JP3195473B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3195473B2
JP3195473B2 JP21648393A JP21648393A JP3195473B2 JP 3195473 B2 JP3195473 B2 JP 3195473B2 JP 21648393 A JP21648393 A JP 21648393A JP 21648393 A JP21648393 A JP 21648393A JP 3195473 B2 JP3195473 B2 JP 3195473B2
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真司 山本
孝和 森田
光晴 芳本
慶文 岡内
幸洋 伊藤
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源投入後に定着温度
まで上昇した定着部によって給紙部から像形成部を経て
搬送されてきた転写紙を加熱定着する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給紙カセット等の給紙部に載置さ
れた転写紙を感光体まで搬送し、感光体に形成されたト
ナー像を転写紙に転写した後、このトナー像を定着装置
よって加熱定着させる複写機等の画像形成装置が知られ
ている。この定着装置は、ヒータ温度が定着温度以上に
上昇しないとトナー像を適正に定着させることができな
いため、画像形成装置は、電源投入後に定着装置のヒー
タ温度が定着温度に上昇したことが温度センサによって
検出された後、転写紙の搬送が開始されるようになって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、転写紙が給
紙カセットから定着装置まで搬送されるには、給紙準備
や搬送路長を考慮すると比較的長時間を要するため、定
着装置のヒータ温度が定着温度に上昇してから実際に転
写紙上のトナー像への定着が行なわれるまでに無駄な時
間を費やすことになり、電源投入後における1枚目の転
写が迅速に行なえない。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、電
源投入から最初の転写紙に対する定着までに要する時間
を短縮する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電源投入後に定着温度まで上昇した定着
部によって給紙部から像形成部を経て搬送されてきた転
写紙を加熱定着する画像形成装置において、上記定着部
の温度を検出する温度検出手段と、この検出温度から上
記定着部が上記定着温度に上昇するまでに要する上昇時
間を求める上昇時間設定手段と、原稿から上記転写紙へ
の転写倍率を設定する倍率設定キーと、設定された上記
転写倍率に応じて所定の倍率設定動作を行う変倍部と、
上記転写紙を上記給紙部に設けられた複数の給紙段から
上記定着部までそれぞれ搬送するのに要する搬送時間
を記憶した搬送時間記憶手段と、上記転写倍率に対応す
る上記倍率設定動作が完了するまでに要する準備時間を
記憶するメモリと、設定された上記転写倍率に対応する
準備時間を上記メモリから抽出するとともに、設定され
た上記転写倍率に基づき給紙段を選定して対応する搬送
時間を上記搬送時間記憶手段から抽出する制御部と、上
記上昇時間と抽出された上記搬送時間および抽出された
上記準備時間の和とを比較する比較手段と、この比較手
段によって上記上昇時間が抽出された上記搬送時間およ
び抽出された上記準備時間の和以下であると判別される
と、上記変倍部に上記倍率設定動作を行わせた後に上記
給紙部からの上記転写紙の搬送動作を可能にする搬送制
御手段とを備えたものである。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
画像形成装置において、上記給紙部に設けられた複数の
給紙段を選定するカセット切換キーを備え、上記制御部
は、さらに上記カセット切換キーの操作内容を考慮して
給紙段を選定するものである。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項1または
2記載の画像形成装置において、転写動作の開始を指示
するスタートキーを備え、上記搬送制御手段は、上記搬
送動 作が可能となる前に上記スタートキーにより転写動
作の開始が指示されたときは、上記比較手段によって上
記上昇時間が上記和以下であると判別されると、上記変
倍部に上記倍率設定動作を行わせた後に上記搬送動作を
直ちに行わせるものである。
【0008】また、請求項の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の画像形成装置において、装置内の温度
を検出する機内温度センサと、上記定着部の温度と上記
装置内の温度とに対応して上記定着部が上記定着温度に
上昇するまでに要する上昇時間が予め設定されてなるテ
ーブルを記憶するメモリとを備え、上記上昇時間設定手
段は、検出された上記定着部の温度および検出された上
記装置内の温度に基づき上記テーブルを用いて上記上昇
時間を求めるものである。
【0009】
【作用】上記請求項1の画像形成装置によれば、定着部
の温度が検出され、この検出温度に基づいて定着部が定
着温度に上昇するまでに要する上昇時間が求められ、更
に転写紙を給紙部に設けられた複数の給紙段から定着部
まで搬送するのに要する搬送時間と、原稿から転写紙
への転写倍率に対応して変倍部による倍率設定動作が完
了するまでに要する準備時間とが記憶されており、設定
された転写倍率に対応する準備時間が抽出されるととも
に、設定された転写倍率に基づき給紙段が選定されて対
応する搬送時間が抽出される。そして、これらの上昇時
間と搬送時間および準備時間の和とが比較され、上昇時
間が搬送時間および準備時間の和以下であると判別され
ると、給紙部からの転写紙の搬送動作が可能になる。こ
の直後に、搬送動作が指示されて転写紙が給紙部から搬
送され、転写紙上に像が形成されて定着部に搬送されて
も、このときまでに定着部は定着温度に上昇している。
【0010】上記請求項2の画像形成装置によれば、
らに上記カセット切換キーの操作内容を考慮して給紙段
が選定されることとなる。
【0011】また、上記請求項3の画像形成装置によれ
ば、搬送動作が可能となる前にスタートキーにより転写
動作の開始が指示されたときは、比較手段によって上記
上昇時間が上記和以下であると判別されると、変倍部に
倍率設定動作を行わせた後に上記搬送動作が直ちに行わ
れることとなる。
【0012】上記請求項の画像形成装置によれば、定
着部の温度と装置内の温度とに対応して定着部が定着温
度に上昇するまでに要する上昇時間が予め設定されてな
るテーブルが記憶されており、定着部および装置内の温
度が検出され、これらの検出温度に基づき上記テーブル
を用いて上昇時間が精度良く求められる。
【0013】
【実施例】図2は、本発明に係る画像形成装置の一実施
例を示す全体構成図で、同図に示す画像形成装置は、本
体Hと給紙部Yとからなり、本体側には上面にコンタク
トガラスK及び原稿押えGを有し、その下方に光学系L
及び像形成手段Pを備えている。この光学系Lは、ハロ
ゲンランプ42、反射板43及びミラー44を備えた第
1の移動枠体41と、ミラー52,53を備えた第2の
移動枠体51と、モータ、カム等からなり、レンズを光
軸方向に移動させて変倍する変倍部61を備えたレンズ
部6と、ミラー54とから構成されている。第1の移動
枠体41及び第2の移動枠体51は、図3に示すよう
に、ガイドレール55,56上にそれぞれスライド可能
に配設されている。そして、これらの移動体41,51
は、光学系Lの適所に配設されたプーリー57とスキャ
ナモータ58(図2)の軸間に張架されたワイヤ59を
介して図2の左右方向に駆動されるようになっている。
【0014】そして、光学系Lは、転写動作が開始され
ると、ハロゲンランプ42を発光させるとともに、コン
タクトガラス2上に載置された原稿を走査(スキャン)
すべく、移動体41,51を副走査方向(図2のA方
向)にそれぞれ変倍率に応じて設定された速度で移動さ
せる。上記ハロゲンランプ42からの光はコンタクトガ
ラス2上の原稿に照射され、原稿で反射してミラー4
4,52,53を経由してレンズ部6に導かれ、レンズ
部6により等倍あるいは拡大、縮小されて感光体ドラム
7に結像される。
【0015】像形成手段Pは、感光体ドラム7及びこの
感光体ドラム7の周辺の帯電部8、ブランクランプ9、
現像部10、転写部11、分離部12及びクリーニング
部13等からなり、感光体ドラム7の周面は、帯電部8
により所定電位に帯電され、原稿の静電潜像が形成さ
れ、不用な電荷がブランクランプ9により除電される。
この静電潜像は、現像部10で帯電トナーが付着される
ことにより顕像化される。
【0016】また、給紙部Yは、4段の給紙段である給
紙カセット141〜144がセット可能になされてお
り、更に給紙のための給紙ローラ151〜154、搬送
ローラ対161〜164が設けられている。給紙された
転写紙は、本体側の用紙搬送手段へ案内されるようにな
っている。この用紙搬送手段は、搬送方向上流側から順
に搬送ローラ17、レジストローラ対18、搬送ベルト
19、定着ローラ201とこの定着ローラ201を加熱
するヒータ203と加圧ローラ202とを有する定着部
20、排出ローラ対21、排出トレイ22等が配設され
ている。そして、給紙ローラ151〜154、搬送ロー
ラ対161〜164、搬送ローラ17及びレジストロー
ラ対18によって給紙カセット141〜144から感光
体ドラム7へ転写紙が給送され、転写部11の位置を通
過する際に感光体ドラム7上のトナー像が転写される。
【0017】トナー像が転写された転写紙は、分離部1
2により感光体ドラム7から分離され、搬送ベルト19
により定着部20に搬送され、転写紙上のトナーがヒー
タ203により加熱溶融されるとともに、加圧ローラ2
02により加圧されて転写紙に定着された後、排紙ロー
ラ対21により排紙トレイ22に排出される。なお、転
写が終了した感光体ドラム7の周面に残留したトナー
は、次の画像形成が開始される前にクリーニング部13
により除去される。
【0018】図1は、本発明に係る画像形成装置の制御
系を構成するブロック図である。この制御系は、画像形
成装置内の温度を検出する機内温度センサ1、上記定着
ローラ201の温度を検出する定着温度センサ2、画像
形成装置の上面適所(不図示)に設けられた操作部3、
ROM、RAM等からなるメモリ4及びマイクロコンピ
ュータ等からなる制御部5を備え、この操作部3は、転
写動作の開始を指示するスタートキー3a、給紙カセッ
ト141〜144をマニュアル選定するカセット切換キ
ー3b、転写倍率を設定する倍率設定キー3c等の各種
キースイッチや操作内容、転写動作が可能か否かを表示
する表示パネル3dを備えている。上記メモリ4は、制
御プログラム、各種データの他、転写動作が可能になる
時間を設定するためのテーブルを記憶するもので、制御
部5は、操作部3の操作に応じて変倍部61やスキャナ
モータ58等の画像形成装置の各部を統括的に制御する
ものである。
【0019】また、この制御部3は、機内温度センサ1
及び定着温度センサ2による検出温度とメモリ4に記憶
されているテーブルとに基づいて温度検出時点から定着
ローラ201が定着温度に上昇するまでに要する時間
(以下、上昇時間という。)を抽出し、更にカセット切
換キー3bや倍率設定キー3c等の操作内容とメモリ4
に記憶されているテーブルとに基づいて選定された給紙
カセット141〜144の転写紙が定着部20に到達す
るまでに要する時間(以下、搬送時間という。)を抽出
し、これらの上昇時間と搬送時間とから、上昇時間が搬
送時間以下になったか否かを判別するようになってい
る。そして、制御部3は、上昇時間が搬送時間以下にな
ると、表示パネル3dに複写動作が可能な旨を表示し、
この後スタートキー3aがオンされると複写動作を行な
うようになっている。
【0020】次に、上記画像形成装置の動作について図
4のフローチャートを用いて説明する。電源が投入され
ると、先ず、機内温度センサ1によって電源投入直後で
の画像形成装置内の温度T1が検出され、更に定着温度
センサ2によって定着ローラ201の温度T2が検出さ
れる(ステップS1,S2)。続いて、これらの検出温
度T1,T2に基づいて表1のテーブルより、定着ロー
ラ201が定着温度になるまでに要する上昇時間TM1
が抽出される(ステップS3)。例えば、温度検出時点
の画像形成装置内の温度T1が20℃で、定着ローラ2
01の温度T2が25℃の場合には、上記上昇時間TM
1として288秒が抽出される。
【0021】
【表1】
【0022】なお、表1において、検出温度T2は、5
℃単位で設定されているが、その間の検出温度T2につ
いては上昇時間TM1を比例配分して求めてもよい。ま
た、表1のテーブルは、検出温度T2を1℃単位で上昇
時間TM1を記憶させたものであってもよい。
【0023】次いで、ステップS4で倍率設定キー3c
によって転写倍率が設定されたかどうかが判別され、等
倍(100%)以外の場合には(ステップS4でYE
S)、倍率設定キー3cによって設定された転写倍率に
基づいて表2のテーブルより、変倍部61による転写倍
率に応じたレンズ部6の倍率設定動作が完了するまでに
要する準備時間TM2が抽出される(ステップS5)。
例えば、倍率設定キー3cにより120%の転写倍率が
選定された場合には、上記準備時間TM2として10秒
が抽出される。一方、倍率設定キー3cが操作されずに
転写倍率が等倍の場合には(ステップS4でNO)、ス
テップS5の処理を行なうことなく、ステップS6に移
行する。
【0024】
【表2】
【0025】なお、表2において、転写倍率は、10%
単位で設定されているが、画像形成装置が転写倍率を1
%単位で設定可能な場合には、表1と同様に、その間の
転写倍率については準備時間TM2を比例配分して求め
てもよい。また、表2のテーブルは、転写倍率を1%単
位で準備時間TM2を記憶させたものであってもよい。
【0026】ステップS6では、カセット切換キー3b
によって選定された給紙カセット141〜144に基づ
いて表3のテーブルより、転写紙が選定された給紙カセ
ットから定着部20に到達するまでに要する搬送時間T
M3が抽出される(ステップS6)。例えば、カセット
切換キー3bによって1段目の給紙段である給紙カセッ
ト141が選定された場合には、上記搬送時間TM3と
して5秒が抽出される。
【0027】
【表3】
【0028】続いて、表1のテーブルから求められた上
昇時間TM1が、上記レンズ部6の倍率設定(変倍)が
完了して転写紙が選定された給紙カセットから搬送さ
れ、転写倍率に応じて感光体ドラム7に形成されたトナ
ー像が転写紙に転写された後、転写紙が定着部20に到
達するまでの時間よりも短いかどうか、すなわち上記上
昇時間TM1が上記準備時間TM2と搬送時間TM3と
の和(TM2+TM3)よりも短いかどうかが判別され
る(ステップS7)。そして、上記上昇時間TM1が上
記時間(TM2+TM3)以上の場合、すなわちTM1
≧TM2+TM3の場合には(ステップS7でNO)、
ステップS1に戻って、機内温度センサ1及び定着温度
センサ2によって画像形成装置内の温度T1及び定着ロ
ーラ201の温度T2が再度検出され、これらの検出温
度と表1のテーブルとに基づいて新たに上昇時間TM1
が求められ、この新たな上昇時間TM1が上記時間(T
M2+TM3)よりも短くなるまでステップS1〜ステ
ップS7の処理を繰り返す。
【0029】一方、上記上昇時間TM1が上記時間(T
M2+TM3)よりも短くなると、すなわちTM1<T
M2+TM3の場合には(ステップS7でYES)、上
記レンズ部6の変倍調整が完了して転写紙が選定された
給紙カセット141〜144から搬送され、転写倍率に
応じて感光体ドラム7に形成されたトナー像が転写紙に
転写された後、転写紙が定着部20に到達するまでに定
着ローラ201が定着温度になるので、表示パネル3d
に複写動作が可能な旨が表示された後、スタートキー3
aがオンされたかどうかが判別される(ステップS8,
S9)。そして、スタートキー3aがオンされると(ス
テップS9でYES)、複写動作が行なわれる(ステッ
プS10)。
【0030】このように、電源投入後に上昇時間TM1
が定期的(単位時間毎)に検出され、この上昇時間TM
1が上記時間(TM2+TM3)よりも短いかどうかを
判別し、上記上昇時間TM1が上記時間(TM2+TM
3)よりも短くなると複写動作が可能になるので、従来
のように定着ローラ201が定着温度に達した時点から
複写動作を可能にするものに比して、上記時間(TM2
+TM3)だけ電源投入後の最初の転写紙の定着までに
かかる時間が短縮される。
【0031】なお、上記説明では、電源投入後に定期的
に画像形成装置内の温度T1と、定着ローラ201の温
度T2とを検出し、これらの検出温度T1,T2と表1
のテーブルとを用いて上記上昇時間TM1を求めるよう
にしたが、図1に示すように、制御部5内にタイマ50
を設け、このタイマ50によって温度検出時点からの時
間をダウンカウントして計時を行ない、温度検出時点か
ら定着ローラ201が定着温度になるまでの上昇時間T
M1を出力し、この出力時間を上昇時間TM1として上
記時間(TM2+TM3)と比較するようにしてもよ
い。この場合、ステップS6とステップS7との間に、
タイマ51によって上昇時間TM1をダウンカウントす
る計時処理を追加し、更にステップS7でこのカウント
ダウンされた上昇時間TM1が上記時間(TM2+TM
3)以上のときには(ステップS7でNO)、ステップ
S6とステップS7との間のタイマによる上記上昇時間
TM1のカウントダウンの計時処理に戻るようにする。
【0032】また、上記説明では、レンズ部6の転写倍
率に応じた倍率設定にかかる準備時間TM2だけ複写動
作が可能になるタイミングが早くなったが、例えば、プ
リスキャンによって露光量を検出し、この検出結果に基
づいてハロゲンランプ42の発光量(露光量)を自動的
に調整する自動露光機能や上記原稿押えGに代えて原稿
をコンタクトガラスK上に自動的に搬送する原稿自動搬
送装置を備えている場合には、これらの機能や装置の動
作にかかる時間に関するテーブルを記憶しておき、この
時間を更に加算することで、複写動作を可能にするタイ
ミングを早くすることができる。また、転写紙を手差し
する場合や上記露光量をマニュアル操作する場合にも、
同様にテーブルを記憶しておくことで、これらの手差
し、マニュアル操作に応じて複写動作を可能にするタイ
ミングを早めることができる。
【0033】また、複写動作が可能となる前であっても
複写動作を予約すれば、複写動作が可能になると直ちに
複写動作を行なう機能を有する画像形成装置であっても
本発明を適用することができる。この場合、ステップS
7でYESとなるとステップS8,S9の処理を行なう
ことなく直ちに複写動作が行なわれる。
【0034】また、電源投入後に温度検出時点から定着
ローラ201が定着温度に上昇するまでに要する上昇時
間TM1を、画像形成装置内の温度T1と定着ローラ2
01の温度T2とを用いて設定したが、定着ローラ20
1の温度T2のみによって上昇時間TM1を設定しても
よい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、定着部の温度を検出し、この
検出温度に基づいて定着部が定着温度に上昇するまでに
要する上昇時間を求め、更に転写紙を給紙部に設けられ
た複数の給紙段から定着部までそれぞれ搬送するのに要
する搬送時間と転写倍率に応じた倍率設定動作の準備
時間とを記憶し、設定された転写倍率に対応する準備時
間を抽出するとともに、設定された転写倍率に基づき給
紙段を選定して対応する搬送時間を抽出し、これらの上
昇時間と搬送時間および準備時間の和とが比較され、上
昇時間が搬送時間および準備時間の和以下であると判断
されると、給紙部からの転写紙の搬送動作が可能になる
ので、従来のように定着部が定着温度になってから給紙
部の搬送動作が可能になる場合に比して電源投入後にお
ける最初の転写紙の搬送動作開始を早めることができ、
電源投入後における1枚目の転写を迅速に行なうことが
できる。
【0036】また、請求項4の発明は、定着部および装
置内の温度に対応して定着部が定着温度に上昇するまで
に要する上昇時間が予め設定されてなるテーブルを記憶
し、定着部および装置内の温度を検出し、これらの検出
温度に基づいて上記上昇時間を精度良く求めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の制御系の一実施例
を示すブロック構成図である。
【図2】本画像形成装置の一実施例を示す全体構成図で
ある。
【図3】光学系の移動体のスライド機構を示す斜視図で
ある。
【図4】本画像形成装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 機内温度センサ 2 定着温度センサ 3 操作部 4 メモリ 5 制御部 6 レンズ部 20 定着部 201 定着ローラ 202 加圧ローラ 203 ヒータ 58 スキャナモータ 61 変倍部 141〜144 給紙カセット 3a スタートキー 3b カセット切換キー 3c 倍率設定キー 3d 表示パネル H 本体 Y 給紙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡内 慶文 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 幸洋 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−54970(JP,A) 特開 昭59−147368(JP,A) 特開 昭64−59280(JP,A) 実開 平1−90056(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/00 303 G03G 15/00 510 - 534 G03G 15/20 G03G 21/00 370 - 502 G03G 21/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源投入後に定着温度まで上昇した定着
    部によって給紙部から像形成部を経て搬送されてきた転
    写紙を加熱定着する画像形成装置において、上記定着部
    の温度を検出する温度検出手段と、この検出温度から上
    記定着部が上記定着温度に上昇するまでに要する上昇時
    間を求める上昇時間設定手段と、原稿から上記転写紙へ
    の転写倍率を設定する倍率設定キーと、設定された上記
    転写倍率に応じて所定の倍率設定動作を行う変倍部と、
    上記転写紙を上記給紙部に設けられた複数の給紙段から
    上記定着部までそれぞれ搬送するのに要する搬送時間
    を記憶した搬送時間記憶手段と、上記転写倍率に対応す
    る上記倍率設定動作が完了するまでに要する準備時間を
    記憶するメモリと、設定された上記転写倍率に対応する
    準備時間を上記メモリから抽出するとともに、設定され
    た上記転写倍率に基づき給紙段を選定して対応する搬送
    時間を上記搬送時間記憶手段から抽出する制御部と、上
    記上昇時間と抽出された上記搬送時間および抽出された
    上記準備時間の和とを比較する比較手段と、この比較手
    段によって上記上昇時間が抽出された上記搬送時間およ
    び抽出された上記準備時間の和以下であると判別される
    と、上記変倍部に上記倍率設定動作を行わせた後に上記
    給紙部からの上記転写紙の搬送動作を可能にする搬送制
    御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記給紙部に設けられた複数の給紙段を選定するカセッ
    ト切換キーを備え、上記制御部は、さらに上記カセット
    切換キーの操作内容を考慮して給紙段を選定するもので
    あることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の画像形成装置に
    おいて、転写動作の開始を指示するスタートキーを備
    え、上記搬送制御手段は、上記搬送動作が可能となる前
    に上記スタートキーにより転写動作の開始が指示された
    ときは、上記比較手段によって上記上昇時間が上記和以
    下であると判別されると、上記変倍部に上記倍率設定動
    作を行わせた後に上記搬送動作を直ちに行わせるもので
    あることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の画像形
    成装置において、装置内の温度を検出する機内温度セン
    サと、上記定着部の温度と上記装置内の温度とに対応し
    て上記定着部が上記定着温度に上昇するまでに要する上
    昇時間が予め設定されてなるテーブルを記憶するメモリ
    を備え、上記上昇時間設定手段は、検出された上記定
    着部の温度および検出された上記装置内の温度に基づき
    上記テーブルを用いて上記上昇時間を求めるものである
    ことを特徴とする画像形成装置。
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