JP2000069463A - カラーカメラユニット装置及びドアホン子器 - Google Patents

カラーカメラユニット装置及びドアホン子器

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JP2000069463A
JP2000069463A JP10240771A JP24077198A JP2000069463A JP 2000069463 A JP2000069463 A JP 2000069463A JP 10240771 A JP10240771 A JP 10240771A JP 24077198 A JP24077198 A JP 24077198A JP 2000069463 A JP2000069463 A JP 2000069463A
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light
switching mechanism
cut filter
camera unit
color camera
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Kimihiko Naruo
公彦 成尾
Yuzo Kawahara
雄三 川原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】非撮影時には、撮像素子のカラーフィルタの退
色を防ぐ一方、撮影時には、明るさに応じて、色再現性
のよいカラー撮影と、暗視撮影とが切り換えられるよう
にする。 【解決手段】明るさセンサ13と、カメラレンズ10の
前面に、遮光シャッタ14a、赤外線カットフィルタ1
4bを配置するように切換制御する切換機構14とを備
え、非撮影時には、切換機構14によって、遮光シャッ
タ14aが配置されるようにする一方、撮影時に、明る
さセンサ13が所定値以上の明るさを検知しているとき
には、切換機構14によって、赤外線カットフィルタ1
4bが配置されるようにし、明るさセンサ13が所定値
以上の明るさを検知していないときには、切換機構14
によって、遮光シャッタ14aと赤外線カットフィルタ
14bのいずれもが配置されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーカメラユニ
ット装置及び、これを内蔵したインターホンシステムの
ドアホン子器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インターホンシステムでは、
ドアホン子器側の映像をドアホン親機のモニタテレビに
映し出すことができるものが普及しており、来訪者が子
器の呼出ボタンを操作すれば、ドアホン子器に内蔵され
たカメラ装置が撮影を開始し、その映像を親機側で見た
住戸人が、来訪者への対応を決めれるようになってい
る。例えば、来訪者が見ず知らずのセールスマンのよう
であれば、応答しないようにする。
【0003】また、ドアホン親機では、子器側からの呼
出がなくても、モニタボタンを操作すれば、子器のカメ
ラ装置を作動させて、子器側の映像モニタができるよう
になっている。これによれば、子器側で不審者の気配を
感じたときに、映像モニタを行い、その不審者を確認し
た後、警察に通報するなどの対処がとれる。更に、ドア
ホン子器には、カラーカメラ装置を内蔵したものがあ
り、ドアホン親機のモニタテレビにおいて、子器側のカ
ラー映像が見れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ドアホン子
器などに内蔵された従来のカラーカメラ装置は、屋外に
設置されていると、太陽光や強い照明光の直接入射によ
って、撮像素子のカラーフィルタに退色現象が発生して
しまう。また、色再現性を確保するために、赤外線カッ
トフィルタを設けているが、このため、夜間などの周囲
が暗いときには、近赤外光照明による暗視撮影ができな
かった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、非撮影時には、撮像素子のカラーフィルタの
退色を防ぐ一方、撮影時には、明るさに応じて、色再現
性のよいカラー撮影と、暗視撮影とが切り換えられるよ
うにしたカラーカメラユニット装置及び、この装置を内
蔵したドアホン子器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1〜請求項5には、カラーカメラユ
ニット装置を提案する。請求項1では、明るさセンサ
と、カメラレンズの前面に、遮光シャッタ、赤外線カッ
トフィルタを配置するように切換制御する切換機構とを
備え、非撮影時には、切換機構によって、遮光シャッタ
が配置されるようにする一方、撮影時に、明るさセンサ
が所定値以上の明るさを検知しているときには、切換機
構によって、赤外線カットフィルタが配置されるように
し、明るさセンサが所定値以上の明るさを検知していな
いときには、切換機構によって、遮光シャッタと赤外線
カットフィルタのいずれもが配置されないようにする。
【0007】このカラーカメラユニット装置は、撮影開
始信号を受ければ、周囲の明るさを検知し、明るいとき
にはカラー撮影を行い、暗いときには白黒撮影(暗視撮
影)を行う。そして、撮影終了信号を受ければ、遮光シ
ャッタによりカメラレンズから光が入らないようにす
る。請求項2では、請求項1において、切換機構は、カ
メラレンズの前面に代えて、カメラレンズとカラー撮像
素子との間に、遮光シャッタ、赤外線カットフィルタを
配置するように切換制御する。
【0008】請求項3では、請求項1又は請求項2にお
いて、明るさセンサの代わりに、撮影した映像信号から
照度を判別する映像信号処理回路を備え、映像信号処理
回路が所定値以上の照度を判別したときには、切換機構
によって、赤外線カットフィルタが配置されるようにす
る一方、映像信号処理回路が所定値以上の照度を判別し
ないときには、切換機構によって、遮光シャッタと赤外
線カットフィルタのいずれもが配置されないようにす
る。
【0009】このカラーカメラユニット装置は、撮影し
た映像信号から明るさを判別するようになっている。も
ちろん、非撮影時には、切換機構は遮光シャッタが配置
されるようにする。請求項4では、請求項1〜請求項3
のいずれかにおいて、近赤外光を発光させる補助照明を
更に備え、切換機構によって、遮光シャッタと赤外線カ
ットフィルタのいずれもが配置されないようにしたとき
には、補助照明を発光させる。すなわち、周囲が暗いと
きには、近赤外光の補助照明を発光させて、より鮮明な
白黒撮影ができるようにする。
【0010】請求項5では、請求項1〜請求項4のいず
れかにおいて、切換機構は、近赤外光の屈折率を補正す
る光学素子を、更に配置できるようになっており、遮光
シャッタと赤外線カットフィルタのいずれもが配置され
ないようにする代わりに、光学素子が配置されるように
する。すなわち、周囲が暗く、白黒撮影を行うときに
は、近赤外光の屈折率を補正する光学素子を配置して、
撮像素子における焦点がずれないようにする。
【0011】請求項6〜請求項8には、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載のカラーカメラユニット装置を内
蔵したドアホン子器を提案する。請求項6では、ドアホ
ン子器のカラーカメラユニット装置によって撮影した映
像信号を、伝送線を通じて、ドアホン親機に送出する構
成になっている。請求項7では、請求項6において、呼
出ボタンを備え、この呼出ボタンが操作され、ドアホン
親機から駆動電源が供給されたときに、カラーカメラユ
ニット装置による撮影を開始する。その後、ドアホン親
機側で応答しないまま、所定時間が経過したときや、ド
アホン親機において応答し、ドアホン通話が終了したと
き等に、ドアホン親機からの駆動電源の供給が停止する
ので、カラーカメラユニット装置による撮影を終了し、
待機状態に戻る。
【0012】請求項8では、請求項6において、ドアホ
ン親機のモニタボタンが操作され、ドアホン親機から駆
動電源が供給されたときに、カラーカメラユニット装置
による撮影を開始する。その後、所定時間が経過したと
きや、ドアホン親機において待機状態に戻る操作をした
とき等に、ドアホン親機からの駆動電源の供給が停止す
るので、カラーカメラユニット装置による撮影を終了
し、待機状態に戻る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は、カラーカメラユ
ニット装置の構成の一例を模式的に示した分解斜視図で
ある。このカラーカメラユニット装置1は、基板上に設
けられた、カメラレンズ10とカラー撮像素子11によ
って、カラー映像を撮影するようになっており、CDS
素子やフォトダイオードなどで構成される明るさセンサ
13と、カメラレンズ10の前面に、遮光シャッタ14
a、赤外線カットフィルタ14bを配置するように切換
制御する切換機構14とを備える構成になっている。
【0014】この装置1では、非撮影時には、図2
(a)に示すように、切換機構14によって、遮光シャ
ッタ14aがカメラレンズ10の前面に配置されるよう
にする。これによって、カメラレンズ10に、太陽光や
強い照明光が入射されることがないので、カラー撮像素
子11のカラーフィルタの退色を防ぐことが出来る。一
方、撮影時に、明るさセンサ13が所定値以上の明るさ
を検知しているときには、図2(b)に示すように、切
換機構14によって、赤外線カットフィルタ14bがカ
メラレンズ10の前面に配置されるようにする。これに
よって、赤外光はカットされ、可視光のみが透過される
ことになり、色再現性のよいカラー撮影ができるように
なる。
【0015】また、撮影時に、明るさセンサ13が所定
値以上の明るさを検知していないときには、図2(c)
に示すように、切換機構14によって、遮光シャッタ1
4aと赤外線カットフィルタ14bのいずれもが、カメ
ラレンズ10の前面に配置されないようにする。これに
よって、近赤外光がカメラレンズ10に入力されるの
で、白黒の暗視撮影ができる。このとき、可視光も透過
されるが、周囲が暗いときの撮影なので、概ね、近赤外
光の感度を活用した暗視撮影になる。
【0016】このように、このカラーカメラユニット装
置1は、この装置1を内蔵した本体から撮影開始信号を
受ければ、周囲の明るさを検知し、その明るさが明るい
ときにはカラー撮影を行う一方、暗いときには白黒撮影
(暗視撮影)を行う。そして、撮影終了信号を受けれ
ば、遮光シャッタ14aによりカメラレンズ10から光
が入らないように保護する状態に戻る。
【0017】なお、ここでは、切換機構14は、遮光シ
ャッタ14aと赤外線カットフィルタ14bとをスライ
ドさせて切り換えるようにしているが、このような構造
には限定されず、遮光シャッタ14aと赤外線カットフ
ィルタ14bとを別体とし、各々を、必要に応じて、カ
メラレンズ10の前に配置するようにしてもよい。ま
た、図示したカラーカメラユニット装置1には、近赤外
光を発光させる補助照明として、複数の赤外線LED1
2を備えており、切換機構14によって、遮光シャッタ
14aと赤外線カットフィルタ14bのいずれもが、カ
メラレンズ10の前面に配置されないようにしたとき、
すなわち、白黒撮影を行うときには、同時に、この赤外
線LED12を発光させるようになっている。これによ
って、より鮮明な白黒撮影ができるようになる。
【0018】次に、カラーカメラユニット装置1の別の
構成を図3に示す。ここに示した装置1は、図1に示し
た装置とは、切換機構14の構成のみが異なっており、
切換機構14は、カメラレンズ10の前面に、遮光シャ
ッタ14a、赤外線カットフィルタ14bに加えて、近
赤外光の屈折率を補正する光学素子14cを配置できる
ようになっている。
【0019】この構成のカラーカメラユニット装置1で
は、図2(c)に示した、遮光シャッタ14aと赤外線
カットフィルタ14bのいずれもが配置されないように
する代わりに、近赤外光の屈折率補正用の光学素子14
cが配置されるようにする。すなわち、周囲が暗く、白
黒撮影を行うときにおいても、近赤外光の屈折率を補正
する光学素子14cを配置することによって、カラー撮
像素子11での焦点がずれないようにする。
【0020】図4には、その屈折率の補正についてを説
明している。図4(a)は屈折率の補正しない場合、図
4(b)は補正した場合である。図4(a)に示すよう
に、近赤外光x1と可視光x2とでは、カラー撮像素子
11における結像面y1、y2では、距離d2の差がで
きる。すなわち、近赤外光x1と可視光x2とは波長が
異なるため、所定の屈折率のカメラレンズ10を透過す
れば、近赤外光x1の結像面y1と、可視光x2の結像
面y2とでは、距離d2の差ができ、焦点がずれる。例
えば、カメラレンズ10とカラー撮像素子11との距離
d1が、2.5mmであれば、結像面y1,y2の差
は、約50μmとなる。
【0021】このような問題を解決するため、同図
(b)に示すように、近赤外光の屈折率補正用の光学素
子14cを介するようにすれば、近赤外光x1の結像面
y1は、(a)の可視光x2の結像面y2と一致し、焦
点ずれが生じなくなる。すなわち、光学素子14cは、
近赤外光x1の結像面y1を距離d2だけ補正するよう
になっている。
【0022】次に、カラーカメラユニット装置の別の構
成を説明する。図5は、その構成を模式的に示した分解
斜視図である。このカラーカメラユニット装置1Aは、
図1に示した装置1とは、切換機構14が、カメラレン
ズ10の前面ではなく、カメラレンズ10とカラー撮像
素子11との間に、遮光シャッタ14a、赤外線カット
フィルタ14bを配置するように切換制御する点が異な
っている。ここでは、切換機構14は、更に、近赤外光
の屈折率補正用の光学素子14cが配置されるようにし
ている。
【0023】このように、カメラレンズ10とカラー撮
像素子11の間に、切換機構14を有する構造にすれ
ば、図1〜図3に示した構造に比べて、切換機構14
は、基板に沿ってスライドするようになるので、装置の
小型化が図れる。また、ここに示した切換機構14は、
シャフト14dと、そのシャフト14dをスライドする
シリンダ14eとを設けており、そのスライド制御は、
モータ14fが作動し、そのモータ14fに設けられた
ギア14gが回転することによって、されるようになっ
ている。
【0024】この装置1Aでは、非撮影時には、図6
(a)に示すように、切換機構14によって、遮光シャ
ッタ14aが、カメラレンズ10とカラー撮像素子11
の間に配置されるようにする。一方、撮影時に、明るさ
センサ13が所定値以上の明るさを検知しているときに
は、図6(b)に示すように、切換機構14によって、
赤外線カットフィルタ14bが、カメラレンズ10とカ
ラー撮像素子11の間に配置されるようにする。また、
撮影時に、明るさセンサ13が所定値以上の明るさを検
知していないときには、図6(c)に示すように、切換
機構14によって、遮光シャッタ14aと赤外線カット
フィルタ14bのいずれもが、カメラレンズ10とカラ
ー撮像素子11の間に配置されないようし、近赤外光の
屈折率補正用の光学素子14cが配置されるようにす
る。
【0025】次に、図1〜図6とともに、以上に説明し
たカラーカメラユニット装置1,1Aを内蔵したドアホ
ン子器について説明する。図7はそのドアホン子器2と
ドアホン親機3とからなるインターホンシステムを模式
的に示した図である。玄関先などに設置されたドアホン
子器2には、カラーカメラユニット装置1を内蔵すると
ともに、回路基板20、スピーカ21、マイク22、呼
出ボタン23などを備えている。一方、住戸内に設置さ
れたドアホン親機3には、モニタテレビ31と、モニタ
ボタン32及び待機ボタン33などを備えている。
【0026】ドアホン子器2では、カラーカメラユニッ
ト装置1によって撮影した映像信号を、伝送線Lを通じ
て、ドアホン親機3に送出し、これを受けたドアホン親
機3では、その映像をモニタテレビ31に映し出す。図
8には、上記インターホンシステムの構成をブロック図
で示している。ドアホン子器2には、各部を制御するマ
イコン25と、カラーカメラユニット装置1が撮影した
映像を処理する映像信号処理回路26と、スピーカ21
とマイク22による通話を制御する音声信号回路27
と、受電回路28と、多重化回路部29とを備える。
【0027】また、受電回路28には、各部に電源を供
給する各部電源回路28aと、ドアホン親機3からの受
電を検知する受電電圧検知回路28bとを備えている。
また、切換機構14には、図5,図6の構成において、
モータ14fの駆動を制御するモータ駆動回路14hを
設けている。モータ14fは、例えば、パルスモータ
(ステッピングモータ)が用いられ、モータ駆動回路1
4hは、マイコン25から制御信号を受けると、予め定
められたパルス数のモータ駆動によって、切換機構14
を駆動、停止する。
【0028】一方、ドアホン親機3には、マイコン34
と、子器2から受けた映像信号を処理する映像信号処理
回路35と、スピーカ37とマイク38による通話を制
御する音声信号回路36と、給電回路39と、多重化回
路部40とを設けている。ドアホン親機3とドアホン子
器2とは、ペア線である伝送線Lを介して接続されてお
り、双方の多重化回路部40,29により、この伝送線
Lを通じて、直流給電と映像信号と音声信号とが多重化
伝送されるようになっている。
【0029】このような構成において、ドアホン親機3
のモニタボタン32が操作され、ドアホン親機3から駆
動電源が供給されたときに、ドアホン子器2では、カラ
ーカメラユニット装置1による撮影を開始する。より詳
しくは、ドアホン親機3のマイコン34は、モニタボタ
ン32が操作されると、給電回路39に対して、待機状
態から動作状態への給電開始指令がされる。すると、伝
送線Lの電圧は、待機状態の電圧(例えば6V)から、
動作状態の電圧(例えば14V)になる。
【0030】ドアホン子器2では、受電回路28の受電
電圧検知回路28bが、この電圧上昇を検知し、各部電
源回路28aから電源供給が開始される。同時に、マイ
コン25にも撮影開始信号が出されるので、マイコン2
5はモータ駆動回路14hにパルスを与え、遮光シャッ
タ14fを開放する。これによって、赤外線カットフィ
ルタ14bが、カメラレンズ10の前、あるいは、カメ
ラレンズ10とカラー撮像素子11の間に配置される。
【0031】また、マイコン25には、映像信号処理回
路26から照度信号が入力されているので、この照度信
号から所定値以上の照度を判別したときには、切換機構
14によって、赤外線カットフィルタ14bが配置され
たままとする(図2(b)、図6(b)参照)。一方、
照度信号から所定値以上の照度を判別しないときには、
切換機構14によって、遮光シャッタ14aと赤外線カ
ットフィルタ14bのいずれもが配置されないようにす
る(図2(c)参照)。あるいは、近赤外光の屈折率補
正用の光学素子14cが配置されるようにする(図6
(c)参照)。このとき、赤外線LED12を点灯する
ことが望ましい。
【0032】このように、このドアホン子器2では、撮
影する映像信号から照度を判別するようにしているの
で、明るさセンサ13を設ける必要がなくなる。カラー
カメラユニット装置1によって撮影された映像は、ドア
ホン親機3の映像表示部31(モニタテレビ)に表示さ
れるが、撮影(映像モニタ)を終了すべく、ドアホン親
機3の待機ボタン33が操作されると、マイコン34
は、給電回路39に待機状態へ復帰するために、動作状
態の給電停止指令がされる。すると、伝送線Lの電圧
は、動作状態の電圧(例えば14V)から、待機状態の
電圧(例えば6V)に戻る。
【0033】ドアホン子器2では、受電回路28の受電
電圧検知回路28bが、この電圧下降を検知し、マイコ
ン25はモータ駆動回路14hにパルスを与え、遮光シ
ャッタ14fが、レンズ10の前、あるいは、レンズ1
0と撮像素子11の間に配置されるようにする(図2
(a)、図6(a)参照)。その後、各部電源回路28
aからの電源供給が停止し、ドアホン子器2は、マイコ
ン25と受電電圧検知回路28bのみが作動する、待機
状態に戻る。
【0034】なお、ここでは、ドアホン親機3におい
て、待機ボタン33を操作したときに、撮影を終了する
場合を説明したが、これには限定されず、撮影開始から
所定時間(例えば30秒)が経過したときに、自動的に
撮影を終了するようにしてもよい。また、ドアホン子器
2による撮影は、ドアホン親機3においてモニタボタン
32が操作されたときに開始する以外に、ドアホン子器
2から呼出があったときにも開始するようになってい
る。
【0035】すなわち、ドアホン子器2において呼出ボ
タン23が操作されると、伝送線Lの電圧は低下するの
で、これをドアホン親機3が検出して、上記と同様に、
駆動電源の供給を開始し、ドアホン子器2では、カラー
カメラユニット装置1による撮影を開始する。そして、
ドアホン親機3側で応答しないまま、所定時間(例えば
30秒)が経過したときや、ドアホン親機3において応
答し、ドアホン通話が終了したとき等に、ドアホン親機
3からの駆動電源の供給が停止するので、カラーカメラ
ユニット装置1による撮影を終了し、待機状態に戻る。
【0036】次に、上記した映像信号処理回路26の構
成について、図9のブロック図とともに説明する。映像
信号処理回路26は、カラーカメラユニット装置1(カ
ラー撮像素子11)から入力された信号を、信号サンプ
リング処理回路26aによって、色成分信号と輝度成分
信号とに分離する。そして、各々の成分信号を、コンパ
レータ回路CMP1,CMP2で、各々の基準電圧(基
準電圧1、基準電圧2)と比較し、両者の電圧が所定の
電圧以上であれば、照度信号として出力し、周囲の照度
が所定値以上であると判別する。一方、映像信号は、従
来と同様、映像信号出力回路26bを介して出力され
る。
【0037】この映像信号処理回路26が所定値以上の
照度を判別したときには、マイコン25は、切換機構1
4によって、カメラレンズ10の前、あるいは、レンズ
10と撮像素子11の間に、赤外線カットフィルタ14
aが配置されるようにする一方、映像信号処理回路26
が所定値以上の照度を判別しないときには、切換機構1
4によって、遮光シャッタ14aと赤外線カットフィル
タ14bのいずれもが配置されないようにするか、近赤
外光の屈折率補正用の光学素子14cが配置されるよう
にする。
【0038】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1に記載のカラーカメラユニット装置で
は、非撮影時には、カメラレンズの前に、遮光シャッタ
が配置されるので、太陽光などが入射することがなく、
カラー撮像素子のカラーフィルタの退色を防ぐことが出
来る。一方、撮影時には、周囲が明るければ、赤外線カ
ットフィルタが配置されるので、色再現性のよいカラー
撮影ができ、また、周囲が暗ければ、遮光シャッタと赤
外線カットフィルタのいずれもが配置されないようにす
るので、近赤外光がカメラレンズに入力され、白黒の暗
視撮影を行うことができる。
【0039】請求項2では、カメラレンズとカラー撮像
素子との間に、遮光シャッタ、赤外線カットフィルタの
切換機構を設けるので、装置の小型化が図れる。請求項
3では、撮影した映像信号から照度を判別して、遮光シ
ャッタ、赤外線カットフィルタの切換制御をするので、
明るさセンサを設ける必要がない。請求項4では、周囲
が暗いときには近赤外光の補助照明を発光させるので、
より鮮明な白黒撮影ができる。
【0040】請求項5では、周囲が暗く、白黒撮影を行
うときには、近赤外光の屈折率を補正する光学素子を配
置するので、撮像素子における焦点がずれることがな
い。請求項6〜請求項8に記載のドアホン子器は、上記
効果を奏するカラーカメラユニット装置を内蔵している
ので、撮影していないときは、カラー撮像素子のカラー
フィルタの退色を防止できるとともに、撮影するとき
に、周囲が明るいときは、色再現性のよいカラー撮影、
周囲が暗いときは、白黒の暗視撮影ができる。これによ
って、屋外に設置される場合は特に、従来の子器に比べ
て、商品寿命が延びるとともに、昼夜を問わず、親機に
おいて、子器側の映像が見れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーカメラユニット装置の構成の一
例を模式的に示す分解斜視図である。
【図2】図1のカラーカメラユニット装置の動作を説明
する斜視図である。
【図3】本発明のカラーカメラユニット装置の構成の他
の例を模式的に示す分解斜視図である。
【図4】近赤外光の屈折率の補正を説明する図である。
【図5】本発明のカラーカメラユニット装置の構成の他
の例を模式的に示す分解斜視図である。
【図6】図5のカラーカメラユニット装置の動作を説明
する斜視図である。
【図7】本発明のドアホン子器を有するインターホンシ
ステムの構成の例を模式的に示す図である。
【図8】図7のインターホンシステムの構成の一例を示
すブロック図である。
【図9】映像信号処理回路の構成の一例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 カラーカメラユニット装置 10 カメラレンズ 11 カラー撮像素子 12 赤外線LED(近赤外光の補助照明) 13 CDS素子(明るさセンサ) 14 切換機構 14a 遮光シャッタ 14b 赤外線カットフィルタ 14c 近赤外光の屈折率補正用の光学素子 2 ドアホン子器 23 呼出ボタン 26 映像信号処理回路 3 ドアホン親機 31 モニタテレビ(映像表示部) 32 モニタボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA06 AA15 AC00 AC54 AC55 AC67 AC69 5C054 CA04 CA05 CB01 CB03 CC05 CH04 FB04 HA22 5C065 AA02 AA06 AA07 BB41 BB48 CC01 DD02 EE16 EE18 GG50 5K038 AA08 CC02 DD15 DD23 FF04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】明るさセンサと、カメラレンズの前面に、
    遮光シャッタ、赤外線カットフィルタを配置するように
    切換制御する切換機構とを備え、 非撮影時には、上記切換機構によって、上記遮光シャッ
    タが配置されるようにする一方、 撮影時に、上記明るさセンサが所定値以上の明るさを検
    知しているときには、上記切換機構によって、上記赤外
    線カットフィルタが配置されるようにし、 上記明るさセンサが所定値以上の明るさを検知していな
    いときには、上記切換機構によって、上記遮光シャッタ
    と赤外線カットフィルタのいずれもが配置されないよう
    にすることを特徴とするカラーカメラユニット装置。
  2. 【請求項2】上記切換機構は、上記カメラレンズの前面
    に代えて、カメラレンズとカラー撮像素子との間に、遮
    光シャッタ、赤外線カットフィルタを配置するように切
    換制御することを特徴とする請求項1に記載のカラーカ
    メラユニット装置。
  3. 【請求項3】上記明るさセンサの代わりに、撮影した映
    像信号から照度を判別する映像信号処理回路を備え、 上記映像信号処理回路が所定値以上の照度を判別したと
    きには、上記切換機構によって、上記赤外線カットフィ
    ルタが配置されるようにする一方、 上記映像信号処理回路が所定値以上の照度を判別しない
    ときには、上記切換機構によって、上記遮光シャッタと
    赤外線カットフィルタのいずれもが配置されないように
    することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカ
    ラーカメラユニット装置。
  4. 【請求項4】近赤外光を発光させる補助照明を更に備
    え、 上記切換機構によって、上記遮光シャッタと赤外線カッ
    トフィルタのいずれもが配置されないようにしたときに
    は、上記補助照明を発光させることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載のカラーカメラユニット
    装置。
  5. 【請求項5】上記切換機構は、近赤外光の屈折率を補正
    する光学素子を、更に配置できるようになっており、 上記遮光シャッタと赤外線カットフィルタのいずれもが
    配置されないようにする代わりに、上記光学素子が配置
    されるようにすることを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれかに記載のカラーカメラユニット装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかに記載のカ
    ラーカメラユニット装置を内蔵し、このカラーカメラユ
    ニット装置によって撮影した映像信号を、伝送線を通じ
    て、ドアホン親機に送出する構成であるドアホン子器。
  7. 【請求項7】呼出ボタンを備え、この呼出ボタンが操作
    され、上記ドアホン親機から駆動電源が供給されたとき
    に、上記カラーカメラユニット装置による撮影を開始す
    ることを特徴とする、請求項6に記載のドアホン子器。
  8. 【請求項8】上記ドアホン親機のモニタボタンが操作さ
    れ、ドアホン親機から駆動電源が供給されたときに、上
    記カラーカメラユニット装置による撮影を開始すること
    を特徴とする、請求項6に記載のドアホン子器。
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