JPH08268121A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JPH08268121A
JPH08268121A JP7099851A JP9985195A JPH08268121A JP H08268121 A JPH08268121 A JP H08268121A JP 7099851 A JP7099851 A JP 7099851A JP 9985195 A JP9985195 A JP 9985195A JP H08268121 A JPH08268121 A JP H08268121A
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JP
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eco
run
engine
clutch
state
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JP7099851A
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English (en)
Inventor
Tatsuji Mori
達治 森
Yoshinobu Yamashita
佳宣 山下
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アイドル運転方式のエコラン運転
システムにおいて運転者の急減速意志によりエコラン運
転への入場の禁止及びエコラン運転中のエコラン運転状
態から即座に脱出を果たし、制動効果の向上と燃費低減
効果とを実現することを目的としている。 【構成】 このため、所定の条件に応じてエンジンをア
イドル運転時の吸気流量にし且つクラッチを接続または
解放させるエコラン運転方式を有するエンジンの制御装
置において、アイドル運転時の吸気流量を実現する吸気
管全閉手段を設け、運転者に急減速の意志があると判定
した際に発進クラッチの解放状態におけるエコラン運転
への入場を禁止するとともに発進クラッチの解放状態に
おけるエコラン運転中にはエコラン運転状態から即座に
脱出すべく制御する制御手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの制御装置に
係り、特にアイドル運転方式のエコラン運転システムに
おいて運転者の急減速の意志による急減速操作時にエコ
ラン運転への入場の禁止及びエコラン運転中のエコラン
運転状態から即座に脱出を果たすエンジンの制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この車両のエンジンにおいて、燃料消費
量を低減させる運転のためのいわゆるエコラン運転シス
テムには、エコラン運転判定が成立した場合に、アイド
ル運転状態とするアイドル運転方式のものやエンジンを
自動的に停止させるエンジン停止方式のものがある。
【0003】また、車両に搭載されるエンジンには、発
進用クラッチが備えられた変速機として例えば無段変速
機(「連続可変変速機」とも言う、CVT)が連結され
ているものがある。この無段変速機は、駆動プーリと被
動プーリとに巻掛けられたベルトの回転半径を変化させ
て変速比を連続的に制御するものである。
【0004】この無段変速機が連結されたエンジンにお
いて、燃費を低減させるためには、例えば車両の停止あ
るいは走行中らクラッチを断状態にしてエンジンを停止
したり、あるいはエンジンをアイドル運転状態としてい
る。
【0005】前記エンジンの制御装置としては、特開昭
64−77727号公報に開示されるものがある。この
公報に開示されるスロットル制御装置は、アクセルペダ
ルの操作量に基づいて吸気通路中に配置されるスロット
ル弁のスロットル開度を調整する電子制御スロットルア
クチュエータと、ブレーキ装置の操作により電子制御ス
ロットルアクチュエータとは無関係に吸気通路を強制的
に全閉状態にする吸気通路強制全閉手段と、発進開始の
ための操作により、ブレーキ解除の前にブレーキ装置の
操作に基づく吸気通路強制全閉状態を解除する吸気通路
強制全閉状態解除手段とを備え、電子制御スロットルア
クチュエータに支障をきたしたときに、この支障に確実
に対処するとともに、坂道発進を可能としている。
【0006】また、実公平2−13730号公報に開示
されるものがある。この公報に開示されるディーゼルエ
ンジンの吸気絞弁制御装置は、エンジンの排気通路を開
閉する排気絞弁を備え、排気ブレーキ時に排気絞弁を閉
じるディーゼルエンジンにおいて、吸気通路を開閉する
吸気絞弁と、吸気絞弁を開閉制御する制御装置とを設
け、制御装置は、エンジン回転数が所定回転数以下の暖
機時ないし暖房用ヒータ作動時には吸気絞弁下流の既吸
気通路内負圧が所定範囲内に保たれるように吸気絞弁の
開度を変更制御し、エンジン回転数が少なくとも所定回
転数以上の排気ブレーキ時には吸気絞弁の開度を一定開
度に保つように構成し、排気ブレーキ時の排気絞りに伴
う吸気吹返しを減少して発生騒音を低減しつつ、暖機時
ないし暖房時の吸気の絞り過ぎによるエンジン失火や絞
り不足による暖機暖房性の低下を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンの制御装置においては、所定の条件成立時にクラッ
チを解放し、アクセルペダルの踏み込み状態に拘らず空
気流量を減少させてアイドル運転とするエコラン運転を
採用するものがある。
【0008】そして、参考までに記載すると、特許出願
人は、アイドル運転方式や他の方式であるエンジン停止
方式のエコラン運転システムの出願を既に完了してい
る。
【0009】また、エコラン条件を満足した場合に、ク
ラッチを解放したエコラン運転に入場する。そして、ス
ロットル全閉時には、通常のクラッチ状態且つ燃料供給
停止状態とすることで、制動効果を高める制御を行って
いる。エコラン条件は、運転者の運転操作や車両の走行
状態より判定される。
【0010】この結果、運転者の減速意志により減速操
作を行った場合においても、クラッチの解放状態におけ
るエコラン条件を満足すると、エコラン運転に入場する
こととなり、クラッチが解放されるため、エンジンと駆
動輪との伝動経路が遮断され、エンジンの吸収トルクを
活用するエンジンブレーキの使用が不可能となるもので
あり、通常走行時に比し制動効果が劣るという不都合が
ある。
【0011】上述の如き制動効果の劣化が顕著に表れる
のは、例えば小スロットル操作状態において制動操作を
行った場合である。
【0012】次に、図9のタイムチャートに沿って説明
すると、図9中のd点にて運転者の減速意志によりアク
セルペダルを緩めた場合には、通常運転中であれば、エ
ンジンブレーキを使用することができ、制動効果は高ま
るが、e点よりエコラン入場条件を満足し、クラッチの
解放状態におけるエコラン運転を行うため、エンジンブ
レーキが使用できなくなる。
【0013】また、図9中のg点より運転者の減速意志
によりブレーキ操作をした場合には、f点よりクラッチ
の解放状態におけるエコラン運転が継続中であるため、
エンジンブレーキを使用することができず、ブレーキペ
ダルによる制動効果のみしか得られず、通常のエンジン
ブレーキとブレーキペダルとの両方を使用できる場合に
比し、制動効果が劣るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、所定の条件に応じてエンジ
ンをアイドル運転時の吸気流量にし且つクラッチを接続
または解放させるエコラン運転方式を有するエンジンの
制御装置において、アイドル運転時の吸気流量を実現す
る吸気管全閉手段を設け、運転者に急減速の意志がある
と判定した際には前記クラッチの解放状態におけるエコ
ラン運転への入場を禁止するとともにクラッチの解放状
態におけるエコラン運転中にはこのエコラン運転状態か
ら即座に脱出すべく制御する制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0015】
【作用】上述の如く発明したことにより、運転者に急減
速の意志があると判定した際には、制御手段によってク
ラッチの解放状態におけるエコラン運転への入場を禁止
するとともに、クラッチの解放状態におけるエコラン運
転中にはエコラン運転状態から即座に脱出すべく制御
し、制動効果の向上と燃費低減効果とを実現している。
【0016】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】図1〜図8はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2は車両(図示せず)に搭載さ
れたエンジン、4はエンジン2の制御装置、6は吸気マ
ニホルド、8は吸気通路、88は全閉弁、12はエアク
リーナである。
【0018】前記エンジン2には、変速部14を有する
変速機(連続可変変速機:CVT)16が連設される。
この変速機16は、駆動プーリ18と、被動プーリ20
と、この駆動プーリ18と被動プーリ20とに巻掛けら
れたベルト22とを有している。
【0019】前記駆動プーリ18は、駆動軸24と、こ
の駆動軸24に一体的に設けられた駆動側固定プーリ部
片26と、該駆動軸24に軸方向移動可能で且つ回転不
可能に設けられた駆動側可動プーリ部片28とを有して
いる。
【0020】また、前記被動プーリ20は、前記駆動軸
24と略平行に配設された被動軸30と、この被動軸3
0に一体的に設けられた被動側固定プーリ部片32と、
該被動軸30に軸方向移動可能で且つ回転不可能に設け
られた被動側可動プーリ部片34とを有している。
【0021】更に、前記エンジン2のクランク軸36と
変速機16の駆動軸24間には、接続・解放可能なクラ
ッチ38が設けられている。
【0022】また、エンジン2には、図2に示す如く、
CVT用コントローラである制御手段40が設けられ、
この制御手段40には、図2に示す如く、出力側に、ア
イドル運転時の空気流量を実現する装置42と、クラッ
チ38を接続・解放動作させるためのクラッチ装置44
と、変速部14の変速比を調整するための変速比調整装
置46とが連絡している。
【0023】また、前記制御手段40には、図2に示す
如く、入力側に、スロットル開度(θ)を検出するスロ
ットル開度センサ48と、スロットル弁の全閉状態を検
出するアイドルスイッチ50と、運転者の後述するブレ
ーキペダル66のブレーキ操作状態を検出するブレーキ
操作センサ52と、クランク軸36の回転をエンジン回
転速度(Ne)として検出するエンジン回転速度センサ
54と、変速機16の駆動軸24の回転を変速部入力回
転速度(Ni)として検出する変速部入力回転速度セン
サ56と、変速機16の被動軸30の回転を車速(N
v)として検出する車速センサ58と、加速度を検出す
る加速度センサ60と、その他のセンサ62とが連絡し
ている。
【0024】前記スロットル開度センサ48以外にも、
負圧センサやアクセルペダルスイッチ等を使用すること
ができる。
【0025】そして、前記エンジン2の制御装置4は、
例えば図3に示す如き構成の変速機16を有する。つま
り、図3に示す如く、電子制御ユニットである制御手段
40の入力側には、アイドルスイッチ50、図示しない
エアコンのエアコンスイッチ64、ブレーキペダル66
のブレーキ操作センサ52、セレクタレバー68のシフ
トスイッチ70、スロットル開度センサ48、アクセル
ペダル72のアクセル操作量(AC)を検出するアクセ
ル操作量センサ74、エンジン回転速度センサ54、変
速部入力回転速度センサ56、車速センサ58が夫々接
続されている。
【0026】そして、前記制御手段40は、電磁クラッ
チからなるクラッチ38側にクラッチ制御信号を出力す
るとともに、油圧制御回路76に変速比制御信号とライ
ン圧制御信号とを出力している。
【0027】前記クラッチ38と変速機16間には、前
後進切換装置78を配設し、車両の前進あるいは後進
(後退)の切り換えを行う。
【0028】前記変速機16からの変速後の駆動力は、
減速ギヤ群80、差動ギヤ82を介してタイヤ84に伝
達される。
【0029】前記制御手段40は、運転者に急減速の意
志があると判定した際に、前記クラッチ38の解放状態
におけるエコラン運転への入場を禁止するとともに、ク
ラッチ38の解放状態におけるエコラン運転中にはこの
エコラン運転状態から即座に脱出すべく制御する構成を
有する。
【0030】詳述すれば、アイドル運転時の吸気流量を
実現する装置42は、図4に示す如く、スロットルバル
ブ10よりも上流側の吸気通路8に配設される全閉弁8
6と、この全閉弁86とスロットルバルブ10とをバイ
パスするアイドル運転用吸気通路88と、前記全閉弁8
6を開閉すべく前記制御手段40により制御されるソレ
ノイド90とからなる。
【0031】このとき、前記スロットルバルブ10は、
アクセルペダル72の踏み込み動作に連動して開閉動作
すべく設けられている。
【0032】また、前記ブレーキ操作センサ52や加速
度センサ60は、運転者の急減速意志を判断すべく設け
られている。
【0033】更に、運転者の急減速意志の判定は、ブレ
ーキ操作センサ52によるブレーキ操作の有無と、加速
度センサ60からの検出信号による車両加速度dNv/
dtと予め設定されるエコラン禁止加速度トリガDNv
TRとの比較により行われるものである。
【0034】次に、この実施例の作用を、図5のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0035】前記制御手段40のプログラムがスタート
(102)すると、先ず、エコラン禁止条件が成立する
か否かを判断(104)する。
【0036】この判断(104)で、エコラン禁止条件
が成立する場合には、全閉弁86を全開状態(106)
とするとともに、通常のCVT制御(108)を行う。
【0037】前記判断(104)でエコラン禁止条件が
成立しない、つまり不成立の場合には、アイドル運転の
判定条件が成立するか否かの判断(110)を行い、こ
の判断(110)において、アイドル運転の判定条件が
成立する場合には、エコラン運転判定条件成立後の経過
時間トリガt時間が経過したか否かの判断(112)に
移行させ、アイドル運転の判定条件が不成立の場合に
は、全閉弁86を全開状態(114)とするとともに、
通常のCVT制御(116)を行う。
【0038】そして、判断(112)がYES、つまり
エコラン運転判定条件成立後の経過時間トリガt時間が
経過した場合には、全閉弁86を全閉状態(118)と
するとともに、エコラン運転用CVT制御(120)を
行う。
【0039】このエコラン運転用CVT制御(120)
は、クラッチ38を切るとともに、クラッチ38の解放
状態に適した変速制御を行うものである。
【0040】また、判断(112)がNO、つまりエコ
ラン運転判定条件成立後の経過時間トリガt時間が経過
していない場合には、全閉弁86を全閉状態(122)
とするとともに、通常のCVT制御(124)を行う。
【0041】前記処理(108、116、120、12
4)の処理後は、このプログラムを終了(126)す
る。
【0042】このように、エコラン禁止条件が成立する
急減速時には、エコラン運転への入場を禁止するととも
に、エコラン運転中においてはエコラン運転から即座に
脱出させ、全閉弁86を全開状態としつつ、通常のCV
T制御を行い、制動効果を向上させている。
【0043】また、エコラン禁止条件が成立しない、つ
まり不成立の場合には、エコラン運転による燃費低減効
果を実現している。
【0044】前記判断(104)におけるエコラン禁止
条件について詳述すると、図6に示す如く、前記制御手
段40のプログラムがスタート(202)すると、エコ
ラン運転への入場を可能にするか否かを判断(204)
し、この判断(204)においてエコランスイッチがO
FF、つまりNOの場合には、エコラン禁止条件の成立
(206)に移行させ、その後エンド(218)に移行
させるとともに、判断(204)においてエコランスイ
ッチがON、つまりYESの場合には、シフトポジショ
ン位置がドライブ位置であるか否かの判断(208)に
移行させる。
【0045】そして、判断(208)がNOの場合に
は、エコラン禁止条件の成立(206)に移行させ、判
断(208)がYESの場合には、パワーモードである
か否かの判断(210)に移行させる。
【0046】この判断(210)がYESの場合には、
エコラン禁止条件の成立(206)に移行させるととも
に、判断(210)がNOの場合には、車両加速度dN
v/dtとエコラン禁止加速度トリガDNvTRとの比
較判断(212)に移行させる。
【0047】比較判断(212)において、 dNv/dt≦DNvTR の場合には、エコラン禁止条件の成立(206)に移行
させ、判断(212)において、 dNv/dt>DNvTR の場合には、ブレーキ操作ありか否かの判断(214)
に移行させる。
【0048】また、ブレーキ操作ありか否かの判断(2
14)においては、判断(214)がYESの場合に
は、エコラン禁止条件の成立(206)に移行させ、判
断(214)がNOの場合には、エコラン禁止条件の不
成立(216)に移行させ、その後エンド(218)に
移行させるものである。
【0049】また、前記判断(110)におけるアイド
ル運転の判定条件について詳述すると、図7に示す如
く、前記制御手段40のプログラムがスタート(30
2)すると、図8のスロットル開度(θ)によりエンジ
ン発生トルク0〓mの回転速度トリガ、つまりエコラン
入場用Niトリガ(NiTRθ1、NiTRθ2)と、
エコラン脱出用Niトリガ(NiTRθ3、NiTRθ
4)とを決定する(304)。
【0050】そして、アイドル運転中か否かの判断(3
06)を行い、この判断(306)がNOの場合には、
変速部入力回転速度(Ni)とエコラン入場用Niトリ
ガ(NiTRθ1)との比較判断(308)に移行さ
せ、判断(306)がYESの場合には、変速部入力回
転速度(Ni)とエコラン脱出用Niトリガ(NiTR
θ3)との比較判断(310)に移行させる。
【0051】上述の比較判断(308)において、 Ni≧NiTRθ1 の場合には、変速部入力回転速度(Ni)とエコラン入
場用Niトリガ(NiTRθ2)との比較判断(31
2)に移行させ、 Ni<NiTRθ1 の場合には、アイドル運転条件の不成立(314)に移
行させる。
【0052】また、変速部入力回転速度(Ni)とエコ
ラン脱出用Niトリガ(NiTRθ3)との比較判断
(310)において、 Ni≧NiTRθ3 の場合には、変速部入力回転速度(Ni)とエコラン脱
出用Niトリガ(NiTRθ4)との比較判断(31
6)に移行させ、 Ni<NiTRθ3 の場合には、アイドル運転条件の不成立(314)に移
行させる。
【0053】更に、変速部入力回転速度(Ni)とエコ
ラン入場用Niトリガ(NiTRθ2)との比較判断
(312)において、 Ni≧NiTRθ2 の場合には、アイドル運転条件の不成立(314)に移
行させ、 Ni<NiTRθ2 の場合には、アイドル運転条件の成立(318)に移行
させる。
【0054】そして、変速部入力回転速度(Ni)とエ
コラン脱出用Niトリガ(NiTRθ4)との比較判断
(316)において、 Ni≧NiTRθ4 の場合には、アイドル運転条件の不成立(314)に移
行させ、 Ni<NiTRθ4 の場合には、アイドル運転条件の成立(318)に移行
させる。
【0055】前記判定処理(314、318)の処理後
は、このアイドル運転の判定条件用プログラムを終了
(320)する。
【0056】ここで、図1のタイムチャートに沿って説
明すると、図1中のa点にて運転者の急減速意志により
アクセルを緩め、つまりアクセルペダルの踏み込み量を
小とし、加速度条件 dNv/dt≦DNvTR を満足した場合に、条件成立中はクラッチ38の解放状
態におけるエコラン運転への入場が禁止され、エンジン
ブレーキを使用することができる。
【0057】前記DNvTRは、運転者の急減速意志を
判別するものであり、通常の慣行減速状態よりも低い加
速度の値に設定される。
【0058】また、図1のc点よりブレーキ操作をした
場合には、b点より持続中のエコラン運転から即座に脱
出して通常運転を行うこととなり、ブレーキペダルとエ
ンジンブレーキとの両方の制動力を得ることができ、従
来のものに比し制動効果が向上される。
【0059】これにより、運転者の急減速の意志があ
る、つまりエコラン禁止条件が成立する急減速時には、
エコラン運転への入場を禁止するとともに、エコラン運
転中においてはエコラン運転から即座に脱出させ、全閉
弁86を全開状態としつつ、通常のCVT制御を行い、
エンジン2の吸収トルクを活用可能とし、制動効果を向
上させることができる。
【0060】また、急減速以外のエコラン禁止条件が成
立しない、つまり不成立の場合には、エコラン運転によ
る燃費低減効果を実現でき、経済的に有利である。
【0061】更に、現行のエコランシステムに比しドラ
イバビリティを向上し得て、実用上有利である。
【0062】更にまた、前記制御手段40の制御用プロ
グラムの少許の変更のみで対処し得ることにより、製作
が容易であり、構成が複雑化する惧れが全くなく、コス
トを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【0063】また、この発明の実施例においては、変速
機を、連続可変変速機(CVT)とし、且つ単にクラッ
チとして説明したが、電子制御式クラッチを装着したあ
らゆる変速機に適用可能となり、汎用性を向上し得るも
のである。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、エコラン運転方式を有するエンジンの制御装置にお
いて、運転者に急減速の意志があると判定した際にクラ
ッチの解放状態におけるエコラン運転への入場を禁止す
るとともにクラッチの解放状態におけるエコラン運転中
にエコラン運転状態から即座に脱出すべく制御する制御
手段を設けたので、運転者の急減速の意志があると判定
した際には、エコラン運転への入場を禁止するととも
に、エコラン運転中においてはエコラン運転から即座に
脱出させ、エンジンの吸収トルクを活用可能とし、制動
効果を向上させ得る。また、急減速以外の場合には、エ
コラン運転による燃費低減効果を実現でき、経済的に有
利である。更に、現行のエコランシステムに比しドライ
バビリティを向上し得て、実用上有利である。更にま
た、前記制御手段の制御用プログラムの少許の変更のみ
で対処し得ることにより、製作が容易であり、構成が複
雑化する惧れが全くなく、コストを低廉に維持し得て、
経済的に有利である。また、この発明の実施例において
は、変速機を、連続可変変速機(CVT)とし、且つ単
にクラッチとして説明したが、電子制御式クラッチを装
着したあらゆる変速機に適用可能となり、汎用性を向上
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すエンジンの制御装置の
タイムチャートである。
【図2】エンジンの制御装置のブロック図である。
【図3】エンジン制御装置の概略構成図である。
【図4】アイドル運転時の吸気流量を実現する装置の概
略構成図である。
【図5】エンジンの制御装置のフローチャートである。
【図6】エコラン禁止条件のフローチャートである。
【図7】アイドル運転の判定条件のフローチャートであ
る。
【図8】スロットル開度と図1のタイムチャートに採用
したエコラン運転条件であるエンジン発生トルク0〓m
の回転速度トリガとの関係を示す図である。
【図9】この発明の従来技術を示すエンジンの制御装置
のタイムチャート図である。
【符号の説明】 2 エンジン 4 制御装置 8 吸気通路 10 スロットルバルブ 14 変速部 16 変速機(連続可変変速機:CVT) 38 クラッチ 40 制御手段 42 アイドル運転時の吸気流量を実現する装置 44 クラッチ装置 46 変速比調整装置 48 スロットル開度センサ 50 アイドルスイッチ 52 ブレーキ操作センサ 54 エンジン回転速度センサ 56 変速部入力回転速度センサ 58 車速センサ 60 加速度センサ 74 アクセル操作量センサ 86 全閉弁 88 アイドル運転用吸気通路 90 ソレノイド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の条件に応じてエンジンをアイドル
    運転時の吸気流量にし且つクラッチを接続または解放さ
    せるエコラン運転方式を有するエンジンの制御装置にお
    いて、アイドル運転時の吸気流量を実現する吸気管全閉
    手段を設け、運転者に急減速の意志があると判定した際
    には前記クラッチの解放状態におけるエコラン運転への
    入場を禁止するとともにクラッチの解放状態におけるエ
    コラン運転中にはこのエコラン運転状態から即座に脱出
    すべく制御する制御手段を設けたことを特徴とするエン
    ジンの制御装置。
JP7099851A 1995-03-31 1995-03-31 エンジンの制御装置 Pending JPH08268121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7099851A JPH08268121A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7099851A JPH08268121A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 エンジンの制御装置

Publications (1)

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JPH08268121A true JPH08268121A (ja) 1996-10-15

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011237004A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Toyota Motor Corp 駆動制御装置
JP2011237005A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Toyota Motor Corp 駆動制御装置
JP2012163072A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Toyota Motor Corp 車載内燃機関制御装置

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