JP3196486B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP3196486B2
JP3196486B2 JP05454094A JP5454094A JP3196486B2 JP 3196486 B2 JP3196486 B2 JP 3196486B2 JP 05454094 A JP05454094 A JP 05454094A JP 5454094 A JP5454094 A JP 5454094A JP 3196486 B2 JP3196486 B2 JP 3196486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの制御装置
に係り、特に、簡単な構成で車両の走行中に燃費を低減
するとともに、電気負荷等に対する配慮を不要とし、し
かも、運転性能を向上し得るエンジンの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの特性がその
ままの状態では不向きなので、エンジンと車輪間の動力
伝達系に変速機を介設している。
【0003】エンジンにおいては、燃費を低減させるた
めに、所定条件でエンジンを自動的に停止始動制御する
自動停止始動制御装置が備えられているものがある。
【0004】この自動停止始動制御装置としては、例え
ば、特開平4−246252号公報、特開平4−358
729号公報、特開平5−1592号公報に開示されて
いる。特開平4−246252号公報に記載のものは、
エンジンの停止中にアクセルペダルが踏み込まれた際
に、所定の始動条件の成立によりスタータを動作させて
エンジンを自動的に再始動制御するものである。特開平
4−358729号公報に記載のものは、エンジンの停
止中にエンジンの停止時から所定時間経過した条件と変
速機がニュートラル状態である条件と車両が停止状態で
ある条件とを満足した場合には、エンジンを自動的に再
始動制御するものである。特開平5−1592号公報に
記載のものは、エンジンの運転中に車両が停車状態であ
ることとクラッチペダルが所定未満の踏込み操作状態で
あることと電気機器が非通電状態であることとの停止条
件が成立する場合にはエンジンを停止すべく制御し、こ
の停止条件の成立によるエンジンの停止後にクラッチペ
ダルが所定以上の踏込み状態であることの始動条件が成
立する場合にはエンジンを始動すべく制御し、この始動
条件の成立によるエンジンの始動後に車両が設定車速以
上を所定時間以上継続していないことの禁止条件が成立
する場合には停止条件の成立によるエンジンの停止を禁
止するものである。
【0005】また、車両に搭載するエンジンには、発進
クラッチが備えられた変速機として例えば連続可変変速
機(CVT)が連結されているものがある。この連続可
変変速機は、駆動プーリと被動プーリとに巻掛けられた
ベルトの回転半径を変化させて変速比を連続的に制御す
るものである。
【0006】この連続可変変速機が連結されたエンジン
において、燃費を低減させるためには、例えば、車両の
停止時にエンジンを停止したり、あるいはまた、車両の
走行中には発進クラッチを解放状態にしてエンジンを停
止している。
【0007】また、このように連続可変変速機が連結さ
れたエンジンにおいて、燃費を低減する装置としては、
例えば、特開平4−278841号公報に開示されてい
る。この特開平4−278841号公報に記載のもの
は、エンジンと連続可変変速機間にクラッチを前後に有
するフライホイールが設けられ、車両の停止時・走行中
にエンジンを停止するが、このとき、フライホイールの
前後のクラッチで伝動経路を断状態とし、フライホイー
ルの慣性で補機類を駆動するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、燃費
を低減するために、エンジンを自動的に停止始動制御す
る装置においては、エンジンの運転操作を行っても、電
気負荷、補機(パワステ、エアコン等)の使用状態によ
っては、エンジンの停止が行われたり、行われなかった
りするという不都合がある。
【0009】また、一般に、ブレーキ装置には負圧ブー
ストが利用されているので、エンジンの停止中も十分な
制動特性が得られるように、所定の負圧ブーストを確保
しなければならないという不都合があった。
【0010】更に、エンジンの運転操作を受けてから、
エンジンを始動し、クラッチを接続させるために、応答
遅れが大きくなり、運転性能が低下するという不都合が
あった。
【0011】更にまた、エンジンの始動を失敗する可能
性があり、エンジンの運転操作に対する応答が遅れる等
で、応答が安定しなく、運転性能が低下するという不都
合があった。
【0012】また、スロットル開度が大きな状態でエン
ジンを始動し、発進クラッチを接続する場合に、エンジ
ンの吹上げが発生し易く、運転性能が低下するという不
都合がある。このエンジンの吹上りを抑制するために
は、エンジンの制御が複雑になるという不都合が惹起し
た。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、発進クラッチが備えられ
た変速機を車両のエンジンに連結して設け、このエンジ
ンの運転状態によって前記発進クラッチを作動制御する
とともに前記エンジンを制御するエンジンの制御装置に
おいて、前記エンジンに吸気を導く吸気通路を全閉とす
る吸気管全閉手段を設け、前記車両の走行中の車速によ
りアイドル運転開始スロットル開度トリガを設定し、こ
のアイドル運転開始スロットル開度トリガとスロットル
開度とを比較し、このスロットル開度が前記アイドル運
転開始スロットル開度トリガよりも低い場合にはアイド
ル運転条件が成立と判断し、前記吸気管全閉手段を閉状
態且つ前記発進クラッチを解放状態に作動制御する制御
手段を設けたことを特徴とする。
【0014】また、前記制御手段は、前記アイドル運転
条件の成立時には、前記吸気管全閉手段を閉状態に作動
し、所定時間経過後に前記発進クラッチを解放状態に作
動制御することを特徴とする。
【0015】更に、前記制御手段は、前記車両の走行中
の車速によりアイドル運転終了スロットル開度トリガを
設定し、前記アイドル運転条件の成立後であって前記吸
気管全閉手段を閉状態且つ前記発進クラッチを解放状態
に作動制御時には前記アイドル運転終了スロットル開度
トリガとスロットル開度とを比較し、このスロットル開
度が前記アイドル運転終了スロットル開度トリガよりも
高い場合にはアイドル運転条件が不成立と判断し、前記
発進クラッチを接続状態に作動し、所定時間経過後に前
記吸気管全閉手段を開状態に作動制御することを特徴と
する。また、前記制御手段は、前記スロットル開度が全
閉且つ燃料停止時には前記アイドル運転条件が不成立と
判断することを特徴とする。
【0016】更にまた、前記変速機は、前記発進クラッ
チが備えられた連続可変変速機又は有段自動変速機であ
り、前記制御手段は、前記アイドル運転条件が成立と判
断し、前記吸気管全閉手段を閉状態且つ前記発進クラッ
チを解放状態に作動制御時には、前記変速機において所
定の変速制御を行わせることを特徴とする。
【0017】
【作用】この発明の構成によれば、車両の走行中の車速
によりアイドル運転開始スロットル開度トリガを設定
し、このアイドル運転開始スロットル開度トリガとスロ
ットル開度とを比較し、このスロットル開度がアイドル
運転開始スロットル開度トリガよりも低い場合にはアイ
ドル運転条件が成立と判断し、吸気管全閉手段を閉状態
且つ発進クラッチを解放状態に作動制御するので、車両
の走行中において、アイドル運転条件が成立した場合に
は、エンジンを非アイドル運転状態からアイドル運転状
態とし、燃費を大幅に低減するとともに、電気負荷等に
対して配慮を不要とし、また、エンジンの始動の失敗を
なくしたり、エンジンの吹上りの発生をなくし、更に、
運転操作を受けてからの応答遅れをなくし、これによ
り、運転性能を向上することができる。
【0018】また、アイドル運転条件の成立時には、吸
気管全閉手段を閉状態に作動し、所定時間経過後に発進
クラッチを解放状態に作動制御するので、エンジンの吹
上りの発生を回避したり、エンジンへの燃料供給が停止
されている場合に、エンジンの再始動が行われてから発
進クラッチを解放状態にするので、エンジンストールの
発生を回避させることができる。
【0019】更に、車両の走行中の車速によりアイドル
運転終了スロットル開度トリガを設定し、アイドル運転
条件の成立後であって吸気管全閉手段を閉状態且つ発進
クラッチを解放状態に作動制御時にはアイドル運転終了
スロットル開度トリガとスロットル開度とを比較し、こ
のスロットル開度がアイドル運転終了スロットル開度ト
リガよりも高い場合にはアイドル運転条件が不成立と判
断し、発進クラッチを接続状態に作動し、所定時間経過
後に吸気管全閉手段を開状態に作動制御するので、エン
ジンがアイドル運転状態から非アイドル運転状態に脱出
する際には、発進クラッチを接続状態にしてから吸気通
路を開け、これにより、エンジンの吹上りの発生を回避
させ、運転性能をさらに向上することができる。また、
スロットル開度が全閉且つ燃料停止時には、つまり、ス
ロットル全閉時で燃料停止が行われる状態では、アイド
ル運転状態にせず、エンジンブレーキが効く状態にす
る。
【0020】更にまた、変速機は、発進クラッチが備え
られた連続可変変速機又は有段自動変速機であり、制御
手段は、アイドル運転条件が成立と判断し、吸気管全閉
手段を閉状態且つ発進クラッチを解放状態に作動制御時
には、変速機において所定の変速制御を行わせるので、
エンジンがアイドル運転状態から非アイドル運転状態に
脱出する際に、発進クラッチを円滑に接続状態にさせる
ことができ、これにより、発進クラッチの接続時にショ
ック等の不具合が発生するのを回避させ、運転性能を向
上することができる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜20は、この発明の第1
実施例を示すものである。図20において、2は車両に
搭載されたエンジン、4はこのエンジン2に連結された
変速機である例えば連続可変変速機(CVT)である。
エンジン2と連続可変変速機4間には、エンジン2から
連続可変変速機4側への駆動力を断続するロングトラベ
ルダンパ6が介設されている。
【0022】前記エンジン2には、図4に示す如く、エ
アクリーナ8から吸気通路10を経て空気が供給され
る。この吸気通路10途中には、スロットル弁12が配
設されている。このスロットル弁12は、アクセルペダ
ル14の操作に連動して開閉動作する。
【0023】連続可変変速機4は、駆動プーリ(プライ
マリプーリ)16と、被動プーリ(セカンダリプーリ)
18と、この駆動プーリ16と被動プーリ18とに巻掛
けられたベルト20とを有している。
【0024】駆動プーリ16は、一端側がロングトラベ
ルダンパ6に連結された駆動軸22と、この駆動軸22
の中央部位に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部片
24と、該駆動軸22に軸方向移動可能で且つ回転不可
能に設けられた駆動側可動プーリ部片26とを有してい
る。また、駆動側可動プーリ部片26の背面側におい
て、該駆動側可動プーリ部片26の背面と共働して駆動
側油圧室28を形成する駆動側ハウジング30が駆動軸
22に設けられている。駆動軸22の他端側には、駆動
軸回転検出用ギヤ32が固設されている。
【0025】前記被動プーリ18は、前記駆動軸22と
平行に配置された被動軸34と、前記駆動側可動プーリ
部片26に対応して配置され該被動軸34と一体的に設
けられた被動側固定プーリ部片36と、前記駆動側固定
プーリ部片24に対応して配置され該被動軸34に軸方
向移動可能で且つ回転不可能に設けられた被動側可動プ
ーリ部片38とを有している。また、被動側可動プーリ
部片38の背面側において、該被動側可動プーリ部片3
8の背面と共働して被動側油圧室40を形成する被動側
ハウジング42が被動軸34に設けられている。被動軸
34の一端側には、被動軸回転検出用ギヤ44が固設さ
れている。
【0026】前記被動軸34の他端側には、油圧式の発
進クラッチ46が設けられている。この発進クラッチ4
6は、連続可変変速機4の変速部の後段に設けられ、ク
ラッチ圧室48に作用する油圧によって作動し、被動軸
34に回転可能に支持された出力軸50への動力を断続
するものである。この出力軸50には、出力軸回転検出
用ギヤであるクラスタギヤ52が固設されている。
【0027】また、連続可変変速機4には、油圧制御機
構54が備えられている。この油圧制御機構54には、
ラインソレノイド56とクラッチソレノイド58とレシ
オソレノイド60とが設けられている。
【0028】油圧制御機構54は、オイルポンプ62か
らオイル導入通路64を経て圧送されるオイルを流入
し、ライン圧通路66を介して被動側油圧室40にライ
ン圧を作用させ、また、クラッチ圧通路68を介してク
ラッチ油圧室48にクラッチ圧を作用させ、更に、レシ
オ圧通路70を介して駆動側油圧室28にレシオ圧を作
用するものである。前記オイルポンプ62は、エンジン
2の駆動に伴って駆動される。
【0029】前記ラインソレノイド56とクラッチソレ
ノイド58とレシオソレノイド60とは、制御手段72
に連絡し、デューティ値(Ur)(0〜100%)によ
ってデューティ制御される。
【0030】また、この制御手段72には、駆動軸回転
検出用ギヤ32近傍に設けられて駆動軸22の回転をエ
ンジン回転速度(Ne)として検出する駆動軸回転数セ
ンサ74と、被動軸回転検出用ギヤ44近傍に設けられ
て被動軸34の回転をクラッチ入力側の回転速度として
検出する被動軸回転数センサ76と、クラスタギヤ52
近傍に設けられて出力軸50の回転を、つまりクラッチ
出力側の回転速度を車速(Nv)として検出する出力軸
回転数センサ78と、クラッチ圧通路68に設けられて
クラッチ圧を検出するクラッチ圧センサ80と、オイル
タンク(図示せず)内の制御用のオイルの温度を検出す
る油温センサ82とが連絡している。
【0031】更に、制御手段72には、スロットル弁1
2の開度(スロットル開度)状態を検出するスロットル
開度センサ84と、シフトレバー(図示せず)の位置を
検出するセレクト位置検出センサ86と、ブレーキ装置
(図示せず)の操作状態を検出するブレーキ操作スイッ
チ88と、エンジン2の冷却水の温度を検出する水温セ
ンサ90と、その他の検出手段とが連絡している。
【0032】制御手段72は、各種信号を入力して、図
3に示す如く、前記吸気通路10を全閉とする吸気管全
閉手段92と前記発進クラッチ46と変速比調整手段9
4とを作動制御する。
【0033】吸気管全閉手段92は、例えば、図4に示
す如く、エアクリーナ8とスロットル弁12間の吸気通
路10に設けられた全閉用弁96と、この全閉用弁96
を作動する全閉用弁ソレノイド98とを有している。こ
の全閉用弁ソレノイド98は、制御手段72によって作
動制御される。前記全閉用弁96と全閉用弁ソレノイド
98は、吸気通路10の切換えシステムの部品を流用し
たものである。
【0034】図4に示す如く、前記全閉用弁の閉動作に
よって吸気通路10が全閉とされた際に、エンジン2が
アイドル運転状態となるように所定の空気量をエンジン
2に供給するために、全閉用弁96とスロットル弁12
とを迂回するアイドル運転用吸気通路100が設けられ
ている。
【0035】この図4における吸気管全閉手段92は、
図5に示す如く、エンジン2が通常の運転状態時に、全
閉用弁ソレノイド98がオフとされることによって全閉
用弁96が開状態となり、吸気流量をスロットル開度に
よって調整させる一方、エンジン2がアイドル運転状態
時には、全閉用弁ソレノイド98がオンとされることに
よって全閉用弁96が閉状態となり、よって、吸気通路
10が全閉状態となり、これにより、吸気流量をアイド
ル運転用吸気通路100で調整する。
【0036】また、吸気管全閉手段92の変形例として
は、図6に示す如く、スロットル弁12を作動するモー
タ102を設けたものがある。このモータ102は、制
御手段72によって作動制御される。かかる場合に、制
御手段72には、アクセルペダル14の踏込み量をスロ
ットル開度として検出するスロットルセンサ84が連絡
される。従って、アクセルペダル14の踏込み量をスロ
ットルセンサ84で検知し、この状態を一旦制御手段7
2に取込み、この制御手段72がモータ102を駆動し
てスロットル弁12を開閉動作させる。この図6の吸気
管全閉手段92は、トラクションコントロール等のシス
テムの部品を流用したものである。
【0037】この図6における吸気管全閉手段92は、
図7に示す如く、エンジン2が通常の運転時に、スロッ
トルセンサ84からの出力信号に応じて制御手段72が
モータ102を作動制御し、このモータ102によって
動作されるスロットル弁12の開閉状態で吸気流量が調
整される一方、エンジン2がアイドル運転状態の時に
は、制御手段72がモータ102を作動してスロットル
弁12を全閉状態とし、吸気通路10を全閉状態として
吸気流量をアイドル運転用吸気通路100で調整する。
【0038】前記変速比調整手段94は、車両の走行中
に、発進クラッチ46が解放状態になった場合に、連続
可変変速機4の適正な変速制御を行うために、制御手段
72によつて電気的に作動されるものである。
【0039】制御手段72は、各種信号を入力し、エン
ジン2の運転操作状態(例えば、スロットル開度、セレ
クト位置、ブレーキ操作等)とエンジン2の運転状態
(例えば、エンジン回転速度、水温等)と車両の走行状
態(車速等)とによって、非アイドル運転状態のエンジ
ン2をアイドル運転状態にすべく吸気管全閉手段92を
閉状態且つ発進クラッチ46を解放状態に作動制御す
る。具体的には、図9、10及び図11、12に示すよ
うに、制御手段72は、車両の走行中の車速(Nv)に
よりアイドル運転開始スロットル開度トリガ(θTR
1、θTR3)を設定し、このアイドル運転開始スロッ
トル開度トリガ(θTR1、θTR3)とスロットル開
度(θ)とを比較し、このスロットル開度(θ)がアイ
ドル運転開始スロットル開度トリガ(θTR1、θTR
3)よりも低い場合にはアイドル運転条件が成立と判断
し、吸気管全閉手段92を閉状態且つ発進クラッチ46
を解放状態に作動制御する。
【0040】この発進クラッチ46を断状態とするため
に、電気的にクラッチのトルク容量の調整が可能な電磁
クラッチや連続可変変速機4の油圧クラッチ機構が設け
られる場合がある。
【0041】また、制御手段72は、エンジン2の運転
操作状態によって非アイドル運転状態のエンジン2をア
イドル運転状態にするか否かを判定し、エンジン2をア
イドル運転状態にする判定を行うと、吸気管全閉手段9
2を閉状態に作動し、所定時間経過後に発進クラッチ4
6を解放状態に作動制御する。また、エンジン2の運転
操作状態によってアイドル運転状態のエンジン2を非ア
イドル運転状態にするか否かを判定し、エンジン2を非
アイドル運転状態にする判定を行うと、発進クラッチ4
6を接続状態に作動し、所定時間経過後に吸気管全閉手
段92を開状態に作動制御する。つまり、図9、10及
び図11、12に示すように、制御手段72は、車両の
走行中の車速(Nv)によりアイドル運転終了スロット
ル開度トリガ(θTR2、θTR4)を設定し、アイド
ル運転条件の成立後であって吸気管全閉手段92を閉状
態且つ発進クラッチ46を解放状態に作動制御時にはア
イドル運転終了スロットル開度トリガ(θTR2、θT
R4)とスロットル開度(θ)とを比較し、このスロッ
トル開度(θ)がアイドル運転終了スロットル開度トリ
ガ(θTR2、θTR4)よりも高い場合にはアイドル
運転条件が不成立と判断し、発進クラッチ46を接続状
態に作動し、所定時間経過後に吸気管全閉手段92を開
状態に作動制御する。また、制御手段72は、図8に示
す如く、スロットル開度(θ)が全閉且つ燃料停止時に
は、アイドル運転条件が不成立と判断するものである。
【0042】更に、制御手段72は、シフトレバー(図
示せず)を所定のレンジ(例えばNレンジ、Pレンジ)
に操作、又は、所定のシフトレバー信号を模擬入力又は
発進クラッチ解放要求信号を入力することによって発進
クラッチ46を解放状態とし、エンジン2のアイドル運
転状態中には、連続可変変速機4において所定の変速制
御を行わせるものである。つまり、制御手段72は、ア
イドル運転条件が成立と判断し、吸気管全閉手段92を
閉状態且つ発進クラッチ46を解放状態に作動制御時に
は、発進クラッチ46を備えた連続可変変速機4におい
て所定の変速制御を行うものである。
【0043】前記連続可変変速機4においては、各種制
御モードが設定されている。この制御モードには、図1
3、14に示す如く、ニュートラルモード、禁止モー
ド、ホールドモード、減速モード、加速モード、発進モ
ード、直結モードとがある。
【0044】ニュートラルモードは、シフトレバーをP
レンジ又はNレンジにすることによって一意的になり、
発進クラッチ46を解放状態とする。
【0045】禁止モードは、車両の走行方向とシフトレ
バーの選択したレンジとが不一致の場合になり、発進ク
ラッチ46を極めて弱い半クラッチ状態にする。
【0046】ホールドモードは、発進クラッチ46を半
クラッチ状態とし、車両をクリープ状態として発進操作
に備えるものである。
【0047】減速モードは、車両の惰行減速時になり、
発進クラッチ46を強い半クラッチ状態とし、発進操
作、停車に備えるものである。
【0048】加速モードは、車両の走行中に、発進クラ
ッチ46を滑らかに接続させるものであり、発進クラッ
チ46を発進状態とする。
【0049】発進モードは、車両の停止中に、滑らかに
発進クラッチ46を接続するものであり、発進クラッチ
46を発進状態とする。
【0050】直結モードは、通常の走行状態であり、発
進クラッチ46を接続状態とする。
【0051】これら各種制御モードの遷移は、図14に
示されている。
【0052】次に、この実施例の作用を、図2のフロー
チャート及び図1のタイムチャートに基づいて説明す
る。
【0053】制御手段72のプログラムがスタート(ス
テップ202)すると、先ず、非アイドル運転状態のエ
ンジン2をアイドル運転状態にする判定条件が成立かあ
るいは不成立かを判断する(ステップ204)。
【0054】このステップ204で、例えば、スロット
ル開度が所定トリガ値よりも小さくなり、アイドル運転
状態の判定条件が成立すると(図1の点で示す)、所
定の時間t1 経過したか否かを判断する(ステップ20
6)。この所定の時間t1 は、アイドル運転状態の判定
条件が不成立から成立後の経過時間トリガである。
【0055】このステップ206でNOの場合には、吸
気管全閉手段92を閉作動して吸気通路10を全閉状態
とし(ステップ208)、そして、連続可変変速機4を
通常の変速制御する(ステップ210)。
【0056】前記ステップ206でYESの場合には、
吸気管全閉手段92を閉作動し(ステップ212)、そ
して、エンジン2をアイドル運転状態とするとともに、
連続可変変速機4の発進クラッチ46を解放状態とし
(図1の点で示す)、且つ、連続可変変速機4を発進
クラッチ46の解放状態に適した所定の変速制御する
(ステップ214)。
【0057】このように、吸気管全閉手段92が閉作動
して所定の時間t1 経過後に発進クラッチ46を解放状
態としてエンジン2をアイドル運転状態にすることによ
り、吸気通路10が確実に全閉状態になってから発進ク
ラッチ46を解放状態にし、エンジン2の吹上りの発生
を防止するとともに、エンジン2の制御において燃料供
給の停止が行われている場合に、エンジン2の再始動が
行われてから発進クラッチ46を解放状態とすること
で、エンジンストール等の不具合の発生を回避すること
ができる。
【0058】一方、前記ステップ204で、スロットル
開度が所定のトリガ値よりも大きくなり、つまり、スロ
ットル開度がアイドル運転終了スロットル開度トリガよ
りも高い場合で、アイドル運転条件が不成立の場合に
は、アイドル運転状態から脱出、つまり非アイドル運転
状態にする判定を行うと(図1の点で示す)、所定の
時間t2が経過したか否かを判断する(ステップ21
6)。この所定の時間t2は、アイドル運転条件が成立
から不成立後の経過時間トリガである。
【0059】このステップ216でNOの場合には、吸
気管全閉手段92を閉作動し(ステップ218)、そし
て、連続可変変速機4を通常の変速制御する(ステップ
220)。
【0060】前記ステップ216でYESの場合には、
発進クラッチ46を接続した時から所定の時間t2 経過
(図1の点で示す)に、吸気管全閉手段92を開作
動、つまり吸気通路10を全開状態とし(ステップ22
2)、そして、連続可変変速機4を通常の変速制御する
(ステップ224)。
【0061】前記ステップ210、214、224の処
理後は、このプログラムを終了する(ステップ22
6)。
【0062】このように、エンジン2がアイドル運転状
態から脱出する際に、発進クラッチを接続した後に所定
の時間t2 経過後に吸気全閉手段92を開作動すること
により、発進クラッチ46の接続前に吸気管全閉手段9
2を開作動すると、スロットル操作が行われている場合
に、エンジン2が吹上がることがあり、この吹き上がり
を防止するためである。
【0063】また、図1の点においては、連続可変変
速機4の変速制御に用いるスロットル開度が実際のスロ
ットル開度と異なる場合が存在することがあり、実際の
吸気状態を、上述の変速制御に反映させるためである。
【0064】前記ステップ204におけるエンジン2の
アイドル運転状態の判定条件には、例えば、図8、9、
11に示す如く、3種類ある。
【0065】図8においては、スロットル弁12が全閉
(スロットル全閉)時におけるアイドル運転状態の判定
条件である。
【0066】即ち、制御手段72のプログラムがスター
ト(ステップ302)すると、先ず、スロットル全閉か
否かを判断する(ステップ304)。
【0067】このステップ304でYESの場合には、
エンジン2への燃料停止中か否かを判断する(ステップ
306)。
【0068】このステップ306でNOの場合には、エ
ンジン回転速度(Ne)と燃料停止開始回転速度トリガ
(NeTR1)とを比較する(ステップ308)。
【0069】このステップ308で、Ne≦NeTR1
の場合には、通常の燃料供給制御を行い(ステップ31
0)、そして、アイドル運転条件が成立したとする(ス
テップ312)。
【0070】前記ステップ306でYESの場合には、
エンジン回転速度(Ne)と燃料停止終了回転速度トリ
ガ(NeTR2)とを比較する(ステップ314)。こ
こで、NeTR1>NeTR2の関係がある。
【0071】このステップ314で、Ne>NeTR2
の場合には、燃料供給を停止する(ステップ316)。
前記ステップ308で、Ne>NeTR1の場合には、
直ちに、このステップ316に移行させる。
【0072】また、ステップ314でNe≦NeTR2
の場合には、前記ステップ310に移行させる。
【0073】そして、ステップ316の処理後は、アイ
ドル運転条件が不成立とする(ステップ318)。
【0074】一方、前記ステップ304でNOの場合に
は、通常の燃料供給制御を行い(ステップ320)、ス
テップ318に移行してアイドル運転条件が不成立とす
る。
【0075】前記ステップ312、318の処理後は、
このプログラムを終了する(ステップ322)。
【0076】即ち、この図8におけるアイドル運転の判
定条件にあっては、エンジン2の制御で、スロットル開
度が全閉且つ燃料停止が行われる状態(燃料停止時)で
は、アイドル運転状態にせず、つまり、アイドル運転条
件が不成立とし、燃料消費が零であり、エンジンブレー
キが効く状態にする。しかし、この状態で、発進クラッ
チ46を解放状態とし、アイドル運転をすると、アイド
ル運転に必要な燃料が消費され、エンジンブレーキが効
かなくなる。このため、スロットル全閉時でのアイドル
運転は、燃料停止が行われないとき(燃料供給時)で、
図1に示す如く、低いエンジン回転速度(Ne)で行わ
せる。
【0077】図9においては、定速走行時スロットル開
度(低スロットル開度走行時)よりも低いスロットル開
度の走行中におけるアイドル運転状態の判定条件であ
る。
【0078】即ち、制御手段72のプログラムがスター
ト(ステップ402)すると、先ず、車速(Nv)とス
ロットル開度(θ)とのマップからスロットル開度トリ
ガ(θTR)を求める(ステップ404)。
【0079】この車速(Nv)とスロットル開度(θ)
とのマップには、図10に示す如く、定速走行時スロッ
トル開度とこの定速走行時スロットル開度よりも低いア
イドル運転開始スロットル開度トリガ(θTR1)及び
アイドル運転終了スロットル開度トリガ(θTR2)と
が設定されている。
【0080】そして、このスロットル開度トリガ(θT
R)により、アイドル運転中か否かを判断する(ステッ
プ406)。
【0081】このステップ406でNOの場合には、ス
ロットル開度(θ)とアイドル運転開始スロットル開度
トリガ(θTR1)と比較する(ステップ408)。
【0082】このステップ408で、θ≦θTR1の場
合には、所定の時間t3 経過か否かを判断する(ステッ
プ410)。この所定の時間t3 は、θ>θTR1→θ
≦θTR1後の経過時間トリガである。
【0083】このステップ410でYESの場合には、
アイドル運転条件が成立したとする(ステップ41
2)。
【0084】一方、前記ステップ406でYESの場合
には、スロットル開度(θ)とアイドル運転終了スロッ
トル開度トリガ(θTR2)とを比較する(ステップ4
14)。
【0085】このステップ414で、θ≧θTR2の場
合には、所定の時間t4 経過したか否かを判断する(ス
テップ416)。この所定の時間t4 は、θ≦θTR2
→θ>θTR2後の経過時間トリガである。
【0086】このステップ416でYESの場合は、ア
イドル運転条件を不成立とする(ステップ418)。
【0087】前記ステップ408で、θ>θTR1、及
び、前記ステップ410でNOの場合には、このステッ
プ418に直ちに移行させ、アイドル運転条件が不成立
とする。
【0088】また、前記ステップ414で、θ<θTR
2、及び、前記ステップ416でNOの場合には、前記
ステップ412に移行させ、アイドル運転条件が成立し
たとする。
【0089】前記ステップ412、418の処理後は、
このプログラムを終了する(ステップ420)。
【0090】このように、定速走行時スロットル開度よ
りも低いスロットル開度で走行している場合には、加速
する意思がないと考え、アイドル運転状態とする。
【0091】図11においては、定速走行時におけるア
イドル運転状態の判定条件である。
【0092】即ち、制御手段72のプログラムがスター
ト(ステップ502)すると、先ず、車速(Nv)から
のスロットル開度トリガ(θTR)を求める(ステップ
504)。この車速(Nv)とスロットル開度(θ)と
のマップには、図12に示す如く、定速走行時スロット
ル開度と、この定速走行時スロットル開度よりも低いア
イドル運転開始スロットル開度トリガ(θTR3)と、
定速走行時スロットル開度よりも高いアイドル運転終了
スロットル開度トリガ(θTR4)とが設定される。
【0093】そして、このスロットル開度トリガ(θT
R)により、アイドル運転中か否かを判断する(ステッ
プ506)。
【0094】このステップ506でNOの場合には、ス
ロットル開度(θ)とアイドル運転開始スロットル開度
トリガ(θTR3)とを比較する(ステップ508)。
【0095】このステップ508で、θ≦θTR3の場
合には、単位時間当り車速変化量(DHv)とアイドル
運転開始単位時間当り車速変化量トリガ(DHvTR
1)とを比較する(ステップ510)。
【0096】このステップ510でDHv<DNvTR
1の場合には、アイドル運転条件が成立したとする(ス
テップ512)。
【0097】一方、前記ステップ506でYESの場合
には、スロットル開度(θ)とアイドル運転終了スロッ
トル開度トリガ(θTR4)とを比較する(ステップ5
14)。
【0098】このステップ514で、θ<θTR4の場
合には、単位時間当り車速変化量(DHv)とアイドル
運転終了単位時間当り車速変化量トリガ(DHvTR
2)とを比較する(ステップ516)。
【0099】このステップ516で、DHv<DHvT
R2の場合には、(アイドル運転開始時車速)−車速
(Nv)とアイドル運転終了車速減少量トリガ(TNv
TR)とを比較する(ステップ518)。
【0100】このステップ518で、(アイドル運転開
始時車速)−車速(Nv)≧TNvTRの場合には、ア
イドル運転条件が不成立とする(ステップ520)。
【0101】前記ステップ508で、θ>θTR3、前
記ステップ510で、DHv≧DNvTR2、前記ステ
ップ514で、θ≧θTR4、前記ステップ516で、
DVv≧DNvTR2の場合には、前記ステップ520
に直ちに移行させ、アイドル運転条件が不成立とする。
【0102】また、前記ステップ518で、(アイドル
運転開始時車速)−車速(Nv)<TNvTRの場合に
は、前記ステップ512に移行させ、アイドル運転条件
が成立したとする。
【0103】前記ステップ512、520の処理後は、
このプログラムを終了する(ステップ522)。
【0104】このように、定速走行時スロットル開度あ
たりで走行している場合には、定速走行する意思と考
え、アイドル運転状態とする。
【0105】前記発進クラッチ46の制御にあつては、
図14に示す如く、シフトレバー(図示せず)をNレン
ジ又はDレンジにシフトすると一意的にニュートラルモ
ードとなる。
【0106】このニュートラルモードにおいては、クラ
ッチソレノイド58をデューティ値100%で駆動し、
クラッチ圧を最低圧に開ループ制御するために、発進ク
ラッチ46が解放状態となる。同時に、機械的にも、発
進クラッチ46への油圧経路を大気開放し、発進クラッ
チ46を解放状態とする。
【0107】よって、エンジン2をアイドル運転状態に
する場合には、ニュートラルモードにすれば、クラッチ
圧を最低圧に開ループ制御し、発進クラッチ46を解放
状態とすることができる。
【0108】エンジン2をアイドル運転状態から非アイ
ドル運転状態に脱出する場合には、発進クラッチ46を
円滑に接続する必要がある。
【0109】この場合も、図14に示す如く、各制御モ
ードの遷移によって対応することができる。
【0110】即ち、連続可変変速機4の制御で、車両の
走行中に、DレンジからNレンジにシフト後、Nレンジ
からDレンジにシフトすると、制御モードが、ニュート
ラルモード、一瞬ホールドモード、そして、ホールドモ
ード又は発進モード又は減速モード又は加速モードと遷
移し、状況によって直結モードに不具合なく移行させる
ことができる。
【0111】よって、エンジン2をアイドル運転状態か
ら非アイドル運転への脱出時、NレンジからDレンジへ
のシフトと同じ制御モードの遷移を行えば、発進クラッ
チ46の円滑な接続が可能となる。
【0112】この結果、連続可変変速機4は、ニュート
ラルモードをアイドル運転状態時に適用することで、エ
ンジン2のアイドル運転システムに必要な発進クラッチ
46の動作を実現することができる。
【0113】エンジン2がアイドル運転状態中に制御さ
れている場合には、アイドル運転状態から非アイドル運
転に脱出する場合に、発進クラッチ46を円滑に接続さ
せたり、速やかに直結モードの走行状態に復帰させるた
めに、連続可変変速機4を、図15〜19に示すよう
に、各種の変速制御を行う。
【0114】図15における第1の変速制御において
は、発進クラッチ46が連続可変変速機4の変速部の後
段に配設された場合で、走行中のニュートラルモードの
変速制御である。
【0115】即ち、図15に示す如く、車速(Nv)を
入力し、この車速(Nv)により、車速(Nv)と変速
比目標値(RSP)とのマップ(602)によって変速
比目標値(RSP)を求める。このマップ(602)
は、直結モードのスロットル全閉時の変速制御の目標値
を基に作成されている。
【0116】そして、エンジン回転速度(Ne)を入力
し、Ne/RSPの計算を行い(604)、次に、車速
(Nv)を入力し、小さい方の変速比を採用し(MI
N)、そして、変速部出力回転速度目標値(NoSP)
を算出し(606)、変速部出力回転速度(No)を変
速部出力回転速度目標値(NoSP)に一致させるデュ
ーティ値(Ur)を演算し(608)、そして、このデ
ューティ値(Ur)をレシオソレノイド60に出力す
る。
【0117】この結果、この図15の変速制御において
は、ニュートラルモードから脱出した場合に、発進クラ
ッチ46を円滑に接続することを第一に考案しているの
で、そのままでアイドル運転中に用いることができる。
そして、変速部出力回転速度(No)をなるべく低く制
御することで、変速比をなるべく低く保つ結果、発進ク
ラッチ46の接続時のショックの発生を未然に防止する
ことができる。
【0118】図16における第2の変速制御において
は、発進クラッチ46が連続可変変速機4の変速部の前
段に配設された場合で、走行中のニュートラルモードの
変速制御である。
【0119】即ち、図16に示す如く、車速(Nv)を
入力し、この車速(Nv)により、車速(Nv)と変速
比目標値(RSP)とのマップ(702)によって変速
比目標値(RSP)を求める。このマップ(702)
は、直結モードのスロットル全閉時の変速制御の目標値
を基に作成されている。
【0120】そして、変速部出力回転速度(No)を入
力し、No×RSPの計算を行い(704)、次に、エ
ンジン回転速度(NE)を入力し、小さい方の変速部回
転速度(Ni)を採用し(MIN)、そして、変速部入
力回転速度目標値(NiSP)を算出し(706)、変
速部入力回転速度(Ni)を変速部出力回転速度目標値
(NiSP)に一致させるデューティ値(Ur)を演算
し(708)、そして、このデューティ値(Ur)をレ
シオソレノイド60に出力する。
【0121】この結果、ニュートラルモードから脱出し
た場合に、発進クラッチ46を円滑に接続することを専
一に考案しているので、そのままでアイドル運転中に用
いることができる。そして、変速部入力回転速度(N
i)をなるべく低く制御することで、変速比をなるべく
低く保つ結果、発進クラッチ46の接続時のショックの
発生を未然に防止することができる。
【0122】図17における第3の変速制御は、直結モ
ードの変速制御目標値がエンジン回転速度(Ne)の場
合であり、アイドル運転状態から脱出した場合に速やか
に直結モードの走行を図るものである。
【0123】即ち、スロットル開度(θ)を入力し、そ
して、スロットル開度(θ)とスロットル開度(θ)よ
り設定するエンジン回転速度目標値(NeSPt)との
マップ(802)より、スロットル開度(θ)より設定
するエンジン回転速度目標値(NeSPt)を求め、そ
して、車速(Nv)とエンジン回転速度目標値上限値
(NeSPh)とのマップ(804)で得たエンジン回
転速度目標値上限値(NeSPh)を入力し、このエン
ジン回転速度目標値上限値(NeSPh)とスロットル
開度(θ)により設定するエンジン回転速度目標値(N
eSPt)とを演算し(MIN)(806)、そして、
車速(Nv)とエンジン回転速度目標値下限値(NeS
PL)とのマップ(808)で得たエンジン回転速度目
標値下限値(NeSPL)を入力し、このエンジン回転
速度目標値下限値(NeSPL)とを演算(MAX)
し、エンジン回転速度目標値(NeSP)を算出し(8
10)、次いで、車速(Nv)を入力し、NeSP/N
vを計算して変速比目標値(RSP)を算出し(81
2)、変速比(Rc)を変速比目標値(RSP)に一致
させるデューティ値(Ur)を演算し(814)、この
デューティ値(Ur)をレシオソレノイド60に出力す
る。
【0124】つまり、この図17の変速制御において
は、直結モードの変速比目標値(RSP)を求め、この
変速比目標値(エンジン回転速度)と車速(Nv)とに
より変速比目標値(RSP)を計算し、変速比(Rc)
が変速比目標値(RSP)に一致するように制御する。
【0125】図18における第4の変速制御は、目標値
が変速比の場合の変速制御である。
【0126】即ち、スロットル開度(θ)と車速(N
v)とを入力し、変速比目標値(RSP)の設定を行う
が、アイドル運転状態中の目標値に直結モードの変速比
目標値をそのまま用いるように、図19に示す如く、車
速(Nv)とスロットル開度(θ)とによって変速比制
御時の目標変速値をそのまま変速比目標値(RSP)と
し(902)、そして、変速比(Rc)を変速比目標値
(RSP)に一致させるデューティ値(Ur)を演算し
(904)、このデューティ値(Ur)をレシオソレノ
イド60に出力する。
【0127】この図17の変速制御においては、直結モ
ード時に、変速制御目標値は、エンジン回転速度(N
e)である。これは、変速比(Rc)を調整すること
で、エンジン2の負荷を変化させ、エンジン回転速度
(Ne)を増減できる場合に成立する。発進クラッチ4
6が解放状態では、エンジン2の負荷を調整できないの
で、変速目標値は、エンジン回転速度(Ne)以外のも
のを用いる必要がある。
【0128】この結果、この第1実施例によれば、車両
の走行中に、所定の条件が成立した場合にアイドル運転
状態とするので、燃費を大幅に低減することができる。
【0129】また、吸気管全閉手段92の追加と制御手
段72のプログラムの変更のみで行うことができ、現行
システムに対して変更が極めて少なく、実用上有利であ
る。
【0130】更に、車両の走行中に、アイドル運転状態
とするので、電気負荷、補機、ブレーキ装置の負圧ブー
ストに対する配慮が不要となる。
【0131】更にまた、エンジン2の始動を失敗するこ
とがなくなって制御の信頼性を向上することができる。
【0132】また、高スロットル開度でアイドル運転状
態から脱出する場合に、エンジン2の吹上りが発生せ
ず、また、運転操作を受けてアイドル運転状態から脱出
する場合の応答遅れが少なくなり、運転性能を向上する
ことができる。
【0133】図21は、この発明の第2実施例を示すも
のである。
【0134】この第2実施例においては、上述の第1実
施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0135】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、上述の第1実施例と同様に、エン
ジン2に吸気を導く吸気通路10を全閉可能とする吸気
管全閉手段92を設けるとともに、エンジン2の運転操
作状態とエンジン2の運転状態と車両の走行状態とによ
って非アイドル運転状態のエンジン2をアイドル運転状
態にすべく吸気管全閉手段92を閉状態且つ発進クラッ
チ46を解放状態に作動制御し、また、エンジン2の運
転操作状態とエンジン2の運転状態と車両の走行状態と
によって非アイドル運転状態のエンジン2を停止状態に
すべくエンジン2の少なくとも燃料系を断状態に作動制
御する制御手段112を設けた。
【0136】このため、制御手段112は、ラインソレ
ノイド56、クラッチソレノイド58、レシオソレノイ
ド60等が連絡した変速機制御部114と、エンジン制
御部(ECM)116とからなる。このエンジン制御部
116は、エンジン2を制御すべく例えば、燃料系11
8、点火系120、吸気系122を作動制御するもので
ある。
【0137】この第2実施例の構成によれば、上述の第
1実施例の場合同様に、走行中に所定条件が成立した場
合に、エンジン2をアイドル運転状態にすると、補機を
適正に駆動することができ、一方、補機の駆動が不要な
場合には、エンジン2の運転を停止することができるの
で、エンジン2の負担を低減し、しかも、エンジン2を
効果的に運転することが可能となる。なお、この第2実
施例においては、エンジン2の制御には、燃料系118
のみならず、点火系120や吸気系122を、作動制御
できるものである。
【0138】なお、この発明は、上述の各実施例におい
て限定されることがないのは勿論である。
【0139】例えば、変速機を、連続可変変速機とした
が、連続可変変速機の代りに、有段自動変速機や他の自
動変速機、又は、手動変速機とし、上述の各実施例と同
様の制御を行うことができる。
【0140】また、発進クラッチ46を解放状態とする
のは、シフトレバーを所定のレンジに操作することに限
定されず、所定のシフトレバー信号を模擬的に制御手段
72に入力したり、発進クラッチ解放要求信号を制御手
段72に入力することにより、この制御手段72によっ
て行わせることも可能である。
【0141】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、車両の走行中の車速によりアイドル運転
開始スロットル開度トリガを設定し、このアイドル運転
開始スロットル開度トリガとスロットル開度とを比較
し、このスロットル開度がアイドル運転開始スロットル
開度トリガよりも低い場合にはアイドル運転条件が成立
と判断し、吸気管全閉手段を閉状態且つ発進クラッチを
解放状態に作動制御する制御手段を設けたことにより、
車両の走行中において、アイドル運転条件が成立した場
合には、エンジンを非アイドル運転状態からアイドル運
転状態とし、燃費を大幅に低減するとともに、電気負荷
等に対して配慮を不要とし、また、エンジンの始動の失
敗をなくしたり、エンジンの吹上りの発生をなくし、更
に、運転操作を受けてからの応答遅れをなくし、これに
より、運転性能を向上し得る。
【0142】また、制御手段は、アイドル運転条件の成
立時には、吸気管全閉手段を閉状態に作動し、所定時間
経過後に発進クラッチを解放状態に作動制御することに
より、エンジンの吹上りの発生を回避したり、エンジン
への燃料供給が停止されている場合に、エンジンの再始
動が行われてから発進クラッチを解放状態にすることか
ら、エンジンストールの発生を回避させ得る。
【0143】更に、制御手段は、車両の走行中の車速に
よりアイドル運転終了スロットル開度トリガを設定し、
アイドル運転条件の成立後であって吸気管全閉手段を閉
状態且つ発進クラッチを解放状態に作動制御時にはアイ
ドル運転終了スロットル開度トリガとスロットル開度と
を比較し、このスロットル開度がアイドル運転終了スロ
ットル開度トリガよりも高い場合にはアイドル運転条件
が不成立と判断し、発進クラッチを接続状態に作動し、
所定時間経過後に吸気管全閉手段を開状態に作動制御す
ることにより、エンジンがアイドル運転状態から非アイ
ドル運転状態に脱出する際には、発進クラッチを接続状
態にしてから吸気通路を開け、これにより、エンジンの
吹上りの発生を回避させ、運転性能をさらに向上し得
る。また、制御手段は、スロットル開度が全閉且つ燃料
停止時には、アイドル運転条件が不成立と判断すること
により、つまり、スロットル全閉時で燃料停止が行われ
る状態では、アイドル運転状態にせず、エンジンブレー
キが効く状態にする。
【0144】更にまた、変速機は、発進クラッチが備え
られた連続可変変速機又は有段自動変速機であり、制御
手段は、アイドル運転条件が成立と判断し、吸気管全閉
手段を閉状態且つ発進クラッチを解放状態に作動制御時
には、変速機において所定の変速制御を行わせるので、
エンジンがアイドル運転状態から非アイドル運転状態に
脱出する際に、発進クラッチを円滑に接続状態にさせる
ことができ、これにより、発進クラッチの接続時にショ
ック等の不具合が発生するのを回避させ、運転性能を向
上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン制御のタイムチャートである。
【図2】エンジン制御のフローチャートである。
【図3】エンジン制御装置のブロック図である。
【図4】第1の吸気管全閉手段のシステム構成図であ
る。
【図5】図4の吸気管全閉手段における動作を説明する
図である。
【図6】第2の吸気管全閉手段のシステム構成図であ
る。
【図7】図6の第2の吸気管全閉手段における動作を説
明する図である。
【図8】スロットル全閉時のアイドル運転の判定条件の
フローチャートである。
【図9】低スロットル開度走行時のアイドル運転の判定
条件のフローチャートである。
【図10】車速とスロットル開度との関係を示す図であ
る。
【図11】定速走行時のアイドル運転の判定条件のフロ
ーチャートである。
【図12】車速とスロットル開度との関係を示す図であ
る。
【図13】連続可変変速機の各種制御モードの特徴を説
明する図である。
【図14】連続可変変速機の各種制御モードの遷移を説
明する図である。
【図15】アイドル運転中の第1の変速制御のブロック
図である。
【図16】アイドル運転中の第2の変速制御のブロック
図である。
【図17】アイドル運転中の第3の変速制御のブロック
図である。
【図18】アイドル運転中の第4の変速制御のブロック
図である。
【図19】車速と目標変速比との関係を示す図である。
【図20】第1実施例におけるエンジン制御装置のシス
テム構成図である。
【図21】第2実施例におけるエンジン制御装置のシス
テム構成図である。
【符号の説明】 2 エンジン 4 連続可変変速機 12 スロットル弁 16 駆動プーリ 18 被動プーリ 46 発進クラッチ 54 油圧制御機構 58 クラッチソレノイド 68 クラッチ圧通路 72 制御手段 80 クラッチ圧センサ 84 スロットルセンサ 92 吸気管全閉手段 100 アイドル運転用吸気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/00 - 41/02 F02D 29/00 F16D 25/06 - 25/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発進クラッチが備えられた変速機を車両
    のエンジンに連結して設け、このエンジンの運転状態に
    よって前記発進クラッチを作動制御するとともに前記エ
    ンジンを制御するエンジンの制御装置において、前記エ
    ンジンに吸気を導く吸気通路を全閉とする吸気管全閉手
    段を設け、前記車両の走行中の車速によりアイドル運転
    開始スロットル開度トリガを設定し、このアイドル運転
    開始スロットル開度トリガとスロットル開度とを比較
    し、このスロットル開度が前記アイドル運転開始スロッ
    トル開度トリガよりも低い場合にはアイドル運転条件が
    成立と判断し、前記吸気管全閉手段を閉状態且つ前記発
    進クラッチを解放状態に作動制御する制御手段を設けた
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記アイドル運転条件
    の成立時には、前記吸気管全閉手段を閉状態に作動し
    所定時間経過後に前記発進クラッチを解放状態に作動制
    御することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記車両の走行中の車
    速によりアイドル運転終了スロットル開度トリガを設定
    し、前記アイドル運転条件の成立後であって前記吸気管
    全閉手段を閉状態且つ前記発進クラッチを解放状態に作
    動制御時には前記アイドル運転終了スロットル開度トリ
    ガとスロットル開度とを比較し、このスロットル開度が
    前記アイドル運転終了スロットル開度トリガよりも高い
    場合にはアイドル運転条件が不成立と判断し、前記発進
    クラッチを接続状態に作動し、所定時間経過後に前記吸
    気管全閉手段を開状態に作動制御することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速機は、前記発進クラッチが備え
    られた連続可変変速機又は有段自動変速機であり、前記
    制御手段は、前記アイドル運転条件が成立と判断し、前
    記吸気管全閉手段を閉状態且つ前記発進クラッチを解放
    状態に作動制御時には、前記変速機において所定の変速
    制御を行わせることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記スロットル開度が
    全閉且つ燃料停止時には前記アイドル運転条件が不成立
    と判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のエンジンの制御装置。
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