前記表示手段で表示しながら、玄関
子機と室内親機との間で音声応答を行うテレビドアホン
装置において、画面中央部に位置する前記撮影手段の走
査期間中より画面周辺部に位置する前記走査期間中の前
記照明手段の照明強度を強める照明強度調整手段を備え
ていることに特徴を有している。
【0012】前記照明強度調整手段は、前記撮像手段
の、垂直ブランキング期間を除いた垂直走査期間の上下
両端部に同期した垂直制御信号を、また、水平ブランキ
ング期間を除いた水平走査期間の左右両端部に同期した
垂直制御信号を、それぞれ発生させる制御信号発生手段
と、前記制御信号発生手段が発生させた垂直・水平の両
制御信号を受けて前記照明手段に与える駆動電流量を増
加させる電流制御手段とを備えているのが好ましい。さ
らには、前記制御信号発生手段は、前記撮像手段の同期
信号に同期して垂直・水平の両制御信号を発生させるの
が好ましい。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】第1の発明によれば、撮像手段の、垂直ブラン
キング期間を除いた垂直走査期間の上下両端部に同期し
て制御信号発生手段が垂直制御信号を発し、この垂直制
御信号を受けた電流制御手段が、照明手段に与える駆動
電流を増加させるので、垂直走査期間の上下両端部で
は、照明強度が高まることになる。また、撮像手段の、
水平ブランキング期間を除いた水平走査期間の左右両端
部に同期して制御信号発生手段が水平制御信号を発し、
この水平制御信号を受けた電流制御手段が、照明手段に
与える駆動電流を増加させるので、水平走査期間の左右
両端部では、照明強度が高まることになる。そのため、
撮像手段の撮影範囲の中央部に比べて、周辺部の照明強
度が高まり、その分、撮影範囲周辺部での映像が明瞭に
なる。
【0016】制御信号発生手段が前記撮像手段の同期信
号に同期して垂直・水平の両制御信号を発生するように
構成すれば、照明手段が明暗するタイミングが走査タイ
ミングと同期することになり、表示画面上で画面チラツ
キが生じることがなくなる。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1はこのテレビドアホン装置を構成す
る玄関子機1の要部を示す図である。また、このテレビ
ドアホン装置の基本的構成は玄関子機以外、図8に示し
た従来例と同様であるので、図面、および、以下の文中
において、同一ないし同様の部分には同一の符号を付し
ており、それらについての詳細な説明は省略する。
【0020】このテレビドアホン装置の玄関子機1は撮
像部1Aと照明駆動電流制御部1Bとを備えている。撮
像部1Aは、レンズ(図示省略)から入射した光を映像
電気信号に変換するCCD2と、CCD2で変換された
映像電気信号をサンプリングして増幅するサンプリング
・増幅回路3と、増幅された映像電気信号をセットアッ
プ調整するセットアップ回路4と、セットアップ調整さ
れた映像電気信号に同期信号を付加する同期信号付加回
路5と、同期信号を付加された映像電気信号を出力する
映像出力回路6とを備えている。
【0021】さらに、撮像部1Aは、電子アイリス制御
回路7と、同期信号発生回路8と、タイミング信号発生
回路9とを備えている。電子アイリス制御回路7はサン
プリング・増幅回路3で、サンプリング・増幅された映
像電気信号を受け、この信号を基にしてCCD2の絞り
制御を行うものである。同期信号発生回路8は、同期信
号を発生させて、同期信号付加付加回路5とタイミング
信号発生回路9とに与えるものである。タイミング信号
発生回路9は、与えられた同期信号を基にして、垂直ブ
ランキング信号H(図4(b)参照)、水平ブランキン
グ信号I(図4(c)参照)、複合ブランキング信号J
(図4(a)参照)等の走査タイミング信号Gを発生さ
せて、CCD2に供給するものである。また、タイミン
グ信号発生回路9は、垂直ブランキング信号H、水平ブ
ランキング信号I、および複合ブランキング信号Jを照
明駆動電流制御部1Bに供給している。
【0022】また、電子アイリス制御回路7は、照明駆
動電流制御部1Bに、デテクタ信号Kを供給している。
デテクタ信号Kは、CCD2への入射光量が減少して、
絞り開放状態になると、”H”レベルとなる信号であ
る。
【0023】照明駆動電流制御部1Bは、第1スイッチ
ングトランジスタ10と、電流制御手段11と、第2ス
イッチングトランジスタ12とを備えており、これら第
1スイッチングトランジスタ10、電流制御手段11、
および第2スイッチングトランジスタ12は赤外線照明
部53に直列に接続されている。また、照明駆動電流制
御部1Bは、垂直制御信号発生回路13と水平制御信号
発生回路14とを備えている。垂直制御信号発生回路1
3は、タイミング信号発生回路9から入力された垂直ブ
ランキング信号Hを基にして垂直制御信号Lを発生させ
て電流制御手段11に供給するものである。水平制御信
号発生回路14は、タイミング信号発生回路9から入力
された水平ブランキング信号Iを基にして水平制御信号
Mを発生させて電流制御手段11に供給するものであ
る。
【0024】電流制御手段11はNANDゲート15
と、第3スイッチングトランジスタ16と、バイパス路
17を備えている。NANDゲート15は、垂直制御信
号Lと水平制御信号Mとからゲート出力信号Nを形成し
て、第3スイッチングトランジスタ16に与えるもので
あり、第3スイッチングトランジスタ16は、ゲート出
力信号Nに応じて赤外線照明部53の駆動電流を入切制
御するものであり、バイパス路17は、第3スイッチン
グトランジスタ16が切状態のとき、赤外線照明部53
の駆動電流を迂回させて流す電流路であり、このバイパ
ス路17には、迂回電流の電柱値を規定する電流規定抵
抗R1が直列に接続されている。迂回電流値は、第3ス
イッチングトランジスタ16を流れる電流値より小さい
値に設定されている。
【0025】垂直制御信号発生回路13は、垂直ブラン
キング信号Hを基にして、垂直制御信号L(図4(d)
参照)を発生させる回路である。垂直制御信号Lは、垂
直走査期間から垂直ブランキング期間Bを除いた期間X
(図4(b)参照)から時間両端のt1、およびt2の両
期間を差し引いた垂直走査期間、つまり、期間Xの中央
期間X1に同期した信号である。
【0026】垂直制御信号発生回路13は、図2に示す
ように、互いに並列に配置された第1,第2のNOT回
路19,20と、第1、第2のNOT回路19,20に
それぞれ接続された第1、第2の遅延回路19,20
と、第2遅延回路22に直列に接続された第3NOT回
路23と、第1AND回路24とを備えている。第1遅
延回路21は抵抗R2、コンデンサC1、およびダイオー
ドD1から構成されている。第2遅延回路22は抵抗
3、コンデンサC2、およびダイオードD2から構成さ
れている。
【0027】このように構成された垂直制御信号発生回
路13では、前記した垂直制御信号Lを次のようにして
形成している。すなわち、タイミング信号発生回路9か
ら入力された垂直ブランキング信号Hを第1NOT回路
19と第2NOT回路20とでそれぞれ反転し(図5
(a)参照)、第1遅延回路21と、第2遅延回路22
とに供給するようになっている。第1遅延回路21で
は、第1NOT回路19の反転出力を前記t1時間だけ
遅延した(図5(b)参照)のち、その遅延出力を第1
AND回路24に供給するようになっている。第2遅延
回路22は第2NOT回路20の反転出力をX−t2
け遅延した(図5(c)参照)のち、その遅延出力を第
3NOT回路23に供給するようになっている。第3N
OT回路23は、第2遅延回路22の遅延出力を反転し
た(図5(d)参照)のち、その反転出力を第1AND
回路24に供給するようになっている。第1AND回路
24は、第1遅延回路21の遅延出力と第3NOT回路
23の反転出力とが共に、”H”の期間だけに同期した
信号、すなわち、垂直制御信号L(図5(e)参照)を
発生させて、電流制御手段11に供給するようになって
いる。
【0028】水平制御信号発生回路14は、水平ブラン
キング信号Iを基にして、水平制御信号M(図4(e)
参照)を発生させる回路である。水平制御信号Mは、水
平走査期間から水平ブランキング期間Cを除いた期間Y
(図4(c)参照)から時間両端のt3、およびt4の両
期間を差し引いた水平走査期間、つまり、期間Yの中央
期間Y1に同期した信号である。
【0029】水平制御信号発生回路14は、図3に示す
ように、互いに並列に配置された第4,第5のNOT回
路30,31と、第4、第5のNOT回路30,31に
それぞれ接続された第3、第4の遅延回路32,33
と、第4遅延回路33に直列に接続された第6NOT回
路34と、第2AND回路35とを備えている。第3遅
延回路32は抵抗R4、コンデンサC3、およびダイオー
ドD3から構成されている。第4遅延回路33は抵抗
5、コンデンサC4、およびダイオードD4から構成さ
れている。
【0030】このように構成された水平制御信号発生回
路14では、前記した水平制御信号Mを次のようにして
形成している。すなわち、タイミング信号発生回路9か
ら入力された水平ブランキング信号Iを第4NOT回路
30と第5NOT回路31とでそれぞれ反転して(図6
(a)参照)、第3遅延回路32と、第4遅延回路33
とに供給する。第3遅延回路32は、第4NOT回路3
0の反転出力を前記t3時間だけ遅延した(図6(b)
参照)のち、その遅延出力を第2AND回路35に供給
するようになっている。第4遅延回路33は第5NOT
回路31の反転出力をY−t4だけ遅延した(図6
(c)参照)のち、その遅延出力を第6NOT回路34
に供給するようになっている。第6NOT回路34は、
第4遅延回路33の遅延出力を反転した(図6(d)参
照)のち、その反転出力を第2AND回路35に供給す
るようになっている。第2AND回路35は、第3遅延
回路32の遅延出力と第6NOT回路34の反転出力と
が共に、”H”の期間だけに同期した信号、すなわち、
水平制御信号M(図6(e)参照)を形成するようにな
っている。このようにして形成された水平制御信号M
は、電流制御手段11に供給されるようになっている。
【0031】電流制御回路11では、垂直制御信号Lと
水平制御信号Mとが入力されたNANDゲート15が、
両制御信号L,Mがともに”H”の場合のみ”L”とな
るゲート出力信号N(図4(f)参照)を発生させて、
第3スイッチングトランジスタ16に供給する。このゲ
ート出力信号Nは、X1期間であり、かつY1期間である
期間のみ、”L”となり、それ以外の期間では、”H”
となる信号である。
【0032】第3スイッチングトランジスタ16は、ゲ
ート出力信号Nが”H”のときだけ、オン動作して電流
を流し、それ以外は、オフ状態になるようになってい
る。第3スイッチングトランジスタ16がオフ状態で
は、バイパス路17に電流が流れるようになっている。
【0033】上記のようにして、設定されたt1〜t4
間は、図7に示すように、撮影範囲Aにおいて次のよう
な意味を持っている。なお、図7は、撮像部1Aの撮影
範囲Aと期間Xとの間、および撮影範囲Aと期間Yの間
との相対的な関係を示している。
【0034】すなわち、期間Xのうち、撮影範囲Aの上
端部分に相当する走査期間がt1であり、下端部分に相
当する走査期間がt2である。また、期間Yのうち、撮
影範囲の左端部分に相当する走査期間がt3であり、右
端部分に相当する走査期間がt4である。したがって、
走査期間t1〜t4により、撮影範囲Aの中央部A1と周
辺部A2とが規定できることになる。
【0035】次に、上記構成のテレビドアホン装置の動
作、特に撮像動作を説明する。玄関子機1の呼び出しボ
タン56を訪問者が押すと、それに応じて撮像部1Aが
撮像動作を開始する。すなわち、CCD2で光信号を映
像電気信号に変換したのち、この映像電気信号をサンプ
リング増幅回路3でサンプリングおよび増幅し、さらに
は、同期信号付加回路5で同期信号が付加されたのち、
映像出力回路6から室内親機51に出力される。映像電
気信号を受けた室内親機51は、その信号をモニターカ
メラ57で映像に変換して表示し、その表示を見なが
ら、訪問者と応答する。
【0036】このテレビドアホン装置では、以上のよう
うにして行う撮影・表示動作と並行して行う赤外線照明
動作を以下のようにして制御している。すなわち、電子
アイリス制御回路7は、絞り制御値が、開放状態(CC
D2の電荷蓄積時間が1/60秒)である場合は、デテ
クタ信号Kを第2スイッチングトランジスタ16に向け
て出力する。そして、このデテクタ信号Kを受けた第2
スイッチングトランジスタ16は、入動作する。
【0037】電子アイリス制御回路7が絞り開放状態に
なるということは、玄関子機1周辺の明るさが撮影限界
まで暗くなっていることを示している。そして、第2ス
イッチングトランジスタ16がこのような状態に対応し
て入動作するので、赤外線照明部53には、撮影限界以
上に暗くなった場合のみ駆動電流が供給されることにな
る。なお、この例では、電子アイリス回路7が絞り開放
状態であるか否かでデテクタ信号Kを出力制御するよう
になっているが、これは制御の一例である。要は、電子
アイリス回路7が所定の絞り状態より開けられると、デ
テクタ信号Kを出力するように制御すればよいのであ
る。
【0038】撮影中、タイミング信号発生回路9から、
垂直制御信号発生回路13、および、水平制御信号発生
回路14には、垂直ブランキング信号H、ないし水平ブ
ランキング信号Iが供給される。垂直ブランキング信号
Hを供給された垂直制御信号発生回路13は期間t1
2に対応した垂直制御信号Lを出力する。一方、水平
ブランキング信号Iを供給された水平制御信号発生回路
14は、期間t3,t4に対応した水平制御信号Mを出力
する。そして、これら制御信号L,Mは、NANDゲー
ト16に供給される。NANDゲート16では、これら
制御信号L,Mにより、ゲート出力信号Nを第3スイッ
チングトランジスタ16に向けて出力する。ゲート出力
信号Nは、前述したように、X1期間であり、かつY1
間である期間のみ、”L”となり、それ以外では、”
H”である信号である。
【0039】以上、説明したゲート出力信号Nの出力期
間を撮影範囲Aに当てはめて考えてみる。ゲート出力信
号Nは、周辺部A2およびブランキング期間B,Cで
は、”H”となり、中央部A1では、”L”となる。そ
のため、このゲート出力信号Nを基にして、オンオフ制
御される第3スイッチングトランジスタ16は、撮影範
囲Aの中央部A1では、オフとなり、周辺部A2ではオ
ンとなる。したがって、赤外線照明部53には、撮影範
囲Aの中央部A1では、バイパス路17を通過した小電
流が供給される一方、周辺部A2、およびブランキング
期間B,Cでは、第3スイッチングトランジスタ16を
通過した大電流が供給されることになり、赤外線照明部
53の照明強度は次のように制御される。
【0040】すなわち、図7に示すように、垂直・水平
両方向の中央部の照明強度のピーク値P1,P2は従来
に比べて抑えられることになる。一方、垂直・水平両方
向の両端部やブランキング期間B,Cの照明強度は従来
に比べて底上げされることになる。つまり、撮影範囲A
の中央部A1では照明強度が抑えられ、周辺部A2、お
よびブランキング期間B,Cでは、照明強度が高められ
ることになる。なお、中央部A1は従来に比して照明強
度を若干落としても十分明るくなるため、多少、照明強
度を落としても表示に悪影響を及ぼすことはない。
【0041】したがって、赤外線照明部53の消費電力
の上昇を抑えつつ、周辺部A2の照明強度を底上げする
ことができる。このことは、テレビドアホン装置のラン
ニングコストの低減を図れるだけではなく、赤外線照明
部53の長寿命化にも繋がることになる。なお、図7で
は、図中実線が本実施例のテレビドアホン装置の照明強
度を示す一方、点線が従来例の照明強度を示している。
【0042】また、第1スイッチングトランジスタ10
には、タイミング信号発生回路9から複合ブランキング
信号Jが供給されている。複合ブランキング信号Jは図
4(a)に示すように、垂直、水平の各ブランキング期
間B,Cでは、”H”となる信号でる。一方、第1スイ
ッチングトランジスタ10は、入力される信号が”L”
であれば、入動作して、電流を流すようになっている。
したがって、垂直・水平ブランキング期間B,Cでは、
赤外線照明部53に駆動電流が供給されることはなく、
走査期間でない、ブランキング期間B,Cでは照明が停
止して、電力消費を抑えることができる。
【0043】さらには、両制御信号L,Mは、撮像部1
Aの同期信号発生回路8から取り出した同期信号を基に
して形成されている。したがって、赤外線照明部53が
明暗を繰り返すタイミングは撮像部1Aの撮像タイミン
グと同期することになり、赤外線照明部53が明暗を繰
り返すにもかかわらず、モニターテレビ57で表示がに
チラツキが起こることはない。
【0044】ところで、上記したt1〜t4期間の例とし
ては、次のような値が適当である。すなわち、NTSC
方式では、垂直ブランキング期間Bを含めた1垂直走査
期間(インターレース時)は16.67msであり、ま
た、垂直ブランキング期間Bは約1.1msである。し
たがって、期間X、すなわち赤外線照射部53により照
明する期間は、これらの値の差である約15.57ms
であり、全垂直走査期間の約93%である。このように
期間規定される垂直ブランキング期間Bにおいて、照明
強度を強める期間t1=t2≒3msとすればよい。
【0045】また、水平ブランキング期間Cを含めた1
水平走査期間は63.5μsであり、また、水平ブラン
キング期間Cは約10.5μsである。したがって、期
間Y,、すなわち赤外線照射部53により照明する期間
は、これらの値の差の約50μsであり、全垂直走査期
間の約79%である。このように期間規定される水平ブ
ランキング期間Cにおいて、照明強度を強める期間t3
=t4≒2μsとすればよい。
【0046】なお、上記した期間t1,t2,t3,t4
長さはひとつの目安であり、レンズの画角によってこれ
ら期間を伸縮させるのはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の発明によれ
ば、垂直ブランキング期間を除いた垂直走査期間の上下
両端部では照明強度が高まることになる。また、水平ブ
ランキング期間を除いた水平走査期間の左右両端部では
照明強度が高まることになる。そのため、撮像手段の撮
影範囲の中央部に比べて、周辺部の照明強度が高まり、
その分、撮影範囲周辺部での映像が明瞭になり、訪問者
が撮影手段の撮影範囲の周辺部に位置したとしても、十
分認識することができるようになった。
【0048】また、制御信号発生手段が前記撮像手段の
同期信号に同期して垂直・水平の両制御信号を発生する
ように構成すれば、照明手段が明暗するにもかかわら
ず、表示画面上で画面チラツキが生じることはなく、さ
らに、明瞭な表示を実現できる。
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るテレビドアホン装置の
要部構成図である。
【図2】実施例の垂直制御信号発生回路の回路構成図で
ある。
【図3】実施例の水平制御信号発生回路の回路構成図で
ある。
【図4】実施例のタイミングチャートである。
【図5】垂直制御信号発生回路のタイミングチャートで
ある。
【図6】水平制御信号発生回路のタイミングチャートで
ある。
【図7】撮影範囲と、垂直・水平の両方向の照明強度の
関係を示す図である。
【図8】実施例、従来例に共通するテレビドアホン装置
の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 玄関子機 1A 撮像部 1B 照明駆動電流制御部 7 電子アイリス制御装置 9 タイミング信号発生回路 10 第1スイッチングトランジスタ 11 電流制御手段 12 第2スイッチングトランジスタ 13 垂直制御信号発生回路 14 水平制御信号発生回路 51 室内親機 53 赤外線照明部 57 モニターテレビ A 撮像範囲 A1 中央部 A2 周辺部 B 垂直ブランキング期間 C 水平ブランキング期間 H 垂直ブランキング信号 I 水平ブランキング信号 J 複合ブランキング信号 K デテクタ信号 L 垂直制御信号 M 水平制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−315151(JP,A) 特開 昭62−24789(JP,A) 特開 昭59−146284(JP,A) 特開 平2−92171(JP,A) 実開 平6−38380(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/18 H04N 5/225

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明手段および撮影手段を備えた玄関子
    機と、表示手段を備えた室内親機とを有し、前記照明手
    段で照明しつつ前記撮影手段が撮影した訪問者の映像を
    前記表示手段で表示しながら、玄関子機と室内親機との
    間で音声応答を行うテレビドアホン装置であって、 画面中央部に位置する前記撮影手段の走査期間中より画
    面周辺部に位置する前記走査期間中の前記照明手段の照
    明強度を強める照明強度調整手段を備えていることを特
    徴とするテレビドアホン装置。
  2. 【請求項2】 前記照明強度調整手段は、 前記撮像手段の、垂直ブランキング期間を除いた垂直走
    査期間の上下両端部に同期した垂直制御信号を、また、
    水平ブランキング期間を除いた水平走査期間の左右両端
    部に同期した水平制御信号を、それぞれ発生させる制御
    信号発生手段と、 前記制御信号発生手段が発生させた垂直・水平の両制御
    信号を受けて、前記照明手段に与える駆動電流量を増加
    させる電流制御手段と、 を備えていることを特徴とする請求項1記載のテレビド
    アホン装置。
  3. 【請求項3】 前記制御信号発生手段は、前記撮像手段
    の同期信号に同期して垂直・水平の両制御信号を発生さ
    せることを特徴とする請求項2記載のテレビドアホン装
    置。
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