JP3194249B2 - 自動車にある操作素子 - Google Patents

自動車にある操作素子

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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00271HVAC devices specially adapted for particular vehicle parts or components and being connected to the vehicle HVAC unit
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念に記載の自動車にある操作素子に関する。
【0002】
【従来の技術】請求項1の上位概念において考慮されて
いるドイツ連邦共和国特許出願公開第2164976号
明細書から、自動車のかじ取りハンドルの形の操作素子
が公知であり、かじ取りハンドルリムにあるこのかじ取
りハンドルの握り部分は、車両に存在する暖気源及び冷
気源に接続されている接続管及び供給管を経て、暖気及
び冷気を供給され、この暖気及び冷気はかじ取りハンド
ルスポーク及びかじ取りハンドルリムを経て客室へ流出
することができる。ここで運転者の手を冷却又は加熱す
るため、かじ取りハンドルリムへ適当な空気が積極的に
供給される。
【0003】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3713
450号明細書には、かじ取り装置及びシフト装置を温
度調節する装置が記載され、そこでは加熱及び冷却エネ
ルギーが、ガス、液体及び/又は電気エネルギーの形で
供給され、そのために閉じた回路に又は外部エネルギー
供給のために、かじ取り柱へ至る供給及び排出線路が設
けられている。
【0004】ドイツ連邦共和国特許出願公開第2322
484号明細書の構成によつても、かじ取りハンドルボ
スへ至る能動空気供給路が設けられ、この供給路により
外気又は加熱空気が偏向板から運転者へ吹出される。
【0005】米国特許出願公開第4640340号明細
書には熱交換器を持つかじ取りハンドルが記載され、こ
の熱交換器から加熱又は冷却された液体がかじ取りハン
ドルリムの中心管へ移送されることができる。
【0006】仏国特許出願公開第2682071号明細
書に記載されているかじ取りハンドルの構成では、ペル
チエ効果がかじ取りハンドルの冷却又は加熱に利用され
る。
【0007】かじ取りハンドルの外部通風の一般的背景
については、米国特許出願公開第4562957号明細
書及び米国特許第4679730号明細書も参照され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、自動
車にある操作素子の握り部分の通風のためのエネルギー
消費を低減することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は請求項1の特
徴によつて解決される。
【0010】自動車にある操作素子は太陽の影響で強く
加熱されることがあるので、操作素子の握り部分へ苦痛
なしに手を触れることは殆どできない。
【0011】太陽に照らされる車両では、太陽の照射に
より客室内に、足元空間(30℃)から始まつてかじ取
りハンドルの高さまで、ほぼ約+20℃の温度上昇が生
じる。
【0012】太陽照射によりしばしば30℃以上も強く
加熱される操作素子のため、本発明による空気案内通路
によつて、操作素子から空気はその僅かな密度のため空
気出口開口を通つて客室へ流出でき、その際生じる負圧
のため、冷たい空気が空気案内通路を通つて客室の足元
空間から補給される。この受動的通風のため、操作素子
の握り部分が冷却される。
【0013】特にかじ取りハンドルリムにあるかじ取り
ハンドルの握り部分のために、この受動的通風は非常に
積極的な影響を及ぼす。なぜならば、かじ取りハンドル
リム表面の均一な温度調節は、車両運転におけるかじ取
りハンドルリムの確実かつ快適な握りを保証するからで
ある。
【0014】この効果は、特に駐車して太陽により加熱
される車両において著しく、ここでは比較的冷たい空気
が受動的に床範囲からかじ取りハンドルへ吸引され、こ
のために電流又は回転するフアンは必要でない。空気案
内通路の熱絶縁により、足元空間からの冷たい空気はそ
の途中で不必要に加熱されることはない。
【0015】空気移送のためフアンを使用する場合に
も、受動通風に関連して利点が得られる。なぜならば、
フアンのために必要とされるエネルギーは少ないからで
ある。
【0016】操作素子の通気性被覆の裏側にある間隔保
持編物も同様に通気性に構成されて、接触面を持つ被覆
を、操作素子の強く加熱される金属の骨格から熱的に分
離する。間隔保持編物により、被覆は熱又は冷たさを僅
かしか蓄えず、握る人間の手の面の温度に速やかに適合
する。
【0017】例えば糸から編まれる編物として中間層を
構成するため、被覆はこの編物から均一な多くの空気供
給を受け、それにより被覆における空気流出は殆ど認め
られない。更に軟らかい弾性的な握り感触も得られる。
【0018】操作素子の握り部分を加熱するため、付加
的に冬期のために間隔保持編物へ加熱線を埋込むことが
でき、この加熱線は被覆の方へ向けられて、僅かな電気
エネルギー消費で急速な加熱速度を保証する。
【0019】それ以外の利点及び構成は、従属請求項及
び発明の説明からわかる。
【0020】本発明を図面に基いて以下に詳細に説明す
る。
【0021】
【実施例】図1には、自動車にある詳細には示してない
客室2内のかじ取り柱1が示されている。かじ取り柱1
は、かじ取りハンドル軸覆い5の上にある部分により包
囲されるかじ取りハンドル軸4上のかじ取りハンドル3
を含んでいる。
【0022】かじ取りハンドル3は自動車の運転者のた
めに操作素子として用いられて、かじ取りハンドル軸4
の回転を介してかじ取り歯車装置及び車輪へ作用して、
自動車をかじ取りする。このため運転者は、走行中に右
及び左の対向する握り部分7で両手によりかじ取りハン
ドル3のかじ取りハンドルリム6を握らねばならない。
【0023】特に駐車静止している車両で強い太陽照射
の際かじ取りハンドルリム6が強く加熱され、それによ
り運転者は対応する握り部分7に触るのに気が進まな
い。従つてかじ取り柱1は、空気案内通路8により矢印
で示すように受動空気案内を行い、この空気案内通路8
は客室2の足元空間9で空気を受入れ、かじ取り軸覆い
5及びかじ取りハンドル3の中空スポーク10を通つて
かじ取りハンドルリム6の中空内側環11へ通じ、それ
から空気は空気出口開口12を通つて再び客室2へ達す
る。
【0024】その際、かじ取りハンドルリム6の太陽照
射の際暖まる空気がその密度により空気出口開口12を
通つて客室2へ流出し、その時かじ取りハンドルリム6
内に生じる負圧により、冷たい空気が客室2の足元空間
9から空気案内通路8を通つて吸入され、かじ取りハン
ドルリム6が冷却されるように、空気出口開口12が形
成されているので、かじ取りハンドルリム6を再び快適
に握ることができる。かじ取りハンドル3のこの冷却過
程は、車両の静止している際にも電気エネルギーの使用
なしに行われる。付加的にフアン13がかじ取りハンド
ル3における効果的な空気移送のために設けられていて
も、本発明による受動空気案内により、著しいエネルギ
ー節約が行われる。その際空気案内通路8が、足元空間
9から冷たい空気を導くため、外部に対して熱絶縁され
て構成されていると、これが役に立つ。
【0025】足元空間9から加熱された操作素子(かじ
取りハンドル)3への冷たい空気のこの受動空気案内に
より、握り部分7における高度の熱的な快適さが僅かな
技術的費用で達せられ、それにより、空気として殆ど認
められない均一な温度調節で、心地よいかじ取りハンド
ル温度による走行安全性も高められる。
【0026】図2に明確に示すように、かじ取りハンド
ル3は中空のスポーク10を持つように構成され、吸入
された空気がこのスポーク10を通つてかじ取りハンド
ルリム6の中空内側環11へ達する。内側環11は多数
の貫通孔14を持ち、間隔保持編物15により包囲さ
れ、この間隔保持編物15は外部に対して穴あき被覆1
6により包囲され、この被覆16は運転者のためにかじ
取りハンドルリム6の握り部分7を形成して、多数の空
気出口開口12を持ち、これらの空気出口開口12を通
つて空気が客室2へ流れることができる。
【0027】図3による実施例では、通気性間隔保持編
物15は菱形に交差する弾性的な糸17から作られ、被
膜16の方へ向く間隔保持編物15の面18の範囲内
に、冬期における加熱用の電気加熱線19が埋込まれて
いる。
【0028】間隔保持編物15により、軟らかい弾性的
な握り感覚が得られる。更に良好な通風即ち、かじ取り
ハンドルリム6の良好な冷却も保証され、かじ取りハン
ドルリム6の強く加熱される金属製内側環11は、被覆
16により熱的に大幅に分離されている。間隔保持編物
15の僅かな重量にもかかわらず、間隔保持編物15は
ねじりに強く更に相対回転しないように内側環11に結
合される。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気を足元空間からかじ取りハンドルへ導くこ
とができる自動車のかじ取り柱の切断側面図である。
【図2】かじ取りハンドルの拡大断面図である。
【図3】間隔保持編物の一部の切断斜視図である。
【符号の説明】
1 かじ取り柱 2 客室 3 操作素子(かじ取りハンドル) 6 かじ取りハンドルリム 7 握り部分 8 空気案内通路 9 足元空間 12 空気出口開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58305(JP,A) 実開 平2−120216(JP,U) 実開 平3−11980(JP,U) 実開 平4−19370(JP,U) 実開 平6−12130(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/00 - 1/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車にある操作素子が乗員の握ること
    ができる中空の握り部分を持ち、この握り部分が自動車
    の足元空間より上に設けられ、複数の空気出口開口が握
    り部分に設けられ、空気が足元空間から空気案内通路
    通って握り部分へ導かれ、この握り部分にある空気出口
    開口を通つて客室へ流出するものにおいて、空気案内通
    路(8)が客室(2)の足元空間(9)で始まり、太陽
    の影響により加熱される握り部分(7)から、暖かい空
    気が空気出口開口(12)を通つて客室(2)へ流出で
    き、その際空気案内通路(8)を介して足元空間(9)
    から、冷えた空気が握り部分(7)へ吸入されることを
    特徴とする、自動車にある操作素子。
  2. 【請求項2】 かじ取り柱(1)が、客室(2)の足元
    空間(9)で始まつて操作素子としてのかじ取りハンド
    ル(3)まで空気案内通路(8)を含み、かじ取りハン
    ドル(3)が客室(2)へ通じる空気出口開口(12)
    を持つていることを特徴とする、請求項1に記載の操作
    素子。
  3. 【請求項3】 握り部分(7)が表面に通気性被覆(1
    6)を持ち、この被覆(16)へ通気性間隔保持編物
    (15)が挿入されていることを特徴とする、請求項1
    に記載の操作素子。
  4. 【請求項4】 形に交差する弾性的な糸(17)から
    間隔保持編物(15)が形成されていることを特徴とす
    る、請求項3に記載の操作素子。
  5. 【請求項5】 被覆(16)の方へ向く間隔保持編物
    (15)の面(18)へ電気加熱線(19)が埋込まれ
    ていることを特徴とする、請求項3に記載の操作素子。
  6. 【請求項6】 空気案内通路(8)が外部に対して熱絶
    縁されて構成されていることを特徴とする、請求項1に
    記載の操作素子。
  7. 【請求項7】 かじ取りハンドル(3)に付加的にフア
    ン(13)が設けられていることを特徴とする、請求項
    2に記載の操作素子。
JP26221698A 1997-08-18 1998-08-13 自動車にある操作素子 Expired - Fee Related JP3194249B2 (ja)

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