JP3194319B2 - テープ結束装置 - Google Patents
テープ結束装置Info
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- JP3194319B2 JP3194319B2 JP20466793A JP20466793A JP3194319B2 JP 3194319 B2 JP3194319 B2 JP 3194319B2 JP 20466793 A JP20466793 A JP 20466793A JP 20466793 A JP20466793 A JP 20466793A JP 3194319 B2 JP3194319 B2 JP 3194319B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のワイヤ
ハーネスのような束にしたワイヤなどを粘着テープで結
束する作業を自動的に行うテープ結束装置に関する。
ハーネスのような束にしたワイヤなどを粘着テープで結
束する作業を自動的に行うテープ結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、特開昭63
−248616号公報に開示された装置が知られてい
る。図9は従来装置のテープ巻付け状態の各工程を示す
説明図である。以下、図を参照して従来装置を説明す
る。この装置は、開口部91を設けた回転体92の前方
に粘着テープTを垂下げ、その開口部91の粘着テープ
Tに束にしたワイヤなどの被結束物Hを押し込み、回転
体92を回転させることで粘着テープTを被結束物Hの
外周に巻きつけて結束している。
−248616号公報に開示された装置が知られてい
る。図9は従来装置のテープ巻付け状態の各工程を示す
説明図である。以下、図を参照して従来装置を説明す
る。この装置は、開口部91を設けた回転体92の前方
に粘着テープTを垂下げ、その開口部91の粘着テープ
Tに束にしたワイヤなどの被結束物Hを押し込み、回転
体92を回転させることで粘着テープTを被結束物Hの
外周に巻きつけて結束している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置には、次のような問題がある。 (1)図9のように、粘着テープTの繰り出しローラ4
0が巻付け作業部である回転中心より外側に設けられて
いるので、回転体92の開口部91に押し込めたられた
被結束物Hは、回転体92の回転にともない、粘着テー
プTの張力により被結束物Hは常に開口部91の外部へ
と引張られる。そのため、被結束物Hが開口部91から
外れて巻付け作業が中断されたり、回転体92と図示し
ない装置フレームとの間に被結束物Hが噛み込んで、そ
の表面を傷める恐れがあるので、被結束物Hを開口部9
1内部の回転中心位置にとどめておく強い保持力が必要
になる。
た従来装置には、次のような問題がある。 (1)図9のように、粘着テープTの繰り出しローラ4
0が巻付け作業部である回転中心より外側に設けられて
いるので、回転体92の開口部91に押し込めたられた
被結束物Hは、回転体92の回転にともない、粘着テー
プTの張力により被結束物Hは常に開口部91の外部へ
と引張られる。そのため、被結束物Hが開口部91から
外れて巻付け作業が中断されたり、回転体92と図示し
ない装置フレームとの間に被結束物Hが噛み込んで、そ
の表面を傷める恐れがあるので、被結束物Hを開口部9
1内部の回転中心位置にとどめておく強い保持力が必要
になる。
【0004】(2)また、被結束物Hの長手方向に螺線
状に粘着テープTを結束する場合、装置を強制的にスラ
イドさせるので貼付けられた粘着テープTと装置内の粘
着テープTとの間で歪みが生じる。そのため、被結束物
Hに貼付けられた粘着テープTにしわがより、良好な巻
付けが行えない。
状に粘着テープTを結束する場合、装置を強制的にスラ
イドさせるので貼付けられた粘着テープTと装置内の粘
着テープTとの間で歪みが生じる。そのため、被結束物
Hに貼付けられた粘着テープTにしわがより、良好な巻
付けが行えない。
【0005】(3)また、被結束物Hへの粘着テープT
の巻付け終了後に、切断された後ろの粘着テープTの先
端はその切断位置で保持されるため、次の巻き始めにお
いて粘着テープTの先端部が被結束物Hからはみ出す恐
れがある。
の巻付け終了後に、切断された後ろの粘着テープTの先
端はその切断位置で保持されるため、次の巻き始めにお
いて粘着テープTの先端部が被結束物Hからはみ出す恐
れがある。
【0006】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、作業性の優れた、良好な結束処理が行
えるテープ結束装置を提供することを目的とする。
たものであって、作業性の優れた、良好な結束処理が行
えるテープ結束装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では次のような構成をとる。すなわち、請求
項1に記載の発明は、束にしたワイヤなどの被結束物の
外周に粘着テープを巻き付け結束するテープ結束装置に
おいて、回転駆動手段と、被結束物が嵌め入れられるU
字形の開口部を備え、前記回転駆動手段によって駆動さ
れる回転部材と、前記回転部材に設けられ、ロール状に
巻回された粘着テープを着脱可能に保持するテープ支持
機構と、前記回転部材に設けられ、前記テープ支持機構
からの粘着テープを案内するテープガイドと、前記回転
部材の開口部奥側に設けられ、前記テープガイドによっ
て案内されてきた粘着テープを被結束物に繰り出す繰り
出しローラとを備え、かつ、粘着テープをテープ供給方
向と逆方向に後退付勢させる後退付勢機構を前記繰り出
しローラとテープ支持機構との間に備えたものである。
に、本発明では次のような構成をとる。すなわち、請求
項1に記載の発明は、束にしたワイヤなどの被結束物の
外周に粘着テープを巻き付け結束するテープ結束装置に
おいて、回転駆動手段と、被結束物が嵌め入れられるU
字形の開口部を備え、前記回転駆動手段によって駆動さ
れる回転部材と、前記回転部材に設けられ、ロール状に
巻回された粘着テープを着脱可能に保持するテープ支持
機構と、前記回転部材に設けられ、前記テープ支持機構
からの粘着テープを案内するテープガイドと、前記回転
部材の開口部奥側に設けられ、前記テープガイドによっ
て案内されてきた粘着テープを被結束物に繰り出す繰り
出しローラとを備え、かつ、粘着テープをテープ供給方
向と逆方向に後退付勢させる後退付勢機構を前記繰り出
しローラとテープ支持機構との間に備えたものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の装置において、前記繰り出しローラを円錐台状
に形成したものである。
に記載の装置において、前記繰り出しローラを円錐台状
に形成したものである。
【0009】
【0010】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。請求項1に
記載の発明によれば、粘着テープを被結束物に繰り出す
繰り出しローラが、粘着テープの巻付け作業部である回
転部材の開口部の奥側に設けられることにより、回転部
材の回転にともない粘着テープの張力により被結束物が
開口部の奥側に引張られ、粘着テープが巻付けられた被
結束物は常に開口部の奥側壁面に押し当てられながら粘
着テープが巻付けられていく。
記載の発明によれば、粘着テープを被結束物に繰り出す
繰り出しローラが、粘着テープの巻付け作業部である回
転部材の開口部の奥側に設けられることにより、回転部
材の回転にともない粘着テープの張力により被結束物が
開口部の奥側に引張られ、粘着テープが巻付けられた被
結束物は常に開口部の奥側壁面に押し当てられながら粘
着テープが巻付けられていく。
【0011】また、繰り出しローラとテープ支持機構と
の間に後退付勢機構を設けたことにより、巻付け終了後
切断された粘着テープ先端は所定長さを残して繰り出し
ローラ側へ引き戻される。そして、次の被結束物への巻
付けに備えて待機する。
の間に後退付勢機構を設けたことにより、巻付け終了後
切断された粘着テープ先端は所定長さを残して繰り出し
ローラ側へ引き戻される。そして、次の被結束物への巻
付けに備えて待機する。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、粘
着テープを被結束物に繰り出す繰り出しローラを円錐台
状としたことにより、粘着テープがその円錐台の周壁面
に沿って被結束物の長手方向へ滑らかにスライドしなが
ら繰り出されていく。
着テープを被結束物に繰り出す繰り出しローラを円錐台
状としたことにより、粘着テープがその円錐台の周壁面
に沿って被結束物の長手方向へ滑らかにスライドしなが
ら繰り出されていく。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、実施例に係るテープ結束装置の全体を
示す正面図である。まず、図1に示した本装置の待機状
態の図を参照して、本装置の構成を説明する。
明する。図1は、実施例に係るテープ結束装置の全体を
示す正面図である。まず、図1に示した本装置の待機状
態の図を参照して、本装置の構成を説明する。
【0014】実施例に係るテープ結束装置は、トルクモ
ータのような回転駆動手段10と、被結束物Hに粘着テ
ープTを巻付けるU字形の回転部材25と、ロール状に
巻回された粘着テープTを保持しておくテープ支持機構
30と、供給されてきた粘着テープTを被結束物Hに繰
り出す繰り出しローラ40と、繰り出しローラ40に粘
着テープTを供給案内するテープガイド50と、繰り出
しローラ40の上手で粘着テープTをテープ供給方向と
逆方向に後退付勢させる後退付勢機構60と、回転部材
25を所定回転位置に止めておく停止機構70と、粘着
テープTを切断するテープカット機構80とを装備して
おり、以下、各部の構造を詳細に説明する。
ータのような回転駆動手段10と、被結束物Hに粘着テ
ープTを巻付けるU字形の回転部材25と、ロール状に
巻回された粘着テープTを保持しておくテープ支持機構
30と、供給されてきた粘着テープTを被結束物Hに繰
り出す繰り出しローラ40と、繰り出しローラ40に粘
着テープTを供給案内するテープガイド50と、繰り出
しローラ40の上手で粘着テープTをテープ供給方向と
逆方向に後退付勢させる後退付勢機構60と、回転部材
25を所定回転位置に止めておく停止機構70と、粘着
テープTを切断するテープカット機構80とを装備して
おり、以下、各部の構造を詳細に説明する。
【0015】図2は回転部材の周辺機構を拡大して示す
一部切欠き正面図である。また、図3はそのA−A矢視
断面図であり、図4はそのB−B矢視断面図である。回
転駆動手段10は、クラッチ付きのトルクモータなどの
駆動源13で構成され、作業時にはその胴部分が作業者
によって把握される。駆動源13のハウジング先端部に
支柱12を介してフレーム11が取付けられている。こ
のフレーム11の前端部にはU字形の開口部14が形成
されている。
一部切欠き正面図である。また、図3はそのA−A矢視
断面図であり、図4はそのB−B矢視断面図である。回
転駆動手段10は、クラッチ付きのトルクモータなどの
駆動源13で構成され、作業時にはその胴部分が作業者
によって把握される。駆動源13のハウジング先端部に
支柱12を介してフレーム11が取付けられている。こ
のフレーム11の前端部にはU字形の開口部14が形成
されている。
【0016】駆動源13の回転軸13aの中間部位には
ウォームギヤ15が取付けられ、その先端部位はフレー
ム11の中央付近に取付た支柱16に回転可能に軸支さ
れている。ウォームギヤ15に噛合するウォームホイル
17が、図3および図4に示すように、支柱12と支柱
16に梁設されたカバーフレーム18と、フレーム11
とによって回転可能に軸支されている。また、ウォーム
ホイル17には駆動ギヤ19がフレーム11側に直結支
持されている。そして、横軸線Yを挟んで駆動ギヤ19
と対称に従動ギヤ20がシャフト21を介してフレーム
11とカバーフレーム18との間で回転可能に軸支され
ている。そして、横軸線Y上に軸支固定されたシャフト
22aにギヤ22が遊嵌され、駆動ギヤ19と従動ギヤ
20とに噛合している。
ウォームギヤ15が取付けられ、その先端部位はフレー
ム11の中央付近に取付た支柱16に回転可能に軸支さ
れている。ウォームギヤ15に噛合するウォームホイル
17が、図3および図4に示すように、支柱12と支柱
16に梁設されたカバーフレーム18と、フレーム11
とによって回転可能に軸支されている。また、ウォーム
ホイル17には駆動ギヤ19がフレーム11側に直結支
持されている。そして、横軸線Yを挟んで駆動ギヤ19
と対称に従動ギヤ20がシャフト21を介してフレーム
11とカバーフレーム18との間で回転可能に軸支され
ている。そして、横軸線Y上に軸支固定されたシャフト
22aにギヤ22が遊嵌され、駆動ギヤ19と従動ギヤ
20とに噛合している。
【0017】なお、駆動ギヤ19と従動ギヤ20の歯数
は同一として、ギヤ22を介することにより駆動ギヤ1
9と従動ギヤ20は同方向に同じ回転数で回転される。
そして、後述する回転部材25に固定された欠歯状のギ
ヤ26が、駆動ギヤ19と従動ギヤ20のいずれかのギ
ヤに必ず噛合されるようになっている。また、シャフト
22aには後述する停止機構70のレバー71が軸支さ
れる。
は同一として、ギヤ22を介することにより駆動ギヤ1
9と従動ギヤ20は同方向に同じ回転数で回転される。
そして、後述する回転部材25に固定された欠歯状のギ
ヤ26が、駆動ギヤ19と従動ギヤ20のいずれかのギ
ヤに必ず噛合されるようになっている。また、シャフト
22aには後述する停止機構70のレバー71が軸支さ
れる。
【0018】図5は回転部材を示す正面図であり、図6
はそのC−C矢視断面図である。以下、図を用いて粘着
テープTを供給案内する各部の構造を説明する。回転部
材25は、図5に示すように、中央部に向かってU字形
の開口部27を有する円盤状の部材であり、開口部27
が前記ギヤ26の切り欠き部と同じ位置となるように、
回転部材25とギヤ26とが回転可能にフレーム11を
挟持している。この回転部材25が被結束物Hを開口部
27の回転中心部に保持しながら回転することにより、
粘着テープTが被結束物Hの外周に巻付け結束するもで
ある。
はそのC−C矢視断面図である。以下、図を用いて粘着
テープTを供給案内する各部の構造を説明する。回転部
材25は、図5に示すように、中央部に向かってU字形
の開口部27を有する円盤状の部材であり、開口部27
が前記ギヤ26の切り欠き部と同じ位置となるように、
回転部材25とギヤ26とが回転可能にフレーム11を
挟持している。この回転部材25が被結束物Hを開口部
27の回転中心部に保持しながら回転することにより、
粘着テープTが被結束物Hの外周に巻付け結束するもで
ある。
【0019】テープ支持機構30は、図6に示すよう
に、回転部材25の前面下部に軸支固定された軸31を
配置し、軸31の先端部には図5に示すように、a点を
中心にバネ材32で外側に揺動付勢された一対のツメ3
3が対向配備され、各ツメ33の遊端部が、軸31の外
周より突出するように軸支されている。軸31の先端に
は円盤状のカバー34が取り付けられている。粘着テー
プTをロール巻きにした巻芯部が回転部材25と一対の
ツメ33の間において、軸31に着脱可能に遊嵌され
る。なお、ツメ33の遊端外周面には傾斜面が形成され
ており巻芯部が挿入されやすくなっている。
に、回転部材25の前面下部に軸支固定された軸31を
配置し、軸31の先端部には図5に示すように、a点を
中心にバネ材32で外側に揺動付勢された一対のツメ3
3が対向配備され、各ツメ33の遊端部が、軸31の外
周より突出するように軸支されている。軸31の先端に
は円盤状のカバー34が取り付けられている。粘着テー
プTをロール巻きにした巻芯部が回転部材25と一対の
ツメ33の間において、軸31に着脱可能に遊嵌され
る。なお、ツメ33の遊端外周面には傾斜面が形成され
ており巻芯部が挿入されやすくなっている。
【0020】繰り出しローラ40は、回転部材25に形
成したU字形の開口部27の奥側中心より少しずれた位
置に臨設し、図4に示すように、回転部材25に軸支さ
れたシャフト41とその先端に螺合された支持板42と
の間で遊嵌されている。送られてきた粘着テープTは、
この繰り出しローラ40を巻回し被結束物H上に繰り出
される。
成したU字形の開口部27の奥側中心より少しずれた位
置に臨設し、図4に示すように、回転部材25に軸支さ
れたシャフト41とその先端に螺合された支持板42と
の間で遊嵌されている。送られてきた粘着テープTは、
この繰り出しローラ40を巻回し被結束物H上に繰り出
される。
【0021】テープガイド50は、ローレトを形成され
たガイドローラ52と、これに隣接したもう一つのガイ
ドローラ51とで構成されている。テープ支持機構30
から導出された粘着テープTは粘着面を外側にした姿勢
でガイドローラ51に巻回され、そして、ガイドローラ
51とガイドローラ52間でSの字状に案内されながら
繰り出しローラ40に供給される。
たガイドローラ52と、これに隣接したもう一つのガイ
ドローラ51とで構成されている。テープ支持機構30
から導出された粘着テープTは粘着面を外側にした姿勢
でガイドローラ51に巻回され、そして、ガイドローラ
51とガイドローラ52間でSの字状に案内されながら
繰り出しローラ40に供給される。
【0022】後退付勢機構60は、繰り出しローラ40
とガイドローラ52との間において、支点bを中心に揺
動する揺動アーム61の下部遊端部に回転可能に軸支さ
れた遊転ローラ63を備え、この遊転ローラ63は揺動
アーム61の上端に掛着されたバネ62により後方(図
5では右方向)に付勢されている。遊転ローラ63に巻
回された粘着テープTは繰り出しローラ40とテープガ
イド50との間で後方に付勢されているので、切断後に
粘着テープTの先端が所定量を残して引き戻される。ま
た、後方にはストッパ64が位置調整可能に配備されて
おり、粘着テープTの引き戻し量を調整できるようにな
っている。
とガイドローラ52との間において、支点bを中心に揺
動する揺動アーム61の下部遊端部に回転可能に軸支さ
れた遊転ローラ63を備え、この遊転ローラ63は揺動
アーム61の上端に掛着されたバネ62により後方(図
5では右方向)に付勢されている。遊転ローラ63に巻
回された粘着テープTは繰り出しローラ40とテープガ
イド50との間で後方に付勢されているので、切断後に
粘着テープTの先端が所定量を残して引き戻される。ま
た、後方にはストッパ64が位置調整可能に配備されて
おり、粘着テープTの引き戻し量を調整できるようにな
っている。
【0023】停止機構70は、図2に示したように、前
端に係止用突片72をもつレバー71が図4に示したよ
うにシャフト22aに遊嵌され、後部にピン73を介し
て掛着されたバネ74により、突片72が前記回転部材
25に固定された側板75の切り欠き部76に作用する
ように揺動付勢されている。また、レバー71の後部先
端には握り部77が一体に取付られている。また、レバ
ー71の下部にはリミットスイッチ78が配備され、レ
バー71に取付けたピン73に作用しており、レバー7
1の握り部77を把持することにより、ピン73がリミ
ットスイッチ78から外れ、駆動源13をスタートさせ
る。
端に係止用突片72をもつレバー71が図4に示したよ
うにシャフト22aに遊嵌され、後部にピン73を介し
て掛着されたバネ74により、突片72が前記回転部材
25に固定された側板75の切り欠き部76に作用する
ように揺動付勢されている。また、レバー71の後部先
端には握り部77が一体に取付られている。また、レバ
ー71の下部にはリミットスイッチ78が配備され、レ
バー71に取付けたピン73に作用しており、レバー7
1の握り部77を把持することにより、ピン73がリミ
ットスイッチ78から外れ、駆動源13をスタートさせ
る。
【0024】テープカット機構80は、図5に示すよう
に、回転部材25の開口部27の先端下部に傾斜して取
付けられた支持部材81によって切刃82を支持固定す
ることによって構成されている。
に、回転部材25の開口部27の先端下部に傾斜して取
付けられた支持部材81によって切刃82を支持固定す
ることによって構成されている。
【0025】本実施例のテープ結束装置は、以上のよう
に構成されており、以下に、この装置の動作について説
明する。図8は、テープ巻付け状態の各工程を示す説明
図である。
に構成されており、以下に、この装置の動作について説
明する。図8は、テープ巻付け状態の各工程を示す説明
図である。
【0026】(1)まず、図5および図8(A)で示し
たような待機状態にあり、回転部材25の開口部27が
前向きで粘着テープTの先端が粘着面を上にして開口部
27内部に収められている状態において、作業者が本装
置の駆動源13の胴部分を持って、開口部27を、束に
した被結束物Hに嵌め入れ、粘着テープTを被結束物H
に押し付ける。
たような待機状態にあり、回転部材25の開口部27が
前向きで粘着テープTの先端が粘着面を上にして開口部
27内部に収められている状態において、作業者が本装
置の駆動源13の胴部分を持って、開口部27を、束に
した被結束物Hに嵌め入れ、粘着テープTを被結束物H
に押し付ける。
【0027】(2)この状態で、レバー71の握り部7
7を把持して押し上げることにより、レバー71の突片
72が回転部材25に固定された側板75の切り欠き部
76から外れるとともに、駆動源13がスタートし、回
転部材25が図8(B)に示した矢印a方向に回転を始
める。
7を把持して押し上げることにより、レバー71の突片
72が回転部材25に固定された側板75の切り欠き部
76から外れるとともに、駆動源13がスタートし、回
転部材25が図8(B)に示した矢印a方向に回転を始
める。
【0028】(3)図8(B)ないし(E)のように、
被結束物Hを回転しないように軽く保持しておくととも
に、作業者が本装置を被結束物Hに沿って移動させるこ
とにより、回転部材25の回転により回転部材25に配
備した繰り出しローラ40が被結束物Hの周りをスライ
ド回転して粘着テープTを螺線状に巻付けていく。な
お、回転部材25の回転中には粘着テープTに図8
(B)に示したような矢印b方向に張力が作用している
ので、被結束物Hは常に開口部27の内面に押し付けら
れ、被結束物Hが開口部27より飛び出すことはない。
被結束物Hを回転しないように軽く保持しておくととも
に、作業者が本装置を被結束物Hに沿って移動させるこ
とにより、回転部材25の回転により回転部材25に配
備した繰り出しローラ40が被結束物Hの周りをスライ
ド回転して粘着テープTを螺線状に巻付けていく。な
お、回転部材25の回転中には粘着テープTに図8
(B)に示したような矢印b方向に張力が作用している
ので、被結束物Hは常に開口部27の内面に押し付けら
れ、被結束物Hが開口部27より飛び出すことはない。
【0029】(4)押し上げていた握り部77を解除す
ると、レバー71の突片72がバネ74の付勢力により
側板75に押し付けられることにより切り欠き部76に
係合して回転部材25の回転を止める。前記の係合位置
は、回転部材25の開口部27がフレームの開口部14
に一致するように設定されている。突片72と切り欠き
部76の係合とほぼ同時にピン73がリミットスイッチ
78に作用し駆動源13を停止させる。なお、本実施例
では、駆動源13としてトルクモータまたはクラッチ付
きモータを使用しているので、駆動源13の停止タイミ
ングが遅れても、その間、駆動源13は空回りする。
ると、レバー71の突片72がバネ74の付勢力により
側板75に押し付けられることにより切り欠き部76に
係合して回転部材25の回転を止める。前記の係合位置
は、回転部材25の開口部27がフレームの開口部14
に一致するように設定されている。突片72と切り欠き
部76の係合とほぼ同時にピン73がリミットスイッチ
78に作用し駆動源13を停止させる。なお、本実施例
では、駆動源13としてトルクモータまたはクラッチ付
きモータを使用しているので、駆動源13の停止タイミ
ングが遅れても、その間、駆動源13は空回りする。
【0030】(5)最後に、粘着テープTを巻付けられ
た被結束物Hを開口部27から引き出し、回転部材25
に設けた切刃82で切断する。そして、残った粘着テー
プTの先端部は遊転ローラ63の付勢により後方へ所定
量を残し引き戻され、図8(A)のようにつぎの被結束
物Hの受け入れ態勢となリ、粘着テープTの巻き始めが
はみ出しのない一定位置で行える。
た被結束物Hを開口部27から引き出し、回転部材25
に設けた切刃82で切断する。そして、残った粘着テー
プTの先端部は遊転ローラ63の付勢により後方へ所定
量を残し引き戻され、図8(A)のようにつぎの被結束
物Hの受け入れ態勢となリ、粘着テープTの巻き始めが
はみ出しのない一定位置で行える。
【0031】なお、本発明は、次のように変形実施する
こともできる。 (1)上述の実施例では、繰り出しローラ40として、
軸径が均一な円柱状ローラを用いた。この繰り出しロー
ラ40によると、本装置を被結束物Hの長手方向にスラ
イドさせて粘着テープTを螺線状に貼付ける際、繰り出
しローラ40から繰り出される粘着テープTと、装置内
の粘着テープTとの間に歪みが生じ、被結束物Hに貼付
けられた粘着テープTにしわがよる。これを防止するた
めに、図7に示したような円錐台状の繰り出しローラ4
0aを用いてもよい。この繰り出しローラ40aによれ
ば、ローラの傾斜面に沿って粘着テープTが斜め方向に
繰り出されるので、繰り出しローラ40aの前で粘着テ
ープTに歪みが生じない。したがって、しわが生じるこ
となく粘着テープTを被結束物Hに巻付けていくことが
できる。
こともできる。 (1)上述の実施例では、繰り出しローラ40として、
軸径が均一な円柱状ローラを用いた。この繰り出しロー
ラ40によると、本装置を被結束物Hの長手方向にスラ
イドさせて粘着テープTを螺線状に貼付ける際、繰り出
しローラ40から繰り出される粘着テープTと、装置内
の粘着テープTとの間に歪みが生じ、被結束物Hに貼付
けられた粘着テープTにしわがよる。これを防止するた
めに、図7に示したような円錐台状の繰り出しローラ4
0aを用いてもよい。この繰り出しローラ40aによれ
ば、ローラの傾斜面に沿って粘着テープTが斜め方向に
繰り出されるので、繰り出しローラ40aの前で粘着テ
ープTに歪みが生じない。したがって、しわが生じるこ
となく粘着テープTを被結束物Hに巻付けていくことが
できる。
【0032】(2)実施例では、駆動源の回転力を各ギ
ヤの噛合により伝達しているが、ギヤをベルトに変えて
実施することも可能である。ベルト駆動にすることによ
り、駆動ギヤ19と従動ギヤ20との間隔を容易に拡げ
ることができるので、これらのギヤと欠歯ギヤ23との
かみ合いを一層安定化することができる。
ヤの噛合により伝達しているが、ギヤをベルトに変えて
実施することも可能である。ベルト駆動にすることによ
り、駆動ギヤ19と従動ギヤ20との間隔を容易に拡げ
ることができるので、これらのギヤと欠歯ギヤ23との
かみ合いを一層安定化することができる。
【0033】(3)実施例では、テープカット機構80
を設けたが、装置とは別体のハサミやカッタを使って粘
着テープを切断するようにしてもよい。
を設けたが、装置とは別体のハサミやカッタを使って粘
着テープを切断するようにしてもよい。
【0034】(4)実施例では、作業者が装置を手に持
って作業をしているが、装置を据え付け式に変えて実施
することも可能である。
って作業をしているが、装置を据え付け式に変えて実施
することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかように、請求項1
に記載の発明によれば、粘着テープを被結束物に繰り出
す繰り出しローラが、粘着テープの巻付け作業部である
回転部材の開口部の奥側に設けられることにより、回転
部材の回転にともない発生する粘着テープの張力によっ
て被結束物が開口部の奥側に引張られる。その結果、被
結束物が常に開口部の内奥面に押し当てられながら粘着
テープが巻付けられていくので、被結束物を開口部内に
押し付ける強い保持力を必要とぜず、また被結束物表面
を傷めることなく粘着テープを巻付けることができる。
に記載の発明によれば、粘着テープを被結束物に繰り出
す繰り出しローラが、粘着テープの巻付け作業部である
回転部材の開口部の奥側に設けられることにより、回転
部材の回転にともない発生する粘着テープの張力によっ
て被結束物が開口部の奥側に引張られる。その結果、被
結束物が常に開口部の内奥面に押し当てられながら粘着
テープが巻付けられていくので、被結束物を開口部内に
押し付ける強い保持力を必要とぜず、また被結束物表面
を傷めることなく粘着テープを巻付けることができる。
【0036】また、繰り出しローラとテープ支持機構と
の間に後退付勢機構を設けたことにより、巻付け終了後
切断された粘着テープ先端は所定長さを残し繰り出しロ
ーラの方へ引き戻される。そして、次の被結束物への巻
付けを待機するので、はみ出しのない粘着テープの巻付
けが連続して行うことができる。
の間に後退付勢機構を設けたことにより、巻付け終了後
切断された粘着テープ先端は所定長さを残し繰り出しロ
ーラの方へ引き戻される。そして、次の被結束物への巻
付けを待機するので、はみ出しのない粘着テープの巻付
けが連続して行うことができる。
【0037】請求項2に記載の発明によれば、粘着テー
プを被結束物に繰り出す繰り出しローラを円錐台状とし
たことにより、粘着テープがその円錐台の周壁面に沿っ
て被結束物の長手方向へ斜めにスライドしながら繰り出
されるので、しわを生じることなく粘着テープを螺線状
に巻付けることができる。
プを被結束物に繰り出す繰り出しローラを円錐台状とし
たことにより、粘着テープがその円錐台の周壁面に沿っ
て被結束物の長手方向へ斜めにスライドしながら繰り出
されるので、しわを生じることなく粘着テープを螺線状
に巻付けることができる。
【図1】実施例に係るテープ結束装置の全体を示す正面
図である。
図である。
【図2】回転部材の周辺機構を示す一部切欠き正面図で
ある。
ある。
【図3】図2におけるA−A矢視断面図である。
【図4】図2におけるB−B矢視断面図である。
【図5】回転部材を示す正面図である。
【図6】図5におけるC−C矢視断面図である。
【図7】繰り出しローラの変形例の斜視図である。
【図8】テープ巻付け状態の各工程を示す説明図であ
る。
る。
【図9】従来装置のテープ巻付け状態の各工程を示す説
明図である。
明図である。
10 回転駆動手段 25 回転部材 30 テープ支持機構 40 繰り出しローラ 50 テープガイド 60 後退付勢機構 70 停止機構 80 テープカット機構 T 粘着テープ H 被結束物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 睦 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−117185(JP,A) 特開 平4−189714(JP,A) 特開 平4−189715(JP,A) 特開 平4−187916(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 27/00 - 27/08 B65B 13/10 - 13/12
Claims (2)
- 【請求項1】 束にしたワイヤなどの被結束物の外周に
粘着テープを巻き付け結束するテープ結束装置におい
て、 回転駆動手段と、 被結束物が嵌め入れられるU字形の開口部を備え、前記
回転駆動手段によって駆動される回転部材と、 前記回転部材に設けられ、ロール状に巻回された粘着テ
ープを着脱可能に保持するテープ支持機構と、 前記回転部材に設けられ、前記テープ支持機構からの粘
着テープを案内するテープガイドと、 前記回転部材の開口部奥側に設けられ、前記テープガイ
ドによって案内されてきた粘着テープを被結束物に繰り
出す繰り出しローラとを備え、かつ、粘着テープをテープ供給方向と逆方向に後退付勢
させる後退付勢機構を前記繰り出しローラとテープ支持
機構との間に備えた ことを特徴とするテープ結束装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記繰
り出しローラは円錐台状であることを特徴とするテープ
結束装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20466793A JP3194319B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | テープ結束装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20466793A JP3194319B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | テープ結束装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740927A JPH0740927A (ja) | 1995-02-10 |
JP3194319B2 true JP3194319B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=16494297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20466793A Expired - Fee Related JP3194319B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | テープ結束装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3194319B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6511264B2 (ja) * | 2014-12-22 | 2019-05-15 | テープテック株式会社 | テープ結束機 |
JP2017201578A (ja) * | 2016-05-02 | 2017-11-09 | 住友電装株式会社 | テープ巻付装置、ワイヤーハーネス製造装置及びワイヤーハーネスの製造方法 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP20466793A patent/JP3194319B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740927A (ja) | 1995-02-10 |
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