JP3193929B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリ中に格納されて
いる2次元の画像を処理する場合に、2次元の仮想的な
空間を想定して、その空間内での座標値または画素数で
表される画像情報を設定すると、内部でその画像情報を
メモリのアドレス情報に変換して画像処理を行なう画像
処理装置に関するものである。
いる2次元の画像を処理する場合に、2次元の仮想的な
空間を想定して、その空間内での座標値または画素数で
表される画像情報を設定すると、内部でその画像情報を
メモリのアドレス情報に変換して画像処理を行なう画像
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理装置は、電子計算機の利
用技術の進歩に伴い、ユーザインターフェースの改善と
ともに、処理の高速化が要求されている。
用技術の進歩に伴い、ユーザインターフェースの改善と
ともに、処理の高速化が要求されている。
【0003】画像を格納するメモリは1次元のアドレス
情報(以下、物理アドレスと称す)で管理されている
が、画像処理を行なうプログラム中では、画素の位置あ
るいは表示領域の大きさなどの2次元の画像情報を、メ
モリ中の仮想的な2次元の空間(以下、論理空間と称
す)に置き、座標値あるいは画素数のようにハードウェ
アに依存しない論理的な情報で表す方が、画像情報の管
理が行ない易い。しかし、画像処理を行なうプログラム
中で、画素の位置や領域の大きさを座標値あるいは画素
数で表すためには、メモリにアクセスする際に、画像処
理装置の内部で、座標値あるいは画素数で表される画像
情報を物理アドレスに変換する必要がある。
情報(以下、物理アドレスと称す)で管理されている
が、画像処理を行なうプログラム中では、画素の位置あ
るいは表示領域の大きさなどの2次元の画像情報を、メ
モリ中の仮想的な2次元の空間(以下、論理空間と称
す)に置き、座標値あるいは画素数のようにハードウェ
アに依存しない論理的な情報で表す方が、画像情報の管
理が行ない易い。しかし、画像処理を行なうプログラム
中で、画素の位置や領域の大きさを座標値あるいは画素
数で表すためには、メモリにアクセスする際に、画像処
理装置の内部で、座標値あるいは画素数で表される画像
情報を物理アドレスに変換する必要がある。
【0004】以下、画像が格納されている領域(以下、
ソース画面と称す)の1画素(以下、画素Pと称す)
を、表示されている画面(以下、デスティネーション画
面と称す)の1画素(以下、画素Qと称す)に転送する
場合を例にとって説明を行なう。この場合には、図5に
示すように、ソース画面、デスティネーション画面共
に、画面の左上を原点とする2次元空間を想定し、その
中での画素P及び画素Qの位置は座標値で表し、ソース
画面、デスティネーション画面の大きさは画素数で表
し、ソース画面、デスティネーション画面の原点となる
画素だけを、その画素に対応するメモリアドレスで表す
ようにする。つまり、画像処理装置に設定する設定値は
以下のようになる。
ソース画面と称す)の1画素(以下、画素Pと称す)
を、表示されている画面(以下、デスティネーション画
面と称す)の1画素(以下、画素Qと称す)に転送する
場合を例にとって説明を行なう。この場合には、図5に
示すように、ソース画面、デスティネーション画面共
に、画面の左上を原点とする2次元空間を想定し、その
中での画素P及び画素Qの位置は座標値で表し、ソース
画面、デスティネーション画面の大きさは画素数で表
し、ソース画面、デスティネーション画面の原点となる
画素だけを、その画素に対応するメモリアドレスで表す
ようにする。つまり、画像処理装置に設定する設定値は
以下のようになる。
【0005】1、ソース画面の開始メモリアドレス(以
下、SORGと称す) 2、ソース画面の水平方向の画素数(以下、SWDと称
す) 3、画素Pの座標値(以下、SP、或は(SPX、SP
Y)と称す) 4、デスティネーション画面の開始メモリアドレス(以
下、DORGと称す) 5、デスティネーション画面の水平方向の画素数(以
下、DWDと称す) 6、画素Qの座標値(以下、DP、或は(DPX、DP
Y)と称す) 7、1画素を構成するビット長(以下、pixと称す) 画像処理装置は、論理空間での画像情報を表す上記の7
つの値をそれぞれレジスタに保持し、転送する命令を実
行する際に、画素Pのメモリアドレス(以下、ADRP
と称す)と画素Qのメモリアドレス(以下、ADRQと
称す)を以下の式(1)及び(2)に基づいて算出し、
ADRPに格納されている画素Pの画像データをメモリ
から読みだし、ADRQに書き込めばよい。
下、SORGと称す) 2、ソース画面の水平方向の画素数(以下、SWDと称
す) 3、画素Pの座標値(以下、SP、或は(SPX、SP
Y)と称す) 4、デスティネーション画面の開始メモリアドレス(以
下、DORGと称す) 5、デスティネーション画面の水平方向の画素数(以
下、DWDと称す) 6、画素Qの座標値(以下、DP、或は(DPX、DP
Y)と称す) 7、1画素を構成するビット長(以下、pixと称す) 画像処理装置は、論理空間での画像情報を表す上記の7
つの値をそれぞれレジスタに保持し、転送する命令を実
行する際に、画素Pのメモリアドレス(以下、ADRP
と称す)と画素Qのメモリアドレス(以下、ADRQと
称す)を以下の式(1)及び(2)に基づいて算出し、
ADRPに格納されている画素Pの画像データをメモリ
から読みだし、ADRQに書き込めばよい。
【0006】 ADRP=(SWD×SPY+SPX)×pix+SORG −−(1) ADRQ=(DWD×DPY+DPX)×pix+DORG −−(2) 以上のように、SORG、DORGにはメモリアドレス
を設定し、その他の設定値を座標値と画素数で与え、座
標値から物理アドレスへの変換を画像処理装置に行なわ
せることにより、2次元の画像に対しての処理プログラ
ムの作成を容易にするとともに、外部制御装置の負荷を
軽減することができる。また、1画素を構成するビット
長が変わった場合でも画像処理装置に与えるプログラム
を変更する必要もない。
を設定し、その他の設定値を座標値と画素数で与え、座
標値から物理アドレスへの変換を画像処理装置に行なわ
せることにより、2次元の画像に対しての処理プログラ
ムの作成を容易にするとともに、外部制御装置の負荷を
軽減することができる。また、1画素を構成するビット
長が変わった場合でも画像処理装置に与えるプログラム
を変更する必要もない。
【0007】以下、従来の画像処理装置について図6を
用いて説明する。図6において、501は、データバス
505を介して外部からの命令を処理して全体を制御す
る制御装置である。502は、画像を処理する画像デー
タ処理装置であり、制御装置501からの制御信号50
6によって制御される。また画像データ処理装置502
はその内部に、ADRP及びADRQの値を保持するレ
ジスタを保有する。503は、SORG、SWD、S
P、DORG、DWD、DP、pixの値を保持するレ
ジスタであり、データバス507を介して制御装置50
1とデータの入出力を行なう。504は、メモリであり
データバス508を介して画素データ処理装置502と
データの入出力を行なう。
用いて説明する。図6において、501は、データバス
505を介して外部からの命令を処理して全体を制御す
る制御装置である。502は、画像を処理する画像デー
タ処理装置であり、制御装置501からの制御信号50
6によって制御される。また画像データ処理装置502
はその内部に、ADRP及びADRQの値を保持するレ
ジスタを保有する。503は、SORG、SWD、S
P、DORG、DWD、DP、pixの値を保持するレ
ジスタであり、データバス507を介して制御装置50
1とデータの入出力を行なう。504は、メモリであり
データバス508を介して画素データ処理装置502と
データの入出力を行なう。
【0008】次に従来の画像処理装置の動作について説
明する。従来の画像処理装置では、外部からデータバス
505を介して画素Pを画素Qに転送する命令が入力さ
れると、制御装置501ではその命令を解釈し、レジス
タ503に格納されている値から(1)式及び(2)式
の演算を行ない、画像データ処理装置502にあるAD
PR及びADRQの値を保持するレジスタにその結果を
格納する処理を行なった後に、制御装置501からの制
御信号506によって、与えられた命令の画像処理を画
像データ処理装置502で実行していた。
明する。従来の画像処理装置では、外部からデータバス
505を介して画素Pを画素Qに転送する命令が入力さ
れると、制御装置501ではその命令を解釈し、レジス
タ503に格納されている値から(1)式及び(2)式
の演算を行ない、画像データ処理装置502にあるAD
PR及びADRQの値を保持するレジスタにその結果を
格納する処理を行なった後に、制御装置501からの制
御信号506によって、与えられた命令の画像処理を画
像データ処理装置502で実行していた。
【0009】つまり、従来は論理空間の座標値または画
素数で表される画像情報から物理アドレスへの変換を、
論理空間での画像情報を表す上記の7つのレジスタの値
が変更されたかどうかに関わらず、画像を処理する命令
を実行する毎に式(1)及び(2)のような演算を必ず
行なうことにより実現していた。
素数で表される画像情報から物理アドレスへの変換を、
論理空間での画像情報を表す上記の7つのレジスタの値
が変更されたかどうかに関わらず、画像を処理する命令
を実行する毎に式(1)及び(2)のような演算を必ず
行なうことにより実現していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の方式では、論理空間での画像情報を表すレジスタが
変更されてないにも関わらず、画像を処理する命令を実
行する毎に、命令処理中で論理空間の座標値または画素
数で表される画像情報から物理アドレスへの変換のため
の演算を必ず行なってしまい、レジスタの内容が変更さ
れていないために変換処理を行なわなくていい場合でも
無駄な演算処理を行なってしまうという課題を有してい
た。上記の7つのレジスタのうち、いずれか一つが変更
された時に、変更されたレジスタに応じて、式(1)も
しくは式(2)の演算を行なう方式とすれば、レジスタ
が変更された時のみ変換処理が行なわれることとなる。
しかしながら、この方式の場合でも、例えば、SORG
とSWDの2つを変更すると式(1)の演算を2回行う
ことになるというように、レジスタを変更するたびに式
(1)あるいは式(2)の演算が発生することになり、
無駄な演算処理を行なうという課題の解決は行なわれて
いないこととなる。また、前の画像を処理する命令を実
行した時の、上記の7つのレジスタすべての値を保持し
て、新しい命令を実行する時に、保存していたレジスタ
の値と現在のレジスタの値を比較すれば、無駄な演算処
理は発生しないが、7つのレジスタの値を保持する機構
が必要となり、回路規模やメモリ規模が大きくなるとい
う新しい課題が発生する。本発明は上記従来技術の課題
を解決するもので、論理空間での画像情報を表すレジス
タを監視することにより、論理空間の座標値または画素
数で表される画像情報から物理アドレスへの変換を効率
良く行なう画像処理装置を提供することを目的とする。
来の方式では、論理空間での画像情報を表すレジスタが
変更されてないにも関わらず、画像を処理する命令を実
行する毎に、命令処理中で論理空間の座標値または画素
数で表される画像情報から物理アドレスへの変換のため
の演算を必ず行なってしまい、レジスタの内容が変更さ
れていないために変換処理を行なわなくていい場合でも
無駄な演算処理を行なってしまうという課題を有してい
た。上記の7つのレジスタのうち、いずれか一つが変更
された時に、変更されたレジスタに応じて、式(1)も
しくは式(2)の演算を行なう方式とすれば、レジスタ
が変更された時のみ変換処理が行なわれることとなる。
しかしながら、この方式の場合でも、例えば、SORG
とSWDの2つを変更すると式(1)の演算を2回行う
ことになるというように、レジスタを変更するたびに式
(1)あるいは式(2)の演算が発生することになり、
無駄な演算処理を行なうという課題の解決は行なわれて
いないこととなる。また、前の画像を処理する命令を実
行した時の、上記の7つのレジスタすべての値を保持し
て、新しい命令を実行する時に、保存していたレジスタ
の値と現在のレジスタの値を比較すれば、無駄な演算処
理は発生しないが、7つのレジスタの値を保持する機構
が必要となり、回路規模やメモリ規模が大きくなるとい
う新しい課題が発生する。本発明は上記従来技術の課題
を解決するもので、論理空間での画像情報を表すレジス
タを監視することにより、論理空間の座標値または画素
数で表される画像情報から物理アドレスへの変換を効率
良く行なう画像処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の画像処理装置は、2次元の画像を格納するメ
モリと、メモリ中の2次元の仮想的な空間を定義する第
1の画像情報と、前記2次元の仮想的な空間をメモリ中
に配置した時の開始メモリアドレスを示す第2の画像情
報と、画像処理の対象となる領域を前記2次元の仮想的
な空間内で定義する第3の画像情報と、あらかじめ前記
メモリに格納された画像をソース画像とし、前記メモリ
に書き込む画像をデスティネーション画像とし、前記ソ
ース画像及び前記デスティネーション画像それぞれに対
する前記第1の画像情報と前記第2の画像情報と前記第
3の画像情報とを記憶する記憶装置と、前記ソース画像
に関する前記記憶装置の内容が変更された場合に内容が
変更されたという情報を記憶するとともに変更されたこ
とを表す第1の信号を出力する第1の変更情報記憶装置
と、前記デスティネーション画像に関する前記記憶装置
の内容が変更された場合に内容が変更されたという情報
を記憶するとともに変更されたことを表す第3の信号を
出力する第2の変更情報記憶装置と、前記第1及び第2
の変更情報記憶装置が出力する前記第1及び第3の信号
によって割り込み処理を要求する第2の信号を出力する
割り込み発生装置と、画像処理装置に与えられる命令を
処理して画像処理装置全体の制御を行なうとともに前記
第2の信号によって割り込み処理を行なう制御装置と、
前記制御装置によって制御されて画像データの処理を行
なう画像データ処理装置を具備し、メモリからの画像の
読みだしあるいは書き込みを行なう処理が発生する命令
が画像処理装置に与えられた時に、ソース画像に対する
前記第1の画像情報あるいは前記第2の画像情報あるい
は前記第3の画像情報が変更されたという情報が前記第
1の変更情報記憶装置に記憶されている場合にのみ、前
記制御装置が割り込み処理によってソース画像に対する
前記第3の画像情報をメモリのアドレス情報に変換し、
デスティネーション画像に対する前記第1の画像情報あ
るいは前記第2の画像情報あるいは前記第3の画像情報
が変更されたという情報が前記第2の変更情報記憶装置
に記憶されている場合にのみ、前記制御装置が割り込み
処理によってデスティネーション画像に対する前記第3
の画像情報をメモリのアドレス情報に変換する構成とな
っている。
に本発明の画像処理装置は、2次元の画像を格納するメ
モリと、メモリ中の2次元の仮想的な空間を定義する第
1の画像情報と、前記2次元の仮想的な空間をメモリ中
に配置した時の開始メモリアドレスを示す第2の画像情
報と、画像処理の対象となる領域を前記2次元の仮想的
な空間内で定義する第3の画像情報と、あらかじめ前記
メモリに格納された画像をソース画像とし、前記メモリ
に書き込む画像をデスティネーション画像とし、前記ソ
ース画像及び前記デスティネーション画像それぞれに対
する前記第1の画像情報と前記第2の画像情報と前記第
3の画像情報とを記憶する記憶装置と、前記ソース画像
に関する前記記憶装置の内容が変更された場合に内容が
変更されたという情報を記憶するとともに変更されたこ
とを表す第1の信号を出力する第1の変更情報記憶装置
と、前記デスティネーション画像に関する前記記憶装置
の内容が変更された場合に内容が変更されたという情報
を記憶するとともに変更されたことを表す第3の信号を
出力する第2の変更情報記憶装置と、前記第1及び第2
の変更情報記憶装置が出力する前記第1及び第3の信号
によって割り込み処理を要求する第2の信号を出力する
割り込み発生装置と、画像処理装置に与えられる命令を
処理して画像処理装置全体の制御を行なうとともに前記
第2の信号によって割り込み処理を行なう制御装置と、
前記制御装置によって制御されて画像データの処理を行
なう画像データ処理装置を具備し、メモリからの画像の
読みだしあるいは書き込みを行なう処理が発生する命令
が画像処理装置に与えられた時に、ソース画像に対する
前記第1の画像情報あるいは前記第2の画像情報あるい
は前記第3の画像情報が変更されたという情報が前記第
1の変更情報記憶装置に記憶されている場合にのみ、前
記制御装置が割り込み処理によってソース画像に対する
前記第3の画像情報をメモリのアドレス情報に変換し、
デスティネーション画像に対する前記第1の画像情報あ
るいは前記第2の画像情報あるいは前記第3の画像情報
が変更されたという情報が前記第2の変更情報記憶装置
に記憶されている場合にのみ、前記制御装置が割り込み
処理によってデスティネーション画像に対する前記第3
の画像情報をメモリのアドレス情報に変換する構成とな
っている。
【0012】
【作用】本発明は上記構成によって、2次元の仮想的な
空間を定義する第1の画像情報と、2次元の仮想的な空
間をメモリ中に配置した時の開始メモリアドレスを示す
第2の画像情報と、画像処理の対象となる領域を2次元
の空間内で定義する第3の画像情報とを記憶する記憶装
置の内容が変更された場合に変更情報を割り込み情報と
して記憶し、仮想空間の座標値または画素数で表される
画像情報をメモリのアドレス情報へ変換する必要がある
命令が実行される時に、割り込みによって上記の変換を
行なうことにより、仮想的な空間の座標値で表されてい
るソース画像、またはデスティネーション画像に対する
第3の画像情報からメモリのアドレス情報への変換を必
要な時のみ行なうことができる。
空間を定義する第1の画像情報と、2次元の仮想的な空
間をメモリ中に配置した時の開始メモリアドレスを示す
第2の画像情報と、画像処理の対象となる領域を2次元
の空間内で定義する第3の画像情報とを記憶する記憶装
置の内容が変更された場合に変更情報を割り込み情報と
して記憶し、仮想空間の座標値または画素数で表される
画像情報をメモリのアドレス情報へ変換する必要がある
命令が実行される時に、割り込みによって上記の変換を
行なうことにより、仮想的な空間の座標値で表されてい
るソース画像、またはデスティネーション画像に対する
第3の画像情報からメモリのアドレス情報への変換を必
要な時のみ行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、従来の技術
の説明と同様に、図5に示したソース画面の画素Pをデ
スティネーション画面中の画素Qに転送する場合を例に
して、図面を参照しながら説明する。
の説明と同様に、図5に示したソース画面の画素Pをデ
スティネーション画面中の画素Qに転送する場合を例に
して、図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は本発明の実施例における画像処理装
置のブロック図である。図1において、101は、論理
空間での画像情報を表すレジスタが変更されたために、
座標値から物理アドレスへの変換をする演算を行なう必
要が生じた情報を記憶する変更情報記憶装置であり、変
更情報信号107を出力する。102は、変更情報記憶
装置101からの信号107に従って座標値から物理ア
ドレスへの変換処理を行なう割り込み処理を発生させる
ための割り込み信号108を生成する割り込み発生装置
である。103は、データバス109を介して外部から
与えられる命令を実行して画像を処理するための制御を
行なうと共に、割り込み発生装置102からの信号10
8によって割り込み処理を行なったり、変更情報記憶装
置101の制御信号113や割り込み発生装置102に
割り込み信号を出力することを許可する制御信号114
を出力したりする制御装置である。104は、メモリ1
06からデータバス112を介して画像データを読み込
み、内部で画像処理を行ない、その結果をデータバス1
12を介してメモリ106に書き込む処理を行なう画像
データ処理装置であり、制御装置103が出力する制御
信号110によって制御されている。また画像データ処
理装置104はその内部に、ADRP及びADRQの値
を保持するレジスタを保有する。105は、SORG、
SWD、SP、DORG、DWD、DP、pixの値を
保持するレジスタであり、制御装置103からデータバ
ス111を介してデータの入出力を行なう。106は画
像データを記憶するメモリであり、データバス112を
介して画像処理制御装置103とデータの入出力を行な
う。
置のブロック図である。図1において、101は、論理
空間での画像情報を表すレジスタが変更されたために、
座標値から物理アドレスへの変換をする演算を行なう必
要が生じた情報を記憶する変更情報記憶装置であり、変
更情報信号107を出力する。102は、変更情報記憶
装置101からの信号107に従って座標値から物理ア
ドレスへの変換処理を行なう割り込み処理を発生させる
ための割り込み信号108を生成する割り込み発生装置
である。103は、データバス109を介して外部から
与えられる命令を実行して画像を処理するための制御を
行なうと共に、割り込み発生装置102からの信号10
8によって割り込み処理を行なったり、変更情報記憶装
置101の制御信号113や割り込み発生装置102に
割り込み信号を出力することを許可する制御信号114
を出力したりする制御装置である。104は、メモリ1
06からデータバス112を介して画像データを読み込
み、内部で画像処理を行ない、その結果をデータバス1
12を介してメモリ106に書き込む処理を行なう画像
データ処理装置であり、制御装置103が出力する制御
信号110によって制御されている。また画像データ処
理装置104はその内部に、ADRP及びADRQの値
を保持するレジスタを保有する。105は、SORG、
SWD、SP、DORG、DWD、DP、pixの値を
保持するレジスタであり、制御装置103からデータバ
ス111を介してデータの入出力を行なう。106は画
像データを記憶するメモリであり、データバス112を
介して画像処理制御装置103とデータの入出力を行な
う。
【0015】次に図2を用いて、変更情報記憶装置10
1と割り込み発生装置102について詳しく説明する。
始めに変更情報記憶装置101について説明する。図2
において、201は論理和回路であり、SPが変更され
たことを表す信号113aと、SWDが変更されたこと
を表す信号113bと、SORGが変更されたことを表
す信号113cと、pixが変更されたことを表す信号
113gの論理和を出力する。202はRSフリップフ
ロップであり、論理和回路201の出力が1になった場
合に出力信号107aを1にし、リセット信号113h
が1になるまで、論理和回路201の出力が1になった
という情報を保持する。つまり、信号107aはSP、
SWD、SORG、pixのうちどれかが変更されたと
いう情報を表す。203は論理和回路であり、DPが変
更されたことを表す信号113dと、DWDが変更され
たことを表す信号113eと、DORGが変更されたこ
とを表す信号113fと、pixが変更されたことを表
す信号113gの論理和を出力する。204はRSフリ
ップフロップであり、論理和回路203の出力が1にな
った場合に出力信号107bを1にし、リセット信号1
13iが1になるまで、論理和回路203の出力が1に
なったという情報を保持する。つまり、信号107bは
DP、DWD、DORG、pixのうちどれかが変更さ
れたという情報を表す。次に割り込み発生装置102に
ついて説明する。205は論理和回路であり、変更情報
記憶装置101が出力した信号107aと信号107b
の論理和演算を行なう。206は論理積回路であり、論
理和回路205が出力した信号と割り込みを許可する信
号である信号114の論理積演算を行い、割り込み信号
108aを出力する。つまり、割り込み許可信号114
が1の時に、信号107aあるいは信号107bのどち
らかが1であれば割り込み信号108aは1となる。2
07はデコーダであり、信号107aあるいは信号10
7bが1の場合の割り込み時の割り込みアドレス108
bを発生する。デコーダ207は、内部に優先回路をも
っており信号107aと信号107bがどちらも1の場
合にどちらの割り込みを優先させるか、つまりどちらの
割り込みアドレスを出力するかを決定する回路を有して
いる。本実施例では以下、信号107aと信号107b
がどちらも1の場合には信号107aによる割り込みを
優先させることにする。なお、図2中の113a〜11
3iまでを図1においては113と表しており、図2中
の107a、107bを図1においては107と表して
おり、図2中の108a、108bを図1においては1
08と表している。
1と割り込み発生装置102について詳しく説明する。
始めに変更情報記憶装置101について説明する。図2
において、201は論理和回路であり、SPが変更され
たことを表す信号113aと、SWDが変更されたこと
を表す信号113bと、SORGが変更されたことを表
す信号113cと、pixが変更されたことを表す信号
113gの論理和を出力する。202はRSフリップフ
ロップであり、論理和回路201の出力が1になった場
合に出力信号107aを1にし、リセット信号113h
が1になるまで、論理和回路201の出力が1になった
という情報を保持する。つまり、信号107aはSP、
SWD、SORG、pixのうちどれかが変更されたと
いう情報を表す。203は論理和回路であり、DPが変
更されたことを表す信号113dと、DWDが変更され
たことを表す信号113eと、DORGが変更されたこ
とを表す信号113fと、pixが変更されたことを表
す信号113gの論理和を出力する。204はRSフリ
ップフロップであり、論理和回路203の出力が1にな
った場合に出力信号107bを1にし、リセット信号1
13iが1になるまで、論理和回路203の出力が1に
なったという情報を保持する。つまり、信号107bは
DP、DWD、DORG、pixのうちどれかが変更さ
れたという情報を表す。次に割り込み発生装置102に
ついて説明する。205は論理和回路であり、変更情報
記憶装置101が出力した信号107aと信号107b
の論理和演算を行なう。206は論理積回路であり、論
理和回路205が出力した信号と割り込みを許可する信
号である信号114の論理積演算を行い、割り込み信号
108aを出力する。つまり、割り込み許可信号114
が1の時に、信号107aあるいは信号107bのどち
らかが1であれば割り込み信号108aは1となる。2
07はデコーダであり、信号107aあるいは信号10
7bが1の場合の割り込み時の割り込みアドレス108
bを発生する。デコーダ207は、内部に優先回路をも
っており信号107aと信号107bがどちらも1の場
合にどちらの割り込みを優先させるか、つまりどちらの
割り込みアドレスを出力するかを決定する回路を有して
いる。本実施例では以下、信号107aと信号107b
がどちらも1の場合には信号107aによる割り込みを
優先させることにする。なお、図2中の113a〜11
3iまでを図1においては113と表しており、図2中
の107a、107bを図1においては107と表して
おり、図2中の108a、108bを図1においては1
08と表している。
【0016】以上のように構成された画像処理装置につ
いて、その動作を説明する。図3は、図6のソース画面
の画素Pをデスティネーション画面の画素Qに転送する
場合のプログラムの一例である。図3のプログラムにお
いて、”LD A,a”とはレジスタAにaという値を
入力することを表す命令であり、例えば命令1の”LD
SP,a”が実行されると、レジスタSPにaを入力
されることとなる。また、”TRAN”とはLD命令に
よって画像処理装置に設定された値にしたがって画像を
転送する命令であり、例えば命令8の”TRAN”が実
行されると、命令1から命令7までのLD命令によって
設定されたレジスタの値に従って、画素Pが画素Qに転
送されることとなる。以下、図3に示したプログラムを
実行する場合の本画像処理装置の動作を説明する。
いて、その動作を説明する。図3は、図6のソース画面
の画素Pをデスティネーション画面の画素Qに転送する
場合のプログラムの一例である。図3のプログラムにお
いて、”LD A,a”とはレジスタAにaという値を
入力することを表す命令であり、例えば命令1の”LD
SP,a”が実行されると、レジスタSPにaを入力
されることとなる。また、”TRAN”とはLD命令に
よって画像処理装置に設定された値にしたがって画像を
転送する命令であり、例えば命令8の”TRAN”が実
行されると、命令1から命令7までのLD命令によって
設定されたレジスタの値に従って、画素Pが画素Qに転
送されることとなる。以下、図3に示したプログラムを
実行する場合の本画像処理装置の動作を説明する。
【0017】1)命令1を実行することにより、レジス
タSPに値aを設定する。実際には、データバス109
を介して制御装置103にLD命令が入力され、制御装
置103ではLD命令を解釈して、レジスタ105中の
レジスタSPにaという値を設定することとなる。ま
た、この時、SPが変更されたという信号113aが1
となり、従来の技術で示した(1)式の演算を行なう必
要が生じたことを表す信号107aが1となる。
タSPに値aを設定する。実際には、データバス109
を介して制御装置103にLD命令が入力され、制御装
置103ではLD命令を解釈して、レジスタ105中の
レジスタSPにaという値を設定することとなる。ま
た、この時、SPが変更されたという信号113aが1
となり、従来の技術で示した(1)式の演算を行なう必
要が生じたことを表す信号107aが1となる。
【0018】2)命令2を実行することにより、命令1
の場合と同様にレジスタSWDに値bを設定する。この
時は、SWDが変更されたという信号107bが発生す
るが、信号107aは命令1の処理ですでに1となって
いるため、信号107aの状態は変更されない。
の場合と同様にレジスタSWDに値bを設定する。この
時は、SWDが変更されたという信号107bが発生す
るが、信号107aは命令1の処理ですでに1となって
いるため、信号107aの状態は変更されない。
【0019】3)命令3を実行することにより、命令1
の場合と同様にレジスタSORGに値cを設定する。こ
の時は、SORGが変更されたという信号113cが発
生するが、信号107aは命令1の処理ですでに1とな
っているため、信号107aの状態は変更されない。
の場合と同様にレジスタSORGに値cを設定する。こ
の時は、SORGが変更されたという信号113cが発
生するが、信号107aは命令1の処理ですでに1とな
っているため、信号107aの状態は変更されない。
【0020】4)命令4を実行することにより、命令1
の場合と同様にレジスタDPに値dを設定する。この
時、DPが変更されたという信号113dが発生し、従
来の技術で示した(2)式の演算を行なう必要が生じた
ことを表す信号107bが1となる。
の場合と同様にレジスタDPに値dを設定する。この
時、DPが変更されたという信号113dが発生し、従
来の技術で示した(2)式の演算を行なう必要が生じた
ことを表す信号107bが1となる。
【0021】5)命令5を実行することにより、命令1
の場合と同様にレジスタDWDに値eを設定する。この
時は、DWDが変更されたという信号113eが発生す
るが、信号107bは命令4の処理ですでに1となって
いるため、信号107bの状態は変更されない。
の場合と同様にレジスタDWDに値eを設定する。この
時は、DWDが変更されたという信号113eが発生す
るが、信号107bは命令4の処理ですでに1となって
いるため、信号107bの状態は変更されない。
【0022】6)命令6を実行することにより、命令1
の場合と同様にレジスタDORGに値fを設定する。こ
の時は、DORGが変更されたという信号113fが発
生するが、信号107bは命令4の処理ですでに1とな
っているため、信号107bの状態は変更されない。
の場合と同様にレジスタDORGに値fを設定する。こ
の時は、DORGが変更されたという信号113fが発
生するが、信号107bは命令4の処理ですでに1とな
っているため、信号107bの状態は変更されない。
【0023】7)命令7を実行することにより、レジス
タpixに値gを設定する。この時は、pixが変更さ
れたという信号113gが発生するが、信号107aは
命令1の処理で、信号107bは命令4の処理でそれぞ
れ1となっているため、信号107a、107bの状態
は変更されない。
タpixに値gを設定する。この時は、pixが変更さ
れたという信号113gが発生するが、信号107aは
命令1の処理で、信号107bは命令4の処理でそれぞ
れ1となっているため、信号107a、107bの状態
は変更されない。
【0024】8)命令8を実行することにより、転送命
令TRANが実行される。TRAN命令の最初で制御装
置103が割り込み許可信号114を1にすることによ
り、割り込み発生装置102では、始めに(1)式の演
算を行なうための割り込み信号108aと割り込みアド
レス108bが発生する。制御装置103では、信号1
08aと108bに基づいて(1)式の演算を行なって
座標値から物理アドレスへの変換を行なう割り込み処理
を行ない、得られたADRPの値を画像データ処理装置
104の中にあるレジスタに設定する。割り込み処理が
終了すると、制御装置103は、リセット信号113h
を発生して信号107aの値を0にする。次に再び割り
込み発生装置102で、(2)式の演算を行なうための
割り込み信号108aと割り込みアドレス108bが発
生する。制御装置103では、信号108aと108b
に基づいて(2)式の演算を行なって座標値から物理ア
ドレスへの変換を行なう割り込み処理を行ない、得られ
たADRQの値を画像データ処理装置104の中にある
レジスタに設定する。割り込み処理が終了すると、制御
装置103は、リセット信号113iを発生して信号1
07bの値を0にする。その後、割り込みは発生しない
ので、制御装置103で画像データ処理装置104を制
御することにより外部から与えられた転送命令TRAN
が実行される。
令TRANが実行される。TRAN命令の最初で制御装
置103が割り込み許可信号114を1にすることによ
り、割り込み発生装置102では、始めに(1)式の演
算を行なうための割り込み信号108aと割り込みアド
レス108bが発生する。制御装置103では、信号1
08aと108bに基づいて(1)式の演算を行なって
座標値から物理アドレスへの変換を行なう割り込み処理
を行ない、得られたADRPの値を画像データ処理装置
104の中にあるレジスタに設定する。割り込み処理が
終了すると、制御装置103は、リセット信号113h
を発生して信号107aの値を0にする。次に再び割り
込み発生装置102で、(2)式の演算を行なうための
割り込み信号108aと割り込みアドレス108bが発
生する。制御装置103では、信号108aと108b
に基づいて(2)式の演算を行なって座標値から物理ア
ドレスへの変換を行なう割り込み処理を行ない、得られ
たADRQの値を画像データ処理装置104の中にある
レジスタに設定する。割り込み処理が終了すると、制御
装置103は、リセット信号113iを発生して信号1
07bの値を0にする。その後、割り込みは発生しない
ので、制御装置103で画像データ処理装置104を制
御することにより外部から与えられた転送命令TRAN
が実行される。
【0025】以上のように本発明の構成では、論理空間
での画像情報を表すレジスタが変更されたかどうかの情
報を記憶し、その情報によって割り込みを発生させ、割
り込み処理によって座標値から物理アドレスへの変換の
ための演算を行なっている。このため、前の画像を処理
する命令を実行した時のすべてのレジスタの値を記憶す
る機構を必要としない。本発明の構成により、例えば、
図4に示したプログラム例のように、図3で示したプロ
グラムに”命令9:LD DP,h”、”命令10:T
RAN”の2つの命令を追加して、1度TRAN命令を
実行した後に、DPの値を変更して再びTRAN命令を
実行するような場合に、従来では2回めのTRANを実
行する際に、(1)式と(2)式の両方の演算を再び行
なう必要があったが、本方式では(2)式のみの演算を
実行することになるため、演算処理時間を短縮すること
が可能となる。また、図3に示したプログラムを実行す
る場合の本発明の動作について、1)命令1の動作から
8)命令8の動作までの説明からも明らかなように、図
3の命令1から命令7までを実行している時には、式
(1)および式(2)の演算は行なわれておらず、実際
にメモリ106へのアクセスが実行される命令8を実行
する時に、始めて割り込み処理によって、式(1)およ
び式(2)の演算が行なわれることとなる。つまり、本
発明の構成では、実際に物理アドレスへの変換を必要と
する命令を実行する時のみ、式(1)および式(2)の
必要な方の演算が行なわれることとなり、物理アドレス
への変換を効率良く行なうことができるのである。本発
明の実施例では、論理空間での画像情報として、ソース
画面の開始メモリアドレス(SORG)、ソース画面の
水平方向の画素数(SWD)、画素Pの座標値(SP、
或は(SPX、SPY))、デスティネーション画面の
開始メモリアドレス(DORG)、デスティネーション
画面の水平方向の画素数(DWD)、画素Qの座標値
(DP、或は(DPX、DPY))、1画素を構成する
ビット長(pix)を示した。これらの値は、論理空間
を定義する画像情報と画像処理の対象となる領域を定義
する画像情報の2つに分類することができる。論理空間
を定義する画像情報とは即ち、SORG、SWD、DO
RG、DWD、pixであり、画像処理の対象となる領
域を定義する画像情報とは即ち、SP及びDPである。
式(1)及び式(2)から分かるように、論理空間を定
義する画像情報は、画像処理の対象となる領域を定義す
る画像情報をメモリのアドレス情報に変換する時の、変
換方法を決定するパラメータとなる。さらに、論理空間
を定義する画像情報は、2つに分類される。つまり、論
理空間の大きさを定義するための情報である、SWD、
DWD、pixと、論理空間をメモリアドレスに変換す
るための情報である、SORG、DORGである。例え
ば、画像処理の対象となる領域を定義する画像情報であ
るSPが変更されていない場合でも、論理空間を定義す
るSWDもしくはpixが変更されていれば、当然式
(1)の演算を行なって、メモリアドレスへの変換を行
なわなければならない。さらに、SPのみならず、論理
空間を定義するSWD、pixのいずれが変更されてい
ない場合でも、SORGが変更されていれば、やはり式
(1)の演算を行なって、メモリアドレスへの変換を行
なわなければならないのである。つまり、本発明は、画
像処理の対象となる領域が変更された場合のみならず、
論理空間からメモリのアドレス情報の変換方法が変更さ
れた場合でも、画像処理の対象となる領域を定義する画
像情報からメモリのアドレス情報への変換処理を、必要
な時のみ行なうことができ、アドレス変換を効率良く実
現することができる。
での画像情報を表すレジスタが変更されたかどうかの情
報を記憶し、その情報によって割り込みを発生させ、割
り込み処理によって座標値から物理アドレスへの変換の
ための演算を行なっている。このため、前の画像を処理
する命令を実行した時のすべてのレジスタの値を記憶す
る機構を必要としない。本発明の構成により、例えば、
図4に示したプログラム例のように、図3で示したプロ
グラムに”命令9:LD DP,h”、”命令10:T
RAN”の2つの命令を追加して、1度TRAN命令を
実行した後に、DPの値を変更して再びTRAN命令を
実行するような場合に、従来では2回めのTRANを実
行する際に、(1)式と(2)式の両方の演算を再び行
なう必要があったが、本方式では(2)式のみの演算を
実行することになるため、演算処理時間を短縮すること
が可能となる。また、図3に示したプログラムを実行す
る場合の本発明の動作について、1)命令1の動作から
8)命令8の動作までの説明からも明らかなように、図
3の命令1から命令7までを実行している時には、式
(1)および式(2)の演算は行なわれておらず、実際
にメモリ106へのアクセスが実行される命令8を実行
する時に、始めて割り込み処理によって、式(1)およ
び式(2)の演算が行なわれることとなる。つまり、本
発明の構成では、実際に物理アドレスへの変換を必要と
する命令を実行する時のみ、式(1)および式(2)の
必要な方の演算が行なわれることとなり、物理アドレス
への変換を効率良く行なうことができるのである。本発
明の実施例では、論理空間での画像情報として、ソース
画面の開始メモリアドレス(SORG)、ソース画面の
水平方向の画素数(SWD)、画素Pの座標値(SP、
或は(SPX、SPY))、デスティネーション画面の
開始メモリアドレス(DORG)、デスティネーション
画面の水平方向の画素数(DWD)、画素Qの座標値
(DP、或は(DPX、DPY))、1画素を構成する
ビット長(pix)を示した。これらの値は、論理空間
を定義する画像情報と画像処理の対象となる領域を定義
する画像情報の2つに分類することができる。論理空間
を定義する画像情報とは即ち、SORG、SWD、DO
RG、DWD、pixであり、画像処理の対象となる領
域を定義する画像情報とは即ち、SP及びDPである。
式(1)及び式(2)から分かるように、論理空間を定
義する画像情報は、画像処理の対象となる領域を定義す
る画像情報をメモリのアドレス情報に変換する時の、変
換方法を決定するパラメータとなる。さらに、論理空間
を定義する画像情報は、2つに分類される。つまり、論
理空間の大きさを定義するための情報である、SWD、
DWD、pixと、論理空間をメモリアドレスに変換す
るための情報である、SORG、DORGである。例え
ば、画像処理の対象となる領域を定義する画像情報であ
るSPが変更されていない場合でも、論理空間を定義す
るSWDもしくはpixが変更されていれば、当然式
(1)の演算を行なって、メモリアドレスへの変換を行
なわなければならない。さらに、SPのみならず、論理
空間を定義するSWD、pixのいずれが変更されてい
ない場合でも、SORGが変更されていれば、やはり式
(1)の演算を行なって、メモリアドレスへの変換を行
なわなければならないのである。つまり、本発明は、画
像処理の対象となる領域が変更された場合のみならず、
論理空間からメモリのアドレス情報の変換方法が変更さ
れた場合でも、画像処理の対象となる領域を定義する画
像情報からメモリのアドレス情報への変換処理を、必要
な時のみ行なうことができ、アドレス変換を効率良く実
現することができる。
【0026】本実施例では、割り込み処理によって座標
値から物理アドレスへの変換を行なっているが、これは
転送命令TRANの最初に図2の107aの値と107
bの値をプログラムで判断させることにより、座標値か
ら物理アドレスへの変換を行なう必要がある場合にその
処理をさせる構成にしても、同様の効果が得られる。
値から物理アドレスへの変換を行なっているが、これは
転送命令TRANの最初に図2の107aの値と107
bの値をプログラムで判断させることにより、座標値か
ら物理アドレスへの変換を行なう必要がある場合にその
処理をさせる構成にしても、同様の効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、2次元の画像を
格納するメモリと、メモリ中の2次元の仮想的な空間を
定義する第1の画像情報と、前記2次元の仮想的な空間
をメモリ中に配置した時の開始メモリアドレスを示す第
2の画像情報と、画像処理の対象となる領域を前記2次
元の仮想的な空間内で定義する第3の画像情報と、あら
かじめ前記メモリに格納された画像をソース画像とし、
前記メモリに書き込む画像をデスティネーション画像と
し、前記ソース画像及び前記デスティネーション画像そ
れぞれに対する前記第1の画像情報と前記第2の画像情
報と前記第3の画像情報とを記憶する記憶装置と、前記
ソース画像に関する前記記憶装置の内容が変更された場
合に内容が変更されたという情報を記憶するとともに変
更されたことを表す第1の信号を出力する第1の変更情
報記憶装置と、前記デスティネーション画像に関する前
記記憶装置の内容が変更された場合に内容が変更された
という情報を記憶するとともに変更されたことを表す第
3の信号を出力する第2の変更情報記憶装置と、前記第
1及び第2の変更情報記憶装置が出力する前記第1及び
第3の信号によって割り込み処理を要求する第2の信号
を出力する割り込み発生装置と、画像処理装置に与えら
れる命令を処理して画像処理装置全体の制御を行なうと
ともに前記第2の信号によって割り込み処理を行なう制
御装置と、前記制御装置によって制御されて画像データ
の処理を行なう画像データ処理装置を具備し、メモリか
らの画像の読みだしあるいは書き込みを行なう処理が発
生する命令が画像処理装置に与えられた時に、ソース画
像に対する前記第1の画像情報あるいは前記第2の画像
情報あるいは前記第3の画像情報が変更されたという情
報が前記第1の変更情報記憶装置に記憶されている場合
にのみ、前記制御装置が割り込み処理によってソース画
像に対する前記第3の画像情報をメモリのアドレス情報
に変換し、デスティネーション画像に対する前記第1の
画像情報あるいは前記第2の画像情報あるいは前記第3
の画像情報が変更されたという情報が前記第2の変更情
報記憶装置に記憶されている場合にのみ、前記制御装置
が割り込み処理によってデスティネーション画像に対す
る前記第3の画像情報をメモリのアドレス情報に変換す
ることにより、前の画像を処理する命令を実行した時の
すべてのレジスタの値を記憶する機構を必要とせずに、
ソース画像及びデスティネーション画像それぞれに対し
て、論理空間からメモリのアドレス情報への変換を必要
な時にのみ行なうことができるとともに、画像処理の対
象となる領域を定義する第3の画像情報が変更された場
合のみならず、第3の画像情報が変更されていなくて
も、第1の画像情報あるいは第2の画像情報が変更され
ることによって、仮想空間からメモリのアドレス情報に
変換するための変換方法が変更された場合でも、論理空
間からメモリのアドレス情報への変換を、、ソース画像
及びデスティネーション画像それぞれに対して、前記と
同様に必要な時にのみ行なうことができる優れた画像処
理装置を実現するものである。
格納するメモリと、メモリ中の2次元の仮想的な空間を
定義する第1の画像情報と、前記2次元の仮想的な空間
をメモリ中に配置した時の開始メモリアドレスを示す第
2の画像情報と、画像処理の対象となる領域を前記2次
元の仮想的な空間内で定義する第3の画像情報と、あら
かじめ前記メモリに格納された画像をソース画像とし、
前記メモリに書き込む画像をデスティネーション画像と
し、前記ソース画像及び前記デスティネーション画像そ
れぞれに対する前記第1の画像情報と前記第2の画像情
報と前記第3の画像情報とを記憶する記憶装置と、前記
ソース画像に関する前記記憶装置の内容が変更された場
合に内容が変更されたという情報を記憶するとともに変
更されたことを表す第1の信号を出力する第1の変更情
報記憶装置と、前記デスティネーション画像に関する前
記記憶装置の内容が変更された場合に内容が変更された
という情報を記憶するとともに変更されたことを表す第
3の信号を出力する第2の変更情報記憶装置と、前記第
1及び第2の変更情報記憶装置が出力する前記第1及び
第3の信号によって割り込み処理を要求する第2の信号
を出力する割り込み発生装置と、画像処理装置に与えら
れる命令を処理して画像処理装置全体の制御を行なうと
ともに前記第2の信号によって割り込み処理を行なう制
御装置と、前記制御装置によって制御されて画像データ
の処理を行なう画像データ処理装置を具備し、メモリか
らの画像の読みだしあるいは書き込みを行なう処理が発
生する命令が画像処理装置に与えられた時に、ソース画
像に対する前記第1の画像情報あるいは前記第2の画像
情報あるいは前記第3の画像情報が変更されたという情
報が前記第1の変更情報記憶装置に記憶されている場合
にのみ、前記制御装置が割り込み処理によってソース画
像に対する前記第3の画像情報をメモリのアドレス情報
に変換し、デスティネーション画像に対する前記第1の
画像情報あるいは前記第2の画像情報あるいは前記第3
の画像情報が変更されたという情報が前記第2の変更情
報記憶装置に記憶されている場合にのみ、前記制御装置
が割り込み処理によってデスティネーション画像に対す
る前記第3の画像情報をメモリのアドレス情報に変換す
ることにより、前の画像を処理する命令を実行した時の
すべてのレジスタの値を記憶する機構を必要とせずに、
ソース画像及びデスティネーション画像それぞれに対し
て、論理空間からメモリのアドレス情報への変換を必要
な時にのみ行なうことができるとともに、画像処理の対
象となる領域を定義する第3の画像情報が変更された場
合のみならず、第3の画像情報が変更されていなくて
も、第1の画像情報あるいは第2の画像情報が変更され
ることによって、仮想空間からメモリのアドレス情報に
変換するための変換方法が変更された場合でも、論理空
間からメモリのアドレス情報への変換を、、ソース画像
及びデスティネーション画像それぞれに対して、前記と
同様に必要な時にのみ行なうことができる優れた画像処
理装置を実現するものである。
【図1】本発明の一実施例における画像処理装置のブロ
ック構成図
ック構成図
【図2】本発明の図1の変更情報記憶装置101と割り
込み発生装置102の詳細図
込み発生装置102の詳細図
【図3】本発明の一実施例におけるプログラム図
【図4】本発明の一実施例におけるプログラム図
【図5】本発明の実施例及び従来の座標値から物理アド
レスへの変換を示す概念図
レスへの変換を示す概念図
【図6】従来の画像処理装置のブロック構成図
101 変更情報記憶装置 102 割り込み発生装置 103 制御装置 104 画像データ処理装置 105 レジスタ 106 メモリ 107 変更情報信号 108 割り込み信号 109 データバス 110 制御信号 111 データバス 112 データバス 113 制御信号 114 制御信号 201 論理和回路 202 RSフリップフロップ 203 論理和回路 204 RSフリップフロップ 205 論理和回路 206 論理積回路 207 デコーダ 501 制御装置 502 画像データ処理装置 503 レジスタ 504 メモリ 505 データバス 506 制御信号 507 データバス 508 データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上杉 明夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 高山 哲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小野寺 千香 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−157247(JP,A) 特開 昭63−255731(JP,A) 特開 昭63−226779(JP,A) 特開 昭61−216072(JP,A) 特開 平2−232759(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 2次元の画像を格納するメモリと、メモ
リ中の2次元の仮想的な空間を定義する第1の画像情報
と、前記2次元の仮想的な空間をメモリ中に配置した時
の開始メモリアドレスを示す第2の画像情報と、画像処
理の対象となる領域を前記2次元の仮想的な空間内で定
義する第3の画像情報と、あらかじめ前記メモリに格納
された画像をソース画像とし、前記メモリに書き込む画
像をデスティネーション画像とし、前記ソース画像及び
前記デスティネーション画像それぞれに対する前記第1
の画像情報と前記第2の画像情報と前記第3の画像情報
とを記憶する記憶装置と、前記ソース画像に関する前記
記憶装置の内容が変更された場合に内容が変更されたと
いう情報を記憶するとともに変更されたことを表す第1
の信号を出力する第1の変更情報記憶装置と、前記デス
ティネーション画像に関する前記記憶装置の内容が変更
された場合に内容が変更されたという情報を記憶すると
ともに変更されたことを表す第3の信号を出力する第2
の変更情報記憶装置と、前記第1及び第2の変更情報記
憶装置が出力する前記第1及び第3の信号によって割り
込み処理を要求する第2の信号を出力する割り込み発生
装置と、画像処理装置に与えられる命令を処理して画像
処理装置全体の制御を行なうとともに前記第2の信号に
よって割り込み処理を行なう制御装置と、前記制御装置
によって制御されて画像データの処理を行なう画像デー
タ処理装置を具備し、メモリからの画像の読みだしある
いは書き込みを行なう処理が発生する命令が画像処理装
置に与えられた時に、ソース画像に対する前記第1の画
像情報あるいは前記第2の画像情報あるいは前記第3の
画像情報が変更されたという情報が前記第1の変更情報
記憶装置に記憶されている場合にのみ、前記制御装置が
割り込み処理によってソース画像に対する前記第3の画
像情報をメモリのアドレス情報に変換し、デスティネー
ション画像に対する前記第1の画像情報あるいは前記第
2の画像情報あるいは前記第3の画像情報が変更された
という情報が前記第2の変更情報記憶装置に記憶されて
いる場合にのみ、前記制御装置が割り込み処理によって
デスティネーション画像に対する前記第3の画像情報を
メモリのアドレス情報に変換することを特徴とする画像
処理装置。 - 【請求項2】 2次元の画像を格納するメモリと、メモ
リ中の2次元の仮想的 な空間を定義する第1の画像情報
と前記2次元の仮想的な空間をメモリ中に配置した時の
開始メモリアドレスを示す第2の画像情報と画像処理の
対象となる領域を前記2次元の仮想的な空間内で定義す
る第3の画像情報とを記憶する記憶装置と、前記記憶装
置の内容が変更された場合に内容が変更されたという情
報を記憶するとともに変更されたことを表す信号を出力
する変更情報記憶装置と、画像データの処理を行なう画
像データ処理装置と、命令を処理して全体の制御を行な
うとともに、メモリからの画像の読みだしあるいは書き
込みを行なう処理が発生する命令が画像処理装置に与え
られた時に、ソース画像に対する前記第1の画像情報あ
るいは前記第2の画像情報あるいは前記第3の画像情報
が変更されたという情報が前記第1の変更情報記憶装置
に記憶されている場合にのみ、前記制御装置が割り込み
処理によってソース画像に対する前記第3の画像情報を
メモリのアドレス情報に変換し、デスティネーション画
像に対する前記第1の画像情報あるいは前記第2の画像
情報あるいは前記第3の画像情報が変更されたという情
報が前記第2の変更情報記憶装置に記憶されている場合
にのみ、前記制御装置が割り込み処理によってデスティ
ネーション画像に対する前記第3の画像情報をメモリの
アドレス情報に変換する制御装置を備えたことを特徴と
する画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17646192A JP3193929B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17646192A JP3193929B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 画像処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652042A JPH0652042A (ja) | 1994-02-25 |
JP3193929B2 true JP3193929B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=16014104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17646192A Expired - Fee Related JP3193929B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3193929B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63157247A (ja) * | 1986-12-22 | 1988-06-30 | Sord Comput Corp | Cpuモジユ−ル |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP17646192A patent/JP3193929B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0652042A (ja) | 1994-02-25 |
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