JP2008105543A - 自動車のスライドドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】下部ガイド機構のレールの湾曲した引き込み部でのカートの通過に支障を来すことなく該カートの前後長を拡大できて、ドア本体の支持安定性を高める。
【解決手段】ドア本体3の開動初期に下部ガイド機構5のカート13がレール11の引き込み部11Aの湾曲頂部を通過する際、前部カート13Fと後部カート13Rがアーム12に対してピン14を中心に水平方向に回動して平面くの字状に折れ曲がり、湾曲頂部をスムーズに通過することができる。この結果、カート13の前後長さを大きく設定することが可能となり、ドア本体3の支持安定性を高められる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のスライドドア構造、とりわけ、ドア本体の下部を前後方向にガイドする下部ガイド機構の構造に関する。
スライドドアタイプの自動車は周知のように、少なくともドア本体の下部を前後方向にガイドする下部ガイド機構と、ドア本体の上下方向中央部を前後方向にガイドする中央ガイド機構と、により、ドア本体を車体開口部に対して前後方向にスライド移動して開閉するようになっている。
前記下部ガイド機構は、車体開口部の下縁部に前後方向に配設したレールと、ドア本体の下部前端部に車室内側に向けて突設したアームと、このアームの先端部に水平方向に回動自在に連結したカートと、を備え、該カートに設けた前後複数個のガイドローラが前記レールに係合して、これらガイドローラとレールとによってドア本体の前後方向のスライド移動が案内されるようになっている(特許文献1参照)。
実公平7−24264号公報(第3頁、第1図)
下部ガイド機構のレールは、その前端部を車幅方向内側へ向けて湾曲して形成した引き込み部としてあり、ドア本体を全閉にする時にドア本体側のアームをカートを介して車幅方向内側に引き込んで、ドア本体をその外面と車体側面とが面一に整合するようにしてある。
この下部ガイド機構によるドア本体の支持安定性を高めるためには、前記カートの前後ガイドローラのスパン、従って、カートの前後長を大きくすることが望ましいが、前述のようにレールの前端部には湾曲した引き込み部が存在するため、カートの前後長を大きくすると、前後ガイドローラが引き込み部の湾曲コーナー部を回り切れなくなってしまうことから、該カートの前後長が小さく規制されてしまう。
そこで、本発明は下部ガイド機構のレール前端部の湾曲した引き込み部で、カートの通過に支障を来すことなく該カートの前後長を大きくすることができて、ドア本体の支持安定性を高めることができる自動車のスライドドア構造を提供するものである。
本発明の自動車のスライドドア構造にあっては、少なくともドア本体の下部を前後方向にガイドする下部ガイド機構と、ドア本体の上下方向中央部を前後方向にガイドする中央ガイド機構と、により、ドア本体を車体開口部に対して前後方向にスライド移動して開閉する自動車のスライドドア構造において、
前記下部ガイド機構は、車体開口部の下縁部に前後方向に配設したレールと、
ドア本体に車室内側に向けて突設したアームと、
該アームの先端部に水平方向に回動自在に連結され、前記レールに係合するガイドローラを備えて該レールに沿って前後方向にスライド移動するカートと、を備え、
前記カートを前後方向に複数に分割して、これら分割されたカートを水平方向に回動自在に連結したことを特徴としている。
本発明の自動車のスライドドア構造によれば、ドア本体をその全閉位置から車体後方へ引き開けると、該ドア本体は中央ガイド機構および下部ガイド機構により後方へスライド移動されるが、下部ガイド機構のレールの前端部には、車幅方向内側に湾曲した引き込み部が形成されているため、カートがこの引き込み部の湾曲頂部を通過することにより、ドア本体の前端側が車体外板よりも外側へ押出される。
このとき、前記カートは前後複数に分割されていて、これら分割されたカートを水平方向に回動自在に連結してあるため、カートがレールの引き込み部の湾曲頂部を通過する際に、これら分割されたカートが連結点を中心に水平方向に回動するため、該カートの前後長を大きく設定してあっても前記湾曲頂部で引掛かりを起こすことなくスムーズに通過することができる。
このように、レールの引き込み部の湾曲頂部の通過に支障を来すことなくカートの前後長を大きく設定することができるため、ドア本体のスライド移動が安定して行われることはもとより、全閉位置、全開位置でのドア本体の支持安定性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図6は本発明にかかる自動車のスライドドア構造の第1実施形態を示し、図1はドア本体と車体開口部との関係を示す斜視図、図2は下部ガイド機構のレールとアームおよびカートとの関係を示す平面図、図3はカートの分解斜視図、図4は図2のA範囲部の拡大平面図、図5は図4のB−B線に沿う断面図、図6は図4のC−C線に沿う断面図、図7はドア本体の開動初期におけるカートの挙動を(A),(B)に順を追って説明する平面図である。
本実施形態のスライドドア構造は、図1に示すように車体1の側部に設けた開口部2にドア本体3が配置され、この車体開口部2に対してドア本体3が前後方向にスライド移動して開閉するようになっている。
このドア本体3は、その上部を前後方向にガイドする上部ガイド機構4と、下部を前後方向にガイドする下部ガイド機構5と、上下方向中央部を前後方向にガイドする中央ガイド機構6と、を備えていて、これらガイド機構4〜6によって、前述のように車体開口部2に対して前後方向にスライド移動して開閉される。
前記中央ガイド機構6は、本実施形態ではドア本体3の内側に前後方向に配設したレール7と、このレール7に図外のローラを介して係合して該レール7と車体開口部2の後縁部とに跨って設けられて、ドア本体3の開動初期に該ドア本体3の後端部を車体外板であるリヤフェンダ1aよりも外側に押出すアーム8と、を備えた所謂インナレールスライドタイプのものを示しているが、レール7をリヤフェンダ1aに前後方向に設けたアウタレールスライドタイプのものであってもよい。
前記ガイド機構4〜6の中でも、下部ガイド機構5は、ドア本体3の重量を支える要であるため、該下部ガイド機構5には最もドア本体3の支持安定性が求められる。
この下部ガイド機構5は、図2に示すように車体開口部2の下縁部に沿って前後方向に配設したレール11と、ドア本体3の前端下部に車幅方向内側に向けて突設したアーム12と、該アーム12の先端部に設けられ、前記レール11に係合して前後方向に移動するカート13と、を備えている。
レール11は断面略チャンネル状に形成してあって、その前端部を車幅方向内側に向けて湾曲して形成した引き込み部11Aとしてあり、ドア本体3の全閉時にはアーム12を車幅方向内側に引き込んで、ドア本体3をその外面と車体側面とが面一に整合し得るようにしてある。
一方、アーム12はその突設長を、ドア本体3がレール11の直線状部11Bに沿ってスライド移動する時は、該ドア本体3がリヤフェンダ1aよりも外側に離間し得る長さに設定してある。
前記カート13は、図3〜6に示すように重量のあるドア本体3の下部をしっかりと支え得る前後支持スパンを確保できるように所要の前後長さに設定してあり、その前後方向中央部分で前記アーム12の先端部にピン14により水平方向に回動自在に連結してある。
このカート13には、その前後方向に複数個のガイドローラ15を設けてあって、このガイドローラ15を前記レール11に係合して円滑なスライド移動が行われるようにしてある。
ここで、本実施形態にあっては、カート13をその前後方向中央部分で前部カート13Fと後部カート13Rとに2つに分割してあり、これら前,後部カート13F,13Rの分割側端部をオーバーラップさせた状態で前記アーム12の先端部下面に重合して、前記ピン14により水平方向に回動自在に連結してある。
前部カート13Fおよび後部カート13Rは、 何れも上壁13aと縦壁13bと下壁13cとで断面クランク状に形成してあって、前記カート13Fの下壁13cの後端部を後部カート13Rの下壁13cの前端部上に重合して、前述のようにピン14によりアーム12の先端部に連結してある。
そして、アーム12の先端部は、その縁部がレール11の直線状部11bと平行となるように直線状に形成して、カート13がこの直線状部11Bに存在する時は、アーム12の先端部が平面視して全体的にカート13F,13Rとオーバーラップして上下方向に摺接するようにしてある。このアーム12先端部における摺接部分には摺動抵抗を減じるための滑り材12Aを設けてある。
ガイドローラ15は、前部カート13Fの前端部に設けた前部ガイドローラ15Fと、後部カート13Rの前端部の前記連結部近傍に設けた中央ガイドローラ15Cと、後部カート13Rの後端部に設けた後部ガイドローラ15Rと、を備えている。
これらガイドローラ15F,15C,15Rは、何れもカート13の縦壁13bに軸支されてレール11の下壁11a上を転動する縦ローラ15aと、カート13の上壁13aに軸支されてレール11の上壁11bの近傍で左,右側壁11c,11c間に僅かな隙間をもって係合し、スライド移動時には何れか一方の側壁11cに当接して転動してドア本体3の横揺れを規制する水平ローラ15bと、で構成している。
なお、前記上部ガイド機構4は、下部ガイド機構5と同様の構造としても良いが、前端部に車幅方向内側に湾曲した引き込み部9Aを形成したレール9と、ドア本体3の前端上部に車幅方向内側に向けて突設されて、先端部にレール9に係合するガイドローラを設けたガイドアーム10と、で構成されている。
以上の構成により本実施形態のスライドドア構造によれば、ドア本体3を全閉位置から図1に示すように車体後方へ引き開けると、該ドア本体3は上部ガイド機構4、中央ガイド機構6、および下部ガイド機構5の各ガイド作用により、開動初期に一旦、リヤフェンダ1aよりも外側に押出されて、前記ガイド機構4〜6の各レール9,7,11に沿って後方へスライド移動される。
このとき、下部ガイド機構5にあっては、カート13をその前後方向中央部分で前部カート13Fと後部カート13Rとに分割してあって、それらの分割側端部を重合してアーム12の先端部にピン14により水平方向に回動自在に連結してあるため、ドア本体3の開動初期に、カート13がレール11の引き込み部11Aの湾曲頂部を通過する際に、前部カート13Fと後部カート13Rとが図7(A)に示す直状に連結された状態から、図7(B)に示すように該湾曲形状に案内されてアーム12との連結点(ピン14)を中心に水平方向に回動して、カート13が全体として平面くの字状に折れ曲がった状態となって通過する。
このため、カート13の前後長を大きく設定してあっても、該カート13が前記湾曲頂部で引掛かりを起こすことなくスムーズに通過することができる。
このように、レール11の引き込み部11Aの湾曲頂部の通過に支障を来すことなくカート13の前後長を大きく設定することができるため、ドア本体3のスライド移動が安定して行われることはもとより、全閉位置および全開位置でのドア本体3の支持安定性を一段と高めることができて、ドア本体3のガタツキを防止することができる。
また、本実施形態では前述のように、下部ガイド機構5のアーム12の先端部を、カート13と平面視してオーバーラップして、該カート13の上面と摺接するようにしてあるため、ドア本体3の全閉時には図7(A)に示すように、また、カート13のレール11における湾曲頂部通過時には図7(B)に示すように、およびドア本体3の全開時には図4に示すように、ドア本体3がどの位置にあってもアーム12の先端部がカート13の上面に摺接するため、ドア本体3の荷重をピン14だけではなく、アーム12の先端部とカート13上面との摺接面の広い面積で支えることができるため、前記ドア本体3の支持安定性をより一層高めることができる。
図8,図9は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図8はドア本体の全閉時における下部ガイド機構のレールとカートとアームとの関係を示す平面図、図9はドア本体の全開時における下部ガイド機構のレールとカートとアームとの関係を示す平面図である。
本実施形態の下部ガイド機構5Aは、基本的に前記第1実施形態の下部ガイド機構5と同様の構成となり、カート13をその前後方向中央部分で前部カート13Fと後部カート13Rとに分割して、それらの分割側端部を上下方向に重合してアーム12の先端部下面にピン14により水平方向に回動自在に連結し、カート13がレール11の引き込み部11Aの湾曲頂部を通過する際には、カート13がアーム12に対する連結点(ピン14)を中心にして前部カート13Fと後部カート13Rとが水平方向に回動して、全体としてくの字状に折れ曲がって通過するようにしてある。
また、アーム12の先端部は、カート13の上面と平面視してオーバーラップして摺接するようにしてある。
そして、本実施形態では前記アーム12の前側部、例えば前記ピン14による連結部近傍からアーム前縁に亘る領域に、カート13がレール11の引き込み部11Aに存在している状態(図8)では、前記カート13の上面と非接触となり、カート13がレール11の直線状部11Bに存在している状態(図9)では、カート13の上面に摺接可能な設欠部12aを形成してある。
この第2実施形態の構造によれば、前記第1実施形態と同様のドア本体3の支持安定性が得られる他に、ドア本体3を全閉位置から後方へ引き開ける開動初期には、アーム12の先端部の前側部に設欠部12aが存在して、該前側部がカート13の上面と非接触となっているため、カート13がレール11の引き込み部11Aの湾曲頂部を平面くの字状に折れ曲がって通過する際に、前部カート13Fの水平方向の回動の摺接抵抗が減少され、ドア本体3の初期開動操作力を軽減することができる。
図10は本発明の第3実施形態を示すもので、本実施形態の下部ガイド機構5Bは、前記第2実施形態の下部ガイド機構5,5Aにおけるアーム12の先端部分をカート13を上下方向に挟持可能なコ字形断面に形成してある。
この実施形態では前記コ字形断面の開放縁部に、カート13の上,下面に摺接するローラ20を設けてこれらローラ20を介してカート13を上下方向に挟持するようにしてある。
従って、この第3実施形態の構造によれば、前記第1,第2実施形態と同様の効果が得られる他に、カート13をアーム12の先端部で上下方向に挟持して相互のガタツキ、即ち、ドア本体3の上下方向のガタツキを更に低減できる。また、カート13がレール11の引き込み部11Aの湾曲頂部を平面くの字状に折れ曲がって通過する際に、ローラ20の転動によりカート13F,13Rの水平方向の回動の摺接抵抗をより減少して、ドア本体3の初期開動操作力を軽減することかできる。
図11は前記第3実施形態の変形例を示すもので、この変形例にあっては前記第3実施形態におけるカート13の端縁部に上下に突出する突縁部13dを設け、この突縁部13dが上下のローラ20に挟持されて、カート13とアーム12相互の上下方向のガタツキを抑制するものである。
図12〜図13は本発明の第4実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図12はドア本体の全閉時における下部ガイド機構のレールとカートとアームとの関係を示す平面図、図13はドア本体の開動後期におけるカートの挙動を(A),(B)に順を追って説明する平面図である。
本実施形態の下部ガイド機構5Cは、基本的に前記第1実施形態の下部ガイド機構5と同様の構成となり、カート13をその前後方向中央部分で前部カート13Fと後部カート13Rとに分割してある。
そして、前部カート13Fと後部カート13Rの一方、例えば、前部カート13Fの後端部上には円形のスライドピン30を立設してある一方、後部カート13Rには前記スライドピン30が係合する長溝又は長孔(以下スリットと称す)31を前後方向に形成してあり、これらスライドピン30とスリット31とを係合して、前部カート13Fと後部カート13Rとをスリット31の長さ範囲で相互に前後方向に伸縮可能に、かつ、水平方向に回動自在に連結してある。
カート13とアーム12との連結点、即ち、ピン14による連結点は、後部カート13Rの前端部に設定してある。
前部カート13Fと後部カート13Rとに跨って、常態にあっては両カート13F,13Rを相互に縮小する方向に付勢するスプリング32を張設してある。
また、前部カート13Fと車体側部材であるレール11の直線状部11Bの所要部位とには、ドア本体3がその開動初期に一旦車幅方向外側へ押出された後、レール11の直線状部11Bに沿って後方へ移動された際、具体的にはドア本体3の全開位置付近で相互に係合して前部カート13Fの後方移動を規制する係合手段としてのフック部材33を設けてある。
一方、図2に示すようにレール11の後端部には、ドア本体3が全開位置に到達すると、後部カート13Rの縦ローラ15aが落ち込んで係合して、ドア本体3の全開状態を保持する全開位置保持手段としての切欠部11Cを形成してある。
また、本実施形態にあってもアーム12の先端部は、カート13の上面と平面視してオーバーラップして、該カート13と上下方向に摺接可能としてある。
従って、この第4実施形態の下部ガイド機構5Cによれば、ドア本体3の開動初期に、カート13がレール11の引き込み部11Aの湾曲頂部を通過する際には、アーム12の先端部に対してピン14を中心にカート13が水平方向に回動すると共に、前部カート13Fと後部カート13Rとがスライドピン30を中心に水平方向に回動してくの字状に折れ曲がり、前記レール11の湾曲頂部でカート13が引掛かりを生じることなくスムーズに通過することができる。
従って、カート13の前後長を、ドア本体3の下部をしっかりと支え得る前後支持スパンを確保できるような大きな前後長さに設定することが可能となり、ドア本体3の全閉位置、およびスライド移動中における支持安定性を一段と高めることができる。
そして、ドア本体3がその開動初期で一旦車幅方向外側へ押出されて、レール11の直線状部に沿って後方移動し、ドア本体3が全開位置付近に至ると、前部カート13Fのフック部材33が車体側部材のフック部材33に係合して、該前部カート13Fの後方移動が規制される。
すると、図13(B)に示すように後部カート13Rがドア本体3と一体的にスプリング32のばね力に抗してスリット31の長さ範囲で後方移動してカート13が伸張し、ドア本体3の全開位置では該後部カート13Rの縦ローラ15aがレール11の切欠部11Cに落ち込み係合し、ドア本体3の全開位置が保持される。
このドア本体3の全開位置では、カート13の伸張状態が維持されるから、該カート13の支持スパンが拡大され、ドア本体3の全開位置での支持安定性を更に高めることができる。
ところで、前記各実施形態では上部ガイド機構4を備えたスライドドアを例示したが、下部ガイド機構5と中央ガイド機構6の2つのガイド機構でスライド移動するスライドドアであってもよい。
また、カート13を前部カート13Fと後部カート13Rに分割した例を示したが、前後方向に3つ以上に分割して構成することも可能である。
更には、前記第4実施形態では複数の分割したカート13を、スライドピン30とスリット31とで前後方向に伸縮可能としてあるが、この他、複数に分割したカート13をテレスコピック構造として前後方向に伸縮可能とすることもできる。
本発明の第1実施形態におけるドア本体と車体開口部との関係を示す斜視図。 下部ガイド機構のレールとアームおよびカートとの関係を示す平面図。 カートの分解斜視図。 図2のA範囲部の拡大平面図。 図4のB−B線に沿う断面図。 図4のC−C線に沿う断面図。 ドア本体の開動初期におけるカートの挙動を(A),(B)に順を追って説明する平面図。 本発明の第2実施形態のドア本体全閉時における下部ガイド機構を示す平面図。 本発明の第2実施形態のドア本体全開時における下部ガイド機構を示す平面図。 本発明の第3実施形態におけるアーム先端部の構造を示す断面図。 本発明の第3実施形態の変形例を示す断面図。 本発明の第4実施形態のドア本体全閉時における下部ガイド機構を示す平面図。 本発明の第4実施形態のドア本体開時における下部ガイド機構の挙動を(A),(B)に順を追って説明する平面図。
符号の説明
1 車体
1a リヤフェンダ(車体外板)
2 車体開口部
3 ドア本体
5,5A,5B,5C 下部ガイド機構
6 中央ガイド機構
11 レール
11A 引き込み部
11B 直線状部
11C 切欠部(全開位置保持手段)
12 アーム
12a 切欠部
13 カート
13F 前部カート(最前部のカート)
13R 後部カート(最後部のカート)
32 スプリング
33 フック部材(係合手段)

Claims (6)

  1. 少なくともドア本体の下部を前後方向にガイドする下部ガイド機構と、ドア本体の上下方向中央部を前後方向にガイドする中央ガイド機構と、により、ドア本体を車体開口部に対して前後方向にスライド移動して開閉する自動車のスライドドア構造において、
    前記下部ガイド機構は、車体開口部の下縁部に前後方向に配設したレールと、
    ドア本体に車室内側に向けて突設したアームと、
    該アームの先端部に水平方向に回動自在に連結され、前記レールに係合するガイドローラを備えて該レールに沿って前後方向にスライド移動するカートと、を備え、
    前記カートを前後方向に複数に分割して、これら分割されたカートを水平方向に回動自在に連結したことを特徴とする自動車のスライドドア構造。
  2. アームは、その先端部を前記カートと平面視してオーバーラップして、該カートと上下方向に摺接可能としたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のスライドドア構造。
  3. アーム先端部の前側部に、前記カートがレールの前側部に車幅方向内側に向けて湾曲して形成した引き込み部に存在している状態では、前記カートと非接触となり、該カートがレールの車体側面と略平行な直線状部に存在している状態では、カートと上下方向に接触可能な切欠部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の自動車のスライドドア構造。
  4. アームの先端部分を、カートを挟持可能なコ字形断面に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車のスライドドア構造。
  5. 前後方向に分割したカートを相互に前後方向に伸縮可能に、かつ、水平方向に回動自在に連結すると共に、前記アームとカートとの連結点を最後部のカートに設定し、かつ、これら分割したカートを相互に縮小する方向に付勢するスプリングを設ける一方、
    最前部のカートと、車体側部材との間に、ドア本体がその開動初期に一旦車幅方向外側へ押出された後、後方へスライド移動された際に、相互に係合して最前部のカートの後方移動を規制する係合手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動車のスライドドア構造。
  6. レールとガイドローラとの間に、ドア本体の全開状態を保持する全開位置保持手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動車のスライドドア構造。
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