JP3200640B2 - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタおよびその製造方法Info
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Description
びその製造方法に関する。
造の素子と比較して耐圧の向上等を図って高信頼性化し
た素子としてLDD(Lightiy Doped Drain)構造と呼
ばれるものがある。このLDD構造の薄膜トランジスタ
は、従来、図9に示すようにして製造されている。
縁膜2を形成し、その上に半導体膜としてポリシリコン
膜3を形成する。次に、ポリシリコン膜3のチャンネル
領域3a上の部分にゲート絶縁膜4とゲート電極5を形
成する。次に、ゲート電極5をマスクとして不純物を低
濃度にイオン注入することにより、ポリシリコン膜3の
ゲート電極5下以外の部分に低濃度不純物領域6を形成
する。その後、ゲート電極5とゲート絶縁膜4の周囲に
フォトレジストパターン7を形成し、これをマスクとし
て不純物を高濃度にイオン注入することにより、フォト
レジストパターン7より外側のポリシリコン膜3部分に
ソース領域8aとドレイン領域8bを形成する。その後
は、フォトレジストパターン7を除去した後、図示しな
いが全面にパッシベーション膜を形成し、コンタクトホ
ールを開け、ソース電極とドレイン電極を形成すること
によりLDD構造の薄膜トランジスタを完成させる。
電極5とゲート絶縁膜4の周囲に形成したフォトレジス
トパターン7がゲート電極5より幅広な分だけソース領
域8aとドレイン領域8bをゲート電極5から離して形
成することができる。そして、このソース領域8aおよ
びドレイン領域8bとゲート電極5下のチャンネル領域
3a間には低濃度不純物領域6を残すことができ、この
低濃度不純物領域6で高電界の緩和を図って、耐圧を向
上した素子を得ることができる。
な従来の製造方法では、ソース領域8aとドレイン領域
8bをゲート電極5から一定距離離すためのマスクとし
て最終的には不要なフォトレジストパターン7を形成し
なければならないため、全体の製造工程が長くなり、コ
ストの増加や歩留りの低下が生じるという問題点があっ
た。
領域とをゲート電極から一定距離離した構造を工程を簡
単にして形成できる薄膜トランジスタおよびその製造方
法を提供することにある。
チャンネル領域、前記チャンネル領域の両側に低濃度不
純物領域、及び前記低濃度不純物領域の両側にそれぞれ
ソース領域、ドレイン領域を有する半導体膜と、前記半
導体膜のチャンネル領域上のみに連続して形成されたゲ
ート絶縁膜及びゲート電極と、前記半導体膜の前記低濃
度不純物領域の上面及び前記ゲート電極の上面に形成さ
れ、前記半導体膜の前記ソース領域及び前記ドレイン領
域にのみそれぞれ開口部を有するパッシベーション膜
と、前記パッシベーション膜の前記開口部内に形成され
たソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記低濃度
不純物領域は前記ゲート電極をマスクとして形成され、
前記半導体膜の前記ソース領域及び前記ドレイン領域は
前記パッシベーション膜をマスクとして形成されるよう
にしたものである。
ネル領域に対応する部分上のみにゲート絶縁膜とゲート
電極を形成し、前記ゲート電極をマスクとして前記半導
体膜に低濃度不純物領域を形成し、全体をパッシベーシ
ョン膜で覆った上、前記パッシベーション膜の、前記半
導体膜に形成されるソース領域とドレイン領域に対応す
る部分に開口部を設け、この開口部を通して不純物を高
濃度に注入して前記半導体膜にソース領域とドレイン領
域を形成し、前記開口部内に導電層を堆積してソース電
極とドレイン電極を形成するようにしたものである。
た開口部を通して不純物の注入を行って、半導体膜のう
ちソース電極およびドレイン電極と接する部分にのみソ
ース領域とドレイン領域を形成するようにしたので、ゲ
ート電極の側壁からソース電極およびドレイン電極まで
の距離だけソース領域およびドレイン領域をゲート電極
から離すことができるとともに、このように離すための
特別なマスク形成工程は不要となり、その分工程を簡単
にし得る。
工程順に示す断面図である。以下この図を参照してこの
発明の一実施例の製造方法を説明し、併せて一実施例の
薄膜トランジスタの構造を説明する。
のガラス基板11上に下地絶縁膜12を形成する。この
下地絶縁膜12はガラス基板11中の物質が後述する半
導体膜中に入らないように形成するもので、具体的には
シリコン酸化膜をスパッタリング法で形成する。次に、
下地絶縁膜12上にプラズマCVD法によってアモルフ
ァスシリコン膜13を形成する。次に、このアモルファ
スシリコン膜13に図2に示すようにエキシマレーザー
を照射して、このアモルファスシリコン膜13をポリシ
リコン膜14に変換する。その後、このポリシリコン膜
14上にスパッタリング法で図3に示すようにシリコン
酸化膜15を厚さ100nm程度に形成し、続いてその
上にスパッタリング法でクロムなどのゲート電極金属層
16を厚さ100nm程度に形成する。そして、このゲ
ート電極金属層16とシリコン酸化膜15をフォトリソ
グラフィ法でパターニングすることにより、ポリシリコ
ン膜14のチャンネル領域17上のみにゲート絶縁膜1
5aとゲート電極16aを形成する。
ング装置を用いてゲート電極16aをマスクとしてリン
および水素化リンを3×1013個/cm2程度ポリシリ
コン膜14に注入することにより、ポリシリコン膜14
のうちゲート電極16a下以外の部分に低濃度不純物領
域18を形成する。その後、図5に示すように、ゲート
電極16aの上面を含むポリシリコン膜14上の全面に
シリコン窒化膜からなるパッシベーション膜19をプラ
ズマCVD法で厚さ300nm程度に形成する。そし
て、このパッシベーション膜19のうち、後述するソー
ス領域およびドレイン領域に対応する部分にフォトリソ
グラフィ法によって図6に示すように開口部20を形成
する。
グ装置を用いて、パッシベーション膜19をマスクとし
て、該パッシベーション膜19に開けた開口部20を通
してリンおよび水素化リンを3×1015個/cm2程度
ポリシリコン膜14に注入することにより、このポリシ
リコン膜14のうち開口部20に対応する部分にソース
領域21およびドレイン領域22を形成する。その後、
エキシマレーザーを照射して、低濃度不純物領域18、
ソース領域21およびドレイン領域22の活性化を行
う。その後、スパッタリング法でアルミなどの電極金属
を全面に形成し、フォトリソグラフィ法でパターニング
することにより、図8に示すように開口部20内にソー
ス電極23とドレイン電極24を形成する。かくして、
LDD構造の薄膜トランジスタが完成する。
ベーション膜19に開けた開口部20を通してソース領
域21およびドレイン領域22形成用の不純物注入を行
った結果、ポリシリコン膜14がソース電極23および
ドレイン電極24に接する部分にのみソース領域21お
よびドレイン領域22が形成されるようになり、このソ
ース領域21およびドレイン領域22は、ゲート電極1
6aの側壁からソース電極23およびドレイン電極24
までの距離だけゲート電極16aから離れて形成される
ことになる。そして、このソース領域21およびドレイ
ン領域22とゲート電極16a下のチャンネル領域17
間には低濃度不純物領域18が残ることになり、この低
濃度不純物領域18で高電界の緩和を図って高耐圧の素
子を得ることができる。また、ソース領域21とドレイ
ン領域22が上記のようにゲート電極16aから一定距
離離れて形成されるわけであるが、上記のような製造方
法によれば、パッシベーション膜19が一定距離離すた
めのマスクとして作用するので、特別なマスク形成工程
は不要となり、その分工程を簡単にすることができる。
トランジスタを製造する場合であるが、図4で行われる
低濃度の不純物注入を省略すれば、チャンネル領域より
ゲート電極を小さく形成してゲート電圧逆バイアス時の
リーク電流の低減を図ったオフセットゲート構造の薄膜
トランジスタを製造することができる。
エッチングせず、ゲート電極16aとゲート絶縁膜15
上にパッシベーション膜19を形成し、この後、パッシ
ベーション膜19とゲート絶縁膜15をエッチングして
開口部20を形成するようにしてもよい。
ば、パッシベーション膜に開けた開口部を通して高濃度
の不純物注入を行って、半導体膜のうちソース電極およ
びドレイン電極と接する部分にのみソース領域とドレイ
ン領域を形成するようにしたので、ソース領域およびド
レイン領域をゲート電極から一定距離離した構造を特別
なマスク形成工程を不要にして形成することができ、工
程を簡単にすることができる。その結果、コストの低
減、歩留りの向上を図ることができる。
リコン膜形成工程までを示す断面図。
を示す断面図。
を示す断面図。
を示す断面図。
を示す断面図。
を示す断面図。
を示す断面図。
を示す断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 チャンネル領域、前記チャンネル領域の
両側に低濃度不純物領域、及び前記低濃度不純物領域の
両側にそれぞれソース領域、ドレイン領域を有する半導
体膜と、 前記半導体膜のチャンネル領域上のみに連続して形成さ
れたゲート絶縁膜及びゲート電極と、 前記半導体膜の前記低濃度不純物領域の上面及び前記ゲ
ート電極の上面に形成され、前記半導体膜の前記ソース
領域及び前記ドレイン領域にのみそれぞれ開口部を有す
るパッシベーション膜と、 前記パッシベーション膜の前記開口部内に形成されたソ
ース電極及びドレイン電極と、 を有し、前記低濃度不純物領域は前記ゲート電極をマス
クとして形成され、前記半導体膜の前記ソース領域及び
前記ドレイン領域は前記パッシベーション膜をマスクと
して形成されることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】 半導体膜のチャンネル領域に対応する部
分上のみにゲート絶縁膜とゲート電極を形成し、前記ゲ
ート電極をマスクとして前記半導体膜に低濃度不純物領
域を形成し、全体をパッシベーション膜で覆った上、前
記パッシベーション膜の、前記半導体膜に形成されるソ
ース領域とドレイン領域に対応する部分に開口部を設
け、この開口部を通して不純物を高濃度に注入して前記
半導体膜にソース領域とドレイン領域を形成し、前記開
口部内に導電層を堆積してソース電極とドレイン電極を
形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16179192A JP3200640B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16179192A JP3200640B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05335332A JPH05335332A (ja) | 1993-12-17 |
JP3200640B2 true JP3200640B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=15741982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16179192A Expired - Lifetime JP3200640B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 薄膜トランジスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3200640B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3486993B2 (ja) * | 1994-12-28 | 2004-01-13 | セイコーエプソン株式会社 | アクティブマトリクス基板、及び液晶表示装置 |
US8975637B2 (en) | 2009-10-07 | 2015-03-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Semiconductor device, process for production of the semiconductor device, and display device equipped with the semiconductor device |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP16179192A patent/JP3200640B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05335332A (ja) | 1993-12-17 |
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