JPH05276439A - 輪郭線拡張方式 - Google Patents

輪郭線拡張方式

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JPH05276439A
JPH05276439A JP4067822A JP6782292A JPH05276439A JP H05276439 A JPH05276439 A JP H05276439A JP 4067822 A JP4067822 A JP 4067822A JP 6782292 A JP6782292 A JP 6782292A JP H05276439 A JPH05276439 A JP H05276439A
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JP
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stroke
coordinate
contour line
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Application number
JP4067822A
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Tadashi Toyoda
正 豊田
Hironao Arima
弘尚 有馬
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NEC Office Systems Ltd
Original Assignee
NEC Office Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】制御手段2がパターン記憶装置1から文字の基
本パターンのデータを先傾斜記憶手段4,後傾斜記憶手
段5に送り、座標記憶手段6が各ストロークの終点座標
を演算し記憶する。円に接する任意の二直線の交点を円
周の等分点で円周に接する二直線の交点で近似させ、傾
き値(角度でなく正切値)をキーとした交点乗数テーブ
ルを交点乗数記憶手段71に用意し、交点演算手段70
が先傾斜記憶手段4及び後傾斜記憶手段5からの傾き値
D,Eと縁取り幅rとからこのテーブルを参照して交点
移動量を求める。座標記憶手段6の終点座標に交点移動
量を加算して拡張した輪郭線の交点座標を求め交点座標
記憶手段8に順次記憶し、輪郭線変換手段9がストロー
クデータに変換しバッファ装置10に格納する。 【効果】平方根を含む演算を処理中に行わなくて済み処
理時間が速くなる。文字パターンを多数のストロークに
分割しているほど時間短縮の効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は輪郭線拡張方式に関し、
特にテレビや映画等の画像に文字を差し込む字幕スーパ
ーの文字処理装置、地紋見出し作成装置、写真や図柄等
に文字や記号の打ち抜きを行う縁取り処理装置等におけ
る輪郭線拡張方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に輪郭線拡張処理は、文字や記号な
どの太らせ処理や縁取り処理に使われる。
【0003】太らせ処理は、写植文字や記号などの基本
パターンSに対して、これを包み込む太目の拡大パター
ンTを得る処理で、言い換えれば基本パターンSの輪郭
線を外側に拡張する処理そのものである。
【0004】縁取り処理は、写真や図柄等の地の上に文
字や記号を重ねて表示しても、その文字や記号の輪郭が
不明瞭で見ずらいので、これを解決するための図形処理
の一手段であり、文字や記号の輪郭の回りに幅を持った
輪郭を付加する処理を言う。新聞や本等でよく見掛ける
地紋見出しの見出し文字や、写真や図柄内に打ち抜かれ
た説明文等がこれに当たる。他にも、テレビ画像に映し
出される文字情報や映画の字幕スーパーに縁取り処理が
施されるようになった。近年においては、看板やチラシ
等も電算写植の技術を用いた版下作成装置で簡単に作れ
るようになり、縁取り処理は至るところで目につくよう
になった。
【0005】基本パターンSと基本パターンSの外側に
拡張した拡大パターンTとを用意した後、これらにそれ
ぞれの色を与えると、地と拡大パターンTと基本パター
ンSとの重ね方により次のような文字処理が行える。例
えば、白地に黒の拡大パターンTを置き、その上に白の
基本パターンSを重ねると太い輪郭線で表現される袋文
字になる。又、写真や図柄の地の上に白の拡大パターン
Tを置き、その上に黒の基本パターンSを重ねると、基
本パターンSが明瞭になる打ち抜き文字の処理になる。
【0006】縁取り処理には、文字等の輪郭線が大きく
折れ曲がるコーナの処理の仕方により大きく分けて二つ
の形状がある。いずれも太さが十分でコーナの形が明確
な文字等の処理に用いられるものである。一つは図11
(a)のようにコーナを丸めるもの、他は図11(b)
のようにコーナを角立てるものである。前者の基本は縁
取り幅rの半径の円弧でコーナを丸め、後者の基本は隣
り合う二つの輪郭線に対しそれぞれrの距離を持つ二つ
の平行線でコーナを立てるものであるが、本発明は後者
に属する。折れ線で輪郭線を表現した場合、隣り合う二
つの輪郭線で挟まれる実用上の角度は45度以上であ
る。
【0007】電算写植における縁取り処理では、基本パ
ターンSから太目の拡大パターンTを得る輪郭線の拡張
処理をいかに行うかが、処理性能の要である。
【0008】以下、従来の輪郭線拡張方式の一例を図5
により説明する。
【0009】図5は、縁取り処理装置に用いられている
ストロークドット方式による従来の輪郭線拡張方式の構
成の一例を示したブロック図である。
【0010】ストロークデータを格納しているパターン
記憶装置1と、輪郭線の拡張幅を記憶する縁取り幅記憶
手段3と、隣り合う二つのストロークのストロークデー
タを記憶する先傾斜記憶手段4及び後傾斜記憶手段5
と、各ストロークの終点座標を演算し記憶する座標記憶
手段6と、拡張した輪郭線の各交点の相対座標を演算す
る交点演算手段7と、座標記憶手段6の終点座標に相対
座標を加算して拡張した輪郭線の交点座標を求め順次記
憶する交点座標記憶手段8と、交点座標からストローク
データを求める輪郭線変換手段9と、変換されたストロ
ークデータを記憶するバッファ装置10と、これらを制
御する制御手段2とで構成されている。
【0011】パターン記憶装置1には、必要な大きさの
写植文字の輪郭を必要な長さのストローク(線分)で近
似させたストロークデータが文字パターンの情報として
記憶されている。例えば、図6に示す文字パターンであ
れば、図7のようなパターンデータが記憶されている。
ストロークデータには、文字パターンの輪郭線を表す情
報として、始点座標と各ストロークの向きと長さを表す
情報がX成分,Y成分に分解して表現されている。この
ストロークデータは各ストロークの傾きも表している。
【0012】制御手段2は、縁取り処理装置の前段から
文字等のパターンコードA、例えば図6の文字パターン
の文字コードを受け取ると、パターン記憶装置1から該
当する文字のパターンデータ、すなわち図7に示すパタ
ーンデータを読み出し、フラグを参照して始点Oの座標
データ(x,y)及び最初のストローク“O→P1”の
ストロークデータ(+0,+a)を記憶保持させた後
に、始点Oの座標データ(x,y)を座標記憶手段6に
転送する。次に、最初のストローク“O→P1”のスト
ロークデータ(+0,+a)を先傾斜記憶手段4に転送
して現ストロークデータD(Xa,Ya)として格納
し、2番目のストローク“P1→P2”のストロークデ
ータ(+b,+0)を後傾斜記憶手段5に転送して次ス
トロークデータE(Xb,Yb)として格納する。
【0013】その後、後述する交点座標記憶手段8から
現ストロークに関する処理が終えたことを知らせるタイ
ミング信号Jを受けるごとに、先に後傾斜記憶手段5に
転送していたストローク“P1→P2”を現ストローク
とし、これに続くストローク“P2→P3”を次ストロ
ークとし、先傾斜記憶手段4及び後傾斜記憶手段5を更
新するというような制御を順次繰り返す。
【0014】次ストロークとするストロークとして始点
収束のストローク“P11→O”を検出すると、後述す
る座標記憶手段6から座標データC(Xo,Yo)すな
わちストローク“P10→P11”の終点P11の座標
データを読み取り、この座標データと最初に記憶して置
いた始点Oの座標データ(x,y)とからストローク
“P11→O”のストロークデータのX及びY成分を求
め、これを次ストロークデータEとして後傾斜記憶手段
5に転送する。
【0015】この後で次のタイミング信号Jを受け取る
と、ストローク“P11→O”のストロークデータ成分
を現ストロークデータDとして先傾斜記憶手段4に転送
した後、最初に記憶して置いた1番目のストローク“O
→P1”のストロークデータ(+0,+a)を後傾斜記
憶手段5に転送する。
【0016】この後のタイミング信号Jは、拡張した輪
郭線の座標を求める処理が終了したことを示すので、制
御手段2は、輪郭線変換手段9に対し座標データをスト
ロークデータに変換する指示信号Kを送り、輪郭線変換
手段9から変換処理を終えたことを示す終了信号Lを受
け取ると、図8に点線で示した縁取り幅rの拡張輪郭線
を求める処理の制御を終了し、縁取り処理装置の次段に
制御を委ねる。
【0017】縁取り幅記憶手段3は、縁取りの大きさに
関する指示データB、例えば図8に示す縁取り幅rの指
定を受けると、その指定値rを記憶すると共に交点演算
手段7に送出する。
【0018】座標記憶手段6は、各ストロークの終点の
座標を演算し座標データC(Xo,Yo)として記憶す
る手段であり、最初に制御手段2から転送された始点O
の座標データ(x,y)を最初のストロークの始点座標
として初期セットし、先傾斜記憶手段4に記憶されてい
る現ストロークデータD(Xa,Ya)を加算して現ス
トロークの終点座標を求め、座標データC(Xo,Y
o)として記憶する。
【0019】図10は、それぞれ任意の傾きΘ(=ta
nθ),Φ(=tanφ)を持つ隣り合う二つのストロ
ークの交点Co(0,0)と、縁取り幅rだけ外側に平
行に広がった二つのストロークの交点Go(△X,△
Y)の関係を図に示したものである。以下、図10の記
号を用いて交点演算手段7を説明する。
【0020】交点演算手段7では、先傾斜記憶手段4に
記憶されている傾きΘの現ストロークのX,Y成分の値
Xa,Yaと、後傾斜記憶手段5に記憶されている傾き
Φの次ストロークのX,Y成分の値Xb,Ybと、縁取
り幅記憶手段3に記憶されている縁取り幅rとにより、
下記に示す式(1)〜(4)の演算を行って縁取り用に
膨らませた輪郭線の交点の相対座標△X,△Yを求め、
得られた値を交点移動量G(△X,△Y)として交点座
標記憶手段8に送出する。
【0021】
【0022】以上は拡張した輪郭線の交点が元のストロ
ークの交点の広角側(外側)にある場合の求め方であ
る。侠角側(内側)にある場合は交点Co(0,0)に
関する対称点として求められる。
【0023】交点座標記憶手段8は、座標記憶手段6の
座標データC(Xo,Yo)を読み取り、式(5)
(6)により交点座標H(Xh,Yh)を算出して記憶
し、次のストロークに処理を進めるタイミング信号Jを
制御手段2に送出する。
【0024】 Xh=Xo+△X …………(5) Yh=Yo+△Y …………(6) すなわち、図8に実線で示す文字パターンの各交点O,
P1,P2……P11の座標を座標記憶手段6から順次
読み出し、縁取り幅rで拡張された点線で示す輪郭線の
各交点Q,H1,H2……H11の座標を順次求め、対
応した順序で記憶していく。
【0025】輪郭線変換手段9は、制御手段2からの指
示信号Kを受けると、交点座標記憶手段8から拡張され
た輪郭線の各交点Q,H1,H2……H11の座標デー
タを読み出し、図7に示したストロークデータの形に変
換し、バッファ装置10に転送してから制御手段2に終
了信号Lを送る。
【0026】以上により、基本パターンSはパターン記
憶装置1に、拡大パターンTはバッファ装置10に用意
されたことになる。バッファ装置10に格納されたスト
ロークデータは、縁取り処理装置の次段以降の処理に使
用される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の輪郭線
拡張方式では、パターン記憶装置1からパターンデータ
を読み出した後、交点座標記憶手段8の処理が終わるま
での工程において、ほとんどの処理時間が交点演算手段
7における演算に消費されている。すななち、式(1)
及び(2)の演算には平方根の計算があって乗算に比べ
て十数倍の処理時間を要し、図6のような簡単な文字パ
ターンでも12点の演算が必要なので、処理性能が悪い
という欠点があった。
【0028】本発明の目的は、輪郭線拡張における交点
演算の負荷を軽くすることで、処理性能を向上した輪郭
線拡張方式を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の輪郭線拡張方式
は、文字や記号を構成する輪郭線を閉鎖したストローク
で表した各ストロークのストロークデータを格納してい
るストロークドット方式のパターン記憶装置と、隣り合
う二つのストローク中の先のストロークのストロークデ
ータを記憶する先傾斜記憶手段と、後のストロークのス
トロークデータを記憶する後傾斜記憶手段と、前記先傾
斜記憶手段に記憶されたストロークデータから先のスト
ロークの終点座標を演算し記憶する座標記憶手段と、輪
郭線を拡張する縁取り幅を記憶する縁取り幅記憶手段
と、縁取り幅をパラメータに隣り合う二つのストローク
の傾きの組み合わせをキーワードとして拡張した輪郭線
の交点の相対座標を求める乗数を円周を等分割した分割
点の二つの組み合わせに対してあらかじめテーブルの形
で記憶している交点乗数記憶手段と、前記先傾斜記憶手
段および後傾斜記憶手段に記憶されているストロークデ
ータから前記交点乗数記憶手段を参照し元の輪郭線を外
側に拡張した輪郭線の交点の交点移動量を求める交点演
算手段と、前記座標記憶手段に記憶されているストロー
クの終点座標に前記交点移動量を加算して拡張した輪郭
線の交点座標を求め順次記憶する交点座標記憶手段と、
前記交点座標記憶手段に記憶された交点座標を読み出し
ストロークデータに変換する輪郭線変換手段と、変換さ
れたストロークデータを記憶するバッファ装置と、前記
パターン記憶装置からストロークデータを読み出して前
記座標記憶手段,先傾斜記憶手段,後傾斜記憶手段に順
次送出し前記交点座標記憶手段,輪郭線変換手段の動作
タイミングを制御する制御手段とを備えて構成されてい
る。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0031】図1は本発明の輪郭線拡張方式の一実施例
を示すブロック図である。
【0032】本実施例の輪郭線拡張方式は、図1に示す
ように、ストロークデータを格納しているパターン記憶
装置1と、隣り合う二つのストローク中の先のストロー
クのストロークデータを記憶する先傾斜記憶手段4と、
後のストロークのストロークデータを記憶する後傾斜記
憶手段5と、先傾斜記憶手段4のストロークデータから
先のストロークの終点座標を演算し記憶する座標記憶手
段6と、輪郭線を拡張する幅を記憶する縁取り幅記憶手
段3と、拡張した輪郭線の交点の相対座標を求める乗数
をあらかじめテーブルの形で記憶している交点乗数記憶
手段71と、先傾斜記憶手段4及び後傾斜記憶手段5に
記憶されているストロークデータから交点乗数記憶手段
71を参照して交点移動量を求める交点演算手段70
と、座標記憶手段6の終点座標に交点移動量を加算して
拡張した輪郭線の交点座標を求め順次記憶する交点座標
記憶手段8と、交点座標記憶手段8から交点座標を読み
出してストロークデータに変換する輪郭線変換手段9
と、変換されたストロークデータを記憶するバッファ装
置10と、これらを制御する制御手段2とを備えて構成
されている。
【0033】図1に示す本実施例の輪郭線拡張方式は、
図5に示した従来の輪郭線拡張方式に対して、交点演算
手段7を交点演算手段70に変更し、新たに交点乗数記
憶手段71を加えた構成となっている。
【0034】図2は隣り合う傾きΘ,Φの二つのストロ
ークの交点を中心とした円に接する傾きΘ,Φの直線の
交点は、この円に内接する等辺多角形の頂点(円周を等
分割した点)のうち、接点に最も近い頂点で接する直線
の交点で近似的に求めることができることを示す説明図
である。
【0035】図2において、円に接する二つの直線(拡
張輪郭線のストロークに対応)の交点Go(△X,△
Y)と、各接点と最も近い等辺多角形の頂点でこの円に
接する二つの直線の交点Gn(△Xn,△Yn)との差
が、印字装置等の出力ドットの径より小さいか、円の半
径rの値(縁取り幅に対応)より十分に小さければ、交
点Go(△X,△Y)と交点Gn(△Xn,△Yn)と
の差は実用的に問題にならない。すなわち、各交点を求
める演算処理は独立で各交点の誤差が累積することはな
いので、実用的に必要な二つのストロークの最小狭角
(ψ=45°)において、隣接する2頂点間について上
述した条件を満たすような多角形を各縁取り幅rに対し
て選べば、その多角形の頂点で接する直線の交点さえ求
められればよいことになる。
【0036】前述した相対座標を求める式(1)及び
(2)は、それぞれ下記の式(7)及び(8)のよう
に、二つのストロークの傾きΘ,Φのみの関数f(Θ,
Φ)又はt(Θ,Φ)と縁取り幅rとの積で表すことが
できる。従って、多角形の各頂点に対応するΘ,Φの必
要な組み合わせに対し、f(Θ,Φ)及びt(Θ,Φ)
を式(9)及び(10)によりあらかじめ計算してテー
ブル化しておけば、その都度平方根を含む演算を行う必
要がなく、演算負荷を軽減し処理を高速化できることに
なる。しかも、縁取り幅rが変わるごとにすべて別のテ
ーブルを使用する必要はなく、ある範囲では同一のテー
ブルを使用することができるので、あらかじめ用意する
テーブル数も限定できることになる。
【0037】
【0038】図3は、上述した条件で選ばれた多角形の
頂点のいずれかで円に接する二つの接線の傾きΘ,Φの
組み合わせをキーワードとして、式(9)及び(10)
の値をテーブル化した交点乗数テーブルであり、縁取り
幅rの範囲に対応して複数設けられ、それぞれアドレス
R1,R2,R3……に格納されている。各交点乗数テ
ーブルには、図2の円周上にある多角形のすべての頂点
(第1〜第4象限)について、その点の接線の傾きΘi
(iは正の整数)を第1キーとし、それぞれに必要な範
囲の傾きΦj(jは正の整数)を第2キーとして、相対
座標△X,△Yを求めるための乗数f(Θ,Φ)とt
(Θ,Φ)とが格納されている。従って、頂点が第1象
限にある場合と第3象限にある場合、あるいは第2象限
と第4象限にある場合とで、キー値として同一の数値が
2回格納されている。そのうちのどちらを使うかは図2
に矢印で示すストロークの向きによるが、傾きΘ,Φを
算出する基のストロークデータから容易に判断すること
ができる。
【0039】この交点乗数テーブルは、隣り合う二つの
ストロークの傾きΘ,Φをキーとして、例えば傾きΘの
値がΘ1以上Θ2未満で且つ傾きΦの値がΦ2以上Φ3
未満のとき、傾きΘ1,Φ2の組み合わせとして登録さ
れているf(Θ1,Φ2)及びt(Θ1,Φ2)の値を
検索できる。上述したように、このテーブルは円周を等
分割した多角形の頂点を対象に作成されるものである
が、角度をキーとせずにストロークデータから容易に得
られる傾きΘ,Φを用いたため、検索時に余分な演算を
必要としない。
【0040】図4は、縁取り幅rの値が小さく印字装置
等の出力ドット密度を考慮すれば多角形の角数が少なく
てよい場合や、縁取り幅rが大きく多角形の角数を多く
取る場合などに対応して、使用する交点乗数テーブルを
縁取り幅rの値で選択するインデックステーブルであ
る。例えば縁取り幅rの値がr1以上r2未満のとき、
ポインタR1で定義される交点乗数テーブルを用いるこ
とを表している。
【0041】ここで図1に戻り、従来の例と異なってい
る交点演算手段70及び交点乗数記憶手段71の動作に
ついて説明する。その他の部分は前述した従来例と同じ
動作を行っているので説明を省略する。
【0042】交点乗数記憶手段71には、上述した図3
の交点乗数テーブル及び図4のインデックステーブルが
記憶されている。
【0043】交点演算手段70は、縁取り幅記憶手段3
から縁取り幅rを受け取るとり、交点乗数記憶手段71
のインデックステーブル(図4)を参照し、このテーブ
ルに定義されているアドレスの交点乗数テーブル(図
3)を選択する。交点乗数テーブルの参照に当たって
は、先傾斜記憶手段4及び後傾斜記憶手段5からそれぞ
れ現ストロークデータD(Xa,Ya)及び次ストロー
クデータE(Xb,Yb)を受け取り、傾きΘ,Φを式
(3)及び(4)で求め、この傾きΘ,Φのそれぞれ最
近上位(又は下位)の傾きΘi及びΦjをキーワードに
して、該当する乗数f(Θi,Φj)及びt(Θi,Φ
j)を読み取る。
【0044】読み取ったf(Θi,Φj)及びt(Θ
i,Φj)の値を式(7)及び(8)に代入して相対座
標△X,△Yを算出し、これを次の交点座標記憶手段8
に対し交点移動量G(△X,△Y)として送出する。以
降、交点座標記憶手段8に動作が引き継がれ、従来例と
同じ処理が行われる。
【0045】従来の処理方式では、f(Θ,Φ)とt
(Θ,Φ)とを式(9)と(10)とで求め終えてか
ら、式(7)と(8)の演算を行っていたが、本実施例
では、式(9)及び(10)の計算値が多角形の頂点を
接点とする傾きの組み合わせに対してあらかじめテーブ
ル化され、このテーブルを参照すればf(Θi,Φj)
とt(Θi,Φj)が同時に求められるので、従来の交
点演算手段7の処理性能に比し式(9)及び(10)の
演算を省略できた分だけ速くなっている。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の輪郭線拡
張方式によれば、拡張した輪郭線の交点を求めるため従
来処理中に行っていた平方根を含む演算を、円に接する
任意の二直線の交点を円周を等分した等分点で円周に接
する二直線の交点で近似させるようにし、あらかじめ用
意した傾き値(角度でなく正切値)をキーとした交点乗
数テーブルを参照して行うようにしたため、交点乗数テ
ーブルの規模も大きくならず余分な演算の必要もなく、
交点座標を求めるための演算負荷が軽くなり処理性能が
向上する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】半径rの円に内接する多角形と拡張した輪郭線
との関係の説明図である。
【図3】本実施例の交点乗数テーブルの説明図である。
【図4】本実施例のインデックステーブルの説明図であ
る。
【図5】従来の輪郭線拡張方式の構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図6】文字パターンと輪郭線のストロークの関係を示
す説明図である。
【図7】図6のパターンデータの説明図である。
【図8】図6のパターンを輪郭線拡張した拡大パターン
の説明図である。
【図9】図8の拡大パターンの座標から変換したストロ
ーク構成図である。
【図10】縁取り幅rで輪郭線を拡張した場合の交点の
座標関係を示す説明図である。
【図11】縁取り処理におけるコーナ形状例の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 パターン記憶装置 2 制御手段 3 縁取り幅記憶手段 4 先傾斜記憶手段 5 後傾斜記憶手段 6 座標記憶手段 7,70 交点演算手段 8 交点座標記憶手段 9 輪郭線変換手段 10 バッファ装置 71 交点乗数記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/24 9061−5G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や記号を構成する輪郭線を閉鎖した
    ストロークで表した各ストロークのストロークデータを
    格納しているストロークドット方式のパターン記憶装置
    と、隣り合う二つのストローク中の先のストロークのス
    トロークデータを記憶する先傾斜記憶手段と、後のスト
    ロークのストロークデータを記憶する後傾斜記憶手段
    と、前記先傾斜記憶手段に記憶されたストロークデータ
    から先のストロークの終点座標を演算し記憶する座標記
    憶手段と、輪郭線を拡張する縁取り幅を記憶する縁取り
    幅記憶手段と、縁取り幅をパラメータに隣り合う二つの
    ストロークの傾きの組み合わせをキーワードとして拡張
    した輪郭線の交点の相対座標を求める乗数を円周を等分
    割した分割点の二つの組み合わせに対してあらかじめテ
    ーブルの形で記憶している交点乗数記憶手段と、前記先
    傾斜記憶手段および後傾斜記憶手段に記憶されているス
    トロークデータから前記交点乗数記憶手段を参照し元の
    輪郭線を外側に拡張した輪郭線の交点の交点移動量を求
    める交点演算手段と、前記座標記憶手段に記憶されてい
    るストロークの終点座標に前記交点移動量を加算して拡
    張した輪郭線の交点座標を求め順次記憶する交点座標記
    憶手段と、前記交点座標記憶手段に記憶された交点座標
    を読み出しストロークデータに変換する輪郭線変換手段
    と、変換されたストロークデータを記憶するバッファ装
    置と、前記パターン記憶装置からストロークデータを読
    み出して前記座標記憶手段,先傾斜記憶手段,後傾斜記
    憶手段に順次送出し前記交点座標記憶手段,輪郭線変換
    手段の動作タイミングを制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする輪郭線拡張方式。
JP4067822A 1992-03-26 1992-03-26 輪郭線拡張方式 Withdrawn JPH05276439A (ja)

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