JP3197669B2 - 薄膜トランジスタ並びにその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ並びにその製造方法

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JP3197669B2 JP08263593A JP8263593A JP3197669B2 JP 3197669 B2 JP3197669 B2 JP 3197669B2 JP 08263593 A JP08263593 A JP 08263593A JP 8263593 A JP8263593 A JP 8263593A JP 3197669 B2 JP3197669 B2 JP 3197669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタの短
チャネル化に伴う弊害を除去できる構造を有する薄膜ト
ランジスタ、並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、薄膜トランジスタの短チャネ
ル化に伴う弊害、即ち、ホットキャリア現象や電流リー
クといった弊害を除去するために、ドレイン端とゲート
端の間に横方向に一定の間隔を設けてドレイン端での電
界を弱めるオフセットゲート構造や、ドレイン端に低濃
度不純物層を設けてドレイン端での電界を弱めるLDD
(Lightly Doped Drain)構造が考
え出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】LDD構造を有する薄
膜トランジスタの製造方法としては、例えば、低濃度不
純物層とする領域上にキャップ膜を形成した状態でイオ
ン注入を行い、キャップ膜部分のドーズ量を小さくして
低濃度不純物層を得る方法が知られているが、キャップ
膜を形成するために工程数が増えるという欠点がある。
また、2種類のドープ量の不純物層を堆積する方法も知
られているが、この方法では、工程数の増加およびドー
プ量管理の複雑化という問題を招来する。
【0004】また、オフセットゲート構造を得る場合、
これをセルフアライン構造で実現するのは容易でなく、
ゲート電極を形成する際のパターニングの位置合わせに
不良が生じてゲート電極の形成位置にずれが生じると、
オフ電流が低減できない或いはオン電流が低下するとい
った問題を生じる。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、ドレイン端
での電界強度を弱める得る構造の薄膜トランジスタを提
供すると共に、工程数の増加や工程管理の複雑化を生じ
ることなく、しかもセルフアライン構造で薄膜トランジ
スタを製造できる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは、上記の課題を解決するために、絶縁性基板上に形
成された半導体膜にチャネル部およびソース,ドレイン
領域を形成し、上記のチャネル部上に絶縁膜を介してゲ
ート電極を形成して成る薄膜トランジスタにおいて、上
記ソース,ドレイン領域の表面の高さ、上記ゲート絶
縁膜の下面よりも低い位置に形成され、且つ上記チャネ
ル部の膜厚がソース,ドレイン領域の膜厚よりも薄く形
成されていることを特徴としている。
【0007】
【0008】
【0009】また、絶縁性基板上のチャネル部に対応す
る位置に凸状絶縁膜を形成する工程と、第1の半導体膜
を凸状絶縁膜上では薄く絶縁性基板上では厚く形成する
工程と、第1の半導体膜上にゲート絶縁膜となる絶縁膜
を形成する工程と、この絶縁膜上にゲート電極となる第
2の半導体膜を形成する工程と、この第2の半導体膜上
にレジスト膜を形成し、チャネル部に対応した位置のレ
ジスト膜を残して他の部分は除去する工程と、このレジ
スト膜をマスクとして第2の半導体膜及び絶縁膜をパタ
ーニングした後、露出した第1の半導体膜の表面をエッ
チングして当該半導体膜の上面を上記絶縁膜の下面より
も低くする工程と、上記第1の半導体膜の露出部分に不
純物をドーピングする工程と、を含むことを特徴としい
てる。
【0010】また、絶縁性基板上のチャネル部に対応す
る位置にチャネル部の大きさと同じか若しくはこれより
幾分小さな凸状絶縁膜を形成する工程と、第1の半導体
膜を凸状絶縁膜上では薄く絶縁性基板上では厚く且つ凸
状絶縁膜上の第1の半導体膜の高さを絶縁性基板上の第
1の半導体膜の高さよりも高く形成する工程と、第1の
半導体膜上にゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成する工程
と、この絶縁膜上にゲート電極となる第2の半導体膜を
形成する工程と、この第2の半導体膜上にレジスト膜を
形成し、チャネル部に対応した位置のレジスト膜を残し
て他の部分は除去する工程と、このレジスト膜をマスク
として第2の半導体膜及び絶縁膜をパターニングする工
程と、上記第1の半導体膜の露出部分に不純物をドーピ
ングする工程と、を含むことを特徴としている。
【0011】
【作用】上記第1構成の薄膜トランジスタによれば、
ソース,ドレイン領域の表面の高さがゲート絶縁膜の下
面よりも低い位置にあるので、ゲート電極とドレイン端
との間に基板厚み方向の一定の間隔(以下、縦方向オフ
セットと称する)が作り出され、この縦方向オフセット
により、オフセットゲート構造と同様、ドレイン端での
電界強度を弱めることができる。更に、チャネル部の薄
膜化によって薄膜トランジスタのOFF電流をより小さ
くすることができる。
【0012】
【0013】また、上記第1製造方法によれば、ゲー
ト電極のパターニングの後に行う第1の半導体膜の表面
エッチングにより、ゲート電極とドレイン端との間に縦
方向オフセットを形成することができ、しかも、この縦
方向オフセットの形成は、ゲート電極を基準としたセル
フアラインで行われる。また、ゲート電極のパターニン
グの後に行う第1の半導体膜への不純物ドーピングによ
り、ゲート電極の形成位置を基準としたソース,ドレイ
ン領域の形成、即ち、セルフアライン構造を実現するこ
とができ、更に、チャネル部の薄膜化が図れる
【0014】
【0015】また、第の製造方法によれば、凸状絶縁
膜はチャネル部の大きさと同じか若しくはこれより幾分
小さい形状をなし、この凸状絶縁膜上に形成される第1
の半導体膜の高さ(ゲート絶縁膜の下面の高さ)を、絶
縁性基板上に形成される第1の半導体膜(ソース,ドレ
イン領域)の高さよりも高くするため、エッチングによ
らずに縦方向オフセットを得ることができる。なお、こ
の方法とエッチングとを併用することにより、縦方向オ
フセット量の増大を図ることができる。
【0016】
【実施例】(参考例) 以下、本発明をその実施例を示す図を用いて説明する。
図1は、参考例となる薄膜トランジスタの縦断面図であ
る。絶縁性基板1上には、多結晶シリコン(以下、po
ly−Siと略記する)膜5´が形成されている。この
poly−Si膜5´にはソース領域S、ドレイン領域
D、及びチャネル部Cが形成され、上記のチャネル部C
上には、ゲート絶縁膜6aを介してゲート電極7aが形
成されている。ここに、上記ソース,ドレイン領域S,
Dの表面の高さは、上記ゲート絶縁膜6aの下面よりも
低い位置に形成されている。
【0017】上記の構成によれば、ソース,ドレイン領
域S,Dの表面の高さをゲート絶縁膜6aの下面よりも
低い位置に形成したことにより、ゲート電極7aとドレ
イン端との間に基板厚み方向の一定の間隔、即ち、縦方
向オフセットが作り出され、この縦方向オフセットによ
り、オフセットゲート構造と同様、ドレイン端での電界
強度を弱めることができる。
【0018】図2は、上記薄膜トランジスタの製造方法
を工程順に示した縦断面図である。まず、同図(a)に
示すように、絶縁性基板1上に、LPCVD法或いはP
ECVD法により非晶質シリコン(以下、a−Siと略
記する)膜5を1000Åの厚みで形成する。
【0019】次に、同図(b)に示すように、KrF或
いはXeClエキシマレーザー(300mJ/cm2
8shots)をa−Si膜5の全面に照射し、このa
−Si膜5を再結晶化させてpoly−Si膜5′を得
る。
【0020】次に、同図(c)に示すように、poly
−Si膜5′上に、LPCVD法或いはAPCVD法に
より、ゲート絶縁膜となるSiO2 膜6を1500Åの
厚みに形成し、更に、このSiO2 膜6上に、LPCV
D法により、ゲート電極となるn+ 型poly−Si膜
7を1000Åの厚みに形成する。そして、レジスト膜
8を形成し、通常のホトリソグラフィ工程により、ゲー
ト電極形成のためのパターニングを行う。
【0021】次に、同図(d)に示すように、上記のレ
ジスト膜8をマスクとし、RIE(リアクティブイオン
エッチング)法により、n+ 型poly−Si膜7およ
びSiO2 膜6を除去する。これにより、ゲート電極7
aとゲート絶縁膜6aが形成される。
【0022】次に、同図(e)に示すように、レジスト
膜8をO2 プラズマによってアッシングした後、20%
KOH溶液(室温)により1分間のエッチング処理を行
い、poly−Si膜5′の表面を200〜600Å程
度除去する。このエッチング除去により、poly−S
i膜5′の表面の高さは、ゲート絶縁膜6aの下面より
も低くなる。なお、上記のエッチングにより、前工程で
行われたRIEによるpoly−Si膜5′のダメージ
層の除去も同時に行われることになる。
【0023】次に、同図(f)に示すように、イオン注
入法によりpoly−Si膜5′に不純物(As+ やP
+ イオン)を注入する。イオン注入の条件は、注入出力
を10keV、注入量を1×1015cm-2に設定してい
る。次に、活性化処理を行う。この活性化処理は、Kr
Fエキシマレーザー(250mJ/cm2 ,8shot
s)或いは、熱活性(N2 雰囲気中,基板温度600
℃,3時間放置)により行っている。
【0024】以上の工程を経ることにより、薄膜トラン
ジスタが形成される。
【0025】上記の製造方法によれば、ゲート電極のパ
ターニングの後に行うpoly−Si膜5′の表面エッ
チングにより、ゲート電極7aとドレイン端との間に縦
方向オフセットを形成することができ、しかも、この縦
方向オフセットの形成は、ゲート電極を基準としたセル
フアラインで行われる。また、ゲート電極のパターニン
グの後に行うpoly−Si膜5′への不純物ドーピン
グにより、ゲート電極の形成位置を基準としたソース,
ドレイン領域5a′,5b′の形成、即ち、セルフアラ
イン構造が実現される。
【0026】(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。なお、
上記参考例の薄膜トランジスタは、チャネル部Cの膜厚
がソース,ドレイン領域S,Dの膜厚よりも厚くなって
いるのに対し、本実施例の薄膜トランジスタは、チャネ
ル部Cの膜厚をソース,ドレイン領域S,Dの膜厚より
薄く形成したものである。また、本実施例の製造方法
は、上記チャネル部Cの薄膜化を実現すると共に、縦方
向オフセットをより大きく形成できる製造方法を提供す
るものである。
【0027】図3は、本発明に係る薄膜トランジスタの
縦断面図である。絶縁性基板1上には、SiO2 からな
凸状絶縁膜2が設けられており、チャネル部Cは上記凸
状絶縁膜2上において1層のpoly−Si膜5′によ
り形成される。一方、ソース領域Sとドレイン領域D
は、上記のSiO2 膜2の両側において、2層のpol
y−Si膜4,5′により構成される。故に、チャネル
部Cの膜厚は、ソース,ドレイン領域S,Dの膜厚に比
べて薄くなっている。
【0028】上記の構成によれば、上記の凸状絶縁膜2
の部分をpoly−Si膜で形成した場合(実施例1の
構造に相当する)に比べ、チャネル部Cの膜厚が薄くな
り、このチャネル部Cの薄膜化により、薄膜トランジス
タのOFF電流の低減効果がより向上する。これは、チ
ャネル部Cでの横方向へのパスの断面積が小さくなるた
めであり、薄膜トランジスタ分野において、チャネル部
の薄膜による効果として知られているものである。
【0029】図4は、ゲート電圧−ドレイン電流特性
を、本発明の縦方向オフセットを有する薄膜トランジス
タ、LDD構造を有する薄膜トランジスタ、及びオフセ
ットのない薄膜トランジスタの各々について示したグラ
フである。この図から明らかなように、本発明の縦方向
オフセットを有する薄膜トランジスタは、LDD構造の
薄膜トランジスタと比較してOFF電流の低減効果は多
少劣るものの、ON電流を低下させないという点ではL
DD構造よりも優れた効果を発揮する。
【0030】次に、上記薄膜トランジスタの製造方法に
ついて説明する。図5は、薄膜トランジスタの製造方法
を工程順に示した縦断面図である。
【0031】まず、同図(a)に示すように、絶縁性基
板1上に、LPCVD法或いはAPCVD法によってS
iO2 膜(SiNx 等でもよい)2を5000Åの厚み
に形成する。次に、レジスト膜3を形成し、後述するチ
ャネル部の形成位置に対応した部分のレジスト膜3を残
して他の部分は除去する。なお、この残されるレジスト
膜3の大きさはチャネル部の大きさより幾分小さくす
る。そして、上記残されたレジスト膜3をマスクとし、
SiO2 膜2をエッチングにより除去し、凸状絶縁膜2
を得る。
【0032】次に、同図(b)に示すように、上記のレ
ジスト膜3上および絶縁性基板1上に、LPCVD法に
よってn+ 型のpoly−Si膜4を3000Åの厚み
で形成する。ここで、このpoly−Si膜4の膜厚が
3000Åであり、前記凸状絶縁膜2が5000Åであ
ることから、これらの間には2000Åの段差が形成さ
れることになる。
【0033】次に、同図(c)に示すように、凸状絶縁
膜2上のn+ 型poly−Si膜4を、リフトオフ法に
より除去する。これにより、凸状絶縁膜2の両側にソー
ス用不純物層4aとドレイン用不純物層4bが形成され
る。
【0034】次に、同図(d)に示すように、凸状絶縁
膜2上およびn+ 型poly−Si膜4上に、LPCV
D法或いはPECVD法によりa−Si膜5を2500
Åの厚みで形成する。
【0035】次に、同図(e)に示すように、KrF或
いはXeClエキシマレーザー(300mJ/cm2
8shots)をa−Si膜5の全面に照射し、このa
−Si膜5を再結晶化させてpoly−Si膜5′を得
る。
【0036】次に、同図(f)に示すように、poly
−Si膜5′上に、LPCVD法或いはAPCVD法に
より、ゲート絶縁膜となるSiO2 膜6を1500Åの
厚みに形成し、更に、このSiO2 膜6上に、LPCV
D法により、ゲート電極となるn+ 型poly−Si膜
7を1000Åの厚みに形成する。そして、レジスト膜
8を形成し、通常のホトリソグラフィ工程により、ゲー
ト電極形成のためのパターニングを行う。
【0037】次に、同図(g)に示すように、上記のレ
ジスト膜8をマスクとし、RIE法により、n+ 型po
ly−Si膜7およびSiO2 膜6を除去する。これに
より、ゲート電極7aとゲート絶縁膜6aが形成され
る。また、このとき、前述のpoly−Si膜4の膜厚
と前記凸状絶縁膜2の膜厚の差に起因する段差によっ
て、poly−Si膜5′の表面の高さは、ゲート絶縁
膜6aの下面よりも低くなる。即ち、これだけで縦方向
オフセットが形成されることになる。
【0038】次に、同図(h)に示すように、レジスト
膜8をO2 プラズマによってアッシングした後、20%
KOH溶液(室温)により1分間のエッチング処理を行
い、poly−Si膜5′の表面を200〜300Å程
度除去する。このエッチング除去により、上記の縦方向
オフセット量がより大きくなる。
【0039】次に、同図(i)に示すように、イオン注
入法によりpoly−Si膜5′に不純物(As+ やP
+ イオン)を注入し、更に活性化処理を行う。
【0040】この不純物ドーピング処理と活性化処理に
より、ソース用不純物層5a′とドレイン用不純物層5
b′が形成され、前述したソース用不純物層4aとドレ
イン用不純物層4bとによりそれぞれソース領域S,ド
レイン領域Dが形成される。また、poly−Si膜
5′のうち不純物ドーピングを受けなかった部分5c′
がチャネル部Cとなる。
【0041】上記の製造方法によれば、凸状絶縁膜2上
に堆積したpoly−Si膜4を除去した後、もう一度
poly−Si膜5′を堆積する。これにより、チャネ
ル部Cは上記凸状絶縁膜2上において1層のpoly−
Si膜5′により形成され、ソース,ドレイン領域S,
Dは、上記の凸状絶縁膜2の両側において2層のpol
y−Si膜4,5′により形成される。よって、ソー
ス,ドレイン領域S,Dはチャネル部Cの膜厚よりも厚
くなる。即ち、チャネルCの薄膜化が図れる。
【0042】また、凸状絶縁膜2をチャネル部よりも幾
分小さく形成するとともに、poly−Si膜4の膜厚
を凸状絶縁膜2の膜厚より薄く形成している。これによ
り、上記薄く形成したことによる段差が縦方向オフセッ
トの形成に寄与することになり、縦方向オフセット形成
をエッチングのみで形成する場合に比べ、この縦方向オ
フセット量を大きくできる。
【0043】なお、SiO2 膜2をチャネル部よりも大
きく形成した場合は、上記縦方向オフセット量の増大は
実現できないが、このようなSiO2 膜2であっても前
記チャネル部Cの薄膜化には寄与できるものである。
【0044】また、本実施例では、2回に分けてpol
y−Si膜4,5′を形成することとによりチャネル部
の薄膜化を図ったが、poly−Si膜の形成回数を1
回とし、凸状絶縁膜2上のpoly−Si膜のみを所定
厚みエッチングすることによってチャネル部の薄膜化を
図ることも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の薄膜トランジス
タによれば、ゲート電極とドレイン端との間に形成され
る縦方向オフセットにより、オフセットゲート構造と同
様にドレイン端での電界強度を弱めることができる。ま
た、チャネル部の薄膜化によってOFF電流の低減効果
をより高めることができる。
【0046】また、上記の製造方法によれば、縦方向オ
フセットをセルフアラインで形成できると共に、ゲート
電極の形成位置を基準としたソース,ドレイン領域の形
成、即ち、セルフアライン構造を実現することができ
る。また、上記チャネル部がソース,ドレイン領域より
も薄い構造でありながら縦方向オフセットを有する薄膜
トランジスタを提供することもできる。さらに、前記の
縦方向オフセット量の増大を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例となる薄膜トランジスタの縦断
面図である。
【図2】参考例の薄膜トランジスタの製造方法を工程順
に示した縦断面図である。
【図3】本発明の実施例の薄膜トランジスタの縦断面図
である。
【図4】ゲート電圧−ドレイン電流特性を、本発明の薄
膜トランジスタ、LDD構造を有する薄膜トランジス
タ、及びオフセットのない薄膜トランジスタの各々につ
いて示したグラフである。
【図5】本発明の実施例の薄膜トランジスタの製造方法
を工程順に示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 SiO2膜 4a ソース用不純物層 4b ドレイン用不純物層 5a´ ソース用不純物層 5b´ ドレイン用不純物層 5c´ チャネル部 6a ゲート絶縁膜 7a ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に形成された半導体膜にチ
    ャネル部およびソース,ドレイン領域を形成し、上記の
    チャネル部上に絶縁膜を介してゲート電極を形成して成
    る薄膜トランジスタにおいて、上記ソース,ドレイン領
    域の表面の高さ、上記ゲート絶縁膜の下面よりも低い
    位置に形成され、且つ上記チャネル部の膜厚がソース,
    ドレイン領域の膜厚よりも薄く形成されていることを特
    徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上のチャネル部に対応する位
    置に凸状絶縁膜を形成する工程と、第1の半導体膜を凸
    状絶縁膜上では薄く絶縁性基板上では厚く形成する工程
    と、第1の半導体膜上にゲート絶縁膜となる絶縁膜を形
    成する工程と、この絶縁膜上にゲート電極となる第2の
    半導体膜を形成する工程と、この第2の半導体膜上にレ
    ジスト膜を形成し、チャネル部に対応した位置のレジス
    ト膜を残して他の部分は除去する工程と、このレジスト
    膜をマスクとして第2の半導体膜及び絶縁膜をパターニ
    ングした後、露出した第1の半導体膜の表面をエッチン
    グして当該半導体膜の上面を上記絶縁膜の下面よりも低
    くする工程と、上記第1の半導体膜の露出部分に不純物
    をドーピングする工程と、を含むことを特徴とする薄膜
    トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁性基板上のチャネル部に対応する位
    置にチャネル部の大きさと同じか若しくはこれより幾分
    小さな凸状絶縁膜を形成する工程と、第1の半導体膜を
    凸状絶縁膜上では薄く絶縁性基板上では厚く且つ凸状絶
    縁膜上の第1の半導体膜の高さを絶縁性基板上の第1の
    半導体膜の高さよりも高く形成する工程と、第1の半導
    体膜上にゲート絶縁膜となる絶縁膜を形成する工程と、
    この絶縁膜上にゲート電極となる第2の半導体膜を形成
    する工程と、この第2の半導体膜上にレジスト膜を形成
    し、チャネル部に対応した位置のレジスト膜を残して他
    の部分は除去する工程と、このレジスト膜をマスクとし
    て第2の半導体膜及び絶縁膜をパターニングする工程
    と、上記第1の半導体膜の露出部分に不純物をドーピン
    グする工程と、を含むことを特徴とする薄膜トランジス
    タの製造方法。
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