JPH10243217A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JPH10243217A
JPH10243217A JP4665197A JP4665197A JPH10243217A JP H10243217 A JPH10243217 A JP H10243217A JP 4665197 A JP4665197 A JP 4665197A JP 4665197 A JP4665197 A JP 4665197A JP H10243217 A JPH10243217 A JP H10243217A
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function
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JP4665197A
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Megumi Yoshimura
めぐみ 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像全体の大きを変えずに対象画像を縮小/拡
大する。 【解決手段】画像をやせさせる変換テーブルを作成する
際、y=x^Γ(0≦x≦1)なるガンマ変換に従っ
て、変換テーブルを作成する(S902,S905)。
この変換テーブルは、幅Wの画像において、位置W/2
を中心としてやせさせ、周辺部において太らせるもので
ある。これにしたがって変換された画像は、元画像に対
して全体の大きさは変わらず、中央付近がやせた画像と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法及び
装置に関し、特に、画像をやせさせる、あるいは太らせ
るといった変倍処理を施す画像処理方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像または白黒多値画像ま
たは白黒2値画像といったドットイメージに対して、そ
の画像を例えば横方向について縮める(やせて見えるよ
うにする)ためには、規則的に画素列を間引くといった
処理を行い、画像全体の横幅を狭くしていた。このた
め、縮める対象画像のみならず、画像全体の大きさを変
形しなければならなかった。太らせる場合にも画像全体
について規則的に画素列を補間しており、画像全体の大
きさを変形しなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記従来
の方法では、例えば人物写真をデジタル化したドットイ
メージをやせて見えるように画像処理したい場合に、画
像全体の大きさが変わってしまう。そのため、そのドッ
トイメージを貼り付ける元の文書があったような場合に
は、その文書のレイアウトが変わってしまうなどの問題
があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、画像全体の大きさを変えずに、対象画像を
変倍する画像処理方法および装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像処理方法はつぎのような構成からな
る。すなわち、所定の関数と変換しようとする画像の大
きさとに従って、変換前の画像の画素位置と、変換前の
画像と同一の大きさを有する変換後の画像の画素位置と
の関係を示す変換テーブルを作成する作成工程と、前記
変換テーブルに従って、前記変換しようとする画像の画
素を再配置する変換工程とを備える。
【0006】あるいは、本発明の画像処理装置は次のよ
うな構成からなる、すなわち、所定の関数を記憶する記
憶手段と、前記関数と変換しようとする画像の大きさと
に従って、変換前の画像の画素位置と、変換前の画像と
同一の大きさを有する変換後の画像の画素位置との関係
を示す変換テーブルを作成する作成手段と、前記変換テ
ーブルに従って、前記変換しようとする画像の画素を再
配置する変換手段とを備える。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本実施形態
のデータ処理装置を説明する。 <データ処理装置の構成>図1は、本発明の一実施例に
係るデータ処理装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0008】このデータ処理装置は、CPU(中央処理
装置)1、ROM(リードオンリメモリ)2、RAM
(ランダムアクセスメモリ)3、キーボード4、マウス
5、表示器6、および外部記憶装置7により構成され、
これら各構成要素はバスライン8により互いに接続され
ている。なお、システム構成によっては、後述するシス
テムプログラムや画像加工処理プログラムなどは、RO
M2のかわりにハードディスクなどのような外部記憶装
置に格納されていてもよい。
【0009】CPU1は、例えばマイクロプロセッサで
あり、ROMあるいはRAMに格納されたプログラムを
実行して本データ処理装置各部の動作を制御する。RO
M2は、オペレーティングシステムなどのシステムプロ
グラム2aや、後述の処理を行う画像加工処理プログラ
ム2b1や、その他の画像データを作成したり、あるい
は画像加工処理の各種処理を指示したりする画像アプリ
ケーションプログラム2bを格納する。
【0010】RAM3は、加工する元になる画像を格納
するための画像データ領域3a1や、加工途中にワーク
として使用したり、加工後の画像を格納したりするため
のワーク画像データ領域3a2や、画像加工処理プログ
ラム2b1による画像加工処理で必要となる桁変換テー
ブル3bや、およびその他の管理・ワーク領域3f等に
より構成されている。
【0011】なお、ROM2上のプログラムについて
は、それが実行形式で格納されているのであればそのま
ま実行しても構わないが、本実施の形態では、それらは
ROM2にファイルとして格納されており、一旦RAM
3に読み込んでから実行するものとする。
【0012】画像データ3a1は、加工を行なう元にな
るカラーや白黒の多値あるいは2値のドットイメージデ
ータである。外部記憶装置7から画像データを読み込む
とここに格納される。何らかの加工を行なう場合には、
この元画像データを元に加工を行ない、加工結果の画像
データはワーク画像領域3a2に格納される。
【0013】画像をやせて見せるようにするためには、
元の画像に対して、やせさせる部分の画素を間引かなけ
ればならない。また、画像の大きさを変えずにある部分
の画素を間引くことにより、他の部分では画素を補間し
なければならない部分も発生する。本実施の形態では、
やせて見えるように加工する(以下、「やせさせる加
工」と呼ぶ)ために、間引いたり補間したりする操作
を、各行について桁方向(水平方向)に行う。この桁方
向に対して画素を間引いたり補間したりする処理におい
て必要となるのが桁変換テーブル3bである。この内容
は後述する。
【0014】その他の各種情報やデータを管理したり、
ワークとして使用したりするための領域がその他の管理
・ワーク領域3fである。
【0015】キーボード4は、ユーザが文字・数字・記
号等のデータの入力、及びCPU1に対する各種指示を
行なうためのものである。マウス5は、表示器6上に表
示されている各種情報を指示することにより、CPU1
に対して各種指示を行なう。マウスの代わりにトラック
ボール、ペン、またはタッチパネル等の方式でも良い。
表示器6は、LCD等により構成され、CPU1の制御
により、画像データ領域3a1やワーク画像データ領域
3a2に格納された画像データなどの各種データを表示
する。外部記憶装置7は、例えばフロッピーディスク等
のメディアからなり、該外部記憶装置7からCPU1の
制御により読み出された各種データは、バスライン8を
介してRAM3上で展開される。 <画像処理手順>以上の構成からなるデータ処理装置の
動作を、図8のフローチャートと図2〜4の各種データ
・テーブル構成、処理概要の例を参照して説明する。図
8に示すフローチャートは、本データ処理装置による画
像加工処理の全体の流れを示している。図2は、やせさ
せる加工を行なう場合に、元の画像のどの桁を加工結果
となる画像のどの桁に対応づければ良いかを計算する過
程をグラフで表したものである。本実施形態では、その
対応付けにガンマ変換を用いている。図3は、図2で示
したような計算結果を表記した桁変換テーブルの例であ
る。図4は、実際の画像に対してやせさせる加工を施し
た例を示す図である。
【0016】以下、図8のフローチャートと図2〜4を
用いて処理の流れを説明する。
【0017】まず、画像アプリケーションが起動される
と、ROM2から画像アプリプログラム2bや画像加工
処理プログラム2b1が必要に応じて読み出される。た
だし、画像加工処理プログラム2b1は、画像アプリケ
ーションから画像加工処理が起動された時に読み出され
るようにすれば、無駄な領域を使わないで済む。画像の
加工に必要となる各種情報や領域は、RAM3上に確保
される。画像を外部記憶装置7などから呼び出すために
必要となる画像データ領域3a1や、画像の加工処理で
必要となるワーク画像データ領域3a2、桁変換テーブ
ル3b用の領域などは、画像加工処理プログラムの起動
時に確保しても良いが、それぞれが必要となった時点で
確保するようにすれば、やはり無駄な領域を使わないた
め、他にメモリ領域を使用する処理を行なう際などに効
果的である。
【0018】桁変換テーブル3bは、元の画像データ3
a1の桁数(ドットイメージ1行中の画素数)分だけの
要素数を必要とする。本実施形態では、元画像の桁数分
の配列を、画像を呼び出した時点であらかじめ確保して
おくか、必要となった時に確保する。または本処理系で
扱うことのできる最大の桁数分の配列をアプリケーショ
ン起動時などにあらかじめ確保したり、プログラム内に
その領域を確保しておいてもよい。その他の管理・ワー
ク領域3fも、アプリケーション起動時にあらかじめ確
保するか、必要となった時に確保しても良い。
【0019】こうして起動された画像アプリケーション
で加工したい画像を呼び出し、画像をやせさせる画像加
工処理が画像アプリケーションから指示されると、図8
のフローチャート1のステップS1以降の処理に入る。
この時、画像データ領域3a1には、呼び出された画像
データが格納されている。ただし、復元用などの目的で
に呼び出した画像を残しておく場合には、その他の管理
・ワーク領域3f上などにその画像を複写しておくなど
の処理を行なっておく。
【0020】ステップS2では、これから加工処理を行
なうために必要となる情報やテーブルなどの初期化など
を行なう初期処理を行なう。本実施例では、桁変換テー
ブル3bがまだ確保されていない場合には、画像の桁数
に合わせて桁変換テーブル用の領域を確保したり、加工
結果を格納したりするためのワーク画像領域3a2を確
保したりする。
【0021】(桁変換テーブルの作成)ステップS3で
は、変換するドットイメージデータにあわせて桁変換テ
ーブル3bを作成する。桁変換テーブルは所定の変換手
順にしたがって作成される、変換前後の画素位置を対応
付けたテーブルであ。図2は本実施形態における桁変換
を示すグラフであり、図3は図2に従って作成された桁
変換テーブルである。
【0022】桁変換テーブルの作成には、本実施形態で
はガンマ変換を用いている。変換テーブルの作成は、最
左桁(図2では桁x=0で表す)から中央桁(図2では
桁x=w/2で表す)までと、中央桁から最右桁(図2
では桁x=wで表す)までとで分けて処理を行なう。ガ
ンマ変換とは、y=x^Γ(a^bはaのb乗を表す),
0≦x≦1という式を満たすもので、Γ>1の場合は
図2のグラフのx=0からx=w/2のような軌跡を描
き、Γ<1の場合は図2のグラフのx=w/2からx=
wのような軌跡を描く。
【0023】ドットイメージ中のある位置の画素を別の
ある位置に複写することによって画像を変換する場合
は、加工後の全ての画素について「変換後の注目画素は
元の画像ではどの画素に当たるものか」が分かれば良
い。また、すべての行について同様に桁位置を変換する
のであれば、変換前後の画素の位置は桁についてだけわ
かれば十分である。そこで変換後の画素位置を基準にし
て桁変換テーブルを作成する。すなわち、本実施形態で
は、ガンマ変換y=x^Γにおいて、yを元画像におけ
る画素の桁位置、xを変換後の画像の画素の桁位置と考
え、桁位置xを行の端から他方の端まで変化させ、対応
する桁位置yを求めてそれを桁変換テーブルとする。得
られる値yは桁位置であり整数で表わされるので、得ら
れた値に最も近い整数が求める元画像の桁位置となる。
【0024】そのために、まず変換後の画像の桁位置x
=0からx=w/2までガンマ変換を行なう。この時の
パラメータΓは、Γ>1の値をとる。Γの値が1に近い
ほどグラフのカーブが小さくなる。Γをこのような値に
とったガンマ変換を用いることで、画像の内側(w/2
に近い)ほど間引かれる画素が多く、外側であるほど補
間される画素が多くなる。このガンマ変換に従って作成
された図3の桁変換テーブルを用いた図4の元画像と変
換後の画像の例を見れば、そうなっていることは明らか
である。このようなガンマ変換による処理により、桁変
換テーブル3bのx=0からx=w/2までが作成され
る。
【0025】桁変換テーブルの桁位置x=w/2からx
=wまでは、x=0からx=w/2までとは逆のカーブ
を描くように、Γ<1としてガンマ変換を行う。しか
し、べき乗の計算は計算量が多いので、x=0からx=
w/2までの桁変換テーブルを使って、桁変換テーブル
の桁位置x=w/2からx=wまでの桁変換テーブルを
作成することもできる。この場合には、変換後の画像の
画素の桁位置(w/2+i)に対応する元画像の画素の
桁位置は“w/2+(w/2−(変換後の画素の桁位置
(w/2−i)に対応する元画像の画素の桁位
置)))”のようにして求める。これは、変換後の画像
の画素の桁位置(w/2+i)をxとおけば、“w−
(変換後の画素の桁位置(w−x)に対応する元画像の
画素の桁位置)”と言い換えられる。この場合は、間引
かれたり補間したりする画素が画像の行方向についての
中心位置w/2を中心にして左右鏡像になる。左右鏡像
にせず、桁位置w/2からwまでについても固有の変換
を行う場合は、x=w/2を越える位置の画素について
もガンマ変換を行なうなどして桁変換テーブルを作成す
る。
【0026】この作成に当っては、ガンマ変換などに代
表される図2のような変換は、プログラムとして予め設
定されていても良いし、テーブル形式でROMあるいは
RAMに格納されていてもよい。また、図3は作成され
た変換テーブルの例であるが、桁変換テーブル3bとし
て格納されるのは、下半分の「元画像のx座標」の部分
だけで十分である。
【0027】図9及び図10は、上述の説明に沿って、
図8のステップS3の詳細を示すフローチャートであ
る。xは変換後の画素の桁位置を示し、yxは変換後の
桁位置xに対応する元画像の画素の桁位置を示す。ま
た、関数round(x)は、xの小数部を丸める関数であ
る。図9は画像の端部から中央部までについては、Γ1
>1となるガンマ関数で、中央部からもう一方の端部ま
でについては、Γ2<1となるガンマ関数で、桁変換テ
ーブルを作成する手順を示している。
【0028】また図10は、画像の端部から中央部まで
については、Γ1>1となるガンマ関数で、中央部から
もう一方の端部までについては、それまでに得られたテ
ーブルの内容を用いて、左右対象となるように桁変換テ
ーブルを作成する手順を示している。
【0029】(画像の変換)このようにしてステップS
3で桁変換テーブル3bを作成すると、次にステップS
4では、ステップS3で作成された桁変換テーブル3b
に従って、元画像3a1を変換し、ワーク画像データ領
域3a2に描き込むことによって最終的な変換画像を作
成する。本実施形態における「やせさせる加工」では、
行方向だけ桁変換テーブル3bに従って変換するので、
列方向には変換はない。したがって、全ての行につい
て、それらに含まれる桁数分だけ次の処理を行なう。以
下、元画像のある各行において、桁位置iを0からwま
でループさせるものとして変換処理を説明する。
【0030】まず桁変換テーブル3bを参照し、変換後
の桁位置iに対する桁変換テーブルのエントリを求め
る。その値をTiとする。元の画像における桁位置Tiの
画素の値が、変換後の画像における同じ行の桁位置iの
画素の値となる。図3の桁変換テーブルの例で、i=3
の場合を例にすると、変換後の桁位置i=3に対する変
換テーブルのエントリは1である。したがって、変換後
の画像の注目行における桁位置i=3の画素として、元
画像の同じ行における桁位置1の画素の値を複写する。
【0031】図11は、図8のステップS4の詳細を上
記説明に沿って示したフローチャートである。同図にお
いて、変数lは注目行の番号、変数iは注目桁の番号、
Tiは桁位置iに対応する桁変換テーブルのエントリを
それぞれ示している。図11の手順により、変換後の画
像データを、桁変換テーブルに従って作成することがで
きる。
【0032】以上のようにして、注目行の全ての桁の画
素について、桁変換テーブル3cを参照しながら、元の
画像の対応する桁の画素の値をワーク画像3a2に複写
する。その処理を全ての行に対して行なうことにより、
最終的にワーク画像領域3a2に、やせさせる加工を行
なった画像が作成される。全ての画素について処理が終
了すると、本加工処理は終了である(ステップS5)。
【0033】以上の手順により、本実施形態のデータ処
理装置は、元画像の中央部付近をやせさせ、端部付近を
太らせることにより、画面中央部付近をやせさせつつ、
画像全体の大きを変えることはない。このため、変換さ
れる画像の外部へは影響を及ぼすことはない。例えば文
書に張り付けられた画像に対して、それをやせさせる加
工を施しても、その画像を含む文書全体のレイアウトを
変える必要はない。 [第2の実施の形態]本実施形態では「やせさせる加
工」について説明したが、桁変換テーブル生成の中でガ
ンマ変換を行なう場合に、変換後の画像の桁位置x=0
からx=w/2までをΓ<1とし、変換後の桁位置x=
w/2+1からwまでΓ>1をすることによって、図2
のカーブのふくらみを逆にすることができる。これは、
図9,図10に適用すると、ステップS902のΓ1を
Γ1<1とし、ステップS905のΓ2を、Γ2>1とす
ることである。
【0034】図5は、このガンマ変換の曲線を示すグラ
フである。図6はこのガンマ変換により生成される桁変
換テーブルである。この桁変換テーブルにしたがって画
像を変化すると、第1の実施の形態とは逆に「太らせる
加工」を行なうことができる。その変換結果は図7に示
されている。この場合には、画像の中央部付近に画素が
補間され、端部付近で間引きされる。したがって、画面
中央部付近の対象画像を太らせても、画面全体の大きさ
は変わることはない。
【0035】なお、第1及び第2の実施形態では桁変換
テーブル生成においてガンマ変換を用いたが、他の変換
手法を用いてもよい。
【0036】[第3の実施の形態]第1及び第2の実施
の形態では、桁方向に対してのみ変換を行なっている
が、それを行方向にのみ、あるいは桁方向と行方向の両
方に変換を行なうことにより、さらに異なる効果を得る
ことができる。桁方向と行方向の両方に変換を行なう場
合は、それぞれについて「やせさせる」「太らせる」の
変換が可能なことから、それらの組み合わせにより4種
類の変換結果を得ることができる。行方向に変換を加え
る場合は、桁変換テーブル3bは行変換テーブルとな
り、桁方向と行方向の両方に変換を加える場合は桁変換
テーブルの他に行変換テーブルも必要になる。行変換テ
ーブルの生成の手順と変換のしかたとは、行と列とが入
れ代わるだけで、第1あるいは第2の実施の形態と同じ
要領である。
【0037】「第4の実施の形態]上記実施形態では、
画像の桁方向の中央をやせさせたり太らせたりする中心
としたが、中央でなく左右あるいは上下のどちらかに偏
らせたり、複数の位置を中心としたりすることにより、
さらに他の効果を得ることができる。この場合には、ス
テップS3で変換テーブルを生成するための変換を、上
記効果が得られるように変更する。例えば、関数とし
て、図2のx=0からwまでをx=w+1から2wまで
再び繰返すような関数を用いて変換テーブルを作成すれ
ば、桁位置w/2と桁位置3w/2を中心としてやせ、
桁位置wを中心として太った画像が変換により得られ
る。
【0038】
【他の実施形態】なお、本発明はDRAMを有する機器
であれば、複数の機器(例えばホストコンピュータ,イ
ンタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成さ
れるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置
(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用して
もよい。
【0039】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成される。
【0040】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0041】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0042】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0043】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像全体の大きさを変えずに、元の画像をやせさせるよ
うに見せたり、太らせるように見せたりするよう変換で
きるという効果を得ることができる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】データ処理装置のブロック図である。
【図2】第1の実施形態における変換の例を示すグラフ
の図である。
【図3】第1の実施形態における桁変換テーブルの例を
示す図である。
【図4】第1の実施形態における画像変換結果を示す例
である。
【図5】第2の実施形態における変換の例を示すグラフ
の図である。
【図6】第2の実施形態における桁変換テーブルの例を
示す図である。
【図7】第2の実施形態における画像変換結果を示す例
である。
【図8】第1の実施形態における画像変換処理のフロー
チャートである。
【図9】第1の実施形態における変換テーブル生成処理
のフローチャートである。
【図10】第1の実施形態における変換テーブル生成処
理のフローチャートである。
【図11】第1の実施形態における画像変換処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 キーボード 5 マウス 6 表示器 7 外部記憶装置 8 バスライン

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の関数と変換しようとする画像の大
    きさとに従って、変換前の画像の画素位置と、変換前の
    画像と同一の大きさを有する変換後の画像の画素位置と
    の関係を示す変換テーブルを作成する作成工程と、 前記変換テーブルに従って、前記変換しようとする画像
    の画素を再配置する変換工程とを備えることを特徴とす
    る画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記関数は、画像中の所望の位置を中心
    として、補間により太らせる変換と、間引きによりやせ
    させる変換との少なくとも一方を示す関数であることを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記関数は、ガンマ関数であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記作成工程は、画像の各行について共
    通の変換テーブルを作成することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記作成工程は、画像の各列について共
    通の変換テーブルを作成することを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記変換工程により変換された画像を出
    力する出力工程を更に備えることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記関数は、画像中の中心付近につい
    て、変換前の画像の画素位置と、変換後の画像の画素位
    置との関係が、対称となる関数であり、前記作成工程
    は、前記関数に従って、画像の半分に対応する変換テー
    ブルを作成した後、該テーブルの内容に基づいて残りの
    内容を作成することを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理方法。
  8. 【請求項8】 所定の関数を記憶する記憶手段と、 前記関数と変換しようとする画像の大きさとに従って、
    変換前の画像の画素位置と、変換前の画像と同一の大き
    さを有する変換後の画像の画素位置との関係を示す変換
    テーブルを作成する作成手段と、 前記変換テーブルに従って、前記変換しようとする画像
    の画素を再配置する変換手段とを備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記関数は、画像中の所望の位置を中心
    として、補間により太らせる変換と、間引きによりやせ
    させる変換との少なくとも一方を示す関数であることを
    特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記関数は、ガンマ関数であることを
    特徴とする請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記作成手段は、画像の各行について
    共通の変換テーブルを作成することを特徴とする請求項
    8乃至10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記作成手段は、画像の各列について
    共通の変換テーブルを作成することを特徴とする請求項
    8乃至11のいずれかに記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記変換手段により変換された画像を
    出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項
    8乃至13のいずれかに記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記関数は、画像中の中心付近につい
    て、変換前の画像の画素位置と、変換後の画像の画素位
    置との関係が、対称となる関数であり、前記作成手段
    は、前記関数に従って、画像の半分に対応する変換テー
    ブルを作成した後、該テーブルの内容に基づいて残りの
    内容を作成することを特徴とする請求項8に記載の画像
    処理装置。
  15. 【請求項15】 画像変換プログラムを格納する記憶媒
    体であって、前記プログラムは、 所定の関数と変換しようとする画像の大きさとに従っ
    て、変換前の画像の画素位置と、変換前の画像と同一の
    大きさを有する変換後の画像の画素位置との関係を示す
    変換テーブルを作成する作成手段と、 前記変換テーブルに従って、前記変換しようとする画像
    の画素を再配置する変換手段とを備えることを特徴とす
    る記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108046A1 (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Fujitsu Limited 画像処理装置
JP2012513719A (ja) * 2008-12-23 2012-06-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像スケーリング曲線の生成

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