JPH1113787A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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Publication number
JPH1113787A
JPH1113787A JP9189149A JP18914997A JPH1113787A JP H1113787 A JPH1113787 A JP H1113787A JP 9189149 A JP9189149 A JP 9189149A JP 18914997 A JP18914997 A JP 18914997A JP H1113787 A JPH1113787 A JP H1113787A
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JP
Japan
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clutch
engine
eco
run
solenoid
Prior art date
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Pending
Application number
JP9189149A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuji Mori
達治 森
Yoshinobu Yamashita
佳宣 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン制御装置において、特に運転者要求
負荷量が小さい場合に、クラッチ接続時のショックの発
生を防止することにある。 【構成】 クラッチを接続する場合にクラッチ接続指令
の出力直後に一瞬クラッチ解放指令をクラッチ用ソレノ
イドに出力してクラッチを作動制御する制御手段を設け
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジン制御装
置に係り、特にエコラン運転を脱出する際のクラッチ接
続時のショックの発生を防止し得るエンジン制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンから駆動輪ま
での伝動経路に、該伝動経路を断続するように接続・解
放し且つクラッチトルク容量が調整可能なクラッチを設
け、このクラッチのクラッチトルク容量を制御するよう
にオン・オフされるクラッチ用ソレノイドを設け、ま
た、このクラッチ用ソレノイドのオン・オフによってク
ラッチを接続・解放動作させて、エンジンの運転状態や
車両の走行状態から設定される所定のエコラン条件が成
立すると、強制的にアイドリング運転状態にしたり、エ
ンジンを停止して省燃費化を図る自動省燃費運転システ
ム、いわゆるエコランシステムを備えたものがある。
【0003】強制的にアイドリング運転状態にするエコ
ランシステムにあっては、図19に示す如く、制御手段
において、プログラムが開始すると(ステップ50
2)、先ず、エンジンの運転状態や車両の走行状態によ
って設定された所定のエコラン条件の判定を行い(ステ
ップ504)、所定のエコラン条件が成立したか否かを
判断する(ステップ506)。
【0004】このステップ506がYESの場合には、
例えば、吸気通路に設けた吸気管全閉手段の全閉弁を全
閉状態にすることによって、エンジンに供給される空気
流量を強制的にアイドリング運転時の空気流量にし(ス
テップ508)、そして、クラッチ用ソレノイドにクラ
ッチ解放指令を出力し(ステップ510)、クラッチを
解放動作させ、エコラン運転にする。
【0005】一方、ステップ506がNOの場合には、
エンジンに供給される空気流量を運転者要求負荷量とし
てのアクセルペダルの操作量に対応するスロットル弁の
スロットル開度の空気流量にし(ステップ512)、ク
ラッチを通常のクラッチ制御とし(ステップ514)、
非エコラン運転にする。
【0006】前記ステップ510、前記ステップ514
の処理後は、プログラムを終了する(ステップ51
6)。
【0007】また、エンジンを停止するエコランシステ
ムにあっては、図20に示す如く、制御手段において、
プログラムが開始すると(ステップ602)、先ず、エ
ンジンの運転状態や車両の走行状態によって設定された
所定のエコラン条件の判定を行い(ステップ604)、
所定のエコラン条件が成立したか否かを判断する(ステ
ップ606)。
【0008】このステップ606がYESの場合には、
例えば、エンジン停止装置としての燃料噴射弁の駆動を
停止して燃料供給を停止することにより、エンジンを停
止し(ステップ608)、クラッチ用ソレノイドを作動
してクラッチを解放動作し(ステップ610)、エコラ
ン運転にする。
【0009】前記ステップ606がNOの場合は、エン
ジンが始動済みか否かを判断する(ステップ612)。
【0010】このステップ612が、YESの場合は、
通常の燃料制御を行い(ステップ614)、クラッチを
通常のクラッチ制御し(ステップ616)、非エコラン
運転にする。
【0011】ステップ612が、NOの場合は、例え
ば、エンジン始動装置のスターティングモータを駆動し
てエンジンを始動し(ステップ618)、燃料を供給し
(ステップ620)、クラッチを通常のクラッチ制御し
(ステップ622)、非エコラン運転にする。
【0012】前記ステップ610、616、622の処
理後は、プログラムを終了する(ステップ624)。
【0013】上述の図19のステップ514及び図20
のステップ616、622におけるクラッチの通常のク
ラッチ制御は、図21に示すように行なわれる。
【0014】即ち、図21に示す如く、制御手段におい
て、プログラムが開始すると(ステップ702)、先
ず、クラッチ接続条件が成立したか否かを判断する(ス
テップ704)。
【0015】このステップ704がYESの場合には、
クラッチ接続指令をクラッチ用ソレノイドに出力する
(ステップ706)。
【0016】一方、ステップ704がNOの場合には、
クラッチ解放指令をクラッチ用ソレノイドに出力する
(ステップ708)。
【0017】前記ステップ706、708の処理後は、
プログラムを終了する(ステップ710)。
【0018】また、このようなエンジン制御装置として
は、例えば、特開平7−237468号公報に開示され
ている。この公報に記載のものは、エンジンの運転状態
と車両の走行状態とによって非アイドル運転状態のエン
ジンをアイドル運転状態にすべく吸気管全閉手段を閉状
態且つ発進クラッチを解放状態に作動制御することによ
り、車両の走行中においてエンジンを非アイドル運転状
態からアイドル運転状態とし、燃費を低減するととも
に、電気負荷等に対して配慮を不要とし、また、エンジ
ンの始動の失敗をなくしたり、エンジンの吹上りの発生
をなくし、また、運転操作を受けてからの応答遅れをな
くし、これにより、運転性能を向上するものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、エコ
ランシステムにあっては、図22に示す如く、エコラン
運転からの脱出の際に(図22のXで示す)、クラッチ
が解放状態から接続動作する時に、クラッチトルク容量
の急激な増加により、ショックが発生する不都合があっ
た。
【0020】一般に、運転者の運転操作を考えると、運
転者要求負荷量(アクセルペダルの操作量に対応するス
ロットル開度)が小さいと、運転者は滑らかな車両動作
を期待するために、ショックに対して敏感に反応する一
方、運転者要求負荷量が大きい場合には、運転者は、速
やかな(ダイレクト感のある)車両動作を期待するため
に、ショックには甘くなるものである。このため、運転
者要求負荷量が小さい場合のエコラン脱出時に、クラッ
チの接続動作によるショックを感じ、また、運転性能の
低下を誘発するという不都合がある。
【0021】即ち、強制的にアイドリング運転状態にす
るエコランシステムとエンジンを停止するエコランシス
テムとのいずれのシステムの場合にも、エコラン条件の
成立後に、クラッチ解放指令をクラッチ用ソレノイドに
出力する一方、エコラン条件不成立時には、図21に示
す如く、通常のクラッチ制御を行い、クラッチ接続指令
をクラッチ用ソレノイドに出力していた。つまり、クラ
ッチ接続指令又はクラッチ解放指令の出力状態により、
クラッチ用ソレノイドをオン・オフ作動させ、クラッチ
を解放・接続動作している。
【0022】ところが、エコラン運転中はクラッチを解
放し、エンジンと駆動輪との伝動経路が切断され、クラ
ッチトルク容量が零であるが、図22に示す如く、エコ
ランの脱出(図22のXで示す)に伴ってクラッチを接
続動作した場合に、クラッチトルク容量が急増するため
に、ショックが発生する。特に、運転者が感じるのは、
運転者要求負荷量をスロットル開度(アクセルペダル操
作量)とした場合に、スロットル開度が比較的小さい時
である。
【0023】また、例えば、3速用の自動変速機を備え
た車両の場合には、2速から3速にした時に、クラッチ
の接続時のショックの発生を防止するために、変速ソレ
ノイドを一瞬1速状態とし、この場合、自動変速機のワ
ンウェイクラッチの動作により、一瞬クラッチの解放状
態を作り出し、トルクの立ち上がりを緩やかにする制御
を行っているものがある。しかし、かかる場合、変速ソ
レノイドの作動によってワンウェイクラッチの動作を必
要とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、車両のエンジンから駆動
輪までの伝動経路には該伝動経路を断続するように接続
・解放動作し且つクラッチトルク容量が調整可能なクラ
ッチを設け、このクラッチのクラッチトルク容量を制御
するクラッチ用ソレノイドを設け、前記クラッチを接続
する場合にクラッチ接続指令の出力直後に一瞬クラッチ
解放指令を前記クラッチ用ソレノイドに出力して前記ク
ラッチを作動制御する制御手段を設けたことを特徴とす
る。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明は、エコラン運転を脱出
する際にクラッチを接続する時に、クラッチ接続指令の
出力直後に一瞬クラッチ解放指令をクラッチ用ソレノイ
ドに出力してクラッチを作動制御することにより、特に
運転者要求負荷量が小さい場合に、クラッチ接続時のシ
ョックの発生を防止することができ、また、運転性能も
向上することができる。
【0026】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜18は、この発明の実施
例を示すものである。図8において、2は車両(図示せ
ず)に搭載されるエンジン、4は吸気管、6は吸気通
路、8はエアクリーナである。
【0027】エンジン2には、例えば、変速機としての
自動変速機(AT)10が連結している。この自動変速
機10には、クラッチ12が設けられている。このクラ
ッチ12は、エンジン2から駆動輪(図示せず)までの
伝動経路に設けられ、該伝動経路を断続するように接続
・解放動作され且つクラッチトルク容量が調整可能なも
のである。このクラッチ12のクラッチトルク容量は、
オン・オフするクラッチ用ソレノイド14によって制御
される。
【0028】吸気通路6には、スロットル弁16と、こ
のスロットル弁16よりも上流側に、いわゆる強制的に
アイドリング運転状態にするエコランシステムを構成す
る吸気管全閉手段18の全閉弁20とが設けられてい
る。スロットル弁16は、アクセルペダル22に連絡さ
れている。全閉弁20は、吸気通路6を略全閉可能とす
るものであり、全閉弁用ソレノイド24に連絡してい
る。エコランシステムは、エンジン2の運転状態や車両
の走行状態によって設定された所定のエコラン条件が成
立すると、全閉弁20を閉状態にするものである。
【0029】吸気管4には、スロットル弁16と全閉弁
20とを迂回して吸気通路6に連通するアイドリング用
バイパス通路26を形成するバイパス管28が設けられ
ている。
【0030】全閉弁用ソレノイド24は、図8に示す如
く、制御手段(コントローラ)30に連絡している。
【0031】この制御手段30には、図9に示す如く、
吸気管全閉手段18を介してエンジン2が連絡し、ま
た、クラッチ用ソレノイド14を含む伝動経路解放手段
32を介してクラッチ12が連絡している。
【0032】図8における吸気管全閉手段18において
は、図10に示す如く、エコラン運転時に、全閉用ソレ
ノイド24をオンとし、全閉弁20を全閉状態にして空
気流量を略なくしてスロットル弁16が略全閉状態と同
じくする一方、通常運転時には、全閉弁用ソレノイド2
4をオフとし、全閉弁20を開状態にして空気流量をス
ロットル弁16の開度状態によって制御させるものであ
る。
【0033】また、強制的にアイドリング運転状態にす
るエコランシステムの吸気管全閉手段18の他の例とし
ては、図11に示すものがある。即ち、図11に示す如
く、スロットル弁16にモータ34が連絡され、このモ
ータ34には制御手段30が連絡している。また、制御
手段30には、運転者要求負荷量としてのアクセルペダ
ル22の踏込み量をスロットル開度として検出するスロ
ットルセンサ36が連絡している。従って、アクセルペ
ダル22の踏込み量をスロットルセンサ36で検知し、
この状態を一旦制御手段30に取込み、この制御手段3
0がモータ34を駆動してスロットル弁16を開閉動作
させる。
【0034】この図11における吸気管全閉手段18
は、図12に示す如く、エコラン運転時に、スロットル
弁16を略全閉状態にする一方、通常運転時には、アク
セルペダル22の操作により、吸気流量を制御する。
【0035】また、エンジン2を停止するエコランシス
テムとしては、図14、15に示すものがある。
【0036】即ち、図14に示す如く、制御手段30に
は、エンジン始動装置38とエンジン停止装置40と伝
動経路解放装置32とが連絡している。
【0037】また、図15に示す如く、制御手段30に
は、エコラン制御回路部42と、このエコラン制御回路
部42に連絡したエンジン制御回路部44及びAT制御
回路部46とが備えられている。
【0038】エコラン制御回路部42には、エンジン始
動装置38としてのスターティングモータ48が連絡し
ている。
【0039】エンジン制御回路部44には、エンジン停
止装置40としての燃料噴射弁50及び点火プラグ52
が連絡している。
【0040】AT制御回路部46には、自動変速機10
のクラッチ12が連絡している。
【0041】この図14、15におけるエンジンの停止
をするエコランシステムにあっては、図16に示す如
く、エコラン条件が成立した場合には、エンジン停止装
置40によりエンジン2を停止し、また、スターティン
グモータ48を停止し且つ伝動経路解放装置32によっ
てクラッチ12を解放動作することにより、エコラン運
転とし、燃料消費量を低減し、一方、エコラン脱出直後
のエンジン始動時には、エンジンを通常に制御し、ま
た、エンジン始動装置38によってエンジン2を再始動
して且つクラッチ12を通常に制御して、非エコラン運
転とする。
【0042】自動変速機10は、図17、18に示す如
く、例えば、3速用の自動変速機102からなる。
【0043】この自動変速機102には、トルクコンバ
ータ104と、変速部106と、油圧回路部108とが
設けられている。
【0044】変速部106には、前記クラッチ12とし
ての、ダイレクトクラッチ110とフォーワードクラッ
チ112とが設けられている。
【0045】油圧回路部108にあっては、トルクコン
バータ104にオイルを圧送するオイルポンプ114が
設けられている。このオイルポンプ114には、プレッ
シャレギュレータバルブ116が連絡している。オイル
ポンプ114とプレッシャレギュレータバルブ116間
にはライン圧リリーフバルブ118が設けられている。
プレッシャレギュレータバルブ116には、パイロット
バルブ120が連絡している。このパイロットバルブ1
20には、第1、第2ソレノイドバルブ122、124
が連絡している。第1ソレノイドバルブ122には、1
−2速シフトバルブ126が連絡している。また、第2
ソレノイドバルブ124には、2−3速シフトバルブ1
28が連絡している。この2−3速シフトバルブ128
には、2−3速タイミングバルブ130が連絡してい
る。第1ソレノイドバルブ122と2−3速タイミング
バルブ130間には、3−2速タイミングバルブ132
が連絡している。
【0046】1−2速シフトバルブ126は、変速部1
06に連絡している。また、2−3速タイミングバルブ
130と3−2速タイミングバルブ132とは、セカン
ドブレーキ解放圧バルブ134を介して変速部106に
連絡している。2−3速シフトバルブ128と変速部1
06間には、1−2速アキュームレータバルブ136と
1−2速アキュームレータ138とが連絡している。1
−2速シフトバルブ126には、マニュアルシフトバル
ブ140が連絡している。このマニュアルシフトバルブ
140は、変速部106に連絡している。
【0047】また、フォーワードクラッチ112とマニ
ュアルシフトバルブ140間には、図18に示す如く、
上述の伝動経路解放手段32を構成する前記クラッチ用
ソレノイド14としての第3ソレノイドバルブ142が
設けられている。この第3ソレノイドバルブ142は、
クラッチ12としてのダイレクトクラッチ110又はフ
ォーワードクラッチ112のクラッチトルク容量を制御
するように、制御手段30によってオン・オフされ、ク
ラッチトルク容量を制御するものである。
【0048】また、プレッシャレギュレータバルブ11
6は、トルクコンバータ104に連絡している。プレッ
シャレギュレータバルブ116とトルクコンバータ10
4間には、絞り144とトルクコンバータリリーフバル
ブ146とが順次に設けられている。このトルクコンバ
ータ104には、オイルクーラ148が連絡している。
このオイルクーラ148には、クーラリリーフバルブ1
50が連絡している。
【0049】これにより、自動変速機102は、オイル
ポンプ114の吐出する油圧をプレッシャレギュレータ
バルブ116によりライン圧に調整し、マニュアルシフ
トバルブ140によってこのライン圧を変速部106の
ダイレクトクラッチ110に供給し、第1ソレノイドバ
ルブ122及び第2ソレノイドバルブ124により、運
転状態に応じて1−2速シフトバルブ126と2−3速
シフトバルブ128とに油圧を給排して変速部106の
変速段を選択して切換える。
【0050】変速部106の変速段の選択は、第1ソレ
ノイドバルブ122がオン及び第2ソレノイドバルブ1
24がオンの時に1速の変速段が選択され、第1ソレノ
イドバルブ122がオフ及び第2ソレノイドバルブ12
4がオンの時に2速の変速段が選択され、第1ソレノイ
ドバルブ122がオフ及び第2ソレノイドバルブ122
がオフの時に3速の変速段が選択される。
【0051】自動変速機102にあっては、所定のエコ
ラン条件の成立時に、第3ソレノイドバルブ142がオ
ンされてライン圧をドレーン側に逃がすことにより、マ
ニュアルシフトバルブ140から変速部106のダイレ
クトクラッチ110又はフォーワードクラッチ112に
油圧が供給されずにクラッチ解放状態とし、伝動経路を
切断して駆動力の伝達を遮断する。
【0052】また、自動変速機102にあっては、エコ
ラン条件の不成立時に、第3ソレノイドバルブ142が
オフされて、変速部106のダイレクトクラッチ110
又はフォーワードクラッチ112に油圧が供給されたク
ラッチ接続状態とし、伝動経路を接続して駆動力の伝達
を行う。
【0053】これにより、自動変速機102にあって
は、第3ソレノイドバルブ142のオン・オフにより伝
動経路の切断・接続が可能になり、エコラン条件が成立
する場合にダイレクトクラッチ110又はフォーワード
クラッチ112の解放によるエコラン運転を実現するこ
とができるものである。
【0054】また、制御手段30は、図5に示す如く、
エコラン運転を脱出する際に、クラッチ12の接続時
に、クラッチ接続指令の出力直後に、一瞬クラッチ解放
指令をクラッチ用ソレノイド14に出力してクラッチ1
2を作動制御する。
【0055】このため、制御手段30には、図2、5に
示す如く、運転者要求負荷量としてのスロットル開度に
より、クラッチ接続時間(t1 )とクラッチ解放時間
(t2)とが設定され、スロットル開度が設定値S未満
で、低スロットル開度域Aと、スロットル開度が設定値
S以上で、高スロットル開度域Bとに分割されている。
この図2、5にあっては、スロットル開度によってクラ
ッチ接続、解放指令時間t1 、t2 が設定されるもので
あり、つまり、クラッチ12の接続時期はエコラン脱出
時(図5のX1 で示す)であり、このエコラン脱出時か
ら一定時間(図5のX1 からX2 までの時間)をクラッ
チ接続時間(t1 )とし、この一定時間後(図5のX2
からX3 まで)をクラッチ解放時間(t2 )とし、エコ
ラン脱出後にクラッチ接続時間(t1 秒間)だけクラッ
チ接続指令を出力し、その後、クラッチ解放時間(t2
秒間)だけクラッチ解放指令を出力し、トルクの立上が
りを緩やかにし、クラッチトルク容量の急増に伴うショ
ックの発生を防止するものである。
【0056】ところが、図2のクラッチ接続、解放時間
(t1 、t2 )の設定において、高スロットル開度域B
でのエコラン脱出時にも実施した場合に、クラッチ解放
時間(t2 秒間)のクラッチ解放指令の出力分だけクラ
ッチ接続が遅れ、運転者の意思通りの加速性能を確保す
ることが困難となり、運転性能の低下を誘発する場合が
ある。
【0057】高スロットル開度域Bでのエコラン脱出時
は、運転者が感じるショックは許容レベルである。これ
により、運転性能の低下の誘発を防止するために、高ス
ロットル開度域Bでのエコラン脱出時は、図4に示す如
く、クラッチ12を速やかに接続することにより、動力
性能を確保することができる。
【0058】このため、上述の内容を鑑み、図2に示す
如く、クラッチ接続、解放時間t1、t2 を設定した。
しかし、この図2にあっては、高スロットル領域Bでは
動力性能を確保するために、t1 =t2 =0とし、この
結果、クラッチ接続指令の出力は、図4、6に示すよう
になる。
【0059】一方、低スロットル域Aでは、クラッチ接
続時のショックの発生を防止するために、図2に示す如
く、クラッチ接続、解放時間t1 、t2 を設定する。こ
の結果、クラッチ接続指令の出力は、図3、5に示すよ
うになる。
【0060】即ち、クラッチ接続、解放時間t1 、t2
は、スロットル開度が設定値S未満で小さい程長く設定
され(スロットル開度が低い程、運転者が感じるショッ
クが大きいため)、一方、スロットル開度が設定値S以
上では、t1 =t2 =0とし、クラッチ解放指令を出力
しないようにし、十分な動力性能を確保する。
【0061】次に、この実施例の作用を説明する。
【0062】強制的にアイドリング運転状態にするエコ
ランシステムにあっては、図7に示す如く、制御手段3
0において、プログラムが開始すると(ステップ20
2)、先ず、エンジン2の運転状態や車両の走行状態に
よって設定された所定のエコラン条件の判定を行い(ス
テップ204)、所定のエコラン条件が成立したか否か
を判断する(ステップ206)。
【0063】このステップ206がYESの場合には、
例えば、吸気管全閉手段18の全閉弁20を全閉状態に
することによって、エンジン2に供給される空気流量を
アイドリング運転時の空気流量にし(ステップ20
8)、そして、クラッチ用ソレノイド14にクラッチ解
放指令を出力し(ステップ210)、クラッチ12を解
放動作させる。
【0064】一方、ステップ206がNOの場合には、
エンジン2に供給される空気流量を運転者要求負荷量と
してのアクセルペダル22の操作量に対応するスロット
ル弁16の開度の空気流量にし(ステップ212)、ク
ラッチ12を通常のクラッチ制御する(ステップ21
4)。
【0065】前記ステップ210、前記ステップ214
の処理後は、プログラムを終了する(ステップ21
6)。
【0066】また、エンジンを停止するエコランシステ
ムにあっては、図13に示す如く、制御手段30におい
て、プログラムが開始すると(ステップ302)、先
ず、エンジンの運転状態や車両の走行状態によって設定
された所定のエコラン条件の判定を行い(ステップ30
4)、所定のエコラン条件が成立したか否かを判断する
(ステップ306)。
【0067】このステップ306がYESの場合には、
例えば、エンジン停止装置40によって燃料噴射弁50
の駆動を停止して燃料供給を停止することにより、エン
ジン2を停止し(ステップ308)、クラッチ用ソレノ
イド14にクラッチ解放指令を出力し(ステップ31
0)、クラッチ12を解放動作し、エコラン運転にす
る。
【0068】前記ステップ306がNOの場合は、エン
ジン2が始動済みか否かを判断する(ステップ31
2)。
【0069】このステップ312がYESの場合は、通
常の燃料制御を行い(ステップ314)、クラッチ12
を通常のクラッチ制御し(ステップ316)、非エコラ
ン運転にする。
【0070】ステップ312がNOの場合は、例えば、
エンジン始動装置38によってスターティングモータ4
8を駆動してエンジン2を始動し(ステップ318)、
燃料を供給し(ステップ320)、クラッチ12を通常
のクラッチ制御し(ステップ322)、非エコラン運転
にする。
【0071】前記ステップ310、316、322の処
理後は、プログラムを終了する(ステップ324)。
【0072】上述の図7におけるステップ214及び図
13におけるステップ316、322の通常のクラッチ
制御は、図1のフローチャートに基づいて行なわれる。
【0073】即ち、図1に示す如く、制御手段30にお
いて、プログラムがスタートすると(ステップ40
2)、クラッチ接続条件成立か否かを判断する(ステッ
プ404)。
【0074】このステップ402でYESの場合には、
クラッチ接続、解放時間(t1 、t2 )を、図2から設
定する(ステップ406)。
【0075】そして、クラッチ接続条件成立後の経過時
間tとクラッチ接続時間t1 とを比較する(ステップ4
08)。
【0076】ステップ408でt≦t1 の場合には、ク
ラッチ接続指令を出力する(ステップ410)。
【0077】ステップ408で、t>t1 の場合には、
tとt1 +t2 とを比較する(ステップ412)。
【0078】このステップ412で、t≧t1 +t2
場合には、ステップ410に移行する。
【0079】ステップ412で、t<t1 +t2 の場合
には、クラッチ解放指令を出力する(ステップ41
4)。
【0080】一方、前記ステップ404がNOの場合に
は、クラッチ解放指令を出力する(ステップ416)。
【0081】上述のステップ410、414、416の
処理後は、プログラムを終了する(ステップ418)。
【0082】この結果、図5に示す如く、低スロットル
開度域Aでのエコラン脱出時(X1)には、t1 秒間
(X1 〜X2 )だけクラッチ接続指令を出力し、また、
2 秒間(X2 〜X3 )だけクラッチ解放指令を出力す
ることにより、クラッチトルク容量の立ち上がりを緩や
かにし、ショックの発生を防止することができる。
【0083】また、図6に示す如く、高スロットル開度
域Bでのエコラン脱出時(図6のX4 で示す)には、図
2により、t1 =t2 =0とし、即座にクラッチ接続を
することにより、急加速時等に、運転者の意思通りに動
力性能を確保させることができる。
【0084】更に、この実施例にあっては、制御手段3
0のプログラムを変更するだけでよく、構成が簡単で、
廉価とすることができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、車両のエンジンから駆動輪までの伝動経
路には該伝動経路を断続するように接続・解放動作し且
つクラッチトルク容量が調整可能なクラッチを設け、ク
ラッチのクラッチトルク容量を制御するクラッチ用ソレ
ノイドを設け、クラッチを接続する場合にクラッチ接続
指令の出力直後に一瞬クラッチ解放指令をクラッチ用ソ
レノイドに出力してクラッチを作動制御する制御手段を
設けたことにより、特に運転者要求負荷量が小さい場合
にクラッチ接続時のショックの発生を防止することがで
き、また、運転性能も向上し得る。
【0086】また、制御手段のプログラムの変更によっ
て対処することができ、構成が簡単で、廉価とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常のクラッチ制御のフローチャートである。
【図2】クラッチ接続・解放指令の出力時期、時間の設
定した図である。
【図3】クラッチ指令出力時間の設定の第1の例を示す
図である。
【図4】クラッチ指令出力時間の設定の第2の例を示す
図である。
【図5】低スロットル開度時のクラッチ制御のタイムチ
ャートである。
【図6】高スロットル開度時のクラッチ制御のタイムチ
ャートである。
【図7】強制的にアイドリング運転状態にするエコラン
システムのフローチャートである。
【図8】強制的にアイドリング運転状態にするエコラン
システムの構成図である。
【図9】強制的にアイドリング運転状態にするエコラン
システムのブロック図である。
【図10】図8の動作を説明する図である。
【図11】強制的にアイドリング運転状態にする他のエ
コランシステムの構成図である。
【図12】図11の動作を説明する図である。
【図13】エンジンを停止するエコランシステムのフロ
ーチャートである。
【図14】エンジンを停止するエコランシステムのブロ
ック図である。
【図15】エンジンを停止するエコランシステムの構成
図である。
【図16】図15の動作を説明する図である。
【図17】自動変速機の油圧回路図である。
【図18】図17の一部の油圧回路図である。
【図19】従来における強制的にアイドリング運転状態
にするエコランシステムのフローチャートである。
【図20】従来におけるエンジンを停止するエコランシ
ステムのフローチャートである。
【図21】従来における通常のクラッチ制御のフローチ
ャートである。
【図22】従来におけるクラッチ制御のタイムチャート
である。
【符号の説明】
2 エンジン 10 自動変速機 12 クラッチ 14 クラッチ用ソレノイド 30 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンから駆動輪までの伝動経
    路には該伝動経路を断続するように接続・解放動作し且
    つクラッチトルク容量が調整可能なクラッチを設け、こ
    のクラッチのクラッチトルク容量を制御するクラッチ用
    ソレノイドを設け、前記クラッチを接続する場合にクラ
    ッチ接続指令の出力直後に一瞬クラッチ解放指令を前記
    クラッチ用ソレノイドに出力して前記クラッチを作動制
    御する制御手段を設けたことを特徴とするエンジン制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記クラッチ解放指令
    の出力時期と出力時間とを運転者要求負荷量が設定値未
    満で小さい程長く設定することを特徴とする請求項1に
    記載のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、運転者要求負荷量が設
    定値以上の場合には前記クラッチ解放指令を前記クラッ
    チ用ソレノイドに出力しないことを特徴とする請求項1
    に記載のエンジン制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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