JP3193576B2 - ダクト末端構造 - Google Patents

ダクト末端構造

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JP3193576B2 JP29101494A JP29101494A JP3193576B2 JP 3193576 B2 JP3193576 B2 JP 3193576B2 JP 29101494 A JP29101494 A JP 29101494A JP 29101494 A JP29101494 A JP 29101494A JP 3193576 B2 JP3193576 B2 JP 3193576B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調設備のダクト末端
構造に関し、特に、外部との境になる給排気口(吹出口
又は吸込口)部分の構造に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】空調設備では、居室内に対する吹出し・
換気の他に、外部に対しての新鮮空気の給気或いは換気
のための排気が必要となる。これら、給気、排気系統で
は、ダクトが外壁を貫通して設けられ、外壁面側の開口
部には、ダクト末端器具の一つである所謂ベントキャッ
プが取り付けられる。
【0003】図4は従来のダクト末端構造を表す断面図
である。一般的に、空調ダクト1は外観上の配慮から天
井懐内で施工され、階高の制約を受けることから梁3と
同一高さレベルとなって経路が梁3と干渉することが多
い。この場合、外部に対する給気又は換気の目的で、外
壁5にダクト1の末端を開口させるには、梁3にスリー
ブ7を設け、このスリーブ7にダクト1を挿通すること
となる。これは、図に示すように、上階のスラブ9下面
が外部に露出する躯体部分においても同様である。
【0004】このようにして外壁5に開口されたダクト
1の末端には、防虫ネットなどを内蔵したベントキャッ
プ11が取り付けられる。一般的にベントキャップ11
は、開口11aが下方に向けられ、この給排気口11a
を上方から覆う半球状のフード11bが設けられること
により、ダクト1内への雨水の浸入が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平坦な
外壁面に半球状に突出したベントキャップ11が複数個
設けられれば、建物の外観は損なわれることになった。
また、ベントキャップ11には外壁7面と同一面で取り
付けられるものも提案されているが、この場合において
も、雨だれなどによってベントキャップ下の外壁面に汚
れのすじが付着し、建物の美観上を損ねることが多かっ
た。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、建物の
構造躯体を利用することで、従来同様の給排気機能を確
保しつつ外壁面でのベントキャップの取り付けを不要と
し、建物の美観低下を防止することができるダクト末端
構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るダクト末端構造の構成は、上階のスラブ
下面が外部に露出する構造躯体部分におけるダクト末端
構造において、上階のスラブ縁部に上階の外壁を接続す
るとともにこの外壁の下部をスラブより下方に垂設し、
梁を外壁の下部に対して間隙を有してスラブ下面に配設
し、垂設された外壁の下部と梁の下面とを塞ぎ天井で閉
鎖し、斯るスラブ、外壁の下部、梁、塞ぎ天井により囲
まれた空間をチャンバーとして構成し、梁にダクトを挿
通してチャンバー内に連通させるとともにチャンバーと
外部を連通させる給排気口を前記塞ぎ天井に設けたこと
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】スラブ、外壁の下部、梁、塞ぎ天井によりチャ
ンバーが形成され、このチャンバーの下面である塞ぎ
において下方に向けて給排気ロの設置が可能となるこ
とで、外壁面にベントキャップを設けずに、目立たない
位置での外気の取り入れ、又は外気への排気が行えるよ
うになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るダクト末端構造の好適な
実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明
によるダクト末端構造の実施例を表す断面図、図2は図
1のA−A矢視図である。本発明によるダクト末端構造
は、上階のスラブ下面が外部に露出する躯体部分、例え
ば、吹き抜け廊下の手すり壁下面部分、ベランダの下面
部分、軒下部分などに用いられて好適なものである。上
階のスラブ21の縁部には上階の外壁23が接続され、
外壁23の下部23aはスラブ21より下方に垂れ下が
った状態で設けられ(垂設され)ている。スラブ21の
下面側には鉄筋コンクリートの梁25が形成され、梁2
5はスラブ21の縁部から室内側に後退した位置で配設
されている。従って、スラブ21から垂設された外壁2
3の下部23aと、梁25との間には両者に挟まれる間
隙Wが形成される。
【0009】外壁23の下部23aと梁25の下面とに
は塞ぎ天井27が形成され、これにより間隙Wは、スラ
ブ21、下部23a、梁25、塞ぎ天井27により囲ま
れた四角柱状の空間となる。この空間は所謂チャンバー
であり、梁25方向が適宜な間隔で間仕切29(図2参
照)により仕切られ、区画されたチャンバー31として
構成される。
【0010】一方、梁25にはスリーブ33が設けら
れ、スリーブ33はチャンバー31内とスラブ下空間3
5とを連通させる。スラブ下空間35には図示しない空
調機に接続されたダクト37が設けられ、ダクト37は
スリーブ33に挿通されてチャンバー31内と連通され
る。チャンバー31の下面側にある塞ぎ天井27には給
排気口(ガラリ)39が取り付けられ、給排気ロ39は
チャンバー31内を外部へ開口させる。
【0011】以上のように構成されたダクト末端構造で
は、外壁23の下部23a、梁25などによりチャンバ
ー31が形成され、このチャンバー31の下面は塞ぎ
27により覆われるので、この塞ぎ天井27には下方
に向けて給排気口39の設置が可能となり、これにより
外壁23面に突出したベントキャップを設けずに、目立
たない位置での外気の取り入れ、又は外気への排気が行
えるようになる。
【0012】これにより、外壁面から突出して取り付け
られるベントキャツプが排除され、外壁面の外観が損な
われなくなるとともに、ベントキャップを設けることで
生じていた雨だれによる汚れもなくなり、美観が損なわ
れることもなくなる。
【0013】また、本実施例のダクト末端構造は、ダク
ト37の末端が、梁25に沿った四角柱状の空間となる
チャンバー31に接続されるため、梁25方向の任意の
位置に給排気口39が設置可能となり、設計時における
配置の自由度も高まることになる。
【0014】なお、上述の構造では、梁25が鉄筋コン
クリートである場合を例に説明したが、梁は、図3に示
すように、例えばI形の鉄骨梁41であってもよい。こ
の場合においても上述同様、外壁23の下部23aと梁
41の下面とには塞ぎ天井27が形成され、梁41に設
けられたスリーブ33にダクト37が挿通される。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るダクト末端構造によれば、外壁の下部をスラブより下
方に垂設し、外壁の下部に対して間隙を有して梁を配設
し、外壁の下部と梁の下面とを塞ぎ天井で閉鎖してチャ
ンバーを構成したので、チャンバーの下面である塞ぎ部
材に給排気口設置されると、外壁面には直接露出され
ず、所謂目立たない位置での給排気が行えるようにな
る。この結果、従来同様の給排気機能を確保しつつ、外
壁面から突出するベントキャップなどを設けることな
く、よって外壁面の外観が損なわれなく、かつベントキ
ャップを設けることもないので、それによる雨だれの汚
れもなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダクト末端構造の実施例を表す断
面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】鉄骨梁を用いた場合の本発明によるダクト末端
構造を表す断面図である。
【図4】従来のダクト末端構造を表す断面図である。
【符号の説明】
21 スラブ 23 外壁 23a 外壁の下部 25、41 梁 27 塞ぎ天井 29 間仕切 31 チャンバー 33 スリーブ 37 ダクト 39 給排気ロ W 間隙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階のスラブ下面が外部に露出する構造
    躯体部分におけるダクト末端構造において、 上階のスラブ縁部に上階の外壁を接続するとともに該外
    壁の下部をスラブより下方に垂設し、梁を該外壁の下部
    に対して間隙を有して前記スラブ下面に配設し、前記垂
    設された前記外壁の下部と該梁の下面とにわたり塞ぎ天
    井で閉鎖し、前記スラブ、前記外壁の下部、前記梁、該
    塞ぎ天井により囲まれた空間をチャンバーとして構成
    し、前記梁には該チャンバー内と連通する状態にダクト
    を挿通し、前記チャンバーと外部を連通させる給排気口
    を前記塞ぎ天井に設けたことを特徴とするダクト末端構
    造。
  2. 【請求項2】 前記梁が鉄筋コンクリート梁であること
    を特徴とする請求項1記載のダクト末端構造。
  3. 【請求項3】 前記梁が鉄骨梁であることを特徴とする
    請求項1記載のダクト末端構造。
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