JP3193177U - サンシェード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用安定性が高いサンシェード装置を提供する。【解決手段】スクリーンとトップバー14とを備えトップバー14には嵌挿空間152を有する連結部材15が設けられている遮光手段と、トップバー14が揺動可能に連結されている伝動ユニット22と駆動ユニットとを備える展開手段とを具備し、伝動ユニット22は、駆動ユニットに駆動されて上下移動すると共に上端部231が可動的に連結部材15の嵌挿空間152に嵌挿されているアーム部材23と、嵌挿空間152内でアーム部材23の上端部231の上に位置し、伝動ユニットが上に移動している間に、トップバー14が伝動ユニット22に押されるようにトップバー14に当接し、且つ当接点がトップバー14の揺動の支持点となるように設けられている伝動部材24とを有することを特徴とするサンシェード装置。【選択図】図3

Description

本考案は、サンシェード装置に関し、特に自動車の車窓に取り付けるためのサンシェード装置に関するものである。
図1には、窓ガラス900が嵌め込まれた車窓部91を有する自動車のドア9に取り付けられ、車窓部91を遮光することができる従来のサンシェード装置が示されている。なお、車窓部91は、窓枠の一部であって窓ガラス900の上端を受け入れる上端枠911を有する。
該従来のサンシェード装置は、遮光手段81と、遮光手段81を展開したり収納したりする展開手段82とを備えている。
遮光手段81は、車窓部91の下端付近に水平方向に延伸するように設けられていて上方開口のスクリーン格納空間を画成しているケース811と、ケース811のスクリーン格納空間に格納されているスクリーン812と、水平方向に延伸するようにスクリーン812の上端縁に固着されているトップバー813を有する。
展開手段82は、ケース811の下方に設置されている駆動ユニット821と、駆動ユニット821に駆動されて上下移動できる伝動アーム822とを有する。伝動アーム822は、上下方向に延伸して遮光手段81のトップバー813に対して互いに垂直にT字を成すように固定されている。駆動ユニット821は、例えばモーターや弾性部材によって伝動アーム822を上下移動させられるように構成された機械構造である。
使用に当たっては、駆動ユニット821を作動させることにより伝動アーム822およびトップバー813を上下に移動させ、スクリーン812をケース811から引き出して車窓部91を覆うように展開させたり(上に移動)、逆にケース811に格納したり(下に移動)する。
伝動アーム822およびトップバー813を上に移動させる際には、トップバー813の全体が車窓部91の上端枠911に当接することで移動が止まる。しかし、通常、自動車のドア9の上端枠911は水平ではなく斜めになっているので、トップバー813が上に移動するとまずその一端側(図1では向かって左端側)が上端枠911に当接しトップバー813が斜めになる。トップバー813が傾斜すると、トップバー813と伝動アーム822とは固定連結されているので、図1に示されているように、伝動アーム822が湾曲してしまう。
従来のサンシェード装置では、上述のように、スクリーン812が展開状態に近づくと、即ちトップバー813が上端枠911に当接し始めると伝動アーム822が湾曲してしまい、湾曲した状態で更に上に移動されて全体が上端枠911に当接して移動が停止する。伝動アーム822の一端が上端枠911に当接して湾曲したままで更に上に移動する間は、駆動ユニット821にかかる負荷が増すので、駆動ユニット821が故障しやすくなる。また、スクリーン812を上げ下げするたびに伝動アーム822の湾曲が繰り返されるので、伝動アーム822が損壊しやすい。これらの問題点が、従来のサンシェード装置の使用寿命を下げる原因になっている。
本考案は、上記現況に鑑みてなされたものであり、その目的は、スクリーンを上げ下げするためにスクリーンのトップバーに連結された伝動アームが作動中に湾曲しないように構成することで使用安定性が高められたサンシェード装置の提供にある。
上記目的を達成するための手段として、本考案は、以下の手段を提供する。即ち:
車両の窓を遮光するスクリーン(12)と、前記スクリーン(12)の上端縁に固着されている水平方向に長手のトップバー(14)とを備え、前記トップバー(14)には嵌挿空間(152)を有する連結部材(15)が設けられている遮光手段(1)と、
前記トップバー(14)が揺動可能に連結されている伝動ユニット(22)と、前記伝動ユニット(22)の下方に配置されていて前記伝動ユニット(22)と前記トップバー(14)とを上下移動させる駆動ユニット(21)とを備える展開手段(2)とを具備し、
前記伝動ユニット(22)は、前記駆動ユニット(21)に駆動されて上下移動すると共に上端部(231)が可動的に前記連結部材(15)の前記嵌挿空間(152)に嵌挿されている棒状のアーム部材(23)と、前記嵌挿空間(152)内で前記アーム部材(23)の前記上端部(231)の上に位置し、少なくとも前記伝動ユニット(22)が上に移動している間に、前記トップバー(14)が前記伝動ユニット(22)に押されて共に移動するように前記トップバー(14)に当接し、且つ当接点が前記トップバー(14)の揺動の支持点となるように設けられている伝動部材(24)とを有することを特徴とする、サンシェード装置を提供する。
本考案に係るサンシェード装置において、前記遮光手段(1)は、上方に開口(111)がある格納空間を有するケース(11)を更に備え、前記ケースは、前記トップバー(14)が下方に移動すると前記スクリーン(12)が前記ケース(11)の前記格納空間で弾性的に巻き取られることができるように構成されており、前記駆動ユニット(21)は、前記ケース(11)の下方に配置されていることが好ましい。
また、前記アーム部材(23)は、前記上端部(231)から下方に延伸するように形成されて前記駆動ユニット(21)と連結されているロッド部(236)を有し、
前記トップバー(14)の前記連結部材(15)は、弾性を有し且つ下方へ開口するように湾曲して前記嵌挿空間(152)を囲んでいる周壁部(151)と、前記周壁部(151)の前記開口両側にある両端に前記ロッド部(236)を間に挟み込むように設けられて前記周壁部(151)の弾性により互いに近づいたり離れたりできる一対の挟持部(153)とを有し、前記トップバー(14)が前記伝動ユニット(22)に対して揺動すると、一方の前記挟持部(153)が前記ロッド部(236)に押圧されて他方の前記挟持部(153)から離れるように構成されていることが好ましい。
また、前記連結部材(15)の前記一対の挟持部(153)は、それぞれ、他方の前記挟持部(153)に向かって突き出した後湾曲面(154)を有するように反っていることが好ましい。
更に、前記連結部材(15)の前記一対の挟持部(153)の間には、前記嵌挿空間(152)と繋がる嵌挿間隙(156)が画成されており、
前記アーム部材(23)の前記上端部(231)は、前記伝動部材(24)に当接する上面(232)と、前記上面(232)の反対面であって前記ロッド部(236)が連結されている下面(233)とを有し、前記アーム部材(23)が下に移動すると、前記下面(233)が前記連結部材(15)の前記周壁部(151)の内側に当接するように構成されていることが好ましい。
また、前記アーム部材(23)の前記上端部(231)は、前記上面(232)と前記下面(233)とを繋いでいる連繋側面(234)を更に有し、前記連繋側面(234)は、前記上面(232)に繋がっていると共に前記上面(232)から離れるに従って広がるように形成された傾斜面(235)を含んでいることが好ましい。
また、前記トップバー(14)は内部空間(141)が設けられており、前記連結部材(15)は前記トップバー(14)の前記内部空間(141)に配置されており、
前記トップバー(14)は、前記内部空間(141)にそれぞれ設けられている内側固定部材(142)と、少なくとも1つの外側固定部材(143)とを有し、
前記内側固定部材(142)と前記外側固定部材(143)とは、それぞれ前記連結部材(15)を前記連結部材(15)の内側および外側から挟み込んで位置決めできるように構成されていることが好ましい。
更に、前記伝動ユニット(22)の前記伝動部材(24)は、前記アーム部材(23)の前記上端部(231)に当接する基部(241)と、前記基部(241)の前記上端部(231)に当接する側の反対の側から直立するように延伸して前記トップバー(14)の前記内側固定部材(142)に当接するように形成された延伸部(242)とを有し、
前記基部(241)と前記延伸部(242)とは、それぞれの断面の水平方向の長さにおいて、前記基部(241)が前記延伸部(242)よりも長くなるように構成されていることが好ましい。
また、前記外側固定部材(143)は複数個が互いに間隔を置いて設けられているように構成されてもよい。
上記サンシェード装置によれば、前記トップバーが前記伝動ユニットに対して揺動可能に連結されているので、前記トップバーが前記駆動ユニットにより駆動されて上下移動する際に前記トップバーが斜めになっても、前記アーム部材が湾曲することがない。これにより前記アーム部材の損壊が防止され、且つ前記アーム部材が湾曲することによる前記駆動ユニットの負荷増大も防止される。即ち、使用安定性が高められたサンシェード装置を提供することができる。
自動車の窓に用いられる従来のサンシェード装置の使用状態を示す説明図。 本考案に係るサンシェード装置の一実施形態を示す説明図。 上記実施形態におけるトップバーと伝動ユニットを示す断面図。 上記実施形態におけるトップバーと伝動ユニットを示す分解斜視図。 上記実施形態を示す説明図。 上記実施形態におけるトップバーと伝動ユニットを示す断面図。
以下、添付図面を参照しながら、本考案に係るサンシェード装置の具体的な一実施形態を詳細に説明する。
図2、図3、図4は、それぞれ本考案に係るサンシェード装置の一実施形態を示しており、該サンシェード装置は、自動車のドア5に設けられている。ドア5は、窓ガラス6がはめ込まれている車窓部51を有する。車窓部51は、窓枠の一部であって窓ガラス6の上端を受け入れる上端枠511を有する。なお、上端枠511は、一般の自動車のように、前方から後方、または後方から前方に向かうにつれて徐々に下がるようにつまり斜めに形成されている。
本実施形態におけるサンシェード装置は、車窓部51を遮光することができるように、ドア5の内側に設けられるものである。なお、本考案に係るサンシェード装置の設置場所はこれに限らず、実際の需要に応じて変化することができる。また、自動車のドア5については、一般的なものであり本考案の重点ではないので詳しい説明を省く。
本実施形態におけるサンシェード装置は、遮光手段1と展開手段2とを具備している。
遮光手段1は、上方に開口111がある格納空間を有するケース11と、開口111に通されて上記格納空間で弾性的に巻き取られたり引き出されたりすることができるように設けられていて、引き出された際に車窓部51を遮光できる可撓性のスクリーン12と、スクリーン12の上端縁121に固着されている水平方向に長手のトップバー14およびトップバー14の内部に設けられている連結部材15を有するバーユニット13とを備えている。
また、ケース11の格納空間には、スクリーン12を巻き取るための巻き取り軸19と弾性部材(図示せず)が設けられている。上記弾性部材は、一端がケース11側に、他端が巻き取り軸19側にそれぞれ固定されていて、巻き取り軸19をスクリーン12が巻き取られる方向に常時付勢している。上記弾性部材としては例えばねじりばねを用いることができる。
トップバー14は、連結部材15を配置するための内部空間141が設けられており、内部空間141には1つの内側固定部材142と複数の外側固定部材143が設けられている(図3、図4参照)。内側固定部材142と外側固定部材143とは、それぞれ内側と外側から連結部材15を挟み込むようにして連結部材15を位置決めしている(図3参照)。
なお、外側固定部材143を本実施形態では図示のように2つ設けたが、1つだけでも或いは3つ以上設けてもよく、数量はこれに限らない。外側固定部材143を少なくとも1つ設ければ、内側固定部材142との間で連結部材15を挟み込んで位置決めすることが可能である。
連結部材15は、全体がばね鋼(spring steel)からなり弾性を有するものである。連結部材15は、下方へ開口するように湾曲して断面がC字型を呈するように形成されており且つトップバー14の内側固定部材142と外側固定部材143との間に挟まれている周壁部151と、周壁部151の上記開口両側にある両端に設けられて周壁部151の弾性により互いに近づいたり離れたりできる一対の挟持部153とを有する。周壁部151に囲まれるようにして嵌挿空間152が画成されており、また、一対の挟持部153の間には、嵌挿空間152につながる嵌挿間隙156が画成されている。
各挟持部153は、他方の挟持部153に向かって突き出した後湾曲面154を有するように反っており、各湾曲面154同士は対向して突曲するように対応しあっている。即ち、図示のように、周壁部151と各挟持部153とが合わさってΩ字型を呈している。
展開手段2は、トップバー14を上下に移動させてスクリーン12を引き上げたり巻き取られたりさせることができるように構成されるものである。具体的には、トップバー14が揺動可能に連結されている伝動ユニット22と、伝動ユニット22の下方であってケース11の下方に配置されており、伝動ユニット22とトップバー14とを上下移動させる駆動ユニット21とを備えている。
駆動ユニット21は、例えばモーターや弾力を蓄積できる部材からなる機械構造である。本実施形態においては、サンシェード装置を電動式のものとするため、駆動ユニット21としてサーボモーターを用いた。なお、実施に当たっては、駆動ユニット21として弾力を蓄積できる機械構造を用い、該弾力により伝動ユニット22を上下に移動させるように駆動する手動式となるように構成することも可能である。駆動ユニット21により伝動ユニット22を上下移動させる方法は本考案の重点ではなく、上記以外にも、その他一般に用いられる方法を用いてもよい。
伝動ユニット22は、駆動ユニット21に駆動されて上下移動すると共に、その上端部231がトップバー14の内部空間141内で可動的に連結部材15の嵌挿空間152に嵌挿されている棒状のアーム部材23と、嵌挿空間152内でトップバー14の内側固定部材142とアーム部材23との間に設けられている伝動部材24とを有する。
アーム部材23は、上述の上端部231に加えて、上端部231から下方に延伸するように形成されて下端で駆動ユニット21と連結されているロッド部236を有する。ロッド部236は連結部材15の嵌挿間隙156に通されている。即ち、ロッド部236は一対の挟持部153の間に摺動可能に挟み込まれており、各挟持部153の湾曲面154はロッド部236に両側から接するようにそれぞれロッド部236に向かって突曲したものである。
アーム部材23の上端部231は、上方に向かってすぼまった截頭錘状に、つまり富士山型に形成されている。詳しく言うと、上端部231は、伝動部材24に当接する上面232と、上面232の反対面であってロッド部236が連結されている下面233と、上面232と下面233とを繋いでいる連繋側面234とを有し、連繋側面234は、上面232と繋がっていると共に上面232から離れるに従って広がるように末広がりに形成された傾斜面235を含んでいる。
上述のように傾斜面235を設けることにより、アーム部材23の上端部231を連結部材15の嵌挿間隙156から嵌挿空間152に押し入れるように組み立てる際に、傾斜面235が両方の挟持部153に当接して嵌挿間隙156が押し広げられるので、上端部231をスムーズに嵌挿空間152に押し入れることができる。
また、アーム部材23が下方に移動される際には、上端部231の下面233が連結部材15の周壁部151の内側に当接するので、上端部231が係止され、上端部231が嵌挿空間152から脱落することが防がれる。なお、本実施形態において、下面233は図4に示されているようにロッド部236を間において左右に1面ずつ設けられるように構成したが、例えばロッド部236を周回する1つの周面として設けてもよく、下面233の具体的な態様は本実施形態に限定されない。
伝動部材24は、逆T字型に形成された部材であり、連結部材15の嵌挿空間152内でアーム部材23の上端部231の上に且つトップバー14の内側固定部材142の下に来るように配置されている。具体的に言うと、伝動部材24は、図3、図4に示されているように、略水平方向に延伸するように形成されアーム部材23の上端部231に当接する基部241と、基部241の上端部231に当接する側の反対の側から直立するように上に延伸してトップバー14の内側固定部材142に当接するように形成された延伸部242とから構成されている。本実施形態においては、基部241と延伸部242とは、それぞれの断面の水平方向の長さにおいて、基部241の長さL1が延伸部242の長さL2よりも長くなっており(図3参照)、即ち上述のように伝動部材24は全体で逆T字型を呈するように構成されている。
伝動ユニット22が上に移動すると、アーム部材23の上端部231が伝動部材24の基部241を押し上げ、伝動部材24の延伸部242がトップバー14の内側固定部材142を押すことでトップバー14が上に移動する。また、この際、伝動部材24の延伸部242(詳しくは延伸部242の頂端)とトップバー14の内側固定部材142との当接点は、トップバー14の伝動ユニット22に対する揺動の支持点となる。
使用に当たっては、遮光手段1は、展開手段2に駆動されて、図2に示した収納状態と、図5に示した展開状態との間で移動することができる。図2の収納状態にある際には、スクリーン12はケース11内で巻き取り軸19に巻き取られている。収納状態にある遮光手段1を、図5に示されている展開状態にする際に、上述のように、アーム部材23が上がると、伝動部材24が押し上げられると共にトップバー14も押し上げられる。
トップバー14が押し上げられて車窓部51の上端枠511に突き当たると、上端枠511が斜めに形成されているので、トップバー14が伝動ユニット22に対して揺動する。詳しく言うと、まずトップバー14の一端側(図示の例では左側)が上端枠511に当たり係止される。すると、図6に示されているように、トップバー14の内側固定部材142が伝動部材24の延伸部242に対して摺動してトップバー14が傾くと共に、連結部材15の一方(図示の例では左側)の挟持部153がアーム部材23のロッド部236に押圧されて他方(図示の例では右側)の挟持部153から離れるようになる。これによりトップバー14と連結部材15とがアーム部材23と伝動部材24とに対して揺動できる。
また、上述のように、伝動部材24の基部241と延伸部242とは、それぞれの断面の水平方向の長さにおいて、基部241の長さL1が延伸部242の長さL2よりも長くなっているので、延伸部242と内側固定部材142との接触面積が小さく、両者の間の摺動がスムーズになり、ひいてはトップバー14の揺動がスムーズになる。
更に、連結部材15の挟持部153が有する湾曲面154は、上述のようにロッド部236に向かって突曲するように構成されているので、挟持部153とロッド部236との接触面が小さい。つまり、連結部材15の挟持部153はロッド部236に対して全体的に接触しているのではなく、局部(湾曲面154の最も突出した箇所)的に接触しているのみである。これにより両者が相対的に揺動する際の摩擦が少ない。また、トップバー14が揺動すると、一方の挟持部153がロッド部236に押されて弾性的に他方の挟持部153から離れるので、戻り付勢力がトップバー14にかかり、トップバー14が下げられて車窓部51の上端枠511から離れると、元の略水平の状態に戻ることが可能となる。
このように、トップバー14がアーム部材23に対して揺動できるように構成されているので、トップバー14が車窓部51の上端枠511に突き当たって斜めになっても、アーム部材23が直立のままである。従って、トップバー14を上げ下げする際に、アーム部材23が湾曲することがなく、伝動部材24の損壊が防がれる。また、アーム部材23が湾曲しないので、駆動ユニット21の負荷も軽減される。
図5に示された展開状態からトップバー14およびスクリーン12を下ろして図2に示された収納状態にする際には、アーム部材23が引き下げられることにより、アーム部材23の上端部231の下面233が、連結部材15の周壁部151の内側に当接し、連結部材15がトップバー14に当接してトップバー14が引き下げられる。
なお、本考案に係るサンシェード装置は、車窓部51の上端枠511の傾斜具合に合わせてその揺動可能幅などを調整することができ、勿論、上端枠が傾斜していない車窓部にも設置可能である。
以上、本考案の好ましい一実施形態を説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本考案に係るサンシェード装置は、例えば窓枠の一部が斜めになっている車窓部を備えた車両のその車窓部を遮光する装置として有用である。
1 遮光手段
2 展開手段
5 ドア
6 窓ガラス
11 ケース
12 スクリーン
13 バーユニット
14 トップバー
15 連結部材
19 巻き取り軸
21 駆動ユニット
22 伝動ユニット
23 アーム部材
24 伝動部材
51 車窓部
L1 基部の長さ
L2 延伸部の長さ
111 開口
121 上端縁
141 内部空間
142 内側固定部材
143 外側固定部材
151 周壁部
152 嵌挿空間
153 挟持部
154 湾曲面
156 嵌挿間隙
231 上端部
232 上面
233 下面
234 連繋側面
235 傾斜面
236 ロッド部
241 基部
242 延伸部
511 上端枠

Claims (9)

  1. 車両の窓を遮光するスクリーンと、前記スクリーンの上端縁に固着されている水平方向に長手のトップバーとを備え、前記トップバーには嵌挿空間を有する連結部材が設けられている遮光手段と、
    前記トップバーが揺動可能に連結されている伝動ユニットと、前記伝動ユニットの下方に配置されていて前記伝動ユニットと前記トップバーとを上下移動させる駆動ユニットとを備える展開手段とを具備し、
    前記伝動ユニットは、前記駆動ユニットに駆動されて上下移動すると共に上端部が可動的に前記連結部材の前記嵌挿空間に嵌挿されている棒状のアーム部材と、前記嵌挿空間内で前記アーム部材の前記上端部の上に位置し、少なくとも前記伝動ユニットが上に移動している間に、前記トップバーが前記伝動ユニットに押されて共に移動するように前記トップバーに当接し、且つ当接点が前記トップバーの揺動の支持点となるように設けられている伝動部材とを有する
    ことを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記遮光手段は、上方に開口がある格納空間を有するケースを更に備え、前記ケースは、前記トップバーが下方に移動すると前記スクリーンが前記ケースの前記格納空間で弾性的に巻き取られることができるように構成されており、
    前記駆動ユニットは、前記ケースの下方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記アーム部材は、前記上端部から下方に延伸するように形成されて前記駆動ユニットと連結されているロッド部を有し、
    前記トップバーの前記連結部材は、弾性を有し且つ下方へ開口するように湾曲して前記嵌挿空間を囲んでいる周壁部と、前記周壁部の前記開口両側にある両端に前記ロッド部を間に挟み込むように設けられて前記周壁部の弾性により互いに近づいたり離れたりできる一対の挟持部とを有し、前記トップバーが前記伝動ユニットに対して揺動すると、一方の前記挟持部が前記ロッド部に押圧されて他方の前記挟持部から離れるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のサンシェード装置。
  4. 前記連結部材の前記一対の挟持部は、それぞれ、他方の前記挟持部に向かって突き出した後湾曲面を有するように反っている
    ことを特徴とする請求項3に記載のサンシェード装置。
  5. 前記連結部材の前記一対の挟持部の間には、前記嵌挿空間と繋がる嵌挿間隙が画成されており、
    前記アーム部材の前記上端部は、前記伝動部材に当接する上面と、前記上面の反対面であって前記ロッド部が連結されている下面とを有し、前記アーム部材が下に移動すると、前記下面が前記連結部材の前記周壁部の内側に当接するように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のサンシェード装置。
  6. 前記アーム部材の前記上端部は、前記上面と前記下面とを繋いでいる連繋側面を更に有し、前記連繋側面は、前記上面に繋がっていると共に前記上面から離れるに従って広がるように形成された傾斜面を含んでいる
    ことを特徴とする請求項5に記載のサンシェード装置。
  7. 前記トップバーは内部空間が設けられており、前記連結部材は前記トップバーの前記内部空間に配置されており、
    前記トップバーは、前記内部空間にそれぞれ設けられている内側固定部材と、少なくとも1つの外側固定部材とを有し、
    前記内側固定部材と前記外側固定部材とは、それぞれ前記連結部材を前記連結部材の内側および外側から挟み込んで位置決めできるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
  8. 前記伝動ユニットの前記伝動部材は、前記アーム部材の前記上端部に当接する基部と、前記基部の前記上端部に当接する側の反対の側から直立するように延伸して前記トップバーの前記内側固定部材に当接するように形成された延伸部とを有し、
    前記基部と前記延伸部とは、それぞれの断面の水平方向の長さにおいて、前記基部が前記延伸部よりも長くなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のサンシェード装置。
  9. 前記外側固定部材は複数個が互いに間隔を置いて設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載のサンシェード装置。
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