JPH1122520A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

Info

Publication number
JPH1122520A
JPH1122520A JP9194781A JP19478197A JPH1122520A JP H1122520 A JPH1122520 A JP H1122520A JP 9194781 A JP9194781 A JP 9194781A JP 19478197 A JP19478197 A JP 19478197A JP H1122520 A JPH1122520 A JP H1122520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eco
engine
run
injection amount
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9194781A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuji Mori
達治 森
Yoshinobu Yamashita
佳宣 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP9194781A priority Critical patent/JPH1122520A/ja
Publication of JPH1122520A publication Critical patent/JPH1122520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/84Data processing systems or methods, management, administration

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、アイドリング運転方式の
エコラン運転脱出直後のショックの発生を防止し得て、
省燃費効果を高め得て、燃費低減効果と乗車感とを向上
し得て、また、エンジン停止方式のエコラン運転脱出時
の燃料噴射量を減少し得て、燃費低減効果を向上し得
て、プログラムの変更のみで対処し得て、コストアップ
を抑制することにある。 【構成】 このため、この発明は、エンジン制御装置に
おいて、エンジンの燃料噴射量を少なくとも基本噴射量
と各種増量補正分とにより設定する燃料噴射量設定手段
を設け、エコラン条件の不成立によりエコラン運転を脱
出した後の設定時間内は燃料噴射量設定手段により設定
される燃料噴射量を減少させるよう制御する制御手段を
設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジン制御装置
に係り、特に、アイドリング運転方式のエコラン運転脱
出時にエンジンの発生トルクを滑らかに変化させ得て、
エコラン運転脱出直後のショックの発生を防止し得て、
ショックを発生する不要な燃料の減少ないし無しにより
省燃費効果を高め得て、燃費低減効果と乗車感とを向上
し得て、また、エンジン停止方式のエコラン運転脱出時
の燃料噴射量を減少し得て、燃費低減効果を高め得て、
エンジンに既設の手段を利用することによりプログラム
の変更のみで対処し得て、コストアップを抑制し得るエ
ンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンには、燃料消
費量を低減させるためにエンジン制御装置を設けたもの
がある。エンジン制御装置には、車両の走行状態や運転
手による運転操作状態等によりエコラン条件を判定し、
通常運転中にエコラン条件が成立する場合はエコラン運
転に入場するよう制御するとともに、このエコラン運転
中に前記エコラン条件が不成立する場合はエコラン運転
から脱出して通常運転になるよう制御するものがある。
【0003】エコラン運転には、エコラン条件の成立時
に、エンジンを強制的にアイドリング運転状態にするア
イドリング運転方式のものや、エンジンを自動的に停止
させるエンジン停止方式のものがある。
【0004】アイドリング運転方式のエンジン制御装置
は、エコラン条件が成立する場合はエンジンの吸気管の
空気流量をスロットル弁略全閉状態にし且つエンジンと
駆動輪との間の駆動力の伝動経路を解放してアイドリン
グ運転方式のエコラン運転に入場するよう制御し、エコ
ラン条件が不成立する場合はエンジンの吸気管の空気流
量をアクセルペダルに連動させ且つエンジンと駆動輪と
の間の駆動力の伝動経路を接続してエコラン運転から脱
出し通常運転になるよう制御する。
【0005】エンジン停止方式のエンジン制御装置は、
エコラン条件が成立する場合はエンジンを自動的に停止
し且つエンジンと駆動輪との間の駆動力の伝動経路を解
放してエンジン停止方式のエコラン運転に入場するよう
制御し、エコラン条件が不成立する場合はエンジンを自
動的に始動し且つエンジンと駆動輪との間の駆動力の伝
動経路を接続してエコラン運転から脱出し通常運転にな
るよう制御する。
【0006】前記アイドリング運転方式のエコラン運転
を実現するエンジン制御装置としては、特開平7−23
7468号公報に開示されるものがある。
【0007】この公報に開示されるエンジン制御装置
は、エンジンの吸気管の空気流量をスロットル弁略全閉
状態にする吸気管全閉装置を設け、エンジンと駆動輪と
の間の駆動力の伝動経路を解放する伝動経路解放装置と
して変速機の発進クラッチを設け、エンジンの運転操作
状態とエンジンの運転状態と車両の走行状態とにより、
非アイドリング運転状態のエンジンをアイドリング運転
状態にすべく、前記吸気管全閉手段を閉状態且つ前記発
進クラッチを解放状態に作動制御する制御手段を設けた
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンに
は、燃料供給系として燃料噴射制御装置を設けたものが
ある。燃料噴射制御装置には、少なくとも基本噴射量
(同期噴射)と各種増量補正分(非同期噴射)とにより
エンジンの燃料噴射量を設定するものがある。
【0009】前記基本噴射量は、例えば、エンジン回転
速度と吸入空気量とにより決定される。前記各種増量補
正分には、代表的なものとして、始動時増量補正分、加
速時増量補正分、吸気温増量補正分、大気圧増量補正分
等がある。
【0010】前記加速時増量補正分は、運転手が加速操
作を行った場合に行われ、吸気管負圧が大きく変化した
ことにより判断される。エンジンは、この加速時増量補
分により動力性能を確保している。
【0011】前記燃料噴射制御装置は、図16に示す如
く、加速運転時に、制御が開始(100)されると、エ
ンジン回転速度と吸入空気量とにより基本噴射量FB
設定(102)し、吸気管負圧変化の大きさに応じた加
速時増量補正分FA (図17参照)を設定(104)
し、加速時増量補正分FA 以外の吸気温増量補正分等の
他の増量補正分FO を設定(106)し、基本噴射量F
B と加速時増量補正分FA と他の増量補正分FO とを加
算して燃料噴射量FT を設定(108)し、終了(11
0)する。
【0012】これにより、燃料噴射制御装置は、設定さ
れた燃料噴射量FT の燃料をエンジンに供給するように
燃料噴射弁の動作を制御する。
【0013】燃料噴射量制御装置は、図18に示す如
く、A区間及びC区間においては吸気管負圧の変化が小
であるため、加速時増量補正分FA を無し(FA =0)
とし、燃料噴射量FT を基本噴射量FB と他の増量補正
分FO とにより設定(FT =FB +FO )する。一方、
燃料噴射量制御装置は、図18のB区間においては吸気
管負圧の変化が大であるため、加速時増量補正分FA
加え、燃料噴射量FT を基本噴射量FB と加速時増量補
正分FA と他の増量補正分FO とにより設定(FT =F
B +FA +FO )し、エンジンの出力を増大させて動力
性能を確保している。
【0014】ところが、従来のアイドリング運転方式の
エコラン運転を実現するエンジン制御装置においては、
前記のような燃料噴射量の変化を考慮せずに、エコラン
運転の入場・脱出を制御しているため、エコラン運転か
ら脱出した際にエンジンの発生トルクが急増してショッ
クを発生する不都合がある。
【0015】例えば、アイドリング運転方式のエンジン
制御装置においては、図19に示す如く、エコラン運転
中にアクセルペダルの操作状態に関係なく吸気管の空気
流量をスロットル弁全閉状態にしていることから、吸気
管負圧の変化が小となっている。このとき、燃料噴射量
T は、加速時増量補正分FA を除いて、基本噴射量F
B と他の増量補正分FO とにより設定されている(図1
8のA区間)。
【0016】f時点においてエコラン運転から脱出した
際には、吸気管の空気流量がスロットル弁全閉状態から
増大することにより、a時点において吸気管負圧の変化
が大となる。このため、燃料噴射量FT は、a時点から
b時点まで基本噴射量FB と他の増量補正分FO とに加
速時増量補正分FA が加えられて設定されることになる
(図18のB区間)。この結果、エンジンは、燃料噴射
量FT の急激な増大により発生トルクが急増し、ショッ
クを発生する不都合がある。
【0017】このエコラン運転から脱出した際に働く加
速時増量補正分FA の燃料は、車両の動力増加に有効に
活用されず、ショック誘発の原因となることから、エコ
ラン運転脱出時に無駄な燃料として消費されることにな
り、省燃費効果を低下させる不都合がある。
【0018】また、エンジン停止方式のエンジン制御装
置においては、エコラン運転から脱出した場合、燃料噴
射制御の始動時増量補正分が働くため、燃料消費量が増
加し、この結果、燃費低減効果を劣化させる不都合があ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両に搭載されたエンジ
ンの通常運転中にアクセルペダルが非操作状態であるこ
とを含むエコラン条件が成立する場合は少なくともエン
ジンと駆動輪との間の駆動力の伝動経路を解放するエコ
ラン運転に入場するよう制御し、このエコラン運転中に
前記エコラン条件が不成立する場合はエコラン運転から
脱出して通常運転になるよう制御するエンジン制御装置
において、前記エンジンの燃料噴射量を少なくとも基本
噴射量と各種増量補正分とにより設定する燃料噴射量設
定手段を設け、前記エコラン条件の不成立によりエコラ
ン運転を脱出した後の設定時間内は前記燃料噴射量設定
手段により設定される燃料噴射量を減少させるよう制御
する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0020】前記制御手段は、前記エコラン条件の不成
立によりエコラン運転を脱出した後の設定時間内は前記
燃料噴射量設定手段により設定される各種増量補正分を
減少ないし無しにさせるよう制御する制御手段であるこ
とを特徴とする。
【0021】また、前記制御手段は、前記エコラン条件
の不成立によりエコラン運転を脱出した後の設定時間内
は前記燃料噴射量設定手段により設定される各種増量補
正分中の加速時増量補正分を減少ないし無しにさせるよ
う制御する制御手段であることを特徴とする。
【0022】さらに、この発明は、車両に搭載されたエ
ンジンの通常運転中にアクセルペダルが非操作状態であ
ることを含むエコラン条件が成立する場合は少なくとも
エンジンと駆動輪との間の駆動力の伝動経路を解放する
エコラン運転に入場するよう制御し、このエコラン運転
中に前記エコラン条件が不成立する場合はエコラン運転
から脱出して通常運転になるよう制御するエンジン制御
装置において、前記エンジンの点火時期を設定する点火
時期設定手段を設け、前記エコラン条件の不成立により
エコラン運転を脱出した後の設定時間内は前記点火時期
設定手段により設定される点火時期を遅角させるよう制
御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明のエンジン制御装置は、
エンジンの燃料噴射量を少なくとも基本噴射量と各種増
量補正分とにより設定する燃料噴射量設定手段を設け、
制御手段によって、エコラン条件の不成立によりエコラ
ン運転を脱出した後の設定時間内は、燃料噴射量設定手
段により設定される燃料噴射量を減少させるよう制御
し、また、燃料噴射量の各種増量補正分を減少ないし無
しにさせるよう制御し、あるいは、燃料噴射量の各種増
量補正分中の加速時増量補正分を減少ないし無しにさせ
るよう制御することにより、エコラン運転から脱出した
際の燃料噴射量の急激な増加を抑制して緩やかに増加を
させることができる。
【0024】また、この発明のエンジン制御装置は、エ
ンジンの点火時期を設定する点火時期設定手段を設け、
制御手段によって、エコラン条件の不成立によりエコラ
ン運転を脱出した後の設定時間内は、点火時期設定手段
により設定される点火時期を遅角させるよう制御するこ
とにより、エコラン運転から脱出した際のエンジンの出
力の急激な増加を抑制して緩やかに増加させることがで
きる。
【0025】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図15は、この発明の実施例を示すもの
である。この発明のエンジン制御装置は、車両に搭載さ
れたエンジンの通常運転中にアクセルペダルが非操作状
態であることを含むエコラン条件が成立する場合は少な
くともエンジンと駆動輪との間の駆動力の伝動経路を解
放するエコラン運転に入場するよう制御し、このエコラ
ン運転中に前記エコラン条件が不成立する場合はエコラ
ン運転から脱出して通常運転になるよう制御するものに
ついてである。
【0026】エコラン条件の成立によってエコラン運転
を実現するエンジンの制御装置としては、いわゆるアイ
ドリング運転方式のものと、エンジン停止方式のもの
と、がある。
【0027】アイドリング運転方式のエンジン制御装置
による制御には、図10〜図15に示すものがある。ア
イドリング運転方式のエンジン制御装置は、図11・図
12に示す如く、車両(図示せず)に搭載されたエンジ
ン2とエアクリーナ4とを連通する吸気管6の吸気通路
8の空気流量をアクセルペダル10の操作状態に関係な
く電気的にスロットル弁12を全閉状態にする吸気管全
閉装置14と、運転手の運転操作に関係なく電気的にエ
ンジン2と駆動輪(図示せず)との間の駆動力の伝動経
路を解放する伝動経路解放装置16と、各種入力信号を
入力して前記吸気管全閉装置14及び伝動経路解放装置
16を制御する制御手段18と、を有している。
【0028】前記吸気管全閉装置14は、スロットル弁
12の上流側の吸気通路8に全閉弁20を設け、この全
閉弁20を開閉動作するアクチュエータとして全閉弁用
ソレノイド22を設け、全閉弁20の上流側及びスロッ
トル弁12の下流側の吸気通路8を連通するアイドリン
グ運転用吸気通路24を設けている。
【0029】前記吸気管全閉装置14は、エコラン運転
時に、制御手段18からの制御信号により全閉弁用ソレ
ノイド22をONして全閉弁20を全閉動作させ、吸気
管6を全閉状態として空気流量をアイドリング運転用吸
気通路24により供給されるアイドリング運転時の空気
流量に規制する。
【0030】一方、吸気管全閉装置14は、通常運転時
に、全閉弁用ソレノイド22をOFFして全閉弁20を
開放動作させ、吸気管6を全開状態として空気流量をア
クセルペダル10の操作により開閉動作されるスロット
ル弁12のスロットル開度により調整させる。
【0031】また、吸気管全閉装置14には、図13に
示す如く、エンジン2とエアクリーナ4とを連通する吸
気管6の途中のスロットルバルブ12をバイパスするア
イドリング運転用吸気通路24を設け、前記スロットル
弁12を開閉駆動する駆動用モータ26を設けたバイワ
イヤ式スロットル(スロットルアクチュエータ)を採用
することができる。
【0032】このスロットル弁12は、アクセルペダル
10の踏み込み量をスロットルセンサ28によって検出
して制御手段18に入力し、検出信号に応じて制御手段
18から駆動用モータ26に制御信号が出力して開閉駆
動されるものである。
【0033】また、この吸気管全閉装置14は、エコラ
ン運転時に、駆動用モータ26によりスロットル弁12
を全閉動作させ、空気流量をアイドリング運転時の空気
流量に規制する。一方、この吸気管全閉装置14は、通
常運転時に、駆動用モータ26によりスロットル弁12
を開閉動作させ、空気流量をアクセルペダル10の踏み
込み量に応じたスロットル弁12のスロットル開度によ
り調整させる。
【0034】前記伝動経路解放装置16は、電気的にト
ルク容量を調整可能なクラッチ(図示せず)等からな
る。このクラッチは、エコラン運転時に解放動作され、
通常運転時に通常に接続・解放動作される。
【0035】前記クラッチとして、電磁クラッチやパウ
ダクラッチ、SCVTの油圧クラッチ等の電気式クラッ
チの場合には、クラッチを制御する電気量の大きさによ
ってクラッチのトルク容量の大きさを調整することが可
能なため、そのまま使用可能である。
【0036】また、前記クラッチとして、コンベンショ
ナルAT(有段)のクラッチ等の油圧クラッチや負圧ク
ラッチの場合には、クラッチに印加される圧力の調整を
実現するためのアクチュエータ(ソレノイドやモータ)
を備えた油圧回路または負圧回路に変更する必要があ
る。
【0037】さらに、MT車のクラッチ等の機械式クラ
ッチの場合には、電気量を変移量に変換可能なアクチュ
エータ(モータやソレノイド)の変移量に応じてクラッ
チのトルク容量の調整を実現する機構を採用する必要が
ある。
【0038】さらにまた、種々変速機を含むその他の場
合には、変速機のシフトポジション入力を電気的にニュ
ートラルポジションへ切り換え可能な機構を設ける必要
がある。
【0039】そして、変速機がコンベンショナルAT
(有段)の場合には、クラッチとして油圧クラッチや負
圧クラッチを使用することが一般的である。
【0040】このとき、具体的には、変速ソレノイドの
組み合わせ中にニュートラル部を設けたり、油圧回路中
のクラッチ印加油圧経路の途中に切換部を設け、この切
換部は、例えばソレノイドの電気指令に応じて経路を解
放することのできる構成とする。
【0041】ここで、エコランシステム用のコンベンシ
ョナルAT(有段)のエコラン時のクラッチ解放方策を
例示する。
【0042】クラッチ解放方策には、2つの変速ソレノ
イドA・Bの組み合わせ中にニュートラル部を設けたも
のがある。これは、変速ソレノイドAがON且つ変速ソ
レノイドBがOFFの箇所にニュートラル部を設け、変
速ソレノイドAがON且つ変速ソレノイドBがOFFと
なった場合に、クラッチ解放を行うものである。
【0043】このクラッチ解放方策としては、図14・
図15に示す如く、ATの油圧回路30中のクラッチ印
加油圧経路32の途中に切換部を設けることもできる。
この油圧回路30は、経路32途中にON−OFF切換
用ソレノイド34を追加し、電気指令に応じてこのソレ
ノイド34により経路32を連通・開放するものであ
る。
【0044】この伝動経路解放装置16は、エコラン運
転時にソレノイド34をONしてフォワードクラッチに
油圧を印加させずにクラッチ解放状態とし、駆動輪とエ
ンジンとの伝動経路を解放する。
【0045】また、伝動経路解放装置16は、非エコラ
ン運転時、つまり通常運転時にソレノイド34をOFF
してフォワードクラッチに油圧を印加させてクラッチ接
続状態とし、既存のAT制御を行う。
【0046】このように、ATを利用した伝動経路解放
装置16は、ソレノイド34のON・OFF制御によっ
てクラッチの解放・接続が可能となり、エコラン条件成
立時に吸気管全閉装置14を全閉状態とし、且つソレノ
イドをON、つまり解放状態とすることによりクラッチ
を解放し、エコラン運転を実現できる。
【0047】前記アイドリング運転方式のエンジン制御
装置は、図10に示す如く、制御手段18によって、プ
ログラムがスタート(200)すると、エコラン判定
(202)をし、エコラン条件が成立しているか否かを
判断(204)する。
【0048】エコラン条件の判定は、エコラン禁止条件
が成立していない場合に運転手の操作状態や車両の走行
状態により判定され、エコラン可能時にエコラン条件が
成立する。また、エコラン禁止条件が成立している場合
は、エコラン条件不成立とする。
【0049】前記エコラン禁止条件は、例えば以下の如
く設定される。 (1)セレクタ位置がD(ドライブ)・N(ニュートラ
ル)以外。 (2)エンジン冷機時。 (3)バッテリ充電不足時。 (4)急減速直後。 (5)エコランスイッチがOFF。
【0050】なお、エンジン停止方式のエコランシステ
ムの場合にのみ、 (1)エアコン使用中。 (2)電気負荷が大。 (3)右折待ち。 (4)エンジン再始動直後。 の項目が追加される。
【0051】また、エコラン条件の判定においては、エ
ンジン停止方式とアイドリング運転方式とは判定に差が
ない。ただし、エコラン禁止条件のみにおいて、エンジ
ン停止方式の項目が多くなっている。つまり、エンジン
停止方式においては、エンジン補機類の使用状況やエン
ジン再始動の失敗に配慮する必要があるためである。
【0052】前記エコラン条件が成立しているか否かの
判断(204)がエコラン条件の成立によりYESの場
合は、吸気管全閉装置14によりスロットル弁略全閉の
吸気管空気流量(206)とし、伝動経路解放装置16
によりクラッチを解放(208)し、プログラムを終了
(210)させる。
【0053】前記判断(204)がエコラン条件の不成
立によりNOの場合は、アクセルペダル操作の吸気管空
気流量(212)とし、通常のクラッチ制御(214)
とし、プログラムを終了(210)させる。
【0054】これにより、アイドリング運転方式のエン
ジン制御装置は、各種入力信号を入力される制御手段1
8によって、エコラン条件が成立する場合はエンジン2
の吸気管6の空気流量をスロットル弁12の略全閉状態
にし且つエンジン2と駆動輪(図示せず)との間の駆動
力の伝動経路に設けたクラッチ(図示せず)を解放して
アイドリング運転方式のエコラン運転に入場するよう吸
気管全閉装置14及び伝動経路解放装置16を制御す
る。
【0055】また、アイドリング運転方式のエンジン制
御装置は、各種入力信号を入力される制御手段18によ
って、エコラン条件が不成立する場合はエンジン2の吸
気管6の空気流量をアクセルペダル10に連動させ且つ
エンジン2と駆動輪との間の駆動力の伝動経路に設けた
クラッチ(図示せず)を接続してエコラン運転から脱出
し通常運転になるよう吸気管全閉装置14及び伝動経路
解放装置16を制御する。
【0056】このように、車両に搭載されたエンジン2
の通常運転中にアクセルペダル10が非操作状態である
ことを含むエコラン条件が成立する場合は少なくともエ
ンジン2と駆動輪との間の駆動力の伝動経路を解放する
エコラン運転に入場するよう制御し、このエコラン運転
中に前記エコラン条件が不成立する場合はエコラン運転
から脱出して通常運転になるよう制御するエンジン制御
装置において、エコラン運転脱出直後のショックの発生
を防止するものである。
【0057】前記エンジン2には、図11〜図13に示
す如く、燃料を噴射して供給する燃料噴射弁36と燃料
に着火させる点火プラグ38とを設け、前記燃料噴射弁
36によるエンジン2の燃料噴射量を少なくとも基本噴
射量と各種増量補正分とにより設定する燃料噴射量設定
手段40を設け、また、前記点火プラグ38によるエン
ジン2の点火時期を設定する点火時期設定手段42を設
けている。
【0058】前記燃料噴射量設定手段40は、例えば、
エンジン回転速度と吸入空気量とにより決定される基本
噴射量に、始動時増量補正分、加速時増量補正分、吸気
温増量補正分、大気圧増量補正分等の各種増量補正分を
加味して、燃料噴射量を設定する。この燃料噴射量は、
排気有害成分値が最小になるような、あるいはエンジン
2の出力が最大になるような要求燃料噴射量に設定され
る。各種増量補正分中の加速時増量補正分は、運転手が
加速操作を行った場合に加えられ、吸気管負圧が大きく
変化したことにより判断される。エンジン2は、この加
速時増量補分の追加により動力性能を確保している。前
記点火時期設定手段42は、エンジン2の出力が最大に
なるような要求点火時期に点火時期を設定する。エンジ
ン2は、要求点火時期を満足する点火時期に燃料に着火
することにより動力性能を確保している。
【0059】第1実施例のエンジン制御装置は、図1・
図2に示す如く、エンジン2の燃料噴射量を少なくとも
基本噴射量と各種増量補正分とにより設定する燃料噴射
量設定手段40を設け、制御手段18によって、エコラ
ン条件の不成立によりエコラン運転を脱出した後の設定
時間内は、燃料噴射量設定手段40により設定される燃
料噴射量を減少させるよう制御するものである。
【0060】第1実施例のエンジン制御装置は、エコラ
ン運転の脱出完了を判定するために脱出から完了までの
設定時間tを設定し、燃料噴射量FB を減少させるため
に補正係数α(0<α<1)を設定している。
【0061】第1実施例のエンジン制御装置は、図1に
示す如く、制御が開始(300)されると、基本噴射量
B と加速時増量補正分FA と他の増量補正分FO (始
動時増量補正分や吸気温増量補正分等)とを設定(30
2)し、エコラン運転から脱出した後の経過時間t0
設定時間tとを比較してt0 ≧tであるかt0 <tであ
るかを判断(304)する。
【0062】この判断(304)において、経過時間t
0 が設定時間t以上(t0 ≧t)の場合は、基本噴射量
B と加速時増量補正分FA と他の増量補正分FO とか
ら、FT =FB +FA +FO により燃料噴射量FT を設
定(306)し、終了(308)する。
【0063】これにより、エンジン2は、エコラン運転
の脱出完了後は、従来通りの燃料噴射量設定手段40に
より、動力性能を確保することができる。
【0064】一方、前記判断(304)において、経過
時間t0 が設定時間t未満(t0 <t)の場合は、基本
噴射量FB と加速時増量補正分FA と他の増量補正分F
O と補正係数αとから、FT =α×(FB +FA
O )により燃料噴射量FT を設定(310)し、終了
(308)する。
【0065】このように、第1実施例のエンジン制御装
置は、図2に示す如く、エコラン運転から脱出した時点
aから設定時間tが経過する時点bまでの区間におい
て、補正係数αにより燃料噴射量FT を減少させること
により、エコラン運転から脱出した際に燃料噴射量の急
激な増加を抑制して、緩やかに増加をさせることができ
る。
【0066】このため、このエンジン制御装置は、エコ
ラン運転脱出時にエンジン2の発生トルクが急激に変化
することを防止して滑らかに変化させることができ、エ
コラン運転脱出直後のショックの発生を防止することが
できる。
【0067】また、このエンジン制御装置は、図2に示
す如く、エコラン運転から脱出した時点aから設定時間
tが経過する時点bまでの区間において、補正係数αに
より燃料噴射量FT を燃料cだけ減少させることによ
り、このショックを発生する不要な燃料cの減少により
省燃費効果を高めることができ、燃費低減効果と乗車感
とを向上することができる。
【0068】さらに、このエンジン制御装置は、エコラ
ン運転脱出直後のショックの発生防止を、エンジン2に
既設の燃料噴射量設定手段40を利用して実現すること
ができることにより、制御手段18のプログラムの変更
のみで対処し得て、コストアップを抑制することができ
る。
【0069】図3・図4は、この発明の第2実施例を示
すものである。第2実施例のエンジン制御装置は、エン
ジン2の燃料噴射量を少なくとも基本噴射量と各種増量
補正分とにより設定する燃料噴射量設定手段40を設
け、制御手段18によって、エコラン条件の不成立によ
りエコラン運転を脱出した後の設定時間t内は、燃料噴
射量設定手段40により設定される燃料噴射量FB の加
速時増量補正分FA と他の増量補正分FO (始動時増量
補正分や吸気温増量補正分等)とからなる各種増量補正
分を減少ないし無しにさせるよう制御するものである。
【0070】第2実施例のエンジン制御装置は、エコラ
ン運転の脱出完了を判定するために脱出から完了までの
設定時間tを設定し、加速時増量補正分FA と他の増量
補正分FO とからなる各種増量補正分を減少ないし無し
にさせるために補正係数β(0≦β<1)を設定してい
る。
【0071】第2実施例のエンジン制御装置は、図3に
示す如く、制御が開始(400)されると、基本噴射量
B を設定(402)し、加速時増量補正分FA を設定
(404)し、他の増量補正分FO を設定(406)
し、エコラン運転から脱出した後の経過時間t0 と設定
時間tとを比較してt0 ≧tであるかt0 <tであるか
を判断(408)する。
【0072】この判断(408)において、経過時間t
0 が設定時間t以上(t0 ≧t)の場合は、基本噴射量
B と加速時増量補正分FA と他の増量補正分FO とか
ら、FT =FB +FA +FO により燃料噴射量FT を設
定(410)し、終了(412)する。
【0073】これにより、エンジン2は、エコラン運転
の脱出完了後は、従来通りの燃料噴射量設定手段40に
より、動力性能を確保することができる。
【0074】一方、前記判断(408)において、経過
時間t0 が設定時間t未満(t0 <t)の場合は、基本
噴射量FB と加速時増量補正分FA と他の増量補正分F
O と補正係数βとから、FT =FB +β×(FA
O )により燃料噴射量FT を設定(414)し、終了
(412)する。
【0075】このように、第2実施例のエンジン制御装
置は、図4に示す如く、エコラン運転から脱出した時点
aから設定時間tが経過する時点bまでの区間におい
て、補正係数βにより燃料噴射量FT の加速時増量補正
分FA と他の増量補正分FO とからなる各種増量補正分
を減少ないし無しにさせることにより、エコラン運転か
ら脱出した際に燃料噴射量の急激な増加を抑制して、緩
やかに増加をさせることができる。
【0076】このため、このエンジン制御装置は、エコ
ラン運転脱出時にエンジン2の発生トルクが急激に変化
することを防止して滑らかに変化させることができ、エ
コラン運転脱出直後のショックの発生を防止することが
できる。
【0077】また、このエンジン制御装置は、図4に示
す如く、エコラン運転から脱出した時点aから設定時間
tが経過する時点bまでの区間において、補正係数βに
より燃料噴射量FT の加速時増量補正分FA と他の増量
補正分FO とからなる各種増量補正分を燃料dだけ減少
させることにより、このショックを発生する不要な燃料
dの減少により省燃費効果を高めることができ、燃費低
減効果と乗車感とを向上することができる。
【0078】さらに、このエンジン制御装置は、エコラ
ン運転脱出直後のショックの発生防止を、エンジン2に
既設の燃料噴射量設定手段40を利用して実現すること
ができることにより、制御手段18のプログラムの変更
のみで対処し得て、コストアップを抑制することができ
る。
【0079】図5・図6は、この発明の第3実施例を示
すものである。第3実施例のエンジン制御装置は、エン
ジン2の燃料噴射量を少なくとも基本噴射量と各種増量
補正分とにより設定する燃料噴射量設定手段40を設
け、制御手段18によって、エコラン条件の不成立によ
りエコラン運転を脱出した後の設定時間t内は、燃料噴
射量設定手段40により設定される燃料噴射量FT の各
種増量補正分中の加速時増量補正分FA を減少ないし無
しにさせるよう制御するものである。
【0080】第3実施例のエンジン制御装置は、エコラ
ン運転の脱出完了を判定するために脱出から完了までの
設定時間tを設定し、加速時増量補正分FA を減少ない
し無しにさせるために補正係数γ(0≦γ<1)を設定
している。
【0081】第3実施例のエンジン制御装置は、図5に
示す如く、制御が開始(500)されると、基本噴射量
B を設定(502)し、加速時増量補正分FA を設定
(504)し、他の増量補正分FO を設定(506)
し、エコラン運転から脱出した後の経過時間t0 と設定
時間tとを比較してt0 ≧tであるかt0 <tであるか
を判断(508)する。
【0082】この判断(508)において、経過時間t
0 が設定時間t以上(t0 ≧t)の場合は、基本噴射量
B と加速時増量補正分FA と他の増量補正分FO とか
ら、FT =FB +FA +FO により燃料噴射量FT を設
定(510)し、終了(512)する。
【0083】これにより、エンジン2は、エコラン運転
の脱出完了後は、従来通りの燃料噴射量設定手段40に
より、動力性能を確保することができる。
【0084】一方、前記判断(508)において、経過
時間t0 が設定時間t未満(t0 <t)の場合は、基本
噴射量FB と加速時増量補正分FA と他の増量補正分F
O と補正係数γとから、FT =FB +γ×FA +FO
より燃料噴射量FT を設定(514)し、終了(51
2)する。
【0085】このように、第3実施例のエンジン制御装
置は、図6に示す如く、エコラン運転から脱出した時点
aから設定時間tが経過する時点bまでの区間におい
て、補正係数γにより燃料噴射量FT の各種増量補正分
中の加速時増量補正分FA を減少ないし無しにさせるこ
とにより、エコラン運転から脱出した際に燃料噴射量の
急激な増加を抑制して、緩やかに増加をさせることがで
きる。
【0086】このため、このエンジン制御装置は、エコ
ラン運転脱出時にエンジン2の発生トルクが急激に変化
することを防止して滑らかに変化させることができ、エ
コラン運転脱出直後のショックの発生を防止することが
できる。
【0087】また、このエンジン制御装置は、図6に示
す如く、エコラン運転から脱出した時点aから設定時間
tが経過する時点bまでの区間において、補正係数γに
より燃料噴射量FT の各種増量補正分中の加速時増量補
正分FA を燃料eだけ減少させることにより、このショ
ックを発生する不要な燃料eの減少により省燃費効果を
高めることができ、燃費低減効果と乗車感とを向上する
ことができる。
【0088】さらに、このエンジン制御装置は、エコラ
ン運転脱出直後のショックの発生防止を、エンジン2に
既設の燃料噴射量設定手段40を利用して実現すること
ができることにより、制御手段18のプログラムの変更
のみで対処し得て、コストアップを抑制することができ
る。
【0089】図7〜図9は、この発明の第4実施例を示
すものである。第4実施例のエンジン制御装置は、エン
ジン2の点火時期を設定する点火時期設定手段42を設
け、制御手段18によって、エコラン条件の不成立によ
りエコラン運転を脱出した後の設定時間t内は、点火時
期設定手段42により設定される点火時期を遅角させる
よう制御するものである。
【0090】点火時期設定手段42は、例えば、図8に
示す如く、エンジン回転速度と吸気管負圧とによりエン
ジン2の出力が最大になるような最適点火時期θADV
点火時期を設定する。エンジン2は、最適点火時期θ
ADV を満足する点火時期に燃料に着火することにより動
力性能を確保している。点火時期は、上死点側にずらす
(遅角する)ほど、エンジン2の出力を低下させること
になる。そこで、第4実施例のエンジン制御装置は、エ
コラン運転からの脱出時にエンジンの発生トルクを抑制
するために、点火時期を最適火時期θADV から遅角させ
るものである。
【0091】第4実施例のエンジン制御装置は、エコラ
ン運転の脱出完了を判定するために脱出から完了までの
設定時間tを設定し、点火時期を遅角させるために補正
角θB を設定している。
【0092】第4実施例のエンジン制御装置は、図7に
示す如く、制御が開始(600)されると、エンジン回
転速度と吸気管負圧とによりエンジン2の出力が最大に
なるような最適点火時期θADV に点火時期を設定(60
2)し、エコラン運転中か否かを判断(604)する。
【0093】この判断(604)において、エコラン運
転中でYESの場合は、点火時期を最適点火時期θADV
に設定(606)し、終了(608)する。
【0094】これにより、エンジン2は、エンジン2の
出力が最大になるような最適点火時期θADV を満足する
点火時期に着火され、動力性能を確保することができ
る。
【0095】前記判断(604)において、エコラン運
転中でなくNOの場合は、エコラン運転から脱出した後
の経過時間t0 が設定時間tを経過したか否かを判断
(610)する。
【0096】この判断(610)において、経過時間t
0 が設定時間t以上(t0 ≧t)でYESの場合は、点
火時期を最適点火時期θADV に設定(606)し、終了
(608)する。
【0097】これにより、エンジン2は、エコラン運転
の脱出完了後にエンジン2の出力が最大になるような最
適点火時期θADV を満足する点火時期に着火され、動力
性能を確保することができる。
【0098】一方、前記判断(610)において、経過
時間t0 が設定時間t未満(t0 <t)でNOの場合
は、最適点火時期θADV と補正角θB とから、θADV
θB によりから点火時期を設定(612)し、終了(6
08)する。
【0099】このように、第4実施例のエンジン制御装
置は、図9に示す如く、エコラン運転から脱出した時点
aから設定時間tが経過する時点bまでの区間におい
て、点火時期を最適火時期θADV から補正角θB だけ遅
角させることにより、エコラン運転から脱出した際にエ
ンジンの出力の急激な増加を抑制して緩やかに増加させ
ることができる。
【0100】このため、このエンジン制御装置は、エコ
ラン運転脱出時にエンジン2の発生トルクが急激に変化
することを防止して滑らかに変化させることができ、エ
コラン運転脱出直後のショックの発生を防止することが
できる。
【0101】また、このエンジン制御装置は、エコラン
運転脱出直後のショックの発生防止を、エンジン2に既
設の点火時期設定手段42を利用して実現することがで
きることにより、制御手段18のプログラムの変更のみ
で対処し得て、コストアップを抑制することができる。
【0102】なお、上述実施例においては、アイドリン
グ運転方式のエンジン制御装置について説明したが、エ
ンジン停止方式のエンジン制御装置についても実施可能
である。
【0103】即ち、エンジン停止方式のエンジン制御装
置においては、制御手段によって、エコラン条件の不成
立によるエコラン運転からの脱出時に、燃料噴射量設定
手段により設定される燃料噴射量を減少させるよう制御
し、また、燃料噴射量の各種増量補正分を減少ないし無
しにさせるよう制御し、あるいは、燃料噴射量の各種増
量補正分中の始動時増量補正分を減少ないし無しにさせ
るよう制御する。
【0104】これにより、エンジン停止方式のエンジン
制御装置においても、エコラン運転からの脱出時に燃料
の減少ないし無しにより省燃費効果を高め得て、燃費低
減効果を向上することができ、また、燃費低減効果の向
上を、エンジンに既設の燃料噴射量設定手段を利用して
実現することができることにより、制御手段のプログラ
ムの変更のみで対処し得て、コストアップを抑制するこ
とができる。
【0105】
【発明の効果】このように、この発明のエンジン制御装
置は、制御手段によって、エコラン条件の不成立により
エコラン運転を脱出した後の設定時間内は、燃料噴射量
設定手段により設定される燃料噴射量を減少させるよう
制御し、また、燃料噴射量の各種増量補正分を減少ない
し無にさせるよう制御し、あるいは、燃料噴射量の各種
増量補正分中の加速時増量補正分を減少ないし無しにさ
せるよう制御することにより、エコラン運転から脱出し
た際の燃料噴射量の急激な増加を抑制して緩やかに増加
をさせることができる。
【0106】このため、このエンジン制御装置は、エコ
ラン運転からの脱出時にエンジンの発生トルクを滑らか
に変化させ得て、エコラン運転脱出直後のショックの発
生を防止し得て、ショックを発生する不要な燃料の減少
ないし無しにより省燃費効果を高め得て、燃費低減効果
と乗車感とを向上することができる。また、このエンジ
ン制御装置は、エコラン運転脱出直後のショックの発生
防止を、エンジンに既設の燃料噴射量設定手段を利用し
て実現することができることにより、制御手段のプログ
ラムの変更のみで対処し得て、コストアップを抑制する
ことができる。
【0107】また、この発明のエンジン制御装置は、制
御手段によって、点火時期設定手段により設定される点
火時期を遅角させるよう制御することにより、エコラン
運転から脱出した際のエンジンの出力の急激な増加を抑
制して緩やかに増加させることができる。
【0108】このため、このエンジン制御装置は、エコ
ラン運転からの脱出時にエンジンの発生トルクを滑らか
に変化させ得て、エコラン運転脱出直後のショックの発
生を防止し得て、乗車感を向上することができる。ま
た、このエンジン制御装置は、エコラン運転脱出直後の
ショックの発生防止を、エンジンに既設の点火時期設定
手段を利用して実現することができることにより、制御
手段のプログラムの変更のみで対処し得て、コストアッ
プを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるエンジン制御装置の第1実施例
を示す制御のフローチャートである。
【図2】図1に示す制御のエコラン運転脱出時のタイミ
ングチャートである。
【図3】この発明によるエンジン制御装置の第2実施例
を示す制御のフローチャートである。
【図4】図3に示す制御のエコラン運転脱出時のタイミ
ングチャートである。
【図5】この発明によるエンジン制御装置の第3実施例
を示す制御のフローチャートである。
【図6】図5に示す制御のエコラン運転脱出時のタイミ
ングチャートである。
【図7】この発明によるエンジン制御装置の第4実施例
を示す制御のフローチャートである。
【図8】点火時期によるエンジンの出力特性を示す図で
ある。
【図9】図7に示す制御のエコラン運転脱出時のタイミ
ングチャートである。
【図10】アイドリング運転方式によるエンジン制御装
置のエコラン制御のフローチャートである。
【図11】アイドリング運転方式によるエンジン制御装
置のブロック図である。
【図12】吸気管全閉装置を示す概略構成図である。
【図13】別の吸気管全閉装置を示す概略構成図であ
る。
【図14】エンジン制御装置を適用するAT(自動変速
機)の油圧回路を示す図である。
【図15】図14の油圧回路に設けられる伝動経路解放
装置としてのソレノイドを示す図である。
【図16】燃料噴射制御のフローチャートである。
【図17】吸気管負圧による加速時増量補正分の設定を
示をす図である。
【図18】図16に示す燃料噴射制御のタイミングチャ
ートである。
【図19】従来例を示すエコラン運転脱出時のタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
2 エンジン 6 吸気管 8 吸気通路 10 アクセルペダル 12 スロットル弁 14 吸気管全閉装置 16 伝動経路解放装置 18 制御手段 20 全閉弁 22 全閉弁用ソレノイド 24 アイドリング運転用吸気通路 26 駆動用モータ 30 油圧回路 32 クラッチ印加油圧経路 34 ON−OFF切換用ソレノイド 36 燃料噴射弁 38 点火プラグ 40 燃料噴射量設定手段 42 点火時期設定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンの通常運転中
    にアクセルペダルが非操作状態であることを含むエコラ
    ン条件が成立する場合は少なくともエンジンと駆動輪と
    の間の駆動力の伝動経路を解放するエコラン運転に入場
    するよう制御し、このエコラン運転中に前記エコラン条
    件が不成立する場合はエコラン運転から脱出して通常運
    転になるよう制御するエンジン制御装置において、前記
    エンジンの燃料噴射量を少なくとも基本噴射量と各種増
    量補正分とにより設定する燃料噴射量設定手段を設け、
    前記エコラン条件の不成立によりエコラン運転を脱出し
    た後の設定時間内は前記燃料噴射量設定手段により設定
    される燃料噴射量を減少させるよう制御する制御手段を
    設けたことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記エコラン条件の不
    成立によりエコラン運転を脱出した後の設定時間内は前
    記燃料噴射量設定手段により設定される各種増量補正分
    を減少ないし無しにさせるよう制御する制御手段である
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記エコラン条件の不
    成立によりエコラン運転を脱出した後の設定時間内は前
    記燃料噴射量設定手段により設定される各種増量補正分
    中の加速時増量補正分を減少ないし無しにさせるよう制
    御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載
    のエンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 車両に搭載されたエンジンの通常運転中
    にアクセルペダルが非操作状態であることを含むエコラ
    ン条件が成立する場合は少なくともエンジンと駆動輪と
    の間の駆動力の伝動経路を解放するエコラン運転に入場
    するよう制御し、このエコラン運転中に前記エコラン条
    件が不成立する場合はエコラン運転から脱出して通常運
    転になるよう制御するエンジン制御装置において、前記
    エンジンの点火時期を設定する点火時期設定手段を設
    け、前記エコラン条件の不成立によりエコラン運転を脱
    出した後の設定時間内は前記点火時期設定手段により設
    定される点火時期を遅角させるよう制御する制御手段を
    設けたことを特徴とするエンジン制御装置。
JP9194781A 1997-07-04 1997-07-04 エンジン制御装置 Pending JPH1122520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9194781A JPH1122520A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 エンジン制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9194781A JPH1122520A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 エンジン制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1122520A true JPH1122520A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16330157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9194781A Pending JPH1122520A (ja) 1997-07-04 1997-07-04 エンジン制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1122520A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6986331B2 (en) 2001-09-11 2006-01-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Startup-time control apparatus and stop-time control apparatus of internal combustion engine, and control methods thereof, and record medium
JP2010185322A (ja) * 2009-02-11 2010-08-26 Aisan Ind Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2010223008A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Denso Corp 内燃機関の自動停止始動制御装置
JP2013142334A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2014080932A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Mitsubishi Motors Corp エンジン制御装置
JP2015017519A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 ダイハツ工業株式会社 車両の制御装置
JP2018189025A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 三菱電機株式会社 車両の電子制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6986331B2 (en) 2001-09-11 2006-01-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Startup-time control apparatus and stop-time control apparatus of internal combustion engine, and control methods thereof, and record medium
US7159572B2 (en) 2001-09-11 2007-01-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Startup-time control apparatus and stop-time control apparatus of internal combustion engine, and control methods thereof, and record medium
US7273027B2 (en) 2001-09-11 2007-09-25 Toyota Jidosha Ka Bushiki Kaisha Startup-time control apparatus and stop-time control apparatus of internal combustion engine, and control methods thereof, and record medium
US7275510B2 (en) 2001-09-11 2007-10-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Startup-time control apparatus and stop-time control apparatus of internal combustion engine, and control methods thereof, and record medium
JP2010185322A (ja) * 2009-02-11 2010-08-26 Aisan Ind Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2010223008A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Denso Corp 内燃機関の自動停止始動制御装置
JP2013142334A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2014080932A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Mitsubishi Motors Corp エンジン制御装置
JP2015017519A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 ダイハツ工業株式会社 車両の制御装置
JP2018189025A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 三菱電機株式会社 車両の電子制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3613970B2 (ja) 車両用エンジンの再始動制御装置及び自動停止・再始動制御装置
JP3196490B2 (ja) エンジンの自動始動停止装置
JPH0730837B2 (ja) トルクコンバータのスリップ制御装置
JPH08193531A (ja) ハイブリッド車両の制御システム
JPH1122520A (ja) エンジン制御装置
JPH08189395A (ja) エンジンの自動始動停止装置
JP3577979B2 (ja) 内燃機関の停止制御装置
US6334499B1 (en) Output control apparatus for hybrid vehicles
JPH10131779A (ja) 車両用エンジン制御装置
JP4019529B2 (ja) 車両の運転制御装置
JP3454047B2 (ja) 車両制御装置
JP2008111402A (ja) エンジンの制御装置
JP4923797B2 (ja) 車両の制御装置
JP3454046B2 (ja) エンジン制御装置
JP3331771B2 (ja) エンジンの制御装置
JP3453885B2 (ja) エンジン制御装置
JP2000240483A (ja) 内燃機関の停止制御装置
JP6406835B2 (ja) 制御装置
JPH11257119A (ja) 車両のエンジン停止制御装置
JPH03182657A (ja) 内燃機関の吸気量制御装置
JP3596358B2 (ja) 自動変速機を備えた車両のエンジン自動停止始動装置
EP4105472A1 (en) A method for controlling an engine of a vehicle
JP3637746B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JPH10318010A (ja) エンジンの制御装置
JP2000016121A (ja) 減速時エンジン制御装置