JP6891608B2 - サンシェード装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のサンシェード装置は、シェードと、シェードを案内する一対のガイドレールとを備える。シェードの前端部にはロッドが設けられ、ロッドの両端には、スライドが設けられている。スライドは、ガイドレールにより案内される。スライドは、ロッドの端部に接続されるコネクト部と、コネクト部から巻取り側(シェードの軸心側)に延びるプレート部と、プレート部からガイドレール側に延びるスライドとを備える。プレート部には、シェードの端部を支持するガイドデバイスが取り付けられる。
この点で、従来のサンシェード装置には改善の余地がある。
この構成によれば、第1摺動部材のスライダと第2摺動部材のシェード支持部とは、進退方向に交差する方向に並べられ、かつ、第1摺動部材のスライダの少なくとも一部及び第2摺動部材のシェード支持部の少なくとも一部が、ロッドの横側に配置される。このため、第1摺動部材のスライダと第2摺動部材のシェード支持部とがロッドの後方(シェードの軸心に向かう方向)に配置される場合に比べて、スライダとシェード支持部とを含む構造体においてロッドよりも後方に突出する部分が占めるスペースを小さくできる。これにより、従来構造に比べて、シェードを更に軸心側に移動させることが可能になり、開口面積を拡大できる。
この構成によれば、スライダの第2アームとシェード支持部とが、縦方向に並べられる場合に比べて、スライダとシェード支持部とを含む構造体の縦方向の厚幅を小さくできる。これにより、サンシェード装置を薄型化できる。
この構成によれば、第1摺動部材のコネクタの挿通溝に第2摺動部材の挿通部を挿入することにより第1摺動部材と第2摺動部材とが結合される。このように、第1摺動部材に第2摺動部材を組み付ける組み付け作業が簡単である。
この構成によれば、押込部を押すことにより第1摺動部材の挿通溝に第2摺動部材の挿通部を奥まで簡単に挿入できる。
(3)サンシェード装置において、前記第1摺動部材の前記コネクタの前記挿通溝は、溝空間内の通路の一部を遮る突起を有し、前記第2摺動部材の前記挿通部は、挿入方向と反対方向に向かって傾斜する傾斜部を備え、前記傾斜部の端部は、前記挿通部が前記挿通溝に挿入した状態において、前記突起よりも挿入方向の奥側に配置される。
この構成によれば、第1摺動部材の挿通溝に第2摺動部材の挿通部が挿入されると、第1摺動部材の挿通溝の突起に第2摺動部材の挿通部の傾斜部の端部が引っ掛かり、第1摺動部材から第2摺動部材が離脱し難くなる。
この構成によれば、第2摺動部材を樹脂で形成する場合に比べて、第2摺動部材の各部位を薄くできる。これにより、第1摺動部材と第2摺動部材との組立体であるガイドアッセンブリをコンパクトにできる。
以下の説明で、車両における「車両上下方向」とは、車両が平地に配置されたとき鉛直方向に沿う方向を示す。サンシェード装置において「車両上下方向DZ」とは、サンシェード装置が車両に搭載されたときの姿勢を基準姿勢として、その基準姿勢で車両の車両上下方向に沿う方向である。
サンシェード装置において「車両幅方向DX」とは、サンシェード装置が基準姿勢であるときの車両の車両幅方向に沿う方向である。
第2ガイド溝25は、背面視において、横方向DBに延び、内方に開口する。第2ガイド溝25の開口部には、下方に延びる凸部25aが設けられている。凸部25aは、シェード支持部52の凹部52aに接触し得る。
また、ガイドレール20において進退方向DAの後側の端部には、ストッパ固定部27が設けられる。ストッパ固定部27には、上述のストッパ28が固定される。
第1摺動部材40は、ロッド12の端部に接続されるコネクタ41と、スライダ44とを備える。スライダ44は、動力伝達部材2の動力でガイドレール20の第1ガイド溝21に沿って摺動し、第1ガイド溝21により案内される。
第2摺動部材50は、好ましくは、弾性を有する金属板または金属板を含む複合基板で構成される。金属板として、例えば、鉄板、ステンレス板等が挙げられる。複合基板として、例えば、金属フレームと樹脂とのインサート成形品が挙げられる。
挿通部51は、挿入方向(本実施形態では「前方」と一致する。)に延びるベース部51aと、弾性変形可能な弾性部51bとを有する。ベース部51aは、底板部51xと、底板部51xに直交して上方に延びる縦板部51yとを有する。弾性部51bは、ベース部51aの縦板部51yの前部から上に延びて、さらに挿入方向と反対方向(以下、「挿入反対方向」)に延びる。弾性部51bは片持ち支持されているため、変形し易くなっている。また、弾性部51bは傾斜部51dを有する。具体的には、弾性部51bは、挿入反対方向における中間部分で屈曲する。傾斜部51dは、屈曲部51cよりも後方の部分に相当する。傾斜部51dは、挿入反対方向に向かって内方(シェード11側)に傾斜する。傾斜部51dの端部は、挿通部51が挿通溝43に挿入した状態において、突起43cよりも挿入方向の奥側でかつ突起43cに接触可能なところに配置される。
第1手順において、シェード角部11gの袋11eに第2摺動部材50のシェード支持部52を挿通する(図4参照)。第2手順において、第1摺動部材40と第2摺動部材50とを結合する。具体的には、ロッド12の端部を第1摺動部材40の前に配置してロッド12の端部をコネクタ41のロッド挿入室42に挿入する。また、第2摺動部材50の挿通部51を第1摺動部材40の後側に配置して挿通部51を第1摺動部材40の挿通溝43に挿入する。以下、このようにして組み立てられた部品をガイドアッセンブリ39という。
ガイドアッセンブリ39がロッド12に取り付けられた状態(以下、「ガイドアッセンブリ39の取付状態」)において、第1摺動部材40のスライダ44の少なくとも一部は、ロッド12の横側に配置される。例えば、スライダ44における進退方向DAにおける1/3以上の部分が、ロッド12の横側に配置され、残り部分がロッド12よりも後方に突出する。また、ガイドアッセンブリ39の取付状態において、第2摺動部材50のシェード支持部52は、ロッド12の横側に配置される。
第1摺動部材40の第1アーム45は、ガイドレール20の第1アームガイド22に挿通する。第2アーム46は、ガイドレール20の第2アームガイド23に挿通する。第2アーム46の接続部47は、第3ガイド溝26に挿通する。
第2摺動部材50のシェード支持部52及びシェード支持部52によって支持されるシェード角部11gは、第2ガイド溝25に挿通する。シェード支持部52の凹部52aは、第2ガイド溝25の凸部25aに接触する。
図5に示されるように、シェード11が軸心13に巻き取られてロッド12が後退すると、ガイドアッセンブリ39が制限位置でストッパ28に当接し、シェード11が止められる。このとき、開口面積が最大になる。開口面積の大きさは、シェード11の前端部11aの停止位置により定まる。開口面積は、シェード11の前端部11aの停止位置が軸心13側に近いほど大きくなる。一方、シェード11の前端部11aの停止位置は、ガイドアッセンブリ39とストッパ28との当接により定まる。したがって、ガイドアッセンブリ39においてロッド12よりも後方に突出する部分の長さが大きくなる程、シェード11の停止位置は軸心13から遠ざかり、開口面積が小さくなる。
(1)サンシェード装置1は、ガイドレール20に案内される第1摺動部材40及び第2摺動部材50を備える。第1摺動部材40は、ロッド12の両端に取り付けられてスライダ44を有する。第2摺動部材50は、シェード角部11gを支持するシェード支持部52を有する。第1摺動部材40のスライダ44と第2摺動部材50のシェード支持部52とは、シェード11の進退方向DAに交差する方向に並べられる。また、第1摺動部材40のスライダ44の少なくとも一部及び第2摺動部材50のシェード支持部52の少なくとも一部は、横方向(ロッド12の長手方向)におけるロッド12の横側に配置される。
この構成によれば、コネクタ41の挿通溝43に第2摺動部材50の挿通部51を挿入することにより第1摺動部材40と第2摺動部材50とが結合される。このように、第1摺動部材40に第2摺動部材50を組み付ける組み付け作業が簡単である。
この構成によれば、押込部53を押すことにより第1摺動部材40の挿通溝43に第2摺動部材50の挿通部51を奥まで簡単に挿入できる。
サンシェード装置1は、実施形態の例に限定されない。
・上記実施形態では、第2摺動部材50のシェード支持部52は、第1摺動部材40のスライダ44の第1アーム45の下に配置されているが、第2摺動部材50のシェード支持部52は、第1摺動部材40のスライダ44の第1アーム45の上に配置され得る。この場合でも、実施形態と同様の効果が得られる。
Claims (4)
- シェードを有するロールシェードと、前記シェードの前端部に設けられるロッドと、前記シェードを案内する2つのガイドレールと、前記ロッドの両端に取り付けられて前記ガイドレールに案内されるスライダを有する2つの第1摺動部材と、シェード角部を支持しかつ前記ガイドレールに案内されるシェード支持部を有する2つの第2摺動部材とを備え、
前記第1摺動部材のスライダと前記第2摺動部材のシェード支持部とは、前記シェードの進退方向に交差する方向に並べられ、かつ前記第1摺動部材のスライダの少なくとも一部及び前記第2摺動部材のシェード支持部の少なくとも一部は、前記ロッドに沿う横方向における前記ロッドの横側に配置されるサンシェード装置であって、
前記第1摺動部材は、前記ロッドの端部に接続されるコネクタと、前記スライダとを備え、
前記スライダは、前記コネクタから前記横方向に延びる第1アームと、前記第1アームから前記横方向及び前記進退方向に交差する縦方向に延びる第2アームとを備え、
前記シェード支持部は、前記スライダの前記第2アームに対して横方向に並べられており、
前記第1摺動部材の前記コネクタは、前記進退方向に延びる挿通溝を有し、
前記第2摺動部材は、前記挿通溝に挿通する挿通部を有し、
前記第1摺動部材の前記コネクタの前記挿通溝は、溝空間内の通路の一部を遮る突起を有し、
前記第2摺動部材の前記挿通部は、挿入方向と反対方向に向かって傾斜する傾斜部を備え、前記傾斜部の端部は、前記挿通部が前記挿通溝に挿入した状態において、前記突起よりも挿入方向の奥側に配置される
サンシェード装置。 - シェードを有するロールシェードと、前記シェードの前端部に設けられるロッドと、前記シェードを案内する2つのガイドレールと、前記ロッドの両端に取り付けられて前記ガイドレールに案内されるスライダを有する2つの第1摺動部材と、シェード角部を支持しかつ前記ガイドレールに案内されるシェード支持部を有する2つの第2摺動部材とを備え、
前記第1摺動部材のスライダと前記第2摺動部材のシェード支持部とは、前記シェードの進退方向に交差する方向に並べられ、かつ前記第1摺動部材のスライダの少なくとも一部及び前記第2摺動部材のシェード支持部の少なくとも一部は、前記ロッドに沿う横方向における前記ロッドの横側に配置されるサンシェード装置であって、
前記第1摺動部材は、前記ロッドの端部に接続されるコネクタと、前記スライダとを備え、
前記スライダは、前記コネクタから前記横方向に延びる第1アームと、前記第1アームから前記横方向及び前記進退方向に交差する縦方向に延びる第2アームとを備え、
前記シェード支持部は、前記スライダの前記第2アームに対して横方向に並べられており、
前記第1摺動部材の前記コネクタは、前記進退方向に延びる挿通溝を有し、
前記第2摺動部材は、前記挿通溝に挿通する挿通部を有し、
前記第2摺動部材は、前記挿通部から延びて前記コネクタの外側に配置される押込部を備える
サンシェード装置。 - 前記第1摺動部材の前記コネクタの前記挿通溝は、溝空間内の通路の一部を遮る突起を有し、
前記第2摺動部材の前記挿通部は、挿入方向と反対方向に向かって傾斜する傾斜部を備え、前記傾斜部の端部は、前記挿通部が前記挿通溝に挿入した状態において、前記突起よりも挿入方向の奥側に配置される
請求項2に記載のサンシェード装置。 - 前記第2摺動部材は、金属板または金属板を含む複合基板で構成される
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のサンシェード装置。
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