JP3197953B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP3197953B2 JP3197953B2 JP22336192A JP22336192A JP3197953B2 JP 3197953 B2 JP3197953 B2 JP 3197953B2 JP 22336192 A JP22336192 A JP 22336192A JP 22336192 A JP22336192 A JP 22336192A JP 3197953 B2 JP3197953 B2 JP 3197953B2
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- tire
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- tread
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/0083—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the curvature of the tyre tread
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏平タイヤにおいて操
縦安定性、ハンドリング時の応答性及び耐ワンダリング
性を向上した空気入りラジアルタイヤに関する。
縦安定性、ハンドリング時の応答性及び耐ワンダリング
性を向上した空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】カーカスコードをタイヤ赤道面に略直角
に配列したいわゆるラジアル配列のタイヤが、バイアス
構造のものに比べて耐摩耗性、操縦安定性に優れるとし
て多用されている。
に配列したいわゆるラジアル配列のタイヤが、バイアス
構造のものに比べて耐摩耗性、操縦安定性に優れるとし
て多用されている。
【0003】しかしラジアル配列のカーカスを低偏平率
の商用車用タイヤに使用した場合、偏平タイヤであるが
故に、トレッド面を形成するタイヤ軸方向の曲率半径が
大きくなり、トレッド面が平坦化することとなる。
の商用車用タイヤに使用した場合、偏平タイヤであるが
故に、トレッド面を形成するタイヤ軸方向の曲率半径が
大きくなり、トレッド面が平坦化することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにトレッド面
が平坦化することによって、タイヤが路面に接地した、
その接地面の形状が、図4に示すように鼓形の形状とな
り特にショルダ領域において突出部Pが現れ、この突出
部において接地圧が大となる結果、操縦安定性に劣り又
偏摩耗が生じやすく耐久性に劣る。
が平坦化することによって、タイヤが路面に接地した、
その接地面の形状が、図4に示すように鼓形の形状とな
り特にショルダ領域において突出部Pが現れ、この突出
部において接地圧が大となる結果、操縦安定性に劣り又
偏摩耗が生じやすく耐久性に劣る。
【0005】さらに路面にわだちがある場合には、その
わだちから抜け切れず、耐ワンダリング性能に劣るとい
う問題がある。
わだちから抜け切れず、耐ワンダリング性能に劣るとい
う問題がある。
【0006】発明者は、トレッド面を従来のように単一
の半径からなる円弧で形成した場合には、操縦安定性を
低下させる要因となっている接地面の前記突出部を排除
し得ないこと、又突出部Pを排除するには、トレッド面
のタイヤ軸方向の形状を例えばダ円、放物線など円弧以
外の多次元の曲線によってトレッド面を形成しなければ
ならないことを知り得たのである。
の半径からなる円弧で形成した場合には、操縦安定性を
低下させる要因となっている接地面の前記突出部を排除
し得ないこと、又突出部Pを排除するには、トレッド面
のタイヤ軸方向の形状を例えばダ円、放物線など円弧以
外の多次元の曲線によってトレッド面を形成しなければ
ならないことを知り得たのである。
【0007】又耐ワンダリング性能を高めるは、従来考
慮されなかったトレッド面とバットレス面との接続部に
ついて改善すべきであることを見出したのである。
慮されなかったトレッド面とバットレス面との接続部に
ついて改善すべきであることを見出したのである。
【0008】本発明は、トレッド面を半径が異なる2つ
の円弧により形成し、かつトレッド面とバットレス面と
を規制された半径からなる円弧で結ぶことを基本とし
て、偏平タイヤであっても、耐久性を損なうことなく、
操縦安定性を高めかつ耐ワンダリング性能を向上しうる
空気入りラジアルタイヤの提供を目的としている。
の円弧により形成し、かつトレッド面とバットレス面と
を規制された半径からなる円弧で結ぶことを基本とし
て、偏平タイヤであっても、耐久性を損なうことなく、
操縦安定性を高めかつ耐ワンダリング性能を向上しうる
空気入りラジアルタイヤの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、タイヤ最大巾
が195mm以上かつ225mm以下であり、偏平率が60
〜75%の商用車に用いる空気入りラジアルタイヤであ
って、該空気入りラジアルタイヤをリム組しかつ標準内
圧を充填したときの標準のトレッド面を、該トレッド面
がタイヤ赤道面(C)と交わる赤道点(A)を中心とし
て該赤道点(A)からトレッド巾(WT)の3/10倍
の距離を両側に隔てる3/10点(B)、(B)間の中
央領域(M)と、前記3/10点(B)、トレッド端縁
(E)間に位置するショルダ領域(S)とに区分すると
ともに、前記中央領域(M)は、タイヤ赤道面(C)に
中心を有しかつ700mm以上かつ850mm以下の半径
(R1)からなる第1の円弧(S1)により形成する一
方、ショルダ領域(S)はタイヤ赤道面(C)に中心を
有して前記3/10点(B)で第1の円弧(S1)に連
なるとともに、第1の円弧(S1)の前記半径(R1)
の1/3倍以上かつ1/2.5倍以下の半径(R2)か
らなる第2の円弧(S2)により形成し、しかも前記第
2の円弧(S2)は、前記トレッド端縁において、30
mm以上かつ50mmの半径からなり、サイドウォール部の
バットレス面にのびる第3の円弧(S3)に、滑らかに
連なり、しかも第2の円弧S2との延長線がタイヤ赤道
面Cとの交わる点Dと前記赤道点(A)との寸法差Kを
3mm以下としたことを特徴とする空気入りラジアルタイ
ヤである。
が195mm以上かつ225mm以下であり、偏平率が60
〜75%の商用車に用いる空気入りラジアルタイヤであ
って、該空気入りラジアルタイヤをリム組しかつ標準内
圧を充填したときの標準のトレッド面を、該トレッド面
がタイヤ赤道面(C)と交わる赤道点(A)を中心とし
て該赤道点(A)からトレッド巾(WT)の3/10倍
の距離を両側に隔てる3/10点(B)、(B)間の中
央領域(M)と、前記3/10点(B)、トレッド端縁
(E)間に位置するショルダ領域(S)とに区分すると
ともに、前記中央領域(M)は、タイヤ赤道面(C)に
中心を有しかつ700mm以上かつ850mm以下の半径
(R1)からなる第1の円弧(S1)により形成する一
方、ショルダ領域(S)はタイヤ赤道面(C)に中心を
有して前記3/10点(B)で第1の円弧(S1)に連
なるとともに、第1の円弧(S1)の前記半径(R1)
の1/3倍以上かつ1/2.5倍以下の半径(R2)か
らなる第2の円弧(S2)により形成し、しかも前記第
2の円弧(S2)は、前記トレッド端縁において、30
mm以上かつ50mmの半径からなり、サイドウォール部の
バットレス面にのびる第3の円弧(S3)に、滑らかに
連なり、しかも第2の円弧S2との延長線がタイヤ赤道
面Cとの交わる点Dと前記赤道点(A)との寸法差Kを
3mm以下としたことを特徴とする空気入りラジアルタイ
ヤである。
【0010】
【作用】トレッド面の中央領域Mにあっては、通常のタ
イヤが300mm前後の半径からなる円弧により形成され
ているのに対して、本願ではその2倍以上の半径700
mm以上の第1の円弧S1で形成されており、これにより
トレッド面における接地面がタイヤ軸方向に拡大するこ
とによって、接地面積が増すことによって、接地圧を減
じ、操縦安定性及びハンドリング時の応答性を高める。
第1の円弧S1の半径が700mm未満では、接地面の両
側部に図4に示すような突起Pが現れ操縦安定性とハン
ドリング時の応答に劣る一方、850mmをこえると接地
面は図3に示すように隅部の接地面が不足し、接地圧が
増大することにより、耐摩耗性に劣ることとなる。
イヤが300mm前後の半径からなる円弧により形成され
ているのに対して、本願ではその2倍以上の半径700
mm以上の第1の円弧S1で形成されており、これにより
トレッド面における接地面がタイヤ軸方向に拡大するこ
とによって、接地面積が増すことによって、接地圧を減
じ、操縦安定性及びハンドリング時の応答性を高める。
第1の円弧S1の半径が700mm未満では、接地面の両
側部に図4に示すような突起Pが現れ操縦安定性とハン
ドリング時の応答に劣る一方、850mmをこえると接地
面は図3に示すように隅部の接地面が不足し、接地圧が
増大することにより、耐摩耗性に劣ることとなる。
【0011】又、ショルダ領域Sにあっては、前記第1
の円弧S1の半径R1の1/3倍以上かつ1/2.5倍
以下の半径R2を有する第2の円弧S2により形成した
ため、単一の円弧からなる従来のタイヤにおいて生じて
いた接地面の両側部に生じる図4に示すような突起P…
を除きうるとともに、図3に示す如く隅部に丸みを有す
る矩形となり、接地圧を均等化することが出来る。
の円弧S1の半径R1の1/3倍以上かつ1/2.5倍
以下の半径R2を有する第2の円弧S2により形成した
ため、単一の円弧からなる従来のタイヤにおいて生じて
いた接地面の両側部に生じる図4に示すような突起P…
を除きうるとともに、図3に示す如く隅部に丸みを有す
る矩形となり、接地圧を均等化することが出来る。
【0012】なお第2の円弧S2の半径R2が第1の円
弧S1の半径R1の1/3倍未満では図5に示す如く隅
部の丸みが大きくなり、接地圧が増大し、接地面全体が
摩耗し耐摩耗性に劣る。逆に1/2.5倍をこえると、
接地面に図3に示す突起P…が残ることになり、この突
起部において高い接地圧が生じる結果、ハンドリング時
の応答性に劣ることとなる。
弧S1の半径R1の1/3倍未満では図5に示す如く隅
部の丸みが大きくなり、接地圧が増大し、接地面全体が
摩耗し耐摩耗性に劣る。逆に1/2.5倍をこえると、
接地面に図3に示す突起P…が残ることになり、この突
起部において高い接地圧が生じる結果、ハンドリング時
の応答性に劣ることとなる。
【0013】又トレッド面をともにタイヤ赤道面上に半
径中心を位置させた2つの円弧S1、S2によって形成
しているため、トレッド面の形状設定が容易にでき、従
ってタイヤ成形用の金型の製作も簡易となり経済的な提
供が可能となる。
径中心を位置させた2つの円弧S1、S2によって形成
しているため、トレッド面の形状設定が容易にでき、従
ってタイヤ成形用の金型の製作も簡易となり経済的な提
供が可能となる。
【0014】さらに前記第2の円弧は、バットレス面に
のびるとともに、30mm以上かつ50mm以下の半径(R
3)の第3の円弧に滑らかに連なっている。これにより
偏平タイヤであってもわだちからの抜け出しが容易とな
り、耐ワンダリング性能が向上する。前記半径(R3)
が30mm未満では、わだちの乗越えが困難となり50mm
をこえると、タイヤの最大巾が大となり、タイヤが装着
される車両において、その車体巾が拡がるため好ましく
ない。
のびるとともに、30mm以上かつ50mm以下の半径(R
3)の第3の円弧に滑らかに連なっている。これにより
偏平タイヤであってもわだちからの抜け出しが容易とな
り、耐ワンダリング性能が向上する。前記半径(R3)
が30mm未満では、わだちの乗越えが困難となり50mm
をこえると、タイヤの最大巾が大となり、タイヤが装着
される車両において、その車体巾が拡がるため好ましく
ない。
【0015】このように本願は、前記した各構成が有機
的にかつ一体化されることによって、偏平タイヤであっ
ても操縦安定性を高めかつ耐ワンダリング性能を向上し
うるのである。
的にかつ一体化されることによって、偏平タイヤであっ
ても操縦安定性を高めかつ耐ワンダリング性能を向上し
うるのである。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。空気入りラジアルタイヤ1を標準のリムJにリム組
みしかつ標準内圧、例えば6.0kg/cm2 の空気を充填
した場合を例示した図1において、空気入りラジアルタ
イヤ1はビードコア2が通る両側のビード部3、3と、
該ビード部3から半径方向外向きに延びるサイドウォー
ル部4、4とその両端を継ぎかつ外面がトレッド面5A
をなすトレッド部5とを具えるとともに、サイドウォー
ル部4、トレッド部5には、前記ビードコア2の周りを
内側から外側に向かって折り返したトロイド状のカーカ
ス6が跨設される。又トレッド部5には、カーカス6の
外側にベルト層7を配置するとともに、カーカス6の本
体部とその折返し部との間にはビードエーペックス8を
設ける一方、このタイヤ1は、いわゆる標準のリムJの
ビードシート部13、13にビード部3の底面3Aを嵌
合させることにより、前記リムJに装着される。
る。空気入りラジアルタイヤ1を標準のリムJにリム組
みしかつ標準内圧、例えば6.0kg/cm2 の空気を充填
した場合を例示した図1において、空気入りラジアルタ
イヤ1はビードコア2が通る両側のビード部3、3と、
該ビード部3から半径方向外向きに延びるサイドウォー
ル部4、4とその両端を継ぎかつ外面がトレッド面5A
をなすトレッド部5とを具えるとともに、サイドウォー
ル部4、トレッド部5には、前記ビードコア2の周りを
内側から外側に向かって折り返したトロイド状のカーカ
ス6が跨設される。又トレッド部5には、カーカス6の
外側にベルト層7を配置するとともに、カーカス6の本
体部とその折返し部との間にはビードエーペックス8を
設ける一方、このタイヤ1は、いわゆる標準のリムJの
ビードシート部13、13にビード部3の底面3Aを嵌
合させることにより、前記リムJに装着される。
【0017】又空気入りラジアルタイヤ1は、標準のリ
ムJに装着した時において、タイヤの標準の最大巾Wが
195mm以上かつ225mm以下でありかつ前記標準の最
大巾Wに対するビード部3の半径方向内端からトレッド
面5Aの外端までの距離であるタイヤ長さHの比である
偏平率H/Wを60〜75%とした商用車用のタイヤと
して形成される。
ムJに装着した時において、タイヤの標準の最大巾Wが
195mm以上かつ225mm以下でありかつ前記標準の最
大巾Wに対するビード部3の半径方向内端からトレッド
面5Aの外端までの距離であるタイヤ長さHの比である
偏平率H/Wを60〜75%とした商用車用のタイヤと
して形成される。
【0018】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道面Cに対して約70°〜90°の角度で配列した
いわゆるラジアル方向のコード配列体からなるカーカス
プライを単数枚又は複数枚、本実施例では4枚重ね合わ
せて形成され、又、カーカスコードとしてナイロン、レ
ーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維が採用される。
ヤ赤道面Cに対して約70°〜90°の角度で配列した
いわゆるラジアル方向のコード配列体からなるカーカス
プライを単数枚又は複数枚、本実施例では4枚重ね合わ
せて形成され、又、カーカスコードとしてナイロン、レ
ーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維が採用される。
【0019】ベルト層7は単数枚又は複数枚、本実施例
では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、各プライ
7A、7Bはともにナイロン、レーヨン、芳香族ポリア
ミド繊維等の有機繊維又はスチールコードからなるベル
トコードをタイヤ赤道面Cに対して比較的浅い角度でし
かも各プライのコードは互いに逆方向に傾けて配してい
る。
では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、各プライ
7A、7Bはともにナイロン、レーヨン、芳香族ポリア
ミド繊維等の有機繊維又はスチールコードからなるベル
トコードをタイヤ赤道面Cに対して比較的浅い角度でし
かも各プライのコードは互いに逆方向に傾けて配してい
る。
【0020】又空気入りラジアルタイヤ1は、標準内圧
時において図1に示す如く、標準のトレッド面5Aを、
タイヤ赤道面Cと交わる赤道点Aを中心としてかつ該赤
道点Aからトレッド部5の端縁間の距離であるトレッド
巾WTの3/10倍の距離を両側に隔てる3/10点
B、B間に位置する中央領域Mと前記3/10点Bと前
記トレッド端縁Eとの間に位置するショルダ領域Sとに
区分している。
時において図1に示す如く、標準のトレッド面5Aを、
タイヤ赤道面Cと交わる赤道点Aを中心としてかつ該赤
道点Aからトレッド部5の端縁間の距離であるトレッド
巾WTの3/10倍の距離を両側に隔てる3/10点
B、B間に位置する中央領域Mと前記3/10点Bと前
記トレッド端縁Eとの間に位置するショルダ領域Sとに
区分している。
【0021】中央領域Mにおいてはタイヤ赤道面Cに中
心を有しかつ前記赤道点Aを通る700mm以上かつ85
0mm以下の半径R1からなる第1の円弧S1により形成
される。中央領域Mの円弧S1の半径を通常のタイヤに
比べて約2倍以上大とすることによって接地面Lがタイ
ヤ軸方向に拡大する結果、接地圧を減じ、操縦安定性が
向上する。しかし半径R1が850mmをこえると中央領
域Mが平坦に近くなり、偏摩耗が生じやすく耐久性に劣
ることとなる。
心を有しかつ前記赤道点Aを通る700mm以上かつ85
0mm以下の半径R1からなる第1の円弧S1により形成
される。中央領域Mの円弧S1の半径を通常のタイヤに
比べて約2倍以上大とすることによって接地面Lがタイ
ヤ軸方向に拡大する結果、接地圧を減じ、操縦安定性が
向上する。しかし半径R1が850mmをこえると中央領
域Mが平坦に近くなり、偏摩耗が生じやすく耐久性に劣
ることとなる。
【0022】他方、ショルダ領域Sにあっては、タイヤ
赤道面Cに中心を有してかつ前記3/10点Bで第1の
円弧S1に連なるとともに、第1の円弧S1の前記半径
R1の1/3倍以上かつ1/2.5倍以下の半径R2を
有する第2の円弧S2により形成される。
赤道面Cに中心を有してかつ前記3/10点Bで第1の
円弧S1に連なるとともに、第1の円弧S1の前記半径
R1の1/3倍以上かつ1/2.5倍以下の半径R2を
有する第2の円弧S2により形成される。
【0023】第1の円弧S1、第2の円弧S2及び第3
の円弧の関係を線図で示すと図2の如くなる。図2にお
いて第2の円弧S2との延長線がタイヤ赤道面Cとの交
わる点Dと前記赤道点Aとの寸法差Kを3mm以下とする
のが好ましく、さらにこの寸法差Kは0に近づけるのが
より好ましい。
の円弧の関係を線図で示すと図2の如くなる。図2にお
いて第2の円弧S2との延長線がタイヤ赤道面Cとの交
わる点Dと前記赤道点Aとの寸法差Kを3mm以下とする
のが好ましく、さらにこの寸法差Kは0に近づけるのが
より好ましい。
【0024】又前記第2の円弧S2は、トレッド端縁E
において、サイドウォール部4のバットレス面9にのび
る第3の円弧S3に滑らかに連なっており、第3の円弧
S3は、その半径R3を30mm以上かつ50mmの範囲と
している。
において、サイドウォール部4のバットレス面9にのび
る第3の円弧S3に滑らかに連なっており、第3の円弧
S3は、その半径R3を30mm以上かつ50mmの範囲と
している。
【0025】
【具体例】タイヤサイズが205/60R17.5であ
りかつ図1に示す構成を有するタイヤ(実施例1〜3)
について試作するとともに、その性能をテストした。な
お本願構成外のタイヤ(比較例1〜6)についても併せ
てテストを行いその性能を比較した。テスト条件は次の
通り。
りかつ図1に示す構成を有するタイヤ(実施例1〜3)
について試作するとともに、その性能をテストした。な
お本願構成外のタイヤ(比較例1〜6)についても併せ
てテストを行いその性能を比較した。テスト条件は次の
通り。
【0026】イ)直進安定性、ハンドリングの応答性、
及び耐ワンダリング性 6.0kg/cm2 の内圧を加えた各試供タイヤを1.5t
on積の小型トラックに装着しかつ該トラックに規定の
最大重の荷物を積載するとともに、一般路を走行し、ド
ライバーのフィーリングにより判定し、かつ実施例1を
100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好で
あり100以上が合格値であることを示す。
及び耐ワンダリング性 6.0kg/cm2 の内圧を加えた各試供タイヤを1.5t
on積の小型トラックに装着しかつ該トラックに規定の
最大重の荷物を積載するとともに、一般路を走行し、ド
ライバーのフィーリングにより判定し、かつ実施例1を
100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好で
あり100以上が合格値であることを示す。
【0027】ロ)高速耐久性 1)項と同じ車両に装着し、最大荷重の荷物を積載する
とともに、テストコースを100km/Hの速度で走行
し、トレッド面にクラックが生じるまでの延走行距離を
実施例3を100とする指数で表示した。数値が大きい
ほど良好である。テスト結果を表1に示す。
とともに、テストコースを100km/Hの速度で走行
し、トレッド面にクラックが生じるまでの延走行距離を
実施例3を100とする指数で表示した。数値が大きい
ほど良好である。テスト結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】テストの結果、実施例のものは比較例のも
のに比べて直進安定性、ハンドリングの応答性及び耐ワ
ンダリング性は、バランスよく向上し、又高速耐久性も
保持しうることが確認できた。
のに比べて直進安定性、ハンドリングの応答性及び耐ワ
ンダリング性は、バランスよく向上し、又高速耐久性も
保持しうることが確認できた。
【0030】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りラジアルタ
イヤは、偏平タイヤにおいて、トレッド面を中央領域を
形成する第1の円弧とショルダー領域を形成する第2の
円弧およびこの第2の円弧に連なりかつバットレス面に
のびる第3の円弧を設け、しかもこの各円弧の半径を規
制したため、偏平タイヤであっても、かつ耐久性を損な
うことなる操縦安定性と、ハンドリング時の応答性を高
めかつ耐ワンダリング性を向上することが出来る。
イヤは、偏平タイヤにおいて、トレッド面を中央領域を
形成する第1の円弧とショルダー領域を形成する第2の
円弧およびこの第2の円弧に連なりかつバットレス面に
のびる第3の円弧を設け、しかもこの各円弧の半径を規
制したため、偏平タイヤであっても、かつ耐久性を損な
うことなる操縦安定性と、ハンドリング時の応答性を高
めかつ耐ワンダリング性を向上することが出来る。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】そのトレッド面の形状を図式で示す線図であ
る。
る。
【図3】その接地面の形状を示す平面図である。
【図4】従来のタイヤの接地面の形状を示す平面図であ
る。
る。
【図5】従来のタイヤの接地面の形状を示す平面図であ
る。
る。
4 サイドウォール部 5A トレッド面 9 バットレス面 A 赤道点 B 3/10点 C タイヤ赤道面 M 中央領域 R1 第1の円弧の半径 R2 第2の円弧の半径 R3 第3の円弧の半径 S ショルダ領域 S1 第1の円弧 S2 第2の円弧 S3 第3の円弧 WT トレッド巾
Claims (1)
- 【請求項1】タイヤ最大巾が195mm以上かつ225mm
以下であり、偏平率が60〜75%の商用車に用いる空
気入りラジアルタイヤであって、 該空気入りラジアルタイヤをリム組しかつ標準内圧を充
填したときの標準のトレッド面を、 該トレッド面がタイヤ赤道面(C)と交わる赤道点
(A)を中心として該赤道点(A)からトレッド巾(W
T)の3/10倍の距離を両側に隔てる3/10点
(B)、(B)間の中央領域(M)と、 前記3/10点(B)、トレッド端縁(E)間に位置す
るショルダ領域(S)とに区分するとともに、 前記中央領域(M)は、タイヤ赤道面(C)に中心を有
しかつ700mm以上かつ850mm以下の半径(R1)か
らなる第1の円弧(S1)により形成する一方、 ショルダ領域(S)はタイヤ赤道面(C)に中心を有し
て前記3/10点(B)で第1の円弧(S1)に連なる
とともに、第1の円弧(S1)の前記半径(R1)の1
/3倍以上かつ1/2.5倍以下の半径(R2)からな
る第2の円弧(S2)により形成し、 しかも前記第2の円弧(S2)は、前記トレッド端縁に
おいて、30mm以上かつ50mmの半径からなり、サイド
ウォール部のバットレス面にのびる第3の円弧(S3)
に、滑らかに連なり、 しかも第2の円弧S2との延長線がタイヤ赤道面Cとの
交わる点Dと前記赤道点(A)との寸法差Kを3mm以下
とした ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
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