JP2020186077A - テープ巻付装置およびテープ巻付方法 - Google Patents

テープ巻付装置およびテープ巻付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020186077A
JP2020186077A JP2019089982A JP2019089982A JP2020186077A JP 2020186077 A JP2020186077 A JP 2020186077A JP 2019089982 A JP2019089982 A JP 2019089982A JP 2019089982 A JP2019089982 A JP 2019089982A JP 2020186077 A JP2020186077 A JP 2020186077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
region
adhesive tape
work
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019089982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6667772B1 (ja
Inventor
康史 萩原
Yasushi Hagiwara
康史 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HANSHIN TACHOGRAPH CO Ltd
Original Assignee
HANSHIN TACHOGRAPH CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HANSHIN TACHOGRAPH CO Ltd filed Critical HANSHIN TACHOGRAPH CO Ltd
Priority to JP2019089982A priority Critical patent/JP6667772B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6667772B1 publication Critical patent/JP6667772B1/ja
Publication of JP2020186077A publication Critical patent/JP2020186077A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

【課題】粘着テープを適切な強さ加減で巻き付けることができるテープ巻付装置を提供する。【解決手段】線状ワークHの第1領域R1に、テープリールTRから繰り出される粘着テープTを巻き付けるようにしたテープ巻付装置を対象とする。テープリールTRをその粘着テープTを繰り出す方向に回転自在にかつワークHの軸心回りに旋回自在に支持する旋回移動手段4と、テープリールTRから繰り出された先出の粘着テープTの端部を第1領域R1に接着した状態で、旋回移動手段を作動させてテープリールTRを旋回させることにより、粘着テープTを第1領域に巻き付ける作動手段と、を備える。旋回移動手段には、粘着テープTの繰り出しを行わずに、先出の粘着テープTを第1領域R1に巻き付けることにより、繰り出しに伴う張力を低減する張力低減手段が設けられている。【選択図】図4

Description

この発明は、複数の電線を結束したワイヤーハーネス等の線状ワークの所要領域に粘着テープを巻き付けるようにしたテープ巻付装置およびテープ巻付方法に関する。
自動車等の車両の電装設備において、電力供給や信号通信にはワイヤーハーネスが多く用いられている。ワイヤーハーネスとして、束ねられた複数の電線が軟質性樹脂の保護チューブに収容されて結束されるとともに、保護チューブの端部から引き出された電線束の端部にコネクタが装着されたものが周知である。このようなワイヤーハーネスにおいて、保護チューブの端部から電線束の引出端部にかけて粘着テープを螺旋状(つる巻き線状)に巻き付けて、製品として出荷する場合がある。このテープ巻付作業において、保護チューブの部分を粘着テープで巻き付ける際には、保護チューブが変形しないように張力(テンション)をほとんどかけない状態で巻き付けていき、その後、保護チューブの端部から引き出された電線束の引出部には、収まりを良くするために、緩みなく強く巻き付ける必要がある。このようにワイヤーハーネスのテープ巻付作業には製品によって、非常に繊細かつ緻密な作業が要求される。
従来、このようなワイヤーハーネスにおける粘着テープの巻付作業は主として、手作業で行われていたが、作業効率の向上等を図るために、自動化ないし半自動化が検討されている。
このような状況下にあって、電線束等の線状ワークに粘着テープを巻き付けるためのテープ巻付装置として、下記特許文献1〜3に示すような装置が提案されている。このテープ巻付装置は、水平方向に沿って配置された線状ワークに対し、その線状ワークの軸心回りに旋回駆動するテープリールを備え、テープリールをそのリールから粘着テープを繰り出しながら旋回させるとともに、線状ワークをテープリールに対し相対的に軸心方向に沿って移動させることにより、線状ワークの所要領域に粘着テープをスパイラル状に巻き付けることができるように構成されている。
特許第3194320号 特許第3780829号 特開平7−101641号
しかしながら、上記特許文献1〜3に示す従来のテープ巻付装置においては、テープを繰り出しつつ線状ワークに巻き付けるものであるため、テープの繰り出しに伴う張力が線状ワークに作用し、粘着テープによって強く引っ張られながら線状ワークにテープが巻き付けられるようになる。このためこのテープ巻付装置を用いて、電線束を軟性保護チューブに収容した上記ワイヤーハーネスに、粘着テープを巻き付けようとすると、ワイヤーハーネスは、強い張力を受けながら粘着テープによって巻き付けられることとなり、軟性保護チューブが圧縮変形してしまい、変形したままの状態で粘着テープが巻き付けられてしまう。このように従来のテープ巻付装置においては軟性保護チューブ付きのワイヤーハーネスのような線状ワークに対し、保護チューブに粘着テープを緩く適切な強さ加減で巻き付けることができないという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、保護チューブ付きのワイヤーハーネスのような線状ワークに対しても、保護チューブの部分等に粘着テープを緩く適切な強さ加減で巻き付けることができるテープ巻付装置およびテープ巻付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]線状ワークの第1領域に、テープリールから繰り出される粘着テープを巻き付けるようにしたテープ巻付装置であって、
テープリールをその粘着テープを繰り出す方向に回転自在にかつワークの軸心回りに旋回自在に支持する旋回移動手段と、
テープリールから繰り出された先出の粘着テープの端部を第1領域に接着した状態で、前記旋回移動手段を作動させてテープリールを旋回させることにより、粘着テープを第1領域に巻き付ける作動手段と、を備え、
前記旋回移動手段には、粘着テープの繰り出しを行わずに、先出の粘着テープを第1領域に巻き付けることにより、繰り出しに伴う張力を低減する張力低減手段が設けられていることを特徴とするテープ巻付装置。
[2]前記旋回移動手段は、テープリールを旋回させつつワークに対し近接する方向に移動させる径方向移動手段を含み、その径方向移動手段によって前記張力低減手段が構成されている前項1に記載のテープ巻付装置。
[3]前記旋回移動手段は、前記径方向移動手段を兼用し、かつ第1および第2リンクを有するアームを含み、
前記第1リンクの一端が、前記ワークの軸心を支点として回転自在に取り付けられ、
前記第1リンクの他端に、前記第2リンクの一端が回転自在に取り付けられるとともに、その第2リンクの他端に、テープリールが設置され、
前記第1および第2リンクの回転動作によって、テープリールを旋回させつつワークに近接する方向に移動させるように構成されている前項2に記載のテープ巻付装置。
[4]前記ワークを前記テープリールに対し軸心方向に沿って相対的に移動自在に支持する軸心方向移動手段をさらに備え、
ワークは第1領域に隣接して第2領域が設けられ、
前記作動手段は、前記旋回移動手段によってテープリールを旋回させつつ、前記軸心方向移動手段によってテープリールを第1領域から第2領域に移動させることにより、粘着テープを第1領域から第2領域にかけて螺旋状に巻き付けるように構成されている前項1〜3のいずれか1項に記載のテープ巻付装置。
[5]前記旋回移動手段は、テープリールから粘着テープの繰り出しを行いつつ第2領域に巻き付けることにより、粘着テープに繰り出しに伴う張力を付与するように構成されている前項4に記載のテープ巻付装置。
[6]第2領域に巻き付けられる粘着テープの張力に抗してワークを軸心側に押え付けるワーク抑圧手段が設けられている前項5に記載のテープ巻付装置。
[7]前記旋回移動手段は、第2領域を旋回するテープリールをワークに対し摺接させるように構成され、その摺接するテープリールによって前記ワーク抑圧手段が構成されている前項6に記載のテープ巻付装置。
[8]ワークは、電線と、その電線を収容する保護チューブと、保護チューブの端部開口から引き出された電線の引出端部の端縁に取り付けられた端具とを備えたワイヤーハーネスによって構成され、
保護チューブの端部が第1領域として構成されるとともに、電線の引出端部が第2領域として構成されている前項4〜7のいずれか1項に記載のテープ巻付装置。
[9]線状ワークの第1領域に、テープリールから繰り出される粘着テープを巻き付けるようにしたテープ巻付方法であって、
テープリールをその粘着テープを繰り出す方向に回転自在にかつワークの軸心回りに旋回自在に支持する旋回移動手段が設けられ、
前記旋回移動手段を用いて、テープリールから繰り出された先出の粘着テープの端部を第1領域に接着した状態で、前記旋回移動手段を作動させてテープリールを旋回させることにより、粘着テープを第1領域に巻き付ける一方、
粘着テープを第1領域に巻き付ける際に、粘着テープの繰り出しを行わずに、先出の粘着テープを第1領域に巻き付けることにより、繰り出しに伴う張力を低減するようにしたことを特徴とするテープ巻付方法。
[10]前記旋回移動手段は、テープリールを旋回させつつワークに対し近接する方向に移動させる径方向移動手段を含み、その径方向移動手段によって繰り出しに伴う張力を低減するようにした前項9に記載のテープ巻付方法。
[11]前記ワークを前記テープリールに対し軸心方向に沿って相対的に移動自在に支持する軸心方向移動手段が設けられ、
ワークは第1領域に隣接して第2領域が設けられ、
前記旋回移動手段によってテープリールを旋回させつつ、前記軸心方向移動手段によってテープリールを第1領域から第2領域に移動させることにより、粘着テープを第1領域から第2領域にかけて螺旋状に巻き付けるようにした前項9または10に記載のテープ巻付方法。
[12]粘着テープを第2領域に巻き付ける際に、テープリールから粘着テープの繰り出しを行うことにより、粘着テープに繰り出しに伴う張力を付与するようにした前項11に記載のテープ巻付方法。
[13]粘着テープを第2領域に巻き付ける際に、テープリールをワークに対し摺接させつつ旋回させることにより、その摺接するテープリールによって、粘着テープの張力に抗してワークを軸心側に押え付けるようにした前項12に記載のテープ巻付方法。
発明[1]のテープ巻付装置によれば、粘着テープの繰り出しを行わずに、先出の粘着テープを第1領域に巻き付けて、繰り出しに伴う張力を低減するようにしているため、粘着テープを第1領域に緩く適切な強さ加減で巻き付けることができる。このため例えば、第1領域が軟性保護チューブ等によって構成されているような場合であっても、第1領域の有害な変形を防止できて、良好な巻付状態を得ることができる。さらに旋回するテープリールによってワークが強く引っ張られることがなく、ワークが振り回されずに正規の位置に保持されるため、粘着テープを精度良く巻き付けることができる。
発明[2]のテープ巻付装置によれば、旋回時にテープリールをワーク中心に接近移動させるものであるため、先出の粘着テープを確実に巻き付けることができ、上記の効果をより確実に得ることができる。
発明[3]のテープ巻付装置によれば、リンク機構を利用してテープリールをワーク中心に近接移動させているため、動作信頼性を向上できて、上記の効果をより一層確実に得ることができる。
発明[4]のテープ巻付装置によれば、第1領域から第2領域にかけての広い範囲に対し粘着テープを連続して巻き付けることができる。
発明[5]のテープ巻付装置によれば、第1領域から第2領域にかけて連続して粘着テープを巻き付けるに際して、第1領域は緩く、かつ第2領域は強い状態に巻き付けることができる。このため例えば、ワークとして特に、保護チューブの端部を第1領域とし、その端部から引き出された電線の引出端部を第2領域とするようなワイヤーハーネスを採用する場合には、理想的な巻付状態を確実に実現することができる。
発明[6]のテープ巻付装置によれば、粘着テープを第2領域に巻き付ける際に、粘着テープの繰り出しによる張力が作用するものの、その張力に抗してワーク抑圧手段によってワークを抑圧できるため、ワークが振り回されるのを防止でき、粘着テープを高精度で第2領域に巻き付けることができる。
発明[7]のテープ巻付装置によれば、テープリールをワーク抑圧手段と兼用するものであるため、部品点数を削減できて、構造の簡素化およびコストの削減を図ることができる。
発明[8]のテープ巻付装置によれば、ワークとして、電線が保護チューブに収容されたワイヤーハーネス等を採用することができる。
発明[9]〜[13]のテープ巻付方法によれば、上記装置発明の主要部を利用して、線状ワークに粘着テープを巻き付けるものであるため、上記と同様の効果を得ることができる。
図1はこの発明の実施形態であるテープ巻付装置を示す斜視図である。 図2は実施形態のテープ巻付装置を示す側面図である。 図3は実施形態のテープ巻付装置を示す平面図である。 図4は実施形態のテープ巻付装置において巻付直前待機状態のアーム周辺を示す図であって、図(a)は斜視図、図(b)は正面図である。 図5は実施形態のテープ巻付装置において第1領域巻付中のアーム周辺を示す図であって、図(a)は斜視図、図(b)は正面図である。 図6は実施形態のテープ巻付装置において第2領域巻付開始直後のアーム周辺を示す図であって、図(a)は斜視図、図(b)は正面図である。 図7は実施形態のテープ巻付装置によって粘着テープが巻き付けられる前のワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図8は実施形態のテープ巻付装置によって粘着テープが巻き付けられた後のワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図9はこの発明の変形例であるテープ巻付装置のテープリール旋回部周辺を示す正面図である。
本実施形態においては、図1〜図3に示すテープ巻付装置を用いて、図7に示す線状ワークとしてのワイヤーハーネスHの所定領域に粘着テープTを巻き付けて、図8に示すテープ付きのワイヤーハーネスHを製作するものである。
まず始めにワイヤーハーネスHの構成について説明する。図7に示すように本実施形態において、ワイヤーハーネスHは、複数の電線からなる電線束91と、その電線束91を遊嵌状態に収容する軟質合成樹脂製の保護チューブ92とを備えている。保護チューブ92の端部の端縁からは電線束91が所定量引き出されており、その引出端部の先端に端具としてのコネクタ93が取り付けられている。
本実施形態においてこのワイヤーハーネスHの保護チューブ92の端部が第1領域R1として構成されるとともに、その第1領域R1に隣接する電線束91の引出端部が、第2領域R2として構成されている。そして図8に示すように本実施形態のテープ巻付装置を用いて粘着テープTを第1領域R1から第2領域R2にかけて連続してスパイラル状に巻き付けられるものである。
ここでワイヤーハーネスHに粘着テープTを巻き付けるに際して、理想的な巻付方法は、第1領域R1に対しては粘着テープTをそのテンション(張力)をほとんどかけずに巻き付けていき、保護チューブ92の形状を変形させることなく断面がほぼ真円形に保たれるように緩く巻き付ける。続いて、第2領域R2に対しては粘着テープをその張力を十分に作用させつつ巻き付けていき、電線束91に対し強く安定した状態に巻き付ける。このように粘着テープTを第1領域R1に緩く、第2領域R2に強く巻き付けるのが理想的な巻付方法とされている。なお、第1領域R1における第2領域R2の近傍、つまり保護チューブ92の端縁は、ある程度の張力が付与された状態で巻き付けられて、保護チューブ92の端縁は多少圧縮変形した状態となっている。
本実施形態において、ワイヤーハーネスHという場合、粘着テープTが巻き付けられる前のワイヤーハーネスH(図7参照)と、粘着テープTが巻き付けられた後のワイヤーハーネスH(図8参照)との双方を含むものであり、特に区別する必要がある場合には、粘着テープTが巻き付けられる前のワイヤーハーネスHを「テープ無しワイヤーハーネスH」と称し、粘着テープTが巻き付けられたワイヤーハーネスHを「テープ付きワイヤーハーネスH」と称する。さらに後述するように本実施形態のテープ巻付装置によって、粘着テープTを巻き付けている途中のワイヤーハーネスHを「巻付中のワイヤーハーネスH」と称する。
次にテープ無しワイヤーハーネスHに粘着テープTを巻き付けるための本実施形態のテープ巻付装置について説明する。
図1はこの発明の実施形態であるテープ巻付装置を示す斜視図、図2は側面図、図3は平面図である。なお本明細書および特許請求の範囲においては、発明の理解を容易にするため、図2および図3の紙面に向かって右側を「前側(前方)」とし、左側を「後側(後方)」として説明する。
図1〜図3に示すように本実施形態のテープ巻付装置は、ベース台1を備え、そのベース台1の上面には前後方向に沿ってガイドレール11が取り付けられている。
ガイドレール11には、側面視L字状の可動プレート2の水平部が前後方向にスライド自在に取り付けられている。この可動プレート2の水平部の上面には、電動モータ21がその回転軸が可動プレート2の垂直部を貫通して前方に引き出された状態に固定されている。
電動モータ21の回転軸には、下側プーリ22が固定されており、電動モータ21が回転駆動することによって下側プーリ22が回転するように構成されている。
ベース台1上における後部の一側部には、固定プレート3が立設状態に固定されている。この固定プレート3の上側部は、ガイドレール11の上空に張り出すように配置されて上記可動プレート2の上側部の後面側に対向するように配置されている。
固定プレート3の上端部には、前方に延びるように固定軸31の後端が固定されており、この固定軸31が上記可動プレート2の上端部を貫通し、さらにその固定軸31の前端が可動プレート2の前方に突出するように配置されている。なお固定軸31は非回転状態となっており、可動プレート2は固定軸31に対し前後方向に沿ってスライドできるように構成されている。
また固定プレート3には、シリンダ32がその進退ロッドを前方に向けた状態で貫通状態に固定されており、その進退ロッドの前端が可動プレート2に固定されている。そしてシリンダ32の駆動によって進退ロッドが進退すると、その進退動作に追従して可動プレート2がガイドレール11および固定軸31に沿って、前後方向に移動するように構成されている。
本実施形態において固定軸31は、ガイドレール11と同様に可動プレート2が前後移動する際のガイド部材として機能する。
なお本実施形態においては、可動プレート2を前後に移動させる機構として、シリンダ32を用いるようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、電動モータ等を駆動源とするボールねじ機構、ラックアンドピニオン機構、カム機構等を用いて、可動プレート2を前後に移動させるように構成しても良い。
可動プレート2の前面側において、固定軸31には上側プーリ23が取り付けられており、この上側プーリ23が固定軸23の軸心回りに回転するように構成されている。さらに上側プーリ23と下側プーリ22との間にはベルト24が掛け渡されており、電動モータ21の駆動によって下側プーリ22が回転すると、ベルト24を介して上側プーリ23が同方向に回転するように構成されている。
また固定軸31の前端には、コネクタホルダー25が取り付けられている。このコネクタホルダー25には、上方に向けて開口するコネクタ収容凹部26が形成されるとともに、前壁にはその前壁を貫通し、かつ上方に向けて開口する電線挿通切欠部27が形成されている。図4に示すようにコネクタホルダー25のコネクタ収容凹部26には、上記ワイヤーハーネスHのコネクタ93を適合状態に収容して保持できるとともに、その保持状態ではワイヤーハーネスHの電線束91を電線挿通切欠部27に挿通して前方に引き出すことができるようになっている。なおこうしてコネクタ92を保持した状態では、ワイヤーハーネスHの軸心(電線束91および保護チューブ92の軸心)を、固定軸23の軸心にほぼ一致した状態に配置できるようになっている。
ここで本実施形態においては、ガイドレール11、可動プレート2、固定軸31、コネクタホルダー25によって軸心方向移動手段が構成されている。さらに電動モータ21およびシリンダ32によって作動手段が構成されている。
コネクタホルダー25の後方における上側プーリ23の前面側には、固定軸31を外嵌するように第1リンク41の一端が取り付けられている。この第1リンク41は、上側プーリ23と連動して固定軸23の軸心を支点に回転自在に配置されている。さらに第1リンク41の他端には、前後方向に沿って水平に配置されるスペーサ軸43の後端が固定されるとともに、このスペーサ軸43の前端には、第2リンク42の一端がスペーサ軸43の軸心を支点として回転自在に取り付けられている。
さらに第2リンク42の他端にはリール取付軸45がその軸心を前後方向に沿うように配置された状態で取り付けられている。
このリール取付軸45には、テープリールTRが軸心を一致させつつ外嵌状態に取り付けられるように構成されている。この取付状態では、テープリールTRが軸心回りに回転自在に構成されており、テープリールTRが第2リンク42に対し粘着テープTを巻き出す方向(図4の紙面に向かって時計方向)に回転可能に構成されている。
なおリール取付軸45の前端には一対のロック爪46,46が設けられており、この一致のロック爪46,46が、軸心方向に直交する径方向に沿って開閉できるように構成されている。そして図1に示すようにこのロック爪46,46を開いた状態では、リール取付軸45に取り付けられたテープリールTRがロック爪46,46に係止することによって、テープリールTRのリール取付軸45からの抜け止めが図られる一方、ロック爪46,46を閉じると、ロック爪46,46がテープリールTRに係止しない状態となり、テープリールTRのリール取付軸45に対する着脱操作が行えるように構成されている。
なお図示は省略するが、本実施形態のテープ巻付装置においては、コネクタホルダー25の前方にワイヤーハーネスHを保持するハーネス保持手段が設けられており、コネクタホルダー25にコネクタ93を収容して保持したワイヤーハーネスHの前側を、上記ハーネス保持手段に保持させることにより、ワイヤーハーネスHを前後方向に沿って水平に配置した状態に支持できるように構成されている。
ここで本実施形態においては、第1リンク41、第2リンク42およびスペーサ軸43によってアーム4が構成されるとともに、アーム4およびリール取付軸45によって旋回移動手段が構成されている。
またアーム4は、既述したように電動モータ21の駆動によって上側プーリ23に連動して第1リンク41が回転すると、その回転に伴ってスペーサ軸43および第2リンク42も回転して、第2リンク42の他端に設置されたテープリールTRが、固定軸31(ワイヤーハーネスH)の軸心回りを旋回するように構成されている。
一方、本実施形態のテープ巻付装置には、動作を制御するための制御手段(図示省略)が設けられており、後述するようにワイヤーハーネスHおよびテープリールTR(粘着テープT)を所定の巻付開始待機状態にセットした状態で、スタートボタンを押操作する等して、制御手段に動作開始指令を与えることによって、制御手段は、電動モータ21およびシリンダ32の駆動を制御して、後述の動作が自動的に行われるようになっている。なお制御手段は例えば、マイクロコンピュータによって構成されている。
次に本実施形態のテープ巻付装置の動作について説明する。
テープ巻付装置の初期状態においては、シリンダ32のロッドを進出して可動プレート2が前方に移動した位置に配置されている。さらに図4(b)の正面視の状態で、アーム4はその第2リンク42および第1リンク41間の開き角度が鋭角に設定されてV字状に配置されるとともに、第1リンク41の一端に対し第2リンク42の他端が離間した状態に配置されている。
なお本実施形態では、第1リンク41および第2リンク42は開く方向への回転、つまり第2リンク42が第1リンク41に対し図4(b)の正面視で時計方向への回転が規制されており、第1リンク41および第2リンク42間の開き角度が初期状態よりも大きくならないように構成されている。
続いて初期状態のテープ巻付装置に、粘着テープTが巻き付けられていないテープ無しワイヤーハーネスHをセットする。すなわちテープ無しワイヤーハーネスHのコネクタ93をコネクタホルダー25に収容して、テープ無しワイヤーハーネスHの電線束91の引出端部をコネクタホルダー25の電線挿通切欠部27に挿通配置する。さらにそのテープ無しワイヤーハーネスHの前方側を上記ハーネス保持手段に保持して、テープ無しワイヤーハーネスHを固定軸31の軸心に沿って前後方向に水平に配置する。
またアーム4のリール取付軸45にはテープリールTRが取り付けられており、その取付状態では、テープリールTRは、セットされたテープ無しワイヤーハーネスHにおける保護チューブ92の端部である第1領域R1に対応して配置されている。なお言うまでもなく、テープリールTRの取付作業は必要に応じて適宜行えば良い。
続いてテープリールTRから粘着テープTを所定量繰り出して、図4に示すように繰り出した粘着テープT(先出の粘着テープT)の端縁をテープ無しワイヤーハーネスHの第1領域R1に接着して固定する。こうしてテープ無しワイヤーハーネスHおよびテープリールTR(粘着テープT)等をセットして、巻付直前待機状態とする。
この状態において上記制御手段に動作開始指令を与える。そうすると図5に示すように、電動モータ21が駆動してアーム4が回転し、テープリールTRがテープ無しワイヤーハーネスHにおける第1領域R1の回りを旋回する。この旋回中には、予め繰り出された先出の粘着テープTが巻き付けられていき、その巻き付けに伴い、第1および第2リンク41,42が共に回転しながらも、第2リンク42が第1リンク41に対し回転することにより、第2リンク42の他端側(テープリールTR側)が第1リンク41の一端側(ワーク中心側)に向けて移動していく。この移動によって、テープリールTRから粘着テープTが繰り出されることがなく、動作開始前に予め繰り出された先出の粘着テープTだけが第1領域R1に巻き付けられていく。このため粘着テープTの繰り出し(剥離)による張力が先出の粘着テープTに付与されることなく、張力がほとんど作用しない状態で先出の粘着テープTが第1領域R1に、弱く緩やかに巻き付けられていく。従ってワイヤーハーネスHの第1領域R1の周辺は、旋回するリールテープTRによって強く引っ張られることがなく、その引張によって巻付中のワイヤーハーネスHの第1領域周辺が振り回されることがない。その結果、巻付中のハーネスH1が正規の位置に保持されたままの状態で、粘着テープTが巻き付けられるため、粘着テープTを精度良く安定した状態に巻き付けることができ、巻付不良の発生等の不具合を確実に防止することができる。
その上さらに、粘着テープTが第1領域R1に緩く巻き付けられるため、第1領域R1を構成する保護チューブ92が変形することなく、所望の円管形状を維持することができ、この点からも、巻付不良の発生等をより確実に防止することができる。
こうして第1領域R1においてテープリールTRが1回転した後、テープリールTRの旋回動作が継続しながら、シリンダ32の進退ロッドが後退駆動していき、テープリールTRを含むアーム4の全体が後退していき、テープリールTRが巻付中のワイヤーハーネスHの第1領域R1から第2領域R2に対応する位置に移動していく、つまりテープリールTRが巻付中のハーネスHに対し軸心方向に沿って後方へ移動していく。これにより粘着テープTが第1領域R1から第2領域R2にかけてスパイラル状に連続して巻き付けられていく。この巻付時においても、第1および第2リンク41,42が回転してテープリールTRがワーク中心側に移動することにより、予め繰り出された先出の粘着テープTだけが巻き付けられていき、張力がほとんど作用せず、弱く緩やかに巻き付けられていく。従って上記と同様、巻付中のハーネスHがテープリールTRの旋回に追従するように振り回されることがなく、粘着テープTをワイヤーハーネスHに精度良く安定した状態に巻き付けることができるとともに、保護チューブ92に不用意な変形等が生じることもない。
ここで本実施形態においては、テープリールTRは、軸心方向への移動中に3回転することによって、粘着テープTが第1領域R1から第2領域R2にかけて巻き付けられる。
なお本実施形態においては、アーム4における第1リンク41、第2リンク42、スペーサ軸43によって、径方向移動手段および張力低減手段が構成されている。
その後、シリンダ32の進退ロッドの後退が完了して、テープリールTRを含むアーム4の軸心方向の移動が完了した時点、つまりテープリールTRが第2領域R2に対応する位置に到達した時点においては、図6に示すようにテープリールTRが巻付中のワイヤーハーネスHに近接する動作も完了して、テープリールTRの外周面が巻付中のワイヤーハーネスHにおける第2領域R2の外周面に接触する。
続いてテープリールTRが第2領域R2に接触したままの状態で、テープリールTRがワイヤーハーネスHに摺接しながらハーネス回りを旋回することにより、粘着テープTが第2領域R2に巻き付けられる。この巻付時においては、テープリールTRから粘着テープTが繰り出されながら第2領域R2に巻き付けられていく。このため粘着テープTは、繰り出し(剥離)による張力が作用した状態で第2領域R2に強く巻き付けられていく。このように粘着テープTを第2領域R2に強く安定した理想的な状態で巻き付けることができ、巻付不良の発生等の不具合をより確実に防止することができる。
また第2領域R2に粘着テープTが巻き付けられる際には、ワイヤーハーネスHに張力が作用した状態でテープリールTRがハーネス回りを旋回するものの、テープリールTRは巻付中のワイヤーハーネスHに接触しているため、テープリールTRは巻付中のワイヤーハーネスHを張力に逆らってワーク中心側に抑圧するようになる。このため巻付中のワイヤーハーネスH1は、旋回するテープリールTRからの張力による悪影響を回避でき、巻付中のワイヤーハーネスHが振り回されることなく所望の正規位置に保持されて、この点からも粘着テープTを精度良く安定した状態に巻き付けることができ、巻付不良の発生等の不具合をより一層確実に防止することができる。
なお本実施形態では、テープリールTRを含むアーム4の後退移動が完了した以降、テープリールTRは1回転して旋回動作が終了して停止する。
停止後、第2リンク42を第1リンク41に対し回転操作することにより、粘着テープTを繰り出しながら、テープリールTRをワイヤーハーネスHから離間させてから、テープリールTRと第2領域R2との間で粘着テープTをカッターナイフ等によって切り離す。これにより、粘着テープTが巻き付けられたテープ付きワイヤーハーネスH(ワイヤーハーネス出荷製品)が形成される。
その後、テープ巻付装置からテープ付きワイヤーハーネスHを取り出してから、シリンダ復帰ボタン等を押操作すると、シリンダ32の進退ロッドが進出して、アーム4が前方に移動して、図1〜図3に示す初期の前方位置に戻る。さらに必要に応じて、アーム4を回転操作して、図1および図4に示す初期の回転位置に戻す。
こうしてテープ巻付装置を初期状態に復帰させた後、新たなテープ無しワイヤーハーネスHをセットして上記巻付直前待機状態とし、上記と同様に巻付動作を行って、テープ付きワイヤーハーネスHを製作する。このような動作を繰り返し行って、多数のテープ付きワイヤーハーネスHを順次製作していく。
以上のように本実施形態のテープ巻付装置によれば、ワイヤーハーネスHの保護チューブ端部である第1領域R1に対し粘着テープTを緩く巻き付けた後、続けて電線束91の引出端部である第2領域R2に粘着テープTを強く巻き付けることにより、粘着テープTを理想的な巻付状態に巻き付けることができ、高品質のワイヤーハーネスHを提供することができる。
さらに粘着テープTの巻付操作をほぼ自動的に行うことができ、効率良くワイヤーハーネスHを製作することができる。
なお上記実施形態においては、旋回中にテープリールTRをワーク中心に向けて移動させる径方向移動手段が、第1および第2リンク41,42等のリンク機構によって構成する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、旋回中にテープリールTRをワーク中心に向けて移動させることができる機構であれば、どのような機構であっても、径方向移動手段として採用することができる。例えばワーク中心部から、ワーク軸心に対し直交する径方向に沿って延びるレール部材を配置して、そのレール部材に長さ方向(径方向)に沿ってスライド自在にテープリールTRを取り付ける。そしてレール部材をワーク中心部を支点にして回転させてテープリールTRをワーク(ワイヤーハーネスH)回りに旋回させるとともに、テープリールTRをレール部材に沿ってワーク中心に向けてスライド移動させることにより、上記実施形態と同様に、張力をほとんど作用させずに、粘着テープTをワイヤーハーネスHの所定領域に巻き付けることができる。このように本発明においては、スライド機構によって径方向移動手段を構成するようにしても良い。
もっとも本発明においては、上記実施形態のように動作信頼性の高いリンク機構を利用することによって、より一層安定した状態で粘着テープを巻き付けることができる。
さらに上記実施形態においては、張力低減手段として、リンク機構によりテープリールTRをワーク中心に移動させるようにした径方向移動手段を採用するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、テープリールTRをワーク中心に対し相対的に移動させないような張力低減手段も採用することができる。例えば図9に示すように、ワイヤーハーネスHの回りにワイヤーハーネスHから一定の距離を保ったままの状態で旋回するようにテープリールTRを設置しておき、ワーク中心とテープリールTRとの間に周方向(旋回方向)に移動自在にテンションローラ15を設置する。そして巻付直前待機状態では同図実線に示すように、テープリールTRから繰り出した粘着テープTを、テンションローラ15を介してワイヤーハーネスHに接着することにより、その粘着テープTを「く」の字状に配置して繰り出し量(先出量)を多く設定しておく。その状態で同図想像線に示すように、テープリールTRおよびテンションローラ15を旋回させつつ、テンションローラ15をテープリールTRに対し繰り出し量を減少させるように移動させていく。これにより予め繰り出された先出の粘着テープTの繰り出し分(先出分)を減少させてその減少分をワイヤーハーネスHに巻き付けることができ、テープリールTRから粘着テープTを新たに繰り出すことなく、その繰り出しに伴う張力を作用させずに粘着テープTをワイヤーハーネスHに上記実施形態と同様に緩く理想的な状態に巻き付けることができる。このように本発明においては、ワーク中心とテープリールTRとの間の距離を変更しない機構によっても、張力低減手段を構成することができる。
また上記実施形態においては、テープリールTRから繰り出しながら粘着テープTをワイヤーハーネスHの第2領域R2に強く巻き付けるに際して、テープリールTRをワイヤーハーネスHに接触させてワーク中心側に抑圧することによってワイヤーハーネスHが振り回されるのを防止するようにしているが、本発明において、ワーク抑圧手段はそれだけに限られるものではない。例えば第2領域R2において、テープリールTRとワイヤーハーネスHとの間にへら状等のワーク抑圧手段を配置しておき、テープリールTRをワイヤーハーネスHの第2領域R2から離間させたままの状態で旋回させつつ、上記ワーク抑圧手段によってワイヤーハーネスHを粘着テープTの張力に逆らってワーク中心側に押え付けて、ワイヤーハーネスHの横振れ(振り回し)を防止するようにしても良い。このように本発明においては必ずしも、テープリール自体でワーク抑圧手段を構成する必要はない。
もっとも本発明においては、テープリール以外の部材をワーク抑圧手段として形成する場合には、ワーク抑圧手段を別途取り付ける必要があるためその分、構成部材の点数が増加して、構造の複雑化およびコストの増大を来すおそれがある。このため、本発明においては、上記実施形態のようにテープリール自体をワーク抑圧手段として兼用すれば、部品点数を削減できて、構造の簡素化およびコストの削減を図ることができる。
また本発明においては、テープルールを旋回させつつワークに接近させることができる機構を備えていれば良く、アーム等を構成する各部材の形状は限定されるものではなく、特に回転体としての第1リンクの形状はどのような形状であっても良い。例えば上記実施形態のアームにおいて、第1リンク41に代えて、回転軸心がワーク(ワイヤーハーネスH)の軸心に一致する円板状ないしリング状の回転体を設け、その回転体に、スペーサ軸43等を介して第2リンク42を取り付けるようにしても良い。
また上記実施形態においては、テープリールの旋回動作や軸心方向への移動を行うための動力(操作力)を発生させるための作動手段として、電動モータ21やシリンダ32等の駆動手段を用いているが、それだけに限られず、本発明のテープ巻付装置において、作動手段は、作業者の人力によって、テープリールの旋回や軸方向移動を行うための操作力を発生させるように構成しても良い。例えばテープ巻付装置に、作動手段としてのハンドルを設けておき、作業者がハンドルを回転操作して、その回転操作力によって、テールリールの旋回や軸方向移動を行うように構成することも可能である。
また上記実施形態においては、軸心方向移動手段として、ワイヤーハーネスHを位置的に固定した状態で、テープリールTR(アーム4)を軸心方向に沿って移動させるような機構を採用しているが、それだけに限られず、本発明においては、テープリールTR(アーム4)を軸心方向に移動させずに固定しておき、ワイヤーハーネスH(線状ワーク)を軸心方向に沿って移動させるようにしても良いし、テープリールTRおよび線状ワーク共に軸心方向に移動させるようにしても良い。
また本発明においては、粘着テープTをワイヤーハーネスHの第2領域R2に巻き付けるに際して、第2領域R2の幅(電線束91の引出端部の長さ)が狭くて、粘着テープTのテープ幅よりも狭いような場合には、テープリールTRと第2領域R2との間に粘着テープTを両側から抑制してテープ幅を縮小変形するようなテープ幅絞り手段を設けて、そのテープ幅絞り手段によってテープ幅を狭く変形させて第2領域R2に巻き付けるようにしても良い。
また上記実施形態においては、ワイヤーハーネスHの保護チューブ92が、外周面に凹凸等がないフラットな軟質性チューブによって構成されているが、それだけに限られず、本発明においては、保護チューブの外周壁に蛇腹状等の凹凸がある、いわゆるコルゲートチューブ等であっても良い。
また上記本実施形態において、ワイヤーハーネスHの電線束91が2本の電線によって構成される場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明に用いられるワイヤーハーネスは、その電線束が3本以上の電線によって構成されていても良いし、束ではなく1本の電線が保護チューブに収容されて構成されていても良い。つまり本発明においてワイヤーハーネスが備える電線の数は特に限定されるものでない。
また上記実施形態においては、線状ワークとしてワイヤーハースHを用いる場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、粘着テープが巻き付けられる線状の部材であれば、どのような部材であっても線状ワークとして用いることができる。例えば1本の電線や電線束等に直接粘着テープを巻き付ける場合にも本発明を適用することが可能である。さらに本発明において、線状ワークは、必ずしも電線を含む必要はなく、電線を含まない線状の部材やチューブ状の部材であっても良い。
この発明のテープ巻付装置は、電線束が保護チューブに収容されたワイヤーハーネスのような線状ワーク等に粘着テープを巻き付ける際に好適に用いることができる。
21:電動モータ(作動手段)
32:シリンダ(作動手段)
4:アーム(旋回移動手段)
41:第1リンク
42:第2リンク
91:電線束(電線)
92:保護チューブ
93:コネクタ(端具)
H:ワイヤーハーネス
R1:第1領域
R2:第2領域
T:粘着テープ
TR:テープリール
また本発明においては、テープールを旋回させつつワークに接近させることができる機構を備えていれば良く、アーム等を構成する各部材の形状は限定されるものではなく、特に回転体としての第1リンクの形状はどのような形状であっても良い。例えば蒸気実施形態のアームにおいて、第1リンク41に代えて、回転軸新がワーク(ワイヤーハーネスH)の軸心に一致する円板状ないしリング状の回転体を設け、その回転体に、スペーサ軸43等を介して第2リンク42を取り付けるようにしても良い。

Claims (13)

  1. 線状ワークの第1領域に、テープリールから繰り出される粘着テープを巻き付けるようにしたテープ巻付装置であって、
    テープリールをその粘着テープを繰り出す方向に回転自在にかつワークの軸心回りに旋回自在に支持する旋回移動手段と、
    テープリールから繰り出された先出の粘着テープの端部を第1領域に接着した状態で、前記旋回移動手段を作動させてテープリールを旋回させることにより、粘着テープを第1領域に巻き付ける作動手段と、を備え、
    前記旋回移動手段には、粘着テープの繰り出しを行わずに、先出の粘着テープを第1領域に巻き付けることにより、繰り出しに伴う張力を低減する張力低減手段が設けられていることを特徴とするテープ巻付装置。
  2. 前記旋回移動手段は、テープリールを旋回させつつワークに対し近接する方向に移動させる径方向移動手段を含み、その径方向移動手段によって前記張力低減手段が構成されている請求項1に記載のテープ巻付装置。
  3. 前記旋回移動手段は、前記径方向移動手段を兼用し、かつ第1および第2リンクを有するアームを含み、
    前記第1リンクの一端が、前記ワークの軸心を支点として回転自在に取り付けられ、
    前記第1リンクの他端に、前記第2リンクの一端が回転自在に取り付けられるとともに、その第2リンクの他端に、テープリールが設置され、
    前記第1および第2リンクの回転動作によって、テープリールを旋回させつつワークに近接する方向に移動させるように構成されている請求項2に記載のテープ巻付装置。
  4. 前記ワークを前記テープリールに対し軸心方向に沿って相対的に移動自在に支持する軸心方向移動手段をさらに備え、
    ワークは第1領域に隣接して第2領域が設けられ、
    前記作動手段は、前記旋回移動手段によってテープリールを旋回させつつ、前記軸心方向移動手段によってテープリールを第1領域から第2領域に移動させることにより、粘着テープを第1領域から第2領域にかけて螺旋状に巻き付けるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープ巻付装置。
  5. 前記旋回移動手段は、テープリールから粘着テープの繰り出しを行いつつ第2領域に巻き付けることにより、粘着テープに繰り出しに伴う張力を付与するように構成されている請求項4に記載のテープ巻付装置。
  6. 第2領域に巻き付けられる粘着テープの張力に抗してワークを軸心側に押え付けるワーク抑圧手段が設けられている請求項5に記載のテープ巻付装置。
  7. 前記旋回移動手段は、第2領域を旋回するテープリールをワークに対し摺接させるように構成され、その摺接するテープリールによって前記ワーク抑圧手段が構成されている請求項6に記載のテープ巻付装置。
  8. ワークは、電線と、その電線を収容する保護チューブと、保護チューブの端部開口から引き出された電線の引出端部の端縁に取り付けられた端具とを備えたワイヤーハーネスによって構成され、
    保護チューブの端部が第1領域として構成されるとともに、電線の引出端部が第2領域として構成されている請求項4〜7のいずれか1項に記載のテープ巻付装置。
  9. 線状ワークの第1領域に、テープリールから繰り出される粘着テープを巻き付けるようにしたテープ巻付方法であって、
    テープリールをその粘着テープを繰り出す方向に回転自在にかつワークの軸心回りに旋回自在に支持する旋回移動手段が設けられ、
    前記旋回移動手段を用いて、テープリールから繰り出された先出の粘着テープの端部を第1領域に接着した状態で、前記旋回移動手段を作動させてテープリールを旋回させることにより、粘着テープを第1領域に巻き付ける一方、
    粘着テープを第1領域に巻き付ける際に、粘着テープの繰り出しを行わずに、先出の粘着テープを第1領域に巻き付けることにより、繰り出しに伴う張力を低減するようにしたことを特徴とするテープ巻付方法。
  10. 前記旋回移動手段は、テープリールを旋回させつつワークに対し近接する方向に移動させる径方向移動手段を含み、その径方向移動手段によって繰り出しに伴う張力を低減するようにした請求項9に記載のテープ巻付方法。
  11. 前記ワークを前記テープリールに対し軸心方向に沿って相対的に移動自在に支持する軸心方向移動手段が設けられ、
    ワークは第1領域に隣接して第2領域が設けられ、
    前記旋回移動手段によってテープリールを旋回させつつ、前記軸心方向移動手段によってテープリールを第1領域から第2領域に移動させることにより、粘着テープを第1領域から第2領域にかけて螺旋状に巻き付けるようにした請求項9または10に記載のテープ巻付方法。
  12. 粘着テープを第2領域に巻き付ける際に、テープリールから粘着テープの繰り出しを行うことにより、粘着テープに繰り出しに伴う張力を付与するようにした請求項11に記載のテープ巻付方法。
  13. 粘着テープを第2領域に巻き付ける際に、テープリールをワークに対し摺接させつつ旋回させることにより、その摺接するテープリールによって、粘着テープの張力に抗してワークを軸心側に押え付けるようにした請求項12に記載のテープ巻付方法。
JP2019089982A 2019-05-10 2019-05-10 テープ巻付装置およびテープ巻付方法 Active JP6667772B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019089982A JP6667772B1 (ja) 2019-05-10 2019-05-10 テープ巻付装置およびテープ巻付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019089982A JP6667772B1 (ja) 2019-05-10 2019-05-10 テープ巻付装置およびテープ巻付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6667772B1 JP6667772B1 (ja) 2020-03-18
JP2020186077A true JP2020186077A (ja) 2020-11-19

Family

ID=70000617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019089982A Active JP6667772B1 (ja) 2019-05-10 2019-05-10 テープ巻付装置およびテープ巻付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6667772B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111425528B (zh) * 2020-05-06 2024-08-30 江苏安澜万锦电子股份有限公司 一种适用于包带机的主传动装置
CN114890255A (zh) * 2022-06-01 2022-08-12 国网河北省电力有限公司超高压分公司 一种地线和焊丝的卷绕装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6667772B1 (ja) 2020-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6067615B2 (ja) 自動テープ巻き機
JP2020186077A (ja) テープ巻付装置およびテープ巻付方法
KR101713206B1 (ko) 코일포장용 로봇 결속장치
US4026483A (en) Device for an apparatus for coiling of cable, wire, wire rope or the like
JPS59502163A (ja) 巻線機の電気巻枠の接触ピンに線端を巻付けるための装置及び該装置の使用方法
US20220333392A1 (en) Binding machine
US5573627A (en) Portable taping machine
JP6626864B2 (ja) テープ巻付装置
WO2010001345A2 (en) Device for binding together at least one object, in particular a cable bunch, by a binding means
JP4855950B2 (ja) 粘着テープ繰り出し機構とそれを備えたテープ巻き装置
CN114834968B (zh) 夹爪、线头绑扎装置及绕线机
WO2018110227A1 (ja) テープ巻付装置
CN113439312B (zh) 用于包绕电的导线组的装置
CN210412983U (zh) 一种新型可旋转伸缩的气体保护电焊机
JPH07101641A (ja) テープ巻き付け装置
CN107000956A (zh) 用于焊丝供给器的焊丝盘毂
JP2008168926A (ja) 線条体支持機構とそれを備えたテープ巻き装置及びワイヤハーネスの製造方法
JP2008125166A (ja) 絶縁テ−プ等の巻付け工具
US4026748A (en) Portable hand tool tape wrapping method, apparatus and article
US20230339715A1 (en) Wrapping device for wrapping elongated bundled goods, and method for wrapping bundled goods with an adhesive strip
WO2017216842A1 (ja) 包装装置、包装材の張力制御方法、包装材の端末処理システムおよび包装材の端末処理方法
US5341998A (en) Pin hub for wire reel
CN221766551U (zh) 一种变压器绕线装置
CN220439407U (zh) 一种柔性包胶机构
CN220445308U (zh) 一种可移动焊丝送丝的简易工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190710

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190710

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6667772

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250